しろうと考えではありますが・・・

べからず法典

以前、公益通報者保護法の担当をやらされたときに、罰則規定のある法律があまりにも多くて、途方に暮れたことがありました。
法律にいろいろと禁止規定があるのは、たぶん、何かのきっかけがあって加えられたのでしょうが、「どうしてこんなことまで規制されるのだろう?」と疑問に思うようなものもあります。

ここんところ創業が盛んに奨励されていますが、例えば、新しいお店を開くときに、来店した「先着〇〇名様」全員に粗品をさし上げたとしましょう。
この粗品(総付景品といいます)が、200円を超えると、いけないらしいのです。「不当景品類及び不当表示防止法」という法律で決められています。(参考:消費者庁のホームページ

私たち下々の者としては、偉い方々が決めたことだから文句をいう筋合いではありませんが、200円以上の景品を出しても、たぶん誰も困らないと思いますし、ど〜していけないんだか、よくわかりません。

航空法という法律がありますが、この法律には、許可なく旅客機は編隊飛行してはいけないって条文(ちなみに84条)や、地上を見て識別できるものが見えたら計器に頼った飛行をしてはいけないという条文(ちなみに93条)が明文化されていて、「そこまで決まっているのか・・・」とびっくりしましたことがあります。
よくチラシなんかで、「日本最大と書くとダメだけど、日本最大級と書くとOK」だったり、テレビコマーシャルで、「あくまで個人の感想です」とか、「宣伝のための演出です」とか、「専門家個人の立場での見解です」とか、出てきますけど、あれもどっかに根拠があるのだと思います。しかし、法律によるものか、業界規制なのか、単なるクレーム避けの類なのか、素人にはわかりません。

明らかな犯罪なら常識でわかりますが、細かな禁止規定となるとどうも・・・ってところですね。
特に商関係では、不当競争防止法もありますし、著作権など知的財産の保護もありまして、その全貌がわかりかねます。

そんなわけで、今回の提案は、法律で定められた禁止規定を誰か辞典にまとめてくれないか、ということです。
大項目は、法律ごとではなくて、状況別に分類していただきたいです。例えば、「開業する場合」「商品のコマーシャルをする場合」「派遣社員を受け入れる場合」ってな具合に分けていただいて、その場合の禁止規定と、根拠法令、罰則、こういった場合は抵触するという事例なんて記載していただくと便利です。
ついでに、ネットなんかに公開していただいて、法律改正があるたびに、順次訂正するような仕組みがあると、いいですね。
法令集なんか出している会社でやってもらえないでしょうか・・・。

え、それじゃ採算が合わないって・・・。そこんところは考えていませんでした。ごめんなさい。
でも、「採算の合わない提案をすること」に対する罰則は、たぶん法律に書いてないと思います。たぶんですけど。

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