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ペルセウス座流星群たけなわの8月12日。北上天文同好会に呼ばれまして、観測会にでかけてきました。(雨で宴会モードでしたが…) んで、会員の方から酔った勢い(?)で12.5cmのパイレックス研磨キット一式をいただきました。 『引き取ってもらえる人がなかなか居なくて困ってたんですよ』 とのこと。 …って厄介払い? 翌日、中身を確認したら ガラス板(パイレックスと相手となる青板の盤材) #80 いっぱい(荒すぎるので使うなという伝言付き) #120 150g #240 100g #400 100g #800 30g #1000 少々 #1500 30g セリウム 30g ピッチ 都合900g 教科書とフーコーテスター付き。 一式そろってます。(汗) しかも、 気合い入りまくり。(大汗) ま、10年ぐらいかけるつもりで作るとしますか。 |
まず、どちらを表にするかですが、見たところ気泡のようなものも見受けられず、判断がつきません。 そこで「傷のある方を表にして削ってしまえ」の原則に従い、傷のある方を表としました。 |
鏡材になるパイレックス材ですが、表面がみかんの皮のようにデコボコしているので、平面加工からスタート。このデコボコ状態から、いきなり粗摺りを始めるのはマズイでしょう。やっぱり。 添付の研磨砂がもったいないので、とりあえず鎌用の砥石を使って表面を研ぎます。 |
事前にレンガで砥石自体を磨いて平面化・面取りしておきます。 上が砥石、下がレンガです。 包丁を研いだ後に、砥石自体を磨いておくと、いつも新品のような表面を維持できます。 ほぼ真っ平らになった砥石。 |
砥石で表面を磨きます。 一応、鏡面研磨のセオリーにしたがい、A運動(前後運動)+C運動(自分が回る運動)を採用。砥石が四角いのでB運動(ツールを回す運動)はパス。 ちなみに、使った砥石は近所のホームセンターで売っていたやつで、「キング高級鎌砥石K-35」という中砥。330円。粒度を調べたら#726でした。 |
3時間ほどかけて、片面(裏側にする方)をほぼ研磨し終わりました。まだわずかに砂目になっていない部分があるので、もうあと30分ぐらい研げば完全に砂目になると思います。 意外と細かい砥石だったこともあり、気分は中盤戦(#1000完了)です。 |
裏面は完全に砂目になりました。 続いて表になる面の平面化です。面積にして6割ぐらい砂目になった状態の途中経過です。 とりあえず砂目になっている部分の外周部の厚さを測ったら、19.84mm〜20.06mmでした。 |
「表」の面の平面化がある程度進みました。 表面をルーペで見てみると、小傷が予想以上に多く、しかも意外と深いことが判明。 とりあえず傷のある場所を鉛筆で丸で囲ってみましたが、丸の数だけで22か所、傷そのものの数はおそらく100個ぐらいはあるのではないかと… 中央部分に数カ所かと思っていたのですが、ほぼ全面に一様に分布しているようです。 ↓こちらが傷の拡大。 とりあえず、全面が砂目になるまで作業を進めますが、消える見込みがない場合、裏表を逆にするかもしれません。 (本日の作業で平均0.03mmほどしか薄くなっていません。) |
散々悩んだあげく、このまま粗摺りに突入し、小傷が消えるまで(およそ0.3mm)禁断の#80を使って表面を削ることにしました。「研磨剤のまぶしかたのコツをつかむ」とか「研磨の雰囲気に慣れる」という勉強の意味も込めて。 なお、凹作ではないので、凹ませないように順摺り(鏡材が上、Mirror on top(MOT))/反転摺り(盤が上、Tool on top(TOT))を均等に行っていくことにします。 ということで、初めて盤材を載せて研磨をしました。 最初は研磨材の濃さもよくわからず、ちっとも密着しないで気泡が入ったりしていましたが、濃さの調整などを行いながら、全体に研磨材が行き渡るようになり、しばらくゴリゴリやってました。 結構いい感触です。 |
友田さんの掲示板で、状況を説明したら「そのぐらい凹作中に削れるのでは?」という意見が寄せられ、そのまま凹作に突入することにしました。 今日、小一時間ほど作業したら、案の定、もう0.2mmも削れてしまいました。 1時間ゴリゴリやって、凹んだ量は、0.10mmぐらい。 あと何時間かかることやら。 |
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