しろうと考えではありますが・・・

足湯会議室

ありそうで、あるはずがない発明の類を紹介する本コーナーですが、最近はリアリティを探求するあまり、実際に存在する提案をしてしまったり、本当に発明されてしまったりするケースも出てきています。
ですが、これはないでしょう。
今回の提案は、「足湯会議室」です。



私が若かった頃は、仕事が終わると職場の先輩とよく飲みに行ったものでした。
とはいえ、どうしても仕事の延長になってしまい、飲み屋での話題といえば、「人のウワサ」と「仕事」と相場は決まっていました。
私的には、知らない人の噂話をされてもあまりありがたくなかったのですが、仕事の話はとても参考になりました。
アルコールが入っていますから、みなさんの青臭い議論も白熱していきます。ときには険悪な雰囲気になったりすることもありましたが、今となってはそれもいい思い出です。


いつの頃からか、職場のメンバーで飲みに行くこともめっきり減りました。
残業も増えたし、給料も潤沢ではなく、割り勘負けする先輩の生活も厳しくなったからでしょう。
しかし、そういう機会が減ったことで、職場のコミュニケーションはかなり悪くなったように思われます。

「じゃぁ、仕事の話だからオフィシャルな会議の機会をもっと作って意見交換をすればいいじゃないか」というと、そういうものでもありません。
オフィシャルな会議だと、どうしても資料説明の分量が多くなります。青臭い議論をなりをひそめます。
「この仕事はやるべきか、やらざるべきか・・・。組織の方針はこれでいいのか」っていったハムレットのような議論をふっかけると、“オマエまだコドモだなぁ”と、冷ややかな視線を浴びそうで、気後れします。
暗黙の前提として、“上司がヤレっていってるんだから、ヤルしかないだろう・・・”といった流れになっていきます。
そういう雰囲気だと、柔軟なアイデアは生まれてきません。


そこで、思い切ってリラックスできる会議システムを作ってみたいと思います。
それが、足湯会議室です。
会議室にお湯の循環する仕組みを採り入れ、参加者が足湯に入りながら、企画案を練ったりします。
いつも革靴の中で窮屈な思いをしている足も喜びますよ。


どうです、このシステム。まさか実現することはありますまい。
今の世の中、タイムイズマネー。会議時間を短縮させるために、立ったままの会議室だってあるくらいですから、そんな余裕はないですよね。

でも、たまには資料なしで青臭い議論をやるのも、必要なんじゃないかと、思うんですけどね。


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