しろうと考えではありますが・・・

スクランブル交差点、なぜ増えない?
ひじょうにローカルな話になりますが、近くの駅前に交差点があります。そこそこの利用者が横断歩道を使っています。
そこの信号は、同時に変わります。

道幅はかなり広いので、一度渡ってから、同じ信号でもう一度直角に横断するっていうのは、けっこうきついです。かなりの早足が必要で、年寄りにはムリです。

しかし、人間の心情として、いったん信号が変わるのを待った後で、もう一回信号待ちをするっていうのは、イラつきますよね。
だから、どうしても斜め横断をしてしまうのです。いけないことですが・・・。

いつも不思議に思っているのです。
どうして、ここをスクランブル交差点にしないのかと?

すぐそばに交番もあるし、交通安全週間のときはテントも張られる場所です。
それに、区役所の職員は毎朝、ここを渡って出勤しているはずです。関係者が気づかないはずはない。

だから、私は、この横断歩道がスクランブルにならないのには、かなり深いワケがあると思っています。
例えば、他の信号との連動とか、ひょっとしたら時間によっては、信号が同時に変わらないとか・・・。

そうでなければ、スクランブルにしない理由が見当たりません。

渋谷の交差点がスクランブルになったのは、私が渋谷に勤めていたころですから昭和の50年代の始めでした。国際的にも有名なようで、今では外国人観光客が写真を撮りに来たりします。
人を避けながら歩く――それは、絶えず周りに気配りをする日本人の文化があって初めて成り立つのかもしれませんね。
しかし、その後だいぶ年月が過ぎているにもかかわらず、国内の交差点の横断歩道はほとんどがスクランブルになっていません。
前述のように、通常方式の方が無理な横断をする人が増えて、スクランブル方式よりも危険ですらあります。
どうして、スクランブルにしないのか・・・?
ひょっとしたら、スマホを見ながら歩く若者が増えて、人を避けながら歩くという文化が失われてきているからかもしれませんね。

そうそう、外国人から見ると、見通しのよい道路で、1台の車も来ないのに、赤信号が変わるのを待っている日本人も奇異に見えるようです。
決められたルールはいかなる場合も守る――っていうのも、日本人の文化なのかもしれません。

ところで、歩道を我が物顔で疾走する自転車、いったい何時になったら無くなるのでしょうか・・・?

やっぱり、文化そのものが変わってきているのかもしれませんね。


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