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大空(そら)を仰ぐ団扇(て)となれ

いくら手を伸ばしても、届かない雲。
青い空に届こうとしても、人間が地に足をつけている限り、人間の手では絶対的に物理的に不可能。
だったら、人間の手以外を、この空へと轟かせ、そしてこの曇った空を青き空へと変えるために、必死になって仰いでみよう。
僕の手は、掴むだけのものなんかじゃない。
届く、届かないに限らず、無限に使用価値を広める事のできる便利な道具なのだ。

いつか、この空の曇りを解いて、君と一緒に青い空を眺めよう。
曇った空の向こうにある美しい空を君に見せよう。
だから、一緒に空に向かって、筆の様にサッと一度仰ごう。
ほら、そこには見えなかった世界が見えるだろう
ポエムのつもり。

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