<補足説明>

面接票の設計に当たって検討していただきたいこと
私はこれまで、何回かの採用面接やら補助金の面接やらに立ち会ってきました。
その際に感じたことを、この面接票に織り込んでいます。
※実際に評価を書いたことはありません

まず、制度設計をする事務方は、面接項目が多ければ多いほど優れた面接票だと考えがちである、という点です。

評価項目を多くすればするほど、各項目の差異が見えずらくなり、かぶり感が大きくなって、「質問1と質問2と、同じことを聞いているんじゃないの」と、思うこともしばしばありました。
項目が多く、しかも各項目に自筆で記載する欄があると、質問内容も細かくなってしまうのではないでしょうか。
本来質問票は、申請書の内容と連動するものですから、質問項目が多いということは、申請書の分量を増すことにも繋がりかねません。本末転倒です。

審査員の方は、いろいろと熟慮しながら、被面接者に差をつけています。
しかし、判断項目が多数あり、しかも、そのウエイト付けが均等で、しかも、面接員が数名になると、その熟慮に熟慮を重ねてつけた点数差が、全員のトータル点数にしてみるとあまり反映されていない、という結果が生じます。

これでは、みんなドングリの背比べになってしまって、個別面接の際に面接員を悩ませる意義が薄れてしまうことになります。
このために、今回は質問項目はあまり細々とはさせず、その代わり、重視すべき部分についてはウエイトを付けました。

また、自由記入欄は1か所にまとめました。
本来なら、質問の各項目に、「なぜ、その評価になったのか、具体的に書きなさい」という欄が付くはずで、もちろんその方が良いのですが、面接票をまとめるのに使える時間は短くて、「書く内容」ばかりが気になってしまうと、目の前で対峙している被面接者への意識が集中できないのではないかと思うのです。

やはり、面接は真剣勝負でなければいけない。
ですので、質問している時間帯は、質問に対する相手の受け答え(回答内容はもとより、所作も含めて)から、得ることのできる印象を、できる限り受け止めてほしい、と願う次第です。

こうしたことから、自由記入欄は1か所にまとめ、本来なら各欄に書かれるのではないだろうかと思われるコメント類は、「チェックのための視点」として予め示してあります(はなはだ僭越ではありますが)。



質問内容についての文言も、専門の方によく見直していただけると、嬉しく思います。


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