しろうと考えではありますが・・・

脱皮する壁
最近では少なくなっているようですが、コンクリートの壁に意味不明の記号を書きなぐった“落書き”が目立ちます。
きっと作者は“芸術”を気取っているのでしょうが、私は認めません。

振り返ると、私たち50代が小学生低学年だった頃はまだ、娯楽もたくさんありませんでした。活動的な子供たちは、馬乗り、缶蹴り、メンコ、コマ回し、チェーリング、銀玉鉄砲などではしゃいでいました。
その傍らで、私のように自分に引きこもりがちな子供はというと、蝋石で道路に絵を描いて楽しんでいるのが常でした。
だから、今“落書き”を書いて、「どや!」と自慢している人たちの心情はよくわかります。
よくわかりますが、しょせんは「ガキ」と同じレベルなんです。

とはいえ、身勝手に“落書き”しまくる人たちから身を守る必要があります。
それに、被害者もそれを放置しておくことは、許されません。
割れ窓理論というのがあります。
「建物の窓が壊れているのを放置すると、それが『誰も当該地域に対し関心を払っていない』というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。」(出所:Wikipedia)との考え方で、こういった“落書き”の放置自体も二次的な犯罪の誘因になるといわれています。

そんなわけで、提案。
脱皮する壁!  
“落書き”が目立つのは、コンクリートがむき出しの壁。コンクリだと、後から消すのが難しくなるのです。
そこで、コンクリート専用の安価なコーティング剤を開発します。

実際、“落書き”を落ちやすくするような塗料というのは、多くのメーカーから売り出されていますが、だったら、いっそのこと“落書き”を書かれることを前提として、壁ごと一皮むけるような仕組みを作ったらいかがでしょうか。



できるだけ安く、しかも取扱いも手間いらずで、はがすのも容易なコーティング材を、あらかじめ塗布しておきます。
そして、落書きが書かれたら、ベリッとむいてしまう。

特殊な薬剤を使うと、容易に落ちるというのでもいいかと思います。


そして、値引きを前提に施主の承諾を得て、壁にメーカーのロゴを貼ります。ここがミソ。


簡単にはがせるコーティング剤に加えて、「ここに書かれた落書きは、我が社が責任をもって消します」という意思表示をするのです。そして、約束した以上、必ずそれは実施してください。

“落書き”の犯人は、自分の作品を“芸術”だと勘違いしていますから、すぐに消されてしまうのは嫌なはずです。
したがって、このコーティング壁には自分の作品を書かないようになる。
そういった心理作戦も兼ねたご提案です。
いかがでしょう、脱皮する壁。
ためしてみませんか。

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