<補足説明>

不採算でよければ、社会に役立つ事業はたくさんある
申請予定の事業が「携帯ゲームの開発」では、補助金採択は難しいでしょう。社会的意義を説明するのが困難です。
しかし、事業自体は成功し、収益が上がるかもしれません。

これを補助金をゲットするために、目標を変えて「老人の安否確認システム構築」にしたとすれば、採択には有利になります。
その意義は誰もが認めると思います。
ということは、補助金をもらって事業着手したいと希望する、たくさんの参入候補者は、同じような事業を企画していると、予想することができます。

認定NPO法人フローレンスは、病児保育事業を実施しています。
資金は、共済方式で、会員からは会費を、利用者には上乗せで費用負担を求めるという方式で運営されています。

この方式を、高齢者に援用する方法を考えてみましょう。 お年寄りを集めて老人クラブを作る。各人から会費を集め、急病になったメンバーの救済に充てる。こうした事業を行えば、社会的評価を得ると思います。

しかし、ご老人は得てして病気にかかるものでして、メンバーのみんながみんな病人であったら、いくら会費を徴収しても足りません。 結果、事業は成り立たなくなります。

フローレンスの場合、あまり病気にかからない子もいるから、それで事業が回っているのです。
お年寄りだと、そうはいきません。

応援ファンドでも、いくつかの事業が、帳尻が合わなくて中断することとなりました。
しかし、冷静によ〜く考えてみると、「その事業では、とても生活していけないだろう」という事業であったことが、わかります。
お金を払ってくれるお客様が、どこにいるか。下世話な話になってしまいますが、まずは、そこから考えるべきです。


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