しろうと考えではありますが・・・

品川新駅にかっこいい名前を
田町と品川の間に、新しい駅ができるとの報道がありました。

ご存じだと思うが、山手線の東南側沿線には、高度情報化(なつかしい響きだな)を支えてきた企業がたくさんあります。

富士通本社(港区東新橋)=新橋
日本電気本社(港区芝)=田町
ソニー本社(港区港南)=品川
など、いずれも本社をこの地域においています。

当然、本社近辺には大規模な営業所や研究拠点などが配置されています(大崎のソニーなど)。
そしておそらくは、さほど遠くないところに、ソフトウエアを開発する下請けなども集まっているものと推測できます。

その地域に、新しい駅ができる。
将来、リニアモーターカーの出発地点もここに置かれるという話です。

すでにネットでは、その新駅の名前について、あれこれ取りざたされています。
同僚は、「新高輪で決まりだよ」と言っていました。それも悪くないとは思いますが、できれば清新な名前にしたいですね。
JRでは「泉岳寺」の仮称で準備を進めているようですが、ハイテクを想起させる名前がほしい。

そこで提案。
 品川新駅にかっこいい名前を!   
実は鉄道の駅名はかなり早い時期に決まります。

私たちは「東京ビッグサイト」の名称を決めたときに、臨海線に「国際展示場」の名前を「東京ビッグサイト」に変えられないか、とかけ合いました。全然相手にしてもらえませんでした。
しかたなしに、駅のホームには、駅名と並べて「東京ビッグサイト」の名前を表示してもらうことにしました(もちろん、有料です)。

ゆりかもめにも頼みましたが、乗ってもらえませんでした。「そんなことしたら、他の駅名も変えろといわれて、収拾が付かなくなる」という話でした。
しかたなしに、ゆりかもめの車内放送で、「TOKYO BIGSIGHT」の紹介をしてもらうことにしました。

名前は、その地域のグレードや企業の性格付けに大きく影響します。
「自由が丘」という名前が地域のレベルアップにどれほどの貢献をしたか、考えればすぐわかること。
「若洲」「月島」「有明」「東雲」といった地名を付けた昔の人も偉かったと思います。

しかし、新しい名前にはかならず反対者が出ます。
ビッグサイトのときも、ずいぶんと風当たりが強かった~。
「自由闊達な理想」を標榜した東京通信工業ですら、社名を“ソニー”にする際、社内外から反対する声が上がったそうです。

どういう名称にするかは、それを決める人のセンスに大きく影響されます。哲学とか見識とかに長けた選者がいないと、とっぴな名前はつけられません。
東京臨海新交通は、愛称を決めるとき、社長にどうしましょうかとお伺いを上げ「たそうですが、「“ゆりかもめ”しかだいだろ!」という社長のひと言で決まったと聞きます。今じゃ会社名も「株式会社ゆりかもめ」。その卓見、みごとです。
もし公募していたならば、最大公約数的なありきたりの名前になっていたかもしれません。

名前はとても大切なのに、かなり早い段階で決まってしまい、後から修正できません。
私だったら、<future gate TAKANAWA>といった、ど派手な名前にするんだけど・・・・。
そんな冒険ができる選者はいないでしょう。
でも、不景気な話が多い中、ひとつぐらい夢のあるものがあってもいいじゃないですか。

少なくとも、地域の名前を折半・合体するようなものや東西南北というのは、あまりにセンスがないので、やめてほしいですね。田町と品川の間だから「品田」とか「たましな」とか、「新品川」とか「南田町」とかはね、ちょっとねぇ、です。

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