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2006年6月22日

5:33

 

 この日は、ベルリンでエクアドルvsドイツ 16:00KickOffを観戦する為に、

長距離移動が待っている。

 朝、早めに起床して、まだ誰もいないであろう日本代表が練習している

会場を見に出かけた。やはり誰もいない。

 だれもいないから、おもわずピッチに降りてみる。明後日のブラジル戦に

思いをはせてみた。

 なぜか日テレスタッフが準備していたので聞いてみると、案の定練習は

18時からということだった。

 練習場を後にして、G-JAMPSに立ち寄る。

その後、EXICITE X ULTRAS CAFE@BONNにも立ち寄るもまだ誰も

いなかった。

 ボン中央駅始発ベルリン東駅行きのICEを待つ・・・・・

待っていたのだが、なにやら嫌な予感。と放送が流れる。

 いろいろな情報を総合すると、出発時間の数分前だが、始発駅をケルンに変更

することが決定した。よってボンからは出発しないということだった。

 ありえない。どうしろというのだ。いまさら。それならケルンに向かわなければ

というものの、ケルン行きは無いという。無いってどういうことだ?

来ないということか?

 結局、昨日同様ボンボイエ駅に振替輸送タクシーで移動する。なんとかケルンに

着くものの既に1115分をまわっていた。本来なら、もっと先にいるはずなのに。

 ベルリン行きの列車は、12時近くまでないので、ケルンで時間を潰すことに

なる。今日は、ケルンでイングランドvsスウェーデンがあるので、世界遺産の

ケルン大聖堂は、イングランドサポータに見事に占拠されたいた。

 なんとなくへこんでいる自分がいたのだが、捨てる神あれば、拾う神ありとは、

まさにこのこと。サプライズがあったのだ。

 それは、なんと原博実前FC東京監督とお会いできた。声をかけるとやさしく

話してくださった。

 

原さん:「チケットはあるの?」

筆者 :「はい。でもこれからベルリン向かうところですが、

     電車がおくれていて。

原さん;「ベルリン?遠いね。電車遅れて大変だね。」

    「ひとりで来てるの?」

筆者 :「はい。」

原さん:「すごいねぇ~」

筆者 :「原さんは、イングランドvsスウェーデンですか?」

原さん:「そうそう。」

筆者 :「お仕事ですか?」

原さん:「そうなんですよ。」

 ~以下略~

 

 こんな会話をして、写真を一緒に撮ってもらい、握手してもらって、

別れた。ほんとうに気さくで良い人だな。

いつかまた同じチームで戦いたいです。東京?代表??Www

 そしてどうにか、ベルリン行きのICEに乗り込み、いざ東へ。

ケルンからベルリンまで4時間以上かかる。途中でBoard Bistro(食堂車)で、

W杯キャンペーンメニューとやらのカイザースラウテルン地方の郷土料理を

食べた。豚肉を煮込んだものだったが、とてもおいしかった。

 

 そしてキックオフ数分前にスタジアムに最も近いベルリン シュパンダウ駅で

ICEを下車。

 得意?のタクシーでベルリン オリンピア シュタディオンを目指す。

なんとキックオフをタクシーで向かえる大失態。運転手さんが気を利かせて、

ラジオのライブ放送をつけてくれた。

 あれ、、、なんかラジオが騒いでる。とーーーあーーー・・・=ごーる??

え?タクシーの運転手の兄ちゃんが、「じゃーまにー わん」・・・。汗

 開始早々のクローゼの先制ゴールをラジオで聞く羽目に。その後すぐスタジアム

正門前に到着し、荷物・チケットチェックを終え、広いスタジアム前広場を

一人でダッシュする。列車でのんだビール2杯がこんなところで・・・・

気持ちが悪い・・・。

 なんとか席についたら、前半20分過ぎ。後ろのドイツ人に遅いよ~。

みたいなアピールをされた。おっしゃるとおりです。

 たまたま隣ブロックは、エクアドルサポータ席で、挟まる感じで雰囲気も

楽しめた。その後、クローゼの2点目と歩ドルスキーの鮮やかな3点目で、

3-0の勝利。グループリーグの1位抜けが確定した。

 相変わらずの前評判が悪いドイツ代表なだけに組み合わせに恵まれたといえど、

無傷の3連勝。

 ドイツサポータが大騒ぎだった。勿論エクアドルサポータも試合に負けたものの

R16進出は、決まっていたので、その後ドイツ-エクアドル双方のサポータたちが、

健闘を称えあっていた。とてもすばらしい光景だと思う。

 大騒ぎのスタジアムを後にして、ベルリンの中心街で束の間の観光をすることに

した。やはりベルリンの壁やブランデンブルグ城をみなければと中心街に向かった。

 ポツダム広場に降り立ったが、どこが壁跡かわからない。近くの若者数人に

こえをかけるもの、壁跡は分からないという。ブランデンブルグ門は、あっち。

と教えてくれた。その通りに出て、他の人に聞けと。なにやら違和感を覚える。

 なんとか手持ちのガイドブックと頼りに、壁跡を発見。

 壁づたいにチェックポイントチャーリーを目指す。何人も東から西への逃亡を

試みて、命を落とした有名な場所だ。いまでも米軍検問所(チェックポイントチャーリー)

の小屋が残り、命を落とした兵士の写真と花輪が飾られていた。

 チェックポイントチャーリーを後にし、ブランデンブルグ門を目指す。

なにか再開発した街だった。そう歩いていたのは、かつての東ベルリン。

ドイツ統一後の復興の象徴だ。そんななか、今日のドイツ勝利に沸く国民達が

あちこちで、大騒ぎ。車のクラクションをならし、そこいらじゅうで

「どいちゅらーんど」とわめいている。優勝したわけでもないのに。

いいな。勝利って。

 歩いていると一際大きい絢爛豪華な建物を発見。ロシア大使館だ。

さすがというべきか。

 ブランデンブルグ門前は、WM FAN FEST会場になっていて、かつての威厳の

かけらも感じられなかった。

 その後、タクシーでベルリンシェーネフェルト空港に向かう。かつての東ドイツの

空港だ。なんともさびれた空港だが、新しいターミナルができており、これから

改装工事をしていくらしい。タクシーの運転手に道路のあちこちにあるトラムの

線路らしきものについて尋ねてみると、よく分からないという。

20年もまえのことだから」

 先ほどの若者といい、、、かつての忌まわしい歴史は風化しようとしているのか、

それとも語りたくないのか・・・・。彼らにとって東西分断の悲しい歴史の象徴、

Berliner Mauer (ベルリンの壁)とは、何だったのだろうか。

 いろいろと考えさせられながら、ケルン/ボン空港行きのルフトハンザ系格安

航空会社ジャーマンウイングスでボンに戻る。

 ケルン/ボン空港からボン市内まではシャトルバスEUR6.-30分弱。0:19まで

1時間3本程度の間隔で運行している。

 このバスでボンに戻り、ホテルに着いたのは0時をまわっていた。夕飯が

食べられないまま、就寝。

 なんともハードな一日だった。 

 

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