六義園  

東京都文京区(国特別名勝)
徳川綱吉に信任が厚かった柳沢吉保が元禄15年(1702年)築園した
回遊式築山泉水庭園。中国・日本の故事や和歌の趣味などになぞらえ、
景勝地88カ所が造園されています。
面積は約88Ku、樹木数は約6,500本だとか。


池と蓬莱島

入り口からしばらく木立の中を小道を進んでゆきます。やがて大きく視界が
開けて、真っ青な空を映した広々とした池が眼前にひろがります。
池には中の島や蓬莱島が配され、向こう岸には鬱蒼と木々が茂ります。
六義園は、東京の庭園のなかでとびきり広い庭園ではないし、この池もそれほど
大きいものではないのですが、ここの景色はいわゆる庭園らしいといいましょうか、
とても印象に残ります。

蓬莱島画像1
蓬莱島1
妹背山画像
妹背山
蓬莱島画像2
蓬莱島2
中の島画像
中の島
中の島夜景画像
中の島夜景



雅で優しげな...

小石川の後楽園が男性的な雰囲気であるのに対し、ここ六義園は女性的である
と称されることが多いようです。そう云われて見てみれば、園内には荒々しさを
表現した造形物よりも、どことなく優美な趣のものが多いように感じます。
武人が心休める場所というよりは、貴人が雅を楽しむ処、といったことなのでしょうか。
(柳沢吉保も、よく御成のあった徳川綱吉も、もちろん武士なのですが。。。)

六義とは、漢詩の基本的な六つ構成要素のことで、その事が古今和歌集に
載っているのだそうです。
この園の趣旨の通り、歌人になったつもりで野山に遊べば、平安貴族の気分を
味わえる、、、かも知れません。

紀の川画像1
紀の川1
吹上浜の奥画像
吹上浜の奥
ささかにの道画像
ささかにの道
紀の川画像2
紀の川2
藤代峠より画像
藤代峠より
つつじ茶屋画像
つつじ茶屋
紅葉画像
紅葉
入り口画像
入り口



奇岩や石細工

全体的に優しさやしなやかさを感じる庭園でありますが、石や岩を使っての
独特の景観も楽しめます。
滝見の茶屋付近では、ワニに似た形のものなど奇岩が多く見られますし、
その他にも、園内各所にさりげなく配された造詣を見ることができます。

渡月橋画像
渡月橋
ワニ型岩画像
ワニ型岩
水分石画像
水分石
石敷画像
石敷
石灯篭画像
石灯篭



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