2005-2006シーズン 海アメ日記

※画像はクリックで拡大です。

 

2005/12/28:NO.18

今季初の島牧行き。前夜に自宅を出たものの、札幌まで辿り着けるのかが不安なくらいの猛吹雪・・・しかし、石狩川を渡ると天気は一変!!そのまま所長をピックアップして現地に向かった。18番は海岸線に車が乗り入れられないため、トイレ前パーキングは満車状態、もちろん浜も釣り人で大盛況。そんな中、今季初であることから張り切って午前中振りまくるも、1バラシ、1抜けで終わってしまった。ほぼ一ヶ月ぶりの釣りはやっぱり楽しく、釣れなくとも満足して帰路についた。

 

 

 

2006/01/02:be careless

明けて2006年、新春第一弾、今年一年を占う大事な日。今日は単独で挑んだ。東よりの風のため波はなく厳しい状態が予想され、出遅れて到着した時には既に何人かが引き上げてくるところ。ということは「釣れていない」、早くも暗雲が垂れ込める。今日は#9のダブルハンド、「こりゃぁ軽くていいわ〜」と気持ちよく振るものの全くアタリはなく、数時間が経過したところで移動開始。次の場所では何やら小型ながらワイワイガヤガヤ釣れいている様子、ジグで有名な方の横っちょに入れてもらいリトリーブ開始。ほどなくしてゴツンときましたが痛恨の合せ切れ、その後に喰らいついた一匹も波打ち際でバラシ・・・今年の釣果を占う大事な日なのに。正午近くになると潮も止まり、海中に生命感を感じれなく、午前中で引き上げてきた。

 

 

2006/01/09 :全道全駆

今日は友人と3人で出発。しかも友人のニューカー「アウディーオールロードクワトロ!!」流石に西独車は質実剛健、助手席でもそのしっかりとした車輌構造が伺える。

しかし現地は予想どおりの強風、すぐさま漁港に転戦。今季初の鵜泊は7:00位からボイルが始まり、午前中一杯はポツラポツラと釣れた。帰路は小樽〜銭函間で大渋滞に遭い、たっぷりと時間をかけて帰還した。

 

 

2006/01/14:get serious

朝一にエネ裏着、今日は微風、しかも追い風と「シングル日和」。迷わずTCR#8に#9のインター、背後のテトラもこの長さのヘッドなら気にならない。運良く50cm、まぁまぁの型でファイト中に、Mショップの某氏が登場、真面目に釣りをしていることを証明でき、二重の喜びとなった。以降、ボイルが散発ながら続き、小型は何匹か釣れた。次回に期待。

 

  

 

2006/01/28:attention

今季5回目、大潮!!これは何かが起こるかと思ったが、自分も周りも沈黙。起こったことと言えば、帽子にフッキングして海にボチャン!!周りもアタリがない中、早々に帰路についた。今日は所長とミスターの3人でした。

 

2006/02/19:welcome

名寄からのゲストWildlifeとともに島牧にAM3:00着、仮眠をとってミスターの到着を待つ。ランクル100で颯爽と登場したミスター、ヤフオクで面白買い物をしたようだ。

さて、いざ釣りを開始しようとしたが18番の浜には入る隙がない、待つこと数分、空いた場所にまずはゲストのWildlifeに入ってもらった。その後、ミスターと二人で18番の端っこで慣行するものの、すぐ手前の横波がきつくて苦戦、その後、空いた場所にずれてスカッドで1匹、ミスターは55cmを釣り珍しく笑顔がこぼれているではないですか、「やはり、ミスターも人の子」と一人感心している間に周りではポツポツと釣れていましたが、自分は1匹のみで終わりました。帰宅後、潮抜きで大切にしていたジャケットがフッキングでカギ裂きになっているのを発見して落胆しました。しかし、今日はyunさんにソーセージをご馳走になったり、私の中での「島牧で凄い釣り人列伝」の一人(一組)である、S夫妻と会話できたのも良い出来事でした。

 

 

 

2006/02/26:a revolution

前夜、東京から帰りそのままビール1缶飲んで目覚めたらAM1:30、先行のミスター曰く「潮が動けば明日はいいんじゃないですか〜」との昼間の電話を思い出しむっくりと起床、平日に整えておいた道具を積み込み当別出発、舗装が出ていたので夜明け前にはレスト前に到着、現地は追い風、波無し。シングルかダブルか、一人悩んで15ft10番にタイプ2、何回かの素振りでラインのヨレを取り、白系のスカッドパターンを結んだ。フライの選択理由は・・・ちょうど海アメを始めた数年前に同じ場所と時間に同じフライでかなりの手ごたえの魚にブッチリ切られた事を思い出しての選択。そして3投目、そのフライに当時と同じかどうかはもちろん解らないけど、今季一番の海アメが食い付いてくれた。(ホント、お礼を言いたい気分)

 実は今季、村興しに少しでも協力できれば位の気持ちで、海アメダービーにエントリーしてみた。もちろん、やるからには頑張るぞと思い、押入れコンテナにドリルで穴を開け、電動ポンプをくっ付けて簡易水槽を作っておいた。おかげで計測後も元気なままで海に帰っていった。

今日はミスターとyunさんと一緒だったので、色々と協力していただいたことにお礼を言いたい。そしてNA誌のNさんにも写真を撮っていただき、感謝々の一日だった。

最近の海アメ釣りで思うこととして・・・始めた数年間は一人で通っていた自分だけど、ミスターをはじめ今では一緒に行ったり、現地で逢ったりする友人が増えたのが海アメを止めないでいられる理由なのかもしれない。

 

    

 

2006/03/05:prove

前日の夕刻過ぎから寝始め、明けて01:00にはバキッと目が覚め、すぐさま車に乗り込んだ。アスファルトが出ているので気分爽快、十数年前の男性ロック歌手の歌を爆唱しながらハイスピード(ディーゼルVer.)で島牧を目指した。

レスト前は流石の混みようである、盟友スーさんは早くも臨戦態勢、その気合が伺えた。自分だって気合は十分であった・・・しかし釣れない、貴重なアタリもあっけなくバレてしまった。暗雲が垂れ込める中、意を決して18番から泊河口まで縦走してみたが結果は得られなかった。疲れて車中で睡眠。前回の魚は100%まぐれで釣れたことを証明する一日で終わってしまった。

 

2006/03/11-12:remind

実はこれまでに島牧に泊りで行ったことは一度しかない、それはキャンピング仕様のサファリを買った嬉しさのあまりにまだ寒い5年前の2月の出来事だった。しかし、その翌月にはサファリは自宅駐車場からロシアに輸出され今ではその姿はない。それがきっかけではないけど、後にも先にも泊りでの島牧は無かった。

今回は「アメマスパック」を利用して「モッタ海岸温泉」にWildLifeとスーさんの3人で宿泊した。夕食と入浴付きで1泊5,000円、食事、温泉、部屋の内容からしてこれはバーゲンプライスである。島牧村や村内の温泉宿の取組に感謝。車中とかテントでなく、たまには体を思う存分伸ばして就寝するのはやっぱり体が休まる。でも私の吸排気音で睡眠を阻害された人には謝るしかない。

釣りのほうはと言うとあまりぱっとしなく、朝一のいい感触も波打ち際でバラしてしまった。その他は40前半が数匹といったところで終わってしまった。来週末はダービー最終週、ちょっと気合を入れなおしてリスタートを誓うのであった。

 

 

2006/03/18-19:fight to the last

今週末はダービーファイナル。意外に人影はまばらでダービーファイナルの日とは思えない。今回は本学から3名がエントリーしている、当然、3人とも気合が入っている。しかし、そんな気合とは裏腹に透き通った島牧の海は穏やかに小波を繰り返すだけであった。巌流島にも渡ってみたが状況は変わらなかった。しかし、諦めた巌流島ではその後、いいサイズが出たようである。さすが島牧マスター!!

それと、整備工場裏では今回のレディース部門のウィナー、ヨッピ〜さんが優勝魚を釣り上げていた。粘るか動くか、この見極めの正確さが島牧では求められるが、自分にはその判断基準となる確固たる思想がないので、悲しいかな大抵の場合は外れてしまう。結局、登録更新には至らず初日を終え、今回はチハセ川温泉旅館に向かった。ここもモッタ海岸温泉同様に素晴らしい泉質と御もてなしに満足であった。

明けていよいよ最終日、眠い目をこすりながら浜に向かったがしかし、風は次第に強まり雪まで降ってくる天気に車から出る気合はなく、11:00開始の表彰式、懇親会まで仮眠するだけであった。ダービーも初めてならばもちろん、表彰式や懇親会も初体験。島牧村や主催者のこのイベントに対する強い気持ちがわかるほど内容の濃いもので、いただいた商品も協賛メーカーさんのご厚意が伺える。本当にいいイベントだと素直に思えた。

さて、今年はダービーでちょっと完結感があるけど、そうは思わないで例年どおりこれからが自分の島牧本番期間である。天気も波も安定して、あとは鮭稚魚の本格的な降海を待つばかりかな。

 

2006/03/26:a crushing defeat

ダービー参加を機にこのような競技性のあるものも面白いと感じ、なにより、島牧村や周囲の人々のこの海アメ釣りに対する情熱が伺えることもあり、今日は「第2回ワンデートーナメント」に参加してみた。本学からは2名のエントリーである。結果から言ってしまうと惨敗!!ポイント選びが明暗を分けるのは既知であり、そしてそれが失敗に終わった。やっぱ海アメ釣りは難しい。

ウィナーは島牧最強伝説組の3名!!当然の結果だ!! 終了後の表彰式は和やかな空気でとても良かった。欲を言えば抽選会の商品にフライ用品を少し混ぜて欲しかったなぁ。最近ダービー、トーナメントともらう商品でルアーの手持ちが増えてしまった。いよいよ鮭稚魚バトル開幕か〜。

 

2006/03/29:It's too late

遂にきたかと思われる鮭稚魚情報、祭りの後に行っては意味が無い。仕事はなんとでもなる。ということで平日慣行。前日の本学学生のレポートをもとに同じ講義を受けるはずが前夜からの降雨の影響もあり、水量、川幅、川筋が変わっていた。それでもひたすらその時が来るのを待つ、待つ、待つ。そしてとうとう来た!!上空ではカモメが旋回し始め、海面でもバコバコ開始。しかし炸裂するボイルにとどくものの、手前の流れにラインはあっという間に流されてリトリーブできない。でもカモメと海アメは漂う鮭稚魚に激しくアタックしている光景を見ているとその場を離れることができなかった。これが今日の明暗を分けた。土手の向こう側に見える反対側の河口では釣れている様子。で、一体何を待っているのか自分でも解らなくなり、反対側の河口に移動してみた。あらビックリ!!いきなり眼前で67cm!!いくら鮭稚魚がいようと、カモメが旋回していようと、海アメがボイルしようと、波と風と流れと濁りで釣りができなところでいくら粘っても結果は出ないのであった。

 

 

2006/04/01-02:only one

この海アメ日記、自分の釣行記の代わりというか思い出帳的につけているので、特段有効な海アメ釣りのタクティクスもなければ、ポイント情報も無い(っつうかもともと詳しくない)。でも、この日記の更新を「止まってますよ〜」と言ってくれた方がいたので、一生懸命書いてみようかと思うところです。

さて、いよいよ「海アメマイシーズン」、「俺の季節」に捉えている4月の開幕である。しかしである、前日まで荒れていたことから海の状態はよさそうもないようだ。河口の賑わいも一旦落ち着いた様子で、ボイルも散発でしか見られなく、鮭稚魚第一陣も大海原に旅立ったと思えた。初日は1匹も釣れずほとんどを車中での読書に充てていた。2日目、気を取り直し精力的にポイントを転々とした。しかし、海には生命感が感じられない。唯一、レスト下で将来を嘱望される海アメを2匹、眼前ではサクラが跳ねまくっているが射程距離ギリギリで諦め、次の場所に向かった。そこはチハセ河口、午前中に友人が何匹か釣れたとのこと、なんとなく海の感じはよさげに思えた。数投目、追い風微風に乗ったラインが海面にスッと入り、3リトリーブ位目にゴグッときた。遠目でかかるとやけに重い。場所、フライ、距離と満足の1匹。

 

  

                    photo by slow fishing

 

2006/04/09:sad sunday

前日から友人が数人島牧入りしていたが自分は疲労のため一日遅れた到着。前日はかなりの大型魚が数匹釣れたとのことで、否が応でも気持ちは高ぶるが条件は悪かった。友人達は早々に切り上げ川へ向かったが自分は一人残り状況が変わることに期待したが、昼一には当別に戻ってきた。そしていつものごとく自身とタックルの潮抜きをした。愛用の15フィート#10のダブルハンド、本来3ピースのロッドが今日、4ピースになってしまった。そう、島牧で折ってしまった・・・完全な不注意、ルーフから取り外したとき滑ってドアに挟まり、直後の風でドアが閉まってしまった。心も折れた。

鮭に使ったほうが多かったが島牧でも思い出の竿だった。持ち主とは裏腹にとても素直なアクションが好きだった。でも廃番品なので修理はできないだろう。お役御免には早すぎるが仕方ないのと割り切るしかない。(悲)

 

 

2006/04/12:a funeral

前回のショッキングな出来事も2日経てばいくらか和らぎ、気持ちは晴れないけれど島牧に向かうのでした。

天気は冴えず海の状態は悪くないように思えた。しかし早速、ルアーの方にサクラマスとウミアメが反応した。しかし、あたる距離は相当遠いのでしばらくは魚が寄ってくるのをひたすら待つ時間が続いた。沖目のボイルが恋しい・・・

待つこと1時間位、ようやく自分にも反応があった。この時期のここの魚、50は下らない。その感触から60クラスと思われた。しかし、波打ち際でスッポ抜けてしまった。

その後、波もほとんど無くなったことから#8シングルロッドに仕様変更。考えてみるとこんな状況ってやっぱり静かにやるにこしたことはない。それほど待たずして気配の無い海からのコンタクト、ガンガン引かれた。ん〜、この1匹で満足。

しかし、今日のドラマ(珍)はここからであった。ひったくる様なアタリの直後にはリールが激しく逆転!!「むむっ!!これはサクラかそれともボーンか!もしかしてカジキマグロか!!」、ファイトから数十秒、既にリールの軸が見え始めていた。■続きはこちら

以後、再び近距離でヒット!!この道具立てとこの場面、文句の付け所が無い1匹と時間でした。ホント島牧は最高だ!!帰路は奥田民生を隣人の迷惑を顧みず歌いながら170キロを走り続けた。

 

奥田民生「海へと」

♪吹きつける風とうちよせる波よ、沈む太陽と延びてゆく影よ

果てしない海よ変わらない海よ、いつも助かるよどうもありがとう

ふるえながらまたまにまにそう思い♪

 

   

   

 

2006/04/15:member

もう、はっきり言って行き過な今シーズンの島牧。前日は1時間おきにくる現地からのメールに一喜一憂、ミスターは会社で放心状態に陥っていた。「明日は二人で頑張ろう」と契りを交わし早々に帰社し、一路島牧を目指した。

磯より浜、と思い最初は浜に行ってみたが気配は無く悶々とした時間が過ぎる中、マスターとしばしの談話を楽しんだ。その後、すーさんの待つ岩場に登頂し、何本か手にした。そして、Yunさんや室蘭のNさんとも合流、15:00には荷物をたたんだ。

この時期はハズレがないのがいいんだけど、どうも1匹のありがたみが薄れてしまう。少し気持ちを切り替えて次の週末に楽しもうと誓うのであった。写真も撮りたいし。

  

all photo by susan

 

2006/04/23:spring day

ようやく春らしい一日の予感がする朝方、島牧の海を横目に見ながら友人の待つパーキングを目指した。

既にサクラマスがピークを迎えつつあるのか、18番の駐車場には多くの車が停まっていた。今週末は東京の友人が遊びに来ていて、既に土曜一日で「サクラマスの3.7キロ」と「海アメの70センチ」を釣り上げるという偉業を成し遂げていた。

生コン裏で5年ぶりに再会したが、当然、その表情からはかなりの満足感を感じた。凄すぎる!!

 さて、そんな友人と河口を転戦するもののフライには分が悪く、友人の切れ味鋭いルアーキャスティングを後ろから観察する時間が続いた。その後、ワンドに転戦し、マスターにポイントを譲ってもらい岩礁のキワで炸裂!!

昼一で友人が帰京するのでカリンパでランチを食べ、道の駅で次の再会を約束して別れを告げた。再度、ミスター、すーさん、会社の同僚と合流、ボイルしながらワンドに回遊する海アメをシングルハンドで狙った。 自分の好きな3大条件「晴れ・微風・さざ波」、#8ロッドにセットされたシューティングラインが追い風微風に乗ってワンド中央のボイル地点まで届いた。3リトリーブ目でゴツッとヒット。遠くに突き刺さるライン、この情景だけで今日の一日は大満足!!

     

                                           photo by susan

 

2006/05/07:Nice! Mister!

本学のエース、「ミスター」が今日はやってくれた!!春一番ではないがワンドの中を気まぐれに吹き付ける風にも負けず渾身の1匹。ゲキ渋の中、自己記録更新!!

ウーマーまであと僅か、しかしそこはミスター、厳密な計測を行った。これが自分だったら海アメを振り回し、遠心力で全長を伸ばしたであろう。

吹雪にも風にも波にも負けず、一振入魂、歩んだ道の厳しさは本人はもちろん、周りの連中も知っている。ムフニッコリもいいけど、このポーカーフェースこそがミスターの真骨頂だ!! おめでとうミスター!!その堂々たる海アメとナイスポーズに乾杯!!

と言うわけで島牧はまだまだ熱い!!帰路はミスターフライのマテリアルを強制的に購入し、いつもの迷路に迷い込む自分であった。しかし今日という日はそれもよしだ!!

 

 

 

■to mainpage