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本音のところ、厚生労働省あたりに「安楽死局」というセクションを作ってもらって、自分の決めた日にさよならさせてくれると、いいんですが・・・。
たぶんこういうことを言うと、世の中の“良識派”と呼ばれる人たちから、「てめぇなんか、とっととくたばれ」と非難されてしまいます(良識派という人たちは自分達の尺度に合わない常識は受け入れる度量がありませんので)。
だから、国はそういう制度を作れないと思います。したがって、自分の死ぬ日は、誰もわからない。
となるとですね、余命幾ばくも無いとわかっていたとしても、全財産を使い尽くすことはできないのです。
仮に、手元に1000万円というお金があれば、それは“大金”です。
しかし、別の見方をすれば、それはたかだか3年間暮らすと無くなってしまう金額でしかないのです。倹約しても4年くらいしか保ちません。
お金のない人からみれば贅沢な悩みだと怒られるでしょうが、しょせんそんなものです。
そして、「確実に3年以内に死ぬ」とか、わかっている人はいないんです。いたとしても、それを自分では認めたいと思わないんです。
だから、お金が使えず、年寄りは預金を抱え込み、景気回復には寄与できず、それでもって、たくさんの財産を抱えたままあの世へ行く。
こういう状況ですから、財産相続契約を結んだ会社は、相応の儲けが得られると、思っています。
少なくとも、この国では・・・。
とはいっても、経費の回収がいつになるかわからないまま、事業を進めるのは不安ですよね。
だから、ちょこっとだけでも収益の得られる事業を付け加えます。
一人暮らしの中高年をターゲットとして「雑誌」を発行します。
「プレミアム シルバーライフ」とかいう名前のを。
その雑誌には、読者に特化した有益情報を載せます。ヒマがあってそこそこのお金があって、かといって贅沢をしたいわけでもない人たちのための情報――ゆったりとくつろげる旅行とか、映画情報とか、趣味の講座とか、イベントの案内とか、散歩コースとか、健康の知恵とか、蓄財のノウハウとか、パソコンの使い方とか――を掲載します。
対象が限定されているだけに、内容も絞れます。しかも、子供雑誌のように、読者は一定間隔をおいて入れ替わりますので、同じ記事を数年ごとに循環掲載すれば、いいのです。
歳を取って意外に思うのは、自分の精神年齢が追いついていないこと。
客観的に見れば、確かに肉体は衰えています。しかし、「気持ち」は歳を取っていない。「昨日何をしかた忘れていても、数十年前のあの日の出来事は鮮明に覚えている」ためかもしれません。
そんな一人暮らしの中高年に、希望を与える定期刊行物を作れば、多少高くったって喜びますよ。
そんなわけで、どうです。 |
一人暮らし中高年向けの安否確認事業、 やってみませんか。
私なら一枚乗りますけど・・・。 |
おわり |
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