雑録2009.5.8 便利グッズ

ずーっと昔からある商品(グッズ)も、新しいアイデアで改良され、使い勝手がさらに良くなっている。私だけが知らなかったのかもしれないが、最近、購入したもので気に入った商品を挙げてみる。

 

ひとつは、「カッティング用方眼直定規」(写真1である。

これまで新聞や雑誌の記事をスクラップするとき、プラスチック製の直定規を当て、カッターナイフで切り取っていた。その定規にカッターナイフの刃が食い込むことがあり、それが重なると定規がガタガタになる。その定規を使用して切り取られた“切り抜き”はスカッとした直線にはならない。これまで使用した、側面がガタガタに傷ついた30センチの直定規が三本、机の中に納まっている。購入した「カッティング用方眼直定規」は、30センチ長さのプラスチック製で、側面にステンレスのエッジが埋め込まれ、定規を傷つけないように工夫してある。定規の食い込みに気を使うことなく、スムーズにカッティングが行える。これまでと比べて、大げさだがカッティング作業が楽しくなるほどである。また、カッティングをするときは、下敷きとしてA4大のカッティングマットを使っている。同じものを10年以上も使っているが、これも耐久性・使用上いずれも問題がないスグレものである。

写真(1) カッティング直定規とカッティングマット 中央の色の部分がステンレス

 

二つ目は、「背中の汗蒸(あせむ)れ防止構造のリュックサック」(写真2である。

リュックサックは、肩に荷重が等分にかかり、両手も使え、腰痛を用心している私には、日常で使う頻度(ひんど)高い。リュックサックを使うときに気になるのは、背中が汗で()れることである。

以前こんなこともあった。夏休みを利用して一週間近くウォーキングをしたことがある。毎日、中型の大きさのリュックサックを背負い、背中は汗でビッショリになりながら歩いていた。予定日の終わり頃になると、すえた臭いがしだした。風呂に入り下着・上着を変えても臭う。臭いのもとはリュックサックの背中に当たるクッション部分からであった。ほかのリュックサックではそのようなことはなかったので、たぶんそのリュックサックのクッション材に問題があったのかもしれない。

たまたまウォーキング大会で、背中の汗蒸(あせむ)れを防ぐためのグッズ(写真3を付けて歩いている人を見かけた。早速、同じものをスポーツ店で購入し、取り付けてみると、風通しがよく具合がよい。その後のウォーキング大会でよく観察すると、細い竹や塩ビ管などをスダレ様に加工して取り付けたり、メッシュの布をぶら下げたりして、自家製のもので工夫している人もけっこういる。歩いていると、それは何ですか?と聞かれることもある。

最近、長年使っていたリュックサックのファスナーが摩滅して具合が悪くなり、新しいリュックサックに買い換えた(写真2。写真で分かるように、リュックサック本体が弓なりに曲がり、弓の(つる)にあたる部分がメッシュになっている。これにより、背中とメッシュは密着するが、リュックサック本体と背中には空間ができ、風が抜ける構造になっている。

リュックサックの内容物が重くなっても、弓なりの形状が変形しないように、リュックサックの中には丈夫な弓形の鋼帯が()いこまれている。リュックサックの重量は、肩と腰で受け止める構造である。すばらしいアイデアであると思った。

写真(2)  写真(3)

 

三つ目は、「首から下げる歩数計」(写真4である。

機械式のアナログ表示の歩数計を始めとして、デジタル表示の歩数計、腕時計のように腕に巻く歩数計、ポケットやバッグに納められる歩数計など、(こわ)したり、故障したり、()くしたりして、多くの種類の歩数計を使ってきた。

今年の初めに保健所でメタボ健診を受け、体重・腹囲その他の目標値を達成するためのカロリー計算の資料やメタボ体操のDVDを渡された。そしてそれらの変化を把握(はあく)するため、体重や腹囲のほかに歩数も毎日記録し、定期的に結果を報告することになっている。

持っている歩数計は、ベルトに付けるかポケットやバッグに入れる必要があった。一日中、歩数計を取り付けているとなると、着替えるときや、ベルトやポケットのない服装のときには、付け忘れや付ける場所に困ったりした。この点、首から下げる歩数計は便利である。朝から上着の衣類のあいだに一日中ぶら下げている。

それにしても、最近の歩数計には多くの機能が付けられている。歩数・歩行距離・消費カロリーなどの基本機能のほかに、日付と時刻・脂肪燃焼量・歩行時間・平均歩行速度・一週間以上の日ごとのメモリーデータやその累計データ・自動車のトリップメーターのように区間計測ができるもの・パソコンにデータを取り込めるもの・歩行速度に応じて歩幅を自動的に補正するもの、などなどある。

写真(4) 各種の歩数計 右端が首から下げる歩数計

 

歯ブラシ・カミソリ・文房具など昔から使われている身近な商品にも、材質が吟味(ぎんみ)され、使い勝手や使い心地・デザイン・性能に検討が重ねられている。アイデアは尽きないものである。



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