お前はカバだ。
あーも〜オレ、あの子が好きなんだよー。 そりゃも〜すごいさ〜。 うっせえな、知ってんよ。 (耳タコ) もーどーしよもないくらいー。 しつっけえ、つの。 (まともに喋れ) かわいいよなー。 あーハイハイ。 (会ったことないけど) もうすんごい好きなんだよ。 さいでっか。 (もうわかったって) んでさー、お前が好きなんだってー。 へぇー。 (それは初耳) それだけ? 反応それだけなの? マジ? げーお前、それホント? えーーー。 うるせぇなあ。黙れ。 (騒がしい) あのさー、こういうときはどうするわけ。 オレが身を引くわけ、お前が引くわけ? はー? (なに言ってんだ、こいつ) お前は友人のオレを思って身を引く。 で、オレは傷心の彼女と仲良し。 それとも、オレはお前と彼女の仲を取り持ってやって、 オレ、ちょーイイ奴。 ねぇ、どっち? 知らねえよ。 (なんだよ、その選択肢は) なんだよー考えろよー。 お前は、カバだ、カバカバカバカバカ。 初めから馬鹿って言え、どアホ。 問題はぁ〜 問題は? オレはぁ、お前も彼女も好きなんだぁーー! はぁ〜? 彼女、見る目あるなーって、 でもオレは どうすればいいのよぉ。 もお泣くぅ〜。 俺は会ったこともないんだけどね。 会ったら好きになる、絶対好きになる。 わかんねぇじゃん。 わかんだよ、だって、 オレは二人とも好きなんだもん 「だって」になってねぇよ でも、 だって、 オレは二人とも好きなんだ。 「 お前はカバだ 。」
2003/04/20
|