雑録2007.9.26 ラジオ体操
 

家の近くに渋谷区立Y小学校がある。Y小学校PTA主催の「夏休みのラジオ体操」が、820日からの一週間校庭で行われた。昨年に引き続き、今年も児童の前で、ラジオ体操をするように頼まれた。

一昨年、毎朝参加している「明治神宮お早う体操会」の世話役から、一日講習の「体操幹部指導者研修会」に誘われ、「みんなの体操幹部指導者」として認定証書をいただいた。この関係で頼まれたのかもしれない。

 

毎回、首からカードをぶら下げ、6時半からのラジオ体操の放送のはじまる20分くらい前に校庭に入る。すでに何人かの児童が、人工芝で寝転んだりしている。校庭には、ほんとに寝そべりたくなるような質感の良い人工芝が、校庭一面に敷かれている。

私も子供のころの夏休には、近所の大学の運動場でラジオ体操をやったものである。ある時、うるさいと文句を言いにきた予備校生が、ラジオ体操の世話役の大人から、怒鳴り返されていたのが、なぜか鮮明に記憶に残る。

 

PTAの係りの人に児童の参加人数を聞くと、参加者名記入用紙には、30名にちょっと多い児童の名前が書かれているという。毎回、幼児や保護者を入れると50名前後の参加者である。在校生の数をたずねると120名ぐらいという答えである。各学年1クラスとしても、1クラス平均20名であり、全学年6クラスで足りる。校庭から教室数を数えてみると、職員室・図書室などを含めて19教室ある。教室はだいぶ余裕があるようだ。

 

今年60歳を迎える隣家の女性は、このY小学校の卒業生である。この女性の在校時、児童をふた組に分け、午前組と午後組にそれぞれ分けて授業を受ける、いわゆる二部授業が行なわれていたという。教室の数がたりなかっただけでなく、先生の人数もたりなかったのかもしれない。

私も小学校で二部授業を受けている。世田谷区立桜ヶ丘小学校を1959年(昭和34年)に卒業している。その小学校卒業アルバムを開いてみた。卒業年次の6学年のクラスは全部で6クラス。卒業アルバムには、どのクラスも65人前後の児童の名前が書かれている。アルバムでは、小学校入学時の各クラスの受け持ちの先生、10人の名前と写真も載せられている。入学時、私の学年は10クラスあったようだ。アルバムには、私のクラスの入学記念写真が貼られており、数えると60人近くの同級生の顔が写っている。

入学時600人近くいたと思われる同学年の児童が、卒業時390人ほどになっている。その当時、自宅から歩いて10分から20分の範囲で、知っているだけでも小学校が相次ぎ3校新設された。同学年の児童が少なくなったのは、児童を分散した結果である。

 

中学生を持つ知人が、Y小学校に比較的近いH小学校が大改造されたと話していた。エレベーターが設置され、ほかの設備も付け加えられ、内装もきれいになった。これは近い将来、小学校の統合が行なわれ、H小学校は何かの施設に変更するための改造ではないかと言われているという。

少子化が問題になり久しいが、「夏休みのラジオ体操」に参加しながらそのことを思った。



 
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