神田川と妙正寺川が合流する、落合の地名の起こりとなったところから新目白通りを
北へ渡ると、閑静な住宅街に入ります。
この家並みの中にひっそりと山門があり、ここからつづく細い参道の奥に、威風堂々とした
"清水の舞台"が姿を現します。この周辺は、やや急勾配の斜面が続くところで、"清水の舞台"は
その斜面を利用するようにして造られています。そしてこの舞台は南面しているので、
お天気が良い日には、その姿が一層引き立ちますよね。
境内には、たくさん々々のボタンが植えられていて、「ぼたん寺」とも通称されるそうです。
薬王院のすぐ隣に「野鳥の森公園」、歩いて数分のところに「おとめ山公園」があります。
どちらも斜面そのままの地形に池を配し、まわりには木々がうっそうと茂ります。
都心の雑踏がほど近いとは思えない、とても広くて自然なたたずまいの公園ですよね。
でも、おとめ山の名前の由来は、そのひびきに比べ、ちょっと物々しいですね。
〔おとめ山:徳川吉宗時代の将軍専用狩猟区_御禁止山(おとめやま)に由来といわれる〕
おとめ山公園の隣には、東山藤稲荷神社があります。藤の大木と富士山の眺めの良さから
名づけられたという、フジづくしのお稲荷さんとのことです。
氷川神社は江戸の頃の下落合村の入り口にあり、村の鎮守さまだったとの事です。
今でも、高田馬場駅方面から向かうと、最初に"出迎え"てくれます。
関東大震災で水脈が変わってしまう前までは、ここに清水が沸いていたそうです。