雑録2005.6.15 カラス
 

最近は数が少なくなったような気がするが、明治神宮はカラスの杜である。5月から6月は、カラスの繁殖期であり、カラスは神経質になる。

 

明治神宮での毎朝のラジオ体操の前後に、境内の至誠館第二弓道場前にある6台ほどの駐車スペースで、一人で柔軟体操などをやっている。5月半ば頃より、カラスに襲われるようになった。ガアーガアー鳴きながら頭すれすれに飛んできては、すぐ目の前の木に止まり、私を威嚇する。小石や小枝を投げつけてやるが、動ずる様子もなく睨み返して来る。そのうち飛び去っていく。

6月に入った先日、いつもの通り、小石や小枝を投げつけていたら、ほかの二羽が突然、後ろから時間差攻撃をかけて、襲ってきた。一羽ならともかく、三羽では石投げ作戦も、役に立たない。あわてて逃げ出した。駐車場からあわてて出てきた様子に、ラジオ体操にきた人が「木村さんどうしたの」、とビックリしていた。

妻に話すと、「カラスも子供を守るため、命がけなのよ」と言う。こちらは平和共存を望むが、向こうが命がけでは、話は通じない。練習場所を替えることにした。

この駐車場は、毎朝、女性が落ち葉の掃き掃除をしている。しかし、ここ数週間は、積もったままである。こわくて掃除ができないそうだ。その女性は、この場所を通るときは、カサをさしながら歩くが、それでもカラスがカサにぶつかってくると言う。

通りかかった守衛さんは、長さ1メートルくらいの細いアルミ製のパイプを持っている。話をすると、襲ってくるカラスよけの棒であるという。

カラスを近くで見ると、獰猛なクチバシに小さな頭が付いている。あんなクチバシで突かれたらと思うと、事実、去年、ラジオ体操の仲間の高年の男性が、頭を突かれ、血を流したことがある。

巣立ちまでは、カラスの巣のちかくを歩くときや、そばで何かをするときは充分注意しよう。

 
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