■2000ネン

 前年度、前々年度の経験から中上流域についてはおおよそ把握することが出来た。ただ、最上流部については未だ未開の地である。

ここで少し徳富川について、人づてに聞いた話を紹介する。かれこれ10数年前、当川は有料制の区間があったらしく、その時代の産物である養殖施設の巨大なプールが今でも道際に残っている。当時から虹鱒が主流であり、そこそこのサイズ、数ともに楽しめたとのことである。ただ、上流域、中でも最上流域まで行くと岩魚の宝庫らしく、源流遡行専門誌にも紹介されており、記事の中では40〜50クラスの岩魚の紹介が掲載されていた。

また、最上流部には滝があり、その下は最高のポイントらしいが、竿は出さずに遡行オンリーで到着まで8時間とのことである。前述の師匠は1泊で行ったことがあるらしく、中には日帰りをする猛者もいるらしい。

上流部への入釣地点は一箇所、砂防上約1キロ地点、ここから先は道路が寸断されている。途中、昔の道の跡や橋脚の残骸はあるが、要は歩いて登るしかないのである。

この年の8月、師匠から上流アタックの誘いを受けた。周到な準備とザックを背負っての予行演習まで行ったが、台風による悪天候のため断念する結果となった。山の達人の言うことを信じての結果だ。

加えて話すと、この川は鉄砲水の危険性が高く、それは岸際に散らばっている巨木の数を見ると一目瞭然である。地図からもそれは読み取れるらしく、川岸が妙に広い場所などがそれにあたる場所である。いずれにしても命は一つ、また来年ということにした。

秋以降はもっぱら砂防上の「護岸ポイント」、さらに上の「癒し渓」にはまった。「護岸ポイント」のブロックの際には必ず何匹かの虹鱒が付いていたし、「癒し渓」では乱舞するカゲロウに虹鱒が浮き足立ってライズをしていた。この時期が徳富川のベストシーズンと言ってもいいくらいだ、この頃になると他の川も当然熱くなっていて、色々な話を知人から聞いても、特に行きたいとは思わないくらいこの川に入れ込んでいた。このシーズンは少しだけサイズがアップした。

しかし、サイズだけでは語れないのがここの虹鱒。ほんとに綺麗な魚体が多い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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