しろうと考えではありますが・・・

小平 vs 練馬 ブルーベリー合戦
ほとんどの人にとってはどうでもいいことかもしれませんが、商品としてのブルーベリー販売は、東京農工大学の岩垣駛夫教授が 1952(昭和27)年にアメリカから持ち帰った苗からスタートしたと言われています。
その教授の教え子が、小平の農園でブルーベリー栽培を始めたのは、1968年(昭和43年)。発祥の地は小平にあったということで、小平駅には記念碑が建っています。
小平市は、現在ではブルーベリーの普及を熱心に応援しています。

しかし、昭和27年と昭和43年、ずいぶんと年月がかかっていますね。
実のところ、多摩地域を歩いてみますと、日野市あたりの方が大きなブルーベリー農園があります。
発祥の地である小平は、後れをとったのです。
そして、地域産品の再評価が進む今になって、ようやく発祥の地としての自覚が生まれてきたのです。

ところで、私の住む練馬区にも、ブルーベリー農園が点在しています。
練馬もブルーベリーの普及には、観光農園を作り、熱心に進めています。

実は、練馬区内には、おしゃれなパン屋さんが何件もあり、そういったところではブルーベリー入りのパンが扱われていたりします。
練馬のような、「あまり都会過ぎない都会」(へんな表現ですが)に住むのが好きな奥様たちには、きっとウケがいいのでしょう。
とはいえ、生産量はまだまだ多摩地域には及びません。

そこで提案。
小平 vs 練馬 ブルーベリー合戦!   
「地域内で収穫された農産物を買いましょう」という地産地消の宣伝は、今ではどこでも聞かれます。
だから、いまいちインパクトが弱いのです。

他流試合が必要。
だったら、後発組同士で一太刀、手合わせしてみてはいかかでしょうか。
要するに、「ほこ×たて」の農産物版です。
そのくらいのことしないと、地域産品のアピールに繋がりません。

小平の食品製造業と、練馬の食品製造業がお互いの腕によりをかけた「ブルーベリー食品」を開発する。そして、相手方の住民に試食してもらって、それぞれの地域の一番を決める。

最終的には、都内全域で両方を試食してもらって、一票投票のうえ、優勝食品を決める。
これだけやれば、かなりのPRになりますよ。

それにはまず、お互いに力を付けることが先決ですけどね。

役所が街作りをすると、担当官殿はまず地図を広げて、「ここは農地」「ここは商業地」「ここは工場団地」と色分けをしたがるものです。

しかし、一気にマンションが乱立すれば、同時期に保育園が不足し、同時期に小学校が不足し、同時期に中学校が不足し、勤務先は遠距離になり、同時期に老人養護施設が不足し、やがては年寄りばかりで子供のいない街になするという現象が起きます。
地域は、適当な混じり方をしていた方が便利なんです。
地産地消は、その行きすぎにブレーキをかける役割を担えます。

それに、農家で取れた農産物を遠くの市場に出すには、輸送コストがかかります。
街角に農産物の直売所を設けて、このジャガイモ1袋100円、と書いて無人販売した方が、省エネにもなります。

そういった観点からも都市地域に農地を残す必要があるのだと、私は思います。
昔、東京都の農業振興プラン作成の末席に参加させてもらった縁があるので・・・。
 

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