春の草木
写真展 春

ツユクサの話

道端に茂る夏草に朝露が光る、そんな緑一色のなか、青い小さな花が目に止まります。
よく見るとあちこちに青い宝石をちりばめた様に咲いている、「きれいだなあ」おもわず声が出てしまうのです。
濃青色の花は遠目にもよくわかる、近づいて見る、
青くて丸い花びらが2枚、ミッキーマウスの耳のような
形が面白い、そのつけ根の辺りには鮮やかな黄色の
仮雄シベがある、色の対比も美しい。
この花は写真うつりがよく、クローズアップ向きです。
アップ撮影の練習台にもってこいの花です。





野山、道端などにごく普通に自生している一年草です。

茎は元のほうで地をはい、枝分かれして上に伸び、
高さ30〜40センチの茎の先に花が咲きます。

花は、朝開いて午後にはしぼむ一日花で、半円形に折りたたまれた包葉の間から、数個の花が次々に咲きます。

花弁は3個、上方の2個は青色で丸くて大きく、下方の1個は小形で淡色です。

雄しべは6個、上側の3個と少し手前の1個は花粉を
出さず、一番手前の花糸の長い2個だけが花粉を出し
ます。

虫を介した受粉が出来なかった花は、自家受粉する。




   つき草に衣色どり摺らめども うつらふ色と言ふが苦しさ   作者不詳(巻七ー1339)

      万葉集に収められ、ツユクサが登場するいくつかの歌のうちのひとつです。
      つき草はツユクサの古名で、万葉の時代には花の汁を摺染にして着色していたので、
      ここからツキクサ(着き草)の語源になったとも言われます。
      つき草で染めた衣は色が変わりやすいので、移ろいやすいと言う意味があります。