第15話 1915年 『黒海と、ダーダネルス海峡と、アドリア海と、』
将棋と囲碁を見ていると、初期の定石から、多様な展開がうまれ、
いろんなルートと、いろんな形が生まれる。
だから将棋と囲碁が面白いのかもしれないが、
歴史改変も、それと似ている。
ちょっとした違いから、まったく違うルートと、形が作られていく、
まして、プレイヤーである人口の分だけ、思考と行動が変わっていくし、
国策に影響を与える有力プレイヤーだけでも数百万人を超える、
それぞれの一族が利権を利用し、国益と絡んで、戦争が展開していく、
今のところ、日本は、不戦を続けられそうな雰囲気があるけど、
軍属系が利益と利権を伸ばそうと画策し圧力をかけている、
戦争して負けなければ、美味しかもしれない、
それでも国防費バブルを維持するため、国力を削ぎ落とし、
予算欲しさで他国に対し、ヤクザまがいをしなければならない
そういうのはゴメンだ。
しかし、相変わらず、
軍属利権と朝鮮系日本人が結託して、日本軍を半島に上陸させようと五月蝿い、
こいつら祖国を解放したくてしょうがないんだろうな。
愛国心は立派だけど、
日本にしたら国柄を貶められるし、
日本人にしたら騙され奪われ陵辱され殺されるばかりだし、
やんねぇよ。
と思ってたら、朝鮮系日本人らしいのが近づいてきて、
軍縮させるように見せかけて同業他社を排除し、軍事費の取り分を増やそうとか。
朝鮮人の発想なのかもしれないが、
産業の大小にかかわらず、そういう、狡いことを言いやがる。
こいつら信用して囲い込むと後ろから刺されそうなんで、
妻の忠告もあるし、離れとこ、
そうそう、各大陸には、アマテラス社の謎の覆面マネージャーがいる。
覆面は、色違いで、まぁ おれのことなんだけどね。
おれもまぁ 忙しいわけよ。
それでアメリカの代理人に軍需株を買わせたよ。
株主になると財務諸表が届くから、参戦の動向も掴み易いし、
参戦したら国庫が産業に注ぎ込まれるから、儲かるだろうからね。
しかし、株で儲けても、鉄道が伸びるわけでもなく、航空機の性能が伸びるわけでもなく、
軍艦が建造されるわけでもなく、田畑が増えるわけでもないし、穀物が増えるわけでもない、
ただお金が右から左に動くだけで、国力が大きくなるわけでもない、
株投資が増えたところで、実体経済の価値が変わるだけで大きさは、変わらない、
むしろ情弱なカモを誘うような路上賭博になりかねず、実体経済に悪影響を及ぼす、
これは、おれが未来で教わったことだけどね。
未来の経済学者は、気付かない振りをしてるか、
金融系工作員におバカが雇われて、経済学者という肩書きをつけてる。
そうそう、アメリカ経済は、株価が右上がりに上がっている。
常識的に、開戦前に不況にするはずなんだけど、
アメリカ大統領の参戦しないという意思表示でも株価が下がるわけ、
おれは、代理人に株を買わせて監視している。
まぁ 不況になる前にというか、金本位制をやめる前に換金できたら勝ち、
ていうか、開戦前の安値で買ったのだから様子見かな。
しかし、アメリカ合衆国が株相場のために戦争してるって、知ったら、
アメリカ国民も暴動の一つくらい起こせばいいのに
って、マスメディアをユダヤに握られていたらダメか・・・
1月
イタリア王国アヴェッツァーノで大地震(M6.8、死者約3万人)
ドイツ軍がツェッペリン飛行船でイギリス本土を空爆を開始する。
ドッガー・バンク海戦
黒海サールィチ岬海戦から帰国した日本海軍士官から海戦の詳細が伝わってきたよ。
東郷率いる艦隊(戦艦9隻。装甲巡洋艦7隻)は、霧の中にいる敵艦隊に単縦陣で突っ込んで、
逆行戦のまま、戦場を掻き回しながら砲撃を繰り返した。
ロシア艦隊(戦艦5隻。巡洋艦3隻。駆逐艦3隻と水雷艇8隻)は、戦艦1列、巡洋艦・水雷艇が2列で、
同士打ちを恐れ、砲撃を躊躇していたのに対し、
東郷艦隊は、先行艦について、両舷に艦影を見つけると砲撃出来て、楽だったそうだ。
しかし、霧のせいで命中率が低くて、損傷を与えても、撃沈した艦艇が少なく帰還する
ロシア艦隊を壊滅させたのは、霧が晴れるまで待って突撃したドイツ艦隊(巡洋戦艦1隻、戦艦7隻、軽巡1隻)で、
ロシア艦隊は、隊列が完全に乱れた状態で、ドイツ艦隊と撃ち合って壊滅したらしい、
でも艦隊戦で勝ってもオスマン帝国って工業力が低すぎて、修理が難航している。
日本が輸出した浮きドック2基が工業力の半分とか、冗談みたいな国情らしい、
転移は、Go×gle Ea×thに似た操作盤を使う。
座標とか、高度とか、設定に少しばかり時間をかけるので、
避難用転移は、いつも設定状態にして、瞬時に転移できるようにしている。
まぁ 常に一つは残している。
そうそう、いま、漫画関係の会社に来ている。
漫画は、情報戦で有効なツールで、戦争するほど、国力が削がれる。
支配地が広がるほど、面積あたりの紙幣量が薄まるため、格差が広がり、国民は貧しくなるなど、
そういった金融の構造とか。思想を植え付けている。
いま、ねずみの漫画を書かせてるよ。
なまえは、ミッキーとか、サッキーとか (笑
内容は、あれと似てるよ。
ざまぁみろ的な (笑
でも、思ったより受けてないのがアレだな・・・
不意に見知らぬ男が2人。入ってきて、拳銃をおれに向けた・・・・
次の瞬間、おれは、隠れ家の一つにいたよ。
2月
ドイツ海軍がイギリス周辺を交戦海域に指定して、Uボートによる無制限潜水艦戦が開始される。
連合国によるダーダネルス海峡侵攻作戦 ガリポリの戦い
オスマン帝国 ドイツ帝国 オーストリア=ハンガリー帝国 6個師団
VS
イギリス フランス オーストラリア ニュージーランド イギリス領インド帝国 カナダ 5個師団
新聞を読むと、米墨紛争が目を引いた。
アメリカ国内でサンディエゴ計画が発動し、メキシコ系住民が武装蜂起。
アメリカとメキシコ国境で両軍の銃撃戦が行われたらしい、
そういえば、14式戦車5両ほど、売ってやったような気がしたけど、
どうなったんだろう。
このまま、第二次米墨戦争なら楽しいだろうな。
あと、オスマン帝国艦隊がロシア艦隊と撃ち合って疲弊した頃を見計らったかのように、
イギリスとフランスの艦隊がダーダネルス海峡に侵入して上陸作戦を展開した。
オスマン艦隊は、修理と整備と補給で対応できず、
ダーダネルス海峡は、イギリスとフランス艦隊の機雷敷設で通過できなくなったらしい、
オスマン帝国の首都を狙いつつ、
オスマン帝国海軍を黒海とマルマラ海に閉じ込めて無力化とか、一石二鳥だよね。
それでもまぁ 狭くて長い海峡で戦艦同士が撃ち合ってるらしい、
それと、ドッガー・バンク海戦の記事もあったけど、
おれの忠告は、ドイツ海軍に受け入れられたらしい、
ドイツは、戦艦部隊を先行させ、巡洋戦艦を後方に配置する先方を執った。
イギリス艦隊
26270t級ライオン型巡洋戦艦(343mm連装砲4基。27kt)
ライオン、プリンセス・ロイアル、タイガー
18500t級インディファティガブル型巡洋戦艦(45口径305mm連装砲4基。25kt)
ニュージーランド、インドミタブル
巡洋艦
サウサンプトン、バーミンガム、ノッティンガム、ローストフト
アリシューザ、アンドーンテッド、オーロラ
駆逐艦 35隻
ドイツ艦隊
13191t級戦艦ドイチュラント型戦艦(40口径280mm連装砲2基。18kt)
ドイチュラント、ポンメルン、シュレジェン、ハノーファー、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、
軽巡洋艦 グラウデンツ、ロストック、シュトラールズント、コールベルク
水雷艇18隻
24594t級巡洋戦艦 ザイドリッツ (50口径280mm連装砲5基。26.5kt)
25000t級巡洋戦艦 モルトケ (50口径280mm連装砲5基。25.5kt)
26600t級巡洋戦艦 デアフリンガー (50口径305mm連装砲4基。25.5kt)
15842t級装甲巡洋艦 ブリュッヒャー (44口経210mm連装砲6基。25.4kt)
イギリス巡洋戦艦5隻は、先行する前ド級戦艦5隻をカモだと思ったとか、
回り込むように急接近し、砲撃を開始する、
イギリス巡洋戦艦は、次々とド級戦艦に命中弾を与えて被弾させたらしい、
しかし、今度は、ドイツ海軍が、
前ド級戦艦5隻を生贄に、巡洋戦艦3隻と、装甲巡洋艦1隻を召喚。みたいな。感じで、
背後から忍び寄って砲撃。
今度は、イギリス巡洋戦艦5隻は、ドイツ戦艦5隻と巡洋戦艦4隻に挟撃され、苦境に陥ったらしい。
イギリス艦隊は、地雷を踏んだ状態から体勢を立て直そうとしたらしいけど、
ライオンとプリンセス・ロイアルが撃沈。残り3隻も大破炎上して、煙幕を撒いて退散したらしい、
ドイツ艦隊は、前ド級戦艦5隻が沈没寸前まで大破。巡洋戦艦4隻は、中破で収まってるらしい、
この海戦は、ドイツの勝ちだろう。たぶん、
しかし、北大西洋は、地中海・黒海とかと違って、ド級型戦艦が圧倒的に強いな。
3月
第12回衆議院議員総選挙
パナマ戦争 (コロンビア軍と、パナマ・アメリカ軍が交戦)
清露戦争は相変わらず続いてる。
ロシア帝国も東アジアで清国と戦争しながら、
欧州でドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国と戦争とか、よくやるわ、
清国は、ドイツと組んでロシア、イギリスと戦うか。
イギリスと組んで、ロシアと和解して、ドイツと戦うかで迷ってるらしい、
ていうか、イギリスとロシアが、ドイツをやっつけたらさ、
次は、ロシアとイギリスが清国の敵になるかもしれないってことだよね。
コロンビア軍がパナマを越境すると、アメリカとも戦争状態に陥ったよ。
おれ、頑張って、パナマのアメリカ軍基地から武器弾薬を抜いて、
コロンビアに武器を輸出したから善戦してるらしい、
4月
ベルギーで行われたイーペルの戦いで、ドイツ軍が毒ガス使用。
フランス兵15000人が中毒を起こし、その内のおよそ5000人が死亡。
イタリアが連合国側に参戦する代わりに、
南ティロル、ダルマチアなどを得るロンドン密約が結ばれる。
第二次米墨戦争
サンチアゴ計画を発端にしたメキシコと、アメリカの紛争は、第二次米墨戦争に発展した。
アメリカの代理人が、凄い睨んでるよ。
サンフランシスコ地震とか、タイタニック救出で日本に気を許してる間に、
メキシコとコロンビアに武器を輸出したのは、日本だけどさ、
メキシコもコロンビアも国防で使うと思ってたのにアメリカと戦争に発展するなんて思ってなかったし、
いまも輸出してるけどね (笑
どうやら、日本がメキシコとコロンビアに輸出した14式戦車は性能が良いのか、
アメリカ軍の塹壕が蹂躙されて困ってるらしい、
5月
イギリス客船ルシタニアが、ドイツのUボートの攻撃で沈没。(アメリカ人139人/乗客1198人)死去
第36特別議会召集
イタリアが連合国側で参戦
ドイツ帝国が14式の戦闘機と戦車と装甲車の複製に成功したらしい、
すげぇ〜速い、さすがドイツだよ。
清国が日清国境線の確認を求めてきたよ。
まぁ 不可侵条約の事なんだけどね。
清露戦争は続いてるし、欧州でも戦争が始まってる、
この隙に、日本に侵略されたくないらしい、
日本政府と軍は、日英同盟を破棄されて、イギリスとアメリカと冷戦状態になってるし、
清国とことを構えたくなかったみたいで、あっさり了承。
日清の間で不可侵条約を締結されて困るのがロシアで、
ロシアも日本と不可侵条約を結びたいと寄ってきた。
極北(ウランゲル)島(7850ku)。塞氷(セヴェルナヤ・ゼムリャ)諸島(37000ku)と、
樺太島(76400ku)の交換を言わせてみたよ。
面積的に日本が得だけどさ、
領海を含めると、ロシアも悪くないはず、
でもまぁ 南半分(44850ku)と交換ならとか、そんな感じで交渉になったらしい。
6月
第一次イゾンツォの戦い(〜7月7日)
イタリア軍225000人 火砲700門 VS オーストリア=ハンガリー軍115000人 火砲356門
イタリアとオーストリア=ハンガリー帝国の戦いは、オーストリア=ハンガリーが優勢みたいだ。
なんでイタリアは、オーストリアに宣戦布告したんだろうな・・・
アメリカの代理人がやってきた。
14式戦車、迫撃砲、38式小銃のメキシコとコロンビアへの輸出がアメリカを怒らせたらしい、
ていうか、ほかの南米諸国にも武器弾薬は売ってるし、
特定の国を応援するつもりはなかったんだけどな。
それで、アメリカの中国輸出と。日本の中南米輸出を同量にする話しになると、
アメリカの代理人が怒髪天というか、怒ったらしい、
そりゃ格下の日本から、中国と中南米を等価取引にしようと言われたら、怒るわな。
ていうか、日本も危ない橋渡ってるよな。
北朝鮮の真似してるだけだけどね (笑
そうそう、カタパルトロケットの打ち上げ実験してるよ。
全長5000mm×直径500mm
軍将校たちが沖に向かって、面白そうに見守ってるなか、
噴射させると、筒状のモノが白煙を挙げて洋上の彼方に消えていく、
陸海軍将兵の驚き様ったら、なかったね。
初速1000/s 射程50km 弾頭800kgだから、
命中したら戦艦を撃沈できるしょ
ていうか、海軍が扶桑型の次で、40000t級長門型戦艦を建造しようとしてたんで、
対艦ロケットで止めようとしただけなんだけどね。
一番興味を持ったのが陸軍だったね。
列車に載せて、沿岸から発射できるからね。
いま、艦上機を発艦させるカタパルトを開発している。
この時代から開発していたら、アメリカ並みの蒸気カタパルトを製造できるだろう。
たぶん、
ていうか、建造中の40000t級空母に使うつもり、
7月
第二次イゾンツォの戦い(〜8月3日 )
イタリア軍 240個大隊、火砲840門
VS オーストリア=ハンガリー軍 130個大隊、火砲420門、戦車5両。
アメリカ海兵隊が支払い不履行を理由に、ハイチに上陸、交戦状態に陥る。
アドリア海戦
イタリア戦線に日本戦車が参戦、
まぁ オーストリア=ハンガリー帝国に戦車を売りました。
たぶん、史実よりイタリアの損害が大きく、オーストリアの損害が少ない気がする、
アメリカは年表通り、イスパニョーラ島のハイチに上陸したけど、現地軍が激しく抵抗してるらしい、
シャルルマーニュ・ペラルト将軍に渡した38式小銃5万丁で、しばらく持つかも、
だけど、アメリカは、メキシコ、コロンビア、ハイチと戦争してるし、
来年は、ハイチの隣のドミニカ共和国に侵攻する、
将兵の実戦訓練なのかもしれないけどさ、
対独参戦は、大丈夫なのかね。
そうそう、新聞によると、アドリア海戦が起きたらしい。
いいよねぇ この時代の日本の新聞ってさ、
一応、中立だし、両方の立場から書いてるよ。
未来の日本なんか、アメリカ目線のニュースをそのまま載せて、
翻訳家ですか、記者ですか、どっちですか。みたいなのばっかり、
なにも考えてないよね。能無しだよね。
それでいて、ポチ犬の誇り全開で威張ってる、みたいな。
オーストリア=ハンガリー帝国海軍(戦艦15隻。装甲巡洋艦3隻)
5547t級モナルヒ型戦艦 モナルヒ ブダペスト ヴィーン、
8364級ハプスブルク型戦艦(40口径240mm連装砲2基。20kt)
ハプスブルク バベンベルク アルパード、
11596t級エルツヘルツォーク・カール型戦艦(45口径連装砲2基。20.5kt)
エルツヘルツォーク・カール、エルツヘルツォーク・フリードリヒ、
エルツヘルツォーク・フェルデナント・マックス
14500t級ラデツキー型戦艦(45口径305mm連装砲2基。20.5kt)
エルツヘルツォーク・フランツ・フェルディナント、ラデツキー、ズリーニ、
19690t級フィリブス・ウニティス級戦艦(45口径305mm3連装砲4基、20.3kt)
フィリブス・ウニティス、テゲトフ、プリンツ・オイゲン、セント・イシュトヴァーン、
5164t級装甲巡洋艦(35口径240mm砲。18.9kt)カイゼリン・ウント・ケーニギン・マリア・テレジア
6166t級装甲巡洋艦(35口径240mm砲2基。20.8kt)カイザー・カール6世
7289t級装甲巡洋艦(35口径240mm砲2基。22kt)ザンクト・ゲオルク
オーストリアは、イゾンツォの戦いが苦しくなったのか、痺れを切らせたのか。
艦隊を出撃させて、アドリア海沿岸のイタリア諸都市を砲撃して回ったらしい
イタリアは、オトラント海峡封鎖ばかりしてられないって、戦艦部隊(戦艦4隻、軽巡4隻、駆逐艦12隻)を出撃させたらしい、
19500t級戦艦 ダンテ・アリギエーリ(46口径305mm3連装砲4基。22.8kt)
23088t級コンテ・ディ・カブール型戦艦(46口径305mm3連装砲3基。46口径305mm連装砲2基。21.5kt)
コンテ・ディ・カブール ジュリオ・チェザーレ レオナルド・ダ・ヴィンチ
イタリア海軍は、オスマン海軍に敗北して、大量拿捕されたのに、
オーストリアと戦争しようとか思ってしまう戦艦だよね。
オーストリアの19690t級フィリブス・ウニティス級戦艦も強力だけどさ、
どっちも薩摩型戦艦の5割増し強いよ。地中海専用だけどね。
オーストリア海軍の旧式戦艦9隻、装甲巡洋艦3隻がベネチアを砲撃していたら、
イタリア戦艦4隻と軽巡洋艦3隻が突撃してきて、
待ち構えていたオーストリアの新型戦艦7隻と交戦。
海戦は、数に勝るオーストリア艦隊が優勢だったけどさ、
だけど、イタリア海軍の背後に
イギリス艦隊
11800t級スウィフトシュア型戦艦 (254mm連装砲2基。19kt)
スウィフトシュア、トライアンフ、
フランス艦隊
18360t級ダントン型戦艦(45口径連装砲2基。19.2kt)
ダントン、コンドルセ、ディドロ、ミラボー、ヴェルニョー、ヴォルテール、
22189t級クールベ型戦艦(45口径305mm連装砲6基。21kt)
クールベ、フランス、ジャン・バール、パリ
が控えていて、トリエステ港に逃げ込まないよう回り込んで、突撃したらしい。
戦況は、伊仏英艦隊の乱入で逆転。
イギリス艦隊とフランス艦隊は、ダーダネルス海峡侵攻作戦(ガリポリの戦い)から引き抜いた艦隊で、
損害が増えるほど、ガリポリの戦いで苦戦するから長期に戦えるわけじゃないけど、
オーストリア艦隊は、トリポリに逃げ込む航路を塞がれると、死に物狂いで戦ったらしい、
イタリア、フランス、イギリス艦隊を手古摺らせただけでなく、
オーストリアの潜水艦部隊に活躍の場を与えた。
フランス戦艦クルーべは、不意に水柱3本を噴き上げ、沈没したらしく、
オーストリア=ハンガリー帝国海軍(戦艦15隻。装甲巡洋艦3隻)は、退路を断たれて、壊滅するまで、
イタリア海軍
19500t級戦艦 ダンテ・アリギエーリ撃沈。
23088t級 コンテ・ディ・カブール型戦艦レオナルド・ダ・ヴィンチ撃沈
フランス海軍
18360t級ダントン型戦艦 ヴェルニョー、ヴォルテール撃沈
22189t級クールベ型戦艦 クールベ、パリ撃沈
と、イタリア戦艦2隻。フランス戦艦4隻を撃沈して、
イギリス、フランス、イタリア艦隊の半数を大破させている。
なんか、オスマン海軍だけじゃなく、イタリア海軍もオーストリア海軍も史実より壮絶な戦いしてるよね。
そうそう、オーストリア海軍の背後に日本海軍将校とドイツ海軍将校がいたらしいことは、秘密らしい、
ていうか、この海戦は、イギリスの一人勝ちだよね (笑
8月
ドイツ海軍、Uボート部隊に商船への無警告攻撃を禁止する布告を出す。
新聞によると、オスマン帝国軍がイラク、シリア、サウジアラビアの蜂起を鎮圧したらしい、
えらいえらい、
武器を渡しただけあってよくやってる。
でも、イギリス艦隊がやってきて、アラブ人に武器弾薬を渡してオスマン帝国に嫌がらせしてるんで、
ちょっと、あれかな。
同盟を破棄したことだし、そういうのは、警告したほうがいいよね。
でもまぁ アラビア海を封鎖する代償に、マラッカ海峡を封鎖されても面白くないからな。
そのへんは、日英とも互いに “なあなあ” かな。
9月
田舎に行くと、電気も水道もない江戸時代さながらの生活を体験できるよ。
鉄みたいなのはほとんどなくてさ、
それでもルービックキューブとか作ると、金になるらしく、家とか大きくなってるらしい、
あと、個人保証紙幣発行制度で、田舎でも財源になる人間がいて、
村人が集まって有限会社を作ったりとか、少し、景気が上向いてるよ。
そして、都会は、前近代で、ちょっと、戸惑うけどさ、
それでも未来からきた人間からすると、
はあ、どこのショボイ町なのって、レベルなんですよ。
そんな、日本で、
22000t級薩摩型戦艦4隻は、50口径305mm連装砲4基。速度27ktで
就役当初、世界最強の高速戦艦部隊といえた。
しかし、イギリス海軍が18500t級インディファティガブル型巡洋戦艦を配備し、
ドイツ海軍が24594t級ザイドリッツ型巡洋戦艦を配備して以降、心もとない、
大戦が始まって日本国民が心待ちしてるのが、32000t級扶桑型戦艦4隻で、
就役すれば、もう一度、世界最強艦隊という栄冠が日本に戻ってくる。
といっても、おれは、床の間の飾りみたいなものにしか見えないし、
潜水艦の建造と、航空部隊の充実が先決なんだけど、
ていうか、その前に全国的に江戸時代から脱出しろよ。
でも、大戦中に、そんなこと、大声でいうと命がいくらあっても足りない、
そういう良識のはばかられる時代かな、
呉
32000t級扶桑型戦艦 扶桑 山城 伊勢 日向
全長240m×全幅32m×吃水8m
50口径356mm連装砲4基 50口径120mm連装砲12基 70口径40mm機関砲20基
160000馬力 30kt 航続距離18000海里
水上機 6機
おれは、作業の邪魔にならないようアマテラス社が担当してる箇所を見て回る。
扶桑型4隻は、世界大戦が始まっているのに就役していない、
仮に進水しても、艦内は、製造関係者と乗員となる将兵が調整でごった返している。
モジュール型方式の建造は、機能上、やや無駄な部分と、
トン数の割に兵装が制約されることもある。
しかし、建造・運用・補修・改装で優れ、
分散して製造組立ができるメリットも大きく、モジュール内の配線配管は一通り終わっていて、
あとは、モジュールの鋼鉄とモジュールの鋼鉄が、配線や配管と一緒に結合され、
綺麗に繋がっていくのを見ると気持ちがいいものだ。
なんていうか、こんな芸当、先進国しかできないよな、みたいに思えてくるよ。
マジで、
でも期待は、3000t級潜水艦の方ね。
全長76m×全幅9.9m×吃水7.4m
水上2600馬力 10kt 航続距離12000海里
水中6000馬力 17kt 航続距離800海里
魚雷管6基 魚雷22発
気合入れて建造しました。
年間4隻建造するから、耐久年数16年としたら定数64隻体制かな。
10月
ブルガリアが同盟国側で参戦
第三次イゾンツォの戦い(〜11月3日)
イタリア軍 歩兵338個大隊 騎兵130大隊 火砲1372門
VS オーストリア=ハンガリー軍 歩兵180個大隊 (増援37大隊) 火砲734門 戦車5両
朝鮮半島と中国大陸は、大戦が始まって、米英独露の間で中立地帯になってるらしい、
まぁ 祖国同士の戦争で決着がつくし、
僻地の共同租界地で殺し合っても意味ないからね。
その朝鮮半島にアメリカ軍が上陸。
まぁ 朝鮮半島租界地の安全保障のつもりらしいけどさ、
3個師団は、大きいよな。
たぶん、日本のメキシコ、コロンビア、ハイチへの武器弾薬の供与の意趣返しかな。
でも日本軍は上陸させてないしな、
アメリカ軍が朝鮮半島に上陸するのってフェアーじゃないよね。
日本政府と軍部は、騒然とするし、
小心な軍属が対米開戦を騒ぎ始めるけどさ、
アメリカ軍が朝鮮を占領したいのなら占領させればいいと思うよ。
朝鮮民族は、嫌悪感で半島を守ってるんだからさ、
中国人が半島から逃げ出したように、アメリカ軍だって、そのうち、逃げ出すから、
と言ってきたけど、逆に増えてるし、説得力かないかな。
でも、朝鮮半島のインフラって、ほとんどないよね。
原始生活だよね。
そんなモノのために、命懸けで、戦争したら負けなのよね。
日本人の精神が浪費させられるとか、命が削られるとか、勿体無いよ。マジで、
おれは、懸命に宥めすかして、
沖縄列島線の防備を固め、
メキシコとコロンビア両国への武器弾薬の供給を増やすことにさせた。
もう、この時の情報戦とか、謀略戦ときたらさ、
おれ、何度か、殺されそうになって、転移で逃げたよ。
反撃で、親分を半島に神隠しさせて、
地位を回復させたけどさ、
ついでに半島の駐留アメリカ軍の武器弾薬を隠しました。
かなりの量があるんで、退屈しなくて良さげ、
強大なアメリカ軍でも人間関係がおかしくなったら撤収するしかないだろうな。
なんか、アメリカとイギリスが日本の武器輸出に抗議してきたよ。
ドイツ帝国が14式の戦闘機、戦車、装甲車をライセンス生産し、
戦場に投入するようになって、苦戦してるらしい、
ていうか、イギリスは、もう、同盟国じゃないし、
アメリカとも不仲になってるからさ、
別にいいんじゃないのって思うわけよ。
北アメリカ大陸の現地民を大虐殺した人達だから、
今度は、全世界的に同じことやるつもりだよ。
キリスト教とか、資本主義とか、共産主義とか、
仲間になった気で加担してたら後ろから刺されるよ。
まして、留学して、アメリカ信者になって、利権と金もらって、同胞殺しを手伝うとか (笑
次は、お前たちの子供と孫の番だぜ、
そうそう、だから、同じ有色人種でアジア人だからって、信用してると、刺されるよ。
特に新聞が右行け左行けという時は、振り回されないよう警戒しないとな。
なんて事を大本信者さんに言った事があるな。
あまり宗教なんてしてないけどさ、
11月
第四次イゾンツォの戦い(〜12月2日)
イタリア軍 370個大隊、火砲1374門
VS オーストリア=ハンガリー軍 200個大隊、火砲826門、戦車6両
第37議会召集
14式戦車、14式戦闘機の生産が増えてるけどさ、
次期主力戦闘機と、次期主力戦車とかの開発もボチボチ進んでる。
でも一番売れてるのは、機関銃と小銃と迫撃砲かな。
清国とか、ロシアとか、
中東とか、南米とか、オスマン帝国とか、オーストリア=ハンガリー帝国に武器弾薬と戦車を売ってるし、
あと、中南米、アフリカ大陸、東南アジア、インドは、貧乏だからコッソリ武器弾薬をあげてるかな。
上陸用舟艇を建造させてる。
戦争する気はなくても、戦争する準備だけはしないとね。
ていうか、軍人さんたちにいいところ見せないとさ、
あんまり、軍拡に反対していたら殺されかねないからさ、
あと、戦車揚陸艦とかも欲しいから、
簡単なアイデアなんだけど、
軍人さんたちが感心してたよ。
ていうか、お前らが考えなきゃいけないやつじゃん、みたいな。
思わずホーバークラフト型揚陸艇も開発することにしたよ。
500馬力級のエンジンがあるからなんとかなるでしょう。みたいな。
12月
三毛別羆事件
新聞によると、
イギリスとフランス軍は、ガリポリの戦いで敗北して、総退却を開始したらしい、
イギリス海軍とフランス海軍は、ダーダネルス海峡に機雷を敷設してるし、
足りないと思ったのか、大型船を突入させて海峡を閉塞している。
でも平均水深は55mくらいあるし、
表層水はマルマラ海からエーゲ海に流れ、底層水は逆方向に流れているから、
いくら船を沈めても年月の問題に過ぎない気がする。
オスマン帝国海軍は、掃海を済ませれば、地中海に進出できるし、
そうなったら、疲弊してるイギリス海軍とフランス海軍は、大苦戦を強いられるだろう。
太平洋とインド洋のイギリス海軍は、減少してるし、
Uボート作戦で敗北が続いている。
大英帝国は、崩壊寸前かな。
でもまぁ オスマン帝国の当面の敵は、ロシアだし、
反乱を起こしてるアラブ人かな。
イギリス軍とフランス軍がガリポリからいなくなると、
オスマン帝国陸海軍は、黒海沿いのロシア軍を攻撃し始めたらしい、
これで、ベルリン、ビザンチウム(イスタンブール)、バグダートを結ぶ3B政策は遂行されそうな勢いだ。
もっとも、バグダートじゃなく、日本のバスラで3B政策だよね。みたいな。
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おれ、 千鶴子(29) 秋斗(9) 裕也(7) 史郎(5) 由実(3)
史実 面積67万2100ku 総人口5493万人
戦記 面積42万4249ku + 4万4908ku 総人口6146万人
ゲシュム島(1491ku) 第01師団、第02師団、
バスラ域(3000ku) 第03師団、第04師団、第05師団、第06師団、
極北(ウランゲル)島(7850ku)
塞氷(セヴェルナヤ・ゼムリャ)諸島 (37000ku)
八十一(シュミット)島(467ku)
八十(コムソモレツ)島(8812ku)
西七十九(ピオネール)島(1527ku) 東七十九(十月革命)島(14204ku)
七十八(ボリシェヴィク)島(11206ku) 小七十八(小タイミル)島(232ku)
南基(ブーベ)島(58.5kku)
第14話 1914年 『マネー・ウォーズと。財源は、個人保証紙幣発行制度』 |
第15話 1915年 『黒海と、ダーダネルス海峡と、アドリア海と、』 |
第16話 1916年 『人類史上最大の海戦』 |