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あとがき

インターネットを使い初めてそろそろ5年ぐらいにはなるんですが、ひたすらROMを決め込んでおりました。現在ではこれがないと公私ともに大変まずい状況になっているわけですが、そうなってみるとブラックホールみたいに情報を吸い込んでいくだけじゃやっぱりいかんだろうと思い始めたりするわけです。

WEBサイトをそろそろ作ろうかと思ったのはそういう理由なんですが、そこで突き当たるのが、いったいどういった物を作ればいいんだ?という問題なわけです。
もちろんホームページを作るだけなら簡単ですが、それなりに人に読んでもらえそうな物となると、これがなかなか大変です。

ネットをうろついてると「ここはいい!」と思えるサイトがたくさんありますが、そういうサイトは大抵以下のような条件を満たしています。

  1. おもしろいもしくは役に立つ情報がある
  2. 頻繁な更新がある
  3. 豊富な情報量がある
  4. 何よりも作者にエネルギーがある

うーむ。どうでしょう・・・エネルギーがあれば最初の3つは後から付いてくるような気もするんで、やはりエネルギーを投入できる物でないといけないということになります。

ではエネルギーを投入できる対象といえばやはり好きなこと、すなわち趣味の領域しかありません。そうするとゲームかSFかコミックかアニメか山歩きかクラシックかといったところになるんですが、ゲームは仕事でもあるんで却下。SFは最近全然読んでないんで却下。コミックアニメも今更却下。山歩きは最近忙しくて全然行けないのでこれも却下。残るはクラシックということになったわけです。

でも私の場合クラシックファンではあるんですが、マニアとまではいかないレベルです。
時々聴きたくなって結構集中して聴いたりするんですが、それからふっと聴かなくなったりするのの繰り返しで、現在所有しているCD数は300枚弱と全然大したことのない数字です。

そのうえ買う場合には「浅く広く」がモットーなので、かなりの作曲家はカバーしてますが、多くは数枚前後しかありません。これではクラシック全体のコンテンツを作るのも作曲家や演奏家個人のコンテンツを作るのも無謀というものです。

そういう困った状況の中で浮上してきたのがゼレンカであったというわけです。

ゼレンカに出会ったのは15年以上前にもなるでしょうか。たまたま買った「レクイエム ハ短調」を聴いて、これは侮れん奴だと思ったのが最初でした。
それ以来店頭にあったら買っていたのですが、滅多に出てこないんで10年ぐらいしても10枚ぐらいしか溜まりません。
ところが最近ネット上で調べてみたら外国にはかなりあるわけです。しかも簡単に購入可能。あっと言う間に現在CDリストにあるぐらいの数が集まったわけです。

マイナー作曲家のファンをしていていいことは、高々30枚ぐらいのCDで偉そうなことが書けることです。少々迂闊なことを書いてもどうせばれないだろうし、他に競合するところがないので、やりたい放題です。そのうえ頻繁に更新したくとも、ネタが根本的にないので、更新のしようがない・・・これはまさに私に打ってつけと言っていいでしょう。

と思って作り始めたんですが・・・やはり考えがかなり甘かったようです。まず第一に資料が全然ないことです。日本語の文献といえば、CDに付いてくるライナーノートですが、これが同じようなことしか書いていない上、細かいところで記述が違っていたりと、基本的に信頼がおけません。じゃあ信頼できる文献を探そうかと思ったら、日本語の文献などあるはずもありません。

最初に見つけたのはドイツ語で、そんなもの手に入れたってどうしようもないんであきらめかかっていたところ、参考文献にある Stockigt 女史の本を見つけて、注文しようとしたら半年も出版が遅れて、やっと最近入手したけれどもやっぱり英語で書いてあったっりするんで、泣きながら解読する羽目になりました(英語なんて2だったのに・・・)

そういうわけでやっとこできあがったのがこのサイトです。

・・・って、まだ終わってないんですけどね。


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