自律訓練法 (心身壮快法) 

自律訓練法は、自己暗示を用いて心身をリラックスさせ、心の状態を整える方法です。
心の状態が整うと、自律系・免疫系など、人間が自然に持っている自己調整の機能が充分に働くようになり
活き活きと清々しい気持ちで物事に向かえるようになっていきます。

痩せすぎの人も太りすぎの人も、自律神経を鍛えれば標準体型に落ち着くそうです。



1.自分が一番ゆったりとできる姿勢で座ってみます。
椅子の背もたれに全体重を任せ、首や肩・お腹のあたり・足首など
普段は意識しないけど意外と力が入ってる所をできる範囲で緩めてみます。
足首や肩、首など回してみるのも、力を緩めるのに効果的です。
それができたら手を組んで、大きく伸びをしてみます。
よく伸ばして緩める。 これを数回(私は2、3回ほど)繰り返します。


2.なんとなく楽に座れているなぁと感じたら、ゆっくり大きく深呼吸してみましょう。
鼻から吸って、ふーっと口から吐く。
空気を吸うことよりも、よ〜く吐ききることが大切です。
(吸うのに4カウントかけて、吐くのに8カウントかけるような)
吐くとき身体の中の汚れたものが一緒に出て、吸うとき新鮮な空気が入ってくるイメージを持つといいでしょう。


3.だんだん落ち着いてきたら、自分の身体の部分について軽く意識してみます。
(このとき、目を瞑っていると捉えやすいかと思います)
どこでもいいのですが、例えば右手。
右手を思ってみると、そこにある種の感覚があるのに気付きます。
右手がそこにある感じ,重みの感じ,温かさの感じなど、どんなものでもいいです。
いい感じでもいい感じじゃなくても、ただ感じたものをそのまま捉えてみて下さい。

 意識しすぎてやらないことがコツです


4.そんな風にしていると、少しぼーっとしたような眠いような感じになってきます。
ゆったりとした感じが出てきたら、そのままその感じに暫く浸ってみていましょう。
気持ち悪くなったりしたら、無理せず止めて下さい。


5.ここら辺でいいかな、と思ったところで暗示を唱えてみます。
例として「気持ちが だんだん 落ち着いていくー…」
声に出しても、心の中でもどちらでも構いません。
声に出す場合、ボソボソとした自分に聞こえるくらいの小さな声で大丈夫です。
本当に落ち着いていかなくてもいいのです。ただ思うこと。
一生懸命唱えないで、何気なく繰り返し唱えてみましょう。

 「落ち着かなきゃ!」と強く思うと、返って心地よい状態が得られないことが多いです


6.唱えたら、自分の気持ちの感じを軽くチェックしてみます。
変化は必ず起こっているのですが、最初は気付きにくいかもしれません。
でも、それでいいのです。 どんな感じか分かっていればOKです。


7.練習を終えて目を開けるときは
「目を開けたらスッキリとした気分になっている」と、暗示しておくと良いでしょう。
これも5と同じように、一生懸命そう思わなくて良いのです。
目を開けたら少し伸びをするなど、軽く身体を動かすと更にスッキリ感が増します。




うまくリラックスできてもいまひとつでも、練習を続けていく内にコツが掴めてきます。
寝る前やお風呂に入ってるときなど、ちょっとした時に簡単に練習できます。
続けてゆくことが大切です。