しろうと考えではありますが・・・

ショールーム型家電量販店
いろいろと提案してきましたが、実現可能性の点では今回が一番。
ひょっとしたら、実態としては、もうそれに近づいているかもしれません。
しかし、だとしたら、ある意味、怖さも感じます。

人は自分にとって「希少価値」のあるものにお金を投じます。
そして、今の世の中、お金を持っているのは高齢者です(※正確に言うと、「高齢者はお金を持っている人とそうでない人に二極分化しているが、若者はおしなべて貧乏」ということになろうかと思います)。

さて、お金を持っている高齢者にとって何が希少価値かというと、ひとつは「若さ」です。だから、“アンチエージング”と聞くと、財布のひもが緩みます。
視点を変えてみると、「時間」というものが希少価値を持つとも言えます。人生の残り時間が少ないのです。
いきおい時間を節約する方向の消費行動となります。
となれば、テレビショッピングとか、ネット通販でしょう。

例えば「本」を買いたいとき、私は買おうとする本が決まっている場合は、アマゾンで検索します。
探す手間が省けてとても便利です。結果的には、時間の節約になります。

しかしですね。買う本が決まっていないときや、たまの気晴らしには、ジュンク堂に出向くのも楽しいものです。近所の書店では週刊誌や「売れ筋」の本しか置いていませんから。

まして、モノが「家電」となると、比較検討の上で買うものを決めたいので、なかなかネットやカタログを見ただけでは決心がつきません。とはいえネットで買った方が安い。
そこでどうするかというと、まず街中の量販店に行って、買う機種をチェックします。そして、お目当ての製品が決まったら、それをネットで買うのです。
自宅まで届けてくれるので、特に高齢者は助かります。

でも、こんなことが流行ったら、量販店側にとっちゃ、たまったもんじゃありませんよね。

前置きが長くなりました。
ということで
ショールーム型家電量販店!  
だったらいっそのこと、「その場ではモノを売らない量販店」をつくってしまおう、という提案です。

世の中には「モノを作らない製造業」というのが実際に存在していまして、ファブレス(fabless)企業と呼ばれています。だったら、「モノを売らない販売業」というのがあっても、おかしくないんじゃないか、という発想です。

売らなければバックヤードに在庫を用意しておく必要もなくなります。展示用の品1つだけ置けばいいのです。その分だけフロアを有効に使えます。

売り場もメーカー別に分けるのではなく、例えば「ウルトラノート売り場」とか「デスクトップ売り場」とか「廉価ノート売り場」とか「型落ち専門売り場」とかに区分して、来客が比較検討しやすい工夫をします。このくらい細分化しておくと、説明要員の育成も楽です。

買い物を決めた客は、各商品ごとに用意されたタグを抜き取り、専用の端末から購入の依頼をします。
こうすることで、客はさらなる値引きがゲットできる仕組みとなっています。
自宅住所と宅配希望日を入力し、お金はクレジットカードで支払います。
手ぶらで買い物ができます。身軽な分だけ、余計に商品を購入できます。

とはいえ、それだけではネット通販へ客が流れるのを止められないでしょう。

だったら、いっそのことアマゾンと提携してしまいましょう。アマゾンがこういう商売に進出したら太刀打ちできませんから・・・。
う〜ん、それじゃ元も子もないか。

ともかく、ウインドウショッピングもそれなりに楽しいので、余ったフロアを年寄りの憩いの場に改装するとか、いろいろと手立てはあるのでは。

どうです、ショールーム型家電量販店。
ユニクロとビックカメラがくっついたのと、同じトレンドだと思いますよ。

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