
Linux日記
2000/11/19 マシン購入
各種実験用にLinuxマシンを作ろうと思い、秋葉原で中古パソコンを買ってきた。
機種は、
- 安価であること
- スペックはPentiumMMX 200Mhzくらい
- 静粛であること
等の条件から、Dell Optiplex
Gn+にした。\16,000くらいだった。
2000/11/20 OSインストール
メモリを増設して128MBにし、ついてた1GBのHDDも4GBのものに取り替えた。
マウスはLOGITECHのおにぎり型の3つボタンマウスをつけた。モニタは通常は使用しない予定なので、とりあえずメインマシン用のをつなぐことにし、このマシン用には用意しない。
1Gパーティションを確保し、Windows98をインストールしてちょっとIEなど使ってみると、至極快適である。
となりに設置してあるメインマシン(ショップブランド)と比べると、その静かなことに驚く。FANが電源FANひとつしかないからだろう(CPUにはヒートシンクのみ)。やっぱメーカーものはいいっすね(これが普通?)。
残りの3GBに、手元にあったTurboLinux Server6.1をインストールした。UNIX USER誌2000年9月号のオマケである。
あとからいろいろインストールするのは面倒そうなので、CDにはいっているものは全部入れることにする(完全インストール)。パーティションを切ってるとどうもディスク容量が足りなくなりそうなんで、swapとそれ以外の2つにしか分けないことにした。まぁいいか。
適当にインストールしたら普通に成功した。
グラフィカルログインにはならなかったんで、startxしないといけないけどね。
デスクトップはGNOMEにした。
ネットワークの設定
うちはダイアルアップルーター(MN128SOHO SL11)を使用しており、そのDHCPサービスを利用しているので、このマシンでもDHCPでIPアドレス等設定するようにした。その方が楽そうだし。
一応ダイアルアップルーター側の設定で、常に固定のIPアドレスが割り振られるようにした。
ユーザーの作成
root以外に、ユーザーを作成することとする。
useradd username
passwd username
Telnetの設定
WindowsマシンからTelnetで接続できるようにする。普段はこのようにWindowsマシンから利用する予定。
- /etc/inetd.confを編集し、Telnetのポートを開く。
- inetdを再起動する。
/etc/rc.d/init.d/inet restart
- /etc/hosts.allowを編集し、接続できるクライアントを設定する
in.telnetd : 192.168.0. : allow
とか。
これで一応Telnet接続できるはずなので、WindowsマシンからTera Term Proで接続してみる。と、ふむふむ、接続できた。しかし、rootでは接続できない。さっき作成したユーザーでは接続できる。なんかセキュリティ的にそうなってるのだろうか、と思い、深追いしなかった。
SSHを利用してのTelnet接続
Telnetでは接続の際、パスワードが平文で流れてしまう。が、SSHを利用すると通信経路が暗号化されるらしい。SSHってなに?と思ったが置いておき、とりあえずUNIX
USER誌のとおりどんどん進める。
- /etc/hosts.allowを編集する
sshd : 192.168.0. : allow
- SSHが起動しているか確認する
ps ax|grep ssh
- (Windows側)Tera Term ProのSSH対応アドオンパッケージをダウンロードしてインストールする。ttssh.exeをTera
Term Proのインストールディレクトリにコピーし、起動すれば起動する(なんのこっちゃ)。接続方法としてSSHを選択すれば、SSHによるTelnet接続がはいできあがり。
以上で接続が確認できたら、さっきせっかく設定したTelnet接続のための設定はもういらないので元にもどしておく。(/etc/hosts.allowと/etc/inetd.conf)
2001/01/04 ファイル共有の設定 〜Windows編
別に年が明けるまでなにもしなかったわけではなく、いろいろしていたのだが、日記につけるのを怠けていたので、復習を兼ねてまとめて書くことにする。
Sambaの設定
SMBプロトコルによりWindowsマシンとのファイル共有を実現するのがSambaである。
- /etc/smb.confの設定
- ワークグループ名の設定。[global] workgroupに、Windowsマシンで設定しているWorkgroup名を設定する。
- 文字コードの設定。[global]セクションに次の2行を加える。
coding system = cap ; Macintoshとファイル共有を行う際にはこれが必要らしい
client code page = 932
- ユーザー認証の際のパスワードを暗号化する
[global] セクションの次の2行を有効にする
encrypt passwords = yes
smb passwd file = /etc/smbpasswd
- smbpasswdの作成
- smbpasswdファイルの雛型を作成する
cat /etc/passed | mksmpasswd.sh > /etc/smbpasswd
- smbpasswdのパーミッションを変更する
chmod 600 /etc/smbpasswd
- smbpasswdコマンドによりユーザー毎のパスワードを設定する
smbpasswd username
- /etc/smb.confのチェック
testparmコマンドを実行し、/etc/smb.confの文法をチェックする。
- Sambaをリスタートする
/etc/rc.d/init.d/smb restart
ここまでの設定で、Linux上の自分のホームディレクトリがWindowsマシンから共有できるようになる。
2001/01/07 ファイル共有の設定 〜Macintosh編
うちにはiMacもあるので、このマシンともファイル共有ができるようにしたい。そこで、LinuxがEtherTalkを喋れるようになるというNetatalkを設定する。
インストール自体はされていたので、サービスを開始すればホームディレクトリは見えるようだ。そこで共有ディレクトリの設定をする。それには、共有するディレクトリを設定する /etc/atalk/Applevolume.default に、
パス 名前
の形式でエントリを追加すればよい。ここに先ほど作成した共有ディレクトリを追加する。
これでファイル共有はできるようになったが、ついでにNetatalkのもうひとつの設定ファイルである /etc/atalk/AppleVolume.system の設定により、ファイルの拡張子と、ファイルタイプ、クリエータの関係付けをする。下記のようにしてみた。
. BINA UNIX
# Jedit
.txt TEXT JEDT
#Graphics
.tiff TIFF 8BIM
.tif TIFF 8BIM
.bmp BMP 8BIM
.pct PICT 8BIM
.pict PICT 8BIM
.jpeg JPEG 8BIM
.jpg JPEG 8BIM
.gif GIFf 8BIM
#Microsoft Office
.xls XLS8 XCEL
.ppt SLD8 PPT3
以上の修正の後に、
/etc/rc.d/init.d/atalk.init restart
とNetatalkを再起動してやれば完成〜。
と思っていたが、どうも様子がおかしい。自分のホームディレクトリは普通に使えるのだが、共有ディレクトリに対して、ディレクトリの作成やコピーができない。アクセス権がありません、と怒られる。どうしてだろう。。?
MEMO:ネットワークに関連する設定ファイル
ネットワーク関連の設定ファイルには以下のようなものがある。ドメイン名とかを変更したときは修正しよう。
| ファイル名 | 内容 |
| /etc/sysconfig/network | ホスト名、ドメイン名、ゲートウェイなど |
| /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 | IPアドレス、ネットマスクなど |
| /etc/resolv.conf | ネームサーバの設定 |
| /etc/hosts | ホスト名とIPアドレス |
| /etc/HOSTNAME | ホスト名 |
FTPサーバー、WWWサーバーの設定
FTPサーバーとしてwu_ftpd、WWWサーバーとしてApachを設定しました。あっさりできたので、設定したことも忘れてました。。もう忘れないように、とりあえず書いておきます。設定内容は、いずれ書きます。。
メールサーバーの設定
SendmailとPOPサーバーを設定し、ローカルネットワーク内でメールが使えるようにします。実用的な意味はありませんが、この後行う各種実験で使用する予定です。
インストール、設定は簡単に、、行きませんでした。sendmail.cfファイルが上手くできていなかったらしく、これを手動で書き直すことにより、うまくいったようです。これも詳細は後ほど。。
CVSの設定
いよいよ、このLinuxマシンを立ち上げた目的のひとつである、CVSを設定します。
- cvsがインストール済みなのを確認
- グループ"cvs"を作成
- CVSを使用するユーザーをcvsグループに追加
- cvsリポジトリを作成
mkdir /home/cvs
chgrp -R cvs /home/cvs
chmod g+w /home/cvs
- cvsリポジトリを環境変数に設定する
CVSROOT=/home/cvs
export CVSROOT
環境変数は、printenvで確認できます。
- cvsリポジトリを初期化する
cvs -d /home/cvs init
さあ、これでcvsを利用する準備が整いました。
cvsの使用方法については、また今度。
- パスワード認証サーバーの設定
- /etc/servicesに次の1行を追加
cvspserver 2401/tcp
/etc/inetd.confに次の1行を追加
cvspserver stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd /usr/local/bin/cvs --allow-root=/home/cvs psrver
inetdの再起動
CVSROOT/passwdの作成
参考文献:
- UNIX USER 2000/9 ソフトバンクパブリッシング
- Red Hat LinuxによるUNIX入門 日経BP社