バラダッド・ナイブス
(惑星をつぐ者より)


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杏野・画
自ら開発した驚異の特殊細胞、「タフ ブースター」
J(ジェイ)に利用され、ナイブスの故郷でもある
惑星マリスの人々を全滅させてしまったという
悲しい過去を背負った男。

その過ちを償うために、彼は全宇宙を旅して回っている。
何故なら「J」は他の惑星で再び「タフ ブースター」
人体実験をしようと目論んでいるからだ。
このままでは惑星マリスの悲劇が再び起こってしまう。
その前に彼を見つけだし、倒さなければならない。
それまでは死ねない・・・その激しいまでの執念が
ナイブスに伝説の宇宙最高の武器、自在剣
「スパイラル・ナイフ」を会得させた。

この「スパイラル・ナイフ」は精神力で操る変幻自在の剣。

強力な精神力を必要とするが故に、普通の人類種はおろか、
精神力が極限まで進化した「グール人」にしか使えないと
いわれていた。
それを、ナイブスは会得したのである。
しかもその技を「二刀流」まで進化させていた。
これは、特殊細胞「タフ ブースター」による
精神力増強作用だけでなく、ナイブス自身の精神の強さに
拠るところも大きい。
皮肉なことに、惑星マリスの悲しい記憶が彼本来の精神力を
増大させていたのだ。
「タフ ブースター」を生み出してしまった責任と
それを悪用した「J」への怒りが、ナイブスの
「スパイラル・ナイフ」の原動力になっているのだ。

宿敵「アンブロウ」はナイブスと闘って敗れた際、
こう言い残している。
「お前は何かを背負っている・・・
それがお前を勝たせたんだ・・・・!」