龍神シリーズ・第1部設定集

オリジナル設定やら、言い訳やら、千と千尋の世界観の友林的考えやら 

いろいろごちゃ混ぜですが、よろしければ、読んでみて下さい。

設定事項・項目

章ごとにブックマークがついているのでよかったらクリックしてください。

序章 0−1 生贄
  0−2 琥珀主の住いについて
  0−3 河への降臨
  0−4 龍について
  0−5 東の竜宮
  0−6 琥珀川の状況
  0−7 龍玉石の眠り
  0−8 崑崙
第1章 1−1 神通力
  1−2
  1−3 霊能力者
第2章 2−1 湯婆婆との関係
  2−2 神通力は取り戻せていないが、神獣としての力が、云々
  2−3 魔力
  2−4 月道
  2−5 四海竜王
  2−6 合意魔法
第3章 3−1 神籍
  3−2 海神の神(わだつみのかみ)
  3−3 狭間からの帰還後の琥珀の存在
  3−4 龍穴
  3−5 鎮守の森と、石人
  3−6 神無月
  3−7 闇の眷属
  3−8 宙無の眠り
  3−9 神隠しの時間
  3−10 言霊
  3−11 京の都の亡霊、云々
  3−12 竜宮の宝珠
  3−13 龍玉
  3−14 神人
第4章 4−1 オオヤマザクラ
  4−2 千尋の助けを求める声に応じて、琥珀が現の姿を現した事について
  4−3 琥珀が、高野空也の前に姿を現した事について
  4−4 魂呼び

 

序章

0−1     生贄  

    無垢な魂や力のある魂など、輝きを持つ魂を、捧げる事により、力を蘇らせる。

     所謂、交換条件の理で、「これをするから、これをして」という、

     神々が好む、取引の一形態。

     今回の場合、琥珀の眷属が、「琥珀川に千尋を捧げるから、琥珀主に力を与えて」

     という形式を、無理に取った。琥珀主と琥珀川は、一心同体であったため、

     琥珀主が拒否したゆえに、取引が成立しなかった。

     まあ、河の力自体が衰えているため、琥珀が言うように、

     無駄な足掻きだったともいえる。

0−2     琥珀主の住まいについて

    典型的な宮造り。琥珀主が河に降臨するときに、

     竜宮のサーガ王妃が選別として用意した。

     女官達も、竜宮の意をうけて琥珀に仕えている。

     琥珀自身は、世間知らずであるため、自分で宮を用意するものだということさえ

     気付かなかったと思われる。

0−3     河への降臨

     琥珀主ゆえの特別な事態。本来、秋津島の自然界にうまれた神が、

     出雲の集いで 選ばれるのだが、東の竜王の依頼で、特別に配された。

     以前の主が宙無の眠り(下記参照)についたことから、琥珀川という河の

     名前自身も 琥珀主から取ることをゆるされた。

     もともと、琥珀は竜宮で龍玉石から目覚めたものの 真に力に目覚める

     ことが遅く、じれた竜王が、いわば修行に出したのだ。

     もっとも、琥珀は子どもだったため、特別扱いだったこともよくわかってい

     ません。

0−4   龍について

     人間の目には見ることは出来ない、神仙界の神獣。

     雨、風、といった自然の気の力が固まったような 精霊で、

     それらの気をある程度、コントロールする力がある。

     全ての龍が神と言うわけではなく、力によって存在が異なる。

     (全ての狐が、お稲荷さんというわけではないように)

     自然の中のいたるところに存在し、力の小さいものは、例えば人間が行う、

     てるてる坊主の呪いに使われたりしている。

     また、ある程度、力のある精霊は、風神、雷神といった、神々の眷属として、

     使役される事も多い。

     自然界の気をその手中に収められるくらいの力を持つ龍は、龍神とよばれ、

     神の一員として、海、河、湖など主に水を主体とする場所の主になり、自然界の

     営みを司っている。  

     琥珀は、潜在的な力は非常に大きく、所謂竜王に匹敵するものを持っているが、

     力のほとんどが目覚めていないため、神籍に入る事により、

     気をコントロールできる神通力を与えられていた。(下記参照)

     力に目覚めさえすれば、神籍に入らずとも、それを発揮できるのだが。  

0−5 東の竜宮

     秋津島(日本)の太平洋側の海を司る神々の本拠地。東の竜王を頂点に、

     海神(わだつみ)に存在する、神々を支配下に置く宮城。

     日本海側には、西の竜宮が存在している。

     双方共に、主神として、海神の神と呼ばれる神を戴いているが、

     その姿を見ることができる神は、存在しない。(下記参照)

     東西の竜王を介して、その意思が伝達されているが、その存在事態を快と思わぬ、

     海底の闇のものたちは、それに従わず、時に争いが起こる事がある。

0−6    琥珀 川の状況

     上流域は、ダムによって分断され、その下には水路が作られて、

      別の河に 水を流して、河そのものを埋め立てる工事が進んでいる。

      琥珀の宮がある 中流域の辺りは、中規模都市に近く、

      完全に埋め立てられ、宅地にされる予定。

0−7 龍玉石の眠り

    龍神の中でも、竜王一族の幼少時の形態。

     誕生後、覚醒する前の眠りの中にいるときに、龍玉石とよばれる、石のなかで

     夢を見て過ごす。完全に、覚醒する前に、龍玉石の眠りと目覚めを

     何回も繰り返えす。人間の赤ちゃんの新生児の状態と似ている、かな?

     この状態は、最も危険で、その力を我がものにしたい者達に

     取り込まれやすいため、慎重かつ、極秘に保護される。

     期間は、龍によってそれぞれ異なるが、数百年から千年くらいで、

     一般的に眠りの期間が長いほどその龍の持つ力が強いと言われている。

     琥珀は、事情があって、龍玉石の状態で 崑崙から東の竜王に預けられた。

     もちろん、東の竜王も、竜泉も かつては 龍玉石の状態でした。

0−8 崑崙(こんろん)

    大陸の神々の住む世界。至高神である天帝を頂点に、

     玉京と呼ばれる都があり、天帝に仕える神々の階級が、

     はっきりと分かれている。(らしい)

     龍神族・牛神族など その属性ごと、司る力が異なり、

     時に神々どうし、争い事がある(らしい)。

     琥珀が眠る龍玉石が、崑崙から避難させられたのも、

     それに関係しているようだが、 詳細を知るのは、東の竜王のみ。

     清の時代までは、人間界の社会体制と強くリンクしていて、

     双方ともに影響を及ぼしあっていた

    (たぶん、この話は出てこないでしょう。一応こういう設定ということで)

    

第1章

1−1 神通力

     神としての力。その神が持つ力の程度にもよるが、人間から見ると、

     所謂、奇跡を起こすことができる力のこと。

     琥珀には、神籍に入った時に、転変して姿を変える、下位の生き物や精霊の

     意志を支配下に置く、眷属を持つ、自然の気をコントロールする

     (琥珀の場合は、にわか雨を降らせる程度)などの、基本的な力が、

     付与されていた。従って、神籍から、外れた段階で、

     それらの力は失われてしまった。

1−2 雷     

     雷は上から落ちてくるとは、限りません。周囲に何も無いような、

      連峰を登るときは、雷の音に注意。上空は晴れていても、

      横にある遠くの山からとんでくることがあります。はい。

1−3     霊能力者

     古今東西、霊能力者と呼ばれる人間は、大勢いたが 琥珀は中でも

     もっとも性質の悪いのに、捕まってしまったらしい。もっとも、結果からすると、

     そいつは愚か者であったことを示しているけど。

     まったく、琥珀を本気で怒らせて 無事で済むわけ無いじゃないの。

 

第2章

2−1     湯婆婆との関係

     琥珀は、狭間の向こうの世界に来たとき、童形に転変できるくらいの

      神通力を、回復していたため、湯婆婆は、一精霊ではなく、崩れ神として、

      琥珀を扱ったと思われる。

      また、本人に自覚が無くても、その潜在能力の高さは、魔女にとって一目

      瞭然であったため、契約のほかに、腹に意思を奪う祟り虫を仕込み、

      2重に支配下に置いていた。

      湯婆婆には、琥珀の力は諸刃の剣という、自覚があったが、その力を得る事

      の魅力に、勝てなかったようだ。彼が千尋と出会ったことにより、自身の意思で

      行動し始め、支配力が弱まった事を 察知した湯婆婆は、琥珀の力を使い捨て

      るつもりで、銭婆の契約印を盗ませた。

      まあ、うまくいけば、めっけもの、だめでも、力が目覚める前に、琥珀を始末でき

      るとの判断だったが、千尋の尽力で台無しになった。

      もっとも、上記の霊能力者みたいに、命を奪われなくて運が良かったともいえる。

2−2     神通力は取り戻せていないが、神獣としての力、云々

     琥珀の心情でのセリフであるが、まだ自分の力が完全に分かっていない証拠。

     神獣としての力とは、琥珀が持っている潜在能力そのもの。

     これが、完全に目覚めれば、琥珀が神通力と言っている力も目覚めることになる。

2−3 魔力

     魔法を使える力。魔法使いや、魔女が、持っている力のこと。

     人間が持つ潜在能力の一つであるが、誰でも使えるわけでは無く、 

     資質が必要。(ハウルやサリマンみたいに)

     琥珀は、魔力がついたと感じているが、本来、神様には、神通力という、

     魔力など比べ物にならない力があるため、やっぱり、自身の持つ潜在能力が、

     目覚めてきていたと思われる。湯婆婆の魔力を 契約により、自分の物にしたが、

     そんな事が出来たのも、琥珀が神様の力を持っていたから。どちらかというと、

     力を得るというより、湯婆婆の魔力を奪うという、罰の意味合いが大きいかも。

2−4 月道

     竜宮に至る道。いくつかあるが、狭間の向こうから通じている道は、

     月道と呼ばれる 双方の海に映った月影を通っていく道が 確実。

     月道が開くのは、特定の期間内らしい。湯婆婆の言から、夏至以降と 

     いうことが出てきているが、正確なことは、わからない。

2−5     四海竜王

     崑崙の玉京で、天帝に仕えている龍族の4柱の長。

     東海青竜王、南海赤竜王、西海白竜王、北海黒龍王の4大竜王の尊称。

     それぞれが、空、火、水、地に属する4大元素を支配していると言われている。 

     琥珀の親は誰かは、不明。どうやら、人間を妻にしているらしいが。(番外より)

     崑崙は、秋津島(日本)の神々の世界の理とは、異なる 大陸の神仙界なので

     (上記参照)

     基本的に、神々の行き来は無いが ときに個人的に交流をすることもあるらしい。

2−6     合意魔法

     力の属性が異なる魔法使いや魔女が、一つの目的のために力を

      合わせてかける魔法。

      術者にとっても危険なため、めったに行われる事が無く、その分効果も大きい。

      かけた本人達でさえ 解除することができず、無効にするのが 

      最も困難な最終魔法のひとつ。

第3章

3−1     神籍

   神の戸籍。有名なのは、お稲荷さんで、人間界にも広く知られている。

   秋津島の神の独特な制度。神籍を得ることで、神の一員として認められる。

   八百万の神々すべてが、神籍に加わっているわけではないが、

   守護のお役目を持つような力の強い神は、必ず神籍に加えられる。

   力の系統ごとに、主になる神がいて、その下に家系図のように加えられていく。

   まあ、神の身元保証のようなもの。

3−2     海神の神(わだつみのかみ)

   海の神様。玉京での天帝、秋津島での大神(おおみかみ)と同じく、海神での最高神。

   最も深い海底に 一人で存在し、海の世界の理を見守っている。

   いかなる事にも、自ら直接関与する事は無く、いわゆる、世界各地にいる

   竜王や海神(かいしん、例えば人魚の王様など)を通して、意思を伝える。

   竜泉は、意思の伝達者である、竜王を守ることを通して、海神の神に仕えている。

3−3 狭間からの帰還後の琥珀の存在

   秋津島の龍神では、今の所、翁様が、そのトップの一人となっている。

   琥珀が琥珀川に降臨したときは、力に目覚めていない童神だったため、

   その末席にひっそりと加えられていた。(ただし、琥珀はもともと崑崙出身のため、

   籍に関係なく後ろ盾に東の竜王がついている。)

   離脱後の琥珀は、秋津島、海神(わだつみ)のいずれにも所属しない、一精霊として

   存在していたが、狭間の向こうから帰還後は、力に目覚めていたため、

   存在を認めてもらうために秋津島の神々から、仮のお役目を受けて 

   所謂、フリーターのような形で契約をしていた。   

3−4 龍穴

   自然界にあるパワースポットの中で特に気の力に満ちている場所。

   竜宮に通じる穴がその地下にあいていると言われるが、正確には、

   竜宮の管理化にある自然の気の生まれる場所で 秋津島には、いくつかある。

3−5 鎮守の森と、石人

   石人の像は、狭間のトンネルに通じる神道の 道標 兼 番人として、

   秋津島の神々の中でも上位神が力を与えた。鎮守の森は、その道標を守るための聖域で、

   本来 森の主の結界で守られている。また、この土地自体が、パワースポットのため、

   本来は里に見られないような動植物が 多数生息している。

   が、人間とは 結界で遮られているため、人の目に触れる事は、めったにない。

3−6     神無月

   10月の別称。神々が、出雲に集まってその守護地を留守にするため、

   神、無し、月と呼ばれる。出雲では神有月という。旧暦なので、今年の暦では、

   ほぼ11月ごろの事。

3−7     闇の眷属

   秋津島の闇の眷属は、妖怪が転じて悪の道に入り込んでしまったものが多い。

   属性が 光から陰になり、欲望に忠実だが、なにをしても満たされる事が決して無い存在。

   ある意味悲しい生き物とも言えるが、人間だけでなく 精霊や 力の弱い神の隙を見つけて、

   自らに取り込み仲間にしてしまうので、同情は禁物。

   力を喰うことで、自身により大きな力を付けようとする。

3−8     宙無の眠り

   神々がその定めを果たし、力を使い尽くして死ぬことを言う。

   神は、黄泉の大御神(よみのおおみかみ)の元で眠り 再び力を得て、

   神として新しく目覚めると言われているが、詳細は不明。

3−9     神隠しの時間

   狭間の向こうでの時間と現の世界の時間に関係は、かなりアバウト。

   数日が数年になったり、数時間になったりと、その時々でいろいろ。

   千尋たちの場合は 運良く、現での時間はほとんど経っていなかった。

3−10 言霊

   言葉そのものに宿る力。それを発する、人や神の持っている力にも影響されるが、

   基本的には、その言葉に含まれる思いの強さによる影響が一番。

   例えば、ありがとうと言われて、嬉しくなる、ということが、言霊の力。

3−11     京の都の亡霊云々

   友林の妹の実話。皆さん、気をつけましょう。

3−12     竜宮の宝珠

   東の竜宮の、宝物の一つで 竜泉が管理している。所謂、龍玉とよばれているものを、

   生み出す元になるものらしい。どのような力を秘めているのかは、秘事の一つで 

   琥珀も、今まで見たことが無く 話でしか その存在を知らない。

3−13 龍玉

   力に目覚めた龍神がもつ、象徴となる玉。

   精霊龍と龍神の違いを端的に表すもの。琥珀は、この段階ではまだ持っていない。

   自らの身のうちから取り出したり、あるいは、身内たる龍から分けてもらう事で、

   得ることができる。また、竜宮の宝珠からも作り出せるらしい。

   どのようにして、龍玉を得るのかは、龍神によって異なる。

   また、龍玉を人間の伴侶に与える事で、その伴侶自身を自らの龍玉と見なし、

   自分に属した神人にすることができる。

3−14 神人

   神になった人間という事もできるが、その存在は 属する神の存在と

   強く結びついている。

   属する神が生きている限り、若さを保ったまま生き続ける事ができるし、

   許されれば、属する神の力の範囲内で、力を振るうことができる。

   逆にいえば、その存在は神の意志に結び付けられ、

   命さえ自分の物では無くなってしまったということ。人間として、生まれ

   変わる事も無く その神が死ぬときに、ともに宙無の眠りにつかなけれ

   ばならない。

   真に相思相愛の間柄でなければ、不幸な存在ともいえる。

   従って、たいていの神は、人間を召したとしても神人とすることには

   慎重である。

第4章

4−1     オオヤマザクラ

   この木は、本来は標高が高い場所に生えるのだが、鎮守の森の 

   元、主『玉響』の、宿り木として、千年近くの時を刻んできた。

   もともとは、森の中心部近く 細い獣道の傍らにあったが、人間の開発に

   より森が削られ 丘の団地に登る舗装道路が、傍らにとおされたことで、

   力尽き、主とともに眠りについた。

   花期は5月で、幹の高さは25m、径は300cmほどの巨木であった。

   余談だが、玉響が眠りにつく時、最後の力を振り絞り、神罰として 開発

   会社を潰した。

   また、その時の残り香から、新しい木霊が 2霊だけ誕生する事が出来

   たようだ。

4−2  千尋の助けを求める声に応じて、琥珀が現の姿を現した事について

   まさに、『信じる者は救われる』。この場面は、決して琥珀の方から 

   現の姿を現したわけではなく、千尋が、琥珀の気配を感じ取り、

   その実在を真に信じた事で、千尋自身が起こす事が出来た、

   いわば奇跡なのである。

   生贄に選ばれたり かと思うと生贄を免れたり、わけ分からない狭間の向こうで 

   助け手を得る事が出来たり、自分の力で呪いを破ったり、無事に両親をつれて 

   現世に戻ってくる事が出来たり、魔女に気に入られたり、神様に惚れられたり、

   神である琥珀を召還できたり、 千尋ちゃん、あなたって一体何者?

4−3     琥珀が、高野空也の前に姿を現した事について

   嫉妬です。「俺の女に手を出すな。」的な警告。この時は、千尋の側には式をつけ

   ていたはずなのだが、高野空也の感情を察知して 警告に現れたらしい。

   まあ、彼が霊能力者ゆえにできた警告とも言える。

4−4 魂呼び

   輪廻の輪の中から、死んだ人間を引っ張り出す術。

   稀に、人間でもできる能力者がいるが 寿命と交換となるくらいの危険な術で、

   しかも肉体まで蘇らせる事は、ほとんど不可能。

   龍である琥珀も、全ての力を出し切るくらいの犠牲を必要とした。 

   力のある上位神でも、ほとんどやらない。まあ、人間はどうせまた、

   現し世に生まれ変わってくるし、無理に蘇らせる必要も感じない ということも

   あるけれど。

 

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