2006年の購入記録


中山金杯
◎カンファーベスト
○アサカディフィート
▲ワンモアチャッター
△キングストレイル
×マイネルレコルト
注ヴィータローザ
カンファーベストを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望 〜人気4歳馬の1角が飛んで波乱〜
4歳が来る、4歳が来ると言われるレースではありますが、実は4歳馬は3歳時に古馬と戦って重賞を
勝ったことが1度もありません。アレだけハイペースに流れて差し馬で決まると思われた中日新聞杯も
ダンスインザモアはグランリーオに抑え込まれて、それがアタマやクビの差ならいいものの、1馬身半
の完勝をされてしまっているあたり、どうしても強い感じがしてきません。ここは古馬中心です。
今年の冬の中山はとにかく時計が掛かっているので末脚の瞬発力が活きない分、逃げ馬はラクと思う
のですが、肝心の逃げ馬がボロボロに負け続けているコスモオースティンとシルクネクサス、鳴尾記念
を勝ってマークされそうな感じのメジロマントルとなると早めに仕掛けての捲くりが出る可能性が高い
です。でもダンスインザモアは中日新聞杯でアレだけ展開が向いて2着完敗では・・・・。

〜カンファーベスト〜
フロックの疑問が残る鳴尾記念は2〜3番手とはいえ、直線でイケハヤブサの真後ろになって進路変
更に手間取って末脚を繰り出すのが遅れたためで、スムーズに行けばこの馬が勝っていてもおかしく
なかった感じです。ソコソコ前につけられて逃げ馬を見られる点や、地力、中山適性を考えるとこの馬
が中心。

〜アサカディフィート〜
切れる脚が使えない追い込み馬。どうしても前崩れか時計が掛かっていないと善戦できません。
今の中山は時計が掛かっている上に、今回のレースは差し馬が速めに動き出しそうな展開で外を捲
くって直線勝負に賭ける競馬は向きそうです。明らかに逃げ馬が弱く、逃げ残りの可能性が低いのを
見て対抗です。

〜ワンモアチャッター〜
重い時計の掛かる芝が大好きなペンタイア産駒。昨年のクラフトワークもペンタイア産駒なので侮れ
ません。まだちょっと成長が欲しい柴山騎手から横山騎手への変更も魅力で、今回有力と思います。

〜キングストレイル〜
時計の数字以上のハイペースで中団から最後まで粘った走りは評価します。
昨年の3歳馬はレベルが低い上に、菊花賞組が全滅したセントライト記念での勝ち馬というのが気に
なりますが『迷ったときはサンデーを買え』の格言か、あまり使われていない分の成長を期待します。
北村騎手も完全に一皮向けて立派になったと思いますしね。第2の岡部幸雄になってほしいです。

〜マイネルレコルト〜
ここ数戦ハイペースで追い込む競馬にはなっていますが、切れ味はソコソコにありますし確実に突っ
込んできているあたり、確実に調子は上昇カーブ。追い込む競馬になって距離も対応できそうな感じ
です。同条件の弥生賞のときは掛かって直線半ばで息が上がりましたが、追い込む競馬が出来る今
回は2000mは全く問題なさそうで、やってくれるのではないかと思います。

〜ヴィータローザ〜
時計が掛かればこの馬です。決め手が無い馬だけに柴山騎手が前々につけてくれると嬉しいのです
が、兄のロサードと同じく地味なGVでは常に好走していますし、3歳に人気が集まりそうな今回は人
気が下がって配当的にも美味しい感じになりそうです。

*更新時点では馬券購入を済ましていませんが、当日確実に購入するためご了承ください。
レースインプレッション
1月〜3月の前売りが、当日の9時からってコト忘れてました・・・・。取止めです。
日経新春杯
◎マーブルチーフ
○アドマイヤフジ
▲トウカイトリック
△ストラタジェム
×スウィフトカレント
注サンライズジェガー
マーブルチーフを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望 〜3歳人気馬飛びそうな気が・・・・〜
馬場は当日が晴れることも考えれば、悪くてもやや重程度ではないかと思います。
前が止まらないという展開も考えにくく、順当に京都巧者が突っ込んでくるのではないかと思いました。
3歳馬は斤量の恩恵を受けていたときでさえ簡単に敗れていたので信用は出来ないでしょう。

◎マーブルチーフ
日経新春杯2年連続2着。昨年はコイントスを競り落としてアルゼンチン共和国杯2着と強いところを見
せているあたり、得意条件になって巻き返してくるのではないかと思います。何気に京都新聞杯も勝っ
ているあたり、さらに信用できそうです。調教での動きも良。

○アドマイヤフジ
京都の準オープンを勝って来ているあたりを評価して。
ただその準オープンでは最内からの差しで、当時の京都は内の馬場が荒れていなくて内差しがバン
バン決まった時期と言うことも考えると強くは押せません。何気に少しズブイところがある馬なので、少
し渋った馬場が味方するかも知れません。

▲トウカイトリック
まだ何とも言えない馬です。一応福島記念2着が評価されていますが、みんなが避けて走った馬場の
内側を一頭で走って、最短距離を走って2着に食い込んだ内容は実力と言うよりも作戦勝ちという印
象が強く、そう何度もうまくいくものではありません。しかし実力と言ってもさほど強い印象を見せ付けた
こともないので、その辺が悩みます。

△ストラタジェム
菊花賞で一瞬見せ場を作った馬です。
菊花賞5着から昨年の日経新春杯で3着、その後も惜しい勝負を続けながら1000万下連勝でここま
で来た上がり馬です。似たような上がり馬にシルクフェイマスがいますが、いずれも僅差で勝ったのが
京都ではなく阪神であったりするところが若干ズレています。まあ上がり馬なのでここは抑えです。

×スウィフトカレント
準オープンでアドマイヤフジの2着。この馬も抑えですが、勢いがあるので期待したいです。

注サンライズジェガー
少し舐められすぎている感じがする今だからこそ買いです。
調教でも動いているのでだいぶ状態が戻っていると言えます。油断できないでしょうね。
レースインプレッション
またしても惜しいところではずしてしまいました。馬番連勝BOXなら連勝してるのですが(苦笑)
全体的にはトウカイトリックとマーブルチーフが競り合って、先行馬も追随したために早くなりすぎたの
かもしれません。京都の外回りは基本的に差し有利でスローにならないと逃げ馬は苦しいですから。
ただ古都Sと同じワンツーで時計は速いペースにもかかわらず2分26秒3。レベルは低いでしょう。

◎マーブルチーフ4着
トウカイトリックと先頭を争う形になったものの、テンで勢いよく行き過ぎてバックストレッチまで息を入
れずに行ってしまって前半5F59秒9と早くなってしまったのが最大の敗因。元々は差し馬で流れ次第
で好位につける自在性のあるタイプにしては少し前過ぎたかも。それでも状態は良かったようで直線
で先頭に立って抜け出しかかるほど。しかし後続に抜群の手ごたえで来られるとさすがに苦しい。

○アドマイヤフジ1着
危なげのない競馬で見事勝てたと思います。流れが速くなってある程度前が止まってくれないと、この
馬は差し損ねてしまうので、今回の速い流れは良かったのでしょう。しかしうまく前が流れたとはいえ、
抜群の手応えで伸びて差し切り勝ちをしたと言っても、かなりハイペースであったにもかかわらず勝ち
時計が悪く、少々メンツにすくわれた感じも。天皇賞を目指すといっても少し厳しいでしょうね・・・。

▲トウカイトリック6着
マーブルチーフと同じく逃げて6着敗退。最初の5Fで息が入らなかったために直線で一杯に。
6着と言うのは割りに粘ったという着順ではあるものの、下位はエルノヴァ以外重賞で掲示板も久しい
重賞クラスでは苦しい馬ばかり。後ろが弱くて押し出しでの6着と言う感じで能力的にアピールが出来
なかったかも。

△ストラタジェム5着
さすが菊花賞5着馬と言いたいところですが、直線にはいってから全く伸びていなかったです。
なんか直線までに好位につけてそのまま流れ込んできたという感じで着順ほど強い印象はなかった
ですね。この馬も重賞クラスではまだ苦しいと思います。

×スウィフトカレント2着
元々相手なりに走って堅実な競馬をする馬なので、古都Sでアドマイヤフジの2着であったことを考え
れば2着は不思議でも何でもないでしょう。レースレベル自体が疑問のレースなので、この2着で賞
金加算して上のクラスに行ってどうかというところはありますが、これだけ競馬が出来ればとりあえず
アドマイヤフジやインティライミと言い意味でも悪い意味でも同レベルといって良いと思います。

注サンライズジェガー12着
ハイペースに強い馬で、スタミナ勝負に持ち込むと非常に強い馬です。
今回もハイペースな流れに乗って好位を捕らえながら外を伺っていたあたり、かなり感じは良かった
です。3コーナーから追い出されて捲くりを駆けて一気に突き抜けるかと思ったところでスタミナ切れ
してしまった印象。しかし動きはかなり良くなっていて使い込んでいくうちに復活はあるかもしれませ
ん。かなり時間が掛かるのは目に見えていますが。
平安S
◎アンドゥオール
○ハードクリスタル
▲サイレントディール
△マイネルボウノット
×べラージオ
注ヒシアトラス
アンドゥオールを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望 〜基本的に揉まれ強い馬でないと苦しい〜
スマートボーイの2年連続逃げ切りや、際内の狭いところをすり抜けて勝ったヒシアトラス、内から抜け
出して驚異的な粘りを見せたクーリンガーなど、小回り適正があって揉まれ強くないと基本的に苦しい
レース。おそらく力勝負になると思うので底力上位のアンドゥオールから。

◎アンドゥオール
とにかく追って渋太いところがある馬で中団で我慢してしまいに力強く伸びるところは平安S向き。
過去に本格化したタイムパラドックスを東海Sで破っており、骨折で棒に振らなければ同等の活躍が出
来たはずです。復帰後も大沼S3着と力は見せ、ペテルギウスSでは直線で内に閉じ込められる苦しい
競馬から、馬群を割ってヒシアトラスに一気に詰め寄るとてつもない底力を感じさせるないようでした。
実際こういうタイプの馬はスンナリ行かれなければ突っ込んでくる可能性大で、タイムパラドックスが平
安SとアンタレスSで実績を挙げていることから、アンドゥオールが突っ込んでこないはずがないと思い
本命にしました。

○ハードクリスタル
地元贔屓じゃないですが金沢のサラブレッドチャレンジカップと白山大賞典を好走した馬は後に中央で
大活躍します。昨年もタイムパラドックスがジャパンカップダート制覇しましたし、その前はイングランデ
ィーレ、その過去にもマチカネワラウカドやタマモストロング、ミラクルオペラにキョウトシチー。
平安Sで2年連続2着したクーリンガーも初重賞制覇は金沢のサラブレッドチャレンジカップ(2着インタ
ータイヨウ)で、金沢の重い砂で力強い競馬をして勝った馬は後に中央で活躍すると思っています。
この馬は重賞はまだ未勝利ですが、ここ最近は不利な競馬でも掲示板を外さなかったり安定してきて
いる印象で、状態が良ければ今回突っ込んで来ても何らおかしくないと思います。

▲サイレントディール
どうにも評価が低いですが、この馬は武蔵野S勝ち馬でダートコースの小回りで大捲くりをかけて豪快
なレースを得意とする馬ですから、今回も状態さえ良ければ外から突っ込んでくる可能性があると思
います。ただここ数戦はつまづいたり、追っている途中に進路を塞がれて立ち上がったりと運が無いと
ころがあり、まともに競馬できれば東海S並みにハイレベルだった春待月Sのように突っ込んでこれる
と思います。勝ち馬マイネルボウノットを買うならこの馬も買わなくてはならないでしょう(笑)

△マイネルボウノット
4連勝の勢いを買うのと、春待月Sで3コーナー手前から先頭に立って猛烈な粘りで後続を退いて勝っ
た内容を評価します。京都1800mではなくとも逃げ馬がかなり苦しい東海Sと同条件の春待月Sで前
半5F1分フラットのハイペースからあの競馬が出来て2分25秒8なら十分合格点。
この馬は相当に強いと思いますよ。

×べラージオ
同条件のトパーズSで1分50秒3の好時計で差し切り勝ちが出来れば平安Sでも油断できないでしょ
う。後の師走Sでもオープン大将のタイキエニグマにあっさり敗れてしまったことは差し引いても、アンタ
レスS3着のオーガストバイオに9馬身差をつけたあたり、実力を疑うことはないでしょう。近走安定し
ています。少し力不足な感じも無くはないのですが、ここは抑えておきます。金子・金子レヴォリューシ
ョンが怖いので(笑)

注ヒシアトラス
人気があって怖いです。昨年の平安Sは最内から出し抜けた印象が強く、アンタレスSでは敗れてし
まっているあたり、力勝負になるとどうしても不利な印象がぬぐえません。ペテルギウスSも平安Sほ
どではないにしろ、すっと抜け出したリードを生かした印象が強く、競り合って弱いのではないかとい
う印象が残ります。もちろん実力があるからスッと抜け出せるのであってきっちり抑えますが、少し疑
ってみます。
レースインプレッション
いくらグイグイ引っ張る馬が居ないからって前半1000m1分2秒は無いでしょ・・・。ただでさえダート
はハイペースにならないと追い込み馬は出番無しなんだから。有力馬に先行馬が揃ったからかな?

◎アンドゥオール4着
あの位置ではどうしても苦しい。5F1分2秒で中団後方ではどう頑張っても上がって来れないのが例
年の平安Sでの鉄則。流れが遅いのなら2コーナーあたりで押して前につけても良かったかも。
でもあの後方から一気に直線で4着まで上がってきたのは実力の証で、強いのは間違いなさそう。

○ハードクリスタル3着
3着というのは予想通りともハズレとも言えず・・・。ただ安定して伸びてきているのは事実みたいで
すね。ただこの脚が良馬場で時計が早いレースでも使えるかどうか。中央のダート重賞ではどうして
も決め手不足を露呈して来ていただけに、今後の活躍を見たいですね。少しインパクト不足でした。

▲サイレントディール9着
△マイネルボウノット8着
正直、ダート重賞路線で今後やっていくのは苦しいかも。
サイレントディールは3コーナーから先行馬を射程圏内につけて、4コーナーで進路を開けて追い出し
たにもかかわらず直線に入ったところで一杯になってしまうのは不可解。これは衰えというしかないか
もしれませんが、3コーナーから少し首を上げていたのも事実。走る気が無いだけなのですかね?
マイネルボウノットはあのゆったりした流れなんだから、もっと上の着順に居てもいいはず。完全なタ
ガノゲルニカのペースメーカーになってしまったあたり、まだ実力面で足りませんね。
結果的には時計が掛かるとはいえ、春待月Sのレベルを見誤ったとしか言いようが無いです。

×べラージオ10着
あの外枠で大出遅れしては話にならず。アンカツらしくないです。

注ヒシアトラス5着
ある意味順当と思います。この馬が勝ってきたレースは3〜4コーナーを内の最短距離で直線入り口
で出し抜けるスタイルの競馬でしたから、外を回って距離損をすることを考えればこんなものでしょう。
京都牝馬S
◎マイネサマンサ
○ヤマニンシュクル
▲ディアデラノビア
△レクレドール
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜3〜4コーナーを外からジリジリ差せると強い〜
◎マイネサマンサ
速い時計に強いところと、スローでも折り合って終いに脚が残せるところが強み。
距離が長くない限り引っかかる癖は出ていませんし、ある程度前につけて安定した競馬が出来るの
が◎。鞍上がアルビレオで猛烈な水車鞭で3着に食い込ませた岩田騎手となれば鬼に金棒。
あまり負けるシーンが思いつかないです。

○ヤマニンシュクル
末脚が長続きするタイプで長く良い脚を使うので差しがとても堅実です。この馬なら実力でも抜けて
いるし大丈夫でしょう。外目から早めに仕掛けて先頭に立てば押し切れる馬だと思います。

▲ディアデラノビア
状態さえ戻っていれば怖い1頭。ただ意外ともろい面もあるので何とも言えませんが。
ただ成績の割には斤量も軽く、状態も以前よりは良くなっていると思うので外せないでしょう。

△レクレドール
それほど緩みそうな感じがしないメンツで、スローで差し損ねる心配が無さそうなので指名です。
おそらくオースミハルカがペースを作って、早めに捕らえに行くと思うのでそこからいい脚が長く使え
れば勝ち目はあるでしょう。鞍上のペリエ騎手の技術にも期待が掛かります。 
レースインプレッション
ちょっと試験勉強の追い込みかかってて毎日遅くまでお勉強状態なので・・・・。
今週はお休み。ちょっと哀愁漂ってますし。
シルクロードS
◎キーンランドスワン
○ギャラントアロー
▲アイルラヴァゲイン
△タイキジリオン
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜地味に時計が掛かる馬場なら時計負けした馬を〜
◎キーンランドスワン
今度こそキーンランドスワン。勝利歴もあるし京都1200mは強いので今度こそと思います。
CBC賞は内側の馬場が軽く、大外をぶん回して追い込んだ馬には明らかに苦しい内容で今回は逆に
内側が荒れてきている馬場。外目をうまく差す競馬が出来れば勝ち目はあると思いますが当てになら
ないのもこの馬の特徴で・・・・。

○ギャラントアロー
テンで追ったあとにもう一足使って後続に2馬身程度のリードを作る競馬が少しづつできるようになっ
てきている事に注目。この馬が強かったころはこの脚で後続の末脚を削って終いの粘りで押し切って
いたことを考えれば復活はあるかもしれません。テンも不良にしては33秒9と速く強い内容。

▲アイルラヴァゲイン
1400mまでなら堅実に脚を使ってきた馬で、不良馬場の淀短距離Sでも3着に食い込んだことを考
えれば実力はあるでしょう。実際に京都1200mで1分7秒9の時計でクリスマスローズSを勝ってい
て実力から考えても馬場敵にも侮れない存在です。

△タイキジリオン
怪しさプンプンの実力馬です。
今の荒れて時計のかかる芝馬場なら想定外の実力を見せるトワイニング産駒ということ、実際にクリ
スタルカップでワンダフルデイズ、ギャラントアローの僅差で3着していて芝実績を示していること、最
近本調子になってきて波に乗っていることを考えれば簡単には切れません。鞍上ペリエ騎手も怖い。
レースインプレッション
DVDで映像再生して何度も見ましたが、惜しかったなあ〜って印象です。
しかしタマモホットプレイ強かったです・・・・。

◎キーンランドスワン11着
テンの3Fが34秒4と緩んだためか、予想以上に前の位置取りになってしまったのはこの馬に合わな
かったかも。ただこのペースでは後ろから行っても差せないし、ある意味仕方なかったかもしれません
ね。次の阪急杯あたりで復活してくると面白いかも。しかし流れの助けが必要なのは同じ。

○ギャラントアロー12着
流れが緩んだにもかかわらず行かなかったのが最大の失敗かも。幸騎手にしては意外なほどテンで
消極的な競馬をしたと言う感じ。この馬はテンを速くして粘り込みを狙う競馬のほうが得意と言う感じ
なので今回みたいな上がりの競馬にはちょっと合わない。

▲アイルラヴァゲイン3着
4コーナーでいい感じに被せに行ったのに直線で伸びがイマイチ。
時計的にも決してレベルは高くなく、距離的にも絶好だったのでココで落としたのは残念。
この馬、思ったほど強くないのかも。末脚がピリッとしていない。

△タイキジリオン5着
いい感じで前につけていたけど、やっぱり終いが甘くなって伸び切れず。ジリジリ感は否めない。
ただ最後まで確実に伸びてきていたし、末足に粘りがあることから実力はあるというのは証明できた
と思う。しかしどうしても切れが足りないので当面は短距離ダートのほうが向きそうな感じ。
ダイヤモンドS
◎ファストタテヤマ
○アンドゥオール
▲フサイチアウステル
△マッキーマックス
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜長距離ならダンスインザダーク?〜
長距離になるとかなり頑張るダンスインザダーク産駒中心に行ってみたいと思います。
このレースは実績よりも勢いと言う感じなので近走で良く走っている馬中心に行きました。

◎ファストタテヤマ
何と言っても長距離大好きの追い込み馬。万葉Sをなかなかの時計で制してここで4年ぶりの重賞制
覇に期待します。とにかく万葉Sの動きが良かったです。京都巧者と言うのもありますが、追い出して
からジリジリと伸びて行き、最後までその伸びを維持して差し比べを制したのは大きいです。負かした
相手は斤量が4キロも軽い相手で実力で抜けていることを証明。課題は左回り克服のみ。

○アンドゥオール
ダート馬と言えど、ココまで距離が伸びれば芝特有のスピード競馬の流れは影を潜め、スタミナと根
性のレース模様になる傾向が強く、ココでなら突っ込んでくる可能性ありでしょう。
前走の平安Sでも水が浮いているダートから京都内回りで上がり35秒1という猛烈な上がりを出して
いて、芝で末脚が繰り出せないはずが無いと思います。

▲フサイチアウステル
長距離中心に実績を積んでいるのでここでも。アメリカジョッキークラブカップではシルクフェイマスに及
ばなかったものの際立った伸びを見せましたし、距離的にも何とかなるでしょう。鞍上もペリエ騎手に
強化で期待です。今年の4歳のレベルが問われているので頑張って欲しいですね。

△マッキーマックス
ブリットレーンと迷いましたがこっちで。重賞ではこっちのが期待できそうなので。
万葉Sで自分から動いて競馬してアレだけ好走できたのだから調子は良いはずです。
レースインプレッション
シェイクマイハートがまずまずのペースで走るも、1週目の直線で引っかかって回りも付いていくハイ
ペースな展開。3400mの芝競走で2000m2分3秒7は例年の菊花賞よりもずっと速いです。
こんなペースになれば追い込み馬&軽ハンデ馬の台頭は当然でしょうね・・・。

◎ファストタテヤマ5着
後方からいい感じで伸びたものの直線半ばで伸びがストップ。一瞬先頭に立ったときはこのまま抜け
出すと思ったのですが・・・。終いで一杯になってよれていたあたりハンデがスタミナを削ったのかも。

○アンドゥオール13着
後方のまま、勝負どころでも全く動けず大敗。スタミナ切れというか芝が合わないと見たほうがいい
かも。しかしココまで負けるとは思いませんでした。

▲フサイチアウステル7着
4コーナーで先頭に立ったあたり、スタミナが持つか心配はありましたがやはり一杯に。
動きが抜群に良かっただけに単純に距離が長すぎたと見たほうが良いでしょうね。

△マッキーマックス1着
軽いハンデも味方したのか直線半ばからグイグイ伸びて強く抜け出しての勝利。
今回の勝ちは本当に強い勝ち方でスタミナも持てばスピードも生きた感じ。2着が50キロハンデのメ
ジロトンキニーズというのが少しモヤモヤさせますが、次の走りには素直に期待です。
フェブラリーS
◎サンライズバッカス
○タガノゲルニカ
▲シーキングザダイヤ
△カネヒキリ
×ヴァーミリアン
注タイムパラドックス
サンライズバッカスを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜先行馬が苦しいのは明白〜
今回は先行勢は厳しそう。ハイペースでなくても3コーナー手前から急に早くなる過酷なレースになる
と思います。その理由は大回りの東京で強い差し馬が揃い過ぎているから。こういうメンバー構成に
なると先行馬は差し馬に捕らえられないように早めに仕掛けざるをえず結局苦しくなります。

◎サンライズバッカス
評価ほど後方からで競馬をする馬ではなく、普通に差し馬。根岸Sは出遅れの上に佐藤騎手が内に
進路をとって前が塞がる競馬で自滅してしまった格好で、今回は参考外とします。
この馬の一番のアピールは直線の猛烈な差し脚で前半4F45秒台の超ハイペースになった武蔵野S
で中団後方の絶好の位置から差し切った走りの再現を期待します。運よく外枠も入手しましたし逃げ
馬が揃っていてハイペース必至と言うこともあって期待できるでしょう。ジャパンカップダートで5着し
ているようにスタミナもソコソコ持ち合わせているので斤量が増えても1600mなら大丈夫。

○タガノゲルニカ
ヴァーミリアンと比べられて低い評価になっていますが、何だかんだ言ってダート5連勝で一気にGT
に駒を進めた素質馬。雨上がりとはいえ良馬場の京都1800mで前半1000m1分2秒から勝ち時計
1分50秒2を繰り出したように、決め手とスピードは十分なものを持っているといえるでしょう。
何よりも詰め寄られても譲らない勝負強さを持っている馬なのでココで生きるかもしれません。

▲シーキングザダイヤ
GT2着6回というのはどう評価すればいいのやら。JBCクラシックで落としているので上昇ムード一
色で考えるのは少し単純すぎると思います。川崎記念でもアジュディミツオーを捉えながらも最後まで
差し切れなかったように決め手に欠けるところがある馬なので全幅の信頼は置けません。

△カネヒキリ
どうしても芝で2回とも出遅れて拙いところを見せていて、しかもそこに漬け込まれてサンライズバッカ
スに敗れていることから少し評価を下げました。間隔が空き過ぎているのもマイナス。
しかしそのマイナスを考えても切れないのがこの馬の能力の高さと勝負運の強さで、ココまでほぼパ
ーフェクトで勝ち進んでいる以上これ以上評価は下げられないでしょう。
東京ダート1600mでパーフェクト連対していることもありココは買いです。

×ヴァーミリアン
真ん中の枠が引けたことでプレッシャーを受けながらの先行は免れそうです。ただ今回は流れが速く
なるのは必至でタガノゲルニカ同様、自分の競馬が出来るかにかかっています。

注タイムパラドックス
もう衰えたという向きも多いですが侮れません。この馬はまだ勝負どころで仕掛けてすっと動ける能
力は残っていますし、ココ2年間一度も掲示板を外していない堅実さは驚異的です。
鞍上は初重賞勝利に導いた安藤光彰騎手ですし、もう一花咲いて欲しいところです。
レースインプレッション
カネヒキリって何であんなに強いんですかねえ(苦笑)
しかしあのペースでなんで先行馬が雪崩れ込みますかねえ?普通は先行馬全滅なのですが・・。

◎サンライズバッカス12着
ちょっと酷すぎ。でもこんなに負けた理由がさっぱり分かりません。
何度映像を見てもアクシデントらしいものは無いですし、スタート良し、道中じっくりカネヒキリのターゲ
ッティング、3コーナー手前で動いたカネヒキリを先に行かせて3コーナーからゆっくり、3、4コーナー中
間で一気に追い出してさ〜ココから来るぞ〜!!・・・ってところで手応えが無くなってました。
手応えが無くなって一杯になってもヨレなかったのは柴田騎手の手綱さばきあってのもの。鞍上がミ
スらしいミスは全くしていないことを考えると、馬の調子の問題?まさか父ヘネシーの如くただの馬に
なってしまったのかも。

○タガノゲルニカ8着
カネヒキリがあんなに強い競馬をしたのでは仕方ないですが、この馬もこの馬なりに良く頑張っていた
と思います。道中の流れにはしっかり付いていって一杯になっても最後まで粘りとおしてバテなかった
のは高得点。それなりに頑張ったと言うのが最も合う評価の競馬内容。

▲シーキングザダイヤ2着
あのペースで先行してよく粘ったと思います。先頭に立ったときはあのままカネヒキリと一騎打ちかと
思いきや・・・・まあカネヒキリが強すぎましたね。GT2着7回とは言ってもそれはそれで記録。

△カネヒキリ1着
強すぎです。て言うかカネヒキリ以外の差し馬がだらしな過ぎたかも。
前半1000mを57秒4なんて安田記念みたいなペースで走って何故、他の差し馬が脚が上がるのか
っていうのが疑問ですね。まあカネヒキリ以外の差し馬が道中で脚を使ってしまっていたと言うのが賢
明で、そのペースを凌ぎ切って末脚を繰り出したカネヒキリが強かったと言うことか。脱帽。

×ヴァーミリアン5着
よく粘って伸びていた感じ。このレースは全体的に先行馬の粘りが目立ちました。
やはり同日の条件競走で1600m1分38秒もかかっている馬場では差し馬の瞬発力は削がれて終
い同じ脚みたいな競馬になってしまうのですかねえ・・。それにしてもよく粘っていた。

注タイムパラドックス9着
内目を付いて勢いよく伸びていたのですが、前を走っていたユートピアとリミットレスビットが競り合う
形でちょうど前が塞がってしまい、ブルーコンコルドまで壁になってしまい差そうにも動けなかった感
じ。内をついたのは賢明だったか無謀だったか。ただ前が塞がらなかったときの伸び脚は如何に。
阪急杯
◎コスモサンビーム
○グランリーオ
▲ビッグプラネット
△ロードマジェスティ
×オレハマッテルゼ
注ウインクリューガー
コスモサンビームを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜時計が掛かる芝で穴を開けた馬で固める〜
阪神競馬はグチャグチャの不良馬場。こういうところなら時計が掛かった昨年12月の阪神開催で穴
を開けた馬が再び突っ込んでくる可能性はあるでしょう。追い込み馬は軽視で。

◎コスモサンビーム
スワンSの京都競馬場は3コーナー手前に坂がある外回りコースで、今回はゴール前に坂がある阪
神コースと言うことを考えると確勝と言う自信は持てませんが、この馬の脚のほうは完治していてビシ
ビシ追えるくらいに回復してきたとのことで状態が良いことや、朝日杯FSを勝っていて直線の坂は問
題無さそうなのでとりあえず不安要素が無いと言うことで本命。

○グランリーオ
2走前の中日新聞杯は前半5Fが57秒7という芝のマイルですら速いハイペースで、そこを先行2番
手で押し切って買ってしまったのですから実力はあるでしょう。スピード面でも流れについていけない
と言うことはないと思いますし、すんなり先行集団には入れれば堅実な競馬をすると思うので期待。

▲ビッグプラネット
京都金杯の勝ち方がギリギリでこの馬が強いのかどうなのかわかりませんが、少し詰めの甘いところ
がある馬で、ゴール寸前で差されて負けることが多かったんですよね。ただ京都金杯では競りかけら
れたニューベリーを逆に差し返す走りで勝っていることから、ここでも行けないかと思っています。

△ロードマジェスティ
ゴールデンホイップトロフィーで阪神1600mを1分35秒3と言う時計で勝った、パワーホースです。
とにかく時計のかかる馬場が得意で、今回みたいな馬場なら格上挑戦ですが期待できるかもしれま
せん。ただスピード面から1400mが合うのかが最大の疑問なのですが・・・。

×オレハマッテルゼ
この辺の距離で馬場やコース関係なく堅実に来ているので今回も買い。若干人気し過ぎの様な感じ
もしますけどね。ただ吹っ飛ぶよりも突っ込んでくることのほうが自然と頭に浮かびます。
それだけ堅実。

注ウインクリューガー
スワンSでコスモサンビームをあわや差し切らんかという脚で突っ込んできた馬です。昨年も1200m
の阪急杯でアドマイヤマックスが邪魔になりながらも突っ込んできていることもあり要警戒。
ただ走らないときは本当にからっきし走らないのでこの辺取捨微妙です。今回は拾う方向で。
レースインプレッション
ブルーショットガンは完全に予想外・・・。
でもこの馬前走の淀短距離Sで後方13番手から追い込みながらも末脚が殺がれるグチャグチャ馬場
で0.6秒差の6着まで来るくらいに力つけていたんですよね。侮ってました・・。

◎コスモサンビーム競走中止
急性心不全じゃ仕方ないですよね・・・。
ただアレが急性心不全とは思えませんでした。一度金沢にいたレオエブアン(バッカスだったかも)が
ゴール板前で心臓麻痺で倒れたときも、走っている途中に急に前に倒れてドサーって感じでしたし。
騎手の話によるとこの急性心不全や心臓麻痺が一番怖いのだと。疾走状態の馬に乗った経験はほ
とんど無いので受け売りになっちゃいますが、脚が故障した場合は片方の脚でかばって直立を保とう
とすることの本能が働くのですが、心臓に来ている場合はそうする事もできずにアタマから倒れるの
で騎手は思いっきり地面に叩きつけられるとのことです。
実際、これで騎手生命失って肩にボルトはめて調教乗ってる知り合いがいます・・。

○グランリーオ14着
まさかシンガリとは・・・。
距離が忙しかったのかまだ馬体に余裕がありすぎたか・・・。しかし先行馬総崩れなのを考えるとグチ
ャグチャの不良馬場の芝を前半3F33秒6と言う良馬場1200m並の超ハイペースが原因ではない
かと思います。現にハナ切って自分の競馬に持ち込んだローエングリンも直線の坂で一杯ですし。

▲ビッグプラネット12着
馬場がダメって言うことは無いと思うのですが、いかにもこの馬場であのテンの苦しさでは終いに残る
脚は最後まで持たなかったとしか言いようが無いですね。この馬1600mギリギリですし。

△ロードマジェスティ6着
後方待機が結果的に正解。しかしこれといった伸びもなくもうひとつ目立たずって感じです。
やはりこの馬は重賞クラスではまだまだこんなものなのですかねえ。

×オレハマッテルゼ3着
良い感じで先頭に踊り出たものの、ブルーショットガンとコスモシンドラーに差されて善戦止まり。
結果的に少し仕掛けが早かったことと、先行してテンで脚を使いすぎた点かも。しかし勝負は難しい。

注ウインクリューガー7着
この馬も全く目立たず。
この馬よりも下位を見てみるとシルクトゥルーパーやゴッドオブチャンスと言った重賞では役不足な馬
やバテて後方に下がった馬ばかりで着順ほど内容は良くないです。まだ苦しいかも・・。
中京記念
◎オースミグラスワン
○エアシェイデイ
▲メジロマントル
△マチカネオーラ
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜展開次第の中京2000m〜
ただ言えていることは2000mで良い時計を持っていないと基本的に苦しいこと。
中京の3〜4コーナーの捲くり合戦になればスローでもない限りスタミナ必須!!

◎オースミグラスワン
距離に不安が残るエイシンドーバーを切ってスタミナの裏づけがあるこっちで。
今回は逃げ馬揃ってますし、厳しい流れでの捲くりになればこの馬は強いと思います。仕掛けてから
少しじりっぽいところがあるのでそこだけが不安ですが、そこさえ何とかなれば勝てるでしょう。

○エアシェイデイ
アメリカジョッキークラブカップでクラフトワークの2着。そして復帰戦を勝利となれば買わないわけには
いきません。アメリカジョッキークラブカップは流れも速かったですし、緩みそうに無い今回は買い。

▲メジロマントル
逃げ馬で唯一粘れそうなのがこの馬。
オープン入り後は勝ち味に遅かったものの、毎日王冠以外はほとんどのレースで見せ場を作っていて
堅実な逃げがあることを証明していました。鳴尾記念勝ち後も僅差で粘るしぶとい逃げは健在なだけ
に油断はできないと思います。

△マチカネオーラ
準OPをきっちり勝ってココへ。状態も良く上がり馬としては活躍する条件は整っていると思います。
ただなにぶんわからないところが多い馬なので・・・。
レースインプレッション
中京の4コーナーはああいうゴチャゴチャではじかれる馬とか多いですねえ・・・。
5年ほど前の中京記念でもおお外回ったリアルヴィジョンが内のロードプラチナムを弾き飛ばしてたし。

◎オースミグラスワン9着
前半でコスモオースティンがガンガン飛ばして作った5F57秒3の流れで押して先行したらどう考えた
って苦しいのは当たり前。なぜ秋山騎手が速い流れを知りながら追って前につけたのか気になります
ね。結果的にエイシンドーバーが上がってきたときに思いっきりぶつかって両方ともトモを落として敗
退すると言う痛い結果に・・・。ちょっと苦しかったかも。

○エアシェイデイ3着
内をついて伸びたものの、4コーナーで揉まれたせいか、外が伸びる馬場だったのか、直線半ばで一
杯に・・・。この馬、ハイペースのレースだと決まって終いが甘いところがあるので今日の流れはわな
かったかも。それにしては頑張った3着?

▲メジロマントル10着
アレでハナを切るほうが無茶。今回は自分の競馬も出来なかったし流れも合わなかったとしか言いよ
うが無く。今回は納得が行く敗退。

△マチカネオーラ1着
超ハイペースで後方につけて、しかもゴチャゴチャに巻き込まれない位置から一気に差し切ってスム
ーズに競馬が出来たのが最大の勝因。中京では揉まれないのが勝因に結びつくことが多く、さらにロ
ーゼンクロイツにも競り勝って強さをアピール。今回は強かったです。
中山牝馬S
◎ヤマニンアラバスタ
○ヤマニンシュクル
▲マイネソーサリス
△ウイングレット
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜重ハンデでもGT実績馬優先〜
今年はとにかく大混戦で最高重量の4頭から最軽量のミヤビキララまで突っ込んできそうな難解レー
ス。こういうときに活きるのはハンデよりも強い相手と戦ってきたGT実績。
スイープトウショウが引っ張る5歳世代は本当にレベルが高く、5歳馬で全部組むことに。

◎ヤマニンアラバスタ
中山芝で江田照男騎手って時点で怖いです。アメリカンボス、ギャラントアロー、ダイタクヤマト・・。
この馬は輸送がダメで、関西遠征したレースで負けて人気を下げて関東で勝つのを繰り返しているこ
とから今回は面白いでしょう。しかも中山競馬場は少し時計が掛かってきていて瞬発力勝負でやや分
が悪いこの馬には絶好のチャンスと思います。
斜行で5着に降着した紫苑Sでも前半5F58秒9と速い流れから外目を捲くって豪快な勝利をしていま
すし、過去の中山牝馬Sでもよほど流れが緩まない限り外差しが利くので大敗は無いと思います。

○ヤマニンシュクル
前走の京都牝馬Sで5Fを1分1秒のグダグダ展開で3コーナーから追い通しでジリジリ伸びてきて惜
しい4着。ただゴール前で急激に末脚が切れ出して、やはり距離が足りなかったと言う印象を強く与え
たレースだったと言っていいでしょう。ヤマニンアラバスタと同じく、パンパン良馬場でヨーイドンの瞬発
力勝負に向かないタイプで、ソコソコの流れで前が脚を使ってくれないと苦しいです。
ただ今回は京都と違って直線に急坂がある中山で、同じゴール前に坂がある阪神コースでとても優秀
なのでココで買わない手は無いでしょう。

▲マイネソーサリス
ターコイズSで前半5F60秒の中山牝馬Sでよくある平均ペース流れで外目を捲くって内で渋太く伸び
るウイングレットを破った走りは高く評価できると思います。54キロならまだそう背負ったうちには入ら
ないですし、小倉大賞典でもエイシンドーバーやメイショウカイドウを相手に自分の競馬をして6着。
馬場やコースの起伏に関係なく、行った行ったのスローペースに弱いところがあるのだけが心配。

△ウイングレット
昨年の中山牝馬Sは前半が62秒と緩みに緩んで、前につけていた強みでたまたま勝ったのかと思い
きや、ターコイズSで前半5F60秒とまずまずのペースで直線最内で渋太く伸びたのを高評価。
とにかく堅実に強いところをアピールしてくれたので買い。ターコイズSから斤量同じなのも強み。
レースインプレッション
ふう。またしても片方連対、片方善戦・・・。こういう結果が続くとへこみます。

◎ヤマニンアラバスタ3着。
出遅れもそうたいしたこと無かったものの、この多頭数ですぐに1コーナーに入る1800mでは少し位
置取りが難しかったかも。この出遅れが勝敗を分けたといっても良く、出遅れずにヤマニンシュクルの
すぐ後ろあたりの位置につけられればヤマニンドンブリも十分あったはず。
江田騎手は直線で内を付く競馬をしたものの、ゴチャゴチャした上に内が伸びず結果は微妙。
何はともあれ、この3着は健闘ではなく下手な競馬での3着。出遅れが無ければ勝てたかも。

○ヤマニンシュクル1着
正に理想どおりの競馬。中団やや後ろで前を見ながら馬場の良い外目をじっくりと競馬できたのが大
きいでしょう。こういう淀みないペースで後方で折り合うと強いですね。今後も有力株。
とにかく3コーナーから追い出して、最後まで一杯にならずに伸び切ったのは実力&好調の証拠。

▲マイネソーサリス8着
結果論から言えば少し後方過ぎたかも。この馬は34秒前半の上がりはほとんど出したことがない瞬
発力に欠けるタイプで、前半5F60秒で収まった普通ペースでヤマニンアラバスタと同じ位置では。
最後まで差を詰めて伸びていただけにまだまだ伸びしろはあると考えていいのでこれは惜しい。

△ウイングレット10着
スタートからカネトシディザイアに煽られて、2コーナーではメイショウオスカルが引っかかって、いろ
いろ掻き回されたのが敗因の可能性大。もう少しバックストレッチで息が入ればもっと伸びたはず。
直線でも抜け出そうかと言うときにヤマニンアラバスタが内をこじ開けるときに進路が無くなる不利が
あり、いろんな面で恵まれない展開。今回が実力とは言えないが牝馬特有の繊細さが出た感じ。
阪神大賞典
◎ディープインパクト
○ファストタテヤマ
▲トウカイトリック
△インティライミ
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜古馬実績馬は若くない〜
ディープインパクトに怖気づいたのか頭数僅少で紛れは少なそう。
馬場は内側が2週間に渡って雨での競馬で使ったために少しボコボコしてきていると思うので外差し
が有利そう。馬場状態にもよりますが逃げは勝負どころですぐ掴まりそうな感じ。

◎ディープインパクト
どう考えても切れません。
相手が1頭も今年重賞を勝っていないことから上がり馬らしい上がり馬が不在でディープインパクトを
ひっくり返すほどの活きの良い馬が居なければ、有馬記念2着の実績は最有力。
ココは下手に逆らっても無駄なのでポーカーフェイスに。

○ファストタテヤマ
今年は万葉Sを勝っていて、さらに相性が悪かった東京のダイヤモンドSで超ハイペースの中をトップ
ハンデの57、5キロを背負って5着と調子の良さをアピールしていて今回も突っ込んで来そう。
元々水分を含んだ馬場は得意な方で馬場が向くのも大きなプラス。ディープインパクトを差せるかも。

▲トウカイトリック
荒れて時計の掛かる芝に強い極端なパワータイプ。瞬発力勝負で毎度毎度コケていることから明ら
かに今回のような時計の掛かる芝は向いていると思うのでこれで。逃げのイメージが強いですが、ダ
イヤモンドSでは流れが速いと見るや中団で折り合って勝負どころでまともに動けたので、その辺は
融通が利きそうなのが大きいです。とにかく上がり馬らしいところを見せて欲しい。

△インティライミ
日経新春杯はマーブルチーフとトウカイトリックが前半やりあって5F59秒9のハイペースになりなが
らも、2番手3番手で折り合って、勝負どころで一旦抜け出すところを見せた限り強いと見てよさそう
です。ただ、ペースが速い割には時計が詰まっておらず相手が条件馬ばかりで弱くて食い込んだ可
能性も否定できず、トウカイトリック同様レベル面でまだ疑問あり。
レースインプレッション
久しぶりの的中・・・。このまま勝っていけるといいですね。

◎ディープインパクト1着
この相手なら3馬身半差快勝はまあまあと言った感じ。
3コーナーから追い出してから一気にまくって直線でトウカイトリックを交わす競馬はいつもどおりで、
内容的にも強かった。ただ直線の坂を上がったところで一杯の脚色を見せたのは気がかり。
今年の阪神大賞典はレベルが低く、長距離で使ってきたサクラセンチュリーやスズカマンボと言った
重賞活躍馬が不在で、この馬以外はダイヤモンドSのようなレベルの低いメンバーで油断ならず。

○ファストタテヤマ5着
ディープインパクトを意識したのかトウカイトリックがハイペースを作っているにもかかわらず中団で頑
張らせるちょっとディープインパクト・シフトと言った感じの競馬。勝負どころでは置いて行かれたもの
の、直線も苦手な坂までは伸びていてソコソコのアピールは出来た感じ。天皇賞でどう変わるか?

▲トウカイトリック2着
予想以上の大健闘。イングランディーレを意識させる大逃げで2周目バックストレッチではディープイ
ンパクトに20馬身もの差をつけて瞬発力の競馬をさせないように自分からレースを作ったのは正解。
直線であっという間に差されたものの、坂を上がってディープインパクトが一杯になったところで再び
鋭く差し返すところを見せて5馬身近くあった差を3馬身半まで縮めたのはまだこの馬に脚が残って
いる証拠で、これなら本番で大逃げを繰り出せそう。

△インティライミ8着
まあこんなもの。条件馬が上位に上がってくるレベルの日経新春杯で3着ではこんなものか。
ハイペースの中を2番手につけて、トウカイトリックを捕らえようと仕掛けたときにはスタミナ切れにな
っていたあたり、本番でとても買えるとは思えないので判断材料にはなった感じ。
高松宮記念
◎オレハマッテルゼ
○シンボリグラン
▲タマモホットプレイ
△キーンランドスワン
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜混戦時は新興勢力か巧者〜
かなり迷いましたね〜。お金さえあればもっと幅広く買ってもいいのですが、このくらいに。

◎オレハマッテルゼ
今回突っ込んできそうなのはこの馬かも。柴田騎手もサウスヴィグラスのJBCスプリントからだいぶ
たつのでそろそろGTを取って欲しいことも考えてこれで。
この馬は相当にスピードがあるといっても良いでしょう。雨の中の不良馬場になった前走の阪急杯で
雨の中で34秒4の超ハイペースのなかで、先行集団の中でほとんど馬なりで好位につけて、3コーナ
ーから仕掛けて直線抜け出しました。最後はブルーショットガンとコスモシンドラーに差されますが、こ
の内容としては上出来で、少し仕掛けが早かった程度のことでしょう。あの天候で堅実に脚が出せた
のは調子が良い証拠で、さらに実力もある証拠。メンバーの力量差が少ないのでチャンス。

○シンボリグラン
まだ何とも言えないところはあるものの、ファルコンS2とCBC賞1着は中京巧者の証。
オーシャンSでも大きく出遅れた中からネイティヴハートを上回る脚で一気に3着に食い込んできたあ
たり、間違いなく充実していて状態は良いはずです。重賞を勝っていることも考えれば1番人気。

▲タマモホットプレイ
雨で馬場が悪くならなければ、最近は堅実に好走しています。差う念の高松宮記念でもスプリンター
ズSでも堅実に差し脚を繰り出していて、好天気と言う条件付でメンバー手薄の今回は狙いでしょう。

△キーンランドスワン
かなり迷いましたが。
この馬はハイペースの中で脚を溜めて、終いに先行馬がバテ始めたところで一瞬の切れ脚を使って
差すタイプなので今回こそ流れが速くなりそうなのを考えればねらい目です。
ココ最近テンが緩んで前が止まってくれずに差し不発で大敗してきただけに流れが速い今回は怖い。
過去2年でも流れが34秒前後に緩んだCBC賞は差し不発、33秒前半の速い流れになった2年間
の高松宮記念では2着、3着と好成績。ココは侮れない。
レースインプレッション
オレハマッテルゼは会心の的中と思ったのに・・・。シンボリグランの敗退が悔しいです。

◎オレハマッテルゼ1着
改心の激走。柴田騎手が本当に巧く立ち回って、ラインクラフトが勝つ流れを逆転させました。
中団やや前で進路をきっちり確保しながら前を射程圏内で走る競馬に。スタート直後に少し追っ付け
たのみで、あとは馬なりで好位につけていただけに33秒7と例年にしては若干緩んでいる感じの流れ
にちょうどよく乗せ、直線でシーイズトウショウが外に持ち出して進路が空いたそのときを狙って一気に
追い出して、抜け出したところでステッキを連発。阪急杯で早めにステッキを入れて先頭に立ったあと
でソラを使ってしまった教訓を生かしたみたいですね。今回はラインクラフトを抑えたのは非常に大きい
と思います。

○シンボリグラン6着
スタートは悪くなかったものの、ミルコ・デムーロ騎手がスタートから全く追わず完全に流れを逸した競
馬。3コーナーから追い出し始めたものの、直線では馬群に包まれるなかで馬群をさばくのが精一杯
で馬の能力の高さで6着がやっと。正直馬は悪くない、騎手が馬を負けさせた感じ。レース後にもデム
ーロ騎手は『馬に申し訳ないことをした』とミスを認めて反省していて、進展は望めそうで次に期待。

▲タマモホットプレイ8着
テンが33秒7まで緩んでは正直言って最後方というのは致命的。最後にはシンボリグランに肉薄する
追い込みを見せるものの、直線短い平坦、スローペースで先行馬に余裕が残っている展開不利のト
リプルパンチとくれば成す術ナシ。今回は展開が向かな過ぎましたね。

△キーンランドスワン16着
内枠にいきなり閉じ込められる展開でスローペースでも一旦下げて、大外に持ち出して捲くるのは展
開的にも馬の脚質的にも止むを得ないことで納得できます。3コーナーからものすごい勢いで捲くって
行き、直線で先団を射程圏内に捕らえたものの、ココで伸びが完全に停止。ピーク過ぎているかも。
ダービー卿CT
◎グランリーオ
○インセンティブガイ
▲アルビレオ
△ニシノシタン
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜中山芝外回りマイルは内が有利〜
面白いことにグランリーオが内に入ってくれました。これは面白そうです・・・!

◎グランリーオ
内枠に入ったことは天の助け。中山芝外回りマイルはスタートしてすぐに大きな2コーナーが待ってい
て、内枠の先行馬は最短距離をスルスルと、外は思いっきり距離損をしてレースを進めることになりま
す。この効果は絶大で1000万下を勝てなかったカオリジョバンニが中山開催になった東京新聞杯で
ボールドブライアンの0.1秒差3着になったことがあります。ものすごく距離は得します。
テンの脚で3F34秒台の脚は出せるので、テンの争いで苦労することは無いと思います。
ココ2戦は人気を裏切りましたが体重が重すぎたことが一番の原因と思います。今回は坂路コースで
馬なりで一番時計を出したりと調子が良い上に江田騎手騎乗。今回は期待できます。

○インセンティブガイ
東風Sで時計の掛かる馬場であったにもかかわらず、前半4F45秒台でニシノシタンが飛ばす流れに
しっかり付いていき、直線でさっと交わして後続を封じたのはポイント高いです。
テンの脚で46秒を切るくらいの脚を使っていながら、勝負どころで楽な手ごたえで抜け出したあたり、
調子に関しても問題ないでしょう。好走を期待しています。

▲アルビレオ
京都金杯で岩田騎手に水車鞭で追われてものすごい勢いで3着に突っ込んできた馬です。
昨年の同条件のオープン競走の岡部幸雄騎手引退記念で33秒6の抜けた末脚を繰り出して突っ込
んで来たりと、マイルで流れが向けばものすごい勢いで追い込んで来れます。
テンの流れが46秒程度まで緩んで追走で脚を使わなければ確実な末脚を使うので、ココは期待して
いきたいところです。

△ニシノシタン
昨年の京成杯オータムハンデや一昨年の卯月SとアクアマリンSで連勝していて、中山芝外回りマイ
ルはかなりの実績を持ってます。とにかくハイペースで逃げて後続に脚を使わせる競馬が得意なので
どちらかと言うと他力本願なところはあるのですが、前半4Fで46秒半ばまでペースが緩めば直線で
も末脚が甘くなって差されると言うことは無いと思います。あとは最初の位置取り次第。 
レースインプレッション
5馬身以上引き離して単騎逃げに持ち込んだニシノシタンの前半4F時計が46秒5。全体上がりが34
秒で勝ち時計が1分32秒4。見た目以上にスローだったようですね・・・。

◎グランリーオ15着
太かった・・・・。阪急杯のときですらヒ腹に余裕が出ているとコメントされていた上に、さらに10キロ以
上の増体重ではどう考えても重いです。
スタートはまあまあ、ニシノシタンが行ったので行かせたものの、5馬身引き離して逃げるニシノシタン
の前半4Fの時計は46秒5と見た目の割には速くは無い逃げにもかかわらず、道中は手綱をしごかれ
っ放し。勝負どころでは置いて行かれてしまい、もともとスローの瞬発力勝負が苦手ということも手伝
って完敗。やはりこの馬は使って使って仕上げていく馬なのか。

○インセンティブガイ11着
ニシノシタンを直線で捕らえて坂に突入したところで一杯に。流れが緩んで後続馬が早めに仕掛けて
きたので被されないように同調して仕掛けざるを得ず、どうしても前を走った分スタミナが早く切れた
感じ。スローであったにもかかわらず、すぐに捕まってしまったのは馬場が軽かったからかも。

▲アルビレオ12着
追い込みに徹しないと末脚が爆発しない馬にもかかわらず、大外枠でテンから引っかかってバックス
トレッチまでに脚を使ってしまったのが大きなロス。道中も中団につけて後方待機のこの馬には少し
中途半端な位置取りだったのかも。田中騎手もちぐはぐな競馬をさせてしまったと言っているあたり、
歯車が合わなかったか。

△ニシノシタン9着
スローで逃げたにもかかわらず、すぐに捕まってしまう。
レースを何度も見ていると、馬場内側3m〜4mあたりを走った馬が、軒並み伸びが止まっていて内
側が荒れていたといった感じ。逃げたニシノシタンや追随したインセンティブガイがグランリーオ、内か
ら差したコスモシンドラー等、ラチ付近を走った馬が直線で全滅していて、考えてみれば外差し馬場だ
ったのかも。
桜花賞
◎フサイチパンドラ
○キストゥヘブン
▲シェルズレイ
△テイエムプリキュア
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜外からじっくり差すか早め捲くり〜
恐らく内枠は苦しいです。
芝は刈り込まれたと言っても内から外にかけて芝は荒れて内側はボコボコ。先行馬や内差しになりそ
うな馬は正直苦しいと言って良いでしょう。昨年の阪神JFの再現なるか。

◎フサイチパンドラ
今回は一番頼りになると思います。チューリップ賞やフィリーズレビューのときも阪急杯、阪神大賞典と
雨で渋った馬場での競馬で内から外にかけて相当に荒れているようですが、荒れた中山の芝1800
で道中からガーッと掛かり気味に先行して直線で7馬身もの差をつけて、バテながらも2着に粘りこめ
たのは非凡な実力の証でしょう。前半5Fは59秒とフサイチリシャールが2着になったスプリングSより
も速いペースで、レースレベル自体が非常に高かった証でしょう。この馬は絶対に来ると思います。

○キストゥへブン
そんなフサイチパンドラをゴール寸前で鋭く差したのがこの馬です。この馬もフサイチパンドラの遥か
後ろを走っていたとは言え前半5Fは恐らくスプリングSの5F時計と同じ1分フラット。その流れで強烈
な末脚を最後に繰り出せる時点で相当な能力があると言って良いでしょう。破格の競馬と思います。

▲シェルズレイ
荒れた芝も苦にしないクロフネの仔。チューリップ賞ではスターとすぐ後の2コーナーの一番ゴチャつく
ところで揉まれ、4コーナーを最内の揉まれやすいところを走って居ながら、内から馬群を捌いて渋太
く伸びてきて2着したのは素質を感じました。外枠で荒れた芝を走らずに行けてスタミナの浪費を避け
られて直線まで脚を温存できそうな枠順も買い。根性馬が得意そうな岩田康成はもっと買い。

△テイエムプリキュア
阪神JFの再現なるか。この馬は荒れた芝に非常に強いのが特徴です。
チューリップ賞こそ武豊騎乗のアドマイヤキッスに斜行に等しい進路カットで直線でほとんど競馬をさ
せてもらえなかったのが敗因と言って良いと思います。阪神JFのときも大外を回して進路を早めに作
ってすぐに進路を作って追い込んだのがシークレットコードを抑えて優勝出来た理由ですし、早めに
進路を作って早めに仕掛ける、つまりスムーズな競馬が絶対条件です。それが出来れば一変するで
しょう。
レースインプレッション
蓋を開けるまで何が出るか分からない意味ではパンドラボックス。
たしか同じようなことをフォレスト・ガンプで母親が病床で言っていたような。

◎フサイチパンドラ14着
全くこの結果は予想できませんでした。14着と聞いて驚いて映像を見てみると外枠目にせずにすぐ
に先行集団に取り付けて追うことなく馬なりで3番手、そして直線一気に抜け出すかと言うときにコイ
ウタが接近したときに嫌気が差して自ら走るのを止めてしまうと言う結末。4コーナーで追い出したと
きに動きがイマイチでコイウタがぶつけたときには急激に手ごたえが無くなり、角田騎手が一杯に
追うのを省いていきなりステッキを入れたあたり、角田騎手もココまで急にテンションを落とすのには
参ってしまった模様。今回は馬の実力ではないとは言え肝心の馬がやる気無くしたのでは・・。

○キストゥへブン1着
道中最後方につける競馬で3コーナー手前から押し上げ、4コーナーで大外を回して手前を変えてか
ら一気にスパート。ココからは他馬とは本当に脚が違ったという感じ。さすがフラワーカップでフサイチ
パンドラにつけられた8馬身の差を差し切った脚だけのことはあると言える。今年の桜花賞はペース
が前半4F46秒7とそんなに速いペースではなく、フラワーカップのときと似た流れになったことも働い
たのかも。とにかくじっくり抑えて差す競馬が出来たのだからオークスでも注意。

▲シェルズレイ5着
アドマイヤキッスをマークするかのようにピッタリつけて直線へ突入。チューリップ賞で最内と大外を回
って接戦した結果を反映するのか、直線ではアドマイヤキッスにスピード負け。ただアドマイヤキッス
に交わされても坂に入ったところから再び末脚を伸ばしてアドマイヤキッスに食い下がったあたり追わ
れてからの伸び脚があることは証明。この馬もオークスで侮れない。

△テイエムプリキュア8着
スタートから追われとおしで騎手いわく『バテないけど切れない』とか。中間でアドマイヤキッスと併走
状態になったときも追われっぱなしで手ごたえが悪いという印象が強かった。しかし直線で一杯にな
るわけでもなくジリジリジリジリと確実に伸びていて力を出し切れなかった印象。オークスでもマーク。
皐月賞
◎ジャリスコライト
○フサイチリシャール
▲ドリームパスポート
△アドマイヤムーン
×サクラメガワンダー
ジャリスコライトを軸に500円づつ3連複軸1頭流し。6点計3000円。
レース展望〜混戦なら好位抜け出し中心〜
皐月賞前に雨が振って馬場が渋りそうですが、どうやら中山競馬は内外の馬場差が縮まりそうです。
こうなれば好位抜け出しが得意な馬を中心に買うのが賢明と思われます。

◎ジャリスコライト
雨で渋っていた京成杯で、軽く仕掛けただけで後方7番手から一気の差し切り。他馬がほとんど差し
脚が止まっていた中で1頭だけ次元の違う末脚をろくに追われることなく出したのは大きく、2歳時の
いちょうSは散々前が詰まって動けず、残り300mで繰り出した圧倒的な決め手はここでも活きる可
能性大。正直なところどちらでも良い競馬をしており馬場に注文がつかないことや、決め手ではアドマ
イヤムーンに勝るとも劣らないものを持っているので、休み明けとは言えど自信の本命。

○フサイチリシャール
スプリングSで馬場があまり良くない最内を揉まれながら走り、直線でいったん下げて外目から脚を測
るように追い出してメイショウサムソンの2着。実質、内から外に出していったん下げるリスクや、仕掛
けを坂の頂上まで我慢して、勝負どころでステッキひとつで急激に伸びた辺りはオールマイティで、内
に包まれる危険こそあれど、うまく乗れば台頭する可能性大と思われるので対抗。

▲ドリームパスポート
メイショウサムソンとは正反対の抑えて直線でビュンと伸びる瞬発力のあるタイプ。
きさらぎ賞は馬場が良くて中間緩んだ流れでもずば抜けた脚で一気に差し切り、馬場が渋って時計が
かかる馬場で中間緩んだスプリングSでは最内から一気の追い込みで接戦の3着。しかし4着のタマ
モサポート以下には3馬身以上の差をつけており、逆に言えば唯一の差し馬台頭と言うことにも。
いろんな意味で目立たぬが侮れない。

△アドマイヤムーン
とにかく堅実に確実な差し脚を繰り出して勝利していて能力上位で言うことなし。速い流れの経験の
無さだけがネックになりそうな雰囲気。それ以外では後方追走になった共同通信杯でのフサイチリシ
ャール撃墜など、2歳時の他の活躍馬にことごとく勝ってきている点も強み。

×サクラメガワンダー
めちゃくちゃに時計がかかった12月の阪神のエリカ賞で2分3秒でメンバー最速の脚を繰り出して完
勝。ラジオたんぱ杯2歳Sでもアドマイヤムーンをマークして確実な末脚で競り合いを制したのは、や
はり道悪巧者であることを実感。弥生賞は大出遅れの上に調子も悪く完全に度外視で。この馬の実
力を表現するならやはりラジオたんぱ杯2歳Sであると思う。
レースインプレッション
フサイチジャンクの岩田康成騎手、毎度毎度の馬の力にモノを言わせて直線外から被せて潰しにか
かる作戦に対して五十嵐冬樹騎手を思わせる左手前&左ムチで思いっきり体当たり。
向こうだって斜行寸前のグレーな乗り方繰り返してるんだから、あのくらいしないとね。
よくやった岩田康成。フェアプレー賞は無理だけどファインプレー賞が相応しい。でもああいうことする
ヤネにだけやってね。

◎ジャリスコライト7着
スタートも良く、外目外目から揉まれることも無く少しづつ位置を上げていき、4コーナーまでは本当に
良い騎乗。ただ直線入り口でいざ仕掛けるというところで、メイショウサムソンが壁になり一瞬手綱を
引っ張る不利。しかし進路を作ったあともいちょうSのような際立った伸びが無かったあたり、やはり心
配されていた休み明けの不利が出ていたかも。しかし京成杯で下したトウショウシロッコも1馬身差の
9着に来ているあたり、複雑な着順。今回は直線での反応が鈍かったこともあり参考外。

○フサイチリシャール5着
ステキシンスケクンがペースを握っているすぐあとにつけて、仕掛けどころを狙うのはスプリングSと言
うよりも共同通信杯や朝日杯FSのときの乗り方。やや重に近い良で前半1分フラットではそう緩いペ
ースではなく、3〜4コーナー中間で先頭に立って一気に押し切りを計るも直線の坂の半ばで一杯に
なってしまい最後にフサイチジャンクとアドマイヤムーンに差されて5着に敗退。
朝日杯に勝ったときと全くといって良いほど同じ競馬で、ペースもこの馬にしてみれば良く押さえられ
ていたと思って良いが、レースの流れがこの馬に合わなさ過ぎた感じ。

▲ドリームパスポート2着
常にコースの内々で距離ロスを避けて、直線でも思い切って最内から追い出す思い切った走り。幸い
雨の影響で内と外の馬場差は小さくなっていた感じで、芝の痛みが顕著だった最内から力強く伸びて
きてあわやと言う騎乗。高田騎手はデムーロ騎手の代役と言う感じでの騎乗とは言え数少ないチャン
スを活かした会心の騎乗。内がガラ空きなら突くべきというのはマイケル・ロバーツ騎手や笠松競馬
時代の安藤勝巳騎手がよく言っていた言葉で、こういう積極的な乗り方で成果を出したのは感心。

△アドマイヤムーン4着
後方の13番手あたりで様子を見ながら追い出しにかかり、3〜4コーナーから直線で大外を捲くって
内に食い込ませていき、内の馬を怯ませながら上がっていく武豊騎手の競馬は、覆いの内田博幸騎
手がよくやっている競馬。馬に力があるからこういう競馬が出来、こういう馬に乗れる騎手だけができ
る乗り方で今回もこの乗り方で前に居るメイショウサムソンとフサイチリシャールを捉えにかかったとき
に、すぐ外の岩田騎手騎乗のフサイチジャンクが手前を左に変えて左ムチを入れて思いっきり外に向
けて被せる競馬をさせないように体当たり。これでリズムを崩してしまい最後に伸びを欠いた感じ。あ
のまま伸びていればメイショウサムソンとドリームパスポートは厳しくても3着はあった。

×サクラメガワンダー6着
追って届かずのフサイチジャンクとアドマイヤムーンを見るように道中最後方での競馬。いくら前が淀
みない流れで差す隙はあるとしても、中山で大外を回ったときに最後方ではどんなに頑張っても届か
ないというのが皐月賞や朝日杯をはじめとする中山のGTでの鉄則。過去にこれを破ったのはマンハ
ッタンカフェやテイエムオペラオーくらいで、弥生賞でも破れていたこの馬ではいかにも苦しい。
しかし弥生賞のときよりは格段に良くなっていて、次の日本ダービーあたりでは油断できない。
アンタレスS
◎カフェオリンポス
○ピットファイター
▲ヒシアトラス
△べラージオ
×オーガストバイオ
カフェオリンポスを軸に500円づつ3連複軸1頭流し。6点計3000円。
レース展望〜差しより先行、追える騎手の馬から〜
京都のダート1800mは最初の直線以降は小回りコーナーの連続で直線も短く平坦なことから先行
馬が止まらないレースが多いのが特徴。そのためには後続馬に楽をさせないスピードが必要で、距
離延長であがってきたマイル近辺が得意な馬を中心に行きました。

◎カフェオリンポス
前走のコーラルSでテンの3F35秒のなかなか速いペースを追われることなく楽に追走し、勝負どころ
で追われてから一気に追い出したときに鋭い反応を見せて一気に先頭に立ち、後続を立って押し切り
勝ち。2走前のトパーズSでもべラージオに交わされたものの、大外から力強くまくって最後まで伸び
て完全に複調をアピール。岩田康成、四位洋文といった追える騎手が乗るようになってから仕掛けの
反応が鋭くなって馬っぷりも向上しており、時計的にも十分に勝てるレベルなので期待。

○ピットファイター
昨年の勝ち馬。とにかくスピードに優れている馬で、速い流れでも楽に先頭集団につけて、速めに先
頭に立って押し切る競馬が得意。とにかくダート重賞クラスで堅実なところがあって、一時のタイムパ
ラドックスのような確実に伸びてきて競り合いを制する強さがあるのが強み。名古屋グランプリでは大
きなアクシデントで外傷しており、その影響が心配なので対抗に。

▲ヒシアトラス
早い時計にも対応できて、勝負どころでビュンと加速して最後まで抜かせないという堅実な末脚の持
ち主。05年の平安Sといい、今年のマーチSといい、勝負どころでの仕掛けやすさと切れ味は本物で
勝った平安Sのときの時計もべラージオとカフェオリンポスが好時計を出したトパーズSの時計に並ん
でいて、前走ことも考えてここ切れない。

△べラージオ
追われて伸びるダート馬。重賞実績はないものの、05年のトパーズSで内から延びてきてカフェオリ
ンポスを差しきってしまった強い内容。同じ京都で好成績を残しているのでココは侮れない。

×オーガストバイオ
昨年の2着馬。とにかく京都が得意な馬で、時計が速くなった昨年のアンタレスSでもピットファイター
の2着、他にも重馬場京都ダート1800mで1分49秒台の時計を出して僅差2着と油断禁物。
レースインプレッション
フィフティーワナーが強すぎた。これに尽きます。

◎カフェオリンポス10着
スタートはなかなか。好位の外目を走り少し折り合いを欠きながらも感じよく上がって行き、3コーナー
に迫ったところから少しづつ手ごたえ良く追われて、4コーナーでまともに追われてフィフティーワナー
を捕らえられると思ったら、直線に入ってすぐに一杯。ペースとしてはフィフティーワナーのペースは5F
1分ちょうどの4年前のスマートボーイと同じくらいのペース。このペースでこの距離は少し苦しかった
かと言うのが本音で、少し適性を欠いたのかもしれない。
ただ、道中手綱がブラブラして鞍上はフラフラしていて、折り合いが取れていたとは言えない。

○ピットファイター7着
先行集団の内側をピッタリとつけて常にフィフティーワナーを射程圏内に入れた競馬をしていたものの
勝負どころで動きが鈍い。ペースが速く、道中で脚を使ってしまったのが原因かも知れないが、昨年も
これに近い流れで勝っていることから、この馬の実力が出ていなかったということもあるかも。

▲ヒシアトラス2着
正攻法の競馬で最後にはサカラートも凌ぎ切って2着に入り、この馬の競馬はした感じで文句なし。
ただフィフティーワナーの競馬が強すぎたというのが本音。

△べラージオ14着
カフェオリンポスの後ろ内側をジリジリと上がっていったものの、直線に入ったところで脚が止まってし
まう。オープンにはいったあたりから競馬にお釣りがなくなってきている印象で、重賞は少し苦しい?

×オーガストバイオ9着
ピットファイターの後ろ外目を堅実に伸びていったものの、直線に入っての目立った伸びは無し。やは
りこの馬に昨年完勝したピットファイターが差し損ねるような厳しい競馬ではこのくらいが限界かも。
今回は勝ったフィフティーワナーが強すぎたというのに尽きる。
天皇賞春
◎シルクフェイマス
○ディープインパクト
▲リンカーン
△ストラタジェム
4頭を500円づつ馬番連勝BOX。計3000円。
レース展望〜上昇ムードでディープインパクトより前で競馬を〜
◎シルクフェイマス
柴田騎手になってから先行が巧くなり、末脚が大幅に渋太くなったと言う感じです。AJCCはしっかり
逃げ切り、京都記念は内がガタガタの外差し馬場でも直線で外に持ち出して一度伸び、大阪杯でも逃
げて付いていったアドマイヤジャパンやマーブルチーフの方が斤量が軽いにもかかわらず先に潰れる
ほどの猛烈な粘りを発揮。負けたのは外差しの決め手に屈した形で内が悪い馬場では先行抜け出し
出来ないという不利で負けた感じです。今回は外差し馬場ではありません。内に早めにつけてスルス
ルと上がって行き、大外をぶん回すディープインパクトをすくうような感じで勝ってほしいです。

○ディープインパクト
今回で勝ったら仕方が無い。この馬は本当に強いと言うことでしょう。京都の外回りで調子に乗って大
外をまくるような競馬をして大丈夫なのかと言うのが本音。圧勝するかコロッと負けるかのどちらかと
思っています。先行馬がコスモバルク以外全員潰れた有馬記念で後方から大捲くりをかけて、直線半
ばで一杯でステッキにも反応しなくなったあたり不安はあります。
強いのは間違いないけどマスメディアが言っているほどは強くないと思います。ユタカも吹いてますし。

▲リンカーン
日経賞ではディープインパクトを意識したかのような中団前からの早め押し切り勝ち。しかしその内容
が若干スローからの決めて比べのレースでいち早く抜け出して後続を完封する完璧に近い内容で、
今回こそはやってくれそうな感じです。昨年のJCで4着、有馬記念で直線でコスモバルクがぶつかっ
ても伸びて3着、日経賞完勝とJCのダメージが全く無いので充実しているのは間違いなく期待。

△ストラタジェム
日経賞で比較的緩んだ流れからの決め手勝負で直線で最後方内から一気に追い込んでの2着。
前半5F62秒と若干緩んだとは言っても、バックストレッチ後半から全体が早めに仕掛るロングスパー
トの競馬で、後方が全滅といっても良い流れで直線で追われてから急激に伸びてきたのは評価。
中山2500mではディープインパクト以上の34秒5の上がりを繰り出しているあたり、長距離での決め
手は抜群のものを持っていると思います。
レースインプレッション
ディープインパクトは強かった。展開が向いたとはいえリンカーンに完勝。
ただ、この馬にはライバルが居ないと感じます。ライバルではなくディープインパクトの最強伝説をを阻
むものと言う構図を作られているような気がしてなりません。恐らく国内でハーツクライと戦うことになっ
たらまず間違いなくディープインパクトが中心になり、ハーツクライは強大な敵という扱いを受けるでし
ょう。そして今年の宝塚記念は『ディープ居ぬ間の2番手争い』(出走しなくても絶対にディープを挙げる
はず)宝塚記念勝ち馬としての評価は低いものになると確信しています。
要はディープが走り去ったあとには何も残らないんです。テイエムオペラオーを破りに何度も挑戦したメ
イショウドトウのような存在が無ければ競馬の盛り上がりにぽっかり穴が開いてしまうと思います。
ディープインパクト自身が嫌いなのではないんですよ。JRAを中心とする競馬サークルがディープイン
パクトに偏って盛り上げているから、走り去った後に何も残らないからイヤと言いたいわけなんです。
その証拠に、このレースが済んだあとはディープインパクトの賞賛一色でリンカーン以下は『よく頑張っ
た』と言う敢闘の言葉も少なく、ストラタジェム以下は評価どころか話題のひとつも挙がっていない。

◎シルクフェイマス11着
ハイペースに強くタップダンスシチーの作る猛ラップの競馬に持ちこたえてきた馬も、そんな猛ラップが
3200mも続いてはさすがに苦しかった。4コーナーまでディープインパクトに抵抗をするも直線で一杯
になってしまい11着。いかに後続に脚を使わせて直線で競り潰す馬と言えどもココまで前崩れの流れ
では厳しい。今回は仕方の無い敗退。

○ディープインパクト1着
完全に流れが向いたとは言え非常に賢い勝ち方。3コーナー手前から先頭目指して一気に捲くり、外
を回ることでもっとも大きなロスをする4コーナーで最内を回って距離を稼ぎ、正攻法の競馬で勝負し
てきたリンカーンに3馬身の差をつけて勝利。あの3コーナーでまくって4コーナーで最内を回る競馬を
しなければ相当な厳しいレースになっていたことは明白で、これは武騎手の最大の好プレーであった
と言える。あの決断が無ければ破れていたと言っても過言ではない。馬と騎手が一体となって作り上
げた勝利なだけに価値は大きい。

▲リンカーン2着
最も強い競馬をしたと言って差し支えない。前半5F1分フラットと言う03年の天皇賞春に等しい超ハ
イペースの中で6番手を確保。2コーナー手前までじっと我慢して、バックストレッチから動き出してデ
ィープインパクトを封じ込める封じ込める作戦としては完璧であったと思う。しかし3〜4コーナーの下り
坂で追い抜かれてもっとも外から捲くる馬にとって距離損をする4コーナーで内を回られてしまっては
リンカーン鞍上横山騎手としては奇襲にあったと言う表現が正しいのではないか。4コーナーで大外を
回らせていれば過去の菊花賞でのハーツクライ、ダンツフレームのような封じ込める競馬が出来てい
たに違いない。馬と競馬は勝っていたが、向こうは賢さと度胸で勝っていた。

△ストラタジェム3着
完全な前崩れになってリンカーンのすぐ後ろを走ることで綺麗に進路を描くことが出来、アイポッパーを
差して3着に突っ込んできた。もともとハイペースになった04年の菊花賞でもコスモバルクに詰め寄る
シーンがあったようにハイペースな競馬になれば確実に突っ込んでくる脚があった馬で、大外に進路
を取ったファストタテヤマよりもスムーズな競馬をしたぶん上位に上がった感じ。差し、追い込み馬はデ
ィープインパクトを含めて流れが向いた影響が大きく、この馬もこの着順は鵜呑みには出来ない。
NHKマイルカップ
◎ディープエアー
○フサイチリシャール
▲タガノバスティーユ
△マイネルスケルツィ
4頭の500円づつワイドBOX。6点で計3000円。
レース展望〜縄張りに戻った皐月賞組に期待〜
迷いに迷いました。このレース、極端な話何が突っ込んできてもおかしくないですから。
念のため3着まで&間に何か違うのが突っ込んできてもいいように堅実にワイドBOXで行きます。
一応『母の日』なので8枠は外せない?(元関西テレビの杉本清さんは03年にウインクリューガー×
エースインザレースの馬連買っててレース後の回顧で言ってましたので)

◎ディープエアー
皐月賞でスタートから追って慣れない先行をしてメイショウサムソン、フサイチリシャールに付いていっ
たらコーナーで息が上がって大敗。距離もマイルに戻り、今回は差しに徹するでしょう。
この馬の末脚は3Fでは35秒を切っていることがほとんど無いものの、4Fなら47秒を切るか切らない
かの非常に渋太い末脚の持ち主で、一線級には決め手で屈してきたとは言え競り合いでは非常に強
い競馬を続けていて、このあたりはここ一番での強みはあると思います。
マイルの勝ちこそ無いものの、弥生賞3着に札幌2歳S2着、コスモス賞勝ちと1800mで距離に関し
ては全く問題ありません。きさらぎ賞は僅差でしたし、シンザン記念はスローで逃げ切りなど、この馬
の持ち味を生かせる競馬では無かったですし、何よりパワーの居る札幌の馬場での台頭が面白い。

○フサイチリシャール
人気の割にはどうなのかなと言う疑問腑がつく馬。とは言え実績は断然なので外せないです。
皐月賞ではハイペースのステキシンスケクンを早めに捕らえに言った分、仕掛けも早くなってしまい直
線で脚が一杯になってしまったとは言うものの、スプリングSでは溜める競馬を行い道中揉まれながら
4コーナーで一旦下げて外に出し再び伸びてきたオールマイティな器用さは評価でき、今回はスプリン
グSの競馬が出来れば勝てます。ただ人気ほど信用できるかと言う点ではもう一歩で対抗。

▲タガノバスティーユ
雨上がりで時計のかかる上に、開幕2週目で内から先行した馬が止まらないレースになりがちな中京
の1200mで前残りの中で大外を回して末脚を爆発させて突っ込んできた唯一の馬。こういうマネが
できる馬はマイルは通用すると思います。ニュージーランドトロフィーで伸びあぐねて6着に破れたもの
の、上位はアポロノサトリを除いて先行馬の行った行ったで前が止まらない高速の流れであった事や
そもそも中山のマイルで前が止まらない馬場で差し切りをするほうに無理があると言うのがあります。
そういうことを考えて東京に変わって、大きな一変があると期待しても良いと思います。重賞勝ち馬と
言う点は大きい。

△マイネルスケルツィ
黄梅賞で圧勝したあたり、メンバー中で条件を上がってきたばかりや、マイルで取りこぼしている馬よ
り実力が上位なのは明らか。しかしニュージーランドトロフィーでスプリングSで大敗しているファイング
レインやアポロノサトリに迫られる少し微妙な結果が気になります。流れに乗って末脚を活かしたうえ
での結果なので着差よりは強い競馬と思いますが、むしろ大外からぶん回して差し損ねたタガノバス
ティーユに期待が回ってしまった分、少し割引。しかし実力上位なのは確実で絶対に切れない。
レースインプレッション
フサイチリシャールの負け方をみると、日本ダービーひと波乱あるかも。
差しだと2着〜4着が多いですが、前だとソツ無く上手い柴田騎手。アドマイヤメインも考えようかな。

◎ディープエアー12着
全く敗戦の理由がわからない。ココまで負ける馬ではないというのが本音。
スタート後は無理せずに最後方で脚をため、3〜4コーナーで外から順位を上げていく東京での王道
の差し競馬をするも、直線の伸び一息でバテもせず切れもせずで伸びきれず敗退と言う感じ。
水を含んだ馬場にしては非常に速い時計で、馬場は硬かったと思われる。正攻法の競馬をして差して
伸びきれなかったのだから今回は仕方の無い敗戦。

○フサイチリシャール6着
スタートで大きく脚を使って前に付ける競馬でだいぶ脚を使ってしまった印象。あれが最後になって響
いたのか、東京コースで見せていた残り300mでの二の脚が発揮されず坂を上がったところでは勝て
る脚はなかった。脚を使ってしまったといえるのはスタートの3Fで33秒台の脚を使わないとあんなに
外から斜めに走って先行集団には付けられない。あえて言うなら今まで好走してきたレースはテンが
緩んで楽に好位につけて脚を溜めることができた展開の助けがあった事実もあり、今回は自分の得
意な競馬が出来なかったということなのかも。

▲タガノバスティーユ8着
ロジックのすぐ後方につけて脚を溜めていたが、仕掛けの位置が後方すぎて直線でバテたマイネルス
ケルツィやユウカージナルが邪魔になって突き抜けられなかった。距離的なこともあって追い込み一
手の個性派には苦しいレースだったかも。

△マイネルスケルツィ10着
強いはずなのに勝負どころの直線でアポロノサトリとの競り合いで脱落し、勝負にならなかった。
時計が速いレースに強いところはニュージーランドトロフィーの結果が示していて、そこで破れたロジッ
クとファイングレインがワンツーすると言う不思議な決着。直線での失速は本当に不可解。
ヴィクトリアマイル
◎ダンスインザムード
○ヤマニンシュクル
▲ヤマニンアラバスタ
△ディアデラノビア
4頭の500円づつ馬連BOX。6点で計3000円。
レース展望
今回は必勝体制で。安田記念と同条件、そう考えれば自然と浮かぶのがマイラーズC組と中山記念
組。1400mからの延長組はタイキシャトルやタイキブリザード、アサクサデンエンくらいでよほどの馬
でないと苦しいと思います。
今年の4歳牝馬はディアデラノビア以外は他の世代の牝馬との対戦歴が少なく、阪神牝馬Sを見ても
昨年の阪神牝馬Sよりもだいぶ下のメンバーで、ラインクラフトもエアメサイアも年上の世代の一線級
に決してハイレベルな内容でもないのにコロッと負けていることからも買いにくい。唯一買えそうなの
が揉まれながらも順調に使えて上昇しているディアデラノビアただ1頭と言うワケ。

◎ダンスインザムード
冷静に考えればラインクラフトよりもどう考えても上と思います。ラインクラフトは仕掛けの反応がすご
く良い分、伸び脚が止まるのも早くマイルはギリギリ、2000mでは途中で止まる。そんな感じです。
それに比べればこの馬は北村騎手が乗るようになってから全く引っ掛からないですし、勝負どころで
の動きも力強く、2枚腰がある競馬で、北村騎手が乗るようになってから確実に馬が変わった印象。
マイラーズCも中間しっかりと押さえて勝負どころでグッと伸びて、直線も伸び脚が止まることなくしっ
かりとした2着。勝ち馬がダイワメジャーでは仕方がないとはいえ桜花賞並みの競馬が出来ていたと
言う感じ。これなら東京でも引っ掛かるということもなく、直線でも最後まで伸びて勝つでしょう。

○ヤマニンシュクル
マイルなら東京でないと、と思います。京都牝馬Sでは前半が48秒と遅く外回りコースの外を回る競
馬で外が伸びる馬場とは言えど位置取りが後ろ過ぎて差し損ね、中山記念ではそれほどペースが速
くなかったとは言え、勝負どころで他馬が伸びあぐねる中で大外から伸びて勝利。33秒台の上がりが
出せない反面、34秒台の上がりを確実に出すことができるので今回のように直線が長く仕掛けが結
果的に早まる今回は京都牝馬Sのようなスローにはならないので差し損ねる可能性は低いかと。
また時計が速くなるハイペースのレースでも強く、桜花賞や秋華賞ではスイープトウショウ、ダンスイ
ンザムードといった牡馬ともGTで戦える馬と互角のレースをしてきたのも強み。

▲ヤマニンアラバスタ
府中牝馬Sや新潟記念でスローから驚異的な32秒台の末脚を繰り出して完勝。この実力なら十分
やれると思います。またこの2レースが時計がかかる馬場でスローの中から繰り出されたずば抜けた
決め手であることも大きく、得意の左回りで府中牝馬Sで経験済みの東京と言うことを考えれば外せ
ない。中山牝馬Sでもゴチャゴチャになった直線で内から馬群をさばいて抜け出した唯一の1頭で、こ
こ一番での勝負強さも持っているのが最大の強み。出遅れで不発することもあるものの、出走間隔は
十分に開いていて使い減りしている心配も全くなくココでは力が出せそう。

△ディアデラノビア
4歳牝馬で年明けから順調に使われている唯一の馬。京都金杯や京都牝馬Sでは武豊騎手が騎乗
していずれも大外をぶん回して届かないという競馬だったのが、岩田騎手に乗り変わってから早めに
仕掛けて前に取り付ける競馬に変わって一気に上昇カーブして来たと言う感じ。京都金杯や京都牝馬
Sでは完全に脚を余していて直線で勝負圏外と言う競馬だったのを考えればこの2戦は度外視しても
良く、ヤマニンシュクルの2着した中山牝馬S、マイラーズCがこの馬の実力。
マイラーズCも最後にプリサイスマシーンとニューベリーを差していて上がり3Fは一番時計。決して惰
性で上がってきたのではなく、実力で差してきていたのを馬場が阻害した。今回も似たような馬場に
なりそうなものの、あの競馬が出来る牝馬はそうそう居ないことからココは買い。
レースインプレッション
ふう〜。ワイドかっておけば良かったと思う結果でした・・・。
しかしエアメサイアよく伸びる馬ですね〜。あそこまで伸びてくるとは全くの想定外・・。

◎ダンスインザムード1着
完勝。本当に強い競馬でした。
4コーナー、直線とマイネサマンサとコスモマーベラスが競り合って完全に前が塞がってしまったときに
あわてずにじっくり抑えて、コスモマーベラスが少し外に出たときを見計らって追い出して、ステッキを
入れて・・・・。もうまさに天皇賞秋でブレイクタイムとテイエムオーシャンの後ろでじっくり構えて、間が
開いたときに追い出してナリタトップロードとサンライズペガサスを封じたシンボリクリスエス鞍上岡部
幸雄を髣髴とさせる勝ち方でした。エアメサイアが驚異的な伸びを見せてもそれを寄せ付けなかった
走りをさせて完封したのは立派。北村騎手には非常に大きな勲章になったでしょう。

○ヤマニンシュクル7着
あまり流れが早くならず、後方から大外を回して追い込んできたものの、エアメサイアが仕掛けるとそ
こから付いていけず。やはりある程度前が争って速くなってくれないとこの馬の末脚は爆発しにくい。

▲ヤマニンアラバスタ12着
負けすぎ。エアメサイアがあれだけ伸びたのだから、特別馬場が悪かったとは言えないと思います。
もともと新潟記念と府中牝馬は荒れ芝のやや重で今回と状況は似ているはず。
そのことを考えるとやはり仕上がりの面で今一歩なのかも。

△ディアデラノビア3着
エアメサイアさえ居なければ・・・・。と言う敗退。
今週の東京は馬場の水分が取れれば内よりもむしろ外の方が伸びたくらいで、レース前から各騎手
が内と外の馬場差は小さいと言っているあたり、やはり外も伸びてくる状態はあったと思います。
3コーナーで速めに前目に付けて、4コーナーで少し落ち着けて直線に入ってから一気に追うやり方
は結果的に正しく、この馬の伸びは十分見せたと思います。しかしエアメサイアが強かった・・。
優駿牝馬オークス
◎テイエムプリキュア
○コイウタ
▲キストゥヘヴン
△フサイチパンドラ
4頭の500円づつワイドBOX。6点で計3000円。
レース展望
◎テイエムプリキュア
スピードが無いことはないはず。かえで賞のときの勝ち時計は前日のウインレジェンドの勝ち時計と0
.1秒差で、時計が出る馬場だったフローラSでも直線でヤマニンエマイユが外に膨れて忌避する不利
が無ければ勝っていて良い内容で、不利を受けて態勢を立て直してもう一度差して来るあたり、勝負
強さは健在で能力が低いことは無い。チークピーシーズで集中力が増したとのことで効果に期待。
とにかく集中力を欠かずにまともな競馬をすれば本当に強い競馬ができる馬なので信用。

○コイウタ
京王杯2歳S3着もハナ差2着のイースターはロジックを破った馬。クイーンC勝ちもある東京巧者で東
京に来れば逆転可能と見ます。どちらも直線からの競馬で34秒台の最速上がりを繰り出していて、こ
こでも溜める競馬が出来れば、渋太い伸び脚が見られると思います。

▲キストゥヘヴン
オークスでは前崩れの流れで完璧な競馬をしていたアドマイヤキッスとコイウタをまとめて差しきった
大物。あの流れでアドマイヤキッスのさらに後方から追い込んで差すような決め手を持っている馬は
オークスでも突っ込んでくるでしょう。アドマイヤキッスは決め手で破れている以上、この馬よりも前で
競馬して早めの競馬をしてくる分、ベストな競馬が出来ないのでこっちの方が状況は向くはず。

△フサイチパンドラ
桜花賞でずば抜けたスピードで前半の大外を上がって行ったのは素質の証。パッタリ止まってしまっ
たのは気性の問題で。あそこでパッタリと止まってしまうのが実力だったらフラワーCでのとんでもない
競馬は出来ないはず。
この2レース、素晴らしい決め手を持っているものの、それが無駄に使われて負けてきているので、実
力をフルに生かせるような競馬を。実力が直線で発揮で切ればこの馬は勝てます。
レースインプレッション
◎テイエムプリキュア11着
4コーナーで一瞬勝てると思って見ていました。でも青嶋アナの間違いでカワカミプリンセスだったとい
うのに気づいたときには落胆の限りでしたけどね。
チークピーシーズをつけるも、バックストレッチでアドマイヤキッスとユメノオーラに接近したときに頭を上
げて嫌がるところで半ば苦しいと思っていました。しかしいつの間にかテイエムプリキュアが上がって行
き(実は青嶋アナの間違いでそれはカワカミプリンセス)4コーナーでアサヒライジングを捉えたときには
心臓がバクバクでした。しかしゴールしたときの落胆は・・・(涙)

○コイウタ競走中止
レース中にハ行して気づいた横山騎手が馬を止めたのだとか。好判断です。
以前に岡部騎手もウイングアローに騎乗してフェブラリーSに出走したときに、自信の斤量がおかしい
ことに気づいて計りなおしてみたら斤量が間違っていたというエピソードがありましたが、騎手の勘で
すね。横山騎手の騎乗は負けても誉められるものでしょう。

▲キストゥへヴン6着
レース前からかなりイレ込んでいて大丈夫かと思ったものの、レースではしっかりと後方につけて我
慢。しかしヤマニンファビュルのとんでもない大逃げでハイペースにはならなくても早仕掛けになってし
まい、この馬の持ち味である切れる脚が全く活きず逆にガス欠してしまう結果に。流れとは怖い。

△フサイチパンドラ2着
1コーナーで行きかかるところで福永騎手がよく抑えた。ココで抑えて脚を温存したことが3コーナーで
まくっていったあと、直線の坂を抜けてもう一度伸びる末脚になったはず。あそこで抑えられなかった
らアサヒライジングを捉えられなかったのではないかと思うくらい、この馬の実力を発揮できた内容。
東京優駿日本ダービー
◎フサイチリシャール
○アドマイヤメイン
▲アドマイヤムーン
△メイショウサムソン
×トーホウアラン
5頭の3連複BOXで300円づつ。計3000円。 
レース展望〜後ろが翻弄される競馬になりそう〜
今年は何が何でも勝つ!!昨年はディープインパクトを嫌いに嫌った感情予想で失敗しましたが、今
回は日本ダービー必勝体制で臨みます。
今年の日本ダービーは逃げ、先行馬にムードが大きく偏りつつあります。それもそのはず、フサイチリ
シャールが東京スポーツ賞2歳Sで逃げ切り勝ちした勢いで2歳王者、2着したメイショウサムソンはそ
の後先行抜け出しの競馬が板について3歳に入ってきさらぎ賞、スプリングS、皐月賞と如何なるレー
スも先行抜け出しで周りを寄せ付けない強い競馬を見せました。
そして日本ダービーに向けて現れた新兵も逃げで開花アドマイヤメイン&トーホウアラン。勢いは圧倒
的に逃げ、先行馬ペース。
実はこういうの、必ず競馬に影響するんです。強力な差し馬がいると、みんながその馬の動きを意識し
て他の差し馬は仕掛けが早くなり、先行馬は後ろを気にしてペースが乱れる。こういう競馬が続いてい
るからラジオたんぱ杯2歳Sとかは流れがわりと固まってます。逃げて勝ったのと言えばコスモバルクく
らいじゃないですか?
つまり今回は必ず逃げ、先行馬が実績を挙げている今、差し馬は意識するから自分の競馬は出来な
い。自分の競馬してたら負けちゃいますからね。でも逃げ、先行馬のほうが本当に強かったら、差し馬
に自分の競馬をさせない分、強みになるわけ。力関係とはそういうものと思っています。


◎フサイチリシャール
枯れたように見られても、この馬はまだまだこれからが本番。NHKマイルカップであっさり破れたのは
この馬の最大の持ち味である『2度伸びる末脚』がスタート後5F57秒のペースでスタミナ使ってしま
って末脚が不発に終わったため。今回はアドマイヤメインがハナを切るので、差し馬はいやでもアドマ
イヤメインを意識して十分に脚を溜めるのでペースは自然と緩むと思います。
フサイチリシャールはアドマイヤメインのすぐ後ろで脚を溜める競馬をすると思われるので、流れが緩
めば溜めた脚で長い直線を2度伸びることが出来、競り合いに持ち込むことは可能と見ています。
皐月賞でも仕掛けが早かったですし、スプリングSのときのようにコーナーでラクができればなかなか
一杯にならない粘り腰が発揮できるので、流れが向く今回は本命にできると思います。

○アドマイヤメイン
非常に強い逃げで青葉賞を快勝。あの逃げがそのまま日本ダービーで通用するかと言うと疑問なも
のの、あの馬を差しきれると言い切れる差し馬が思いつかないのも事実。恐らく中間で緩んでラクがで
きないと厳しいとは思いますが、差し馬が脚を溜めたいのでイヤでも遅くなると見ています。
この馬にとって怖いのが同型のフサイチリシャールですぐ後ろで溜められると厄介。

▲アドマイヤムーン
皐月賞から来た差し馬勢で唯一怖いのがアドマイヤムーン。サクラメガワンダーとの勝負付けはもう
終わっていると考えた方が良いと思います。3コーナーで外に持ち出して上がっていく王道の競馬をす
るも、4コーナーで前を走っていたフサイチジャンクの岩田騎手がアドマイヤムーンに抜かせまいと外
に膨らんでアドマイヤムーンを弾いたのがこの馬が負けた理由です。あれが無ければフサイチジャン
クを差して3着は十分あったでしょう。札幌でも勝っているように、渋る重い馬場が苦手なわけではなく
且つかなりの瞬発力を持っているので、ココでは活きそう。

△メイショウサムソン
先行抜け出しでドリームパスポートとフサイチジャンクら差し馬勢を完全に押さえ込んでの勝利。
しかし早めに仕掛けて先頭に立ったフサイチリシャールが一杯になったところを抜け出し、後続のフサ
イチジャンクらを抑えると言うのは考え方によっては展開がピッタリはまったと言うことも事実。
まあ、それまで抜かせない強い競馬を繰り返しているので、ココは順当に来そうな感じ。

×トーホウアラン
この馬も京都新聞杯で先行抜け出し勝ち。いくらスローになったからとは言え、マルカシェンクを封じ込
めて勝った内容はマルカシェンク以外の競り合った馬に勝ったと言う勝負強さを示す内容でもある。
上がり33秒台のレースを制して瞬発力は存分にアピール。ココは着そう。
レースインプレッション
◎フサイチリシャール8着
口を割って行きたがっても無理やり止めてアドマイヤメインの後ろにつける競馬。結果的にココで押さ
えたことは正解で、直線で前を開いて一度メイショウサムソンに迫るかと言うところまで行ったものの、
坂を上がったところでスタミナが切れて一杯に。しかし直線で進路を開くときにトーホウアランの進路を
完全に塞いでしまったにもかかわらず、審議にもならなかったのは本当に意外。そこは不思議で仕方
ないです。肝心のこの馬はベストの競馬をしてメイショウサムソン、アドマイヤメインにあわやと言うとこ
ろを見せたものの、見せ場どまり。距離が長すぎるというのが敗因とのことですが、この馬の適距離が
どこなのかさっぱり分からず、この先は大変そう。

○アドマイヤメイン2着
ハナを切ったらしっかりと押さえてスローに持ち込み、溜め逃げする格好に。スタミナを一気に削られ
る馬場状態だった当日としてはこの競馬が結果的には良かったという印象。3コーナーから一気にペ
ースを上げた後続馬がすぐに一杯になってしまったように、離し気味に逃げていたらスタミナは持たな
かったと思う。最後のメイショウサムソンとの競り合いでは完全に手玉に取られていたとは言え、走り
としては評価できる素晴らしい内容。

▲アドマイヤムーン7着
直線でフサイチリシャールが強引に外に持ち出して進路を作ったときにトーホウアランが進路が塞が
って下がり、そのときの煽りをまともに受けた。これが無かったらもっと伸びていたと考えても良く、3
コーナーから上手に捲くって上がってきたことを考えれば不運としか言いようの無いアクシデント。3
コーナーからの動きは非常に良かっただけに今回は運が無かったと考えた方が妥当かも。

△メイショウサムソン1着
強かった。すっと5番手につけたら、勝負どころまで掛かる素振りすらなく、勝負どころにきたら猛烈な
切れは無かったものの一歩づつアドマイヤメインに迫り、競り合ったと思ったときにはもう先頭に立っ
ていた。ステッキは入っていたが、ステッキが入る前の手応えといい他馬との差は歴然。

×トーホウアラン9着
直線でものすごい手応えで上がってきたものの、強引に外に持ち出してきたフサイチリシャールに完
全に進路を塞がれてしまう。この一件が内差しを試みた馬全てに影響してしまい、早めに前に立って
不利の影響を全く受けなかったメイショウサムソンとアドマイヤメインが勝利に結びついたのかも。
それほどにフサイチリシャールの結果的な損路妨害は酷く、何故審議にならなかったのかも不思議。
安田記念
◎オレハマッテルゼ
○アサクサデンエン
▲テレグノシス
△ダイワメジャー
×インセンティブガイ
5頭の3連複BOXで300円づつ。計3000円。
展望〜内がゴチャつけば外にチャンス〜
今回はBコースとは言え、ココ数週間外差しが利かない馬場のこともあって、今回も内に馬が殺到し
そう。あまりゴチャつくようなら外にもチャンス。先週までは『伸びる馬場内側』だったことを考えれば外
に出すのもひとつの手。

◎オレハマッテルゼ
シルクロードS、高松宮記念、京王杯SCと3レース続けて先行して好結果を残してきたなかで共通し
ているのがテンで追うことなく馬なりで好位に付けられる強み。先行しても脚を溜めることが出来るか
ら直線での伸びの渋太さが違う。京王杯SCは雨の降るやや重馬場でのもので時計面の強みこそ無
いが、終わってみれば先行して勝った馬はオレハマッテルゼ1頭で、あと突っ込んできたのは差し馬。
そう考えるとこの馬の強さが分かってきます。

○アサクサデンエン
昨年の覇者。サイレントウィットネスが4F45秒台の猛ラップを刻んでダイワメジャーら先行勢を叩き潰
す強引な先行に対して唯一気を吐いた形で直線渋太く伸びて勝利。追い込んだテレグノシスが先に
一杯になるほど苦しいレースでこれほど走ることが出来れば休み明けでも状態ひとつで連覇が望め
そう。すっと好位に付けて脚を溜めれば一発はありそう。

▲テレグノシス
武豊騎手になって何か変わらないかと言う意味で。差し馬が脚を使って直線で潰れるようなレースに
なるとさすがに厳しいものの、大外をぶん回す競馬から何か進展が欲しいです。

△ダイワメジャー
マイルチャンピオンシップではハットトリックに屈したものの、先行馬を封じて勝ったに相応しい内容。
マイラーズカップ、マイルチャンピオンシップは先行馬有利に流れすぎた印象があり、全幅の信頼は置
けないものの抑えに。

×インセンティブガイ
京王杯SCでは出遅れながらも3コーナーから順位を上げて、直線で馬群をさばいて2着。侮れない。
レースインプレッション
何しに来たザデューク、鞍上はもう二度と日本に来るな!!
オレハマッテルゼ、インセンティブガイ、カンパニー、バランスオブゲームに再三馬体をぶつけて競馬を
妨害。このおかげでオレハマッテルゼもインセンティブガイもダメになってしまった結末。
ブリッシュラックは買っていないので仕方ないのですが・・・。今回は酷かったです・・・。
エプソムカップ
◎グラスボンバー
○ペールギュント
▲カナハラドラゴン
△タイガーカフェ
×マチカネキララ
5頭の3連複BOXで300円づつ。計3000円。
展望〜実力抜けた馬不在で調子が生きそう〜
◎グラスボンバー
新潟大賞典の敗退は休み明けと57.5キロのハンデで度外視。オールカマーで破れたホオキパウェ
ーブや競り落としたヴィータローザ、アメリカジョッキークラブカップで2着のフサイチアウステルも2桁着
順に大敗していて、ヴィータローザとホオキパウェーブに至っては58キロ。参考になりません。
この馬はとにかく馬場を選ばないのが強み。七夕賞では内がボコボコに荒れているのにもかかわらず
外の良い馬場を通ったカナハラドラゴンを内から交わし、新潟記念では唯一内から差して2着に入った
馬で、溜めればズバッと切れて脚を維持する馬なのでひと叩きした効果も含めて期待。

○ペールギュント
ノド鳴りで秋口からまともな競馬が出来なかったものの、手術が成功して追い切りでは抜群の動き。
東京スポーツ賞2歳S2着、NHKマイルカップでは差し馬全滅の中で唯一伸びて4着と、皐月賞でハ
イペースのなかで鋭い差し脚を見せたように距離的にもコース的にも問題無さそうなのが良いです。
ただ、この年の世代はディープインパクト以外がもう一歩。クラシックを震わした他馬に負けず重賞勝
ちを期待したいところですが。

▲カナハラドラゴン
ココ3戦で3着、2着、2着、流れが緩んだときには早めに動き出し、流れが早いときはギリギリまで脚
を溜めて勝負どころでこの馬なりにジリジリ伸びて好走中。ジリ脚なのは相変わらずでもココ4戦は仕
掛けてからの反応が鋭くなってきていていよいよ本格化?と言う印象も。
ジリ脚の馬に不向きな中京でダンスインザモアと一緒に捲くりを仕掛けて最後まで伸びて3着したあ
たり競馬が変わってきているので狙えそう。

△タイガーカフェ
この馬も脚質転換してから一変。先行して粘る競馬は展開頼みで決め手が甘かったのが、差しにし
てからは自ら決め手を作れるようになって4年ぶりの勝利。カナハラドラゴンそっくりのジリ脚で抜群
の決め手は持っていないものの、ジリジリ伸びる脚は東京では魅力。金琥賞では捲くらなかったのが
最大の敗因で直線から仕掛けても遅かったのが実情なのを考えればこの馬は狙える。

×マチカネキララ
人気し過ぎている印象があるもののこの馬も馬券に。3〜4コーナーで外から良く伸びたものの、直
線の途中で切れが鈍って内のシルクネクサスに粘られてタガノデンジャラスに差されるあたり、少し印
象が悪かったのが気がかり。とは言え敗因は馬体重減にありそうなので回復していれば問題無し?
レースインプレッション
雨が降っていた朝から嫌な予感がしてましたよ・・・・。

◎ペールギュント14着
3コーナー手前まで馬が引っ掛かり気味で、先行馬に突っかかっていくのを止めようとする小牧騎手と
折り合いがつかず、頭を上げる一面も。雨が降って重にまでなってしまった馬場は当然のように先行
有利とは言え、ビュッと切れるタイプのこの馬にはこの馬場は合いませんでしたね。4コーナーを過ぎ
たところで仕掛けても反応が無かったのですんなりあきらめました。

○グラスボンバー2着
差し馬が馬場に脚を取られて全く伸びない中で唯一後方から伸びてきた馬。やはりこの馬は馬場は
関係ないブレイクタイムのような超パワータイプ。この馬がダート適正があれば芝並みの時計でダート
走るのではないでしょうか?本当にこういう馬場差があるレースでは強いの一言。

▲カナハラドラゴン12着
後方につけるのは仕方ないも、大外をぶん回して捲くったのはミスと思います。間違いなく内が伸びる
日本ダービーの馬場。ただこの馬は中間に脚を使うと終いの脚はなくなってしまうし、溜めてもジリ脚
という展開の助けが必要な馬で、この馬には馬場に恵まれないレースであったのかも。

△タイガーカフェ15着
スタート直後にいきなり脚を滑らせて、後方でゴチャついたときに不利。これで完全に走る気を無くして
しまったようで、溜めているように見えた脚も全く発揮されなかった。馬場に泣かされた1頭。

×マチカネキララ3着
ビュッと切れる脚が持ち味であったとは言え、今回は横山騎手の騎乗ミスの可能性大。直線であんな
に体を後ろに向けて後方を見ながら外に持ち出す騎乗をしたら手綱が緩んで馬がヨレて緊張感を無く
してしまう。それにこのレースのときの馬場は絶対に内の方が良いはす。現にあれだけ飛ばしたニシノ
デューが最後まで粘った上に、デアリングハートも仕掛けてから伸びた。外をまわった差し馬がグラス
ボンバー以外全滅で、あれを見ればむしろ外のほうが伸びない馬場であることは明らかなはず。
ニシノデューの後ろで我慢して、前が開くのを待って内差しをした方が遥かに良かったと思っています。
マーメイドS
◎マイネサマンサ
○オリエントチャーム
▲ヤマニンシュクル
△ライラプス
△レクレドール
×スプリングドリュー
注ソリッドプラチナム
マイネサマンサから500円つづワイド流し。計3000円。
レース展望
引越しでバタバタ・・・今週はカンベンしてください。
レースインプレッション
マイネサマンサは泣くしかないです。
スタートで半馬身出遅れ、スタートから引っ掛かったのが命取り。
3コーナー坂の途中で一息ついて後続が一気に来たときにゆっくりスパート。ココでの仕掛けは完璧
でした。直線でも一度後続を引き離す走りで、相手のソリッドプラチナムやオリエントチャームが来たと
きに的中を確信。・・・・していましたが残り100mでマイネサマンサが急激にバテてしまい一気に指さ
れて4着。本当に惜しい決着でした。3着がオリエントチャームと言うのがまた・・。

しかし結果的に重ハンデ馬は全滅。マイネサマンサ以外はゴール前横一線の遥か後方で一杯と言う
状態で斤量を決めるハンディキャッパーが読みを誤ったようにしか見えません。
宝塚記念
◎ハットトリック
○ディープインパクト
▲コスモバルク
△リンカーン
ハットトリックから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜短芝良の京都外回りは差し馬天国〜
今回は京都巧者を中心に。でもアイポッパーはスピード不足でちょっと手が出ないですね〜。

◎ハットトリック
今回の本命で。何と言っても4戦4勝で負け無しの京都外回り。しかも先行馬がどんなに巧く乗っても
差されてしまう高速馬場とあってはこの馬に向きそう。一瞬の切れならディープインパクトにも負けな
いものを持っていて、道中折り合えば十分克服可能な距離なのでマイラーと言えど怖い存在かと。

○ディープインパクト
こっちが本命でもいいですけど、ユタカが吹き始めましたしねえ(笑)
ハットトリックと同じく、とにかく馬場と展開に恵まれそうな1頭なのでココは外せません。

▲コスモバルク
差し馬有利の流れに反しているとは言え切れず。今回この馬には不利な要素が多いのですが・・。
3〜4番手につけて抜け出す競馬が出来ればもう少し勝負になるかもしれないので。

△リンカーン
まあ、地力を評価ですね。先行馬総崩れになった天皇賞春で唯一伸びてきたのは地力の証。
ただ、あれだけ伸びた理由は後続がバテて一杯になったということも含まれていて、切れ負けしたの
もある意味事実。他馬も差してくるレースだと、案外な伸びになるのかも。
レースインプレッション
何と言っても雨に尽きます。各情報から『当日は雨は降らない』と言うことを聞いて、超高速馬場を意
識して予想を立てたのがとんでもないことになってしまいました。エプソムカップもそんなんでしたっけ。

◎ハットトリック7着
先行するのはこの馬の作戦であり、安田記念でも直線でメイショウボーラーに完全に前を塞がれるま
では内から鋭く抜け出す脚を繰り出していたことを考えれば、これは良いでしょう。
しかし雨、これが全て。ディープインパクトは雨でも勝ったじゃないかと言えばそれまでですが、やや重
であった中山記念でも出遅れがあったとは言え終始手応えが悪く、力を発揮できなかった馬には堪え
たと言うほか無いでしょう。しかしそれでも直線でも一瞬粘るところを見せ、いく気ゼロと言うわけでは
なかったことは好印象。悪条件とハイペースの先行で脚を使ってしまい力が出せなかったのが痛い。

○ディープインパクト1着
水がはねる重馬場でものめらなかった。横を走っていたアイポッパーやトウカイカムカムがすべるのを
恐れて用心しながら走っているのに対して、この馬は全く手応えが悪くなることなく走っていた。3〜4
コーナーの坂の半ばでも脚を溜めていたナリタセンチュリーやバランスオブゲームにも言えるが、水を
怖がらないし、こういう馬場でも気にしないで手応え良く走るから力を出せるのだと思う。
3〜4コーナー、直線のあたりは3歳のナリタブライアンやジャングルポケットのようなすさまじい脚。重
馬場で前半5F60秒2はかなりのハイペースでまたしてもこの馬向きの流れになったとは言え脚が違
っていた。
どのレースを見ても、超ハイペースが有力先行馬を潰して、人気薄の追い込み馬が絡む原因と思う。

▲コスモバルク8着
引っ掛かりはしなかったものの、流れについていけなかった印象。時計の早くなる京都2200mと阪神
2200mでは多少の違いはあるといっても、どう考えても重馬場では速いペース。やはり苦しい。
パドックでもヒ腹が少しへこみすぎていて馬体が十分に戻っていないことが指摘されていたように、遠
征直後のGTでは苦しかったか。しかし一時期はシンガポールで処分か、とも囁かれた馬なだけに、
今回はまず無事に走れたのが収穫。次はディープインパクトに頑張ってもらいたい。

△リンカーン
重馬場がヘタとは予想外。道悪の日本ダービーでもノド鳴り手術明けの身でチャクラとともに食い込ん
でいて、昨年の天皇賞春でも道悪巧者のマカイビーディーヴァを最後に差していて、至って主が全くダ
メと言うコメントは初耳。道中も動きが悪かっただけに、状態のピークが過ぎていたのもあるのかも。
ラジオNIKKEI賞
◎トウショウシロッコ
○タマモサポート
▲アマノトレンディー
△ピサノバンキッシュ
トウショウシロッコから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜外差し馬場なら外枠差し馬中心〜
◎トウショウシロッコ
トップハンデも白百合Sで中京1800mで開催最速の時計のレースでまくって進路を詰まらせての3着
なら上等。あの厳しい展開で捲くりが出来るようならこのメンバーではハンデがあっても実力上位。
皐月賞でも後方14番手から勝負どころでグイグイ伸びてきて、インテレットとジャリスコライトに過去ま
れで進路を失うシーンが無ければ十分掲示板を狙える走りであっただけに、添えが解消してからは本
当に強い。ココはトップハンデでも強気で本命に。雨降り馬場や道悪でも実力を出しているのが強み。

○タマモサポート
青葉賞はテンから引っ掛かって口を割って走っていたにもかかわらず、直線ではアドマイヤメインに競
りかけるところまで行ったのは高評価。引っ掛かったロスが響いて最後には息があがってしまったもの
の、日本ダービー2着のアドマイヤメインに勝ちに行っての7着なら心配無し。
唯一の心配は内の馬場が荒れていて、内に閉じ込められるようだとつらいかも。あとテンで引っ掛かっ
ても最後にスタミナを切らす恐れがあるので怖い。

▲アマノトレンディー
前走は古馬相手に0.2秒差の5着。十分良い内容でそれも決め手に屈したという感じの負け方で、今
回のように不良馬場が考えられるようなら十分に狙える1頭。不良馬場の舞台でトップオブツヨシを下
している点も強み。

△ピサノバンキッシュ
ホープフルSは前半が62秒、後半が62秒で馬場を考えればやや遅いペース。勝負どころでの決め手
勝負になったときにはあっさり屈したものの、今の福島が不良馬場になるようなら相当に上がりがか
かる馬場になっているはずで、そのことを考えればむしろ怖い存在かも。
レースインプレッション
◎トウショウシロッコ4着
この馬の競馬はしたものの、展開が向かな過ぎた印象。テンの3Fこそ荒れ芝の重で35秒5と速くな
ったものの、リファインドボディが果敢にハナを主張すると後続が抑えてしまいペースが緩み、捲くり合
戦になってしまった。こうなってしまうといくら外差し有利な馬場でも小回りで直線が短い福島では厳し
い。直線の半ばから被せにかかったマイネサンサンを一瞬で差し返して猛然と突っ込んできたものの
ステラマドレード、ソングオブウインドを僅かに差し切れず4着。あと20mあれば2頭を差し切れる末脚
を繰り出しただけに本当に今回は残念。しかし残り800mからのスパートでそこからさらに伸びると考
えると秋以降は相当に面白そう。

○タマモサポート1着
テンのホームストレッチで若干掛かり加減だったものの、強くハナを主張したリファインドボディが1コ
ーナーで急激に内に食い込んできた際に一瞬怯み、これが結果的に功を奏した。ペースが緩んでタ
マモサポートの5Fで61秒前後、そこから内を早めに仕掛けて先頭に立って直線で決定的な差をつけ
る見事な競馬。あの競馬をされてしまったらソングオブウインドも手も足も出ず完敗。新人とは思えな
い完勝。もちろん抑えることが出来てスタミナを勝負どころまで温存し、津村騎手の仕掛けに瞬時に
反応したタマモサポートの能力の高さがあるからこのような芸当が出来るわけで人馬一体の勝利。

▲アマノトレンディー8着
スタートで後手を踏んで後方につけてしまい、1コーナーから最後の直線まで常に先行集団が壁にな
る運の無い競馬。3コーナーで一気に他馬が捲くって横一線になってしまったので動くに動けない内
容になっては苦しい。終いの脚は確かだっただけにもう少し前で競馬をすれば内容は違ったかも。

△ピサノバンキッシュ14着
1コーナーでリファインドボディが一気に内に食い込んだときに先行集団がブレーキしてしまい、その
煽りをまともに受けて後方に。ダートですら勝負どころで置いて行かれるほどズブイ馬ではこの重馬
場でも差しは困難。しかし何故こんなにスピードがないのか理解苦しむ。
七夕賞
◎グラスボンバー
○アサクサキニナル
▲ダイワバンディット
△トウショウナイト
グラスボンバーから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜3、4コーナーの激流をしのげば勝負圏内〜
七夕賞の特徴としては3〜4コーナーの捲くり合戦。ココで流れに乗れるか乗れないかで勝負。
緩めば逃げ馬がそのまま後続を押さえ込み、厳しくなれば後方の差し馬が一気に捉える。
いずれにしても3コーナーの駆け引きが決め手で、その勝負に勝つには荒れ芝に強くないと厳しい。

◎グラスボンバー
昨年の七夕賞でも外から鋭く伸びて3着、新潟記念では内が荒れてみんなが大外を走る中で唯一内
を走って猛烈な差し脚で2着、福島記念でもトウカイトリックのすぐ外の馬場が荒れているところを走っ
て後続を封じ込めて勝利。とにかく荒れた芝で脚を溜めることが出来れば勝負どころでの決め手が凄
いので、ココはどう転んでも切れないというのが本音です。

○アサクサキニナル
福島テレビオープンで3〜4コーナー、唯一捲くって前を捉えに行く競馬が出来た馬です。このレース
は前半5Fが1分2秒と緩んで完全な前残りの展開でダイワバンディットとエアシェイデイが突き抜ける
のは当然であったのですが、エアシェイデイの外からスルスルと伸びてきて猛然と迫ってきたときの脚
はエアシェイデイの実力から考えれば十分重賞で通用する脚で、流れひとつでこの馬が勝つかも知れ
ません。斤量が軽くなるのもプラス。

▲ダイワバンディット
福島テレビオープンで前半5F1分2秒と緩んだ流れから3〜4コーナーでの捲くり合戦を凌いで、直線
抜け出す非常に強い競馬。この競馬が出来れば逃げる必要は無く番手で競馬して脚を溜めることも
できるはずと思います。何れにせよスローからの瞬発力ではオープンで十分通用するものを見せたに
もかかわらず同じ斤量で楽な競馬が出来そうなので買えます。

△トウショウナイト
この馬も時計の掛かる芝の鬼。昨年の京都記念からぱっとしないものの、何とかこの辺で復活を。
多少、応援も入っていますが強気に前につける競馬をして地力にモノを言わせれば何とかなる馬のは
ずです。
レースインプレッション
ゴメンナサイ、完全に忘れてました。ヘ(; ´Д`)ノ
アイビスサマーダッシュ
◎ダイワメンフィス
○マリンフェスタ
▲スピニングノアール
△ウェディングバレー
ダイワメンフィスから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜道悪は逃げ馬有利も逃げ比べなので地力必要〜
重以上の道悪競馬で新潟1000mとなると、いきなりスタートから引っかかって行くような馬だと苦しい
と思います。と言うのも逃げ比べになるので地力がないと最後に差される可能性が高いからです。
意外と新潟1000mでは逃げ切りは少なく、カルストンライトオとメジロダーリングのようなGTで突っ
込んでくる馬じゃないと逃げ切りは難しいと思います。テイエムチュラサンは人気していますが絶好の
好スタートと軽い斤量に支えられた面が大きく、今回は切ってみようと思います。

◎ダイワメンフィス
バーデンバーデンカップ組はまず突っ込んでくると思います。それはオープンとしてはメチャクチャレベ
ルが高いから。マリンフェスタが好スタートからガンガン飛ばし前半3Fは32秒4。スプリント路線のG
Vでは堅実なディープサマーがあっという間に脱落するほどの激流のなかで出遅れながらも大して追
われることなく楽な手応えで前につけたのがこのダイワメンフィス。3コーナー付近で仕掛けると逃げ
ていたマリンフェスタをあっという間に捕らえて押し切り勝ち。あのレースで出遅れても完勝してしまう
のは実力が本物の証拠だと思います。

○マリンフェスタ
まず3歳牝馬でテンの3F32秒4なんて脚が出せる馬はそうそういません。ディープサマーをはじめ、
追いすがる先行馬を自らが作る激流で叩き潰して最後まで粘りこんだあの脚はカフェボストニアンを
封じ切ったカルストンライトオに匹敵する脚だと思います。一緒に先行したアイアムエンジェルが大敗
しているのを見てもこの馬の実力のすごさがわかると思います。

▲スピニングノアール
バーデンバーデンカップではスタートで前が被せられて否応無く後方につけることに。しかし3コーナ
ーから追われ出しての脚は内差しとは言え見事なほどの豪脚で終いの脚は目立っていました。最後
に進路が無くなって脚を余す形で敗れたものの、進路が取りやすいと思われることや逃げ馬の一部が
スタミナ切れを起こすと思われる今回は狙い目と思います。

△ウェディングバレー
まずこの馬は新潟に来ると馬が変わるんですよね。メイショウカイドウと同じようなものです。
昨年も福島開催で大敗を重ねて新潟に来たらいきなり勝って、アイビスサマーダッシュでもカルストン
ライトオを振り切ってテイエムチュラサンに肉薄する2着。今年はいきなりラチ沿いが取れるのでもしか
したらすごい競馬ができるかもしれません。
レースインプレッション
◎ダイワメンフィス5着
まずスタートで軽く飛ぶような感じで出てしまってスタートで出負けしたのが痛い。この馬、バーデンバ
ーデンカップでも出遅れ気味のスタートでテンから2F〜3Fの脚はすごいものの、ここでは全く活きな
かった感じ。しかし何より納得いかなかったのは開幕週であるにもかかわらず、仮策のとれて絶好の
馬場の内ラチ沿いを走らずに外に向かって走っていたこと。外ラチ沿いなんか取れるわけもないのに
外に外に斜めに走っていれば外枠の馬が勝つのは当たり前。この馬はずーっと外に外に向かって斜
めに走っている感じで精彩を欠いた内容。

○マリンフェスタ2着
テンを取れなかったものの、後半から後続馬が下がっていくのを尻目にこの馬が残るような感じで伸
びてきた。テンを取れなかったので厳しいと思っていたものの、レイズアンドコールやテイエムチュラサ
ンが一杯になったところを突くように伸びて2着を確保。後続馬が外に外に向かって走っていたのでこ
の馬は外枠であったことが真っ直ぐ走れる分有利であったのもあるし、斤量が軽かったのも有利であ
ったのではないかと思う。テンで負けているのだからそういった何らかの有利があったと考えたほうが
賢明。

▲スピニングノアール15着
直線1000mのレースで差し馬が活躍するにはコンディションが悪すぎたのかも。重同然の雨馬場で
しかも外ラチ沿いに馬が集まる展開では差し馬はどうにもならないとしか言いようが無い。昨年に突っ
込んできたときはカルストンライトオが外ラチ沿いを取り損ねて一杯になったときにを突いて伸びてきた
感じであったので若干展開に注文が付くのかもしれない。残念。

△ウェディングバレー9着
ダイワメンフィスにも言いたいが、なぜ内ラチ沿いを取らない?本当にテンは速かった。サチノスイーテ
ィ、レイズアンドコール、テイエムチュラサンの3頭のすぐ後ろにつけたときの脚は3頭に勝っていると言
って良い。にもかかわらずテンを取れなかったのは最内から外に外に斜めに走ったため。GT馬のカ
ルストンライトオでもできなかったことがこの馬にできるとは思えないのは明白であったはず。さらに今
年から内ラチ沿いは仮策が外れて外ラチ沿いと同じ絶好の馬場であった。
結局テンで大きく斜めに走って脚を使ってしまい終いの脚が使えず、外に斜行していたダイワメンフィ
スに進路を遮られると走る気を無くしてしまう大敗。内ラチをとれば良いものを内ラチコンビが互いに潰
し合って大敗。ダイワメンフィスも含めて、本当に納得がいかない。
函館記念
◎ブルートルネード
○エアシェイデイ
▲シェイクマイハート
△セフティーエンペラ
ブルートルネードから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜芝がまともなら基本的に先行有利〜
毎年毎年、この時期になると函館競馬場の芝は剥げてボコボコになっていたものの、ここ最近は剥げ
ない。そのせいかあからさまな波乱が無くなってきた印象。逆に言えば芝さえ荒れていなければ突っ
込んでくる有力馬も増えてきているのであまり捻らないように、堅くし過ぎないように・・・。

◎ブルートルネード
昨年、巴賞と函館記念を2着。逃げ馬は必ずといって良いほど潰れていた函館記念で逃げ残って2着
したあたり、相当に渋太い脚を持っているタイプ。巴賞でもテンから引っ掛かり気味に前につけたもの
の、折り合ってからは非常に渋太い走り。重め残りでこんな芸当が出来るなら本番ではまず崩れない
と考えたほうが良いのかも。今回もストーミーカフェが前を取ってくれると思うので、今回は内側からコ
ーナーワークを生かして経済的な走りをすればエリモハリアーも怖くない。

○エアシェイデイ
スピード勝負の芝で切れ負けして、冬の時計のかかる芝で勝ちを上げてくるあたり馬場は少なくとも
向きそう。ソツ無く前目につけられることや、仕掛けてからの反応が早いことを考えれば函館のキツめ
のコーナーで捲くりをかけることが出来ると考えられる馬で、危険な人気馬の扱いは受けていても外
せない。ただどこにつけてどこから動き出すのか予想しにくいのが心配・・。

▲シェイクマイハート
巴賞で3コーナーから大外をぶん回して追い込んできて4着。今までのこの馬らしくない捲くりで、今年
に入ってから重賞でもそこそこ掲示板に乗るようになって来ていて馬の成長が伺える。
成績面からどうにも心配なものの、上がり目がある上に斤量が軽くなるという今回は見逃せない。

△セフティーエンペラ
ボコボコに荒れていた福島記念で重賞勝ちしてから勝ちは無いものの、ローカル中心に堅実な競馬を
している馬。巴賞では離れた5番手を進んで3〜4コーナーまではエリモハリアーとくっついていく感じ
で差しにいくも決め手に屈した。しかしあの時に急に頭を上げて苦しがる動きをしていて、恐らく外に持
ち出したエリモハリアーによって前が遮られた影響によるものではないかと思う。
もともと荒れた芝や時計のかかる芝は大の得意で、巴賞で破れるまで函館芝コースで連を外していな
い堅実さがなんとも怖い。スムーズな競馬をすれば変わるのではないか。
レースインプレッション
エリモハリアーに脱帽・・・。3コーナーでエリモハリアーが前の馬との接触を嫌がって忌避して収縮しき
っている馬体にかなり強いステッキを入れて気合をつけて、馬ゴミを抜け出したら信じられない末脚を
発揮。安藤騎手の動きが障害飛越で忌避しようとして障害を避けようとするときに思いっきり
ステッキを入れて飛越させるときと酷似したシーンが。あれで勝たせたのだから信じられません。
競馬ではめったに見ることのないシーンなだけに、非常に貴重なレースであったと思います。

◎ブルートルネード6着
勝ち時計が2分5秒、全体上がりが39秒4、この時計で前半5F1分フラットではあまりに速すぎた。近
年時計の速い函館記念もあるものの、1分を切ることはまれ。ましてやこの重い馬場でこの流れでは
先行抜け出しは無理があった。逃げ馬が潰れて先行馬も手応えが悪くなって前崩れしていた中で直
線で一度抜け出しかける見せ場を作っただけでも収穫か。今回は展開が悪すぎた。

○エアシェイデイ2着
あれだけハイペースであったにもかかわらず、先行して勝負どころで鋭く仕掛けに反応して捲くって抜
け出したのだからたいしたもの。高速芝で切れ負けし続けたジリジリの脚が今回は良い方向に向いた
感じ。今回は馬場が向いた可能性が大きく全体の上がりが39秒もかかるレースでの脚なので、次に
軽い時計の出るレースで人気して負けるかもしれない。今後には期待も含めて要注意したい。

▲シェイクマイハート5着
この馬なりには良く走っている。しかしこのレースでは先行馬を3コーナーで捲くって抜け出すほどの
実力が必要で、残念ながらこの馬にはそれほどの実力が無かったとしか言いようがない。
勝ち馬エリモハリアーとの巴賞での着差を考えればもう少し詰めていても良いはずではあるが・・・。

△セフティーエンペラ13着
エアシェイデイのすぐ外を先行していたが、勝負どころの3コーナーで置いていかれてしまい勝負にな
ら無かった。エアシェイデイと明らかな能力差を示す形になり、福島記念を制したころの実力に無いこ
とが証明されてしまったと言うしかない。洋芝が濡れて脚に絡みスタミナをどんどん奪っていくタフな馬
場ではこの馬には距離が長すぎたという敗因もあるとも考えられる。
小倉記念
◎メイショウカイドウ
○サイレントディール
▲サザンツイスター
△ツルマルヨカニセ
メイショウカイドウから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜小倉中距離は逃げ馬泣かせ〜
何か井崎先生みたいなコメントになっちゃったような・・・。ちなみに小倉記念で逃げ切った馬といえば
アンブラスモアくらいしかいなかったと思います。この年のアンブラスモアはとても充実していて、後の
天皇賞秋で前半5F58秒フラットのサイレンススズカに次ぐラップで逃げて、ゴール前ギリギリまで先頭
で粘りこんで大健闘の6着。つまりよほどの馬でないと高速の小倉で逃げ切るのはムリ。金琥賞は明
らかに相手が弱いうえでの楽逃げ、七夕賞はメチャクチャ時計のかかる重い馬場で瞬発力が削がれ
て差し馬が台頭できなかったことを考えれば、コンゴウリキシオーは消せるはず。

◎メイショウカイドウ
コンゴウリキシオーが買えないのはメイショウカイドウが居るから。そのくらい心強いと思います。
言うまでもないですが、七夕賞で59キロを背負って居ながら先行して3コーナーでのまくり合戦で後続
を押さえ込み、コンゴウリキシオーを捕らえるのだから59.5キロなら大丈夫でしょう。

○サイレントディール
この馬は芝馬のはず。すごく大飛びで加速しにくい走りをする馬で、小回りでどうかという点はあるもの
の、今回のようなすんなり逃げが決まらない高速馬場ではこういう馬が台頭してきそう。
現にこの馬は最速の上がりを繰り出して勝ったことはなく、速いペースに乗って最後に逃げ馬が一杯
になったところを差す競馬をしている。調子も上がってきていて怖い。

▲サザンツイスター
七夕賞では大外をぶん回して敗れたものの、今回は馬場が良いのでもう少しコースを選んで競馬が
出来る分もっと際どくなってきそう。差し馬が潰れてしまった今年の七夕賞で唯一伸びて来た馬で、決
め手は十分なものを持っていそう。差し馬が台頭できるような展開が作れれば望みあり。

△ツルマルヨカニセ
北九州記念、小倉記念と小倉に来ると馬が変わるのはみんな知っているのかも。
レースインプレッション
まあ、競馬はわかりませんねえ。コレがあるから競馬楽しいのですが。

◎メイショウカイドウ6着
最内枠であった以上、先行せざるを得なかったのは仕方が無く、位置はあそこで良かったと思う。4コ
ーナーの駆け引きがすべて。4コーナーを出たところで武騎手はメイショウカイドウの手前を左に変え
てコンゴウリキシオーとヴィータローザの間を抜け出すことが頭にあったと思う。しかしコンゴウリキシオ
ーが外に持ち出したために進路がふさがってしまい、内を付くのに手間取って居るうちにスフィフトカレ
ントが抜け出すという結果に。立て直して一度抜け出す素振りは会ったあたり、うまく間を突いていれ
ばギリギリ抜け出すことは出来ていたと思うが、想像以上に斤量の限界が来ていたと考えても良い。

○サイレントディール10着
1コーナーの行きっぷりがやけに良いと思っていたら引っかかっていた。3〜4コーナーで一杯になっ
てしまいズルズル下がっていくものの、後続がまともな不利を受ける。あれが小倉記念を掻き回したと
言っても良い。1コーナーの行きっぷりからも復調していてまともに競馬すれば好走はあった。
瞬発力が活きない競馬でハイペースな展開もぴったりあっていただけに残念。

▲サザンツイスター8着
中間は良かったものの、サイレントディールが3〜4コーナーで一杯になったときに煽りを受けていった
ん進路を替える羽目になり、直線でいざ追い出すというときにまたしてもサイレントディールが正面に
下がって来ていて危険を感じた馬が立ち上がる。メイショウカイドウのすぐ後ろでいつでも動けるように
構えていただけに残念。

△ツルマルヨカニセ9着
この馬もサイレントディールの不利を受ける。サイレントディールの後ろに居たスパルタクスがサイレン
トディールがズルズル下がってきた際に左右ともに馬がいて避けられず一緒に下げる羽目に。その後
ろにツルマルヨカニセが居たのだからたまったものではない。すでにスフィフトカレントもヴィータロー
ザも動いていて、ここ一番の仕掛けどころで下げることになった不利が痛い。
関屋記念
◎サイドワインダー
○ヤマニンアラバスタ
▲アルビレオ
△ダイワバンディット
サイドワインダーから1000円つづワイド流し。計3000円。
レース展望〜切れる末脚か渋太い逃げ脚〜
新潟の外回り1600mは早い話逃げも差しも決まるので要は決め手がすんなり出るレースと思うんで
すよ。マグナーテンやミデオンビット、ゴーステディのような驚異的な粘りを見せる時もあれば、昨年の
サイドワインダーのような直線一気で一気に抜き去るのも新潟の直線なんですよね。

◎サイドワインダー
連覇を期待。エプソムカップは雨降りの重馬場で不発とはいえ、重で晴れた米子Sではトップハンデを
背負いながらも3〜4コーナーでハミをとって直線で狭くなりながらも伸びてきた。阪神の短い直線で、
しかもトップハンデを背負いながら重馬場を後方一気で指しきるのは物理的に無理があり、負けは度
外視しても良いと思います。この馬が末脚を発揮するためには平坦な400m程度の直線が必要で、そ
れが存在する京都外回りや新潟では素晴らしい成績を上げているだけに、調子が上がってきている今
回は怖い。

○ヤマニンアラバスタ
ヴィクトリアマイルは位置取りが後方過ぎた上に、いざ追い出すときにエアメサイアに進路を塞がれた
のが原因で、残りの4Fから鋭く追い込んできたことを考えればこの馬も自然と怖い。
もともと夏馬で昨年この新潟で大ブレイクしたように新潟外回りでは直線ですごい脚を使うので注目。

▲アルビレオ
腕っ節の強い追える騎手が乗って、直線で強く追われるとすごい脚を発揮する馬。
今年の京都金杯ではギリギリまで溜められてから岩田騎手がステッキをふるい、強く追いまくったとき
にとんでもない追い込みを見せただけに、追える石橋騎手に乗り変わったことを考えると怖い。

△ダイワバンディット
福島テレビオープンでスローからスローの瞬発力勝負になった際、捲くって来たアサクサキニナルを
振り切り、エアシェイデイとの一騎打ちに持ち込んだのは強い。現に最後の3Fでは11秒2ー11秒、
11秒8で締めていて、スローからビュッと脚を使う競馬は得意。先行抜け出しに期待。
レースインプレッション
◎サイドワインダー10着
流れが合わなかったとしか言いようがない敗退。テンから流れが遅いことを意識した福永騎手が押し
ながら前目に付けるも、ハイペースな流れに乗って終いの脚を爆発させるタイプのサイドワインダーに
は合わなかった。多少のスローは覚悟の上でこの馬を本命にしたが、すぐ前を走っていたカンファーベ
ストが勝って、こちらがまったく伸びないと考えるとやはり・・・。

○ヤマニンアラバスタ14着
スタート時に飛び跳ねてしまって出遅れる。しかし出遅れは別問題としても、流れが緩んで脚を溜める
ことができる下地はあったにもかかわらず、直線では全くと言って良いほど伸びなかった。
いくら距離が短いマイルとはいえ得意の新潟で流れが緩んでこの結果は負け過ぎ。次が買いにくい。

▲アルビレオ15着
3〜4コーナーをすごい手ごたえで外から上がってきたものの、直線ではまったく伸びず。
鞍上のコメントではスピード負けしたのだとか。この馬自身は良い競馬をしているみたいで冬に期待。

△ダイワバンディット2着
スローな流れでハナを切って、終いの上がり比べも福島テレビオープンで3〜4コーナーから見せた末
脚を発揮。こちらは流れに乗って差してきたテレグノシスやローエングリンを振り切ることができた。
しかしスローになると考えていたのなら、なぜ軸馬にサイドワインダーではなくスローでも大丈夫なテ
レグノシスを軸馬にできなかったのか、自問自答。考えれば当てることだってできただけに残念。
北九州記念
◎ゴールデンキャスト
○マルカキセキ
▲タマモホットプレイ
△ホーマンテキーラ
×タガノバスティーユ
注ケイエスストロング
ゴールデンキャストを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜3コーナーのコース取りとタイミング次第〜
西部日刊スポーツ杯を見た感じでは完全なスパートのタイミングとコース取りが命。つまり必然的に『
逃げないとダメ』というような馬なら減点しちゃって構わないと思います。内は荒れているので、外枠で
すんなり前につけられて、仕掛けてから良い脚が長く使える馬、となると最高重量でもこの馬に。

◎ゴールデンキャスト
北九州短距離Sではやや重で時計が掛かっている中、前半33秒7の速い展開をすんなり5番手外目
につけて、スムーズな手ごたえで3〜4コーナーを抜けて、直線でも斤量が軽いヒューマとマルカキセ
キを押さえ込んでの勝利。良馬場なら前半33秒4程度と思われる展開で、そのくらいなら時計負けす
る馬ではない。連勝していないことや常にマルカキセキやホーマンテキーラに人気で負けることから、
今回も人気では下ではあるが斤量はいつもこちらが背負っていて、しかも勝っている。人気以上に面
白い。

○マルカキセキ
少々過剰人気になるところはあるものの、昨年のスプリンターズSでもサイレントウィットネスの4着。
実力はあると考えて間違いなさそうではあるが、如何せん人気を背負って負けることが多々あり信頼
は程々にしたい。いずれにしろ常に後ろからの競馬になる馬で、前に強いのがいるとそのまま押さえ
込まれることが多い。今回はゴールデンキャストとの斤量差が0.5キロしかなく、1キロ差があっても
負けている馬がそうホイホイと勝てるとは思えない。相手程度に。

▲タマモホットプレイ
テンでモタモタするところがあって、直線の短いコースが多いスプリント競走ではいざスパートに入った
ところで競馬が終わっていることが多く、これが原因で高松宮記念、スプリンターズSを落としている。
今回は馬場の内側が極端に荒れていて先行馬も外を回すぶん、差しが効きやすく案外怖い。

△ホーマンテキーラ
逃げないとダメな馬とは言え、昨年は斤量が軽いとは言えセントウルS2着でマイネルラヴ以来の3歳
馬の連対。アイビスサマーダッシュでも大きく出遅れなければ3着は十分にあった競馬で、勝ちこそ苦
しいものの、十分残る可能性はある。要注意。

×タガノバスティーユ
中日スポーツ賞ファルコンSで大外をぶん回して捲くって勝利。中京コースも小倉コースもああいう捲く
りがはまると怖い。ましてや今回は前述したとおり、先行馬が不利な競馬を強いられる可能性が高い
分、外目を捲くってこれる馬は有利。ファルコンSで下したスーパーワシントンが西部日刊スポーツ杯
で大健闘の4着なだけに斤量も軽い上に完勝しているこの馬が来ないとは考えにくい。

注ケイエスストロング
連闘とは言え先週は57キロを背負って前半32秒7のハイペースを乗り切って直線に猛烈な差しを決
めての勝利。0.4秒差の4着が今週の西部日刊スポーツ杯を逃げ切ったストーンブリッジ。今回は6
キロ減。重賞レベルの流れで勝つ競馬ができた馬が、ここで来ないはずが無い。連闘の反動だけが
気になるものの、あっさりがあってもおかしくない。
レースインプレッション
コスモフォーチュンはケイエスストロングと迷って切ったということを話しても悲しいだけですねえ。
しかし何度みてもコスモフォーチュンの競馬は作戦勝ちとしか思えないです。このまま阪神に戦場が移
るとしたら、またまたゴールデンキャストらに注意せねば。

◎ゴールデンキャスト2着
この馬としては完璧な競馬。テンが速くなったために小牧騎手が追うのを止めて終いに賭けたのは大
正解。直線手前こそモタモタしたものの、ジリジリ加速してきて差し馬勢で一番の伸びを見せてあと一
歩の2着。結果的にこの馬としては実力が出せたものの、同じく直線で加速が悪いタマモホットプレイ
と僅差の競馬をしたあたり、スプリントGTではモタモタに悩まされそう。今年もセントウルSまでか。

○マルカキセキ8着
慎重に、冷静に評価をしたものの、結果的にはまだ評価が高かったのかも。いつもいつも素質と軽い
斤量で人気を背負っては掲示板どまりで吹っ飛ぶ馬なので抑える必要は無かったかも。
スタートからローランジェネルーらに付いていき、いい感じで3コーナーに入るも中間で一杯になり、あ
とは伸びなかった。数字上は2着のゴールデンキャストと0.3秒差で次も人気が予想されるだけに迷
いそう。

▲タマモホットプレイ4着
コスモフォーチュンが内を付く競馬をしなければ、上記の予想は完璧に的中していた。加速が悪い馬
でスパートしたときにはレースが終わっているという競馬が続いているので、いっその事京都外回りの
マイルチャンピオンシップあたりに出てほしい。ゴールデンキャストと同じくモタモタするところがなくなら
ないと今後GTでは苦しい。

△ホーマンテキーラ3着
直線で外を回らなければ2着はあったかもしれない。ただあの前半3F33秒を切るか切らないかの流
れで逃げて3〜4コーナーで外に進路をとって直線でさらに伸びた馬はこの馬だけ。猛ラップで逃げて
終いにもう一度伸びる3歳時のギャラントアローのような並みの逃げが出来る馬なので秋も期待。

×タガノバスティーユ9着
テンで出負けしてタマモホットプレイのすぐ後ろというかなり苦しい位置から追い込んで9着。この馬と
しては良く追い込んだものの、直線ではタマモホットプレイとは伸び脚で実力の差を感じた。4キロの斤
量差があってこの結果なので今後スプリント路線では苦しそう。距離さえ持てばマイル希望。

注ケイエスストロング14着
どう考えても負け過ぎ。勝利後の連闘で反動が出た感じ。レースの後日2〜3日はまともに調教しない
のが競馬の常識であることを考えると、まともに追い切りも出来るはずも無く仕上がり面で難が出たか
もしれない。本当に強い馬は連闘でも圧勝したりするが、それは格が違う相手での条件戦のときの話
と考えて割り切るべきだったかもしれない。
札幌記念
◎タガノデンジャラス
○アドマイヤムーン
▲マチカネキララ
△エリモハリアー
×マヤノライジン
注シルクフェイマス
タガノデンジャラスを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜高速化している札幌では平坦巧者を〜
札幌競馬場の馬場は速いです。ハイペースであったとは言えクイーンSの勝ち時計は1分46秒。函館
記念の結果がそのまま反映されるとは思えず、馬場高速化によって函館記念で涙を飲んだ馬が巻き
返すと判断。平坦の高速芝で滅法強い馬が1頭いました。

◎タガノデンジャラス
高速で平坦な京都コースを中心に33秒台の最速の上がりを繰り出して勝ってきていて、時計が掛か
ったゴールデンブーツトロフィーでも2番目の上がりを繰り出して2着している。とにかく高速化した札幌
ではファインモーションといいサクラプレジデントといい、捲くって追い上げてスピードでねじ伏せる競馬
が出来ないと基本的に苦しい。そういう面ではこの馬は向いていると思う。

○アドマイヤムーン
日本ダービーで大敗するまでメンバー上位の上がりを連発して、圧倒的な決め手で勝って来た馬。大
敗したのは非常に重い馬場になった日本ダービーのみで、軽い芝で2000mとなれば再び台頭してく
る可能性が高い。3歳と言うことで斤量が軽いのも有利。

▲マチカネキララ
雨降りの重い馬場でスパートしたらあっという間にスタミナを切らして敗れてしまったエプソムカップは
今回は度外視しても良いと思う。この馬もオーストラリアトロフィーでタガノデンジャラスに敗れるまで
瞬発力を生かした決め手で勝ちあがってきていた。ハイペースにならなければこの馬は向く。

△エリモハリアー
それほど瞬発力があるタイプではなく決め手で負ける馬ではあるが、早くから仕掛けてロングスパー
トに持ち込めば十分食い込みはある。金琥賞ではコンゴウリキシオーの楽逃げに対していち早く仕掛
けて捲る瞬発力が無い弱みをカバーして3着に食い込み、巴賞や函館記念でも早く仕掛けて最後ま
で伸びきっただあたり、瞬発力をカバーできる長い脚が今回も使えそう。

×マヤノライジン
この馬も函館記念でいち早く仕掛けて大外を捲って3着に食い込んだ。札幌記念では直線の脚だけ
で勝てるほどの長い直線が無く、コーナーから仕掛ける必要があるので中京と同じく捲く利がかけら
れる瞬発力が無いと基本的に苦しい。エリモハリアーも含め、高速の芝でどのくらいの脚ができるか未
知数なので瞬発力のあるタイプではないとは言えこの馬も絡める。

注シルクフェイマス
平坦で高速な京都内回りに近い現在の札幌なら、この馬の台頭も十分ありうる。しかし年齢を考慮し
ても5連勝していたころの強さは影を潜めていて、定量戦で重ハンデを背負わされない強みや展開の
助けが必要と思う。グレイトジャーニーと迷ったものの、グレイトジャーニーは2000mになると極端に
競馬がだらしなくなるし、捲る脚が必要な中京記念でも最後息切れしたのでこちらを抜粋。
レースインプレッション
◎タガノデンジャラス14着
全く理解不能な逃げ。抑えて終いに脚を爆発させる競馬が板についてオープン戦を制するまで成り上
がったのに、今回はスタートから気合をつけて逃げた。ペースこそ落ち着いたものの、馬がいつもと違
う競馬で前に馬を置かなかったことからソラを使ってしまい、後続馬も速めに被せて来たために走る気
を無くしてあっという間に馬群に呑まれてしまう。何をしていたのかと言いたくなる競馬。
一説にはアドマイヤムーンのペースメーカー説まで飛び出すほどの不可解な逃げであった。

○アドマイヤムーン1着
スローな流れになってこの馬の持ち味である瞬発力が十分に生きる結果に。札幌競馬では珍しい33
秒台の上がりを繰り出して、直線では後方にいたものの馬群に包まれること無く外に持ち出し、直線
では目を見張る末脚を見せた。完勝と言って良い内容。

▲マチカネキララ
外、外に進路をとるアドマイヤムーンとは対照的に馬群を縫う形で上がっていった。
この馬なりには鋭く伸びたものの、直線でタガノデンジャラスやマイソールサウンドの間を抜け出すよう
な形でアドマイヤムーンに負けない末脚を使ったものの、若干スムーズさを欠いたせいか突き抜けな
かった。もう少しズバッと切れても良いと思ったが、タガノデンジャラスに末脚比べで負けている辺り、
少し切れでは劣るところがあるのかもしれない。

△エリモハリアー5着
ここまでスローでヨーイドンの競馬になると、たとえ早めに仕掛けて捲って行っても元々が切れる脚が
無いこの馬には苦しい。この馬なりには良く伸びたがアドマイヤムーンに一瞬で交わされてしまい切れ
負け。競馬が合わなかったとしか言いようが無い。

×マヤノライジン4着
こちらも函館記念と同じく、早めに仕掛けて捲って行ったがアドマイヤムーンの切れ脚に屈する結果に
なった。函館記念のような馬場なら十分に逆転はあったと思う。

注シルクフェイマス8着
逃げなかった。そして馬群のなかで過ごし、3コーナーで一瞬手応えが悪くなって下がったものの、直
線で再び伸びて8着。着順も中途半端ではあるが競馬も中途半端だった。過去に日経新春杯や京都
記念を勝利したころの末脚は鳴りを潜めていている感じ。
新潟記念
◎ヴィータローザ
○スウィフトカレント
▲ヤマニンアラバスタ
△ニシノナースコール
×エイシンニーザン
注サンレイジャスパー
ヴィータローザを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜前走新潟の条件好走組は疑うべし〜
買っては見るものの、頭にするのは避けた方が良いと思ったニシノナースコールとエイシンニーザン。
33秒台の上がりなんて高速な新潟なら大抵の馬が出せるので疑って掛かった方が良いと思います。

◎ヴィータローザ
2000mに限れば崩れない馬。前走の小倉記念ではハイペースを外から捲っていき、スウィフトカレン
トに内をすくわれたものの、ほぼ捲り切り成功している。スウィフトカレントとは単純にコース取りの差と
2,5キロあった斤量差、そして内がポッカリ空いた展開の利もあった。つまりこちらの方がずっと強い
競馬をしていると考えて良い。新潟大賞典ではコケたものの、昨年の新潟記念では57,5キロを背負
って直線で馬場が荒れた内を走ることになると思った安藤騎手が一旦下げて外に持ち出し、外から猛
烈な脚を使って3着に食い込んだレースで新潟の適性が無いはずがない。スムーズにレースを運んで
昨年の脚が普通に出せれば勝てる。しかも今年も夏は好調そのもので状態が良いのも心強い。

○スウィフトカレント
小倉記念は展開がはまり過ぎたことを考えると少し人気過剰なものの、あれだけの芸当が出来る脚が
使えることから今回も全く侮れない。もともと状態の良いときなら重賞でも上位にくるだけの実力があっ
た馬でキッカケひとつで変われる余地があったことを考えても小倉記念の勝利で一気に前進するかも
しれない。小倉記念は斤量も軽く全てが向いての勝利だったので今回は実力で好走を期待。

▲ヤマニンアラバスタ
ヴィクトリアマイルも関屋記念も大敗したのに関屋記念よりも斤量を増やされてしまった。理不尽なハ
ンデと思う。しかしこの馬は赤松賞を制したときから『マイルは不向き』と言われていた馬で、1800m
以上になると急に走り出す特性のある馬でもあるので侮れない。関屋記念の時は新潟と言うグラウン
ドに勝利を求めたものの、出遅れた上にスローになってどうにもテンポが悪かった。今回こそはの思い
でもう一度買ってみる。

△ニシノナースコール
昨年の秋華賞で最後方から内を割って差してきた馬。内差しは典型的に伸びにくいので外差しをした
エアメサイアとの実力差があれほどあるとは考えられないが、秋華賞以降は条件でウロウロ。ただ牝
馬クラシックで本賞金を稼ぎ損ねて条件に行った馬は大抵がこのパターンで、よほど強い馬じゃない
と牝馬クラシック後に重賞をバシバシ取る馬は現れない。今回は五島連峰特別で中団から直線で最
後まで力強く伸びて完勝したことで本格化しつつあることを確認。今回も全く侮れないと思う。

×エイシンニーザン
プリンシパルSを制して日本ダービーでディープインパクトの影に隠れての7着。この馬もその後は条
件競走をウロウロしたが、信濃川特別で中団から鋭い脚を使い最後まで伸び切って後続を圧倒して
勝利。スパートの位置や末脚の感じからもニシノナースコールと互角でこの馬も侮れない。
しかしニシノナースコール同様、前走の新潟で強い勝ち方を見せているのでいささか人気し過ぎてい
る印象。ヒモ程度にして真価を確認。

注サンレイジャスパー
ジリジリと人気を下げてきたが、小倉記念ではハイペースの中を先行して前崩れの結果の中先行馬
で唯一最後まで脚を伸ばして食い込んだ馬。コンゴウリキシオーの後ろにピッタリつけて、あの激流の
小倉で最後までバテずに伸びたのは高く評価したい。にもかかわらず小倉組でこの馬だけ斤量が増
えていない。状態さえ落ちていなければ確実に突っ込んでくる下地はある。
レースインプレッション
ああ悔しい。トップガンジョーはこの世代でディープに次ぐ活躍。次は馬券買ってるときに来て(笑)
◎ヴィータローザ3着
○スウィフトカレント4着
▲ヤマニンアラバスタ5着
△ニシノナースコール10着
×エイシンニーザン8着
注サンレイジャスパー2着
小倉2歳S
◎スーサンライダー
○ニシノマオ
▲シルバーストーン
△ストラテジー
×エミネンツァベルタ
注デンタルスピリット
スーサンライダーを軸に3連複を300円づつ、計3000円
レース展望〜高速化した小倉は差し全滅〜
素直にテンが速く、1200m粘りこめるだけの脚持っている馬から行きました。
テンのスピードを優先したので1000mまでの成績の馬でも馬券に入れましたが。
レースインプレッション
デンタルスピリットとアストンマーチャンの実力の差は何を持って測ればよいのか・・・。
馬の能力の比較が全く出来ませんでした。
◎スーサンライダー3着
○ニシノマオ2着
▲シルバーストーン11着
△ストラテジー5着
×エミネンツァベルタ10着
注デンタルスピリット8着
京成杯オータムハンデ
◎カンファーベスト
○マイネルモルゲン
▲ローエングリン
△インセンティブガイ
×ワディラム
注ペールギュント
カンファーベストを軸に3連複を300円づつ、計3000円
レース展望〜関屋記念が高速過ぎなければ信用〜
関屋記念で逃げ馬が飛ばしまくって時計が速くなりすぎるとアテにならないんですよ。
新潟外回りの直線は650mもあるので中山とはグラウンドが違いすぎて差が出てくるわけで。
レースインプレッション
ステキシンスケクンは買えなかった・・・。この馬本当に買いにくい。
アグネスワールドみたいに逃げが定着して安定してこないと危なくて危なくて・・。
それはそうと掲示板で書いたときワディラムとローエングリン間違って書いてました。すみません。
◎カンファーベスト2着
○マイネルモルゲン5着
▲ローエングリン4着
△インセンティブガイ14着
×ワディラム12着
注ペールギュント10着
セントライト記念
◎フサイチジャンク
○パッシングマーク
▲ミレニアムウイング
△マツリダゴッホ
△トウショウシロッコ
×インテレット
注ミストラルクルーズ
フサイチジャンクを軸に馬連を500円づつ、計3000円
レース展望〜日本ダービーの敗退を度外視すればコレ〜
フサイチジャンクで間違いないと。皐月賞3着はアドマイヤムーンを競り落としてのもので高く評価
レースインプレッション
こんな負け方って・・・> Orz
オールカマー
◎スウィフトカレント
○ヴィータローザ
▲バランスオブゲーム
△コスモバルク
×エアシェイデイ
注タイガーカフェ
スウィフトカレントを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜捻り無いな〜(笑)〜
◎スウィフトカレント
新潟記念で4着に敗退した理由は道中の位置取りが後ろ過ぎたことと、トップガンジョーの大外強襲に
対してこちらは内を突いたため馬場の差の分伸びを欠いた感じ。トップガンジョーよりも更に後ろから仕
掛けて鋭く伸びてこの結果なので内容は悲観するものではない。鞍上変わるが調子さえ良ければ。

○ヴィータローザ
新潟記念でハイペースの流れの中で早目の競馬で3着入線。接戦になった3頭はいずれも後方から
鋭く差して来て粘りこんだ結果で、内容的には強い競馬でも一歩変われば着順も変わる僅差。
新潟記念の内容は認めつつも少し疑ってみて対抗に。

▲バランスオブゲーム
多少消極的なものの、1〜2コーナーで後続馬が手前を変えるあたりからスッとペースを落とす競馬が
できれば勝てる可能性は大きい。この息を入れる行動が出来れば強いが引っかかるともろい。単騎で
すんなり逃げれば自分の競馬が出来て有利に進められるものの、メジロマントルとコスモバルクは絡
みそうなので相手本線に。

△コスモバルク
すんなりハナさえ切れば息を入れられる馬で、息さえ入れば巧みにスタミナを温存して2200mの舞台
でもスピードでねじ伏せる競馬が出来ることはセントライト記念で証明済み。しかし今年は相手も強く
そう簡単にいくかどうかは疑問。ここ最近は一杯になってからの粘りが弱い。

×エアシェイデイ
重賞勝ちも無ければ勝ちきれる決定力も無く、今回も2着〜3着どまりな印象。しかし抑えやすい。

注タイガーカフェ
ここ最近競馬が変貌してきているので期待で。朝日チャレンジカップは流れが厳しい中で先行して早
めに逃げ馬を捉えに掛かった分最後に伸びを欠いた感じでこのあたりでもう少し粘れればいけそう。
レースインプレッション
◎スウィフトカレント4着
3〜4コーナーで良い脚で上がってきたものの、直線で内のディアデラノビアが一杯になるかと思いき
や岩田騎手の水車鞭を交えた猛烈な追いに応えて一気に伸びたため、エアシェイデイと挟まる形で進
路を失ってしまい、いったん抑えて再度追い出す。良く伸びてバランスオブゲームらにギリギリまで迫っ
たものの惜しい4着。あそこで進路を失うことが無ければ勝っていたのは間違いなくスウィフトカレント
で、一番強い競馬をしたといって良い。

○ヴィータローザ7着
多くの馬が決め手に欠ける馬で、全ての馬が3コーナー手前から仕掛ける流れになり小倉記念、新潟
記念と早めの仕掛けで捲って来たこの馬には苦しかった。着差は小さいものの、先に抜け出しかかっ
てから差されているので着差以上の負け。エアシェイデイにも同じことが言える。

▲バランスオブゲーム1着
メジロマントルのすぐ後ろにつけて、勝負どころの3コーナーで追い出して直線入り口でいち早くスムー
ズに先頭に踊り出た。このスムーズな競馬が勝利に結びついたといっても良く、鞍上の田中騎手の手
綱捌きがあってのもの。ギリギリの勝利でよく勝ったと言う感じ。

△コスモバルク2着
引っかからないようにワザとラチ沿いのうちにつけて飛び出さないように工夫。ディープインパクトの菊
花賞でも武騎手が行った少し危ない策ではあるがこれが嵌った。内はかなり窮屈で苦しかった中から
非常に強く伸びてきた。今回の競馬はポイントが高い。

×エアシェイデイ5着
函館記念と同じ感覚でまくったものの、このレースでは他の有力馬も3コーナーから動き出し、函館記
念のような一気に抜け出す競馬には持ち込めなかった。ヴィータローザと同じような流れの中で、捲り
比べで敗れてしまったのは今後の見通しとしては苦しい。直線で突き抜けるくらいなら本物。

注タイガーカフェ11着
勝負どころでついていけなくなってしまい、見せ場なく敗退。少し上位の馬とは能力面で差を感じる。
スプリンターズS
◎ステキシンスケクン
○ビーナスライン
▲オレハマッテルゼ
△サイレントウィットネス
×シーイズトウショウ
注テイクオーバーターゲット
ステキシンスケクンを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜1200m1分8秒でマイルを勝てるなら◎〜
◎ステキシンスケクン
名前で損をしているとしか言い様の無い強い競馬であった京成杯オータムハンデ。真ん中の枠から好
スタートでほとんど追うことなくハナに立ち、1200m通過時点で1分8秒5、そのまま全て11秒台のラ
ップで古馬を相手にマイル重賞を制してしまった。京成杯オータムハンデで3歳馬が勝つのは珍しく、し
かも逃げ切り勝ちは過去に例が無く、例年の馬とは別格であると考えた方が良い。
今回は積極的にハナを切る馬がこの馬だけで、積極的に行けばハナを切れる可能性は高い。ハナさ
え切ればこの馬がスピード負けするとは思えないし、最後まで脚を残すと思われる。

○ビーナスライン
ターフでお世話になった縁も含めての○。函館の重い芝で上がり33秒9は例が無く、キーンランドカッ
プのように前が窮屈になることが無ければデュランダル並に切れる脚を持っていると考えても良い。
函館より軽い札幌の芝、それも今年の札幌は時計が速くレコードが次々に出る高速馬場で、その芝
で好成績を挙げてきた馬なら中山に来ても大崩れしないと思われる。届くかだけが気がかり。

▲オレハマッテルゼ
高松宮記念馬。今年の高松宮記念はテンの時計が緩んだといわれているが、毎年毎年テンが33秒
フラットに近いペースで先行勢が壊滅して差しが決まっていた例年と比べれば、こうして息が入って先
行して抜け出す競馬があっても不思議ではない。現に上がりの3Fは速いのでレベルが低いことは無
いと思う。高松宮記念の直線の瞬発力は本物であったし、大きく間隔が開いていて力量が忘れられか
けている今こそ怖い。

△サイレントウィットネス
昨年の勝ち馬。デュランダルが先行抜け出しの競馬で押し切られ、しかもテンの3Fが32秒9とダイタ
クヤマトが制したときに並ぶ激しい競馬でのパフォーマンスとあれば、たとえ今年順調さを欠いていた
としても侮れない。とにかく最近の競馬のデータが無い以上昨年の強さを指標に。

×シーイズトウショウ
今年は状態が良いということなので馬券に。函館スプリントS、キーンランドカップ、セントウルSと全て
連対を果たし、安定して強い競馬が出来る強みがここで生かせるか。とにかくテンが33秒フラットに近
い競馬になっても、33秒5よりも遅くなっても常に差し脚が安定しているのが強み。
いささか使いすぎの感じもあるので印は薄めに。正直、キーンランドカップいらなかったと思う。

注テイクオーバーターゲット
この馬もわからない。800mの競馬さえある国なので、スピード競馬が発展していないはずは無いが
オーストラリアの芝での実績が日本でどのように影響するのか気になる。しかし1200mを中心にGT
を2勝、レザークに敗れたとは言えジュライカップ3着は強い。セントウルSが全くの叩き台で仕上げ切
っていない中での競馬の上に、今回は斤量が軽くなることも考えれば外せない。何気に芝1200mで
1分7秒台の速い時計を持っているのも強み。
レースインプレッション
◎ステキシンスケクン16着
予想以上のテンの脚を繰り出して前半3F32秒8。これほどのテンの脚が出せるとは思わなかった。
しかし、このテンの脚で余力を使い切ってしまった感じで直線半ばで完全に一杯になり、最後にはシン
ガリ負けになってしまった。テイクオーバーターゲットやサイレントウィットネスと比べると少々だらしな
い格好で現時点では1200mではダイタクヤマトやメジロダーリングのような猛ラップを刻んで後続を
封じるという競馬は難しく、もう少し成長しないと苦しそう。

○ビーナスライン11着
道中、内につけてジッとしていた。3コーナーあたりから少しづつ追い出されて直線で一気にスパートし
たものの函館スプリントSやキーンランドカップのような切れは無く、後方のタガノバスティーユにも差さ
れてしまう。実力で及ばなかったといえば致し方ないが、あえて言うなら道中の位置が半端かも。

▲オレハマッテルゼ9着
逃げた3頭を見る形でレースを進め、3〜4コーナーで前を捉えに一気に動くが、坂の途中で脚が止ま
ってしまった。高松宮記念のような仕掛けてスッと抜け出す瞬発力は見せたものの、仕上がりイマイチ
なせいか、その脚を最後まで伸ばしきることが出来なかった。一叩きすれば違ったかもしれない。

△サイレントウィットネス4着
体調は戻っていても感染症の影響は残っていたようで、馬体が絞りきれずに昨年よりも大幅増の馬体
重では昨年のような競馬は難しいか。絶好の好スタートを切ったものの、直線の坂を上がりきったとこ
ろで一杯になってしまい、追い込んできたタガノバスティーユに差されてしまう。雨の影響で多少時計
が掛かり始めていたかも知れないが、メイショウボーラーが前半抑えて2着に入ったことを考えればテ
ンで脚を使い過ぎたのもあるのかもしれない。

×シーイズトウショウ9着
オレハマッテルゼに比べてこちらは使い過ぎ。3月のオーシャンSから休み無く使われていて、夏シー
ズンをぶっ通しで使うようでは馬の状態をピークに仕上げるのは無理があったのかも。夏場使って勝
った牝馬にビリーヴがいるが、こちらはいくらなんでも使い過ぎであった。

注テイクオーバーターゲット1着
強すぎた。セントウルSでは仕上がりきらないように抑えた結果で、メイチの仕上げで勝負したときの
脚は前走の比較にならない内容であった。前半3F33秒を切るラップで走って勝った馬は過去にタイ
キシャトル、ダイタクヤマト、サクラバクシンオーくらいしか居らず、この馬のスプリント能力は近年でも
稀に見る能力であろう。
毎日王冠
◎アサクサデンエン
○オースミグラスワン
▲テレグノシス
△ダンスインザムード
×ハットトリック
注ダイワメジャー
アサクサデンエンを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望〜安田記念2年連続連帯を侮る無かれ〜
◎アサクサデンエン
自信を持っての本命。昨年の安田記念はサイレントウィットネスが前半3F45秒台の猛ラップを刻んで
ダイワメジャーら先行勢を片っ端から競り潰して走る中で中団前につけ、抜け出したのを見計らうよう
に凄まじい末脚を繰り出してサイレントウィットネスを差し切り、後方から追い込んで来たスイープトウ
ショウも封じて勝ってしまった強すぎる内容。今年の安田記念も直線で前が塞がりながらも末脚を鈍
らせること無く最後まで伸び切り2着。とてつもなく強い内容でこの馬がココでコロッと負けるとは思え
ず、2000mの天皇賞秋でも先行して最後まで伸びきる末脚を発揮しており、迷わず本命。

○オースミグラスワン
この馬も強い。新潟大賞典では直線最後方から追い込んでの勝利。実は新潟競馬の2000m重賞で
こういう最後方一気でゴボウ抜きにして勝った馬はこの馬以外ではダンツフレームくらい。相当に強力
な末脚で最後まで伸びきる持続力が無いとこういう芸当は難しい。中京記念ではおかしな先行をした
りゴチャゴチャに巻き込まれたことがあって敗れたが、新潟のような大回りの競馬場では伸びは確実。

▲テレグノシス
テン乗りの大野騎手が乗っているとは言え、とにかく東京では堅実なテレグノシスの厩舎である杉浦
厩舎の所属騎手で、当然勝浦騎手からテレグノシスの癖くらいは聞いていると思う。
追い切りでもまたがっていて、ある程度乗りなれていて手応えをつかんでいるようで、勝浦騎手のよう
な乗り方が出来たら当然のごとく際どいところまで伸びてくるので侮れない。

△ダンスインザムード
ヴィクトリアマイル勝ち馬で安田記念でも5着、天皇賞秋で2着、3着があるとすれば、この馬も絶対に
外せない。スローペースで折り合ったときの終いの脚は堅実で、抜群の切れこそ無いものの最後まで
伸びきる。しかしながら1800mは意外と流れが落ち着かないので思いがけないポカも考えられる。

×ハットトリック
素直に差す競馬に徹すれば勝てる。今年は馬場に恵まれなかったり、内差しを試みて進路が塞がっ
て敗れたりと運がない競馬に泣かされているものの、とにかく直線の長い競馬場では怖い存在。
鞍上の岩田騎手の水車鞭で末脚が蘇ることも十分考えられるので怖い。

注ダイワメジャー
安田記念や毎日王冠でも馬券対象に入れないのは、この馬が一瞬しか切れる脚が使えないから。
先行して直線で切れる脚を使って、終いに脚色が一緒になるような競馬にならないと粘れない。東京
競馬は直線が長すぎて、ゴール前で強い馬が末脚が伸び切って来るので最後の脚に屈してしまうと
いうのが実情。人気ほどには買えないが、あと一歩のところまで競馬しているので抑える。
レースインプレッション
◎アサクサデンエン13着
前半5F58秒8と決して速くない中間ペースの流れを内から先行、スタートから気合を付けられていて
過去2年の安田記念と比べると積極的な競馬内容。4コーナーで一瞬つまりかけるなかた最内からダ
イワバンディットを押しのける感じで内に出るも、そこから際立った伸びはなく敗退。
ダイワバンディットと接触した以外は特に紛れがあるという内容でもなく、最後は手応えが無くなってい
ることから考えればスタミナ切れ。今年の安田記念のダイワメジャーと入れ替わっているかのように見
えた内容で、不本意と言って良い。仕上がっていなかったと考えるのが妥当で見切るのは早計。
強いて言えばテンで気合を付けて内に入ってしまい、この馬本来の競馬が出来なかったことも原因の
ひとつで、安田記念のようなノソッとしたスタートで徐々に加速を付けていく競馬をすれば変身余地。

○オースミグラスワン8着
この馬としては王道の競馬で素直に後方でじっくり脚を溜めて、直線に賭けた。勝ったダイワメジャー
との差はわずか2馬身程度で、十分に掲示板以上はあったと言える内容。しかし開幕週でペースが中
間緩んだせいもあって前が止まらなかったのだから仕方が無い。
とは言うものの、正攻法の競馬でココまで追い詰める競馬が出来たことを考えると一発はある。

▲テレグノシス6着
大野騎手はほぼ勝浦騎手の競馬が出来たと言える。大外にぶん回して素直に差す競馬に徹した好
騎乗。直線でサクラメガワンダーが安田記念のザデューク並みの大斜行をして進路が無くなる不利が
なければ3着はあった。今回は人災が原因での敗退で気にすることはない。

△ダンスインザムード2着
もっと大きな印を付けても良かった。過小評価していたと反省。

×ハットトリック12着
全く岩田騎手のステッキに反応することなく後方のままの敗退。ココまで馬が変わるものなのか。

注ダイワメジャー1着
舐めていた。いくら大混戦といえど、こんな競馬をして勝てるとは・・・。
安田記念でうちの最短距離をベッタリと走り、直線でもギリギリまで溜められてから直線でズバッと抜
け出して最高の競馬をして敗れたのだから仕方が無いと思い評価を下げたが・・・。
しかしアサクサデンエンが全く不本意な競馬をして負けたことを考えれば順当であったか。
秋華賞
◎キストゥヘヴン
○アドマイヤキッス
▲カワカミプリンセス
△フサイチパンドラ
△ソリッドプラチナム
×アサヒライジング
注ブルーメンブラット
キストゥへヴンから500円づつ馬連流し。6点で計3000円。
レース展望〜京都内回り2000は瞬発力で勝負〜
◎キストゥヘヴン
桜花賞は1番人気アドマイヤキッスをピッタリとマークし、無効が仕掛けたのを見計らって後方外目か
らスパートして並ぶ間も無く差し切った強い内容。コレまで上がり35秒を切るレースがほとんどなかっ
た4月の阪神競馬で34秒9の末脚を繰り出したのは瞬発力が抜けている証拠。
1枠で進路が詰まる危険はあるものの、4コーナーが急な京都コースなら横一線になるので気になる
要素ではない。今回はアサヒライジングが強い逃げを打つのでアドマイヤキッスらが早めに仕掛けに
行く可能性が高く、そこを突けば勝てる。

○アドマイヤキッス
ローズSの内容は有利な内をスルスルと上がっていった展開に恵まれたところはあるものの、最後ま
で末脚が伸び切ったあたり総合力では上位。桜花賞でもコイウタとの競り合いをハナ差制しており、こ
の地力が生かされれば、そうそう大崩れしないと思う。戦法がが中団待機なだけに一番ゴチャつくとこ
ろでの競馬になるので、そこでリズムを崩すことがなければ。

▲カワカミプリンセス
オークスではヤマニンファビュルが大逃げを打ったハイペースの展開で、バックストレッチ中ほどから
動き出して直線の坂の前で先頭に立ち、そのまま捲くり切る前代未聞の強い内容。桜花賞の1着、2
着馬が捕まえに行って、結果的に捉えることができなかったあたり、地力は間違いなくナンバーワン。
この馬の唯一の心配はいくら仕上がっているとは言えど休み明けと言うことだけ。ひと叩きされていれ
ば本命にしたい馬。

△フサイチパンドラ
オークスで3コーナーから行きたがった際に一気に行かせず、直線の坂まで抑えてソローっと追い上
げて坂の手前で一気に追う競馬でゴール寸前でアサヒライジングを捉え、後方のアドマイヤキッス、キ
ストゥへヴンの猛追を凌ぎ切る強い内容。掛かったりして余計な力を使うともろいがまともに競馬させ
ればチャンスあり。鞍上はこの馬の上手な乗り方を知っているのが強み。

△ソリッドプラチナム
49キロと斤量は軽かったものの、51キロの古馬準オープン牝馬を一瞬で差し切った。その芸当が今
回の舞台と同じ京都2000mのマーメイドSで繰り出されたのだから心強い。
ローズSでは馬場の内外関係無しの絶好の馬場で内を通ったアドマイヤキッスに出し抜かれてしまっ
たが、春先の白百合Sばりの大捲くりがココで生かされるようなら怖い。

×アサヒライジング
オークスであれだけやれる逃げ馬であれば秋華賞では怖い。ヤマニンファビュルが大逃げを打ったハ
イペースの展開で、後続が上がってくる前に自分から仕掛けて、猛追してくるフサイチパンドラらを寄
せ付けなかった。瞬発力こそ無いが、ハイペースの中で自分から動いて4F走っても止まらない末脚を
繰り出した持続力は小回りの秋華賞では更に怖くなる。
瞬発力には以外に屈しやすいところがある溜め逃げ馬とは言え、これだけ地力があれば抑える。

注ブルーメンブラット
ハイペースで先行したマイネサマンサが直線前で一杯になってしまう激しいレース内容だったクイーン
Sで6着、その後古馬牝馬条件の大倉山特別で淀みないハイペースの逃げを展開して、後続を封じて
押し切った。本番で逃げるかどうかは分からないが、アサヒライジングと比べると軽快な逃げを打つの
で道中で多少息が入ることがあれば4コーナーでも脚は止まらないと思う。今週の惑星。
レースインプレッション
◎キストゥヘヴン6着
絶好のスタートを切ったが、コレが仇になったのかもしれない。1コーナー手前あたりから行きたがりだ
して2コーナーでは既に持っていかれかけて首を上下させながら走っていた。ココでスタミナを使ってし
まった影響なのか、3コーナーあたりでの手応えがイマイチで直線での爆発的な伸びは見られず。
ただ最後方から外目を回して末脚が伸び切ったとしても勝てる印象には少し遠いものがあり、カワカミ
プリンセスとは明らかな実力差を感じた。アドマイヤキッスの着順を考えるとリズムの悪い競馬内容で
もそれなりの競馬をしたことが分かる。

○アドマイヤキッス4着
すぐさまカワカミプリンセスの後ろにつけてマークするものの、3コーナーの手応えでカワカミプリンセス
には及ばないと感じさせられた。アドマイヤキッスなりには道中で引っ掛かることも無く、常にカワカミ
プリンセスのすぐ後ろをマークして絶好のタイミングで仕掛けたものの、4コーナーで一度ブレーキをか
けたカワカミプリンセスを捉えることが出来ず、力の差を思い知らされる結末に。結果論から言えば人
気先行していた馬としか評しようが無い。

▲カワカミプリンセス1着
あまりにも強かった。休み明けと言うことで本命は打たなかったが休み明けなど関係なかった。
前半5F58秒4のかなり速い流れでも先行、勝負どころで自ら動き出す。4コーナーで内に食い込んで
前のサンドリオンにあわや接触かという危ないところがあって一度下げたものの、直線では一度ブレ
ーキを入れた馬とは考えられないほどの驚異的な伸び脚を見せる。スイートピーSでもあったことでは
あるが、この馬は普通の馬なら脚色が一杯になる場面でもカワカミプリンセスの場合は更に伸びる。
この驚異的な競走能力は歴史的名品になり得る。しかし騎手にはもっと良い騎乗が出来た内容。

△フサイチパンドラ3着
こちらはカワカミプリンセスの前を取る競馬。アサヒライジングを目標にしていた感じで福永騎手の考え
としてはトシザサンサン、コイウタは最初から頭に入っておらず、アサヒライジング1頭に絞っていた印
象。3〜4コーナー中間でアサヒライジングが少しづつ上がっていくのを構えていくように伸びていった
がアサヒライジングを捕らえるには至らなかった。この馬もカワカミプリンセスとは圧倒的な能力差を感
じさせられたがカワカミプリンセスに最後まで食い下がったあたりは桜花賞とは比較にならないほどの
気性の成長。

△ソリッドプラチナム10着
最後方に待機して、3コーナーあたりから一気に前を詰めに動き出すも、4コーナーで大外をぶん回し
た後は目立った伸びが無い。この馬なりにつめてはいたが、カワカミプリンセスをはじめ上位の馬とは
競馬の器用さという面では劣る印象があった。マーメイドSの勝利から考えればこの世代は強い。

×アサヒライジング2着
前に逃げ馬を置いて、勝負どころから先行の競馬が板についていた。
トシザサンサンを目標に、勝負どころで内からジリジリと脚を伸ばしてゴール前で抜け出すもカワカミプ
リンセスに差される。前半の推定通過時計がおよそ59秒0〜2でこの馬としては実力を出し切ってい
る。本来なら外の差し馬を抑えて勝ってしまうものではあるが、相手がカワカミプリンセスでは相手が
悪すぎた。阪神JFから好走してきたものの、父のイメージが悪かったせいか人気にならなかったが人
気以上の健闘をしてきたことには拍手。

注ブルーメンブラット8着
トシザサンサンとコイウタの手応えが悪くなってきたのを見計らうように仕掛けられたが、伸びが案外
でそのほかの後続馬にあっという間に飲まれてしまう。1000万下勝ち馬でも力の差があったか。
菊花賞
◎メイショウサムソン
○トーセンシャナオー
▲トウショウシロッコ
△アドマイヤメイン
△トーホウアラン
×フサイチジャンク
注ネヴァブション
メイショウサムソンから500円づつ馬連流し。6点で計3000円。
レース展望
恐らくアドマイヤメインは派手には逃げずに柴田騎手の日本ダービーに近い溜める感じの逃げか、番
手の競馬に徹するでしょう。大きく後方で急速に力をつけつつあるトーセンシャナオーや地味に力をつ
けてきたトウショウシロッコらに目標になる競馬をするとは思えないからです。
メイショウサムソンはアドマイヤメインを徹底的に目標にして競馬をするでしょう。神戸新聞杯でも高速
馬場を意識して早め早めにアドマイヤメインに競りかけて行ったあたり、菊花賞では3コーナーの上り
坂で射程に捉えて下り坂で競りかけたい意図があるのではないかと思います。
いずれにしろ、神戸新聞杯で高速馬場を利して差しがすんなり決まったドリームパスポートは仕掛けど
ころが非常に難しく、メイショウサムソンを意識しつつも自分から動く競馬が難しいという点から多少不
利と思うので紛れが残るもレベルは高かったセントライト記念組を中心に流し。

◎メイショウサムソン
文句なしの強い競馬で2冠。昨年のディープインパクトも日本ダービーでは余裕があったが、今年のメ
イショウサムソンも青葉賞でマイネルアラバンサを一蹴したアドマイヤメインをあっという間に捉えて競
り合いを制し、ゴール前では追うのを止めるという柴田騎手にしてみれば気の毒なくらいの貫録勝ち。
神戸新聞杯は時計が速すぎて終いが少し甘くなって差されてしまったものの、3000mの菊花賞では
ああいった差しは難しい。アドマイヤメインらが流れを作ってくれるので上手に流れに乗って、勝負どこ
ろでこの馬の持ち味のスタミナと底力が発揮できれば勝てる。

○トーセンシャナオー
セントライト記念はどうしても紛れがあった要素はあるものの、前半5Fは60秒2と例年よりも速いわり
には道中も息が入ることが無く12秒台のラップを連発、勝負どころであり落馬ポイントでもあった4コー
ナーではそこから11秒5前後の脚を繰り出して後続を突き放し、直線で坂を上がった後も最後まで脚
は衰えなかった。2着は天の川Sで古馬のヤマニンメルベイユ相手に際どい2着をしたトウショウシロッ
コで力関係としても疑う余地が無い。例え落馬のアクシデントが無かったとしても3着には食い込んで
いると考えて間違いない強い内容で、今回も油断できない。

▲トウショウシロッコ
京成杯でジャリスコライト2着。この当時はフロック扱いされていたものの、賞金上位で出走した皐月
賞では0.9秒差の9着。その後は重賞や古馬混合でも堅実に脚を繰り出して常に実力をアピール。
天の川Sではヤマニンメルベイユ相手に際どい2着で、この当時から前につける競馬も板についた。
セントライト記念は相手が悪く、トーセンシャナオーに屈したものの流れひとつで勝てる要素はあり、勝
ち味に遅い欠点さえ除けば十分狙える。

△アドマイヤメイン
逃げて結果を出してきたとは言え、テンの脚が遅いのでスローにならないと逃げられない。テンが速く
なって大外枠から行くことになった神戸新聞杯ではハナを切れず、勝負どころでもスピード負けしてメ
イショウサムソンとフサイチリシャールに挟まれて惨敗する結果に。周囲からは『ハナが切れないとも
ろい』『離される前に競りかけるべし』というのを教えてしまったようなもので、今回はよほど覚悟を決め
てハナを叩かないと逃がしてもらえない危険すらある。人気はあって実力は認めるも危険。

△トーホウアラン
日本ダービーではフサイチリシャールの外を先行していたものの、直線で外に進路を取ったフサイチリ
シャールがかなり強引に外に出てきて審議スレスレの進路妨害を受けている。一方の京都新聞杯で
はスローペースを速め速めに動いていって、最後まで伸び脚衰えずアペリティフを押さえて勝利。
日本ダービーからのぶっつけで明らかに不利も、京都で何か変わるかもしれない期待もこめて。

×フサイチジャンク
セントライト記念でネヴァブションとマツリダゴッホの落馬のすぐ横を走っていて、否応無く手綱を引い
て大事な勝負どころで動けないという決定的な不利。一方のトーセンシャナオーはここぞとばかりに後
続を引き離していた瞬間で、ココで致命的なリードがついてしまった。そこから懸命に伸びてきても届
かなかったのは、ジワジワ伸びる脚質のせいではないか。見限らずにもう一度狙いたい。

注ネヴァブション
年明けはトウショウシロッコと同じ目立たない馬であったが、この秋に急速に力をつけて落馬明けの九
十九里浜特別では上がり4F47秒のロングスパートを決めて古馬相手に1着。トウショウシロッコは夏
場に古馬混合の準オープンで2着していて、実力的にはトーセンシャナオーに全く引けを取らない。
地味さこそあるものの実力はある。
レースインプレッション
メイショウサムソン3冠ならず4着に敗退。全力を出して敗れたのだから仕方が無い。
しかしスーパー競馬を初めとする各メディアが挙げたメイショウサムソンの敗因が『馬場』とは・・。
レースが終わって開口一番に井崎さんと吉田さんが挙げた言葉が『スタミナが要らない馬場に尽きる』
私も同感。前半5F58秒7、中盤10F2分2秒5のラップは4年前のローエングリンが引っ掛かって大逃
げして作ったラップ前半5F58秒3、中盤10F2分4秒7を2秒2も上回る前代未聞の超ハイペース。
普通に考えればどう考えても一杯になる競馬で3着に逃げ残れるということは文字通り『スタミナの要
らない馬場』によるものなのか、アドマイヤメインがサイレンススズカ級のチャンピオンレベルの馬なの
か。後者だったとしたらソングオブウインドとドリームパスポートにあっさり差された理由が必要である。
しかし馬場を管理するものの器量で本来なら無謀な玉砕逃げが『マジック』という大健闘になろうとは。
これからはJRAのご機嫌も考えて馬券を買わないとイケナイと考えるのは不謹慎なのであろうか。

◎メイショウサムソン4着
小雨の降りしきる馬場、芝の下がぬかるんでいる馬場で2冠を制した馬のせいか、ガチガチに固めら
れた坂の無い高速馬場では適性が合わなさ過ぎたか。メイショウサムソンの通過ラップは前半5F1分
1秒、中盤10F2分4秒5。例年の菊花賞のペースを徹底的に守って己の競馬に徹した。しかし今年の
馬場の菊花賞では通用しなかった。
ホースニュースの柏木さんは
『(アドマイヤメインに)15馬身も離されてしまったのが第一の失敗、第二は13秒前後のラップを5ハロ
ンも続けているアドマイヤメインとの差を少しも詰めていかなかったこと』〔netkeibaコラム引用〕
と敗因を挙げているが、ターフビジョンに表示された通過時計を見れば『潰れる』と判断するのが騎手
心理であり菊花賞のペース配分。常識的に考えて潰れるようなペースを持たせたのは馬場に尽きる
のにそれをあたかも騎乗ミスのように評するのは解説者の仕事なのであろうか。
メイショウサムソンの競馬に徹して『力は出し切っている』と残した石橋騎手のコメントには泣けた。

○トーセンシャナオー16着
4コーナー手前までメイショウサムソンの前後につけ徹底的にマーク。しかしメイショウサムソンが動き
出したときには全くついて行けず、上がり比べでは飲まれてしまった。能力を過大評価していたのかも
しれない。

▲トウショウシロッコ14着
中団後方から視点の先にメイショウサムソンを見るような展開。メイショウサムソンが動き出すまでは
じっと我慢して4コーナー手前の坂から動いたが全く通用せず。古馬混合準オープンで2着している馬
の実力とは思えず末脚不発の原因が分からない。

△アドマイヤメイン3着
本来なら4コーナーに入る前に一杯になってしまうペースであったが3着に粘りこんだ。1コーナー付近
から一気にペースを落としてバックストレッチ2周目で息を入れたことが3着に粘れた理由ではあるが
馬場によるものも大きかった。でないとローエングリン以上のペースで逃げて逃げ残った理由が無い。

△トーホウアラン8着
メイショウサムソンの内め後方をピッタリつけてメイショウサムソンをマーク。4コーナーの下り坂でメイ
ショウサムソンが動き出したのを見てから遅らせるように仕掛けたが、伸びはジリジリで直線の攻防に
参戦できず。京都新聞杯を制したときの瞬発力は無く、やはり休み明けで仕上がりイマイチが原因か。

×フサイチジャンク15着
後方のままで全く動く様子が無く、最後はどこにいるのか分からなくなってしまうほど影の薄い競馬で
あった。皐月賞で3着したときのような力強い脚は無く、本調子でなかったとしか言いようが無い。

注ネヴァブション10着
位置取りは最後方集団。3コーナーの上り坂を上がっても動く様子が無く、直線に入ってからようやく
脚が伸びだした。ただし伸び脚はジリジリでとても前を交わせるものではなかった。
天皇賞秋
◎スイープトウショウ
○コスモバルク
▲ダンスインザムード
△アサクサデンエン
△オースミグラスワン
×スウィフトカレント
注カンパニー
スイープトウショウから500円づつ馬連流し。6点で計3000円。
レース展望
恐らく今年の天皇賞はダイワメジャーの動きに懸かっていると言っても過言ではなく、ダイワメジャーが
スタートの外枠の不利を考えれ控えるか、強気に前に出るかで道中の流れは変わると思われる。ダイ
ワメジャーが行けば格好の目標に成るのは必至で3コーナーからレースが動き出すであろう。ダイワメ
ジャーが控えれば目標が不在で直線の競馬になる。いずれにせよダイワメジャーは不利を被るので切
った。毎日王冠のラップも直線坂下で脚が伸びきっていて、ダイワメジャーは毎日王冠以上のパフォー
マンスはまず無理と考えて良い。そう考えると毎日王冠で負けた馬に食指が動く。

◎スイープトウショウ
スローから33秒前半の末脚、ハイペースから11秒台のラップをバシバシ刻んでぐいぐい伸びることも
可能、どちらの競馬でもGTを制していることを考えれば自然とスイープトウショウに◎が行く。
スイープトウショウは過去の追い込み馬ではなく、中団につけて3コーナーから追い出されながら進路
を作り、末脚を爆発させる競馬が定着している。恐らく直線で前が塞がるということは無いので、紛れ
が少なくなる淀みない競馬のほうがより向いている。後は直線で不利を受けないことだけ願う。

○コスモバルク
オールカマーのレベルが疑わしいものの、メジロマントルが逃げたのを後続が早めに捕まえに行った
結果、最後に根性比べになって内から強く抜け出してきた内容は評価できる。オールカマーのレース
内容は天皇賞にふさわしい後半1000mのロングスパートの根性比べという内容で、相手関係がエア
シェイデイやディアデラノビアが絡んでいることを除けば理論上はなかなかの好内容。天皇賞はこれに
スピードが加わるので、スピード勝負の競馬に適応できるかがカギ。ただ、応援したい。

▲ダンスインザムード
天皇賞秋の2年連続好走は実力の裏返し。この馬は末脚が伸びきってもすぐに一杯になってバテるこ
とがないので道中で楽に前につけてコーナーワークを利用して少し抜け出せばなかなかバテない。毎
日王冠はダイワメジャーに屈したものの、今回は内枠で最内枠の馬は抑えたい馬ばかり。簡単に好
位の内が取れることから競馬がしやすく、全力が出せる条件下にある。

△アサクサデンエン
毎日王冠は思い切って忘れた方が良いと思う。ひと叩きしての変わり身に期待。
この馬は末脚が伸びきったときに更にもう一度グイッと伸びることが出来る馬で、その強みを生かして
安田記念を制している。正直、強く押せる要素は前走で消えてしまっているが、もう一度信じたい。

△オースミグラスワン
毎日王冠は淀みないペースで先行勢が主導権を握り、ギリギリで先行馬に息が入ったので決して緩く
ないペースでもダイワメジャーとダンスインザムードが残ったのだと思う。しかし毎日王冠の競馬は先
行馬が最高の競馬をしての結果なので力を出し損ねた馬に期待。オースミグラスワンはその毎日王
冠で4コーナー後方から末脚を伸ばして0.3秒差まで詰め寄っている。あがり時計はメンバー最速で
距離がもう少し伸びれば差しきりも望めたと思う。毎日王冠の競馬が不発という前提で推したい。

×スウィフトカレント
コスモバルクと同じく、オールカマーのレース内容は良いものの、レベル自体が気になる。しかしその
ことを除けばオールカマーの競馬は全体の流れが急に速くなって11秒台のラップが続いた後半で外
から大捲りをかけて先行馬に一気に取り付けたあたり、勝負どころで力強く動ける要素はある。恐らく
コスモバルクと同じく11秒台前半のラップを刻んで勝負どころで動ける馬なので、オールカマーで進
路が塞がる不利が無ければ勝てていたであろう。そういう意味からももう一度狙いたい。

注カンパニー
オースミグラスワンと同じく、この馬も期待したい。差し脚が伸びきれば連に絡んでもおかしくない。
レースインプレッション
外枠の不利も考えずに腹をくくってダイワメジャーの競馬に徹した騎乗ぶりに評価。
道中も巧かったですが、ダイワメジャー自身強くなっている印象。しかし直線で外に出して後続がドミノ
倒しのごとく外に出したことで差し脚が伸びきらなかったという幸運もあったように見える。

◎スイープトウショウ5着
道中は中団でじっくり構え、宝塚記念を制したときと同じように流れに乗って脚を溜めていた。仕掛け
て動き出した時点での手ごたえは良く、直線に入って差を詰めだが道中のペースは芝が少し時計が
掛かっていたにもかかわらず1000m58秒8と速かったためかさほど切れず、前を走っていたコスモバ
ルクやサクラメガワンダーが急に外に膨らんだときにも外、外に弾かれている。コレが不利というわけ
ではないが、この馬らしい切れる末脚が全く発揮されなかったのが最大の原因。切れる脚が繰り出せ
れば巻き込まれること無く抜け出せていたはずである。スイープトウショウの後ろから競馬をしていたア
ドマイヤムーンはゴチャゴチャした直線で全く影響を受けずにロス無くインをつけたことを考えれば、今
回は道中で少し遊ばせた方が良かったのかもしれない。直線の最後では一杯。

○コスモバルク4着
道中でも速い流れもあって折り合って、4コーナーでダイワメジャーとの差を一気に縮めて詰め寄った
ものの、内目前を走っていたダンスインザムードが外に出して進路が無くなりかけたのか、五十嵐騎
手も外に出す。結果的にココで追い込む脚が止まってしまい、外に出したあとに再び脚を伸ばしたもの
のダイワメジャーには届かなかった。それどころか後方から来るアドマイヤムーンに絶好の進路を与え
てしまう結果になり外に出すときが大胆すぎたかも知れない。もう少しソローっと外に出すような乗り方
をすれば後続のアドマイヤムーンの進路は塞がったままで3着は有ったと考えても良いかもしれない。

▲ダンスインザムード6着
道中はダイワメジャーの内につけていたものの、直線でダイワメジャーが先に内をとると外からダイワ
メジャーを捉えにかかる。しかしダイワメジャーが直線で外に出した際にこの馬も一緒に外に出し、直
線ではドミノ倒しのように中団の馬が外に出す展開になってしまい末脚が伸びきらなかった。この馬の
場合も結果的に後ろを走っていたスウィフトカレントに格好の進路を与えてしまい、こちらは掲示板外
に敗れるという結果になってしまった。

△アサクサデンエン7着
内枠を利に道中好位につけて、徹底的に内にこだわりロスの無い競馬に徹する。結果的に直線で前
にいた馬が軒並み進路を外に取ったために、この馬だけはこの流れに巻き込まれること無く自分の競
馬ができた。しかしダイワメジャーとの差を詰めるには至らず7着。毎日王冠の予想外の大敗を考えれ
ば大きく持ち直したと評価して良い。

△オースミグラスワン14着
最後方から追い込む競馬をしたにしては直線で全くといって良いほど伸びず。
不利らしい不利も無く、全く見せ場もなかったのは不満。

×スウィフトカレント2着
道中はスイープトウショウを意識したかのような位置取りで、3コーナーではスイープトウショウよりも速
めに仕掛けて内に進路を取る。結果的にコレが大正解で直線でダイワメジャーが外に出した際に進路
が完全に開き差すのにもってこいの展開になる。ココから内差しが決まっても良かったが、ダイワメジ
ャーも外に持ち出したあとにもう一度伸び、差し切れず。オールカマーでは進路が無くなる不利があっ
たが不利が無ければこんなもので、逆に外にソロに進路を取るハメになったコスモバルクとは明暗が
逆転した格好。ともに力を出し切ればほぼ互角と考えて良いのではないか。

注カンパニー16着
ゲートで暴れて外枠発走。コレが関係したかは分からないが全く競馬にならなかった。
恐らく馬も競馬したくなかったのであろう。
アルゼンチン共和国杯
◎トウショウナイト
○アイポッパー
▲ウインジェネラーレ
△チェストウイング
×トレオウオブキング
注アドバンテージ
トウショウナイトを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
どの馬も重賞レースで決め手を欠いて負けてきている馬ばかり。唯一の重賞勝ち馬ウインジェネラー
レを除けば重賞を取りこぼし続けている善戦マンだらけで決め手の弱い馬同士で勝負どころの4コー
ナーから一気に勝負に出る可能性が高く、揉み合いになるのは必至と思われる。
どの馬も重賞未経験や重賞で直線抜け出し損ねて雪崩れ込んで入ってくる馬ばかりで、直線でもある
程度競り合ったあとに抜け出す馬が現れ、それに続くように勢いに乗った差し馬が突っ込んでくると思
われる。重賞勝ち馬ウインジェネラーレも右目を失明しているハンデがあり、力量差は不明瞭。
まず考えられることは、レベルが低い中での総合力勝負が考えられる。

◎トウショウナイト
切れる脚を持っていない弱点はあるものの、11秒台のラップを早めに刻んで前を捉えて決め手に屈し
ながらも食い下がる実力がある。今年は京都記念、日経賞、目黒記念といずれも上がりが遅い決着
になったにもかかわらず負けて来たが、調教師も騎手も認める大スランプによるもの。休養をはさんで
の札幌日経OPは逃げるコスモバルクが2周目3コーナーから追い出し始めてペースを徐々に上げて
行く末脚の持続力勝負に持ち込んだ際に、上がり4F全て11秒台のラップを刻んでコスモバルクを一
気に捉えて4馬身突き放す快勝。最後の直線1Fも11秒台の上がりで締めたのは強い。
京都大賞典も3コーナーの下り坂からの勝負で末脚の初速で遅れを取って下がったものの、直線から
素晴らしい伸びを見せてスイープトウショウに食い下がった。春先とは明らかに出来が違う。

○アイポッパー
京都巧者で京都の外回りでは最後まで伸び切る渋太い末脚で常に突っ込んでくる。しかし重賞クラス
になると伸び切っても相手に切れ負ける決め手不足を露呈し続けている。目黒記念では直線で抜け
出すも内からポップロックに差され競り負ける弱さを露呈していて、抜け出しても最後が甘い。ただ同じ
切れる脚が無いもの同士であったこともあり57.5キロを背負っても抜け出すことが出来たのは紛れ
も無く実力。05年の天皇賞春でもトウショウナイトとハナ差の接戦をしているだけに実力は互角で、ト
ウショウナイトがスランプを脱したとすればどちらが来るかは分からない。京都大賞典の手応えを見て
現在はトウショウナイトに分があると判断して対抗

▲ウインジェネラーレ
右目を失明している。馬の目は横についているので右の視界がほとんど無いこの馬にとって、馬群の
中で揉み合う競馬は灯火の無い森の中で忍者の襲撃に会うようなもので実力を100%発揮するのは
至難の業。同じく向こう正面で揉み合ったエプソムカップでは途中で走るのを止めてしまって大敗。
休養明け後のオールカマーでは細心の注意で馬群に近づけないようにしつつの大捲くりで4コーナー
で前を捉えて天皇賞2着、4着になるスウィフトカレントとコスモバルクに大接戦を演じた。実力はちっ
とも衰えていないと考えて良い。ただし、大回りの東京競馬で捲くりをするのはかなり苦しく、現実には
前目の外につけて早めに仕掛け、抜け出して内ラチに頼って行くことになると思われる。
要は実力では全く引けを取らないものの、競馬の仕方が難しく、揉み合うこと必至な分、減点。

△チェストウイング
オクトーバーSでニシノアンサーについて行くトレオウオブキングをマークするような形で競馬を進め、
直線の攻防で抜け出して坂下の400mで抜け出したリードをそのまま守って1着。前半5Fが59秒台
で少し速かった分、上がりは36秒9と遅くなった印象ではあるが粘り通したのは高く評価。勝ち時計も
2分25秒6とかなり速く、それなりのレベルの高さはあると考えて良い。
しかし、この勝利で見込まれて54キロと重賞実績が全く無いにもかかわらず微妙に背負わされており
重賞実績のある馬とぶつけられると勝てるか否かの不安はある。

×トレオウオブキング
オクトーバーSでは3着に破れたものの、その前走の支笏湖特別ではスローな流れに乗って逃げ、3
コーナーから一気にペースが上がるところで11秒台のラップを刻み続けて後続を寄せ付けず逃げ切
ってしまった。時計は2分44秒台と札幌日経OPと比べると5秒近くも遅く同評価は出来ないが、余力
が残ればこのくらいの競馬が出来るという証明にはなる。オクトーバーSで3着に破れたこともあり、評
価されておらず斤量は51キロと軽い。枠順も内で、前目に付けて粘れる下地はある。

注アドバンテージ
トレオウオブキングを評価するなら、この馬も評価しないわけには行かない。前走の南武特別は前半
5F62秒台のスローな流れで逃げ、航続が動き出す3〜4コーナーで11秒台のラップを3連発。直線
の坂を上がった後の1Fこそ12秒かかったものの、何とか後続を振り切って押し切った。最後に時計
がかかったのはいただけないが、2走前の支笏湖特別では2分39秒と速い時計になった中でトレオ
ウオブキングのアタマ差5着と実力は見せている。ハンデも50キロとトレオウオブキングよりも軽く、チ
ェストウイングやトレオウオブキングと比べると若干落ちるもののハンデの魅力が補っている。先行し
て持ち味を出すこの馬がトレオウオブキングと同じく最内枠に居るのも面白い。
レースインプレッション
アドバンテージとメジロコルセアが互いにハナを主張する展開で、2コーナーまで争ったまま全体を引っ
張ったので非常に速いペースに。前半5Fの推定ラップはおよそ58秒4と先週の天皇賞よりも速い。
向こう正面中間からアドバンテージとメジロコルセアのペースが落ち着き、後続が差をジリジリと詰めだ
して3〜4コーナーで一気に捕らえて揉み合いになる展開になるのは予想通り。

◎トウショウナイト1着
ハイペースの流れで後続馬が軒並み早めにペースを落として差し脚を温存する作戦に出たのに対し、
逃げるアドバンテージらを常に見るような感じで5馬身差を付かず離れず追走。結果的にココでコース
の外を通って前目に競馬をしたのが勝負どころの3〜4コーナーで札幌日経OPのときのような捲りを
再現する下地になった。3コーナーからペースが上がった後続馬のなかでワンテンポ早く仕掛けて常
に真後ろの馬群のゴチャゴチャを避けるように行動していち早く抜け出したのが決め手。不利が全く無
く競馬が出来たので末脚が最後の1Fまで11秒台で締めて伸び切り、後続のアイポッパーが抜け出し
た際にも押さえ込むことが出来た。馬の力量を良く分かっている武士沢騎手が100%の実力を発揮さ
せたといってふさわしい好騎乗。人馬ともに初重賞制覇。

○アイポッパー2着
58キロを背負って2着に着たのは紛れも無く実力。アドバンテージとメジロコルセアが引っ張ったペー
スは前半5F58秒台と速く、差し馬勢も前のペースが落ち着いたころにはペースを上げて差を詰めに
行かねばならないので、差し馬にとっても息を入れるところが無い厳しい展開で58キロを背負うだけ
でもキツイのに伸びてきた。トウショウナイトは揉まれなかったとは言え外を回って捲るという荒業に出
たことも考えれば、やはり2頭の実力は互角と言っても良い。今回は互角ゆえの勝負のアヤ。

▲ウインジェネラーレ8着
道中で勝浦騎手が手綱を長めに持って馬をゆったり走らせたせいか口をパクパク。
内につけてラチを頼るのか、大外につけて右目側からの馬の接触を避ける策に出るのか、枠順も手伝
ってか結果的に大外に出しての捲り策に。しかしペースが速かったうえに差し馬勢もどっと押し寄せて
くる流れになった3コーナーで脚を使い過ぎたのか、直線でトウショウナイトに競りかけるところはあっ
たものの、残り1Fで一杯に。目の前を走っていたトウショウナイトが更に思い斤量を背負って捲り切っ
たのだから、コレは現時点での実力の差であろう。捲りやすい中山と直線勝負向きな東京との差が出
たという感じ。

△チェストウイング4着
アイポッパーよりも更に後ろで末脚を溜める作戦に。コレが結果的に功を奏して最後まで末脚が伸び
る原料になったが、直線で内目前を走っていたドラゴンキャプテンがブリッドレーンを巻き込みながら外
に大きく斜行したときに一度ブレーキをしてしまう。コレが致命傷となった。

×トレオウオブキング6着
アドバンテージがハナを強く主張したあたりから付いて行くのを止めて間隔を取った先行に。前半5F
の通過時計はおよそ59秒8前後で何とかスタミナが残る程度のギリギリの先行が出来た。ココで競
馬が出来たために3コーナーから一気にペースが上がる場面でも内側の利を利用してギリギリまで仕
掛けを我慢でき、直線で抜け出したトウショウナイトらに食い下がっていくことが出来た。しかしさすが
にペースは苦しく、坂を上がりきったところで一杯。この馬としてはベストの競馬。

注アドバンテージ11着
徹底的にハナを主張して出ムチ。コレにメジロコルセアが付いていったので超ハイペースとなった。斤
量が軽く軽快ではあったが息を入れた地点がバックストレッチ中間と遅く、息を入れて間も無く後続が
押し寄せてきたため、十分に息を入れる間も無く4コーナーから追い出す羽目になった。直線で坂真
ん中の地点で一杯になってしまいズルズル後退。軽い斤量を活かし切れなかった。
エリザベス女王杯
◎スイープトウショウ
○カワカミプリンセス
▲ヤマニンシュクル
△アサヒライジング
×フサイチパンドラ
注ディアデラノビア
スイープトウショウを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
恐らくハイペースにはならない。有力馬が差し馬と捲り馬に偏っていて、飛び出したら真っ先に京都の
4コーナーでの目標にされるからである。シェルズレイのような逃げないと持ち味が出せないような馬
は逃げるものの、よほどの馬でないと厳しい。もともと逃げという戦法が苦しいというのはあるが。

◎スイープトウショウ
もう一度信じる。京都大賞典では滅多に見ることの出来ない牝馬の差し切り勝ちのパフォーマンスが
わずか1ヶ月で衰えるはずがない。天皇賞はこれぞ牡馬の壁ということで忘れるしかない。
カワカミプリンセスが自分から動けるにせよ、どう考えても3コーナーの上り坂からロングスパートを決
めるのはリスクが高く、やはり下り坂からペースアップすると考えるのが賢明。下り坂からの差し脚なら
カワカミプリンセスよりも1枚も2枚も上のはず。カワカミプリンセスと迷ったが、頭に出来るのはこの馬
だけ。データ面で強く押せないがもう一度信じる。

○カワカミプリンセス
迷ったが京都の外回りになると捲るのは難しい。東京の2400mで捲って押し切ってしまったのだから
並のGT牝馬ではないと思うが京都の外回りでは分が悪い。秋華賞はトシザサンサンとコイウタがぐ
いぐい引っ張ってハイペースを演出したもののハイペースになっていたのは前を走っていた3頭だけで
実は後方の流れは前半59秒の平均であった。そこで自ら残り800mで動いて上がり34秒4というの
は少し物足りない。あれでスイープトウショウと勝負して勝てるかと言えば勝てないと思う。
秋華賞のパフォーマンスはすばらしいものがあったがアサヒライジングやフサイチパンドラもギリギリま
で食い下がっていて、正直そのあたり分からないところがあるのも気になる。

▲ヤマニンシュクル
東京が苦手で左回りだと差しの加速が鈍いところがあるので府中牝馬Sの敗退は気にしない。現に直
線では進路がつまりながらも最後まで伸びて来ていて、3コーナーでモタモタしたのがなければ分から
なかった。もともと中間が緩い流れは苦手で、府中牝馬Sの前半5Fは61秒と緩んでいた。このペース
で3コーナーに突入してモタモタしてしまったら致命的といって良く、今回は度外視しても良い。昨年も
丸1年の休み明けで際どい3着争いに加わっているだけに仕上がっていれば怖い。

△アサヒライジング
カワカミプリンセスばかりが評価されているが、地味ながらこの馬も油断できない。秋華賞では外を捲
って上がっていったカワカミプリンセスを内からすくい上げるように先頭に立ち、ゴール前はギリギリま
で粘りこんだ。この馬の走破時計は前半5F59秒2程度で力は出し切っているがもう少し伸びる下地
はあると思う。ココからは未知なので分からないが、秋華賞でカワカミプリンセスにあそこまで食い下
がれれば分からない。

×フサイチパンドラ
こちらもアサヒライジングと全く同じ。終始アサヒライジングをマークするような形で直線差すつもりだっ
たのが逃げ残られたという感じ。アサヒライジングと同じく、カワカミプリンセスに対抗して来たところを
評価したい。

注ディアデラノビア
この馬は決して切れる馬ではない。むしろジリジリと伸びるタイプの馬で、そういうタイプの馬で無けれ
ばオールカマーで3コーナーから11秒台のラップを連発してから直線でハナ差を争う勝負は出来ない
と思う。今回はスイープトウショウが非常に強いので末脚勝負で勝ち目が無いというのは良く分かって
いると思う。そうである以上は3コーナーの下り坂の初めからカワカミプリンセスと一緒に仕掛けていく
可能性が高く、そこでの駆け引き次第ではヤマニンシュクルと同じく、大きな見せ場を作るかもしれな
い。
レースインプレッション
ようやく、今になって斜行などの進路妨害に対して厳しく対応するようになったと言われてもそんなも
の誰も信じない。JRAの元騎手坂井千明騎手でさえ現在の裁定委員のジャッジに不満を持っており、
サラブレ誌上で裁定委員のレベルの低さを嘆いている。今回だけ厳しいのであろう。
安田記念で他馬を妨害するだけ妨害して直線でも後続馬めがけて逆噴射して大迷惑をかけたザデュ
ークがたった8万円の過怠金で済む一方でのこの裁決は不満大有り。外国人と武豊だけはしっかりと
守るJRAに辟易。

◎スイープトウショウ3位入線繰り上がり2着
シェルズレイが飛ばして前半5F57秒4のハイペースをつくるも、この馬はしっかり抑えて61秒台。3コ
ーナーの下り坂の入り口あたりから加速し始め、フサイチパンドラのすぐ後ろで構えて4コーナーに外
に追い出すも、更に前のアサヒライジングを意識したフサイチパンドラ鞍上の福永騎手が外に出してし
まい、また外に出す2度手間。結局このロスがフサイチパンドラを逃がしてしまう結果になった。
直線に入って追い出されてからすばらしい伸びを見せてカワカミプリンセスを差さんと伸びるも残り1F
で急速に伸び脚が止まり、ゴール前では池添騎手が追って追ってようやく3着入線。かろうじてディア
デラノビアは差したもののカワカミプリンセスとは最後の末脚にはっきりと差があった。京都大賞典のと
きもあったが、直線で一度切れる脚を使うとすぐ遊んでしまうようになっている感じで、詰めが甘くなっ
てきている印象。次は買いにくい。

○カワカミプリンセス1位入線12着降着
負けろといっているのに近い裁決も、ヤマニンシュクルを明らかに妨害してしまったのでは仕方が無い
か。しかし斜行してもスピードで上回っていれば斜行にはならないというルールで考えれば、もう少し
遅く外に出していくしかなかったとしか言いようが無い。今回は事故と考える。
馬のほうは激流にしっかり折り合い、直線では内からフサイチパンドラを楽々抜き去る実力の違いをア
ピール。フサイチパンドラもスイープトウショウを抑えているあたり、スイープトウショウよりは完全に力
量で上回ったと考えても過言ではない。現に4コーナー中間付近では前を一瞬で捉えるほどのすごい
脚を使っている。

▲ヤマニンシュクル12位入線11着繰り上がり
伸びかけたところではるかに脚色で上回っていたカワカミプリンセスに急に内に食い込まれて大ブレー
キ。コレが完全に命取り。

△アサヒライジング5位入線繰り上がり4着
前走よりも速いペースでカワカミプリンセスを意識して坂の上りからスルスル仕掛け始めたためか、直
線の中間あたりで末脚の伸びが止まってしまう。最後まで一杯にならなかったとは言え、後方に構え
たフサイチパンドラに直線であっさり差されたあたり、力量的にほぼ互角で展開のアヤということを知ら
しめた。今後の牝馬限定戦では狙い目。

×フサイチパンドラ2位入線繰り上がり1着
道中はスイープトウショウの前を走ってアサヒライジングを徹底マーク。結果的にはベストポジション。
3コーナーでもスイープトウショウよりも早めに動き、カワカミプリンセスを内で常に見るような形で外差
しを図った。直線でアサヒライジングを捕らえて押し切る競馬であった分、最後の最後で伸びが止まっ
てしまったが、スイープトウショウも一杯になっていて何とか押さえ込めた。繰り上がりの優勝ではある
が直線の2F〜1Fの間の200mで推定11秒2前後の脚を使って差してきたスイープトウショウに差さ
れずに競り勝った実力がアピールできただけで十分。福永騎手のコメントには含蓄があった。

注ディアデラノビア4位入線繰り上がり3着
私はとても思えないが、岩田騎手によれば良い脚が長く使えない馬らしい。3コーナーの下り坂でもフ
サイチパンドラやスイープトウショウが抜き差ってもまだ仕掛けず、4コーナーで内にポジションを取って
コーナーワークの利を生かして直線でいったんは抜け出しかけるところを見せた。しかし道中のハイペ
ースが堪えたのか、この馬もまた末脚が最後で一杯になってしまい、雪崩れ込む形での結末。2キロ
の斤量はあったとしてもカワカミプリンセスとは迫力の違いに歴然とした差があった。本来なら直線半
ばで抜け出しても良いほど素晴らしい競馬をしたと考えても良い。
マイルCS
◎ダンスインザムード
○ダイワメジャー
▲プリサイスマシーン
△カンファーベスト
×コートマスターピース
注ロジック
ダンスインザムードを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
京都は前日から雨。この調子なら京都競馬は馬場の土に十分に水分がしみて柔らかくなり、このレー
スのころにはあちらこちら芝がめくれてきて時計がかかってくるはず。ただでさえ馬場が荒れかけてい
ることを考えればなおさら。昨年は馬場状態が良すぎて例年なら完全に前が潰れるほどのハイペース
でも前が持ちこたえたが、今回はそうは行かない。すんなりダイワメジャーでは行かないと思う。

◎ダンスインザムード
今年の重馬場マイラーズCでダイワメジャーの2着。控えたダイワメジャーのすぐ後ろで構えて、直線
抜け出したところを強襲する脚を見せた。そのときの脚は前半5F61秒9からの34秒6で、ヴィクトリア
マイルでも勝負どころまで溜める競馬で勝ち、それが定着。渋った馬場でこの芸当が出来るのは大き
い。毎日王冠で近年例がない牝馬の2着で牡馬とは問題無くやっていける。
天皇賞は直線でダイワメジャーが外に出して進路を塞ぎ、ブレーキをかけて外に出した際にコスモバ
ルクにぶつけてしまいリズムがバラバラになったのが敗因で絶対に力負けではない。GTを2つ制して
いるマイルでなら変わり目は十分にある。

○ダイワメジャー
天皇賞を制したとは言えど、後ろからやってきてきた差し馬勢がダンスインザムードを初めにドミノ倒し
のように不利を受けていって末脚を発揮できなかったのが勝因で、昨年のマイルCSも馬場が軽すぎ
て前が全く止まらない馬場になっていたことを考えると、如何に今年マイラーズCを制していたとしても
若干本命にはしにくい。皐月賞と天皇賞の実績は認めるものの天皇賞の勝ち方は納得が行かない。
現に天皇賞のダイワメジャーのラップは前半59秒6、後半59秒2で前半が緩んでいるにもかかわらず
終い1Fは12秒5と一杯になっていて、コレで差されない方がおかしいという内容で疑問が残る。

▲プリサイスマシーン
スワンSは前半5F56秒8と非常に速く、その割には前半3F34秒5と3コーナーの坂までが若干緩ん
だことを考えれば淀みないハイペースであったことが伺える。そのハイペースの流れで外目の4番手
をしっかりキープして4コーナーから追いはじめ、残り1Fで体制を整えたあとに一気に強く追い出した途
端に急激に伸びて差し切り。ラスト1Fの上がりは11秒6で2Fから最後まで全て11秒で締める競馬は
ダイタクヤマトやショウナンカンプ、ギャラントアローくらいで、非常に強い内容。更にこの馬は同じよう
なペースで1800mの中日新聞杯を1分46秒3のレコード勝ちをしていて距離も全く問題無い。今年の
マイラーズCがハナを切ってしまってダイワメジャーの目標になってしまった誤算以外は、この馬の苦し
い要素は年齢くらい。松岡騎手にも何らかの策があるようで期待できる。

△カンファーベスト
関屋記念で初のマイルを前半5F59秒6から32秒9の上がりを繰り出して勝利。京成杯オータムハン
デではステキシンスケクンに逃げ切られる誤算はあっても57キロを背負って前半5F56秒台の激流を
走ったとは思えないラスト1F11秒2の驚異的な上がりを繰り出して2着。前走の富士Sが3着になった
ことも無い相性が悪い東京競馬ということを考えれば全く問題なく、これほどスロー&ハイ関係なく強い
競馬が出来るなら文句無く買える。この馬も心配なのは年齢くらい。

×コートマスターピース
イギリスやフランスのマイル競馬での実績ばかりで固くて高速の京都競馬では全くアテにならない実
績も、前日から雨が降り続いて馬場が軟らかくなるなら分からない。鞍上も含めて要注意。

注ロジック
ニュージーランドトロフィーで橋口調教師が『加速に時間がかかる馬』と言っており、直線が長い競馬
場で時計がかかったほうが得意なようである。カシオペアSは前半5Fが61秒と緩みに緩んでの瞬発
力勝負でこの馬には全く適性が無かった。日本ダービーで5着に伸びてきたように馬場が緩めば一変
は望める馬で、更に追える鞍上になったことで変化を狙いたい。
レースインプレッション
東山特別のあたりからまともに時計がかかりだしていたので、この調子なら内外関係無しの馬場にな
る・・と思い、内枠の馬中心に馬券を組んだものの、終わってみれば外枠決着。まあこんなものか。
しかし時計がかかってきたと思われる馬場で1分32秒7というのは速い。

◎ダンスインザムード2着
スタートを追わずにダイワメジャーが行ったのを確認してからスッと外目の空きを探すようにスタート。
向こう正面で多少揉まれることはあったものの、3コーナーで前の馬が内にコースを取るときもマイペ
ースで外を走り、直線で一気にスパート。ダイワメジャーが直線で先頭に立つあたりでモタモタしたので
差すかと思ったものの、強いステッキが入ってからは再び疾走。コレが一杯も良い競馬をしている。

○ダイワメジャー1着
ステキシンスケクンが前に行き、外目後ろを追走。ステキシンスケクンのペースはいつもどおりのペー
スで速かったが前が速いペースで折り合い、コレが結果的に良かった。3コーナー〜4コーナーでギリ
ギリで内に入って4コーナーで再び外に出す競馬が内を走る馬には迷惑であったと思うがまあ良し。
直線で少しモタモタしたものの、ダンスインザムードが突っ込んできたあたりからステッキが強く2発入
りダンスインザムードを振り切る。今回は非常に強い内容で改めて認識

▲プリサイスマシーン6着
思ったほど馬場が悪くならず、スタート直後から常に外に外に出しに行く走り。偶然ダイワメジャーの内
が空いていたのでそこで落ち着くも、3コーナーで馬群全体が内に入ったときに馬場の一番悪いところ
を走らされてしまい手応えが悪くなる。4コーナーで再び外に出そうとするもダイワメジャーに接触、もう
一度外に出すのを試みるも下がってきたステキシンスケクンが邪魔になり、終始内での競馬を強いら
れる。直線一度は抜け出すかの勢いで伸びて脚色は劣らずも伸び負けた。

△カンファーベスト10着
スタート直後はプリサイスマシーンを見るような形で外に行ける場所を探したが、外で前行けるような
場所が無いと判断したのか、向こう正面の途中で下げ始めハットトリックのすぐ内にポジションを取る。
結果的にコレが致命傷となり、3コーナーでも4コーナーでも外に出す機会が回らず、競馬にならなか
った。3歳時はカブトヤマ記念で大斜行をして降着になったりと若馬らしいところがあったが、今回は妙
に大人しかった。歳を取ったせいなのかも知れない。

×コートマスターピース7着
スタートから行かせず、ワザと下げて外目の進路を探すのはカンファーベストと同じ。ただこちらも外枠
の馬がギリギリで内に入ってきたために良いポジションが見つからず、右往左往することになる。
何とか外目で良い場所が見つかり、テレグノシスの内あたりから差し脚に賭けるが、位置が後ろ過ぎ
た。最後の伸び脚はダイワメジャーやダンスインザムードに差が無いもので、前半のロスが響いた。

注ロジック17着
スタート直後に外に出そうとしたがこちらもまた外に出せず。スーパーホーネットの後ろを走るような感
じになったものの、やはり3コーナーで馬場の一番悪いところを走らされてしまう。コートマスターピース
はココで覚悟を決めて内差しを敢行したが、この馬に内差しするのは無謀と判断して直線でももう一度
外に出そうとする。結果、外には出せたものの、前の馬を差すほどの脚は無かった。実力負けか。
JCダート
◎メイショウバトラー
○ブルーコンコルド
▲シーキングザダイヤ
△ハードクリスタル
×サンライズバッカス
注ジンクライシス
メイショウバトラーを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
徹夜明けで眠いのでパス(笑)
レースインプレッション
寝起きで眠いのでパス・・・・ Orz
JC
◎ディープインパクト
○メイショウサムソン
▲ハーツクライ
△コスモバルク
×スウィフトカレント
注ドリームパスポート
ディープインパクトを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
凱旋門賞でディープインパクトが破れ、プライドや雪辱を誓ったハリケーンランらが大挙押し寄せてくる
と思いきや、禁止薬物検出時の緊急会見でディープインパクト出走問題無しをコメントしたとたん次々
と出場辞退。終わってみればウィジャボードのみで何とかフリードニアを勧誘。
『イプラトロピウムは今後は禁止にしていく検討』と言いつつ2ヶ月何の動きも無くズルズル引っ張りディ
ープインパクトはJC出走。結局はJRAの規定すらもディープインパクトの都合次第ということか。
このJRAのリーダーシップの無さと公正を欠く行動は、更なる売り上げ減を招くでしょう。

◎ディープインパクト
別に薬物を使うからというわけではなく、フツーにこの馬から買ってみるのみ。強さは既に証明済み。
凱旋門賞でずっこけたこともJCの過去の傾向上は有利でケチはつきにくいとみた。そのうえ馬場の3
コーナー付近から芝が荒れ始めており、そのあたりから捲りをかけるディープインパクトにしてみれば
追い風。相手は比較にならないほど強く、毎度毎度のオーバーペースで簡単に前崩れになるような展
開は考えにくく、競り合って弱いところを見せているあたり、多少付け込まれる隙はあると思うが本命
には一番近い。たぶん3着は外さない。

○メイショウサムソン
菊花賞は破れ、さらに格上になると言っても日本ダービーで制した東京の2400mでは不甲斐無い競
馬は出来ない。3歳での最大の試練になると思われる。東京スポーツ賞2歳Sではフサイチリシャール
の2歳レコードの2着、中京2歳Sではレコード勝ちと切れないもののスピードは豊富で世間で言われ
ているほどズブくは無くスタミナ一辺倒ではない。神戸新聞杯では前半58秒台の流れで3番手をキー
プし、3コーナーでは外から捲ってフサイチリシャール以外を押さえ込み、最後にフサイチリシャールを
捕らえる非常に強い内容で2着でも好感。大外枠が取れたことで3コーナーの攻防も有利に進められ
、ディープインパクトと真っ向勝負が出来そう。強い相手だが破らねばならない相手で好走期待。

▲ハーツクライ
戦前に喉鳴りを公表。凱旋門賞前の渡仏以降のコメントが誇張されたコメントであった池江調教師に
対して何らかの決意がありそう。幸いごく軽度なもので影響さえなければ昨年のJCで直線前10Fで1
分57秒台の超ハイペースの中で見せたとてつもない追い込みや有馬記念で見せた1000mの超ロ
ングスパートのようなパフォーマンスは出来そう。少し特殊な時計であった昨年の有馬記念はアテに
ならないが昨年のJCの脚はディープインパクトでも楽に出せるものではないだけに期待。

△コスモバルク
抑えることが出来るようになって、決め手が生かせるようになった今回は狙い目。ディープインパクトと
比べるとスケールは少し小さいが、メイショウサムソンと同じく外枠を拾って勝負どころまで楽に持って
いければ追ってばてない末脚を生かして食い込めるかもしれない。天皇賞秋が不利を受けたとは言え
最後が少しだらしなかったので一変が必要ではあるが、何よりもバテてから伸びる根性に期待。

×スウィフトカレント
オールカマーで上がりの4Fを全て11秒台で締めて直線で進路がなくなりながらも4着。コスモバルク
とほぼ同じ実力とは言え天皇賞秋の走りはオールカマーで見せたパフォーマンスが生きており好調そ
のもの。その実力が今回も発揮させればあっと言わせることが出来るかもしれない。

注ドリームパスポート
3冠では残り4Fから2Fのところで10秒台のものすごい脚を使うものの、最後まで伸びないという弱点
があった。しかし神戸新聞杯では前半58秒台のハイラップで中団に構えて3コーナーからの捲り合戦
でも外に出してメイショウサムソンを差し切ったりと末脚が最後まで伸びるようになってきている。末脚
のどこかで1F10秒台の脚が使えればディープインパクトを逆に差すことも数字上可能で、狙える。
鞍上が豪腕の岩田騎手というのがどう出るか不安ではあるが馬の実力は認める。
レースインプレッション
とりあえずJRAがディープインパクトにレコード更新をさせるために馬場に転圧機をかけてガチガチに
固めて凹凸部分に緑の砂を撒くような小細工をしなかったのは好感。本当はこんなことは当たり前な
のですが、ココ最近はメイショウサムソン潰しを初め土曜日から日曜日にかけて急に時計が出るように
なる馬場が多かったのでファンも勝負師も大迷惑であったと思います。一度痛い目見ないと身に染み
ないかも。

◎ディープインパクト1着
この馬らしい強い競馬であったが、実力としては99年のスペシャルウィークと同程度の実力なのでは
ないかと言う目処がついたあたりが大きな収穫。今までがオーバーなハイペースで4コーナーで前が
バタバタになるのを抜き去る競馬で『飛んだ』と表現されて、他の馬にしてみれば背景扱いされていた
のが平均ペースからの実力勝負となり真っ向勝負の内容となった。コレで勝ったのだから強いという
ほか無いであろう。今回は文句無しに実力を認める。

○メイショウサムソン6着
馬場は適度に時計が掛かってこの馬に不向きといえるような馬場ではなかったが、この馬にしてみれ
ば位置取りが後ろ過ぎた。スプリングSで前半5F1分程度の競馬で制しているのでペースが遅かった
とは言わないが、ディープが後ろなのでもう2馬身ほど前につけていても良かったかもしれない。
直線ではトーセンシャナオーが邪魔になったりフサイチパンドラが気になってか左右にフラフラしていた
感じで何とも持ち味が十分に発揮できていたとは言えないであろう。菊花賞と同じく馬体の凄みはある
ものの腹回りやトモ尻に若干余裕があり、もう少し絞れて本調子になれば変わると考えて良い。

▲ハーツクライ10着
敗因は喉鳴り以外考えられない。

△コスモバルク4着
道中はしっかりと折り合って1分1秒の平均ペースでハナを切り、直線での瞬発力勝負に持ち込んで
良く走っていた。直線に入ったところで大きく外に出たが、あれは荒れた内を避けるためであり馬が一
杯になってヨレたと言う感じではない。後ろから他馬が接近してきたときに馬体をぶつけに行くのは五
十嵐騎手ならいつものことで、心配するようなことは無いと思う。ただしもう少し成長しないとディープに
実力勝負で勝つのは苦しい。

×スウィフトカレント8着
11秒台の脚を何ラップも続けて出すジリジリ伸びるタイプなので、今回のような直線で瞬発力が競わ
れるような展開は合わない。この馬自身は追われて良い反応を見せていたものの瞬発力負け。
同型のコスモバルクがハナを切ってあの結果なので、中団後方のあの位置取りではある意味、仕方
が無い。

注ドリームパスポート2着
道中は中団でしっかり抑えて直線勝負でいち早く追い出されたが、ボコボコでスピードが出ない馬場
の内側に真っ先に突っ込んでいってしまったのが誤算。あれほど馬場の悪いところを通って、一方大
外の馬場の一番良い部分から追い込んだディープインパクトと比べれば内容は上。
次の勝負で馬場での不利などが無ければ通用。
阪神JF
◎ピンクカメオ
○クラウンプリンセス
▲ハロースピード
△アストンマーチャン
×マイネルーチェ
注イクスキューズ
ピンクカメオを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
ゴールデンホイップトロフィーの内容は前半5Fが59秒8のスローでほとんど直線勝負ながら上がりは
ほとんどが34秒台で相当に掛かっている。ファンタジーSの内容がほとんどマイルCSに近い流れでア
ストンマーチャンがペースの中心を握る可能性が高いので淀みない流れになると考えて良く、長い直
線では最後入り乱れての大混戦になると予想。アストンマーチャンですんなりとは行かない。

◎ピンクカメオ
くるみ賞で函館2歳S4着のマイニングゴールドに完勝。内容も前半3F35秒3の流れを中団につけな
がら4コーナーで外から上がって行き、コーナーでは遅れたものの直線はグングン伸び脚を増していき
先行して前を争っていたマイニングゴールドをキッチリ差し切る強い内容。雨上がりで時計が掛かって
いた馬場も考えれば勝ち時計1分22秒5は優秀で東京の大回りコースと直線の坂を経験して制した
のは大きい。人気どころとほとんどぶつかっていないのは気になるが、この内容の競馬が出来れば勝
負にならないような競馬はしないと思う。父も2歳戦の鬼なだけにココで勲章を。

○クラウンプリンセス
出遅れてしまったデイリー杯2歳Sで勝ち馬オースミダイドウに0.1秒差5着。それも直線では完全に
勝負圏外の最後方からの追い込みなのだから侮れない。黄菊賞ではスローに流れた馬群の内に突
っ込んでしまい4コーナーで減速するロスがあったための敗退で、道中が緩むとは思えない今回のレ
ースで再び差しに徹すれば問題無さそう。新しい阪神競馬の直線で2歳牝馬が最後まで残ることは、
よほど道中緩まない限り考えにくく、チャンスは有ると考えて良い。

▲ハロースピード
やはり休み明けでマリーゴールド賞よりもはるかに速い流れではスワンS並に速かったファンタジーS
の流れには乗り切れなかった。後方につけたものの、3コーナー〜4コーナーで前の馬が邪魔になっ
て進路を作れずにいるうちにアストンマーチャンに行かれてしまう結末。それでも進路が開けば上がり
33秒8の脚で3着に来たように力はあることをアピール。一度叩けば変われる余地あり。

△アストンマーチャン
小倉2歳Sで前半3F32秒5の猛烈な流れに乗って圧勝。ファンタジーSでもテンの2Fを抑えただけで
坂の頂上が近づいてきてからはほとんど1200mの競馬に近いラップを刻んで圧勝。ファンタジーSは
非常に強い内容で時計がかかる洋芝と坂のある新阪神競馬がどう影響するかは分からないが、そん
なに大崩はしないと考えて良い実力。しかしファンタジーSと同じテンを緩めてあとは1200mの競馬と
いうのは今回は困難で、いわゆるひとつの壁があるのでそれを飛び越えられるかにかかっている。

×マイネルーチェ
新潟2歳Sでは前半5F61秒のスローペースに乗って先行し、直線勝負で33秒5の上がりを繰り出し
てゴールドアグリに際どく迫って2着。この流れで2着した馬にほとんど1200mの流れになったファン
タジーSに適応できるはずも無かった。ココ中間の調教では完全に復調していて追い切りでは併走相
手を大差でぶっち切る非常に強い内容で全く別の馬になっている。今回は侮れない。

注イクスキューズ
ファンタジーSでは出遅れてしまい、テンで相当強引に2番手につけたときに前半3Fのうちに34秒台
を切るか切らないかの脚を使っているので流れには十分対応できる。先行して直線でどうかという感
じになると思うが、札幌2歳Sでナムラマースに最後まで食い下がったあたり新しい半身競馬の直線で
バテバテになようなことは無いと思う。ココ2戦共に最後まで伸び切っている辺り信頼度は高いが少し
詰めの甘いところも見せているのでゴール前の急坂で一気に差されないかだけが心配。
レースインプレッション
前半4F46秒3、後半4F46秒8で勝ち時計1分33秒1。マイルの2歳レコードが牝馬から出たのは驚
異としか言いようが無い。フェアでスピードが出しやすい競馬場になったというのもあるが、同じマイル
でゴールデンホイップトロフィーの時計を1秒以上上回る時計が出たわけなので、コレは馬場云々より
も実力。相当にレベルが高いと認めざるを得ない。恐らくこれ以上の時計は早々出ないと考える。
アストンマーチャンが絶好のスタートを切って内々の最短コースを走って直線で力強く抜け出し独走態
勢に持ち込んだ。絶好のスタートで最短コース、推定ラップは前半4F46秒5、後半46秒6でほぼ全力
を出し切った内容と評価してよく、それを力づくで差したウオッカは並の牝馬とは思えない。このまま成
長を続ければメジロドーベル級の超大物になりうるほどスケールの大きい内容であった。

◎ピンクカメオ8着
良いスタートは切ったものの、テンでアストンマーチャンが優位に立って後続馬がついて行ったときに
ハイペースになることを意識したのか抑える選択を取った蛯名騎手であったが結果的にコレが仇にな
った。抑えたものの内に閉じ込められて折り合う場所が見つからず、淀みない展開の中でジリジリ後
退。4コーナーから追い出したときに鋭く伸びたが、すぐに馬ゴミに突っ込んでしまい進路を失い行き場
を探している間にレースが終わってしまった。馬としては全力を出すには程遠い競馬内容で、鞍上のミ
スが目立った。

○クラウンプリンセス7着
前半4F46秒3の流れに対して何と3番手。後方から脚を溜める競馬をしなかった。
コレが吉と出たか凶と出たかは分からないが、いい位置につけて競馬したものの直線で伸びいまひと
つ。この馬のペースとしてはアストンマーチャンと同じで引き離されたのは実力と考えて良い。

▲ハロースピード6着
まるでワザと遅らせるかのようにソローっとゲートを出した。道中は後続の様子を見るような感じで直
線追い込んだがアストンマーチャンを捕らえるほどの鋭い伸びはなかった。ファンタジーSの着差がそ
のまま出た感じで能力的にはコレが限界か。

△アストンマーチャン2着
この馬の力量を舐めていた。もちろん力量で抜けていた面もあったがスタートが絶好で、すぐに先頭に
つけて限りなく不利を受けない競馬をして馬の能力を最大限使ったのが大きい。武騎手のファインプレ
ーによるものでココ3年のファンタジーS価値から1番人気で挑戦した3頭よりも競馬の内容はずば抜
けて良かった。今日は褒めるしかない。

×マイネルーチェ12着
後方のまま、伸びる気配なし。実力なのであろうか。

注イクスキューズ5着
アストンマーチャンが前に行ったのを確認してから抑える体勢に。抑えて脚を溜めて差しに迫ったが、
やはりアストンマーチャンを差すほどの脚は無かった。ハロースピードと同じく、直線に向いてからアス
トンマーチャンに引き離されて詰め寄れなかったのは実力というほか無くコレは仕方が無い。
朝日杯FS
◎オースミダイドウ
○ゴールドアグリ
▲フライングアップル
△ローレルゲレイロ
×アドマイヤホクト
注マイネルレーニア
オースミダイドウを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
テンの速い馬が揃っているので2コーナー近辺が非常に厳しい流れになると予想。ココで良い位置を
取り損ねてロスすると厳しいと考える。3コーナーまでの下り坂でマイネルレーニアとアドマイヤホクト
が息を入れられる場面があれば、3〜4コーナーで後方の差し馬が押し寄せてきても持ちこたえること
が出来て直線で有利、3コーナーまで11秒台のラップでバシバシ刻んで行くようなら4コーナーでフライ
ングアップルやゴールドアグリの差しが決まりそう。いずれにしても向こう正面の下り坂が展開を左右す
るが、ある程度対応できる買い方で。速くなっても遅くなっても自分から動けて、自分から動いても地
力で持ちこたえることが出来る実力があるオースミダイドウとローレルゲレイロは外せない。

◎オースミダイドウ
デイリー杯2歳Sでは向こう正面の上り坂で徹底的に抑えて直線で余力を持たせる競馬。3コーナー
の坂の頂上まで抑える競馬で坂の下りからのペースアップがスムーズで、直線での反応もよく力強く
抜け出して内で驚異的な粘り腰を見せたローレルゲレイロを差し切った。レース内容は前半47秒4、
後半46秒9と見た目スローではあるが、コレは京都外回り1600mの特徴であり罠。前半のペースが
上回るようだと実際はオーバーペースになって前が全滅する。実際に朝日杯FSで2着したメイショウ
ボーラーも前半47秒7、後半46秒4のペースで逃げ切り勝ちしていたのでラップ的にもメイショウボー
ラーの競馬が出来るあたり合格点。鞍上もペリエと文句無しで勝利を狙える。

○ゴールドアグリ
新潟2歳Sでは超スローのなかで62秒台のラップから33秒フラットの脚を繰り出して差し切り勝ち。直
線だけの脚なのでアテにはならないものの、この瞬発力は買い。京王杯2歳Sでも前半4F47秒と渋っ
た馬場ならまあまあ速い流れを後方追走。内を突く競馬でアルカセニョーラらを交わす競馬をする一方
で大外から来るアドマイヤヘッドに一度差されながらも、進路を開いて追い出したら見違える脚を使い
最後の1Fで一度差されたアドマイヤヘッドを内から差し返すという凄まじい脚を使った。上がり3Fでは
アドマイヤヘッドの方が勝っているだけに、直線200mの末脚は10秒台までいっていた可能性が高く
もう1F伸びる今回はかなり怪しい。内枠をピッタリ当てて勝負どころの3コーナーまで不利を被りそうに
無い枠を拾ったのも吉。

▲フライングアップル
東京スポーツ賞2歳Sでは前半5F62秒台の緩い流れに乗って、3コーナーから大捲りで直線に入っ
たところでフサイチホウオーに並びかける脚を使う。そこからフサイチホウオー、ドリームジャーニーと
叩き合いになるが、上がり3Fで勝ったドリームジャーニーを上がりが劣りながらも差し切って2着した
あたり、中山の3〜4コーナーの攻防で有利に捲って行くことが出来そうで妙味を感じる。東京スポー
ツ賞2歳Sの当日はCコース変わりで内が伸びる傾向にあったことを考えればなおさらで、好勝負を。

△ローレルゲレイロ
夏場は一介の『仕上がりの早い馬』であったが、デイリー杯2歳Sで前半4F47秒8程度で通過、後半
に46秒6の末脚を使って直線で差して来たマイネルソリストやマルカハンニバルを内から差し返すと
言う驚異的な粘り腰を見せたのは大きい。4コーナー手前で少し窮屈な場面があって、あそこで既に
大勢としてはマイネルソリストに分があったにもかかわらず、直線でステッキが入ってからの伸びが強
烈で切るわけには行かない。とにかく競り強い馬でスピードもあり距離もこなせるのが強い。

×アドマイヤホクト
2歳500万下条件戦で、前半3F34秒1と例年の朝日杯並みの速い流れに乗って、中間一息入った
後に勝負の3〜4コーナーを外から持ったままの手応えで差を詰めて、直線で力強く抜け出した。抜け
出した後も最後の1Fで手前を変えた際に再び伸びていて中山のマイルならギリギリ何とかなりそうな
手応え。とにかく朝日杯FSで通用するペースを乗り切って、後半の苦しいところでも抜け出せるだけの
パフォーマンスを見せたのは大きく、距離以外は何一つ不安が無いのが大きい。雰囲気としては過去
に朝日杯で3着したアポインテットデイのイメージに近い。

注マイネルレーニア
前半4F47秒と馬場が渋ったことを考えれば速い流れに乗って3番手。3〜4コーナーで逃げたシベリ
アンクラシカを捕らえたあとは息の長い末脚で迫るマイネルフォーグやアロマンシェスを寄せ付けなが
らも先頭は譲らなかった。馬場が渋っていた上に前半に速いラップを刻んだために、後方の差し馬は
持ち前の瞬発力を活かし切る競馬が出来なかったあたりは展開や馬場に恵まれた点もあり、あまり高
い評価は出来ないも、新潟2歳Sで3着に入っていて距離はこなせるし末脚がなかなか一杯にならな
い息の長いところも評価できる。展開次第でゴールドアグリの逆転も有ると考えて良い。
レースインプレッション
勝ち時計は1分34秒4。前半46秒8の後半47秒6。2コーナーを過ぎたところで前のペースが緩んで
全体の流れが落ち着いたことから前はそう簡単にとまらないと見ていたが、大外から別次元の末脚を
使うドリームジャーニーの差し切り勝ち。時計が遅いことからも先日の雨の影響で時計が掛かっている
からで、時計の掛かる馬場で例年並みの時計ペースで走れば前が一杯になるのも致し方ないか。
確かに最後の1Fでの中山の急坂で前を行くオースミダイドウとローレルゲレイロの脚は上がりかけて
いたとは言えドリームジャーニー以外の差し馬も伸び脚は鈍く、前を差す雰囲気ではない。しかし勝ち
馬からシンガリまで1秒以内と言う内容はやはり混戦であったということを証明することであろう。そん
な絶妙な流れでドリームジャーニー1頭が突っ込んで来たことを考えると、コレは素直に馬の実力を褒
めるしかなさそう。しかしこの馬を持ったままでねじ伏せる馬が居るとは・・・。

〜追記〜
勝利ジョッキーインタビューで蛯名騎手が『軽く飛んだ』と言うが、個人的には(´ヘ`;)なフレーズ。個人
的に飛んだ飛ばないはあまり言って欲しくない。レースコースがシアターになってしまうから。
何はともあれデビュー2年目以降の年間連続重賞勝利記録は守られた。おめでとう蛯名騎手。


◎オースミダイドウ3着
スタートしてすぐに馬なりでアドマイヤホクトを抜いて先頭に。場内どよめいたがあれが最善。あそこで
すぐに先頭に立って内につけたために後方のゴチャゴチャに巻き込まれることなくスムーズに最短コー
スを走れた。メイショウボーラーですらテンで追ってまで大外8枠から先頭に立ったのだから、予想はつ
いていた。向こう正面で少しづつペースを緩め、全体の流れが落ち着いてきたところで少しづつ前に出
して4コーナーで追いすがるローレルゲレイロに対し僅かに先頭で直線へ。直線でもいったん先頭に
立ったローレルゲレイロを差し返す場面も見られたが、再び差され大外からドリームジャーニーにまで
差されてしまい3着。ドリームジャーニーは予想外であったものの、ローレルゲレイロは逆転は考えら
れた馬で3着にキッチリ入って自身としては納得。

○ゴールドアグリ8着
テンで抑えたためにゴチャゴチャに巻き込まれることもなくマイペースな感じで3コーナーまで突入。し
かし3コーナーに入ってから追われても反応が鈍く、いつ来るのかと見ているうちに競馬が終わってし
まった。道中不利もなくてあれだけ脚を溜められたのなら末脚は爆発すると見ていたにもかかわらず
不可解で更に後方のドリームジャーニーが勝ったという事実に関しては少し不満が残る競馬。
安藤騎手曰く『右回りだと走らない』のだとか。

▲フライングアップル4着
スタートも良く、前を行くマイネルレーニアら2番手集団のすぐ後ろにつけた。流れには完璧に乗って直
線でも伸びが止まることなく堅実に伸びては来ていたが、東京スポーツ賞2歳Sで下したドリームジャ
ーニーにアッサリと交わされてしまう。東京スポーツ賞2歳Sを見る限りドリームジャーニーに実力で劣
るとは思えず、ドリームジャーニーがよほど強い競馬をしたのか、こちらが全力を出し損ねたのか。
この馬自体の実力は納得もドリームジャーニーの走りのおかげで分からなくなった。

△ローレルゲレイロ2着
先頭に立ったオースミダイドウをピッタリマークして、デイリー杯2歳Sとは逆のポジションに。いままで
は中団やや前の先行集団にくっついて直線で抜け出して粘るという競馬で詰めの甘さを見せていたが
、今回は相手を前に行かせて勝負どころで差し切ると言う王道の競馬が身に付いた。
コーナーワークに頼って粘りこみを図る競馬からは完全に脱却したようで、後方のマイネルレーニアら
の追撃を許さなかったのだから、この馬の競馬は強い。馬自身の総合力が伸びていることを感じさせ
る内容で、このまま成長を続ければクラシック戦線でも期待ができる。

×アドマイヤホクト15着
テンの速さを生かしてすぐに先頭に立って2コーナーの最内を確保したのは良かったが、オースミダイ
ドウに完全に進路を塞がれてしまい、すぐ後ろのマイネルレーニアもピッタリくっつかれて、競馬として
は揉まれ通しであった。距離が限界ギリギリで時計の掛かる馬場、更にのびのびと競馬が出来ない展
開も手伝ってか直線では一杯になって脱落してしまう。もう少し時計の速い軽い馬場なら何とかなった
かもしれないが、馬場も展開も向かないのでは距離不安のある馬にとってはキツイ。結果論ではある
が穴を狙いすぎた。

注マイネルレーニア5着
8枠から飛ばして3番手につけたマイネルフォーグのすぐ後ろにつけて、いつでも抜け出せる大勢で前
を睨んでいた。道中で流れが少し緩んだときも対応して一息入り、3〜4コーナーでは先行勢の中では
目を引く伸びを見せて先頭を走るオースミダイドウとローレルゲレイロを捕らえに動いた。
しかし直線の半ばで急に伸びが鈍ってしまい、外から伸びてきたフライングアップルにも差されてしまっ
た。直線の先頭集団で残りの1Fで抜けて時計が掛かっているあたりは、少し距離の壁があるか。
阪神C
◎プリサイスマシーン
○マイネルスケルツィ
▲フサイチリシャール
△シンボリグラン
×オレハマッテルゼ
注コスモシンドラー
プリサイスマシーンを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。10点計3000円。
レース展望
マイルCSの上位は馬場差による着差を考慮しつつ、上位勢の実力を評価して臨む。
いくら多頭数で抜けた馬が不在で混戦とは言え定量戦なのだから、そこまで極端に荒れることは無い
と思う。マイルCSで内を走って失敗した馬が今週の狙い目。

◎プリサイスマシーン
スワンSで前半5F56秒台の猛ラップに乗って先行したにもかかわらず、直線でステッキが入ると更に
伸びてステキシンスケクンを差し切り、シンボリグランの追撃を封じた。速いペースには滅法強く、中日
新聞杯ではレコード勝ちもしているだけに、スプリント並みのスピードが求められると思われる今回は
面白そう。マイルCSは内枠を拾ってしまい、3〜4コーナーで外に出そうと試みたものの、ダイワメジャ
ーとステキシンスケクンにぶつかってしまって内に突っ込んだ結果であり鵜呑みには出来ない。実際
マイラーズCで05年2着、06年5着と健闘していて、06年では不慣れな逃げを強いられながらもダイ
ワメジャー相手に良く粘っていた。すんなりと先行して脚を溜めることができれば勝てる実績がある。

○マイネルスケルツィ
マイルCSでダイワメジャーをピッタリマークして追走。前半5F57秒5のハイペースを乗り切って直線で
もダイワメジャーに食らいついていた。京都外回り1600mと違って差し馬が脚を溜めやすいのが阪神
1400mの特徴で差されるもろさを見せるかもしれないが、プリサイスマシーンと同じく前半のハイペー
スを乗り切って結果を残したのは大きく、阪神の直線でもギリギリまで粘る競馬が出来ると思う。


▲フサイチリシャール
胴が短くずんぐり体型なのに大跳びでダイナミックな走りをするパワー型。クロフネよりも俊敏さに長け
ていてスケールが小さいというのがこの馬の特徴か。神戸新聞杯と皐月賞ではテンで無理をさせずに
行きたがるのを抑え、3コーナーで全体が動き出すのを確認してから一歩遅らせて追い出して抜け出
す競馬で好走を続けている。神戸新聞杯では全体の流れが速くなった3コーナー手前からスルスルと
上がって行き、直線でメイショウサムソンを捕らえて一時は先頭に立つパフォーマンスを見せた。その
3コーナー手前からの直線半ばまでの4Fは捲り合戦で11秒台のラップを連発する苦しい流れ。そこで
スルスル上がってこれたのだから相当なスピードを持っているのだと思う。最後に差されて4着に破れ
たのは抑えて距離を誤魔化す限界で、距離が短くなった今回を狙ってみたい。距離が短くなる今回も
テンで抑えて好位差しをすることが出来れば心強い。

△シンボリグラン
追い込みが得意な馬で、ハイペースでも後続に脚を使わせて差し脚を封じる競馬が行われたマイルC
Sでダンスインザムードの更に後ろから差して来た1頭。差し脚は本当に堅実になっていて充実を予感
させるものがある。さらに出遅れ癖が解消したのも大きい。春先の気性面での問題を抱えていたときよ
りは遥かに良い方向に変わってきており外せない。

×オレハマッテルゼ
阪神では馬券対象から外れたことが無いほどの阪神堅実な馬。もともと冬馬で時計が掛かる馬場に
なると急に台頭してくる傾向にあるので今回は狙い目。休養明けからはイマイチさえないものの、スプ
リンターズSでは反応が鈍いわりにはゴール前の伸びは際立っていたし、スワンSでは59キロを背負
っていながらゴール寸前までプリサイスマシーンと競り合っていた。今回は斤量が軽くなるし、父のサ
ンデーサイレンス産駒は阪神競馬が得意なので、上積みも多い。

注コスモシンドラー
阪急杯で不良馬場を追い込んで来て2着に来たあたり、実力さえ見せる展開があれば上位に食い込
んでくる実力は有ると考えられる。実績は劣るが素質に期待。
レースインプレッション
全体の流れは前半3F33秒8で後半3F35秒5。中間の1Fも11秒3と速く、文字通りの時計勝負スプ
リント決戦となった印象。時計の内容が芝コースの内にあるダートで行われるプロキオンSの例年のラ
ップと酷似していて坂のあるラストの1Fで遅いラップが刻まれているあたり、純粋なスプリンターには苦
しい条件のレースになって行きそう。スワンSと同じく、スプリントGTを勝てる実力が無い限りはマイル
でも競馬が出来る馬を中心に馬券を買うのが吉か。

◎プリサイスマシーン2着
スタートしてすぐに3番手につけたが、外のオレハマッテルゼが前に進出して内を取ったときには速い
流れを意識したのか下げていた。3コーナーのポジション争いが熾烈で一旦は下げていたが、直線で
前のオレハマッテルゼが一杯になるとフサイチリシャールとの隙間から進路を開き、そこから仕掛けら
れて鋭い伸びを見せて外から差して来たアサクサデンエンを封じて2着。最後の1Fで伸びたのは全
体のラップが落ちた中で脚が残っていたからか。道中で無理をさせずに進路が開くまで徹底的に我慢
して絶好のタイミングで仕掛けた安藤騎手の好騎乗もあった。

○マイネルスケルツィ3着
マイルCSと同じく積極的な先行策。外からオレハマッテルゼが来ても譲らずにハイペースの競馬。前
半の4Fが45秒1とかなり速く、このペースでよく3着に来たという内容。京成杯AHでも息を入れる間
の無いハイペースなレースで中団から差して来て3着したことがあることや、前走のマイルCSでもダイ
ワメジャーを徹底的にマークして4着に残ったあたり、マイル近辺では相当に強そう。これで左回りで
好成績が出せるようになれば春のマイル戦線でも十分狙える馬になる。

▲フサイチリシャール1着
良いスタートを切って先行したが、行きたがって前に行くことはなかった。神戸新聞杯のころから抑え
が利くようになっていて、抑えと仕掛けのメリハリがクッキリわかるようになってきたのが大きい。
3コーナーでマイネルスケルツィとオレハマッテルゼがダイワパッションを捉えに行くときも道中と同じく
楽な手応えで追走し、4コーナーから仕掛けて直線でマイネルスケルツィを捕らえて先頭に立つと本
当に楽そうな手応えで押し切って勝利。パワーの面で圧倒した感じで全体の流れが遅くなる直線の坂
の部分でもスピードを維持して先頭に立ったのは強く、今後も坂のあるコースでのマイルでは目が離
せない。

△シンボリグラン5着
今までにないかなり積極的な競馬。オーシャンSといい、高松宮記念といい、スタートが悪くテンの加速
にてこずっていた頃よりは遥かに良い内容。スピードに乗って前に出たオレハマッテルゼのすぐ後ろに
つけて仕掛けて直線であわや先頭かというところまで来たが、坂の頂上で一杯でゴール前で伸びずに
5着に敗退。結果的にはオレハマッテルゼを徹底マークしたような競馬で結果的にはマークする相手
を間違えたか。しかし道中の感じからも良いスタートを切ればオレハマッテルゼのすぐ後ろで構えるの
は当然で、柴山騎手は良い競馬をしている。外枠を拾ってしまってコースロスが無ければもう少し際ど
かったと考えても良い内容で、今回も評価できる内容。次も外せない。

×オレハマッテルゼ14着
4コーナーまではまさにGT馬と思わせる積極的な横綱競馬。しかし直線に向いてフサイチリシャール
と競り合ったあたりから急激に一杯になってズルズル後退してしまった。3コーナーの手前でまるで掛
かっているかのようなすごい手応えを見せてダイワパッションを捕らえに行ったことを考えると、あれが
ロスになったのかもしれない。それにしてもラスト1Fの上がりが推定で13秒掛かるほどにすぐに一杯
になってしまうようでは如何に解釈しても負け過ぎでGT馬らしくない。

注コスモシンドラー11着
テンでの争いに参加せず、後方でじっくり脚を溜める競馬。全体の流れは明らかに速く、いつ前が一杯
になってゴボウ抜きになってもおかしくないと見込んでの追い込みの競馬かもしれないが、前は止まら
なかった。レースの内容を見ると、どうにも陣営の見込みが甘かったか、予想家が過大評価していたと
しか言いようが無い内容で、春先の阪急杯で一緒に走ったブルーショットガンやタマモホットプレイと仲
良く突っ込んできたあたり、馬のレベルに差があることを感じさせられた内容。タマモホットプレイにも言
えるが今後はレベルが低い重賞戦線で無いと狙いにくい。
有馬記念
◎ドリームパスポート
○メイショウサムソン
▲トウショウナイト
△ディープインパクト
×コスモバルク
注デルタブルース
ドリームパスポートを軸に500円づつ3連複軸1頭流し。10点計5000円。
レース展望
毎週毎週時計がかかっていた中山が急に時計が出始めたあたり、JRAがまた馬場を固めたと推測。
しかし準オープンのクリスマスカップを見る限り、オーバーペースに近い流れでも前の馬は残って外差
しよりも内差しが決まりやすい傾向にあるあたり、JRAの目論見は必ずしもディープに向いていない。
逃げ宣言をしているアドマイヤメインがすんなり単騎で逃げれば距離に不安のあるダイワメジャーやハ
ナに立ちたくないコスモバルク、3番手あたりで折り合いたいメイショウサムソンなど速い流れを嫌う馬
が揃っていて、周囲で言われているほどハイペースになるとは思えない。恐らく2周目の向こう正面か
ら流れが緊張しだして、600m標識手前から仕掛けだして熾烈な競り合いになるなら必ず内差し馬の
方が有利。大外をぶん回す競馬は総倒れとなった朝日杯FSでのドリームジャーニー以外軒並み不発
に終わっていて、有力馬にスタミナが残る競馬になれば最後まで伸びると思われる。
もう何年前でしょうか。圧倒的1番人気でシンボリルドルフの記録を超えることが期待された有馬記念
でレース後の『蝦名死ねー!!』の罵声。それが『内田死ねー!!』になることを期待します。

◎ドリームパスポート
JCでは前半5F1分1秒の中間ペースを中団で抑えて追走。勝負どころになった3コーナーで先に仕掛
けて捲っていったメイショウサムソンを内から交わし、直線で荒れた内に進路を取りながらも坂下で大
外から差して来たディープインパクトを逆に引き離す驚異的な瞬発力をアピール。直線で全馬が外に
持ち出すほど内と外の馬場差があったにもかかわらずあのようなパフォーマンスが出来るならば、内
が荒れていない有馬記念の舞台なら十分逆転できる。神戸新聞杯で後半の5F全て11秒台のラップ
が刻まれる熾烈な捲り合戦を大外で付いていき、直線で仕掛けられたときに捲り合戦で脚を使ったと
は思えないほどの末脚を繰り出してメイショウサムソンを一瞬で差した脚は間違いなくGT級。

○メイショウサムソン
JCでは中団で我慢。3コーナーに入ったところから早めに仕掛けてディープインパクトを待ち受ける。4
コーナーで迫ってきたディープインパクトに対してラストスパートをかけてディープインパクトと併走状態
の競り合いに持ち込んだものの、目の前のフサイチパンドラに完全に進路を塞がれる不利で全く持ち
味が出せていない。コレまでにない後方の差しで今まで進路が塞がることも無かっただけに初の経験
が今回活きれば面白い。スプリングSと皐月賞で3コーナーからスルスルと抜け出して猛然と迫るドリ
ームパスポートを2度抑える走りは本物で、神戸新聞杯のハイペースからの捲り合戦で競り合いの末
にゴール前でソングオブウインドを抑えたあたりスピードも十分で、今度こそ全力の競馬がしたい。

▲トウショウナイト
前走のアルゼンチン共和国杯の内容が強い。タップダンスシチーのような番狂わせが期待できる。
前半5F58秒台の超ハイペースに中団後方で流れに乗り、3コーナー自ら動いてワンテンポ早く捲って
先頭集団に並びかけ、上がり3F35秒2の脚を繰り出して勝ち時計2分31秒0で東京競馬場が新しく
なってからのレースレコード。推定で3F全て11秒台で締める圧巻の内容。3コーナーで厳しい流れを
自ら動いて追ってくる後続に全く付け入る隙を許さなかった走りは非常に評価できる内容で、有馬記
念の2周目3コーナーでの熾烈な追い比べでも通用する内容と考えて良い。とにかく充実しきっている
状態にあることのが最も怖い。

△ディープインパクト
中間ペースで他馬ににラストスパートの脚が残ればあれだけ外差し有利なコンディションでも2馬身ま
で詰め寄れることを証明して他馬のマークが苦しくなる可能性が高い。毎度毎度大外をぶん回すこと
が予想されるが、馬場の内側はほとんど荒れておらず、内差しが決まる現在ではドリームパスポート
やJCで進路が塞がる不利があったメイショウサムソンが巻き返してくる以上、苦しい競馬になる。
天皇賞春と宝塚記念が過去の傾向から見ても明らかなオーバーペースによる前崩れによるもので、イ
メージがしぼみつつあることからも逆風が吹く。今回は逆境が多い中でどれだけやれるかに期待。

×コスモバルク
JCでは4コーナーから直線の坂下あたりが少し手応えが悪く、ドリームパスポートが差して内からウィ
ジャボードが来たところから急激に伸びだした辺り、スローからの瞬発力勝負が合わないと言うよりも
ハナを切るのが合わない感じ。気性面は成長していてオールカマーから引っかかる癖は見せておらず
オールカマー、天皇賞秋共々息を入れるところがないレースで35秒を切る上がりを堅実に出している
あたり、中団から早めに仕掛けて前を捉えに行く王道競馬が出来れば変わる余地あり。
昨年の有馬記念でも3コーナーから先頭に立って見せ場たっぷりの4着しているだけに不気味。

注デルタブルース
メルボルンカップを制して日本の高速馬場に適性がイマイチなことを証明してしまった感じではあるが、
前半5F59秒4の平均ペースから全体上がり35秒フラットと稀に見るハイレベルな内容になった04年
のJCで直線グイグイ伸びてきて3着に来ているあたり、スローからの瞬発力勝負にならなければ食い
込みの余地はあると思う。いくら時計の遅いメルボルンカップとは言え調子を落としていても勝てるほ
ど甘いレースではなく、昨年から今年春にかけてのスランプは脱却したと考える。穴で期待。
レースインプレッション
予想していたとおり、注意対象がディープインパクトに回り大逃げ宣言していたアドマイヤメインは完全
無視。事実上ダイワメジャーが握ったペースは前半5F1分1秒4と平均ペースで流れ、2周目のバック
ストレッチからディープインパクトの動きに注意が集まり、3コーナー手前から早くも前が動き出す。アド
マイヤメインの10馬身以上の差があっという間に縮み飲み込む流れを更に飲み込むようにディープイ
ンパクトが抜き去っていった。アドマイヤメインのリードが急速に無くなった残り3Fと2Fの間が12秒2
で2番手集団はおよそ10秒台の脚を使っており、一方でディープインパクトが大外から捲ったときのラ
ップは11秒2でこのときもアドマイヤメインはかろうじて先頭であったことから2番手集団は11秒を切
るくらい、ディープインパクトはココで2馬身分詰め寄っており、10秒台前半のラップを叩いている可能
性が高い。これ以上のパフォーマンスとなると96年以降の競馬しか見ていない私としてはラストの5F
でザッツザプレンティとの30馬身の差を残り2Fで先頭に立ち、その2Fで9馬身もの差をつけてダイユ
ウサクを超える超レコードを繰り出したシンボリクリスエスしかいない。
自身の予想した展開は的中して3コーナーまでに他馬の余力があったので3コーナーでもう届かない
と判断したが、ディープインパクトが予想以上のパフォーマンスをしたことに驚く。
JCと同じく実力は認めざるを得ない。負けた馬にあえて言うならば、もう少し仕掛けを焦らなければデ
ィープインパクトのラップが12秒になった最後の1Fに食らいついて、3馬身差よりも際どかった。しかし
ディープインパクトにあの脚を使われては勝つまでには至らないであろう。

〜追記〜
スーパー競馬の三宅アナの実況には本当に呆れた。ディープインパクトの大きな翼が云々の自分の
取っておいたセリフに気をとられて2着争いのポップロック、ダイワメジャーら4頭を完全に無視するの
が実況を行うアナウンサーなのか。あれではアナウンスではなくナレーションである。だからディープイ
ンパクトの出走するレースは他馬のファンが楽しめず、馬券の売り上げが落ちて反感を持ったファンが
ディープインパクトを嫌うのである。ディープインパクト人気に乗っかり過ぎて他の馬に配慮しなかった
ことがディープインパクト人気に反比例して売り上げが下がり続けた結果でもあることをJRAもメディア
も最後まで理解することが出来なかった。競馬ファン=ディープインパクトファンではないということをJ
RAをはじめ競馬サークルが理解できなかったことにはまさに『ディープ厨』の表現は相応しいと思う。


◎ドリームパスポート4着
ディープインパクトを意識して十分にリードを保ちながら3コーナーで仕掛けに移った。メイショウサムソ
ンが先に動き出すのを見てから、ディープインパクトと同じタイミングで仕掛けたあたり最高のタイミング
ではあったが、その目の前がポップロックに塞がれていたのが運が無かった。ようやく進路が開いた
残り100mでメイショウサムソンを抜き去ってダイワメジャーとポップロックを急襲していたことを考える
と、あの時進路が塞がりさえしなければディープインパクトを破ることが出来る唯一の馬であったかもし
れない。上がり3F34秒9はずっとポップロックに進路を塞がれた結果でこの結果が実力ではない。
進路を塞がれて動けなかったのは激流になった残り2F〜1Fで、そこで脚を余したことを考えれば、間
違いなく今回のディープインパクトに匹敵する脚を持っている。来年はこの馬が主役になる可能性が高
く、メイショウサムソンがこのままスランプに陥るまで不調になれば、独壇場にもなり得る。

○メイショウサムソン5着
アドマイヤメインが無視されて、ダイワメジャーが前半5F1分1秒4のラップを刻んで流れが緩んだのを
判断して何と2コーナーから動き出す。菊花賞、JCで積極的な競馬とは言えなかった内容からか、皐
月賞と日本ダービーのときと同じように、すぐにでも先行馬を差して抜け出すという作戦。3コーナーを
前にしてダイワメジャーの先を制して仕掛け、ダイワメジャーを被せにかかるが、全体の流れが急激に
速くなって10秒台のラップが刻まれた残り3F〜1F間ではダイワメジャーに併走状態のまま食らいつく
のが精一杯。先に仕掛けたのが響いて最後の坂を上がったところで一杯になり、ラストの1Fは推定で
12秒8と終いにピリッとしなかった。とは言え11秒を切るくらいの末脚が使えることを証明したことや、
前半5F59秒4と大逃げの割りには緩み、向こう正面で2Fほど息が入る流れでアドマイヤメインが逃
げ残りうる流れであったのを捕まえて差し切ったあたり、JCで進路が塞がらなければディープインパク
トとデットヒートになっていたと思われる豪脚がココでも発揮され、次第に調子が上がりつつあるのが
分かる。復調したら怖い。

▲トウショウナイト7着
馬は仕上がっていたし、アルゼンチン共和国杯で見せた4Fのロングスパートはココでも発揮された。
しかし如何せんディープインパクトにあの末脚を使われたのでは歯が立たず、真ん前を走っていたメイ
ショウサムソンについていくのが精一杯という内容であった。道中の流れには折り合って脚は貯められ
たし実力を発揮したのには間違いないが、先行したポップロック、ダイワメジャー、メイショウサムソンが
終いに11秒を切るラップを2度も連発されたのではついていくのが精一杯でも仕方が無い。あれだけ
決め手が無い決め手が無いと言われた馬がこの終いの瞬発力勝負で最後まで食らいついていった走
りそのものが評価されるべきで、この馬としては良くやったと言える走り。しかし相手が強かった。

△ディープインパクト1着
仰天。3コーナーで前を行く馬に脚が残っていて、3コーナーから急激に流れが速くなった際について
いくので精一杯と判断して勝てないと確信した矢先にあの脚を使われたのだから致し方無い。前のメ
イショウサムソン、ダイワメジャーが早めに仕掛けたことを意識してワンテンポ仕掛けを遅らせたのが
最後まで伸び続けた結果に現れており、コレは武騎手の上手な読み。好騎乗に加えて馬も強かった
のが勝因で、逆境を跳ね返して勝ったのは偉い。

×コスモバルク11着
完全に瞬発力負け。流れが緩んだにもかかわらず勝負どころまでに揚げることをせずにディープインパ
クトと真っ向勝負を後方で挑んだことが仇になった。位置取りが後ろ過ぎて4F〜1Fの3Fでこちらも相
当な脚を使っているもののディープインパクトにちぎられてしまった。疲れ云々ではなく完全に脚を余し
た感じで後方のアドマイヤフジにも差されたあたりから瞬発力で劣る弱点が出たと言える。やはりこの
馬に後方一気の競馬は向かず、折り合えるようになった以上は前々でダイワメジャーのようなスタミナ
一杯の競馬をするのが持ち味の根性が活きて良いと思う。

注デルタブルース6着
2コーナーで早くもメイショウサムソンが動き始めてポジションを上げて行った際に、そのまま動かなか
ったことが馬の失敗かもしれない。ディープインパクトを除けば結果的には前残りの競馬で末脚の面で
劣るところがあることが以前から指摘されていたことを考えると、岩田騎手は大事に乗りすぎていたの
かもしれない。しかし上がっていったメイショウサムソンは最後に早く早く仕掛けた競馬が仇になって一
杯になっていることから乗り方は間違っていない。強いて言うならメイショウサムソンと同じく積極的に
動けばもう少しメイショウサムソンとの差は際どかったかも。

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