最初は何も変化が無かったのですが、1ヶ月を過ぎた頃、手の平に熱い
ものを感じ、３ヶ月を過ぎたあたりから身体に風が当るのを感じる様に
なりました。

丁度その頃です。一人の若い女の子が入会されて来られたのは。
何処となく寂しそうで、こちらから話し掛けるのも憚れるような雰囲気
でした。実際、誰とも目を合わせる訳でもなく、そっと来て、そっと帰
っていくという感じでした。
どうしたのかなあ・・と、いつも気にかけていました。
私自身、まじめな生徒ではないので彼女とは２週間後、あるいは１ヶ月
後に会うことも多々ありました。

彼女は私と違って、殆ど毎日通っている風でした。
最初は真面目だなあ、凄いなあと彼女の事を尊敬していました。
そのうち彼女と会う度に、驚くほど変わっていく姿にビックリし、やが
てあこがれと尊敬の念に変わっていきました。

どうしてかって言うと、あの彼女がまるで別人のように自分から誰にで
も話し掛け、明るくなり、身体も見違える様に変化していったのですから。
だから会う度に、言い様のない感動が私の心に溢れたのです。
素晴らしい！　気の力が人をこれ程にまで変えられるのか！？と。

だから私も彼女に会う度、休み休みの稽古でありながらでも、自分も頑
張って稽古を続けようと、自分を励まし続け今日まできました。
又先生も、稽古に行く度に励まして下さり、続ける事ができたのだと思
います。

実際自分自身も、くよくよせず前向きな性格に変わったように思うし、
周りの家族、友人からもよく言われます。

本当に武澤塾の気と接するご縁をいただけたことを感謝しています。

　平成17年10月　　　　　　　　　　　　　　　　Y.O