龍神シリーズ第2部2章の裏話

(拍手用小話3 を加筆修正)

「うわさ話」

なにを聞きたいってぇ。なんだよ、またあいつらの話か。

お前らも飽きないね。しょうがねえな。

で、あいつらのなにを聞きたいって?

馴れ初めはこないだ話しただろ。

あん?なんで、せっかく再会したのに 

また離れ離れになっちまったのかって?

そりゃ、千がまだこどもだったからだろ。

決まってるだろうが。

あんとき、千が今くらいの年頃の娘だったら、

あの独占欲の固まりの冷血漢が

他の男がうようよいる、元の世界に

すんなり帰してやるわけないじゃん。

千が泣こうがわめこうが、無理やりにでも

手篭めにして、自分の嫁にしていたね。

(↑さすがリン様、鋭い読みです。)

・・・・だから、なんでそこで情熱的って感想がでるんだよ。

お前ら、千がかわいそうだと思わないのか。

いきなり、神隠しにあって、両親は豚にされちまうし、

自分は訳わかんない野郎に、無理やりあんなことや、

こんなことをやられるんだぜ。〈←リン様、妄想はいってます)

・・・・いや、いや、いや、そこまでは。やつも、

そこまで変態じゃないとおもうぜ。いくら、

やつでも、十かそこらの子どもを手篭めになんてさぁ・・ははは

(↑誰だ、そんな変態ちっくな突っ込み入れたの)

・・・いや、ありうるかも、

理性に自信がなかったから、帰してやったっつう考え方もあるか。

つうことは・・・

あのやろ〜、あんな純真素朴な子ども相手に、

なに考えてやがったんだぁぁぁぁぁぁ。

(↑リン様、さらに激しく妄想中)

 

「あっ、ちょっとリンさまぁ〜、お話の続きぃ〜〜。」

「あ〜あ、行っちゃった。もう、ちねったら、

いくら龍神様が情熱的だからって、こどもに

お手を出すはずないじゃない。」

「だってぇ。せっかく、運命の再会をしたのに、

『また会える?』『きっと』『きっとよ』

だけで、お別れしてしまうなんて、そんなばかなぁ。

納得いかないわぁ。龍神様ともあろうお方が、

想い人にお手もつけずに すんなり

帰すなんておかしいと思わない?」

「だから、大人になるまで待っていたんじゃないの?」

「え〜、わたしだったら側において育っていくのを

見守る方がいいわぁ。それで、理想どおりに

育った所で花嫁にするの。」

「それじゃ、ロリコンの変態じゃない。」

「あ、でもでも龍神様って、結局千様を追いかけて、

あちらの世界に戻られたんでしょ。

あっちの世界で、案外ちねの

言ったとおりのことをしていたりして。」

「きゃ〜、ありうるかもぉ。そっか、何も無理に

こっちに引き止める必要がなかったんだ。」

「そうそう、自分がついていけばいいだけのことだったのよ。」

「それで、余計な虫がつかないように、妻問いできる

年ごろまで 大切に手の中で泳がせていたのね。」

「そうして、千さまがお年頃になったら、

もう一度運命の再会を設定して」

「きゃ〜、ロマンチックゥ。」

(き、きみたち、勢い余って同人誌なんて出さないようにネ)

「・・・だから、どうしてそこで、ロマンチックって感想がでるかなぁ。」

「あれ、リン様。戻ってきてくださったんですか。」

(どうやら、かげでこっそり聞いていたらしいっす。)

「そんなことは、どうでもいい。今の話 どう聞いても 

やつは、ストーカーの変態野郎じゃんか。

お前ら、好きな話を捏造するのは勝手だけど 

少しは、千のことも可愛そうに思ってやれよな。」

「あ、わかった。」

「なにを?」

「こっちには、千さまを奪う強力なライバルがいらっしゃったのよ。

そうよ、だから千様を一刻も早く

あちらに戻したかったのだわ。」

「そのライバルって、まさか。」

「「「リンさま。」」」(←激しく同意)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一斉にハモッた小女たちの声を聞いて、もう2度と

やつらの話をしてやるまいと、

心に誓った リンさんだったのでした。

(むりむり)

 

 

ちゃんちゃん

 

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脳内つっこみを文にしてしまいました。

小女ちゃんたち、あんたら、怖いもの知らずネ。