<補足説明>

殿堂入りがあってもいい
“殿堂入り”――採択回数に制限を設ける

ジーンズ業界が芸能人に対して贈る「ベストジーニスト」という賞がありますが、これは数年連続して受賞すると、“殿堂入り”となって、以降、審査対象から外されるということです。 とすれば、今回の産業振興策についても、“殿堂入り”があってもいいかと思います。

著名になってしまった企業を繰り返し採択すると、新しい無名企業の進出を阻むことになります。
トータル回数、連続回数、補助金額合計、審査員の評価など、基準を定め、予め募集要項などに、「複数回入賞した企業については、“殿堂入り”する場合があり、その場合は、向こう〇年間は参加資格を失います」と、アナウンスしておきます。
そうすれば、特定の企業が繰り返し入賞するということも防げます。

こういう補助制度を作る場合は、長期的に実施する必要があります。
補助金馴れしている中堅企業は、新しい補助制度ができることを虎視眈々と狙っています。馴れていない中小企業は、どうしても出遅れしてしまうのです。
そういう意味でも、こういった事業は「3年間でサンセットさせる」といった時限的なものではなく、長期的に安定した事業として運営されるべきでしょう。
そのためにも、殿堂入り制度が必要です。

また、殿堂入りした企業についても、それなりの支援は必要です。
できれば、海外に進出して日本の良さを広める事業に繋ぎたいですね。
だから、殿堂入り企業が海外進出する場合は、思い切った支援制度を付けて、後押ししてあげましょう。
せめて、推奨企業として公表してあげたいです。


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