月の大きさをはかろう

●月の大きさ



 夜空に浮かぶ月。

 さっそく質問です。

 どのぐらいの大きさ:何cmに見えますか?(この画像の大きさではなくて、本物を見て、です。)

 1cm?
 3cm?


 ちょっとノートにその大きさの円を描いてみてください。
 何cmになりましたか?


2006/06/11
●空間はcmで表せない

 定規とコンパスがあれば、『直径10cmの円を描いてください』と言えば、みんな同じ円を描けますね。

 でも、描いてもらった「月の大きさ」の円の大きさを定規を当てて測っても「見た目の大きさ」を測ったことになりません。

 だって、同じものを見て描いたのに、みんなバラバラでしょ?


2006/06/10
●近くのものは大きく、遠くのものは小さく

 近くのものは大きく、遠くのものは小さく見えますね。

 実際の大きさは変わりません。でも、遠くのものは小さく見えます。
 実際に見える大きさと、実際の大きさは違います。

 でも、定規を当てて測るわけにもいきません。
 手に定規をもって見ても、腕の長さによって「1cmに見える大きさ」が変わってしまって不便です。


2006/06/10
●見た目の大きさは角度で測る

 そこで、星と星の間の距離や、見た目の大きさは角度で表すことになっています。

 実際の大きさは詳しく調べないとわからないし、実際の長さで説明されてもどのぐらいの大きさに見えるのかを伝えられないからです。

 「どのぐらいの大きさで見えるか」は、角度で表した方が、他の人に正確に伝えることができます。


2006/06/11
●月の大きさ、太陽の大きさ

 見た目の大きさは、太陽と月はほとんど変わりません。

 月の実際の直径は、約3500km。地球の直径の1/4ぐらいです。
 太陽の大きさは、地球の直径の109倍、140万kmです。

 同じ大きさに見えるのは、月は近くにあって、太陽はずっと遠くにあるからです。

 月までの距離は、38万km、太陽までの距離は1億5000万kmです。
 距離を直径で割って、比率を求めてみると、

 月までの距離(38万km)÷月の直径(3500km)=108
  太陽までの距離(1億5000万km)÷太陽の直径(140万km)=107

 同じような大きさに見えることがわかります。



2006/06/10

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