<補足説明>

作業日報の作成はひと苦労
不正を起こさせないために、補助金の報告書には、「日報」「週報」「月報」といった類の様式物が義務づけられており、『〇月〇日〇時〇分から〇時〇分まで、△△△△の仕事に従事した』といった記載を行わせます。
「本人に自筆で書かせろ」「5分単位で記載しろ」「〇行以上書かせろ」といった指導が行われることがあります。

実際に作業に従事していた時間だとしても、ぼ〜っとして別のことを考えていることもあるでしょうし、作業外の時間でも、パッと仕事のアイデアが浮かぶこともあります。
人間って、そんなにきちんと割り切れるものではありません。
いまだかつて日記をきちんと書き上げたことが一度もない私としては、入念すぎるの指導は“やりすぎ”であり、「人件費なんか補助金申請するヤツは許さない」といった官権の見下し目線のようにも思えてなりません。

経済産業省の作った業務日誌の例

本論でも書きましたが、これを作るのはとても大変。それが正しいかどうかを確認するのは、もっともっと大変。

なお、日報作成の根拠は、経済産業省大臣官房の作った「補助事業事務処理マニュアル」に詳しく記載されています。
現在のところ、人件費を補助対象としている産業振興分野の制度は、ほとんどがこれに準拠しています。


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