MFJ-266(アンテナアナライザー)

●MFJ-266(MFJ-266B?)



 MFJ社のアンテナアナライザーMFJ-266を買っちまいました。(4万円弱)
 リチウムイオン電池対応になっているので、もしかしたら、MFJ-266Bなのかもしれません。
 少なくとも日本語で紹介記事的なものが全く無いので、紹介します。「最高峰 アマチュア無線用アンテナアナライザー」なんていわれていますが、これ以外のアナライザーを見たことも触ったこともないので、○○より使いやすいとか、そういうレビューは書けませんし、どれだけすごいものなのかのかも、全くわかりません。
 とりあえず、使い方を淡々と書いていきます。
 
・ダミーロードは付いていません。
・調整するツマミの部分は、イモネジで止めてあるのですが、あえて取り払ってM3ネジで止めてあります。理由は後述。


2013/04/18
●外観

・見ての通り、MFJ-256Bなどにあったような、アナログメーターはありません。完全にデジタル表示です。
・アンテナコネクタはN型コネクタしかありません。
NP-MJコネクタは標準で付いてません。(重要)


・M型コネクタや、BNCなど、他のコネクタ形状で接続したい場合は、別途変換アダプタが必要です。
・言うまでもなく、ダミーロードも付いていません。
・Made in Chinaです。(MFJはアメリカのメーカーですが、Made in USAではありません。)


2013/04/17
●主な仕様

アンテナのSWR/インピーダンス測定
・HF帯とVHF帯(〜144MHz帯)までは、複素インピーダンス(R+jX)、インピーダンス(Z)、SWR(1.0〜9.9)が表示されます。


 上記例では、周波数144.837MHz(144.500と表示したかった)、複素インピーダンス42+j9Ω、インピーダンス43Ω、SWR=1.2という表示です。(ダミーロードを測定した状態)
・UHF帯(430MHz帯)は、SWRのみの表示となります。複素インピーダンスもインピーダンスも表示されません。


 上記例では、周波数433.130MHz(433.000と表示したかった)、SWR=1.2(ダミーロードを測定した状態)。「===」という表示はSWRの大きさを棒グラフで示しています。SWRが悪いと「========」となり、良いと「=」とか表示なしになります。

周波数カウンタ
(調査中)

電界強度計
(調査中)

コンデンサのキャパシタンス/コイルのインダクタンス測定
(調査中)
 UpボタンまたはDownボタンを押しながら電源を入れると、コンデンサあるいはコイルの測定モードになります。

同軸ケーブルの1/4波長、1/2波長調整
(調査中)
 なんとなく、任意のケーブルを計算式を使って自由空間長が1/2波長+αか、1/4波長+αになるように切断し、アンテナアナライザーモードで最低インピーダンスになる周波数を探し、目的の周波数の1/2波長か1/4波長になるように、ケーブルの+α部分を切断して調整するようです。

電界強度計
(調査中)

速度係数
(調査中)

RFトランスのテスト
(調査中)

RFバランのテスト
(調査中)

同軸ケーブルのテスト
(調査中)

機械仕様
・バッテリーは、単三8本という記載がどこかにありましたが、実際には単三は4本しか入りません。当然、6Vしか出ませんが、動きます。


・単三用バッテリーパックは、裏蓋に接着されています。接着が斜めでした。(実使用上の問題はありません。)
・発振器はPLLではありません。たぶん、単純なVFOで、それに周波数カウンタが付いている感じです。常に周波数が微妙にふらついたりドリフトしていきます。周波数がそれほど安定しないので、ピッタリの周波数になかなか合いません。ふらつきは(周波数帯にもよりますが)0.1%以下のレベルなので、事実上の問題はありませんが。

その他
・日本語マニュアル付きを買いましたが、日本語がわかる外国人が訳したのか、微妙に変です。英文マニュアルの方がわかりやすく書いてあります。
・周波数を変える部分のダイヤルの軸径が細いので少し粗い感じです。微妙に回転させる必要から、イモネジを外して長尺のネジで留めました。M3(3mm径メートルネジ)です。


2013/04/18
●セットアップ(使用する電源を決める)

(1)電源は3通り選べます。本体底に18650リチウムイオン電池1本(3.6V二次電池。付属していません。別売りです。)を入れるか、AAサイズの(単三の)1.5Vアルカリ乾電池4本か、正面のACアダプタの口から供給するか、です。
(2)横のネジ(タッピングネジなので、何度も外すと馬鹿になりそう)を外して、裏蓋を外します。


マニュアルには「慎重にスライドさせて」と書いてありますが、普通に電子工作用アルミケースです。スライドさせるようなギミックはありません。


(3)「慎重にスライドさせて」というのは、アルカリ乾電池4本用バッテリパックの蓋のことでした。
(4)標準では電源ケーブルの端子が18650リチウムイオン電池用から接続されていて、ジャンパースイッチが外部パワー(ExPwr)側になっています。単三乾電池を使う場合はジャンパースイッチを内部バッテリー(Bat)側に接続しなおして、電源ケーブルを抜き、単三用バッテリーパックから伸びる端子を接続します。電源端子は3本のものを使っていますが、GND、6V一次電池、3.6V二次電池というアサインのようです。


(5)外部供給する場合は、2.1mm径のセンタープラスで、12〜15Vを供給する必要があります。(正面の電源スイッチの下にコネクタがあります。)
(6)18650リチウムイオン電池の場合の充電時間はMFJ-1312B(別売り)で10時間だそうです。


2013/04/17
●電源を入れる

(1)電源を入れる(本体右側の赤いボタンを押す)と、機種名などが一瞬(約1秒)表示され、





のように表示されます。
(2)Upボタン(U)を押すとアンテナアナライザーに、Downボタン(D)を押すと周波数カウンタ(Frequency Counter)になります。


2013/04/17
●アンテナアナライザー

  本体上部のAボタン、Bボタンの押し込み具合でモードを切り替えます。(ボタン横にモード指定表が付いています。)



・HF(1.5MHz〜65MHz)帯
(1)Bボタンを押して、Bボタンを上げた状態にします。Aボタンは関係ありません。
(2)UpボタンまたはDownボタンを押して、周波数レンジを切り替えます。


A:1.5-2.7MHz(1.9MHz)
B:2.5-4.8MHz(3.5MHz、3.8MHz)
C:4.6-9.6MHz(7MHz)
D:8.5-18.7MHz(10MHz、14MHz、18MHz)
E:17.3-39MHz(18MHz、21MHz、24MHz、28MHz)
F:33.7-65MHz(50MHz)
 ※括弧内は、対応する日本のアマチュアバンド
(3)TUNEツマミを回して所定の周波数にします。
 SWRはアナライザ本体の端子から微弱な(約2mWの)電波を出して調べるため、できればダミーロードを付けた状態でアマチュアバンドに入るよう周波数を変更してから電源を切って、測定したいアンテナに接続後、アマチュアバンド内で調べるのが望ましいかと思います。
 アンテナ線を接続する際、中心ピンを接触させて静電気を逃がしてから接続するよう指定されています。
(4)値を読みます。

50.586MHz…50.586MHzであることを示します。
F…周波数レンジがFモード(33.7MHz〜65MHz)である印です。
SWR…下の数字がSWRです。
48+j00:48 …複素インピーダンスが48+j00Ω、合成インピーダンスが48Ωです。
1.0…SWRが1.0です。「>9.9」の場合は、SWRが9.9を超えています。

・VHF(85MHz〜185MHz)帯
(1)Aボタン、Bボタン両方押し込みます。
(2)UpボタンまたはDownボタンは関係ありません。
(3)TUNEツマミを回して所定の周波数にします。
(4)値を読みます。



・UHF(300MHz〜490MHz)帯
(1)Aボタンを上げ、Bボタンを押し込みます。
(2)UpボタンまたはDownボタンは関係ありません。
(3)TUNEツマミを回して所定の周波数にします。
(4)値を読みます。


UHFではインピーダンス表示はありません。現在発振している周波数とSWRのみです。「===」という表示はSWRの大きさを棒グラフで示しています。SWRが悪いと「========」となり、良いと「=」とか表示なしになります。


2013/04/18
●周波数カウンタ



 電源投入後、Downボタン(D)を押すとFC(周波数カウンタ:Frequency Counter)になります。
このとき、本体上部のBボタンは押されていない状態にしなければなりません。(押されていないとスイッチ選択のエラー表示になります。)

 ※以下、気が向いたら追記していきます。


2013/04/18
●コンデンサの容量測定

『背面のPWRを回しながら上へボタンを長押しすると、アナライザーの電源をオフにします。画面に、測定のために使用されている信号周波数と共にpFの値を表示されます。』

…万事こんな意味不明な説明(そもそも日本語なのか?)なので、マニュアル読むのも一苦労です。(背面には何もスイッチは無いし、そもそも電源をオフにしたら何もできないだろ。)

[原文]
Turn the analyzer off,then press and hold the UP button whle turning PWR back on. The screen will display the value in pF along with the stimulus frequency being used for the measurment.

一度電源をOFFにし、UPボタンを押しながら再び電源を入れます。画面には信号の周波数とともにpFで値が表示されます。


…ってな感じかな。
 無線機の知識もあまり無いので、用語なのか文章として訳していいものかの判断も迷う部分もあります。
 例:stimulus frequency→直訳:刺激周波数→意訳:印加されている周波数


2013/04/18

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