月夜裏 野々香 小説の部屋

    

転移系火葬戦記 『縮地の指輪で・・・』

 

 

 

 第13話 1913年 『資本奴隷帝国FRBの胎動と、大正憲法試案』

 史実と違って、朝鮮半島と南満州鉄道がないけどさ、

 南北極圏と、アラビア海のバスラとゲシュム島があるよ。

 バスラは、超〜 ドル箱。というか油壷。

 オイルロードは頼りないけど、

 アメリカから油を買わなくてもいいくらい、

 たぶん、アメリカが嫌がらせしてくると思うけどさ、

 タイタニックで欧米の1等客室2等客室合わせて500人近く、

 お金持ちに恩着せたし、少しは、反日までの年月を稼げるはず

 ていうか、来年は、世界大戦だよ。

 どうしたもんかな。

 あんまり戦争したくないんだけど、

 だけど、清国とか、ロシアとか、オスマン帝国とかと、戦争させたがるバカが直ぐに湧くんだよね。

 なんでかな。

 日本国を消耗させたくてしょうがないみたいな。

 日本人を殺したくしょうがないみたいな。

 そういう勢力が多いよね。

 

 

 1月

 南基(ブーベ)島(58.5kku)

 小さな島で断崖ばかりだけどさ、

 頑張って、500mくらいの横穴を掘って、港湾を作ったし、

 捕鯨基地も作れたし、

 潜水艦を入港させられるくらいの海軍基地もあるよ。

 電気は、火山島だから地熱発電ができたよ。

 最近、政界、官界、財界の見学者も増えてる。

 まぁ 国内の権力争いより、対外的な情勢も気になってきてるのかもしれない、

 この時代の指導者は、今の未来の指導者より外向きだし、

 排外的だからちょっと安心、

 ていうか、大本信者が何してるのか、気になったのかも、

 そうそう、南極基地も結構、開発が進んでるよ。

 むしろ、南極基地の平地が広くて開発しやすいかもしれない、

 行くのが大変だけど、バスラ油田のおかげで、燃料はあるかな。

 

 

 

 ゲシュム島(1491ku)  第01師団、第02師団、

 東南アジアの河川土のおかげか、

 去年より緑が増えてる。

 まぁ 師団には、全力で緑化させてる。

 銃を持つより、植樹してる方が長い、みたいな感じだ。

 そうそう、人口増加に合わせて、食料増産しないとだから、

 高層ビル型農業っていうのを計画してるよ。

 なんで、中東かっていうと、太陽光が多いし、

 高層ビル建てて日陰になっても怒る奴いないし、

 水田やっても水が蒸発しないしな。

 あと、ガラス繊維も多用できそう。

 

 それから、今回も転移仕事、

 起伏の激しい土地だから起重機を置いて回ってるけど、

 山と山をロープウェーで繋げてるところもある。

 ゲシュム島は、バスラを守るためでもあるし、

 イギリスを牽制するためでもある。

 たまにイギリス、フランス、アメリカの戦艦がやってくるけど、

 飛行機が空を舞うと、引き上げていくよ、

 あと、

  イラン海軍

   戦艦 八島。敷島、朝日。

   装甲巡洋艦 浅間、常磐。吾妻も、そこそこ役に立ってるみたい、

 イランは、オスマン帝国の代わりにアラビア海の制海権を握ろうとしてるし、

 インド洋に進出しようと、動きが盛んになってきてるよ。

 日本とドイツから買った武器で、ロシアの排斥にも成功してる。

 だけど、悪いことに、ドイツ製武器弾薬が着実に増えているよ。

 今のところ、ドイツの工業力が世界一だからな。

 おれも工業に力を入れてるけどさ、

 製品の作りが根底から違うっていうか、

 製品番号が同じなら、どの機械にも取り付けられるとか、

 どんだけ、こだわってんだよ。

 楽×天から書籍とか現物を召喚できなきゃ ドイツに勝てんわ。

 ぶっちゃけ、製油所建設もドイツ製頼みだしな。

 

 

 

 

 2月

 尾崎行雄が政府弾劾演説を行う(第一次護憲運動)

 護憲派の民衆が議会を包囲し暴徒化

 第3次桂内閣総辞職(大正政変)

 第1次山本内閣成立

 尾崎行雄らが政友倶楽部を結成

 

 なんか、反薩長勢力が大きくなってる、

 まぁ 日本の国権を特権的に支配してるし、当然かな。

 でも、そんなに大事に至ってない、

 やっぱし、戦争しない方が反対勢力の数が大きいのに強硬派が少ない、

 頭の悪い指導者層の主導で起した日清戦争で身内を殺されたら、誰でも頭にくるわな。

 なので、その不満を解消しようと、さらなる戦争をって感じだけどさ、

 それ、ドツボ入り負のスパイラルだから (笑

 そうそう、

 金本位制は、金の採掘量と連動してる。

 しかし、金の採掘量は、公定歩合のように増えないのだから

 乗数効果が大きくなると金の採掘量をはるかに超え

 紙幣を金と交換しようと中央銀行に持って行っても兌換できなくなるわけで、

 金本位制は、自動的に破綻する、

 まぁ 金がたくさんあればいいのだけど、そんなにはない、

 だから、早く、不換紙幣に移行しようぜ、

 そうすれば、国内は、必要な紙幣をばら蒔いて、産業を育成できるし、

 石油だって、バスラ油田があるから問題ないし、

 外貨だって、輸出品が増えてるから稼げるよ。

 ていうか、不換紙幣に移行しないと、紙幣のバラマキができないじゃん。

 そうだ。第一次世界大戦と同時に不換紙幣に移行できるよう持っていこう。

 いや、産業を大きくしないとだし、間に合わねぇ

 

 

 新聞を読むと、

 アメリカで革命勢力による富裕層襲撃事件が相次ぐ、

 被害者は、タイタニック沈没で生き残った富裕層が多く、

 何らかの関連性があると考えられているらしい、

 やれやれ、

 

 

 そうそう、各国各地域に軍資金とか武器弾薬を転移させないと、

 まったく、世の中って金だよね。

 金の力で意志が曲げられるとかさ、

 ユダヤ金融システムの呪いだよ。たぶん、

 とは言っても、金より、武器弾薬っていう状況も作られるしね。

 てなわけで、船の乗って、世界中を回って、

 隠し場所に軍資金と武器弾薬を転移させたよ。

 

 

 

 3月

 第28代アメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンが就任

 

 おれ、頭の良さそうな信者の子弟を選んで、科学とか、化け学的な研究をさせてるよ。

 真空管とか、まともなものを作りたいしね。

 あと、南鳥島沖のレアアースは、そこそこ役に立った。

 軍部は、お得意さんだよ。

 でもまぁ もっと民間需要に予算を向けないと安定した雇用が得られないし、

 国民に嫌われるよ。マジで、

 

   

 清露戦争なんだけど、

 ロシア軍朝鮮部隊に黄河を渡らせて鄭州と開封と済南を占領させたよ。

 清国軍は、必死に取り返そうとして、激戦になってる。

 それでロシア軍は何をしてるのかというと、満州・華北域の開発と、黄河北岸の要塞化。

 この手堅さは、学びたいもんだ。

 未来の日本軍参謀本部の10倍頭いいわ。

 まぁ どちらにしても武器弾薬とか日用品が売れるから清露戦争は、助かるよね。

 ていうか、清露戦争は、第一次世界大戦までずれ込むんかね。

 さすが大陸国家っていうべきか、タフやわ

 というより清国軍の戦意というか、攻勢力が低すぎるんやけどな。

 ま、誰が圧政な清王朝のために死ねるかって気分は、わかるけどな。

 

 

 

 4月

 長男の秋斗(7)に縮地の指輪をはめてみると、画面が見えるらしい、

 どうやら、縮地の指輪は、相続できるようだ。

 指輪が一個しかないのが辛いな。

 でもまぁ ほかにも相続させられそうな私財は増えてるし、なんとかなるでしょう。

 

 

 ドイツがオスマン帝国から地中海までパイプラインを伸ばそうとしてるらしい、

 まぁ 当然だろうね。

 あと、ドイツ植民地との交易が増えてるよ。

 ていうか、日本がオスマン帝国寄りだよ。

 ひょっとしたら、今度は、ドイツが勝つかもって気がしてきた。

 

 そうそう、新聞によると、

  清国海軍

   11774t級ヴィッテルスバッハ型戦艦(40口径240mm連装砲2基。18kt)

     ヴィッテルスバッハ、ヴェッティン、ツェーリンゲン、シュヴァーベン、メクレンブルク

   13208t級ブラウンシュヴァイク型戦艦(40口径280mm連装砲2基。19kt)

     ブラウンシュヴァイク、エルザース、ヘッセン、プロイセン、ロートリンゲン、

   9215t級テネシー型装甲巡洋艦4隻

     テネシー、ワシントン、ノースカロライナ、モンタナ

   9215t級ペンシルベニア型装甲巡洋艦6隻

     ペンシルベニア、ウェストバージニア、カリフォルニア、コロラド、メリーランド、サウスダコタ

   9150t級ブレーク型防護巡洋艦2隻

     ブレーク、ブレニム

   7350t級エドガー型防護巡洋艦9隻

     エドガー、ホーク、エンディミオン、ロイヤル・アーサー、ジブラルタル、

     グラフトン、セント・ジョージ、テセウス、クレセント

   駆逐艦10隻

 が太平洋に回航し、広州へと入港し、

 ロシア太平洋艦隊は、旅順港に集結して、迎撃作戦中らしい、

 ちなみにロシア太平洋艦隊、

   戦艦16隻、

    13000t級ツェサレーヴィチ、

    12700t級レトヴィザン、

    12600t級ペレスヴェート、オスリャービャ、ポベーダ、

    13500t級ボロジノ、インペラートル・アレクサンドル3世、オリョール、クニャージ・スヴォーロフ、

    10900t級ペトロパブロフスク、ポルタヴァ、セヴァストポリ、

    10400t級シソイ・ヴェリキー、

    10200t級ナヴァリン、

    9670t級インペラートル・ニコライ1世、

  海防戦艦3隻、

    ゲネラル・アドミラル・アプラクシン、アドミラル・セニャーヴィン、アドミラル・ウシャーコフ、

  装甲巡洋艦4隻、

    リバダビア、マリアノ・モレノ、バヤーン、ロシア、グロモボーイ、リューリク、

  防護巡洋艦10隻、

    パルラーダ、ディアナ、アスコリド、ボヤーリン、ノーウィック、ザビヤーカ、

    ラズボイニク、ズジギート、ボガトィーリ、ヴァリャーグ

  一等巡洋艦5隻

    アドミラル・ナヒーモフ、オレーク、アヴローラ、ドミトリー・ドンスコイ、ウラジミール・モノマフ、

  二等巡洋艦4隻

    スヴェトラーナ、アルマース、ジェムチュク、イズムルート

  砲艦・水雷砲艦

    グリミヤシチー、アッワヘジヌイ、ギリヤーク、

    ボーブル、フサードニク、ガイダマーク、コレーエツ

  駆逐艦18隻

    ブイヌイ、ベドヴイ、ブイスツルイ、ブラーヴイ

    グローズヌイ、グロームキー、ボードルイ、ブレスチャーシチー、ベズプリョーチヌイ

  水雷艇17隻

  仮装巡洋艦 ウラル

  工作船 カムチャツカ

  輸送船 アナディリ、イルツイシ、コレーヤ、ルーシ、スヴィーリ

  病院船 オリョール、コストローマ

 

 フランス製装甲巡洋艦4隻

  デュピュイ・ド・ローム、

  アミラル・シャルネ、ブリュイ、シャンジー、ラトゥーシュ・トレヴィル

  ポテュオ

 

 あと、ロシアは、フランスから装甲巡洋艦4隻を購入してるし、戦力比でロシア海軍が勝っている気がする、

 しかし、ドイツ製で揃えた清国海軍も運用次第で、巻き返せそうな戦力だし、

 アメリカが装甲巡洋艦12隻を清国に売るような素振りを見せている。

 あと、イギリスも装甲巡洋艦16隻を清国に売却する可能性が高くなってるし、

 海軍戦力がひっくり返るかもしれない、

 ていうか、清国は、北京を取り戻すため、ドイツ、アメリカ、イギリスに相当量の利権を渡してる気がする。

 日本が輸出してるのは、ほとんど陸軍兵器ばかりかな。

 軍艦とか、よほど古くないと清国とロシアに売れないぜ、みたいな。

 

 

 新聞を見ると、

 アジア解放派っていうのか、偽善派人権派っていうか、反白人派っていうのか、わからんけど、

 軍属利権と朝鮮系日本人が朝鮮解放を騒いでる、

 逆に必要以上にというか無意味に朝鮮人と清国人を攻撃し、

 愛国系日本人と、民族系日本人のイメージダウンを狙ってる派閥もいる、

 こいつら、味方の振りをした敵かな。

 そいつらの五月蝿いこと、五月蝿いこと、

 実は、司令塔がいて、国民の様子を見ながら右翼と左翼を戦わせて世論を調整している。

 極端なレッテル張りは、印象操作というか、マッチポンプなんだよね、

 どっちも外資と在日が絡んでる。

 一番いいのは、国家戦略とか理論を持つこと、

 反日と思ったら入国させないこと、援助しないこと、関わらないことなんだけどね。

 おれ、子飼いの記者、著名人、作家を動員して、情報戦を仕掛けて防いでるんですけど、

 マッチポンプが次から次に現れて、疲れるよね。

 ベーシックインカムやれば、スパイ組織の半分は消し飛ぶんだけど、

 国民から稼げなくて、税金で私腹を肥やして新興潰しに忙しい天下り既得権の抵抗が激しいんだよな。

 アマテラスもそうだけどね (笑

 でも、アマテラスは、国民からも稼げるよ。

 記憶と詳細は、曖昧だけど、これは当たるよって、いうの、知ってるからさ、

 だけど、ネットにつながりてぇなぁ

 

 

 5月

 オスマン帝国とバルカン同盟諸国の間でベルリン条約締結(第1次バルカン戦争終結)

 

 土木建設機械と農業機械のおかげで、少しずつ国産化が進んでるのか、

 国産化を進めたから土木建設機械と農業機械の生産が増えてるのか、

 取り敢えず、日本の工業生産力は増してる、

 たぶん、史実の1.5倍くらいの工業力があるんじゃないかって思うよ。

 薩長閥は、相対的に弱体化してるから、焦ってるみたいだけどさ、

 総力戦が近いのに、そんなことやってる場合じゃないよ。

 

 

  22000t級薩摩型戦艦 薩摩 安芸 摂津 河内

    全長170m×全幅24m×吃水8m

    50000馬力   26kt   15000海里

    50口経305mm連装砲4基

    50口経120mm速射砲12基

 

  1000t級海龍型潜水艦 海龍 妖龍

   全長65m×全幅6m

   ディーゼルエンジン1200馬力+スターリングエンジン5000w(12馬力)

   水上12kt 水中12kt

   航続距離10000海里

     533mm魚雷   艦首4管12本 +  艦尾2管6本

     35人

 

  2000t級幻龍型潜水艦 幻龍 蒼龍 雷龍 青龍 呑龍 剛龍

   全長67.7m×全幅6.35×吃水6.6m

   ディーゼル電気推進6000馬力 + スターリングエンジン100kw(136馬力)

   水上12kt  12000海里

   水中20kt  400海里/5kt

     533mm魚雷 (艦首6基12本。艦尾2基4本)

     45人 

 

 日本海軍は、現時点で、英独戦艦と並び得る

 22000t級薩摩型戦艦4隻を保有し、

 世界最高峰の1000t級潜水艦2隻、2000t級潜水艦6隻を保有している。

 防護巡洋艦は、1905年以前が18隻で旧式化していて、輸出を考えている。

 新しいのは、筑摩、矢矧、平戸、利根の4隻。

 もっとも、この時代、外洋でまともに戦える艦艇は、戦艦と装甲巡洋艦しかなく、

 防護巡洋艦は、植民地警備艦。

 駆逐艦と水雷艇も領海内戦闘を主眼にした艦艇で、

 敵の戦艦と装甲巡洋艦を計算するだけで、領海防衛の計算が成り立った。

 32000t級扶桑型戦艦4隻は、建造中で、まだ完成していない、

 おれ的には、財政投資を殖産産業育成に回し、

 税収で回収した資金を戦艦建造に回したかったのだけど、

 逆に財政投資を戦艦建造に回し、

 税収で回収した分を殖産産業に回したがる人間が多過ぎる気がしてる。

 まぁ 蓄財に回す人間も多いし、

 当然、目減りするのだから当然といえば当然なのだけどね。

 だから、早く、競争力のある工業を育てて、不換紙幣にしろよ的なこと、言ってるのだけど、

 理解してくれるやつが少なすぎる。

 なんか、馬鹿らしい気がしたけどさ、

 アメリカに輸出したジャフレンドと、ルービックキューブの代金を兌換して日本国内に金を戻して紙幣にする。

 日本国内で紙幣を回さないとさ、

 公定歩合とか、銀行利息とか、昇給分とか、

 もう、金の産出が減ったら自動的に破産するというか、金融がデタラメなんですけど、

 ユダヤ資本は、金融システムを支配の道具としか思ってないから、

 兌換紙幣を越えて、滅茶苦茶刷ってんじゃないのって思うんだけどさ、

 日本銀行って金看板というか、後生大事にユダヤ金融のルールに従うとか、

 総力戦に備えて国家基盤を大きくしないといけないのに、自分さえ良ければいいの、

 馬鹿なの、死ぬの、みたいな。

 そんな気分なんですけど、

 

 

 

 

 6月

 軍部大臣現役武官制撤廃

 国語調査委員会廃止

 第2次バルカン戦争勃発

 

 バルカン戦争は、講和で、一時、沈静化したかに見えたけど。

 オスマン帝国に都合のいい講和にバルカン諸国民が蜂起するし、

 民衆の押されるようにブルガリア、セルビア、モンテネグロ、ギリシャがオスマン帝国に対し再戦、

 バルカン半島の勢力圏と、中東石油権益を巡って、

 オスマン帝国・ドイツ・オーストリア=ハンガリー帝国・日本 VS

                     ロシア帝国・フランス・バルカン諸国・アラブの構図が作られてるし、

 イギリスとアメリカがバルカン諸国とアラブへの武器弾薬の輸出で介入してる。

 なんかヤバい構図になりそうな予感だよ。

 

 

 大戦前の輸送だし、なんとしても成功させなきゃ で出航、

 なんと、ロシアの装甲巡洋艦だけじゃなく、アメリカの装甲巡洋艦まで、威圧してきやがったよ。

 薩摩と安芸をベーリング海峡まで、護衛させて良かったよ。

 ていうか、タイタニックの乗客を助けたじゃん、なんで嫌われてるの、

 アメリカ海軍にユダヤ資本の手下がいるのかね。

 おれ、超ムカついたから “ユダヤ資本がアメリカ中央銀行を私物化するぞ” で電波発信してやった。

 

 そうそう、ドイツは、13200t級カイザー・フリードリッヒ3世型戦艦5隻(40口径240mm連装砲2基・17.5kt)をオスマン帝国に売却するらしい、

 

 

 7月

 北極圏から戻ったら、えらい騒ぎになってたよ。

 なんか、おれを陥れるような弑逆情報工作がすげぇ〜 行われていて、大変だったわ、

 もっとも、おれを陥れようとかいう官吏は、

 おれが到着前に神隠しに遭ってもらったけどさ、

 おれは、船上の人だから、アリバイありまくりなんですけどね。

 てなわけで、無事に到着できて、家に戻れました。

 でも、あとで、議会で弁明しないといけなかったけど、

 なぜ、こういう事件が起きたかも分かってたけどさ、

 

 

 もうすぐ、アメリカでFRBが誕生しそうだし、

 戦争が始まったらさ、対抗して、日本国憲法の一部を改正するよ。

 なぜって、

 金融は紙幣を作ることで物価を定める、

 金本位制で金の保有量に左右され、

 人口にも産業規模とも関係のない兌換紙幣では、近代化するほど、格差が拡大してしまう。

 また、財政は国策に従って紙幣を再配分する、

 紙幣は、国民経済の中で循環させればいいのであって、

 既得権益にあぶく銭を集めても生産に寄与しない、

 政官財の天下り利権構造で、有利な法案を作り、

 蓄財が大きくなるほど思考が合理化していく、

 苦労して起業し、煩わしい人脈を構築し、労働組合と闘争しなければならない動機が薄れていく、

 ライバル企業と競争し、労働、生産、輸送、販売することで得られる利益より、

 政官財が故意に操作した金融のインサイダー取引と、利回りで稼ぐほうが楽で面白かった。

 

 日銀の金融天下りと、既得権のしがらみに

 日本の国策と、国民の命運やを決めさせるわけにいかず、

 格差を望む富裕層に紙幣を集めても投資以上に社会資本を回収する法案が増えるばかり、

 政官財天下りを利用したインサイダー取引で

 社会資本をマネー・ゲームされても労働生産は伸びず、貧富の格差が広がるばかりだった。

 こうなると共産主義が蔓延し、

 外患は、利権対立、貧富の格差、地域格差を利用して、スパイ組織を作り放題だ。

 日本を破壊する左翼系、日本人を殺す右翼系などの内患を好きなだけ組織できた。

 てなわけで、

 一応、大本系議員とか、その他賛助議員とかで根回ししたし、

 ついでに、おれがわからんと困るし、

 大和言葉を増やして現代語に直して、読みやすくしたよ。

 

 

  告文

   日本文明は、天地開闢から始まる、

   日本は、長い歴史を幾つもの統治機構を変遷し、

   大和朝廷は、古の建国より民に支えられ、今日に至るまで民と共にあるを良しとする。

   国民は、文明の発達と、異文明交流との拡大により、

   人倫の理りと、国柄を守るに及び、今日の政体へ移行したのである。

   日本国憲法は、天皇と民の善良を国家の礎とするため制定する、

   

 

  憲法発布勅語

   朕は、民の幸福と、国家の隆盛をもって栄光とし、

   古より受け継いだ大権によって、法典を広く公布する。

 

 

  上諭

   朕は、大和朝廷より続く、万世一系の帝位にあって、

   この憲法を大正3年10月12日に制定し、

   民と、その子孫の善良と総意により、よしなに改善されていくものとする。

   朕の大権は、民の安全、権利、財産を貴び、これを保護し、

   憲法と法律の範囲で、その享有することを宣言する。

   日本議会は、大正3年をもって召集され、

   議会開会をもって、この憲法が有効となる期日とする。

   憲法条文の改正は、朕および、朕の皇孫が、その改正を議会に提出するものとし、

   議会は、憲法で定められた要件にしたがい議決する、

   朕と皇孫および官吏は、これを掻き乱すことがあってはならない。

   朝廷に勤める大臣は、憲法を施行する責任を有し、

   朕と、民は、憲法に遵法の義務を負うものとする。

 

 

  第1章 天皇

   第01条  天皇は、日本の文明と歴史に君臨する。

   第02条  皇位は、皇統男系男性子孫が継承する。

   第03条  天皇は、憲法を擁護し。憲法は、天皇を担保する。

   第04条  天皇は、議会に組閣を命じ。政府に行政を委任する。

   第05条  天皇は、議会の開会、閉会に参席する。

   第06条  天皇は、帝国議会の貴族院、及び衆議院の10分の1議決権を有し、

          議決権を政府、摂政。あるいは議員に委任できる。

   第07条  天皇は、非常事態時、公共の安全を回復し、法律に代わる勅令を発する。

          この勅令は、国民の権利と義務を踏み躙るものであってはならない、

             勅令は、次の会期に帝国議会に提出しなければならない。

              貴族院と衆議院で勅令が承認されなければ、

               政府は、勅令失効の公布をしなければならない。

   第08条  天皇は、国民が政府と議会に不信任な行動をとったとき、戒厳を宣告できる。

          戒厳の要件と効力は、法律で定められる。

   第09条  天皇は、国民の幸福を回復する命令か、発令させる事が出来る。

               ただし、命令は、国民の権利と義務を踏み躙るものであってはならない、

                  また、法律を変更する事は出来ない。

   第10条  天皇は、国民に不信任された政府に代行し、国軍を統帥することができる。

   第11条  天皇は、国民に不信任された政府に代行し、国軍の編成と常備軍の予算を定めることができる。

   第12条  天皇は、国民に不信任された政府に代行し、講和条約を結び、その他の条約を締結できる。

   第13条  天皇は、爵位、勲章、栄典を授与する。

   第14条  天皇は、大赦、特赦、減刑及び復権を命令できる。

   第15条

          皇室典範の定めるところにより摂政を置く、

          摂政は、天皇の名において大権を行使する。

 

 

  第2章 日本国民権利義務

    第16条  国民である要件は、法律の定めるところによる。

    第17条  国民は、法律の定めた資格に応じ、等しく文武官に任命され、その他の公務に就くことが出来る。

    第18条  国民は、法律の定めに従い、兵役の義務を有する。

    第19条  国民14歳以上は、法律で定めた信任造幣委託権を有する。

    第20条  国民は、法令に定められた創作物の権利を得ることができる、

           創作物の権利は30年間とし、収益の3パーセントを納税義務を負う。

           創作者との法人契約は、5年更新とし、

           創作者は、収益の5パーセント以上を会得できる。

             但し、国家機密及び軍機に関わる創作物は、30年間の独占契約とし、公開されない、

    第21条  国民は、法律の定めにより、納税の義務を有する。

    第22条  国民は、法律の範囲内で居住と転居と移動の自由を有する。

    第23条  国民は、法律によることなく、逮捕、監禁、審問、処罰を受けることはない。

    第24条  国民は、法律に定められた裁判官の裁判を受ける権利を有する。

    第25条  国民は、法律に定めた許諾無しに住居に侵入されたり、捜索されない。

    第26条  国民は、法律で定められた場合を除き、通信の秘密が守られる。

            国民は、所有権を侵害されることはない。

            公益の為に必要な処分は、法律で定められる。

    第27条  国民は、安寧秩序を乱さず、国民の義務に背かない限り、信教は自由である。

    第28条  国民は、法律の範囲内で言論、著作、出版、集会、結社の自由を有する。

    第29条  国民は、規定に従い国に請願できる。

    第30条  本章の条規は、戦時と、国家事変において天皇の大権と施行を妨げるものではない。

    第31条  国軍の法令は、本章の条規の範囲で、規律に抵触しない限り、軍人も、この章に准じる。

 

  第3章 帝国議会

    第32条  帝国議会は、貴族院と衆議院の両院で成立する。

    第33条  貴族院は、貴族院令の定めた皇族・華族及び勅任された議員で組織する。

             貴族院の員数は、1人/国土1000kuを超えてはならない、

    第34条  衆議院は、選挙法に定めにより公選された議員で組織する。

             衆議院は、選挙法で定められた人口比を基準とし、連続3任期を超えてはならない、

    第35条  同時に両議院の議員を兼ねる事はできない。

    第36条  全ての法律は、帝国議会の協賛を経る必要がある。

    第37条  両議院は、政府の提出する法律案を議決し、及び法律案を提出する事が出来る。

    第38条  両議院の片方で否決された法律案は、同じ会期中に提出できない。

    第39条  両議院は、各々意見を政府に建議する事が出来る。

              但し、政府が採用しなかった建議は、同じ会期中に建議できない。

    第40条  帝国議会は、毎年召集する。

    第41条  帝国議会は、会期を3ヶ月とする。勅命で延長することがある。

    第42条

            臨時・緊急の必要がある場合、臨時会を召集すること。

            臨時会の会期は、勅命で定める。

    第43条

            帝国議会の開会・閉会・会期の延長と、停会は、両院同時に行わなければならない。

            衆議院の解散命令が出た場合、貴族院も同時に閉会しなければならない。

    第44条  衆議院が解散を命じられたとき、解散の日より3ヶ月以内に新たな衆議院を召集する。

    第45条  両議院は、議院の総議員の5分の3以上が出席しなければ、議事を開き、議決できない。

    第46条  両議院の議事は、出席議員の過半数で決まる。同数は、議長の可否で決まる。

    第47条  両議院の会議は、公開とする。ただし、政府の要求があれば、院の決議で秘密会にできる。

    第48条  両議院は、各々天皇に上奏できる。

    第49条  両議院は、国民より提出された請願書を受け取る事が出来る。

    第50条  両議院は、憲法と、議院法以外、内部整理に必要な諸規則を定める事ができる。

    第51条  議員は、議院で発言した意見と、表決に対し、院外で責任を負うことはない。

           但し、議員自ら、言論を演説、刊行、筆記及び、その他の方法で公布したとき、

              一般の法律により処分される。

    第52条

          貴族院議員は、犯罪が立証されれば会期中であっても逮捕される。

          衆議院議員は、現行犯と、内乱外患の罪を除き、会期中に院の許諾なしに逮捕されない。

    第53条  国務大臣及び政府委員は、いつでも各議院に出席し、発言する事が出来る。

 

  第4章  政府

    第54条  政府は、総理大臣が組閣し、行政外交の責任を負い。大臣の人事を行い。予算を決めなければならない、

    第55条  政府は、国家と国民の利益を守らなければならない、

            国家と国民の利益は、国民の知的水準と国民生活を高め、

              財政において、公共投資をなして国家基盤を強くし、

                民間の設備投資を促進させることで開発と生産を豊かにし、

                   軍を統制して国土、領海、領空を守り、

                    諸外国と外交交易をなし、

                      資源と労力と資本をあまねく国民に循環させることである。

    第56条  国防大臣は、軍令と予算に定められた範囲内で国軍の編制、規格、整備、訓練、輸送、指揮を行う。

    第57条  政府が他国と結ぶ国際協定は、相互主義に基づくが、

               協定は、国家安全保障、国柄、国家資産と、国民資産を損なってはならない範囲とする、

    第58条  政府は、国際協定、同盟、同盟破棄、宣戦布告を行うが、

               事前に貴族院と衆議院の了承を得なければならない、

    第59条  政府は、領内の希少種、珍種、希少資源を国内資産とし、絶滅や国外流出を避けるよう留意すべき、

    第60条  政府の土地収用は、等価以上の代替地を準備し、地価に見合う対価を地主に支払うこと、

               また、収用は、衆議院の承認を得なければならない、

 

 

  第5章 司法

    第61条  

          司法権は、天皇の名において法律に従い裁判所が行使する。

          裁判所は、法律によって構成を定める。

          裁判官は、法律で定めた資格を備える者を任命する。

    第62条

          裁判官は、刑法の宣告。懲戒処分以外に、職を罷免される事はない。

          懲戒の条規は、法律で定められる。

 

    第63条  裁判の対審・判決は、公開する。

            但し、安寧と、秩序と、風俗を害する恐れがある時、

                法律と、裁判所の決議により、対審の公開を停止できる。

 

    第64条  特別裁判所の管轄に属すものは、別の法律で定める。

    第65条

          国家機密、軍事機密以外で行政官庁に権利を侵害されたとき、控訴以降は陪審員制とする。

          国家機密、軍事機密以外で行政官庁に不正が発覚したとき、控訴以降は陪審員制とする。

 

  第6章 金融と税制と財政

    第66条  年度の不換金紙幣発行は、国民14歳以上の権利とし、

            中央銀行の財源となる紙幣製造費と利益は、法律の定めるところとする。

              国民は、議会で裁決され額を毎月の 信任造幣委託権 を法人投資を行うことで金融とする。

    第67条

          税制は、累進課税とし、特定利権の独占と、特権暴走を是正し、

          国民の反発を防がなければならない、

          また、所得格差、地域格差を是正するものでなければならない、

    第68条

          新租税と、税率の変更は、法律で定めなければならない。

          ただし、報償に属する行政上の手数料、その他の収納金は、前項の限りでない。

    第69条  国債発行は、帝国議会の協賛を経なければならない。

    第70条  現行の租税は、法律で改めない限り、旧の法律により租税を徴収する。

    第71条  財政は、各行政区の面積比、人口比の格差が3倍を超えてはならない。

    第72条  国家の歳入歳出は、毎年予算を帝国議会の協賛を経なければならない。

           予算額が超過した時、

             予算のほか、生じた支出がある時、後日帝国議会の承諾を求める必要がある。

    第73条  予算は、先に衆議院に提出しなければならない。

    第74条  国内企業の有価証券に占める外資枠は、3パーセント以下とする。

    第75条  皇室経費は、毎年、定額を国庫より支出し、

            増額を除き、帝国議会の協賛を必要としない。

    第76条  大権に基づく歳出、及び、政府の義務に属する歳出は、

            政府の同意がなければ帝国議会が、これを排除。または削減する事が出来ない。

    第77条  天災、国家事業、予測される損失の備えが迫られたとき、

            政府は、年限を定めて、継続費として帝国議会の協賛を求めることが出来る。

    第78条  避ける事の出来ない予算の不足を補うため、

            予算外に生じた必要な費用に当てるため、予備費を設けなければならない。

    第79条    内外の情勢により、公共の安全を保持する緊急の要件がある場合、

            政府は、帝国議会を召集できない時、

                勅令により、財政上必要な処置を行う事が出来る。

            次の会期において帝国議会に提出し、その承諾を求める必要がある。

    第80条  帝国議会で、予算が議決されず、予算が成立しない時、

            政府は、前年度と同じ予算を施行しなければならない。

    第81条    国家歳出入の決算は、会計検査院が検査、確定し、

               政府は、その検査報告とともに、その決算を帝国議会に提出する。

    第82条   会計検査院の組織と職権は、法律で定める。

 

 第7章  日本国軍

    第83条  宣戦布告は、議会の承認を得なければならない、

                また、全権大使が宣戦布告の日時を告げて後の開戦とする。

    第84条  国軍は、天皇と政府の許諾なしに対外侵犯してはならない、

    第85条  国軍は、他国軍に国土、領海、領海を侵犯され時、警告し、必要に応じ、武力で排斥できる。

    第86条  公海、紛争地の交戦は、命令なき場合、正当防衛に限るものとする。

    第87条  戦時、非常事態は、天皇、政府、軍、警察が参席する大本営が日本の最高意思決定機関となる。

    第88条  停戦、講和後、大本営は、国権を3ヶ月以内に政府と議会に移行する。

    第89条  戦時記録は、1年、5年、10年に分け、議会に提出しなければならない、

    第90条  安全保障上、人種浸透戦術の恐れのある清国人と朝鮮人の入国を制限する。

   

 

 第8章  補足

    第91条  憲法改正は、天皇、政府、貴族院、衆議院のいずれかが、帝国議会に議案を提出する。

    第92条  憲法改正は、各々総議員の5分の3以上出席で、議事を開く、

    第93条  憲法改正は、出席議員5分の3以上の多数で改正の議決をする。

    第94条  皇室典範の改正は、帝国議会の議決を経る必要はない。

    第95条  皇室典範は、憲法の条規を変更する事はできない。

    第96条  皇室と、各国の皇族・法王・王との取り決めは、議会の議決による、

             議決後、皇室典範により管理される。

    第97条  摂政は、憲法と皇室典範を変更できない。

    第98条  この憲法に矛盾しない現行の法令、法律、規則、命令、慣習は、全て効力を有する。

 

 

 目玉は、14歳以上の国民の無償投資信託でお金が作られることかな。

 まぁ 国民が日本銀行みたいなことをしてるわけ、

 無力な民じゃ いい国になれないしね。

 でも、外資は、湯水のように湧いてくる金融に支配権が得られないから逃げ出すだろうな。

 来年が楽しみだ。

 戦争が始まったら、日本がユダヤ金融システムにサヨナラしても攻撃されないだろうし (笑

 天皇の権限は、政府に及びにくくなって、

 影響力は、貴族院の10分の1票。衆議院の10分の1票にした。

 小派閥程度の票しかないけど、行政責任を取らず、政治的影響力があるならこれかな。

 

 

 

 8月

 ブカレスト条約締結(第2次バルカン戦争終結)

 東北帝国大学に3名の女性が入学、帝国大学初の女子学生となる

 

 第二次バルカン戦争もオスマン帝国が辛勝しました。

 ドイツと日本は、オスマン帝国内の油田採掘権を手に入れられて、メシウマです。

 なんか、シンガポールのイギリス艦隊が増えたりとか、日英同盟が冷え込んできてるんですけど、

 おれは、心から叫びたいね。

 戦争反対と (笑

 

 そうそう、朝鮮の山奥に転移させていた日本人がアメリカの船で戻ってきたよ。

 すげぇ〜 よくもまぁ 生きて戻ってこれたものだ。

 なんか、おれのこと、恨めしげに見てるけど、おれじゃないよ。みたいな (笑

 

 

                   黄海海戦

               清国海軍   VS   ロシア海軍

   戦艦            10隻   VS     14隻

   装甲巡洋艦       10隻    VS     8隻

   海防戦艦         0隻    VS     3隻

   防護巡洋艦       11隻    VS     19隻

   駆逐艦          12隻    VS     10隻

 

 そうそう、新聞によると、清国艦隊が広州湾を出航し、

 上海で補給を受けた後、黄海に入ると、唐突に海戦が始まったらしい、

 うーーーーーん、

 清国艦隊  「ただの示威航行だから、誤解だから」

 ロシア艦隊 「うるせ!」

 清国艦隊  「えぇぇぇぇ〜〜〜」

 なんか、もう、光景がさ、脳裏に浮かぶね。

 5、6匹の蛇が絡み合うような海戦図っていうのかな、描かれてたよ。

 双方とも10隻以上が撃沈して、半分が大破して帰還したそうな。

 被害の詳細は、軍機らしくて、清国もロシアも適当なこと言ってるらしい、

 そりゃまぁ ロシア海軍にしたら大陸封鎖の成否がかかってるし、

 清国海軍にしたらロシアに反撃できるの正念場だもんね。

 

 

 

 9月

 ローラン・ギャロスが世界初の地中海横断飛行に成功

 

 黄海海戦の詳細は伝わってきてないな。

 でも清国から軍艦14隻と、ロシアから軍艦12隻の修復依頼が来てるらしい、

 あと、清国艦隊もロシア艦隊も、黄海海戦を映像で撮ったらしいよ。

 ユダヤ資本が、後で戦訓とか、金になるからとか、唆したらしいけど、

 黄海海戦映画の興行収入で元取れそうな気するのは、おれだけだろうか、

 地上戦がどうなってるのか、気になったけど、

 ロシア軍朝鮮部隊が黄河南域を占領して必死に守ってるらしい、

 まぁ 戦争なんてそういうもんだろうな。

 朝鮮満州人を守って、祖国を滅ぼしましたみたいなアホな国軍は、

 古今東西探し回っても日本軍くらいのものだし、

 

 

 

 120馬力エンジンが回っている。

 ぶっちゃけ、先行投資のおかげで、列強より優れたエンジンだと思うね。

 大量生産できるかと言われると、ちょっと怪しけどさ、

 ジャフレンドとTフォードを比較すると、たぶん、マスプロとかも、たぶん、勝ってる、

 でも勝てないものもあるね。

 エンジンオイルで一番は、ペンシルベニア産パラフィン系原油から抽出した鉱物性オイルなんだけど、

 そんなもの簡単に手に入らない、

 なので、中東バスラ油田から抽出した混合原油を加工してエンジンオイルを作ってる。

 上手いこと添加剤を入れると、性能に変わらないらしいけど、なかなか上手くいかない、

 なので、ヒマシ油を使うんだけど、植物性だから酸化しやがる。

 この辺は、地道にやるしかないかな。

 

 あと人工ダイヤね。

 高温高圧で圧力をかければグラファイトとか、石炭がダイヤになるよ。

 しかーし、まだ、無理。

 

 そうそう、あんまりにも大変なんで、大学を増やして、それぞれの学科で、研究させてるよ。

 成果を上げた大学の予算を増やすとかね。

 あとレーダーとか。

 結構いい感じなんだけど、八木アンテナってどんなんだっけな。

 

 ナイロンはいい感じで試作してるよ。

 たぶん、工場を作れるかも、

 

 

 そうそう、15t級戦車と10t級装甲車の試作をしたよ。

   14式15t戦車

    全長5.55m(車体長5.52m)×全幅2.33m×全高2.23m

    自重15t

    170馬力   速度38km/h  航続距離210km

    25口径口径57mm   6.5mm機銃2基

    4人

 

  14式10t装甲車

   全長4.85m×2.l4m×全高1.7m

   170馬力  速度42km/h  航続距離240km

   6.5mm機銃2基

   乗員4人+兵員6人

 この時代ならこんなもので、十分な気がするね。

 陸軍将校は、腰を抜かしてました。

 

 

  14式戦闘機

   940kg/1280kg

   全長6.9m×全幅8.50m×全高3.1m

   300馬力  215km/h  航続力500km

   7.92mm機銃4基  250kg

 

 戦闘機は、ガラス繊維とか使ってるし、結構、傑作だよ。

 300馬力とか、欧米の3倍のエンジンだから強いよ。たぶん、

 

 

 10月

 そうそう、なんとか、不換紙幣に移行できそうだよ。

 まぁ それで、航空機とか、潜水艦とか、空母とか建造しやすくなるんだから、

 味方してくれる人間も多くなるわけよ。

 やっぱしさ、産業規模とか、人口規模に合わせて、紙幣を増やさないと、

 貧血で壊死したり、高血圧で倒れたりは、困るし、

 歯止めは、どうするって?

 兌換しなくていいいなら紙切れなんだからさ、国民に無償でばら撒けよ。

 取り敢えず、元老たちと、今のうちに金をコッソリ買い戻しておくわ、

 この辺は、役得だよな。

 

 

 18000t級飛龍型空母を建造するよ

  飛龍 鳳龍

  全長228m×全幅23m×吃水7.7m

  150000馬力  32kt  12000海里/18kt 

  艦上機72機

 完成は、18年頃になるけど、その頃には、まともな艦上機を製造できてるはず。

 8000t級くらいでいいとかいう声があったけどさ、

 そんな小さな船に飛行機が離着陸できるかって、18000t級にさせた。

 まぁ 未来を知ってる人間だからね。

 

 

 11月

 南アフリカ連邦でマハトマ・ガンディーがインド系炭坑夫の反差別運動中に逮捕

 史上最後の征夷大将軍、徳川慶喜が、午前4時10分に、感冒にて死去。享年77歳(76歳0ヶ月25日)。

 徳川慶喜の死後、勲一等旭日桐花大綬章が授与された。

 

 

 そうそう、経済といえばお金の話しだけど、

 食料の話しでもある。

 1年間で食べる米は80kgで1俵。収穫に必要な面積は150u

 昔は、オカズが少なくて米が多かったらしく、150kgくらい食べていたらしい、

 単純に計算するなら5794万人×150uの農地が必要だし、

 米も5794万人×80kgになるわけ、

 人口が増えてるし、江戸時代よりも苦しいわけなんだけど、

 日本人がなんとか食べていけるのは、外国米と、海産物のおかげ、

 しかし、農作業なんて、機械化しないと大変なわけで、

 製造業や商業に人材を回せなくなる。

 あと、機械化しても、天候の不順とかで生産量が変わるから、

 食料自給率を考えるなら、高層ビルで農作物を育てたくなるのも仕方なしな感じ、

 階層によるけど、敷地面積当たり1200倍、

 作物によっては6000倍の収穫が見込め、

 人件費も少なくて済む。

 それと、農地を増やすと自動的に居住地や工業用地商業用地、

 公共用地、共有地が狭められる。

 特におれの世界だと、半島権益なしだし、

 拡大したのは、北極圏と南極圏と。アラビア海に面した小さな土地で、

 史実より小さな面積に、大きな人口だからね。

 アメリカみたく広い土地で、生産できないなら、

 高層ビル建設は、やむを得なさそう。

 とはいえ、どうしたものか、

 国際競争で勝てる楽×天召喚があるわけじゃないし、

 研究開発費が半端ないから高層ビルを建てるのって史実レベルか。

 いや、おれがテコ入れしてるから20年から30年くらいは先取りできそうだけど、

 

 

 

 ロシアの損傷艦は、日本海側の港で修復。

 清国の損傷艦は、台湾の港で修復が決まったよ。

 直せないのに海戦するな。みたいな気分だけど、

 両方に武器を売ってるけどさ、一応、中立国だから

 対価は、資源だけど、海戦フィルムの複製を貰ったよ。

 あと、アメリカとイギリスが清国に軍艦を売ろうとしてるし、

 フランスもロシアに軍艦を売ろうとしてるらしい、

 

 

  

 12月

 チベットとモンゴルが「チベット・モンゴル相互承認条約」を締結

 1911年に盗難にあったモナ・リザが発見される

 立憲同志会(後の憲政会)結成

 第31議会召集

 連邦準備制度(FRB)成立

 

 

 清国の銀両(テール)を溶かし、五十銭銀貨幣を鋳造直して積み上げていく、

 金貨もいいけど、銀貨も小気味いいよね。

 伊土戦争、清露戦争、バルカン戦争は、かなり儲かったよ。

 なんていうか。笑いが止まりません、みたいな。

 でも、宗教家が死の商人をやったらいかんでしょう。みたいな。

 でもまぁ 儲かった資本で、日本の工業力は伸びてるし、悪くないよね。

 それに工場が増えたら、雇用も増えるし、

 水飲み百姓を救済できるし、上手く稼げれば、田畑を買い戻せるでしょう、たぶん、

 戦争が終わっても、上下水道、発電所、製鉄所、鉄道、港湾、飛行場とかの公共設備と、

 設備投資の工場建設、住宅建設、造船とか、

 民間消費性向の炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、照明、扇風機、セントラルヒーティングとか、いけそう。

 

 

 おれを毛嫌いしてる新聞社の新聞記者に取材された。

 “軍属ヤクザが日本参戦と騒いでるので、神様が噴火を起こすと言ってるよ”

 “戦争なんて自分から仕掛けるもんじゃないよ”

 “軍と軍属が朝鮮人を外患誘致で誘い込んで自作自演で戦争を煽ってるけど、考え直さないとダメだよ”

 と言ったら、揚げ足を取るように新聞に載ったよ。

 来年の桜島噴火のことだよ。

 たぶん、噴火が起こるまで、ただで、揚げ足取りを続けるだろうな (笑

 

 

 舞鶴港

 ロシア海軍将校数人がドック入りした13500t級戦艦ボロジノを見守っていた。

 日本人とロシア人の数人が写真を撮って、損傷ヶ所を確認している。

 修理費の計算になるのだが、ほとんどは、資源で支払うか、金塊になった。

 あと、修復するには、設計図が必要で、ロシアの技術を日本に教えてしまうのだが、

 戦争中なので背に腹は変えられないのか、

 既に図面が日本の造船所に渡されていた。

 40口径305mm連装砲2基 45口径152mm連装砲6基 50口径75mm砲20基は半分が破損し、

 甲板と上部構造物は、十数個の穴が空いて、ササクレだっていた。

 「こりゃまた酷いものだな」

 「取り敢えず、沈まないよう鉄板で蓋をしてるので、順番に直していくしかないです」

 「台湾の清国艦隊も酷い状況らしいが、どっちが勝ったんだろうな」

 「香港、ウラジオストック、旅順で修復できなかった艦艇を日本に回してきたようです」

 「それでも2、3隻が限度だろうな」

 「あと、ロシア本国が追加の遠征隊を渋ってるので、ロシアの将校は、渋い表情のようです」

 「オスマン帝国海軍が増強されてるからだろう」

 「状況が許せば、オスマンがロシアを攻撃することもある」

 「なるほど」

 「修理は、どのくらい掛かりそうかね?」

 「というより、どのくらい掛けたらいいか、でしょうね」

 「早い方がいいな。次の建造も急ぎたい」

 「確かに、では、ドックに入れる前の艦艇も可能な限り修復しておきまししょう」

 「ですが、修復用器材の一部は、シベリア鉄道で運んでも数週間かかるようです」

 「本格的な修復は、それからのほうがいいでしょう」

 「時に、政府は、清露どちらが勝った方がいいと言われてるので?」

 「相変わらず、両は譲らずで、割れてるよ」

 「優柔不断ですね」

 「それでもいいからだろう」

 「というより清露で啀み合ってくれてるほうが助かるね」

 「高みの見物ですか」

 「そういうことだ」

 

 

 そうそう、連邦準備制度(FRB)が成立した。

 中央銀行が私物化されて政府からも議会からも独立してしまうとか、ありえないのだけど、

 史実通りとか、金融マフィアって、マジおっかねぇ

 あと、12個の準備銀行の利権から溢れたアメリカ資本家の師弟が何人か日本に亡命してきたよ。

 信用できるか、不明だけど、結構、金持ち、

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 おれ、 千鶴子(27)   秋斗(7)  裕也(5)  史郎(3)  由実(1)

 

 

 史実  面積67万2100ku  総人口5336万人

 

 戦記  面積42万4249ku  総人口5794万人

  ゲシュム島(1491ku)  第01師団、第02師団、

  バスラ域(3000ku)  第03師団、第04師団、第05師団、第06師団、

  極北(ウランゲル)島(7850ku)

  塞氷(セヴェルナヤ・ゼムリャ)諸島 (37000ku)

    八十一(シュミット)島(467ku)

    八十(コムソモレツ)島(8812ku)

    西七十九(ピオネール)島(1527ku)   東七十九(十月革命)島(14204ku)

    七十八(ボリシェヴィク)島(11206ku)   小七十八(小タイミル)島(232ku)

 

  南基(ブーベ)島(58.5kku)

 

 

 

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第12話 1912年 『利権戦国時代と、バルカンのさざなみ』
第13話 1913年 『資本奴隷帝国FRBの胎動と、大正憲法試案』
第14話 1914年 『マネー・ウォーズと。財源は、個人保証紙幣発行制度』