ホームページ作成顛末記
情報収集とワープロ代わりにとパソコンを入手し、かれこれ3年あまり。インターネットでの情報収集なりメール交換にとそれなりに便利に使っている。この文明の利器も中年過ぎに遭遇し、理屈もよく分からないままにあてがわれた世代にとってはなかなか取っつきづらく使いこなすのに難儀する。慣れない操作がもとでこれまで二度のシステムダウンを引き起こし、その都度、初期化(全てのデータが消え去り、購入した白紙の状態からアプリケーション等をインスツールし直さなければならない実につらい状況)を余儀なくされた。こんな状況だから、自らホームページを開設してインターネット上に公開するなんてことは考えたこともなく、友人、知人が開設したものを感心しつつ見させていただくだけで自分には手の届かない世界との認識でいた。それがである半年ほど前、某テレビで「ホームページ作成」番組を見て、一念発起、やってみようと思い立ったのである。先ず誰でも簡単にホームページが作成できると標榜している作成ソフトを購入する。分厚い本来のマニュアル本に加えて、同じ程度の厚さの図解解説本がご丁寧に付いている。出てくる用語の一つ一つに躓きながらも、雛形に沿ってなんとか見よう見まねで作り始める。
もともと何でもそうであるが、最初からマニュアルをしっかり読みこなし理解した上で進めるタイプではなく、先へ先へと急ぐあまりマニュアル等はつまみ食い的にしか読まず、実践的(?)に試行錯誤を繰り返し、そこそこできればそれでよしとするタイプで、やること非効率この上ない。非効率だけならまだそれでもいいが、備えられている多くの機能を無駄にしてしまう。この間も、長年にわたって使っているデジカメの使用説明書を読んでいて、機能の大半を知ることもなく使いこなしていないのに気づき、まさに宝の持ち腐れであることを痛感した。分からない者にとって情報は多いに越したことはないと言うものの、あまりその量が多いとそれだけで辟易してしまう。この種のマニュアルについては登載内容をもう少し精選してもらえないものだろうか、関係者にお願いしたい。
話を戻して、それでも何とかトップページ、それに続くいくつかのウェブページが形作られ、リンクも張ることができ、やればできるもんだと一安堵する。更に写真の折り込みや掲示板、カウンターの取り付けもカスタマーサポートの支援を得て何とか通過。こうなると一刻も早く、サイト転送して自分のホームページをみたい気に逸る。転送して、URLを入力すると我が作成のホームページが現れるではないか、感激である。しかしである、ローカルサイト上ではきちんと収まっていた写真が全て表示されない。こうなると、パニックである。マニュアル本をひっくり返し、トラブル対処法を探しまくる。もともときちんとマニュアルに沿ってやっていないのでこの期に及んであっちを見たりこっちをみたりしてもそう簡単に分かるものではない。苦闘の末、たまたま開いた番組用のテキストをみていたら、ファイル名に英半角文字以外を使用すると送信できない場合があるとの注書きが眼にとまり、ファイル名を全て日本語から英半角文字に書き直して再度送信。とりあえず写真は表示される。続いて問題発生、検索エンジンにキーワードを入れて検索してもホームページが検索されないのである。せっかちというか、無知というか、サイトに転送さえすれば瞬時に検索対象となるものと思っているのである。ホームページ歴5年の友人に聞いたら、順次、検索エンジンがクロールするので早くて3日、遅ければ3ヶ月程度時間がかかるとのこと。斯く斯く左様の次第の積み重ねである。早くキーワード検索で我がホームページが表示されるようになるのを待つとともに、乏しい知識と拙い技術で作り上げた我がホームページ、見栄えもさることながら見応えのある内容となるよう少しずつでも育てていきたいとの思いを新たにする。