研磨開始

●2005年8月12日

 ペルセウス座流星群たけなわの8月12日。北上天文同好会に呼ばれまして、観測会にでかけてきました。(雨で宴会モードでしたが…)

 んで、会員の方から酔った勢い(?)で12.5cmのパイレックス研磨キット一式をいただきました。
『引き取ってもらえる人がなかなか居なくて困ってたんですよ』
とのこと。
…って厄介払い?

 翌日、中身を確認したら


 ガラス板(パイレックスと相手となる青板の盤材)
 #80 いっぱい(荒すぎるので使うなという伝言付き)
 #120 150g
 #240 100g
 #400 100g
 #800 30g
 #1000 少々
 #1500  30g
 セリウム 30g
 ピッチ 都合900g

 教科書とフーコーテスター付き。
 一式そろってます。(汗)
 しかも、


 気合い入りまくり。(大汗)

 ま、10年ぐらいかけるつもりで作るとしますか。


●表を決める



 まず、どちらを表にするかですが、見たところ気泡のようなものも見受けられず、判断がつきません。
 そこで「傷のある方を表にして削ってしまえ」の原則に従い、傷のある方を表としました。


●平面化



 鏡材になるパイレックス材ですが、表面がみかんの皮のようにデコボコしているので、平面加工からスタート。このデコボコ状態から、いきなり粗摺りを始めるのはマズイでしょう。やっぱり。

 添付の研磨砂がもったいないので、とりあえず鎌用の砥石を使って表面を研ぎます。


●砥石の研磨



 事前にレンガで砥石自体を磨いて平面化・面取りしておきます。
 上が砥石、下がレンガです。
 包丁を研いだ後に、砥石自体を磨いておくと、いつも新品のような表面を維持できます。


 ほぼ真っ平らになった砥石。


●地ならし



 砥石で表面を磨きます。
 一応、鏡面研磨のセオリーにしたがい、A運動(前後運動)+C運動(自分が回る運動)を採用。砥石が四角いのでB運動(ツールを回す運動)はパス。

 ちなみに、使った砥石は近所のホームセンターで売っていたやつで、「キング高級鎌砥石K-35」という中砥。330円。粒度を調べたら#726でした。


●裏面工作完了



 3時間ほどかけて、片面(裏側にする方)をほぼ研磨し終わりました。まだわずかに砂目になっていない部分があるので、もうあと30分ぐらい研げば完全に砂目になると思います。

 意外と細かい砥石だったこともあり、気分は中盤戦(#1000完了)です。


●表の平面化 途中経過



 裏面は完全に砂目になりました。
 続いて表になる面の平面化です。面積にして6割ぐらい砂目になった状態の途中経過です。

 とりあえず砂目になっている部分の外周部の厚さを測ったら、19.84mm〜20.06mmでした。


●8/21:表の平面化80%



 「表」の面の平面化がある程度進みました。

 表面をルーペで見てみると、小傷が予想以上に多く、しかも意外と深いことが判明。
 とりあえず傷のある場所を鉛筆で丸で囲ってみましたが、丸の数だけで22か所、傷そのものの数はおそらく100個ぐらいはあるのではないかと…

 中央部分に数カ所かと思っていたのですが、ほぼ全面に一様に分布しているようです。

 ↓こちらが傷の拡大。


 とりあえず、全面が砂目になるまで作業を進めますが、消える見込みがない場合、裏表を逆にするかもしれません。
 (本日の作業で平均0.03mmほどしか薄くなっていません。)


 


●8/22 粗摺り開始



 散々悩んだあげく、このまま粗摺りに突入し、小傷が消えるまで(およそ0.3mm)禁断の#80を使って表面を削ることにしました。「研磨剤のまぶしかたのコツをつかむ」とか「研磨の雰囲気に慣れる」という勉強の意味も込めて。

 なお、凹作ではないので、凹ませないように順摺り(鏡材が上、Mirror on top(MOT))/反転摺り(盤が上、Tool on top(TOT))を均等に行っていくことにします。

 ということで、初めて盤材を載せて研磨をしました。
 最初は研磨材の濃さもよくわからず、ちっとも密着しないで気泡が入ったりしていましたが、濃さの調整などを行いながら、全体に研磨材が行き渡るようになり、しばらくゴリゴリやってました。

 結構いい感触です。


●8/29 凹作開始

 友田さんの掲示板で、状況を説明したら「そのぐらい凹作中に削れるのでは?」という意見が寄せられ、そのまま凹作に突入することにしました。
 今日、小一時間ほど作業したら、案の定、もう0.2mmも削れてしまいました。

 1時間ゴリゴリやって、凹んだ量は、0.10mmぐらい。
 あと何時間かかることやら。



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