双腕ロボット、全方向駆動型台車付き |
国際物流総合展へ行ったら、不思議な乗り物を発見しました。
メカナムホイールという車を付けた台車です。理屈はわかりませんが「全方向駆動型車輌」とありました。
車輌だから、いずれの方向に動いてあたりまえじゃん、と思われる方もいるかもしれませんが、この台車、方向を変えずに真横に動くのです。カニのような動きです。
もちろん前進・後進もできますし、ななめ方向もカーブを切らずに進めます。その場回転もできます。
大型船や深海潜水艇、SFの宇宙船なんかにはスラスターという横移動推進器がついていますが、それと同じ動きです。
今回の提案は、その台車に双腕ロボットを載せてみたらどうかいうものです。
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産業用ロボットも、以前は溶接ロボットのように隻腕だけだったのですが、最近では生産ラインに並ぶ双腕型のものが実用化されるようになっています。
ロボットが人間の動きを代行するものであれば、この先さらにその技能を上げていくはず。
他品種少量生産が進むと、複数の工作物を平行して組み立てる、いわゆる「多台持ち」が求められるようになるといいます。しかし、組立工さんも、人間ですから、ミスも多くなるのではないでしょうか。
それに生産人口減で、そもそも、そういう高度技能者の確保ができなくなっています。
その点、ロボットならミスを起こしません。
ですが、生産ライン間をロボットが移動できなければ自由度が制約されます。そこんところを全方位駆動型台車で補完しようというわけです。
真横移動ができれば、方向転換のためのスペースも少なくてすむ、って寸法なんですが、まだまだ先の話なんでしょうかねぇ。
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