期 日 : 2006.6.12(月)〜2006.6.17(土)
メンバー : 遠藤、本田、目黒、佐野(記録)
旅行会社 : HIS
旅行費用 : 68,950円(保険、携帯借用、等除く)
旅行日程 : Kur100回記念 台湾温泉旅行スケジュール
旅行スライド : スライドショーを観る
旅行概要
6月12日(月)
14:00 成田へ全員集合。搭乗手続を済ませる。全員2万円を元に両替(4900元)
現地台湾では日本蕎麦は難しいので、軽く蕎麦で昼食。
16:00 予定通り離陸。中正国際空港着18:30(時差1H含むので正味3.5時間)
20:40 コスモスホテルに到着。軽い夜食(紅焼牛肉麺:180元)
21:30 ホテルが準備してくれた大型TVにてW杯(日本対オーストラリア)観戦。
結果は1対3で日本が惨敗、旅1日目の気分としては最悪
※ ホテルは台北駅の東隣り、MRT地下駅もホテルの下にあると云って良い位近い。今回のようなベースキャンプ型旅には最適ロケーション。
6月13日(火)曇り時々小雨
台湾の人口:2300万人、台北:700万人、緯度はハワイと同じ。真珠湾攻撃時の有名な『新高山登れ』の暗号はハワイと緯度が同じところからきた(?)と尤もらしい説明があった。台北の交通名物スクーターの多さと騒音にびっくり!
7:00 バイキング形式の朝食 メニューも豊富で、蟹のシュウマイは美味
8:10 HIS主催のナルワント市内観光 30名程度参加
※コース:保安宮、孔子廟、お茶セミナー、総統府、中正記念堂、免税店昼食(台湾料理:梅子)忠烈祠、故宮博物館、足つぼマッサージ、DFS
19:00 夕食は横浜中華街で推薦の店、『青葉』にて台湾料理。
紹介名刺が当初効力を発揮しなかったが、なぜか途中から効き目が現れた。(510元/人)
8:30 ホテル出発、MRTで新北投へ。
キップの自動販売機は先に行先を押してからコインを入れる。MRT車内は飲食が禁止されており、非常にきれいである。携帯はOK
9:30 新北投着、徒歩5分にある温泉博物館を見学。
日本語達者なボランティア説明員が熱心に1時間ほど説明してくれた。ここは日本統治時代に作った公衆浴場で、それまでは台湾には温泉を楽しむ公衆浴場は無かったようだ。また、昭和天皇が皇太子の頃、ここへ立ち寄ったとのこと。
11:00 熱海ホテルで早めの昼食、150元/人でうまい昼食にありつく。
ホテルの名前には統治時代のなごりか(?)日本名が多い。
12:00 露天風呂に入る(注)男女混浴の露天風呂、水着着用。
2H位で入替えになる。所謂、源泉賭け流しの第1風呂、順次流れて第4風呂まである。硫黄温泉とのことだが、ほとんど臭わない。(1.5時間程度で出る)
14:30 MRTで淡水駅着
14:30〜18:00淡水駅から続く海岸線(正確には淡水河の河口付近)を散策する。若者が多い。
日本で言えば江ノ島付近の雰囲気である。晴れていれば夕焼けが抜群らしい。1時間ほど歩いて感じの良い海辺のレストランで休憩。高いコーヒー(250元)だったが、1時間ほど雑談。
再び歩き出し、紅毛城へ行く。この城は所謂、大航海時代の17世紀前半、この地域を植民地化していたスペイン人によって建てられたもので、立地条件が素晴らしい。
その後オランダ、英国によって引き継がれ、台湾政府に返されたのは1980年と説明されていた。
つい最近まで自分の土地を勝手に占有されていた訳であり、他国に支配された時代が長くかつ、現在でも続いている複雑な立場が、この美しい古城にも刻まれているような気がした。
18:20 MRTで双連駅まで行き、徒歩で今夜の夕食をとる寧夏路夜市へ行く。
夜市は士林等が有名だが、最も夜市らしい感じを残しているのが、ここの夜市であるとガイドブックにあった。4〜500mくらい道路全体が夜市で賑わっている。
車道に屋台、歩道にテーブルを並べてあり、わずかな隙間をバイク等が通る。料理は食べたことのないものだらけで、何を食していいのか分からない。
価格はどれも非常に安い。無難なところでご飯付の牛肉の鉄板炒めを注文(130元/人 超安い!)
ビール等を飲んで長居をする人はいないらしく、酒類は置いていないようである。食後、徒歩にてホテルに帰る。
6月15日(木)曇り時々晴れ
9:00 台北駅近くのバス停から烏来温泉へ(70元)。1時間ほどで烏来温泉着。
有名な温泉地であるが、オフシーズンでひっそりとした状態で、台北市内にくらべゴミも多い、いささか寂れている感じがする。
公衆浴場は川のほとりにあるが、遠めに眺めた感じでは脱衣場等があまりよくなさそう。小川源というホテルの有料温泉にはいる(250元)
温泉は地下にあって、よく管理はされているが、温泉の効能書等はない。昨日の北投温泉にも無かったので、泉質等を表記するのは一般的ではないようである。
湯船は4つほどあって、ゆったりはしているのだが、残念ながら穴蔵に入っているような感じで開放感に欠ける。
やはり、温泉の醍醐味は良い景色を見ながらはいるのが普通と思うのだが、ガイドブックやこのような例をみると、台湾は日本のような温泉ブームはまだのようである。
11:40 昼食
ホテルの近くには簡単な食事をするところが何軒かあったが、一人で店番のやさしそうなおばあちゃんが、日本語で是非とうったえていたのが決め手となって、そこで昼食となった。名物の竹ゴハンはチマキを竹筒に入れ、蒸したようなもので、なかなかの美味。
12:20 トロッコ電車が不通の為、ウーライの滝まで徒歩で行く。
『情人の道』と名づけられた道は峡谷沿いで、トロッコ電車にぴったりの景色だが、日差しが強くなり蒸し暑く、全員がダレてしまった。なんとか1時間弱で到着。観光の目玉である滝は落差と水量があって見ごたえのある瀑布なのだが、観光客は少なくひっそりと寂れていた。予定していた高砂族のショウへの期待が急速にしぼんでくる。結局、ショウの見学はやめて、タクシーで烏来バス停にもどり、バス(30元)にてMRTの新店駅までいくことになった。これからの予定は101ビルの見学、電脳市場見学、そして夕食である。
15:00 市政府駅着
◇101ビルまでは、MRT新店駅からいったん台北経由で市政府駅に行き、徒歩で10分程度。ビルの周辺は区画整理がすすみ、これからのビジネスの中心を創っていくような新興地域でモダンなビルや建築中のビルが多い。
その中心に101は高々とそびえ、世界一の展望階からの眺めは、まさに圧巻!台北の街の全貌を360度見ることができる。日本の熊谷組が作り、超高速エレベータを東芝Gが造ったとのこと。ここからみるかぎり、台北の街は東京よりも数段きれいであり、よく整理された街である。
◇台湾の秋葉原、八徳路電脳街はMRT市政府駅から台北方向に戻った忠孝新生駅の近くにある。近くに国立科技大学があり、秋葉原と同様、若者が多い。
格安のノートPCを探したが、思いの他高く、秋葉原と同等かやや高いような感じ?がした。
疲れてベンチに座り、地図を広げて夕食のためのレストランを探していると、『何をさがしている?』と台湾人男性が声を掛けてきた。美味くて安いレストランを探していると言うと、親切にも相談に乗ってくれた。
聞けば、旅行会社の添乗員として日本にも度々行っているとのこと。おそらく、日本のことは皆さんより詳しいと、自信ありげだ。はじめ、北京ダックの店を薦めてくれたのだが、予算の関係で、食べ放題レストランの紹介となった。
◇レストラン名は『湘厨餐廳』という湖南料理店であり、MRT中山駅の近くにある。タクシーで向かう。台湾はバスをはじめ、公共の交通機関の料金は非常にやすい。中でもタクシーは日本よりも数段安い感じがする。大繁盛の店であったが、幸いにも席がとれた。酒は別で、食べ放題530元/人。料理は日本人向き。帰りは勿論タクシーでホテルへ。
6月16日(金)晴れ曇
9:00 予定していた関子嶺温泉には、土砂崩れのため行けず、陽明山温泉に直行バスで向かう。
◇朝のバス停エピソード
台北駅前にバス停があって、そこに並んでいた。何やら張り紙がしてあったが、他のバスが着たり出て行ったりしていたので、特に気に留めなかった。ところが、陽明山行きのバスが来ても止まらず通過してしまった。あせって、通勤途上の通りすがりの若者を呼び止め、張り紙の主旨を読んでもらうと、特別な行事で今日はバス停が違うと言う。困ったなーと思っていると、再度、陽明山行きが来るではないか!その時である。若者がバスの前に飛び出し、バスを止め運転手に掛け合ってくれたのである。おかげで全員無事乗ることができた。名も知らない若者にあらためて感謝!
◇陽明山温泉は一昨日行った北投温泉の北側にあって、広大な陽明山国立公園の中にある。バスに乗るとまもなく、一人の老人が日本語で話しかけてきた。大変な親日家で陽明山温泉に行くなら自分も行くので、良いところを案内してあげようということになった。
10:20 陽明山温泉に着く
さっそく老人の案内で公園の中にある公衆浴場へ行ったが、湯船が小さいうえに地元の人で大変混みあっていた。結局、近くのホテルの有料温泉(70元)に案内され、老人とはそこでお別れをした。泉質は硫黄温泉で温度も丁度よいのだが、湯船は非常にせまく、日本旅館の家族風呂程度。地元の方3〜4人と我々で満員である。30分そこそこでホテルを出る。
公衆浴場のあった公園では、多くの老人がダンスやマージャン、軽い運動と思い思いに楽しんでおり、屋台も出ている。昼飯に屋台ものに挑戦してみることにしたが、よくみると遠慮したいものが多く、結局、無難な揚げ物と焼き物になった。食後のスケジュールは特になく、広い陽明山公園を散策&お茶等でのんびりすごす。
14:30 北投までバスで行き、MRTで中正紀念堂へ
ここから徒歩10分位の所にある国立歴史博物館を見学することにした。
15:20 予定通り博物館着
博物館の名前から故宮と同じようなところかと思ったが、いろいろな企画展をやっており、今回は絵の展示が中心だった。台湾を代表する洋画家のコーナーでは女性の説明員が片言の日本語で、恐縮するくらい熱心に説明してくれた。日本の展示会ではこんなことはほとんどない。
16:10 博物館を出て、コスモスホテルの近くの歴史館は閉館時間の関係であきらめることにした。
本日の予定は台湾での最後の晩餐を残すのみとなった。全員の手元残高を数えてみると平均350元/人程度であり、たいした晩餐は期待できないことを確認し合った。結論としてラーメン晩餐をすることになり、早めだがタクシーで中山駅近くのサッポロラーメン店に向かう。
時間が早かった為か、目指すラーメン店はまだオープンしていない。すぐ近くの『麺太郎』という日本語メニュのある店に入った。取合えず、帰りのタクシー代を残し、ラーメンと餃子を注文。
残った貴重な元を確認しながらビールを注文。乾杯のビール代が残ったことを大いに喜び、『KUR研100回記念台湾珍道中』に乾杯!
6月17日(土)晴れのち曇り
しり上がりに天候がよくなり、最後の日が一番良い天気
9:25 迎えのバスに乗り込み、途中、免税店に寄りながら一路空港に向かう。
13:10 中正国際空港を離陸。飛行時間約3時間。(往路が3.5時間)
17:10 予定通り、成田到着。
18:40 解散。
感想
◇ 出発前の情報で、南部は大雨で交通がズタズタと云われていたので、関子嶺温泉は難しいと覚悟していた。内心、雨が北上し滞在中ずっと雨では?と案じていたのだが、生むが易しである。幸いにもこの時期としては、初日の小雨のみで、天候に恵まれた。
◇ 台湾では70歳以上の方は日本語をよくし、親日家が多いと聞いていたが、はからずも実感することができた。新北投の温泉博物館説明員リンさんや陽明山温泉で案内してくれた老人は、日本の統治時代が今日の台湾の基礎を造ったと、お世辞ではなく心から日本の統治政策を喜び、古き良き時代を懐かしがっている感じがした。
◇ 軍主導だった大正、昭和初期の政治に、あまり良い印象を持っていない我々の世代だが、当時の台湾の為政者は良き統治をしたものだ。歴史の判定をこのような形で経験したことに素直に感動した。
◇ 温泉を楽しむと云う文化を持ち込んだのは日本のようであるが、施設をみるかぎり、庶民のレクレーションとして楽しむまでは発展していないような印象だった。温泉の効能等にも、さほど拘っていないようでもあり、日本と同じような日帰り温泉のような施設が出来ることを密かに期待したい。
◇初めての台湾例会が大変楽しく有意義な記念すべき例会になった。 企画担当の本田、目黒さんにあらためて感謝!