望遠鏡操作ガイド〜経緯台編



 天体望遠鏡は、一応精密機器ですので、『変に触ったりしたら、狂ったり壊したりしてしまうのではないか』と心配する人もいますが、動かないところに無理に力を加えたりしないかぎり、まず壊れたり狂ったりしません。大丈夫です。

 第一、そんなにヤワに作られていたら使い物にならないので。
 (ということで、根本的にヤワなプラスチック製の架台は強度面で問題があります。私は個人的にはプラスチック製の架台は薦めたくありません。)


2005/06/03
●操作の基本〜架台の動かし方(カスタム経緯台編)

経緯台式の架台は、望遠鏡を上下左右に動かします。経緯台は操作面で特に難しいことはなく、向けたい方向に向けるだけです。


 望遠鏡の回転軸には、勝手に動いたりしないように、固定するためのクランプと呼ばれるツマミと、わずかに角度を変えるための微動ハンドルが付いています。


(1)クランプをゆるめます。


(2)自由に動くようになるので、向けたい方向に向けます。
(3)だいたい、見たい方向を向いたら、クランプを締めます。
(4)微動ハンドルで方向を微調整します。


 上下方向も、基本操作は同じですが、ビクセンのカスタム経緯台の上下方向はフリーストップ式なので、垂直方向のクランプはありません。
 少し力を加えて向けたい高さに向けて、そのまま微動ハンドルで微調整できます。


 たったこれだけです。

 難しく見えるだけです。


2006/05/17
●操作の基本〜架台の動かし方(ポルタ経緯台編)

こちらは最近ブーム(?)を巻き起こしているポルタ経緯台です。


 ポルタ経緯台は、上下・水平ともクランプが省略されていて、
・向けたい方向に望遠鏡を向ける
・微調整は微動ハンドルで行う
という非常に簡単な操作で済むようになっています。




 ポルタ経緯台の操作説明はそれだけです。

 簡単でしょ。


2006/01/09
●[コラム]ポルタ経緯台の優れている点

 従来、経緯台はメーカー側が『初心者向け』という位置づけにしてあり、徹底的に低コストで作られていたものがほとんどでした。

 安く作っているので、セット価格が2〜3万円程度と手軽に買える反面(買う側は充分高いと思ってますが)、実用性が二の次にされていて、

・微動装置がない場合がある
・加工精度が悪く、クランプをしめるとズレる
・プラスチック部品を多用していることが多く、指で押しただけでグニャグニャしているものが多い
・経緯台が搭載されている望遠鏡専用に設計されていて、将来ステップアップができない

 …など、問題点が多く、悲しいかな「初心者向け望遠鏡は、初心者が買ってはいけない」と言わざるを得ませんでした。

 ところで、ベテランでも飽きてくることはあるので、「手軽に使える経緯台が欲しいなぁ」と頭の片隅では思っています。
 ですが、納得のできるまともな経緯台がほとんど売られていません。(初心者向け望遠鏡は、操作が最も難しい望遠鏡だというのをベテランは知っています。)

 実質的に、ベテランが納得できる経緯台はカスタム経緯台しかない状況だったのですが、カスタム経緯台も「搭載されている望遠鏡専用設計」に近いものがあり、載せられる望遠鏡が限られるという状況でした。

 ここで紹介しているカスタム経緯台も望遠鏡を取り付ける部分を改造してあり、「本来載せられないはずの望遠鏡が載っている」という状態です。

 ところが、このポルタ経緯台は、先に挙げた問題点を見事にクリア。

・見た目にもシンプルで簡単そうに見える
・フリーストップ式で、全周微動付き
・金属製の架台で丈夫。5kgぐらいの望遠鏡を支えられる
・(ほとんど世界標準となりつつある)アリ溝式で望遠鏡を接続するので、6〜7cm屈折望遠鏡から、13〜14cmの反射式まで交換ができる


 しかも実質16,000円前後という低価格(注:架台+三脚のみ、望遠鏡別売り)です。


2006/01/09

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