2008年の購入記録

中山金杯
◎アドマイヤフジ
○シルクネクサス
▲トウショウナイト
△アサカディフィート
△サイレントプライド
×フサイチホウオー
注ヒラボクロイヤル
アドマイヤフジを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。
レース展望
私的事情で忙しく、コメントを簡略化させていただきました。

◎アドマイヤフジ
鳴尾記念は前半5F60秒6の緩い流れを後方追走。直線に入って追い出す際に外に出そうとした
進路をアドマイヤオーラに取られ、前の進路はトウショウカレッジに塞がれて行き場を無くしつつも、
狭い隙間を割って上がり3F33秒5の末脚で3着同着。外を走っていたアドマイヤオーラが一瞬止
まったかに見えるほどの鋭い脚を繰り出しており、強い頃の状態に戻りつつある。
ハンデは重いが一時期の切れと伸び脚の復活は大きく、状態さえ大丈夫なら最有力。

○シルクネクサス
前半5F1分1秒と縦長の割に緩く流れたオールカマーで3コーナー手前から捲くるように動き出し、
3〜4コーナーで一気に先頭に立ってマツリダゴッホと競り合った力を信用。
速めに動いて出し抜けた感は否めないが、天皇賞秋でも見せ場十分の7着と好走しており、力は
疑う余地が無い。改めて信用してみる。

▲トウショウナイト
ディセンバーSはレース中は終始手が動いていて調整不足。それに60キロの斤量が響いた。
07年日経賞で58キロを背負いながら僅差の2着でマツリダゴッホを下しているように状態さえ大
丈夫なら58キロでも全く問題ない。あとは調子次第。

△アサカディフィート
中山金杯は4回挑戦して3連対。連を外した年も5着。今年も全く侮れない。

△サイレントプライド
ディセンバーSの圧勝は評価するが、この馬の前半5F通過ラップは1分1秒と緩く、緩い流れを早
めに仕掛けて出し抜けた感じが否めない。斤量増にメンバー強化で苦しく、今回は様子見。

×フサイチホウオー
少し不安はあるが、3歳春の大進撃していた頃の実力を信じる。復調さえしてれば。

注ヒラボクロイヤル
加速が悪く、流れにもなかなか乗れなかった同馬がジャパンカップでは前半5F60秒1の流れを中
団追走。そして3〜4コーナーで先頭集団に並びかけて動くという変わり身を見せた。さすがに瞬
発力負けして直線で挟まれる不利があって大敗したが、斤量減にメンバーが緩くなるので狙い目。
レースインプレッション
前半5F62秒0、後半5F58秒7 上がり3F34秒9。
逃げ馬が不在でノーマークのメイショウレガーロが逃げて後続が早々と脚を溜め始めたために1コ
ーナー手前あたりから一気にスローに。2コーナーを回ってもメイショウレガーロの先頭は変わらず
誰も掻き回さなかった。マークが中団に付けたサイレントプライドに集中し、差し馬が先行勢に対し
て先に仕掛けようとせず、結果的に3コーナーまでレースは動かなかったと言って良い。
3〜4コーナーが最も激流で、9F目の全体ラップは11秒0と極めて速いラップが出ている。
ココまで流れが遅くなれば後続馬には当然苦しくなり、結果的に前の有力馬が残る結果になった。
典型的なスロー決着で、脚を余して敗れた馬は次は見逃せない。

◎アドマイヤフジ
1コーナー手前で早くも4番手を追走。全体の流れが遅くなっていたせいか楽に好位につけて先行
集団で脚を溜められたのが大きい。緩いペースがハマって3コーナーから押し出されて順位を上げ
4コーナーから直線で素晴らしい手応えで前のメイショウレガーロを捕らえて抜け出し、後続の追撃
を許さなかった。前に付ける競馬でコレまでとは全く違う強さを見せる結果。

○シルクネクサス4着
前にメイショウレガーロを置いて2番手追走。3コーナーでメイショウレガーロを捕らえに動いたがメ
イショウレガーロをなかなか捕らえきれず、最後までメイショウレガーロの先着を許してしまった。
瞬発力不足で早めに仕掛ける競馬で勝ってきているだけに、上がり一辺倒のスロー競馬は不利。

▲トウショウナイト11着
+16キロで明らかに重め残りが指摘されたディセンバーSよりも更に6キロ増量。
スローな流れで折り合って2番手追走していたが、全体の流れが一気に速くなった3〜4コーナー
で置いて行かれ気味になり、直線ではズルズル後退。一杯と言うよりも重過ぎる印象。

△アサカディフィート7着
追い込み戦法で真っ向勝負も、前半5F62秒0の遅い流れから上がり勝負では不利すぎた。
それでもメンバー最速の上がり3F34秒3を出しており、脚を余した印象。力は衰えていない。

△サイレントプライド6着
5番手で外のアドマイヤフジの様子を見ながらの競馬であったが、全体の流れが一気に速くなった
3〜4コーナーで外からスルスルと上がっていくアドマイヤフジに対して、流れに対してスピード負け
してモタモタ。直線では外から上がって来たエアシェイディに被せられるなど散々。
ディセンバーSのように出し抜けるだけの展開の恵みが無いと、あまりにもモロい。

×フサイチホウオー15着
スローな流れが合わなかったか、道中は常に首を上下左右に振り回して行きたがる。
半ば引っ掛かったような状態で3コーナーに突入したが、折り合いの付かない状況で3〜4コーナ
ーはこなせる状況に無かった。直線はズルズル後退して見せ場無し。

注ヒラボクロイヤル8着
ジャパンカップとは打って変わって再び追い込みの競馬。しかし4コーナーで最後方からの直線一
気で8着まで押し上げた。上がり3Fも34秒5と鋭く、3歳のズブズブな印象から脱しつつある。
シンザン記念
◎ドリームシグナル
○マヤノベンケイ
▲ドリームガードナー
△ウイントリガー
△ヤマカツオーキッド
×オースミマーシャル
注チョウサンデイ
ドリームシグナルを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。
レース展望
先行勢はそろっていて前がやりあうようならハイペースもありうるが、京都外回り1600mのコース
形態から考えて積極的にテンからガリガリやる馬は少ないと思われる。
差し馬は先行勢の動きを見ながら3〜4コーナー下り坂から差を詰め出すと思われるが、そこまで
に先行勢にどれだけ脚が残っているかで勝負が決まってくるかと思われる。
昨年の決着ではアドマイヤオーラとダイワスカーレット、ローレルゲレイロの力が抜けていたが、今
年はそこまで大きな力量差があるとは思えず、展開ひとつで結果は変わりそうな気配がある。
いずれにせよ大きな紛れはなさそうで、実力のある馬を見い出して強気に狙っていく。

◎ドリームシグナル
京王杯2歳Sでは後方から差したものの内の馬群に突っ込んでしまい、ゴチャゴチャの内を縫うよ
うに伸びて来てアポロドルチェの2着。あれだけ直線でゴチャついたので、力は出し切っていない。
朝日杯FSでゴスホークケンから離れた5番手追走。そこから3〜4コーナーでジリジリと差を詰め、
直線では引き離されながらも最後の1Fで後方集団の馬ごみを突き抜けて4着。見せ場を作った。
実力は信頼できるところまで来ていて、相手が落ちる今回は勝ちを狙ってみたい。

○マヤノベンケイ
さざんかSで強気に逃げ、4コーナーから直線までダノンゴーゴーが果敢に競りかけてきつつも押
し切った。直線に入ってからはダノンゴーゴーとのデットヒート。少し時計が掛かっていた馬場なが
ら上がり3F35秒8は前半に掛かり気味に逃げたわりには良く粘っていて、後方のスペシャルブレ
イドらが大きく引き離されているあたり、相当に強い内容だったと言って良い。
更に距離が伸びるが、強気に。もう少し脚が溜められるのなら尚良いが。

▲ドリームガードナー
朝日杯FSは外の枠が最後まで響いたのか大敗してしまったが、前半5F58秒6で流れたベコニア
Sは勝利している。ベコニアSと朝日杯FSの時計は前半5Fでは0.3秒差なのに勝ち時計では2秒
も違うのでスピードの差が響いたのは否めないが、前半に楽に行けそうな今回でもう一度見直し
てみたい。少なくとも朝日杯FSよりは競馬しやすい流れになると思われる。

△ウイントリガー
朝日杯FSではスタートから行こうとせずに後方に付け、3〜4コーナーから上がって直線勝負に賭
けたが突き離された。デイリー杯2歳Sでスローな流れから直線で良く伸びて3着しているように、
瞬発力の面では良いところがあって良いはず。朝日杯FSは馬体重が+16キロと本調子ではなか
った可能性も疑って、もう一度狙う。

△ヤマカツオーキッド
コスモス賞を粘り強い脚で逃げ切り。札幌2歳Sと阪神JFはさすがにハイペースで終いが甘くなっ
たが、ペースが速過ぎたわりには良く粘っている。この馬ももう一度狙う。

×オースミマーシャル
中京2歳Sはノットアローンが引っ掛かって引き離し気味に逃げたが、前半5Fは59秒2と決してオ
ーバーペースと言うほどではなく、3〜4コーナーで差し馬が外から捲くり気味に上がってきながら
も最後まで先行勢が残った。むしろ鋭い脚を使った差し馬を評価するべきで、ノットアローンにクビ
差まで迫った実力を信じたい。デイリー杯2歳S、荻Sの大敗から巻き返しており、期待。

注チョウサンデイ
中京2歳Sでオースミマーシャルにハナ差まで迫る4着。後方8番手前後からの直線一気で鋭い脚
が光った。オースミマーシャルと同じく、前が残る流れで見せ場を作ったこの馬にも期待。
レースインプレッション
前半4F46秒2、後半4F49秒2、上がり3F37秒0。
前半5Fは58秒3と例年のマイルCS並みのラップで、この時計が掛かる時期の京都でしかも明け
3歳の限定戦。この点を考えれば超がつくほどのハイペースで非常にレベルが高い一戦となった。
その中でも直線で逃げ馬が次々に一杯になり、後方から差した差し馬が直線で伸びあぐねる中で
抜群の手応えで大外から追い込んで一瞬で前を抜きさって2馬身半差をつけて圧勝したドリーム
シグナルは実力面で大きく抜きん出ていると言っても過言ではない。
また先行馬総崩れの中でドリームガードナーとハナの2着争いをしたマヤノベンケイも高く評価し
たい。

◎ドリームシグナル1着
○マヤノベンケイ3着
▲ドリームガードナー2着
△ウイントリガー13着(直線で故障)
△ヤマカツオーキッド9着
×オースミマーシャル7着
注チョウサンデイ8着
日経新春杯
◎アドマイヤジュピタ
○アドマイヤモナーク
▲トウカイエリート
△トウカイワイルド
△マキハタサイボーグ
×グロリアスウィーク
注トウショウパワーズ
アドマイヤジュピタを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(20日10時59分投票)
レース展望
アルゼンチン共和国杯を東京コースのレースレコードで完勝しているアドマイヤジュピタがある程度
のペースで引っ張ると思われ、恐らく多くの先行勢もアドマイヤジュピタに合わせる競馬をすると思
われる。ガリガリ行く逃げ馬が不在で追い込みのアドマイヤモナーク、オースミグラスワン、ダークメ
ッセージが居ることから、ペースはやや遅い程度になるのではないか。
京都外回りコースの形態上、3コーナー下り坂から徐々に差し馬が差を詰めに動き出すので、そこ
でペースが速くなる3〜4コーナー中間が勝負の鍵になると思われる。
いずれにせよハンデ差が小さいので重ハンデ馬に勝ち目があると見る。

◎アドマイヤジュピタ
アルゼンチン共和国杯でカゼノコウテイに引っ張られながら前半5F1分1秒5のラップで3番手先行
して、上がり3F35秒2の脚を繰り出して早め先頭で後続を封じる強い競馬。コレまではスローの瞬
発力勝負ばかりで切れ味身上だったイメージを払拭して有力古馬相手に競り合いを制しており、斤
量が57キロになるが得意の京都に戻ることもあり、今回も狙える。強気に行きたい。

○アドマイヤモナーク
万葉Sでは道中最後方追走から、2周目の3コーナーで最内を徐々に上がって行き、直線でも最内
の馬込みを捌きながら上がってきて際どい3着。進路を塞がれて一度下がりながら上がり3F33秒
9の脚を繰り出しており、もう少しスムーズに運べれば勝っていても全くおかしくなかった。
力を信じる。

▲トウカイエリート
昨年の2着馬で早め抜け出したところをトウカイワイルドに差された。その後に天皇賞春に挑戦し、
大外の最後方から伸びて来て6着。更に後方から追い込んだアイポッパーに差されているあたり、
あまり強く推すことは出来ないが、それなりの力量はあるので信頼したい。

△トウカイワイルド
昨年の勝馬。日経新春杯を制したあとがイマイチで精彩を欠いている。
オパールS2着後に調子を崩したとので立て直したいう中村調教師のコメントを信じて。

△マキハタサイボーグ
ステイヤーズSで2周目の3コーナーから素晴らしい手応えで捲くって来て、ネヴァブション、アドマ
イヤモナーク、トウカイトリックをまとめて封じてしまう強い競馬をしてみせた。トウカイトリック以下に
は大差をつけており、内容としては疑うところは無い。距離が1200mも短縮されるので何とも言え
ないが、狙わない手は無い。

×グロリアスウィーク
逆瀬川Sでは終始揉まれっぱなしで5番手先行。直線で先頭集団に居たニルヴァーナが下がって
来て進路を失う不利があり、外に出したら鋭く抜け出したところを追い込みの3頭にまとめて差され
てしまった。上昇の余地はあり、狙ってみたい。

注トウショウパワーズ
万葉Sで先頭のマルカハンニバルの様子を伺いながら3番手あたりを先行。直線に入って瞬発力
勝負で先行馬が脱落する中で最内から力強く伸び、上位3頭に際どく食い下がった。再考要す。
レースインプレッション
勝ち時計2分27秒4、前半5F1分0秒7、後半5F1分1秒6、上がり3F37秒4。

勝ち時計が2分27秒4も掛かるほどに馬場状態が悪化していたにもかかわらず、先行したアドマ
イヤジュピタが徹底マークされ前半5Fのラップが1分0秒7とかなり速くなった。そのうえにバックス
トレッチでマキハタサイボーグがものすごい勢いで上がって行き、3コーナー上り坂の頂上までペ
ースが落ちるどころか上がっていくという、極めて前傾したラップが叩かれた。
アドマイヤジュピタをはじめとする先行勢は全くペースが緩むことなく3〜4コーナー下り坂に突入し
て直線の攻防を強いられ、ヒラボクロイヤルをはじめ次々に一杯になり脱落する過酷な競馬を強い
られる。結果的に後方で追い込み策を取って脚を溜めたアドマイヤモナークとダークメッセージが
直線で大外から一気に抜き去り、50キロの軽ハンデで最後までスタミナが残ったテイエムプリキュ
アが3着に粘る結果に。先行馬には極めて厳しい流れのレースとなった。

◎アドマイヤジュピタ4着
スタートから3〜4番手を先行し、常に前を伺う形で道中をこなす。2コーナーを過ぎたところで先行
集団のペースが落ち着きかけてきたところで外からマキハタサイボーグが急激に上がってきてペ
ースを吊り上げられ、息を入れられないまま3〜4コーナーで仕掛けられる。仕掛けられたときは鋭
い脚を繰り出して先頭のテイエムプリキュアに並びかけたが、そこで末脚が一杯になってしまう。
外からのアドマイヤモナーク、ダークメッセージ相手に全く抵抗できず、テイエムプリキュアも差せな
かった。厳しい展開や57キロのハンデ、+16キロの馬体重などの不利な要素も影響した。

○アドマイヤモナーク1着
スタートから下げて後方13〜14番手あたりで脚を溜める。バックストレッチ中間から徐々に外に
持ち出し、3〜4コーナー下り坂で鋭い反応を見せて一気に加速、直線に入ってスタミナ切れを起
こした先行勢を尻目に一瞬でゴボウ抜きして完勝。殆ど先行勢が息を入れられない展開の中、脚
を温存できたのが大きいが、地力も上がっていると判断して良いであろう。

▲トウカイエリート7着
先行勢とは少し距離を置いた中団で待機。バックストレッチ中間から徐々に先頭との差を詰めて上
がって行き、直線入り口でアドマイヤジュピタらに迫るが競りかけることなくスタミナ切れを起こして
一杯に。良い競馬はしたが、地力の面で少し見劣るのが顕著に映った敗退。

△トウカイワイルド8着
アドマイヤジュピタを徹底マークして、ベッタリ外にくっついて追走。3コーナー下り坂でアドマイヤジ
ュピタが仕掛けると徐々に遅れ始め、直線では付いて行けなくなってしまう。もともと先行勢が総崩
れのペースのなかでよく粘っていたが、やはり力量で劣るのは否めない。しかし復調は確実。

△マキハタサイボーグ14着
スタートが悪かったうえに、バックストレッチで上り坂を急激に上がって行くなど無駄が多い内容が
目立った。結果的に3〜4コーナー下り坂で早くもスタミナ切れになってしまい、直線ではズルズル
後退。ステイヤーズSの勝利で自信をつけたのか、スタミナの無駄遣いが目立った。

×グロリアスウィーク5着
外目の後方集団にくっついて追走。3〜4コーナー中間あたりから徐々に前との差を詰めに行き、
アドマイヤモナーク、オースミグラスワンとともに3〜4コーナー下り坂で一気に仕掛けた。アドマイ
ヤモナークとは鋭さの面で劣ったが、コチラもジリジリと脚を伸ばして5着。それなりの力は示した。

注トウショウパワーズ6着
トウカイエリートの内、先行勢は少し距離を置いた位置で前の様子を見るように待機。3〜4コーナ
ー下り坂でアドマイヤジュピタの真後ろを追走する形で上がって行き、直線での脚に賭けたが直線
半ばで末脚一杯。ソコソコの力量と好調をアピール。
平安S
◎サトノスローン
○メイショウトウコン
▲マコトスパルビエロ
△アドマイヤミリオン
△ロングプライド
×ドラゴンファイヤー
注クワイエットデイ
サトノスローンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(27日12時36分投票)
レース展望
ことごとく前が崩れた昨年の内容が気になるが、根本的には加速が付けにくい京都ダート1800m
コースでは基本的には早めの競馬をしたほうが有利。メンバー混戦で難しいが、ダート1800mの速
い時計を持っていて、尚且つ先行して強い内容で勝っている馬を信じる。

◎サトノスローン
人気は無いが、摩耶Sを制した勢いと実力を信じる。
摩耶Sでは前半5F1分1秒6から尻上がりにペースが上がっていく厳しい展開で、直線半ばで他の
先行馬が次々に一杯になり脱落していくなかで唯一鋭い脚で抜け出し、後方から追い込んできた
ナナヨーヒマワリを抑え、3着のタガノサイクロン以下を約5馬身差をつける圧勝に等しい内容。
4F目から全て12秒台のラップが叩かれたうえに、阪神コースの形態上最後の1Fの急坂にも全く
苦にせず12秒4のラップで締めており、実績は無くとも実力は間違いなく通用して良い。
反動がある体質ながらも摩耶S勝ち後は順調に乗り込まれており、無いのは実績だけ。信じる。

○メイショウトウコン
昨年の平安Sで先行有利のイメージをひっくり返して後方15番手から追い込んで差し切り勝ち。そ
の後も超スローに流れた東海Sや高速決着になったエルムSを圧勝して力は疑うところが無いくら
いに強くなっている。斤量58キロも問題があるとは思えず、実力はナンバーワン。
唯一の心配が馬群に包まれて進路を塞がれる危険がある脚質で、僅かな遅れが命取りになるコ
ースも加味して、評価を下げた。

▲マコトスパルビエロ
関越Sで前半5F1分0秒2のハイペースで強気に逃げ、直線で一度捕まりかけながらも差し返して
レコードで圧勝、その後はエルムSでメイショウトウコンには差されながらも先行して粘って好時計
の2着を挙げており、実力は十分通用するところまで来ている。唯一の心配が4ヶ月の休み明けと
言う点で仕上がり面だけが気になるのでココまでの評価。

△アドマイヤミリオン
テレビ静岡賞は前半5F1分を切るか切らないかのハイペースで、バックストレッチで道中が落ち着
くなかを徐々に進出し、直線で先頭に並びかけて早め抜け出しで押し切った。時計は2分8秒6と
優秀なもので、ダートでは格上で通用する余地がある。芝コースでも勝ち星があるようにスピード
があるので、高速の京都競馬のダートコースでも通用すると思われる。ただし、やや重以上の渋っ
たダートでしか実績が無いので、そのあたりの不安は否定できない。

△ロングプライド
端午Sの圧勝、トパーズS勝ちと京都ダート1800mで既に古馬オープンで実績を挙げており、他で
もエルムS3着など、古馬相手に重賞でも通用しており、実力は疑うところが無い。
差し体質でハイペースになると道中で後れを取ることや、京都ダート1800mで外枠は基本的に苦
しい傾向がある点を差し引いて△評価。

×ドラゴンファイヤー
シリウスSでは前半5F1分2秒5とやや緩めの流れで脚を溜め、最後の直線で進路が開いたところ
を軽く仕掛けられて火が付き、ラッキーブレイクらを差し切って完勝。強い内容であったが、ジャパン
カップダートでは直線で思ったほど伸びず、そのあたりが疑わしく全幅の信頼は置けない。

注クワイエットデイ
超がつくほど高速決着になったペテルギウスSで3着。前半5F59秒5の超ハイペースで5番手前
後につけ、3〜4コーナーの攻防を制して直線でも粘り強く伸びた。休養明けの当時7歳でココまで
高速な決着で通用するのなら油断は出来ない。
レースインプレッション
勝ち時計1分51秒0、前半5F1分1秒3、後半4F49秒7、上がり3F37秒4。
レースのペースとしては速くもなく遅くもない平均ペース。内から先頭を伺うメイショウシャフトとマコ
トスパルビエロに大外からドンクールが並びかけたときに早めに隊列が出来上がり、ポジション争
いは早めに落ち着いた。しかし小回りコースの京都ダート1800mと言うこともあって、ペースはほ
ぼ緩むことなくレースが進められ、結局2F目以外は全て12秒台のラップが刻まれる苦しいレース
となった。
比較的に先行馬がギリギリまで残る流れになったために結果的に前残りになったが、そんな中で
鋭く追い込んだメイショウトウコンやロングプライドは高く評価したい。

◎サトノスローン10着
先行したものの道中の流れにも少し置かれ気味の先行で、3コーナーから仕掛けられた際にも全
体の流れについていくので精一杯で、直線では内に閉じ込められながら粘っていたが結局先頭集
団には手が届かなかった。摩耶Sの内容と比べるとメンバーが強化されているとは言え強さが感じ
られず、4コーナーから直線に至っても鋭い脚は見られなかった。出来過ぎなくらい強い内容だっ
た前走の反動が出たのだろうか。

○メイショウトウコン2着
終始馬群の大外を追走。進路を塞がれることのないように常に進路を確保しながらの追走で、終
始大外を回る遠回りの競馬をしながらも、3〜4コーナーから直線では目を見張る追い脚を見せ、
ゴール寸前では大外からまとめて差さんばかりの勢いで追い込んできた。
結局クワイエットデイに押し切られたものの、あれだけ強気な追い込みでココまでやってくるような
ら力は本物。強い馬が強い競馬をした。

▲マコトスパルビエロ3着
果敢に先行して3コーナーからメイショウシャフトに迫り、クワイエットデイと共に直線で先頭を争う。
先に抜け出されたクワイエットデイを追い詰め、一方で大外からまとめて差してきたメイショウトウコ
ン相手によく粘って3着。+22キロの馬体重増は成長分と見て良いかもしれない。

△アドマイヤミリオン11着
丁度メンバーの中団を追走していたが、全体が仕掛けに入った3コーナーで置かれ気味になり、直
線でも歯が立たなかった。少しココでは敷居が高かったか。

△ロングプライド4着
道中は常に外からの競馬で3コーナーで早めに捲くりかけて上がって行き、直線でもメイショウトウ
コンと共に大きな見せ場を作った。しかし内からメイショウトウコンに差されるあたり、GTで通用す
るような馬とは実力で差を感じざるを得ない。

×ドラゴンファイヤー9着
スタートで出遅れて行き脚がつかず、3〜4コーナーでの仕掛けどころでも後方に置かれたままで
全く前に届かなかった。

注クワイエットデイ1着
2コーナーかたバックストレッチにかけて徐々に前に上がって行き、先頭のメイショウシャフトとドン
クールを目標にするかのように前に並びかけ、3〜4コーナーで早めに先頭に並びかけて直線で抜
け出して押し切り勝ち。4コーナーの決め手は特筆で、8歳とは思えない強さを見せた。
京都牝馬S
◎アドマイヤキッス
○ブルーメンブラット
▲ザレマ
△シェルズレイ
△カタマチボタン
×キストゥへヴン
注ランペイア
アドマイヤキッスを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(3日12時42分投票)
レース展望
メンバーの殆どが差し馬で、数少ない逃げ馬のシェルズレイも出来ればガリガリ行きたくないことや
京都外回り1600mのコース形態から考えても、3コーナー上り坂までは緩みそうな気配。
しかし降雪→雨の影響で馬場は渋っており、早めに前に付けたい心理も考えられることから早め
早めの競馬で平均ペース前後で淀まない展開も十分考えられる。極端なペースにはならないであ
ろう。斤量差は小さく、地力のある馬を中心に斤量が軽めで強いところを見せている馬から行く。

◎アドマイヤキッス
力量から考えれば一枚上で自信の本命。
京都の外回りコースでは5着2回しか実績は無いが、これはアドマイヤキッス自身が2000m以上
で実績が無いことや、エリザベス女王杯(2回)で敷居が高いことが原因。桜花賞2着をはじめ、安
田記念4着があるマイルなら話は別で、メンバーも格下が殆どなら問題ないであろう。
決め手はイマイチ弱いが堅実で、今回のような渋った馬場で切れが削がれるようなら面白い。
斤量56キロは背負い慣れていて、逆に軽斤量馬が背負わされる今回は、56キロでも有利。

○ブルーメンブラット
麦秋SからオーロCで牡馬相手に勝利し、阪神C3着から重賞勝ちを狙っている。
オーロCでは斤量差が大きいとは言えシンボリグランを破っており、力は疑うところが無い。阪神C
でも大外をぶん回す豪快な追い込みでジョリーダンスに続く3着で力は通用しても良い。
しかし切れ味身上の馬で渋った馬場が疑問なことや、阪神Cでは先行馬が残り1Fで一気に崩れ
た内容で内に居た差し馬が行き場を失う展開で、外の差し馬に展開が向き過ぎていたことを考え
ると全幅の信頼は置けない。実績がイマイチのマイルになるのもマイナス。

▲ザレマ
ターコイズSで大外の13番枠から大回りの2コーナーを強気に上がって行き、中団に取り付けて直
線で抜け出したコスモマーベラスに際どく迫った。大きな距離ロスになる中山マイルでの外枠で強
い競馬をしており、仲冬Sでも牡馬相手に54キロを背負って5着善戦。ココで通用しても良い。

△シェルズレイ
掛かって行き過ぎると終いが甘くなるが、道中を我慢させられれば直線でも伸び脚を維持して重賞
で勝てるだけの力を持っている。今回はメンバーで数少ない先行馬で距離も今までより短めの16
00m。1800m以上だと掛かり気味に上がって行って終いが甘くなるが、常にマイル並みのペース
で競馬してグイグイ前に行く体質の馬にはマイルが合う可能性が高い。久々のマイルながら、距離
短縮は試す価値ありと見る。

△カタマチボタン
桜花賞で差のある3着、クイーンC2着以外は特筆する内容の競馬はしておらず地味に写るが、マ
イルなら大敗した富士S以外は複勝圏を外していない堅実さがある。しかし前走のターコイズS3着
の内容も内枠を先行して粘って3着とザレマに比べて強い印象が無く、、信頼性は高くない。
陣営が仕上がりの良さを強調しており、試す程度の気持ちで△。

×キストゥへヴン
桜花賞馬。ターコイズSはスタート直後にコアレスパティオと接触して引っ掛かり、掛かった状態で2
コーナーを大回りしてしまう大きなロス。ヴィクトリアマイル4着の実績もあり巻き返しがあって良い。

注ランペイア
京都で2勝しており、出遅れたターコイズSでも4コーナーで大外から追い込んで見せ場十分の4着。
騎手が成績面でやや難のある鮫島良太から藤岡祐介に乗り代わり、変身があって良い。
レースインプレッション
勝ち時計1分36秒0、前半4F48秒5、後半4F47秒5、上がり3F35秒6。
馬場は時計が掛かっており、シェルズレイが掛かりながら引き離し気味に逃げたにもかかわらず前
半5F1分0秒4と遅いものになった。3〜4コーナー中間の下り坂から徐々にペースが速くなり、その
まま直線になだれこんだ。前半のペースが落ち着いたこともあり、早めに前に付けた馬が後続を振
り切り、差し馬は伸びて来たものの先に受けだした先行馬に及ばなかった。

◎アドマイヤキッス1着
スタートで少し遅れたが、前に上がって行き3〜4番手で抑える。馬が行きたがるのを抑えて直線ま
で徹底して脚を溜める策に出る。4コーナーでザレマとショウナンアクトの隙間を抜けて外に出し、前
で粘るザレマを差し切った。緩い流れに前で折り合い脚を溜めることに成功し、強力な決め手を繰り
出すことが出来たのが最大の勝因。

○ブルーメンブラット4着
スタートはまあまあで外の中団で折り合う。そのまま3コーナーに突入し、コーナーワークの差で順
位を下げたが3〜4コーナー下り坂から徐々に仕掛けられ、4コーナーで大外にまわして一気に追い
出される。直線では鋭い脚で前との差を詰めたが、残り1Fで伸び脚が一杯になってしまい前を捕ら
え切れず。コレまでと違う時計の掛かる馬場に距離延長では競馬がタフすぎたか。

▲ザレマ2着
スタートから前に出して先頭を伺っていたが、シェルズレイがハナを主張したので2番手。そのままシ
ェルズレイを見る感じで3〜4コーナーをこなし、直線でシェルズレイを差して先頭に立つと粘り強い脚
を発揮して後方から迫ってくるアドマイヤキッスに対して競り合いに持ち込む。結果的には敗れたが
あと一歩のところまで見せ場を作っており、時計が掛かる馬場では再度注意。

△シェルズレイ13着
スタートから掛かり気味にハナを主張して上がって行ったが直線ではズルズル後退。粘りも全く無く
見せ場と言う見せ場が全く無い大敗。

△カタマチボタン11着
道中はブルーメンブラットをマークするように同馬の内で脚を溜めていたが、直線ではあっという間に
置き去り。力が足りない。

×キストゥへヴン3着
カタマチボタンと同じく、ブルーメンブラットを意識するように後方待機。3〜4コーナーで大外に回すブ
ルーメンブラットに比べてやや内にコースを取って直線勝負。この馬らしい鋭い末脚を発揮して外か
ら伸びるブルーメンブラットを抑えて3着。

注ランペイア8着
道中で3〜4番手追走も直線に入ったら完全に末脚負けで置いて行かれる。力負け。
シルクロードS
◎ステキシンスケクン
○ペールギュント
▲クールシャローン
△アグネスラズベリ
△アイルラヴァゲイン
×テイエムノブシオー
注プリンセスルシータ
ステキシンスケクンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(10日12時39分投票)
レース展望
実力馬は休養明けや近走イマイチで有力馬は馬場の悪い内枠に集中。どうにも予想が難しい。
淀短距離S組は前半3F34秒6とスプリントのオープンと考えると遅過ぎるペースで着順はアテにし
づらく、外枠の馬を中心に外に出せる内枠の差し馬を狙う。しかしそれでも強気にはなりにくい。
逃げないと話にならないコパノフウジンに先行したいアストンマーチャンとアイルラヴァゲイン、ステ
キシンスケクンが居て、内を先行したいクールシャローンもいることからある程度速く流れることは
予想できる。ただあからさまな前崩れも考えにくく、先行馬で抜け出した馬に差し馬が絡む感じにな
りそうな気配はある。そのあたりは前半3Fのペース次第であろう。

◎ステキシンスケクン
長期休養明けの2戦はイマイチであったが、尾張Sからは復調。尾張Sでは降着に終わったものの、
重馬場を前半3F33秒8のラップに乗って先行し、先行勢が直線で息切れして後退する中で唯一外
から力強く伸びて際どい3着争い。淀短距離Sは3着に終わったが、3〜4コーナーを左手前のまま
走って直線では手前がメチャクチャになっており、競馬の内容がおかしかった。
馬自身は尻上がりに調子を上げており、岩田騎手に変わるのも魅力。上昇基調で56キロも良い。

○ペールギュント
京阪杯2着から臨んだ阪神Cでは外に出そうとするところをブルーメンブラットに塞がれ、内は進路が
狭くて動けなくなる不利があり、13着とは言え数字ほど負け方は酷くない。その前の京阪杯でも上
がり3F33秒7の鋭い末脚を発揮してサンアディユに迫っており、力の方は問題ない。
調子も良いようでルメール騎手も魅力ではあるが57.5キロは少し苦しいと言わざるを得えない。
また、内枠に入ると途端に成績が落ちている点も気になる。

▲クールシャローン
京洛S1着、京阪杯6着、淀短距離S2着と京都競馬でレースをするようになってから好走を繰り返し
ている。京洛Sを制してオープン入り直後の京阪杯ではサンアディユ相手に0.2秒差まで食い下が
っており、際どい2着争いを演じてのもので高く評価して良い。京都巧者でココまで好走を繰り返して
いるのに斤量は全く増えておらず、調子さえ維持されていれば十分狙える。

△アグネスラズベリ
サマースプリント最終戦のセントウルSで大敗してから調子を崩していたが、阪神Cで9着とは言え
勝ったスズカフェニックスに0.4秒差まで迫り、復調を予感させる走り。ココ2戦の大敗から斤量も軽
くなっており、狙い目。しかし7歳と言う年齢からも強気になれない。

△アイルラヴァゲイン
スプリンターズSで不良馬場で前半3F33秒1の猛ラップを離れた2番手追走。残り3Fから一気に追
い出されて終いまで伸び続けて2着サンアディユに差されながらも3着。力はあると言って良い。
しかし中山巧者で逆に言えば中山以外ではポロポロ取りこぼす競馬が目立ち、準オープンのサンラ
イズSを58.5キロで制しているとは言え、オープン入り後は勝ち味に遅く、やや頭打ち感もある。
斤量57キロも少し苦しく、強気にはなりにくい。

×テイエムノブシオー
伏見Sで4番手先行から直線で後続の差し馬にドッと迫ってこられ、厳しい叩きあいの中で僅かに抜
け出して勝利。京都1400mで勝ち時計が1分23秒3と遅く、時計が掛かる馬場を考えても強気に
なれないが、伊吹山特別では57キロを背負って前半3F33秒1のハイペースを先行抜け出しで後続
を押さえ込み1分8秒3で制しており、強い競馬をしている。勝てないことは無いが相手が強い。

注プリンセスルシータ
阪神C大敗から臨んだ淀短距離Sで54キロを背負って4着善戦。にもかかわらず52キロとハンデは
更に軽くなっており狙える余地はある。中京の準オープン納屋橋Sで1分7秒9で完勝していて時計
面の裏付けはあることから展開次第で狙えないことも無い。斤量減が上積みになれば。
レースインプレッション
回顧忘れていました。すみません(´・ω・`)
共同通信杯
◎サブジェクト
○サダムイダテン
▲ホッカイカンティ
△ノットアローン
△スマートファルコン
×タケミカヅチ
注マイネルスターリー
サブジェクトを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(11日14時12分投票)
レース展望
サダムイダテンの圧倒的な人気もラジオNIKKEI杯2歳Sのラップから紐解いてみると、そこまですさ
まじい脚ではない。阪神コース特有の大外からの追い込みが鋭く見えるカメラワークと考える。
レースとしてはショウナンアルバ、ノットアローンが再び引っ掛かるようなら速い流れも考えられるが
大方はサダムイダテンの末脚を警戒してサダムイダテンにマークが集中し、平均ペースから若干遅
い程度のペースで流れ、勝負どころの3〜4コーナーで一気に速くなる可能性が高い。
そこからは末脚の我慢比べになると思われ、多くの馬が末脚を使い切る競馬をするであろう。

◎サブジェクト
札幌2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sの内容を見る限り、早めに前に取り付けて競り勝つ競馬の方が
能力を使い切っていて強い内容と言って良い。ラジオNIKKEI杯2歳Sは極度に重い馬場のなかで
スローとは言え3コーナー手前から一斉に動き出した際に後方の差し馬に全く詰め寄らせず、上がり
3F中で11秒4のラップを2F連発して、残りの1Fで粘るマイネルファルケとメイショウクオリアとの競り
合いを制し、サダムイダテンを振り切った。残り1Fは12秒6掛かっているが、コレは最後の1Fが急
坂のためで、一杯になったわけではなく、まだ伸びしろがあったと言って良い。

○サダムイダテン
出遅れたとは言えラジオNIKKEI杯2歳Sで4コーナーで大外をぶん回してサブジェクトに急追したの
は大きい。残り1F地点まではサブジェクトら先行集団との差は開いていたが、急坂のある最後の1F
で一気に差を詰めたあたり、サブジェクト以上に脚が残っていたと考えても良い。
このあたりは想像の域ではあるが、逆に言えばマイネルファルケらを差し切るので精一杯であった
のも事実で、このあたりは評価が分かれると言わざるをえない。実績はまだまだなので様子を見る。

▲ホッカイカンティ
中京2歳Sで引っ掛かったノットアローンの後方につけたが、ノットアローンのラップは前半5F59秒2
と引っ掛かった割にはそれほど速くない。3〜4コーナーで一気に差を詰めた際にノットアローンが邪
魔になって少し下げてから直線で差しに行き、短い直線でもあっという間にノットアローンを差し切っ
て完勝した内容は強力。このペースで上がり3F35秒0は2歳としてはかなり強い。

△ノットアローン
中京2歳Sでは引っ掛かったとはいえペースは平均ペースで、ホッカイカンティに完敗したのは否め
ない。その後の自己条件で折り合いと道悪を克服する形で勝利し、それなりの上積みを期待。
能力面で1枚劣るのは否めないが。

△スマートファルコン
ジュニアカップで前半5F57秒2の超ハイペースを最後方で抑え、直線で一杯になった先行馬を尻目
に素晴らしい追い込みを決めた。この馬のラップは前半5F59秒7とむしろ緩いくらいのペースではあ
るが上がり3F34秒4は優秀で、溜める競馬なら重賞で通用しても不思議は無い。

×タケミカヅチ
シンザン記念で時計が掛かる馬場のなかで前半5F58秒4という超ハイペース展開で、直線で大外
に持ち出してドリームシグナルと同じ位置から追い込み。ドリームシグナルには切れ負けして4着に
留まったが際どい2着争いの中のもので、着順ほど負けていない。ココで通用しても良い。

注マイネルスターリー
つばき賞でファリダットら5頭が直線で競り合う中で、最内から早めに仕掛けて競り合った1頭。
最後の1Fで末脚が甘くなって僅かに競り負けたが、後続は引き離していて内容は評価できる。
時計面では重賞で通用しても不思議はないレベルで狙えなくも無い。
レースインプレッション
あまりにも無残すぎるハズレに、もう言葉が出ない(´;ω;`)
きさらぎ賞
◎レッツゴーキリシマ
○ヤマニンキングリー
▲ブラックシェル
△スマイルジャック
△メイショウクオリア
×ダイシンプラン
注アルカザン
レッツゴーキリシマを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(13時24分投票)
レース展望
京都外回り1800mは前半5Fが緩んで3〜4コーナー下り坂の残り4Fから徐々にペースが速くなる
傾向にあり、更にメンバーの注目馬が差しと追い込みに偏っていることを考えればスローペース必
至と考えても良いであろう。多くの差し馬が引っ張る逃げ、先行馬を目標にしてレースを進め、近い
位置で進むライバル馬の動きを見てけん制し合いながらレースを進める可能性が高い。
しかし差し、追い込み馬が前半5Fで抑えすぎて逃げ、先行馬に前半で息を入れさせてしまうことも
多々あり差し馬一辺倒に有利と言うことも無い。いずれにせよ差し勢の方が競馬が熾烈になり、先
行馬の方が展開的に息が入れにくく厳しいのがあるが、実力がモノを言うレースには間違いない。

◎レッツゴーキリシマ
朝日杯FSではスタートで好位につけたあとは抑え、コレまでの逃げたがる気性を折り合わせ、直線
でキャプテントゥーレとの熾烈な競り合いを制して2着に入った。前半5F58秒3と速めのペースを3
〜4番手追走から、先頭のゴスホークケンを捕らえられなかったにせよ、上がり3F35秒3は優秀で
最後の1Fも12秒0で締めているのが強い。京都コースはかえで賞で内回りながら経験済みで、勝
負どころでの3〜4コーナーを馬なりで凌ぎ、直線で仕掛けて楽に抜け出し、2着に3馬身差をつける
完勝で、力量はこのメンバーでも上位と言って良い。初距離で57キロと決して有利な条件ではない
が、差し馬勢に先手を取る形で押し切れるだけの力は持っている。

○ヤマニンキングリー
荻Sではフローテーションに付いて行って先行して直線で一杯になり敗退も、黄菊賞では前半5F59
秒3と2歳秋にしては速いペースを後方10番手追走から、上がり3F34秒9の脚を繰り出して粘るト
ールポピーを差し切った。前半5Fが苦しい割には鋭い脚を繰り出しており、時計も優秀な1分47秒
5。前がやり合って流れを引っ張るようなら突っ込んできても不思議は無い。反面、緩むと不安か。

▲ブラックシェル
福寿草特別で上がり3F34秒2の豪脚を繰り出して、先に抜け出したファリダットとキングスエンブレ
ムを差し切って勝利。新馬戦以来の鋭い差しを見せた。しかし福寿草特別は後半4Fから急にペース
が速くなって行って最後の1Fでキングスエンブレムが12秒0のラップを叩いているだけに全体が早
仕掛けとも言える内容で、3〜4コーナーで一度置いて行かれた展開が味方した可能性も伺える。
圧倒的な人気になっているが、勝負どころで置いて行かれたところを見ると、強気になれない。

△スマイルジャック
東京スポーツ賞2歳Sで前半5F59秒4とハイペースで流れるなかを7番手追走。直線を向いて差し
比べになり、フサイチアソートとススジュピターに差される形で3着。ゴスホークケンがよく粘る中を差
し切って、そこで末脚が伸び切ったところを差された印象で、仕掛けが早かった可能性がある。
年明け緒戦の若竹賞では引っ掛かって逃げたショウナンアルバを捕らえきれず3着。
どうにも終いが甘いところがあるが、相手なりに走る力は持っている。

△メイショウクオリア
初芝のラジオNIKKEI杯2歳Sで3番手追走から3〜4コーナーの上がり勝負に賭けた。3〜4コーナ
ーで外に進路を持ち出して直線入り口では一旦下がったものの、直線半ばから再び伸び始めてゴ
ール前で鋭く伸びてサダムイダテンと際どい2着争いをして3着。力は示しており、終いを生かす競
馬も今回に向いていることから、実績はもう一歩も全く油断できない。

×ダイシンプラン
新馬戦の京都外回り1800mで直線に入って2歳としては驚異的な上がり3F33秒4の末脚を繰り
出して直線だけで全馬をまとめて抜き差って勝利。勝ちパターンに持ち込んだブラックシェルをも一
瞬で並ぶ間も無く差し切っただけに、大敗した若駒Sは何らかの異常があったのであろう。
負け方が酷かっただけに復調具合がつかめないが、新馬戦以来の状態に戻っていれば復活も。

注アルカザン
新馬戦、京都2歳Sを差し切り勝ちしており、着差は小さいもメンバー最速の上がりを繰り出しての勝
利で勝ち方は決して弱くはない。京都最終週の京都2歳Sで2分2秒5なら時計もなかなかのもので
このメンバーで十分通用して良い。しかし間隔が開きすぎているのだけが気がかり。
レースインプレッション
勝ち時計1分48秒8、前半5F60秒8、後半4F48秒0、上がり3F35秒9。

メジロガストンがテンから飛ばして単騎の逃げに持ち込み、2番手以降が速めに落ち着いたため前
半5Fの流れは比較的緩い平均ペースに。3コーナー下り坂に入ってからペースが徐々に上がり、差
し馬が早めに外から並びかけたために隊列が大きく横一線になり、直線では末脚比べに。
ペースがスローと言うほどでもなかったわりに差し馬が早めに並びかけてきたため、前にいる馬ほど
息を入れる余裕が無く苦しい競馬を強いられた。しかし差し馬にとっても楽なペースではなく、差し馬
でも伸びて来れたのは実力馬のみ。力量の評価はしっかり表れた一戦。

◎レッツゴーキリシマ4着
スタートから3F目まで口を割って引っ掛かり、スピードが裏目に。3コーナー上り坂で折り合ってペー
スが下がるも3コーナー下り坂でロクに息も入らないうちに差し馬が差を詰めてきたために早めに上
がらざるを得ず、スキップジャックと競り合う形で直線入り口で先頭。直線で一旦抜け出すもスタート
で引っ掛かったことや早めに仕掛けたこともあって残り1Fで末脚が伸び切ってしまい、懸命に粘るも
ゴール寸前で末脚が一杯になり3頭に差されてしまう。3頭に差されたものの、先行集団が直線で一
杯になって脱落する中で唯一最後まで粘っており、1キロ重い斤量を背負いながら善戦している。

○ヤマニンキングリー3着
スタートでゴチャゴチャしたところに入ってしまい、テンの2Fを過ぎたあたりで前が狭くなって一瞬立
ち上がって下げる不利。そこから進路を外にとり、3コーナー下り坂では大外から急追してスキップジ
ャックと際どい2着争いをして敗れた。スタート直後の立ち上がる不利さえなければ勝てていたと言
っても良い内容で、惜しい敗戦。

▲ブラックシェル7着
スタートで出遅れて外のダイシンプランと同じ位置取りになってしまい、外のダイシンプランが後方の
外目で折り合って脚を溜めてしまったために3コーナー下り坂まで押し上げることが出来ず、道中は
最後方での競馬を強いられる。4コーナーで強引に大外にぶん回して伸びてきたがとても前を捕ら
えられる脚は無く、前を捕らえることが出来なかった。1着と0.3秒差とは言え末脚比べでこの差は
大きい。

△スマイルジャック3着
スタートから先行して5番手。内のレッツゴーキリシマが引っ掛かって上がっていったのに対して終
始落ち着き、前のレッツゴーキリシマを意識して競馬を進める。3コーナー下り坂でレッツゴーキリシ
マに並びかけて競り合いに持ち込み、直線では長い競り合い。ゴール寸前でレッツゴーキリシマの
末脚が一杯になり一瞬先頭に立ったが、あっという間に外から来たレインボーペガサスに差されて
しまう。結果的に先行したのは誤算だったか。

△メイショウクオリア10着
スタートから先行して2〜3番手で競馬を進めたが、3コーナー下り坂で後続が一気に差を詰めてく
ると徐々に行き脚が劣勢になり、直線では見せ場無く後退。能力不足かパンパンの良の芝は合わ
ないか。

×ダイシンプラン5着
後方の外目でで徹底して末脚をため、内のブラックシェルを意識するかのように外に出させない位置
取りで競馬を進めた。3コーナー下り坂でも上がっていこうとせず、4コーナーでようやく仕掛けられ
て大外から一気の追い込み。しかし前の差し馬の末脚が最後まで衰えず、前を捕らえるには至らな
かった。若駒Sの大敗からは一応の復活を見せる。

注アルカザン6着
中団後方からの差し。しかし4コーナーで多くの差し馬が外に進路を取るのに対して内を突く差し。荒
れていた馬場を通ったのか直線入り口で既に前に並びかけるくらいの位置取りにいながら、前を捕
らえ切れなかった。
フェブラリーS
◎ワイルドワンダー
○メイショウトウコン
▲ヴァーミリアン
△ドラゴンファイヤー
△ブルーコンコルド
×ロングプライド
注デアリングハート
ワイルドワンダーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(24日11時55分投票)
レース展望
果敢に逃げ、先行したい馬が少ないが、フジノウェーブやクワイエットデイ、デアリングハートなど前に
付けて進路を取りたい馬はスタートから行きたがり、コレに差し勢も3コーナーまで楽に行かれるの
を恐れて離されないように、楽をさせないように付いて行くと思われるので、印象ほどペースは遅く
ならないと考える。せいぜい前半4F47秒ソコソコで流れるのではないか。
追い込みのヴァーミリアン、メイショウトウコンが動き出す前に差し勢はある程度動いて好位を意識
すると思われるので3コーナーで競馬は動くであろう。ココでもたつくようなら追い込み馬は危ない。
いずれにせよ平均ペース以上の激しい展開にはならない可能性が高いことから、有力視されている
追い込み馬は一瞬の判断で置かれる可能性があり、差し馬を中心に追い込み馬を広く流す。

◎ワイルドワンダー
根岸Sはテンの3F34秒3と芝並みのハイペースにもかかわらず楽な手応えで前について行き、4コ
ーナーでステッキを抜いたら馬なりの手応えで前のメイショウバトラーとマイネルスケルツィとの差を
詰め、外に膨れたマイネルスケルツィを体をねじるほどの進路変更で交わして外に出すと、残り1F
でステッキを一発入れて、ようやくココから仕掛ける。あとは一発のステッキと軽い肩ムチで殆ど追
われることなくタイセイアトムを交わしたら軽く流すようにゴールしており、近走の内容と比較しても明
らかに手抜きで1400mの競馬をしていない。フェブラリーSを視野に入れた内容で楽に完勝するあ
たり不利無く競馬すればここでも勝てるほどの実力を持っているのは間違いないであろう。
ジャパンカップダートでは極端なハイペースに巻き込まれて息切れしただけに巻き返し期待。

○メイショウトウコン
前走の平安Sは昨年より2キロ増でテンの脚でも遅れを取って終始行きっぷりが悪かった。
それでも3コーナーでは目を見張る伸び脚を見せて4コーナーでは先頭集団との差を一気に詰め、
直線では脚が残っている先行馬を相手に追い比べを制して僅差の2着。実力は疑いなし。
昨年はブルーコンコルドとフィールドルージュに完全に進路をブロックされて全く競馬になっておらず
改めて力を証明して欲しい。勝つだけの力を持っていることに疑いは無い。

▲ヴァーミリアン
東京大賞典はともかく、JBCクラシックもジャパンカップダートも他馬のアクシデントや極端なペース
の助けがあっての勝利で、言われているほど力が抜けているとは言えないと考える。
東京に限らずマイルを避けるようにローテーションを組んできており、ココに来てマイルというのはど
うか。一定の能力は認めるが、力はそこまで抜けているとはとても思えない。あくまで保険。

△ドラゴンファイヤー
平安Sは出遅れた上に1コーナーから3コーナー手前までメイショウトウコンとロングプライドに外の
進路をブロックされて動けなかったうえに、4コーナーでマイネルアワグラスにぶつかって外にはじか
れる大きな不利を受けている。ジャパンカップダートの内容を考えると確かに一線級よりは一枚落ち
と言わざるを得ないが、明けの4歳だけに成長を期待。

△ブルーコンコルド
JBCクラシックでは3コーナーから捲くりながら一気に上がっていく途中にクーリンガーに寄られて鞍
上が落馬寸前の不利を受けており、ジャパンカップダートはスタートから無謀なまでの超ハイペース
で逃げを打ったエイシンロンバードに付いて行ってしまい、全力の競馬とは到底言いがたい内容が
続いていた。展開が向いてアクシデントが無ければ勝っていても何ら不思議は無い実力は持ってお
り、ココでも信頼。

×ロングプライド
平安Sではスタート時にゲートに頭をぶつけており、、大きく出遅れながらのスタート。それでも終始
追われながら前との差を詰め、息の長い末脚で前を捕らえるには至らなかったとは言え力を発揮し
た。3歳時から古馬の重賞クラスの相手に引けを取らない非凡な実力を発揮しており、信頼。

注デアリングハート
年末の統一重賞でダートに挑戦するも、先行して決め手こそ無いものの堅実な伸び脚で2着、3着。
フェブラリーSを狙う上では経験不足は否めないが、時計が掛かる大井、船橋のダート1800mでな
かなかの時計を出しておりオープンなら中央でも十分通用するといって良い内容。
外枠を引いていてテンの争いに揉まれずに競馬出来ることから、展開次第で面白い。
レースインプレッション
勝ち時計1分35秒3、前半4F46秒7、後半4F46秒6、上がり3F36秒2。

スタートからヴィクトリーが自滅同然のラップで逃げを展開し、先行勢がピッタリ追走したため全く息を
入れることが出来ないまま3〜4コーナーに突入。直線入り口で早くも先行勢の脚が止まり始め、直
線では後方で脚を溜めた追い込み馬が台頭。超ハイペースから根性比べのレースとなった。

◎ワイルドワンダー3着
スタート直後にカリカリと掛かって前に行ったヴァーミリアンの後方で何とか抑える。3コーナー手前
で全体のペースが下がった際に押し出されるように一気に進出、外からヴァーミリアンを一気に捲く
って畳み掛けるように迫った。直線半ばまで持ったままで競り合い、残り300mでスパートしたが残
り1Fで末脚が急激に一杯になってしまう。最後の1Fが12秒7と少し掛かり過ぎている事から、前半
で掛かって想定以上に上がって行ってしまい、十分に脚が溜められなかったのが最後に響いたと言
わざるを得ない。ヴァーミリアンとの力負けは否定できないが、競馬次第では相当に際どい勝ち負け
まで持ち込める実力は見せている。ただし、このペースで引っ掛かるようになったのは気がかり。

○メイショウトウコン8着
後方3番手を追走して脚を溜めていたが、直線に入っても全くと言っていいほど普段の伸び脚が発
揮されず、全く見せ場無く敗退。映像からはわかりにくいが馬がずっと左手前で走っていた模様。

▲ヴァーミリアン1着
猛ラップを刻む先行集団の後方を追走し、直線で抜け出す完勝。非常に強い勝ち方。
3コーナー手前で逃げ馬の脚が止まりだしたところで押し出されるように先頭に立ち、同じく大外か
ら一気に捲くってきたワイルドワンダーと併走状態になって競り合いに。残り300mでスパートし、し
ばらくは全く譲らない競り合いが続いていたが、ワイルドワンダーが残り1Fで末脚が一杯になった
のに対し、こちらはもうひと伸び。ブルーコンコルドが迫ってきたが振り切った。
完勝に等しい内容でマイルでワイルドワンダーに競り勝ったのは大きい。

△ドラゴンファイヤー9着
メイショウトウコンよりも更に後方の最後方からの競馬で、直線でそれなりに伸びて9着。メイショウ
トウコンと同じく着順ほど見せ場は無く、一杯になった馬を交わしただけの印象で内容は少し物足り
ない。

△ブルーコンコルド2着
先行集団のすぐ後方の4番手追走。3コーナー手前でヴァーミリアンが伸びてきた際に先に行かせ
て脚をギリギリまで溜め、馬なりのまま前で競り合うヴァーミリアンとワイルドワンダーの後方追走。
残り200mで一気にスパートして末脚が一杯のワイルドワンダーを差し切り、ヴァーミリアンに猛追。
残り1Fの上がりの脚のラップが12秒を切るすさまじい末脚で、ラップから考えて僅かに脚を余した。

×ロングプライド4着
メイショウトウコンの外あたりを追走して、3〜4コーナーは後方から徐々に進出。直線では大外から
目覚しい末脚を繰り出して4着に善戦。全体の流れが速くなって先行馬が残らないようなレースにな
ると確実に延びてくる末脚は頼りになる。

注デアリングハート7着
ヴィクトリーが逃げると真っ先に2番手を主張して追走。3〜4コーナーでヴァーミリアンとワイルドワ
ンダーが進出すると徐々にスピード負けし始め、直線では一杯になって馬群に飲まれるかと言う感
じだったが牝馬としては立派な粘りを見せて7着。完敗ではあるが、この粘りは評価。
中山記念
◎チョウサン
○カンパニー
▲エアシェイディ
△コンゴウリキシオー
×エイシンドーバー
注アサカディフィート
チョウサンを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。計3000円。(3月2日12時58分投票)
レース展望
安田記念2着があるコンゴウリキシオーが流れを作る可能性大。中山1800mは小回りでコーナー
が4つあることから、1〜2コーナーで他の先行馬が逃げ馬の様子を見るか、逃げ馬に競りかけるか
で展開は大きく変わる。当然競りかければ息を入れる場所が無くなって前を行く馬は苦しくなる。逆
に1〜2コーナー地点でペースが下がって息が入れば前はなかなか止まらない。
展開は読みにくいが、コンゴウリキシオーに競りかけると思われる馬は少なく、エアシェイディをはじ
めとする有力差し馬が多いことから、そう極端に速いペースは考えにくい。
逃げ差し自在で力もある馬から差し馬を選ぶ形で臨む。

◎チョウサン
有馬記念では強気にダイワスカーレットに競りかけて逃げて止まってしまったが、2000m以内なら
中山内回りで3勝とコース適正は高い。勝った3勝は全て道中7番手以内の好位抜け出しで、上が
り3Fも34秒5以内と決め脚には長けている。毎日王冠を制したときも3〜4コーナーにあたる6F〜7
F地点の11秒4が計時された地点でも外から上がって来ていて、勝負どころでモノを言わせるだけ
の決め手は十分に持っている。GTは少し敷居が高かったが、メンバーが落ちるココでは上位。
あとは鞍上の松岡騎手の乗り方にかかっていると言っても良い。

○カンパニー
東京新聞杯では出遅れた際に焦って追い出して馬群の真後ろに付けた結果、外からリキッドノーツ
が競りかけて来たために前も外も塞がって進路を失い、そのまま直線に突入したために末脚を生か
しきれなかった。鞍上の福永騎手の判断ミスと考えても良く、乗り方次第で勝てた一戦で、今回も勝
てるだけの力を持っているだけに、乗り代わりの横山騎手の腕に期待。
しかし同型の差し、追い込み馬が多数居て、勝負どころの3コーナーが相当にゴチャゴチャすること
を考えると展開に泣かされる恐れもあり、その点を割り引いて印を下げた。勝てる力はある。

▲エアシェイディ
08年のアメリカジョッキークラブカップでは6番手で仕掛けたドリームパスポートにピッタリ追走し、直
線で競り勝って初重賞制覇。今年に入っての2戦は3コーナーまでに前との差を詰めて早めに仕掛
ける競馬で成功を挙げており、馬は確かに変わっている。昨年も中山記念で2着しており、力はある
と言っても良いであろう。しかし斤量増に加えてメンバー強化で不利な要素も多い。

△コンゴウリキシオー
07年マイラーズCや06年金琥賞のように、先行馬が控えて単機逃げになると恐ろしく強い馬。安田
記念でも強気の逃げで2着しているが、いずれもラップは普通で無茶なハイペースではなく、他馬が
警戒して緩めているのを出し抜いて勝っていると判断した方が良い。展開の助けを得ている。
逆に中京記念や七夕賞、毎日王冠では早めに競りかけられてモロいところを出しており、引き離して
楽に逃げられるかがカギ。展開の助けが必要で、その点は割引き。

×エイシンドーバー
阪急杯や京王杯スプリングCのような息を入れるところが少ないハイペースなレースが得意。今回
はコンゴウリキシオーと先行馬次第で息を入れにくい展開になる可能性はあり、食い込む余地は十
分にある。距離実績は十分なものを持っており、通用し得るだけの力は持っている。

注アサカディフィート
10歳の高齢馬ではあるが、08年中山金杯で57.5キロを背負いながら上がり3F34秒3の末脚を
繰り出してスローで前が残る中を際どく差して来ている。次の小倉大賞典ではトップハンデを背負っ
て差し切りを決めているだけに、全く侮れない。差し比べに勝てば十分に台頭する。
レースインプレッション
勝ち時計1分47秒3、前半5F59秒7、後半4F47秒6、上がり3F35秒3。
逃げると思われたヨイチサウスが抑え、コンゴウリキシオーが早々と先頭に立ったために1コーナー
で流れが落ち着いた。全体の流れが落ち着いて差し馬が脚を溜められる競馬になったため、コンゴ
ウリキシオーを目標にして3コーナー手前から一気に後続が仕掛けて激流となった。しかし前半5F5
9秒7と落ち着いたために差し馬が伸び切れず、先行馬が残る結果に。

◎チョウサン9着
スタートは最内の6番手を追走。前のレオエンペラーがバックストレッチでラチ沿いを内に外にフラフ
ラ動いて、常にあおりを受ける。3コーナーでは勝負どころで完全に進路を塞がれ、4コーナーで接
触して下げる不利。レオエンペラーが完全に邪魔になって勝負どころでほとんど動けなかったのが
敗因に繋がった。

○カンパニー1着
スタートから追い通しでコンゴウリキシオーに追走。加速がつくと2番手に落ち着き、3コーナーで早
くもコンゴウリキシオーに並びかけて抜け出し、そのまま押し切った。全体の流れが落ち着いたため
に先に仕掛けて先頭に立つ早めの競馬が功を奏した形で、後方から伸びてきたエイシンドーバーと
エアシェイディらを振り切った。上がり3Fは34秒9で終いもしっかりしていて実力を評価。

▲エアシェイディ3着
後方の13番手で前を伺う競馬。3コーナーから追い出すと鋭い反応を見せて徐々に進出、4コーナ
ーでは外に持ち出して直線では目を見張る鋭い伸びを見せた。しかしカンパニーらも伸び続け、差
はジリジリとしか詰まらず3着。見せ場は作ったが届かない。

△コンゴウリキシオー13着
スタートでハナを強く主張して1コーナー手前で早くも先頭に立って落ち着く。バックストレッチで流れ
を落とし息を入れて3コーナーに突っ込んだが、2番手から伸びてくるカンパニーに対して4コーナー
で手応えが怪しくなり、直線入り口で急激に脚色が一杯になってズルズル後退してしまう。全く見せ
場が無かった。

×エイシンドーバー2着
大外枠から先行。1〜2コーナー、3〜4コーナーで大外を回ったために大きな距離損をしているは
ずであるが、コースロスをものともしない長く良い脚を使い続け、3〜4コーナーで捲くるように先頭に
立つカンパニーを強襲。最後の1Fで坂を上りきったところで脚色が落ちてエアシェイディが急追した
が何とか凌いで2着確保。外枠では強い。

注アサカディフィート5着
後方15番手前後から3〜4コーナーで覚悟を決めたかのように大外をぶん回して追い込み。流れが
前半緩んだうえに、開幕馬場で内枠有利のコンディションでは不利な競馬であったにもかかわらず
中山内回りでは珍しい上がり3F33秒9の末脚を繰り出して大外から一気に伸びてきた。今回は前
が止まらなかったが、展開次第ではGUでも十分通用する力を持っている。
弥生賞
◎マイネルチャールズ
○キャプテントゥーレ
▲アインラクス
△ダイシンプラン
×ブラックシェル
注フサイチアソート
マイネルチャールズを軸に300円づつ3連複軸1頭流し。計3000円。(9日13時41分投票)
レース展望
中山2000mはスタートから坂があるコースで余程強気に先頭を主張する馬でも居ない限りテンが
速くならないが、コレだけ有力馬が揃ってくると一概に遅くなるとは言えない。
メンバーでは逃げ馬、差し馬、それぞれに有力馬が存在していて、逃げ馬が自分から流れを作って
いくようなら速い流れ、差し馬を封じる策に出るなら緩みそう。しかしいずれにせよ3コーナー手前か
ら差し馬が動き出すうえに、ホープフルSや京成杯を見る限り例年よりも早めに動き出す可能性が高
く、どちらかと言うと流れに乗れる差し馬の方が有利に考えられる。
大混戦であるが、こういう場合は底力がモノを言うので強い相手に勝ってきた馬を中心に。

◎マイネルチャールズ
京成杯とホープフルSの内容から考えると中心に。松岡騎手には散々騙されているが信じる。
ホープフルSはスローな流れからバックストレッチ中間から一気に捲くって強襲して来たブラックシェ
ルを一度差させてから直線で差し返す圧巻の内容で、スローから脚を使い切る競馬をしたブラックシ
ェルと競り合って完勝した内容は強い。
京成杯では一転して前半5F59秒8と荒れた馬場にしては速い流れになり、そこから3コーナー手前
でマイネルファルケら先行馬が前をいく逃げ馬を捕らえに動き出して早仕掛けの競馬になりながら
も馬なりの手応えで追走、直線では外の進路をアイティトップに阻まれ、前はステルスソニックが内
に斜行して進路をブロックされる不利がありながらも馬群を割って突き抜けた。外の進路を確保して
いれば楽勝であった内容で、最後の1Fのラップも12秒2と速く、差し切り勝ちとしては上出来。
力は十分に信頼できるものを持っており、鞍上の松岡騎手が普通に乗れば勝てる。

○キャプテントゥーレ
デイリー杯2歳Sはスローな流れから直線勝負で抜け出してタケミカヅチらを封じて勝ったが差が小
さく力を評価しづらかったが、朝日杯FSでは4コーナーで一気に仕掛けられたら後続をグングン引き
離してレッツゴーキリシマと競り合っての3着と非常に強い競馬をして見せた。
競り合ったレッツゴーキリシマはきさらぎ賞で57キロを背負って道中引っ掛かりながらも差の無い4
着と好走しており、力の程は疑う必要の無いところまで来ている。

▲アインラクス
ボコボコに荒れた馬場で行われた若駒Sで前半5F63秒6の流れに多少引っ掛かって口を割ったが
勝負どころの3コーナーで後方から上がってきたキングスエンブレムに対してコチラが仕掛けると逆
に引き離し、直線ではロスぺトリュスを交わすためにブレーキをかけながらも、再び末脚を伸ばして
キングスエンブレムを完全に封じて1着同着。馬場を考慮しても時計がイマイチで、そのあたりが気
掛かりであるが、戦った相手が相手なだけに油断できない。

△ダイシンプラン
きさらぎ賞でスタートから下げて覚悟を決めた追い込みで4コーナーから一気に仕掛けられて勝馬と
差の無い5着。仕掛けだしたのが3〜4コーナー中間と少し遅めで脚を余した印象が強く、その前の
若駒Sでは全く仕上がっていなかった後の復帰戦で、上積みは見込める。状態さえ戻っていれば食
い込むだけの力はある。

×ブラックシェル
きさらぎ賞で12キロ増の出遅れて追い込みの競馬を強いられた。しかし上がり3F34秒5はメンバ
ー最速で一定の力は見せており、競馬次第では十分に食い込める余地がある。しかしホープフルS
でマイネルチャールズ相手に完敗しており、若干の底は見せているあたり過度の期待は出来ない。

注フサイチアソート
前半5F59秒2とやや速い流れで流れた東京スポーツ賞2歳Sで先に先頭に立ったゴスホークケン
を追いかける形で抜け出し、スズジュピター、スマイルジャックとの競り合いを制した。スマイルジャッ
クがきさらぎ賞で3着と強いところを見せているだけに、間隔は開いていても侮れない。
レースインプレッション
勝ち時計2分1秒8、前半5F61秒8、後半5F60秒0、上がり3F35秒2。

スタート直後にホッカイカンティがハナを主張すると他馬はホッカイカンティに譲り、脚を溜めることに
即座に集中したためにペースは速くならなかった。ペースが遅いままバックストレッチを進み、3コー
ナーで急にペースが速くなり、そこからはスピード勝負になった。
上位3頭は全て8番手以内の好位につけていた馬で、尚且つ外にいた馬のほうが3〜4コーナーで
楽に立ち回ることができたことにより、競馬がしやすかったと言える。コレには3コーナーで内外の先
行馬が下がってきて、内の後方で脚を溜めていた差し馬が軒並み大回りするハメになってコースロ
スがあったと思われる馬もおり、一概に力量差が出たとは言いがたい。

◎マイネルチャールズ1着
ホッカイカンティがハナを取ると2番手をスンナリ追走。3コーナーまで2番手で抑えたが、3〜4コー
ナーでホッカイカンティに並びかけ、4コーナーで先頭に立って抜け出す。直線に入って外の後方か
ら一気に差し馬が差を詰めてきたが、詰め寄るほどの脚を繰り出した馬は不在で押し切った。
上がり3F中で11秒3までラップが速くなった際にも差し馬を寄せ付けず、最後まで伸び続けたのは
強く、スローからの競馬でもココまで対応できれば力は認められる。

○キャプテントゥーレ4着
ホッカイカンティ、マイネルチャールズの後方の4番手グループの外側。3コーナーから前との差をジ
リジリ詰め、直線でもグイッと伸びて瞬発力を発揮。一時は3番手まで伸びたが坂を上りきったところ
で脚が衰え、内からタケミカヅチに差される形で4着。休み明けのわりには力が出せた。

▲アインラクス7着
後方から2番手のほぼ最後方の位置からの競馬。バックストレッチ中間から少しづつペースを上げ
て行ったが、ココまでペースが緩むと前を一気に捕らえるほどの瞬発力を持たない同馬には苦しす
ぎた。上がり3Fは最速の34秒6と瞬発力をアピールした点は評価。

△ダイシンプラン8着
後方10番手の内側を追走。道中は内でジックリ抑えられていたが、流れが変わった3コーナーで外
に出そうにもアインラクス、ベンチャーナインら追い込み馬が一気に動いていて外に出すに出せず、
最内からの競馬を強いられて直線の伸びはイマイチ。小回りコースは合わなかったか。

×ブラックシェル2着
7番手の大外から追走。バックストレッチ中間から捲くり気味に前を捕らえに行き、3〜4コーナーで
も大外を回ってマイネルチャールズに詰め寄った。ベストに近い競馬をして脚を使い切っており、武
豊騎手の好騎乗。しかしこれ以上の上積みは疑問か。

注フサイチアソート12着
後方13番手前後から3コーナーで少し動いたものの、直線では内に閉じ込められたまま全く伸びな
かった。休み明けが響いたか、スムーズな競馬が出来なかったか。
中山牝馬S
◎コスモマーベラス
○キストゥへヴン
▲イクスキューズ
△レインダンス
△ニシノマナムスメ
×ハロースピード
注ヤマニンアラバスタ
コスモマーベラスを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(16日13時40分投票)
レース展望
中山名物である直線の坂を上りきったところでスタートする中山1800m。そのため逃げる馬はテン
から強気に行くことや、中山コースの形態上バックストレッチが下り坂で、一度テンが速くなるとハイ
ペースになりやすい。ましてや牝馬では一杯になるとすぐに後退してしまううえにハンデ戦と言うこと
もあって予想は至難を極める。中山実績に加えてコレまでの相手関係、ハンデを考えて狙う。

◎コスモマーベラス
同条件のターコイズS3年連続連対、ディセンバーS3着、これら諸々の中山実績に加えて京都牝馬
Sよりもハンデが軽くなることを考慮。重賞勝ちこそ無いが中山1800mでは06年の中山牝馬Sで4
着に敗れた以外は全て3着以内で、中山コースでは別馬のように活躍してきた。
昨年のターコイズSは56キロに不利な大外枠からの好位追走で勝利しており、中山での実績は疑
うところが無い。トップハンデではあるが地の利を活かせば話は別で、コース実績を信用したい。
またヴィクトリアマイル4着の実績があるように、時計が掛かる馬場も得意な点も味方した。

○キストゥへヴン
フラワーCで道中で引っ掛かって大逃げ状態になったフサイチパンドラをゴール前でズバッと差し切
って、次の桜花賞でも追い込みを決めて勝利。時計が掛かる馬場は強く、昨年の中山牝馬Sも大接
戦の5着で力はある。ターコイズSは2コーナーで引っ掛かって敗れたが、京都牝馬Sでは復調を示
して3着しており順調を保っていることからも狙い目。心配は56.5キロと少し斤量が重い点か。

▲イクスキューズ
北村騎手を背に3歳春はバンバン使われてGTは掲示板止まりだったものの重賞では牡馬相手で
も上位に上がってくるなど、使い込まれながらも力を発揮した。ラジオNIKKEI賞では荒れた内馬場
を突いて3着、クイーンSでは古馬牝馬相手に2着しており、レベルの高い相手でも通用するところ
を見せた。
休み明けのファイナルSはスタートで落馬したニシノデューが爆走して逃げ馬を引っ張る形で導いて
前半5F58秒5とハイペースを作ってしまったなかを5番手追走していたために厳しい流れに巻き込
まれてしまい、先行馬全滅の中で粘っての僅差6着でむしろ評価できる内容。
またも休み明けで仕上がりは未知数ながら、地力は評価できる。55キロの斤量は微妙。

△レインダンス
ローズS以降は急成長して瞬発力勝負で対応できるほどの脚を持ち、秋華賞ではウオッカをギリギ
リで押さえ込んで2着、鳴尾記念でも早仕掛けから良く粘って僅差7着と力があるところは見せてい
る。ウオッカを破った実績や、12キロ減で臨んだ鳴尾記念で牡馬相手でもやりあえた実績は評価
するものの、56キロを背負わされた点や中山が未経験な点が割引き。

△ニシノマナムスメ
3歳春はクラシックを目指す形で無理に使われて順調さを欠いたが、夏以降は自己条件を順調に勝
ち進み、グングン力をつけて3連勝。暮れには愛知杯でディアデラノビア、アドマイヤキッス相手に僅
差の2着と強いところを見せた。上昇度は抜群で地力は疑うところは無いものの、52キロ〜53キロ
の軽斤量で連勝してきたのに対して、愛知杯の成績から見込まれて55キロを背負わされた点や、
中山が全くの未経験と言うのも割引き。

×ハロースピード
前半5F60秒9とスローから末脚比べになった初音Sを勝利して自己条件をクリアして臨んできた。
阪神JF、オークス、秋華賞とGTに果敢に挑んだがいずれも届かなかった。
しかしユートピアSで急上昇していたニシノマナムスメ相手に僅差3着、暮れに挑んだターコイズSで
古馬牝馬相手に4着して、初音Sを勝って順調さを取り戻しつつあることや、地力が見直されつつあ
る状態にあり、軽視は出来なくなってきた。巧く馬群を捌ければ狙える力はある。

注ヤマニンアラバスタ
ココ最近は良いところが無いが、中山金杯、白富士Sでは堅実な差し脚がよみがえりつつある。
得意な外枠を確保し、牝馬限定戦で相手が楽になり、スムーズに追い込めれば穴を開けるかも。
レースインプレッション
勝ち時計1分48秒4、前半5F60秒8、後半4F47秒6、上がり3F35秒8。

テンの2Fが速くなりハイペースかと思いきや、1コーナーを過ぎたあたりから流れが落ち着き、残り4
Fから再びペースが速くなるという少しチグハグしたレース。ヤマニンメルベイユが楽にハナを切った
ときに外からイクスキューズが強引に先頭を主張したときに流れが速くなっていて、ポジション争い
が原因か。軽ハンデ馬が上位に立つあたり、斤量が響いた可能性はぬぐえない。

◎コスモマーベラス6着
スタートでやや出遅れて後方からの競馬。バックストレッチで少しづつ前に上がって行き、3〜4コー
ナーで大外から強気に前を捕らえに行き、直線では先頭に立つ勢いであったが直線の坂を上りきっ
たところで急激に脚が鈍り、後方からの追い込み勢の差しきりを許してしまう。3コーナーからの勢い
を考えると脚色の鈍り方が急すぎるため、少し仕掛けが早かった印象は否めない。

○キストゥへヴン3着
中団やや前の好位集団に加わっての競馬。全体の流れが速くなった3コーナー付近で少し流れに
置かれそうになるが、直線に入ると息の長い末脚を繰り出して3着。
ひところの爆発的な末脚は息を潜めつつあるが、ココ最近の末脚は堅実。

▲イクスキューズ10着
スタートで外から強気にハナを主張して先頭に立ち、スローに抑える競馬をしていたが、全体の流
れが速くなった3コーナーでも後続に呑まれずに我慢していたが、直線では急に一杯になってズル
ズル後退。仕上がりがイマイチだったのもあるが、先行馬はヤマニンメルベイユ以外は総崩れで流
れが少し苦しかったのかも知れない。

△レインダンス15着
3番手外を追走していたが、3コーナーで後続が来ると手応えが悪くなり直線では既に一杯でズル
ズル後退。レース当週に熱発しており、調整不足か。

△ニシノマナムスメ4着
5番手外側追走で、3コーナーから徐々に押し上げて4コーナーではコスモマーベラスを引き連れる
ように捲くって上がって行き、直線でも前を捕らえんばかりの勢いであったが、直線半ばで脚が止ま
ってしまう。初斤量、初コースときつい条件が揃ったが、メンバーを考えれば上出来な感じ。

×ハロースピード5着
後方からの無欲な追い込み。直線で前の馬が一杯になるのに対し、コチラはぐんぐん脚を伸ばして
最後にコスモマーベラスを差した。中山コースが苦手なことを考えれば頑張っている。

注ヤマニンアラバスタ13着
最後方から無欲の徹底した追い込み。さすがに前を捕らえるまでの脚は影を潜めている。
阪神大賞典
◎アドマイヤジュピタ
○アドマイヤフジ
▲トウカイトリック
△ポップロック
△アイポッパー
×エーシンダードマン
注ダークメッセージ
アドマイヤジュピタを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(23日14時4分投票)
レース展望
逃げると思われるドリームフライトがどの程度離して逃げるかによると考える。
ドリームフライトが離し気味に逃げれば早仕掛け、離さなかったらゆっくりとした仕掛け、いずれにし
てもドリームフライトを目標に動くであろうアドマイヤジュピタが差し勢の目標になると思われる。
ポップロック、アドマイヤフジ、トウカイトリックなど差し勢に有力馬が揃っており、先行勢で怖いのは
アドマイヤジュピタのみ。アドマイヤジュピタが差し馬勢の目標になる可能性は高いが、目標になっ
ても楽に交わされるとは思えない実力を持っていることから、より接近してキツめのマークがかけら
れる可能性は高い。アドマイヤジュピタを遊ばせるようなことはしないであろう。激戦を予想。

◎アドマイヤジュピタ
日経新春杯では4着に敗れたが、+16キロ増に加えてトップハンデ、雨が降って重い馬場で前半
5F60秒7と苦しいペースで2番手先行を強いられたうえ、バックストレッチで後方からマキハタサイ
ボーグが猛然と上がっていったためにペースが掻き回され、全く息を入れることなく直線に突入する
ハメになったのが原因と考えて良い。トップハンデにもかかわらず最後まで僅差で粘っており、実力
は抜けていると考えて良いであろう。アルゼンチン共和国杯で早め先頭から後続馬の台頭を許さず
レースレコードで押し切った強力な決め手と粘り強い脚は相当なもので、高く評価できる。
未経験の距離さえこなせれば全く心配無い。

○アドマイヤフジ
鳴尾記念以降は末脚の鋭さが増して、レースが動く3〜4コーナーで進出することが出来るようにな
り、別馬のように強くなっている。京都記念でも一瞬の決め脚では劣ったものの渋太く伸びて2着し
たあたり大きく力をつけている。問題は活躍経験が無い3000mの距離のみ。

▲トウカイトリック
昨年のダイヤモンドSを制し、天皇賞春でメイショウサムソンの3着。3000mだと非常に強い。
今年も万葉Sで最高重量を背負いながらも、向こうに不利があったとは言えアドマイヤモナークを封
じて押し切っており、力に関しては疑うところは無い。しかし切れる脚はイマイチで最近は切れが鈍り
だしているので、そのあたりだけ懸念。

△ポップロック
一昨年の有馬記念2着、昨年のジャパンカップ2着と長距離GTでは堅実に上位に上がって来てい
る。日本では3000m未経験で、瞬発力勝負になるとジリっぽいところを見せて惜敗することが多く、
小回りコースでは取りこぼしが多い。実績面ではナンバーワンと言って良いが年齢が年齢でもあり、
堅実そうでも取りこぼしそうな印象は否めない。

△アイポッパー
一昨年、昨年の天皇賞春4着。ステイヤーズSでトウカイトリックを破ったことがあるが、如何せん決
め手が弱いところがあり、ポップロックと同じく取りこぼしが多い。
昨年の阪神大賞典でドリームパスポートを破って勝ったときくらいの脚が使えれば今回もきても不
思議は無い。しかし前走大敗からどの程度復調しているか。力は認める。

×エーシンダードマン
昨年の菊花賞で4着して力を認められ、長距離中心に使われているが負け続き。ダイヤモンドSで
見せ場十分の2着争いをしたが、勝馬アドマイヤモナークからは離されており力差は否めない。
4歳と言う若さで上積みを見込むが強気に狙えるほどの力を持っているかといえば答えは否。
もう少し決め手が強くなれば台頭はありえる。

注ダークメッセージ
万葉S2着、日経新春杯2着も追い込みに徹して上がり3F34秒を切ることができないジリっぽいとこ
ろが残っている。日経新春杯も4コーナーでの手応えはアドマイヤモナークに大きく劣っており、力の
差は否定できなかった。強気にはなれないが、狙えないことも無い程度。
レースインプレッション
勝ち時計3分8秒7、前半5F63秒8、中盤5F65秒9、後半5F59秒0、上がり3F34秒8。

スタートで即座にドリームフライトがハナを主張し、アドマイヤジュピタが2番手。それを見るようにポ
ップロックが3番手につけると1周目の3コーナーで早くも隊列が固まり、そこからは緩いスロー競馬
となった。前半8Fまでは13秒〜14秒の緩いラップが続いたが、2周目2コーナーの9F目から徐々
にペースが上がり、バックストレッチでは徐々に仕掛け合いの状態になり3コーナーに突入、4コー
ナーで前に付けていた馬が瞬発力を発揮できる展開になり前残りとなった。
ポップロック、アイポッパーらが想定以上に前の位置で競馬したため、掻き回す馬が不在だったのも
一因。

◎アドマイヤジュピタ1着
スローな流れから2番手追走で、3〜4コーナーまでは全体の流れが一気に速くなっても抑えて早く
行き過ぎないように徹底的に脚を溜め、直線で爆発させた。4コーナーで押さえながらの手応えで軽
く先頭に立ち、迫りくるアイポッパー、ポップロック相手に鞍上の岩田騎手はステッキの持ち替えを繰
り返し、ロクに追っていない状態でも後続の追撃を許さなかった。残り1Fで本格的に追われると一
気に2馬身半抜け出し、余裕のある競馬での完勝となった。
日経新春杯当時とは比較にならないほど良く仕上がっていて、誰も詰め寄らせなかったのは収穫。
上がり3Fも34秒7と速く、58キロの別定戦での勝利で改めて力を示した。

○アドマイヤフジ6着
後方に控えて脚を溜めていたが、3コーナーで全体が動いた際に先に捲くって行ったペガサスファイ
トが下がってきたり、マヒオレ、メトロシュタインが進路を塞ぎ、直線では既に手遅れな位置取り。
バテずにジリジリ伸びたが、3コーナーでの駆け引きで失敗したのが最後に響いた。

▲トウカイトリック4着
3000mの常連でアドマイヤモナークを封じたときの脚を再現するかのように鋭い差し脚を見せたが
直線で末脚を爆発させたアドマイヤジュピタには詰め寄れず。力の差が多少あったか。

△ポップロック3着
スタートから3番手で少し離れた位置で2周目3コーナーから末脚合戦に徹したが、上がり3F34秒
を切るのがやっとの馬に上がり3F3F34秒8の脚を繰り出すのは少し酷だったか。
4コーナーで捕らえに行くつもりが逆に突き放される結果に終わった。

△アイポッパー2着
京都記念で大敗して、体重を落としてビッシリ仕上げてきたら激変。馬場内側の経済コースを通り、
4コーナーではポップロックを出し抜ける感じで2着。本来の切れる脚や粘り強い脚が戻っていて、
8歳ではあるがまだ通用する。

×エーシンダードマン9着
徹底して最後方での追い込みに徹して何とか抜き去ろうと考えていたが、如何せん瞬発力不足で3
コーナーまでに詰めた差を4コーナーで大外を回ったせいで再び最後方に。まだ力不足。

注ダークメッセージ7着
後方10番手前後で脚を溜めていたが、流れが速くなった9F目以降は急激に早くなった全体の流れ
に四苦八苦して、直線でも目立った脚は出せなかった。もう少し力をつけてこないとは苦しい。
高松宮記念
◎キンシャサノキセキ
○スーパーホーネット
▲ファイングレイン
△ローレルゲレイロ
△ペールギュント
×エムオーウイナー
注フサイチリシャール
キンシャサノキセキを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(30日5時04分投票)
レース展望
強力な逃げ馬不在といえど、毎度毎度のハイペースになることは見え切っている。強い差し馬が居
て3コーナーで仕掛けてくることから、逃げ、先行の馬は3コーナーまでに差をつけておかないと勝負
どころの3〜4コーナー中間で捲くられてしまうからである。3〜4コーナーで3コーナーが緩く4コーナ
ーがキツい典型的な捲くり有利のスパイラルカーブで、しかも下り坂とあれば差し馬有利以外の何者
でもないであろう。よほど強力な先行馬が居ない限り、差し馬有利と見る。

◎キンシャサノキセキ
超高速決着になった昨年のセントウルSでスタートで出遅れながらも3〜4コーナーで一気に前を捕
らえ、サンアディユには大きく差をつけられながらも際どい2着争いに持ち込んだあたり、成績以上
の潜在能力があると判断して良い。結局セントウルSの上位がスプリンターズSで上位を占めたよう
に、あのくらい極限の時計比べで好走したのなら評価しないわけには行かない。
阪急杯では流れが緩んで道中引っ掛かり通しのうえに3〜4コーナーで大外をぶん回したにもかか
わらずコーナーで順位を上げて行き、直線入り口でダンスフォーウィンに接触する不利がありながら
も直線で鋭い伸びを見せて5着善戦。外枠の馬が不利な展開だったのを考えると着順以上に評価
して良い。前半3Fが極度に速くなる展開が予想されるので引っ掛かる心配も無い。
初騎乗の岩田騎手次第のところもあるが、力を出し切れば勝てるだけの力がある。

○スーパーホーネット
マイルCSでハナを切りに行ったダイワメジャーのすぐ後方を追走し、前半5F58秒5のハイペースに
乗って直線では鋭い差し脚を披露してダイワメジャーにクビ差まで迫った。末脚に賭けては非常に
信頼できるものがあり、極度の重馬場になった都大路S、やや重馬場のなかで上がり3F33秒8と
突出した末脚を繰り出して完勝しており、仕上がってさえいれば末脚は十分に通用するものがある。
しかしスワンSで前半3F33秒7のスプリント並みの流れには付いて行ききれず、最後の1Fの末脚
でギリギリ差し切ってのもので、スプリントには疑問を感じざるを得ない。長い間隔もマイナス。

▲ファイングレイン
淀短距離Sは前半3F34秒6と緩い流れになったなかで、上がり3F33秒4と驚異的な上がりを繰り
出して後方から差し切り、シルクロードSでも外差し馬場に恵まれたとは言え上がり3F34秒0と強力
な決め手を発揮して制しているのは評価に値する。しかしシルクロードSはポツンと最後方から3〜4
コーナーでスムーズに大外に回せたからの話で、同型の差し、追い込み馬がいる中では前走ほど
展開には恵まれないであろう。そのあたりを考慮すると楽観視は出来ない。

△ローレルゲレイロ
東京新聞杯、阪急杯を連勝して台頭してきた。上がり3Fは阪神Cから34秒台を連発していて、逃げ
馬ながら終いはしっかりしている。阪急杯ではスズカフェニックスが徐々に差を詰めて迫りながらもゴ
ール前で振り切っており、迫り繰る差し馬との差を詰めさせない粘り強い脚は評価に値する。
しかし阪神C、東京新聞杯、阪急杯のいずれもテンの3F34秒6〜35秒0とスプリントには程遠い楽
な流れで、スプリント適正が生かされる内容ではなかった点は割引き。メンバー強化でどこまで。

△ペールギュント
昨年の高松宮記念2着後、58キロを背負ってテレビ愛知オープンで1分7秒3の時計で高速決着を
制し、CBC賞でも58キロのトップハンデを背負いながら先行し、0.2秒差の6着に善戦していた。高
松宮記念以降は常に重い斤量を背負わされながらの競馬で、阪神C以降は前が詰まったり不利を
受けたりと力を出し切っていない。昨年の春並みの力が出せれば十分勝負になる。
阪急杯は直線でマルカフェニックスの斜行によって進路を塞がれたためで参考外と言って良い。
昨年の春の力を信じたい。

×エムオーウイナー
昨年の高松宮記念は時計の掛かる重馬場でディバインシルバーと逃げ比べをして、直線で脚が止
まって6着敗退。その後はテレビ愛知オープンで57キロを背負って前半3F32秒4と極度に速い流
れで逃げを展開し、直線でもギリギリまで粘って4着。若干逃げ過ぎる所があったが、力は間違いな
くあったと言って良い。昨年の秋以降調子を落としたが、オーシャンSで際どい2着と再び上昇してき
ている。昨年並みの状態に戻っていれば、もう一度信じられるだけの力はある。

注フサイチリシャール
昨年のCBC賞で58キロを背負って先行し、最後まで際どく粘っていた。テンのスピードにピッタリ追
走するほどのスプリント適正には疑問であるが、持ち前の息の長い末脚が生きれば・・。
レースインプレッション
勝ち時計1分7秒1、前半3F33秒4、後半3F33秒7。

今年の中京競馬場は馬場コンディションが落ちることなく極めて良い馬場が維持されたまま最終週
を迎え、例年以上の高速馬場で行われたためすさましい高速決着になった。
まずテンのスピードで劣った馬は最後まで前を捕らえることが出来ず、スピードがモノを言うレース。

◎キンシャサノキセキ2着
セントウルSでテンの3F33秒4の流れでも出遅れから係り気味に順位を上げるスピード能力が活き
た。テンの3F33秒4の激流で逃げ馬が追いまくるのに対して持ったままの手応えで追走し、3〜4コ
ーナーで先頭を行くフサイチリシャールを目標に一気に追い出された。フサイチリシャールとの競り合
いの末ゴール前で先頭に立ったが、寸前で後方から伸びてきたファイングレインの末脚に屈する。
結果論から言えば僅かに仕掛けが早かったが、存分にスピード能力を生かして強さをアピール。

○スーパーホーネット5着
ファイングレインの後方を追走。前半は無理をしない程度に追走し、3〜4コーナーで外に持ち出して
直線で末脚を伸ばした。末脚が伸びだしてからは鋭い末脚を発揮して前との差をグングン詰めたが
前を行く馬が全く止まらず、先を走っていたファイングレインとの差を詰めることができずに敗れる。
末脚は本物で相変わらず鋭いものだったが、この距離だと脚を余すような印象。

▲ファイングレイン1着
シルクロードSは極端な追い込み策であったが、今回は馬場を意識してテンから飛ばして好位追走
する競馬。前を行くキンシャサノキセキら4番手集団を見るように競馬を進め、直線で鋭い脚を繰り
出して先頭で粘るキンシャサノキセキをギリギリで差し切った。上がり3F33秒2は淀短距離Sで見
せた上がりと同じで、この高速決着でも鋭い末脚が出せることを証明して改めて実力をアピール。

△ローレルゲレイロ4着
好スタートで先頭に立ち、外のエムオーウイナー、内のフサイチリシャールと先頭争い。テンの脚で
は先頭に立っていたが、3〜4コーナーでフサイチリシャールに前を取られると脚色が劣勢になり、鋭
い末脚を発揮した後続馬との競り合いに負けてしまう。阪急杯と比べると少しあっけない内容。

△ペールギュント12着
テンの脚について行けず中団追走。内のブラックバースピンに併せる形で追走し、直線勝負に賭け
たが末脚はジリジリで前との差は詰まらず、そのうえ直線で不利を受けて全く勝負にならず。
前が止まったところを差す競馬で中京1200mを勝ってきている馬に、この高速馬場は酷。

×エムオーウイナー15着
良いスタートを切ってローレルゲレイロ、、フサイチリシャールとの先行争い。3〜4コーナーまでは互
角の脚で先頭を争っていたが、直線では一杯になってズルズル後退。昨年の粘りは無かった。

注フサイチリシャール7着
ローレルゲレイロ、エムオーウイナーとの先頭争いを制して3〜4コーナーで2頭を抜いて直線で先
頭に立って一旦抜け出し大きな見せ場を作ったが、残り100mあたりで馬体がガクッとしてから急に
伸び脚が止まり、ゴール寸前でローレルゲレイロらに差されて7着。残り100m地点で腱断裂を発症
していた。競走能力喪失で引退が決定。
大阪杯
◎ダイワスカーレット
○インティライミ
▲ドリームパスポート
△ヴィクトリー
△アサクサキングス
×メイショウサムソン
注エイシンデピュティ
ダイワスカーレットを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(6日1時53分投票)
レース展望
実力馬が揃って激戦は必至。勝負どころまでは自分のポジションで我慢して、勝負どころから動く可
能性大で勝負を狙う馬は前半は自分のペースを守って競馬することからペースは速くならないであ
ろう。もっとも勝負抜きに流れを掻き回しに行く馬でも居れば別であるが、そういう馬は格好の目標
になる可能性が高く、よほど力がないと勝負をひっくり返すほどには至らない。
3コーナー手前からレースが動き出すことを考えれば、コレまで力勝負を制してきた馬を信じる。

◎ダイワスカーレット
ローズSまでスローな競馬から抜群の決め手を発揮して勝利を重ね、一方で秋華賞以降は徐々に
速いペースになりながらも見事に対応して差し馬の追撃を封じて完勝し、有馬記念ではやや重の馬
場に加えて前半5F60秒6のハイペースのうえに2周目3コーナー手前から後続が迫ってくる苦しい
展開をものともせずに直線で逆に引き離して2着した実力を評価。ペースも距離も馬場もクリアした。
エリザベス女王杯、有馬記念で一流の古馬を相手に自分に不利な展開の競馬を強いられながらの
好走は力の証で、決して展開やペースの助けだけで勝ってきた馬ではないことが証明されている今
となっては、馬の実力を信じる。

○インティライミ
朝日チャレンジCで上がり3F33秒3の強烈な末脚を繰り出してブライトトゥモローとの競り合いを制し
た。その後も京都大賞典でスローからの上がり勝負でポップロック、アルナスラインを差し切って勝っ
ており、スローな展開に強い。今回は一度勝った阪神2000mの舞台で、多くの馬が勝負どころまで
動くのを我慢することで流れが緩みそうな気配で展開が味方すると見た。力を発揮すれば通用する
だけの実力はある。

▲ドリームパスポート
仕掛けたときの反応が良すぎる馬で、仕掛けた瞬間に非常に鋭い脚を使う反面、切れる脚を使うと
終いが甘くなるところがある馬で脚の使いどころが難しい。仕掛けたときの鋭い脚は5歳になった今
も全く衰えておらず、アメリカジョッキークラブカップではバックストレッチ中間で7馬身先に居たアドマ
イヤメインを一瞬で捕らえて先頭に立ち、京都記念でも3〜4コーナー下り坂で全体流れが11秒3と
速くなった場面でもグングンと順位を上げて行くくらいの脚を使っている。
鞍上が馬の能力を使い切るくらいの競馬をすれば勝ってもおかしくない。

△ヴィクトリー
神戸新聞杯では抑える競馬が徐々に板についてきて終いを生かす競馬で前が塞がるシーンがあり
ながらも3着好走。菊花賞では抑えきれず、ジャパンカップでは全く行く気を見せず、フェブラリーSで
は玉砕的な逃げで大敗と近走は振るわないが、適距離の2000mで神戸新聞杯のように抑える競
馬で終いを生かすことが出来れば通用してもおかしくない。

△アサクサキングス
ある程度前に行ったほうが良いタイプで、きさらぎ賞では逃げ切り、神戸新聞杯では離れた3番手先
行してドリームジャーニー以外の差し馬の台頭を抑えて2着、菊花賞では先行抜け出しで勝利した。
大阪杯の舞台である2000mは京都外回りや阪神外回りのような3〜4コーナーで加速する場所が
無いので先行しては早めの競馬を強いられる可能性が高く、若干他馬の目標になってしまう点は否
めない。ヴィクトリーと同じく、そのあたりは評価を下げる。

×メイショウサムソン
前に行くこともできるし抑えてもある程度競馬できる馬。しかし瞬発力の面では上がり3F34秒を切
るのがやっとで決して瞬発力勝負が得意な馬ではなく、流れがスローになると思われる今回は流れ
や展開が味方しない可能性が高く、地力に頼らざるを得ない面がある。
そのあたりは不利で、多少展開が向いてくれないと力を発揮しきるのは難しい。

注エイシンデピュティ
東京新聞杯ではテンの1F以外は全て11秒台の究極の時計勝負で先行してスピード負け。
どこかで緩んで脚を溜めるか楽にラップを踏む競馬の方が強く、オーストラリアTや京都金杯でも前
半が緩い流れから鋭い末脚を繰り出して瞬発力をアピールして勝っている。
緩い流れに乗って競馬をしてどこまでやれるか。
レースインプレッション
勝ち時計1分58秒7、前半5F59秒6、後半5F59秒1、上がり3F34秒8。

スタートでエイシンデピュティとアサクサキングスがハナを狙うも、外からダイワスカーレットが掛かり
気味にハナを奪い、コレにエイシンデピュティとアサクサキングスがダイワスカーレットのマークに移
り、1コーナーを過ぎたところで流れが落ち着き、ダイワスカーレットが淀み無いペースでレースを引
っ張る展開になった。
勝負どころの3コーナーまでダイワスカーレットを泳がせる流れになったために前半5Fはそれほど厳
しいペースにならず、一方で早めにダイワスカーレットにアサクサキングスらが競りかけに行ったた
めに、格馬が末脚を使い切る流れになり勝ち時計も上がりも非常に速い決着となった。

◎ダイワスカーレット1着
テンの3Fで強気にハナを奪って後続を従える流れを自ら作り、そのまま追撃を抑えて逃げ切った。
前半5Fこそ楽に主導権を握ったものの、3コーナーが近づくにつれ後続が徐々に脚を伸ばして差を
詰め始め、3〜4コーナー中間では既にアサクサキングスが並びかけており、そこから併走状態で
非常に厳しい競り合いが続いた。最後の1Fの坂の途中でアサクサキングスに一旦差されたが差し
返し、内から急追したエイシンデピュティを抑える形でゴール。坂がある残り1Fでも最後の1Fは11
秒7と末脚は一杯になっておらず、まだ脚が残っていることを考えると非常に強い。

○インティライミ7着
スタートで行かずに抑えに徹し、後方で脚を溜め続けた。掛かるところを見せることなく3コーナーま
で脚を溜め続け、3コーナーから追い出されて伸び始めたが、前の馬もダイワスカーレットと熾烈な
競り合いで脚を伸ばし、そのままゴールまで突き抜けたために捕らえ切れなかった。上がり3Fは最
速の34秒6を繰り出しており、脚は使っている。

▲ドリームパスポート4着
スタートから徹底して押さえ末脚を溜める競馬に。大外枠であったものの、後方の内がガラ空きだっ
たために最内に進路を取り、3コーナーでも最内の少し狭いところをすり抜け直線では後方10番手
から一気に差を詰めた。前が全く止まらなかったことから差し切りまでは至らなかったが、絶望的な
位置から伸びてきた4着は評価して良い。差も僅か。

△ヴィクトリー9着
ダイワスカーレットを王エイシンデピュティ、アサクサキングスの後方の4番手集団でメイショウサム
ソンの内をぴったり追走。3〜4コーナーで全体の流れが速くなった際に鋭い反応を見せて後れを取
ることなく追走して直線に突入したが、直線半ばを過ぎたところで真っ先に末脚が伸び切ってしまい
ゴール前は末脚が一杯。差は小さいが9着に敗れた。しかし激しい気性が修正されて3〜4コーナー
では鋭い反応を見せて伸びたことから抑える競馬が定着してきており、進展が見られる。

△アサクサキングス3着
ダイワスカーレットが掛かり気味にハナを狙うと無理には行かずにダイワスカーレット徹底マークで
競馬を進める。3コーナーでダイワスカーレットとの差をジリジリと詰め、3〜4コーナー中間で真っ先
に仕掛けて一気に並びかけ、そこからゴール前まで激しい競り合いを続けた。坂を上りきったところ
で一瞬先頭に立ったものの、そこから差し返されたうえに内のエイシンデピュティが急追して3着。
負けてなお強しと言って良い内容。

×メイショウサムソン6着
スタートで軽く気合を付けて外の5番手を追走。3コーナーが近づいたところで徐々に差を詰めに行
き、3〜4コーナー中間ではアサクサキングスの更に外から並びかけようとするが、4コーナーの通
過中に内に食い込みすぎて馬体が接触して外に弾かれ、直線に入ったところで1馬身後方に置か
れてしまう。直線ではダイワスカーレットとアサクサキングスに懸命に食い下がるが残り1Fのところ
で末脚が鈍り始め、ゴール前では脚が止まって一気に差された。メイショウサムソンの息の長い末
脚が完全に鳴りを潜め、らしくない内容。

注エイシンデピュティ2着
スタートこそハナを取りに行ったが、外からダイワスカーレットが伸びるとダイワスカーレットをマーク
する競馬に。ダイワスカーレットに競りかけることなく最内でじっと我慢し続け、3〜4コーナーでもダ
イワスカーレットの後方で追い出しを我慢。直線で追い出されて伸び始め、最後の1Fで坂を上り切
ったあたりでグイッとひと伸びしてダイワスカーレットに迫る2着。最後の1Fまで追い出しを我慢した
ためにゴール前で末脚の切れで一歩勝り、コレが2着に繋がった。まだ伸びる手応えが有り、距離
はもう少し伸びても大丈夫な手応えを感じさせる好走。
桜花賞
◎リトルアマポーラ
○ブラックエンブレム
▲トールポピー
△オディール
△エアパスカル
×マイネレーツェル
注ベストオブミー
リトルアマポーラを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(13日1時52分投票)
レース展望
差し、追い込み馬に有力馬がそろったが、チューリップ賞のエアパスカル、ブラックエンブレム以外は
ことごとく先行馬が崩れていることから差し馬勢もあまりアテにならず、安定して勝ちを重ねている馬
や強力な相手に健闘している馬が抜け出してくるであろう。
有力勢は差し、追い込み馬だらけで先行馬は否応ナシに3コーナーまでにリードを造っておかざるを
得ず、ペースは緩むとは考えにくい。せいぜい前半5F47秒を切るくらいで流れるであろう。先行馬
も息が残る流れを作りに行くことが必至で、差し馬も早めに先行勢を捕まえに動く可能性が高く、最
後の1Fは激戦を極める。恐らく最後の1Fで本当に力のある馬が抜け出すであろう。

◎リトルアマポーラ
クイーンCから間隔は開いているが能力は疑うところが無い。
500万下では雨の重馬場のコンディションで上がり3F34秒3の強烈な決め手を発揮して、先に抜
け出したミッキーチアフルを一瞬で差し切って2馬身差をつけて完勝する非常に強い内容。
京成杯では荒れた時計の掛かる馬場で前半5F60秒8とハイペースの中を外から先行し、3コーナ
ー手前からマイネルファルケが捲くるのを合図に全体が一気に仕掛ける息の入れどころが殆ど無い
流れで4着。その4着も一番流れが速くなった4コーナーでゴールドストレインが下がった際に煽りを
食らって下げる不利と、直線でマイネルチャールズがアイティトップの進路カットを交わして一気に内
に切れ込んだ際に進路をカットされて、その際に一気に外に出して進路を作り、残り1Fから急激に
脚を伸ばして4着に食い込んだもので十分に脚を残していた。2度も不利を受けてココまで食い込め
る実力があるなら牝馬同士なら実力は抜けているであろう。

○ブラックエンブレム
フラワーCはスタートで掛かり気味み飛び出し、1枠の最短コースを走りつつ逃げる展開で、前半5F
61秒4と平均ペースで引っ張り、3コーナーで後続馬が一気に捕らえに来た際も渋太く伸び、最後
の直線でも後続を逆に引き離して押し切り勝ち。荒削りであるが力はある。
葉牡丹賞では前半5F63秒2の緩い流れに折り合って5番手追走しており気性面で大きな問題があ
るわけでもなく、その葉牡丹賞ではマイネルチャールズにクビ差まで迫る走りをしており、溜めれば
切れる脚を持っている何とも荒削りな印象もスケールは抜群。素質で大きなものを感じる。

▲トールポピー
黄菊賞で前半5F59秒3と厳しい流れを後方追走から上がり3F35秒1の強力な末脚を繰り出して
抜け出し、ヤマニンキングリーに差されたもののクビ差まで粘った。走破時計1分47秒5は破格の
内容で牝馬としては優秀なもの。この実力をいかんなく発揮して阪神JFを制している。
チューリップ賞では前半5F61秒3と緩い展開を6番手追走で、直線でジリジリと伸びて抜け出しエア
パスカルに迫るところまで伸びた。
ハイペースで流れた阪神JFや黄菊賞では先行勢を差し切って抜け出す力強い末脚を繰り出してい
るが、チューリップ賞の伸びが案外ジリジリで瞬発力面で疑問を残している。その点は減点。

△オディール
爆発的な切れ脚を繰り出して遥か前で粘るエイムアットビップを差し切ったファンタジーS。
一転して速い流れを先行して直線で抜け出したものの最後の1Fで一杯になり13秒1も時計が掛か
って、そこで一気に差されて4着に終わった阪神JF。
前半5F61秒3まで緩んだ流れを後方追走し、上がり3F33秒5の脚を繰り出して直線で爆発的な伸
び脚で一気にエアパスカルとトールポピーに並ぶところまで見せたチューリップ賞。
この成績からみると道中で溜めて切れる脚を繰り出さないとモロい一面があり、タフなレースになれ
ばなるほど苦しくなる一面が伺える。トールポピーと正反対の展開の助けが必要でソコは減点。

△エアパスカル
チューリップ賞で前半5F61秒3の緩い流れを作り、後続馬が速めに捕まえに来たときから急激に伸
びはじめ、直線でも左手前に変えると一気に脚を伸ばして捕まえに来た後続を逆に引き離し、その
末脚は坂を上りきっても衰えず、トールポピーとオディールをギリギリで封じた。展開の助けがあった
のは事実で、その反面直線で早めに捕らえに来た後続馬を逆に引き離す芸当が出来たのも実力。
まだ評価は難しいが高いレベルで一定の力を持っていることは評価でき、侮れない。

×マイネレーツェル
フィリーズレビューは前半5F58秒3と例年並みの速い流れで、そのまま4コーナーに突っ込む形で
直線は末脚の我慢比べ。先行馬が次々と脱落し、差し馬の差し比べの展開になり、大外から差し切
った。中間に緩むところが無いスプリントに近く差し馬が台頭する流れで、この流れで差し比べを制
したのは大きい。その一方で非常に緩く流れたエルフィンSでも3番手からジリジリと伸びて3着に食
い込み、スローの瞬発力勝負でも対応できるところを見せている。力量的にはトールポピーとさほど
変わらないほどの力を持っており、全く侮れない。

注ベストオブミー
芝での実績が殆ど無い中で、フィリーズレビューでは差し比べで大接戦のなか2着。それも内に進
路を取った馬が伸びあぐねる中でジリジリと脚を伸ばしての2着で高く評価できる内容。
芝での実績が足りないが、力量は信じても良いレベル。
レースインプレッション
勝ち時計1分34秒4、前半4F46秒4、後半4F48秒0、上がり3F35秒9。

スタートから真っ先にハナを叩いたデヴェロッペにハートオブクィーン、エイムアットビップらが追走し、
先行馬がコレに続き前半4F46秒4とかなり速いペース。しかし後続の差し馬は全く意に介せず抑え
に徹した。そのためレース全体が先行集団と差し集団にクッキリ分離し、差し馬がお互いをけん制し
あったこともあってか仕掛けが遅れ、ハイペースで本来捕まるはずの先行馬がギリギリまで粘り込
み大混戦となった。
勝ち時計から0.5秒の間に9頭がゴールする大接戦で、混戦の様相を示す結果になった。

◎リトルアマポーラ5着
スタートで若干出負けも真っ先に外に差して外の進路を確保しつつ、前のトールポピーを徹底マーク
して追走。3〜4コーナー中間で動いたトールポピーのすぐ外から被せるように競りかけ、直線では
激しい競り合いをしながら上がって行った。ゴール前の坂を上がり切ったあたりのところでトールポピ
ーの末脚が一杯になり競り合いは制したものの、位置取りが後方過ぎたことや仕掛けが少し遅かっ
たのもあってか前を捕らえきれず、寸前にまで迫ったものの粘る先行勢を捕らえきれずに終わった。

○ブラックエンブレム10着
良いスタートを切ったものの出足が付かずに後方10番手前後で差し集団側の中心あたりを追走。
3〜4コーナー中間で仕掛けられて直線で追い出されたが、反応が全く鈍く末脚は切れなかった。
溜めたわりには末脚が伸びきるのが早く、追い切りナシはやはり仕上がりが足りなかったか。

▲トールポピー8着
後方外目の追走で徹底的に脚を溜めて直線勝負の競馬。3〜4コーナー中間で前のレジネッタらが
動くのを見計らってから仕掛け、4コーナーで大外を回って更に外から競りかけてきたリトルアマポ
ーラと壮絶な競り合い。しかしゴール前の坂を上がり切ったあたりで末脚が一杯になり後退。

△オディール12着
スタートでデヴェロッペらが争うようにハナを叩いた際に一緒に付いて行ってしまい、テンで若干掛か
り気味に追走。3コーナーに入るまでにやや落ち着き折り合ったものの、前半で行きたがってスタミ
ナをロスしたせいか直線では伸び脚がイマイチで、最後の坂の手前で既に末脚一杯。スタミナ切れ。

△エアパスカル9着
好スタートから楽な手応えでエイムアットビップの外の4番手あたりを追走して先行集団に入った。
道中は行きたがる様子も無くよく折り合っていた。直線に入って仕掛けられ、先に先頭に立ったエイ
ムアットビップに並びかけて先頭をうかがう場面もあったが、前半で景気良く飛ばし過ぎたためか踏
ん張りが利かず、ゴール前では末脚一杯。終盤ではオツリが無かった。

×マイネレーツェル6着
差し集団の前目の位置を追走して、脚を溜める競馬。先行集団が遥か前で差し集団がすぐ後方と言
う位置取りで3〜4コーナーで差し集団が一気に仕掛けた際も外に持ち出すことなく経済コースを通
り、4コーナーでトールポピーらが大きく外に膨れた際も内のコースを通った。
直線では猛烈な差し比べで、この馬も素晴らしい伸び脚を見せたが僅かに切れ負けして前で粘る先
行集団を捕らえ損ねる。差は僅かの6着で悲観するような内容ではない。

注ベストオブミー11着
後方の差し集団の中でも最後方あたりを追走。最後の脚に賭けて徹底的に脚を溜める競馬。
3〜4コーナーで差し馬勢が仕掛けだしたときも動かず、最後の直線まで脚を溜め、直線で解き放た
れたかのような素晴らしい伸び脚を見せたが、大外のリトルアマポーラとトールポピーと比較して大
きく際立つほどの爆発的伸び脚ではなく、最後まで伸び続けたものの届かなかった。
皐月賞
◎マイネルチャールズ
○キャプテントゥーレ
▲タケミカヅチ
△レインボーペガサス
△ドリームシグナル
×フローテーション
注スズジュピター
マイネルチャールズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(20日8時41分投票)
レース展望
引っ掛かるショウナンアルバ、前に行かないと話にならないノットアローン、逃げに近い形で先行する
スマイルジャック等、有力馬の逃げ&先行勢が揃っており、そのすぐあとに好位追走するであろう、
マイネルチャールズが前を伺う流れになる可能性が高い。マイネルチャールズの動き次第であろう。
弥生賞ではマイネルチャールズを徹底マークしたのはタケミカヅチ、キャプテントゥーレ、ブラックシェ
ル。この3頭が動き出すのを見るように、後方のアインラクスやダイシンプランも動いていた。
マイネルチャールズのマークは今回も厳しく、マイネルチャールズがレースを動かす可能性は極めて
高い。
前がある程度引っ張る可能性があることから、前半寄りのやや速いペースになって厳しい流れにな
るか、早めにマイネルチャールズを捕まえに後続が早く動き出して直線で大混戦の根性比べになる
可能性が高い。いずれにせよ脚を使い切る競馬を強いられるので実力が無いと苦しく、更に前位置
で競馬する馬ほど苦しいであろう。

◎マイネルチャールズ
弥生賞の強力な内容を評価して今回も信じる。
前半5F61秒8で流れて2番手追走。残り4Fからタケミカヅチとキャプテントゥーレが、残り3Fからブ
ラックシェルが一気に捕まえに動いて流れが急に速くなった勝負どころの3コーナーでも松岡騎手は
手綱は抑えたままの馬なりで後続の追撃を凌ぎ、残り2F地点で軽く手綱をしごいてゴーサインを出
し、全体の流れが一番速くなった残り2Fで推定11秒2のラップを叩き、一気に後続を突き放した。
先に捕らえに掛かったタケミカヅチとキャプテントゥーレの脚が一杯になり、遅れて仕掛けたブラック
シェルも末脚が伸び切ったにもかかわらず捕らえきれず、遅く仕掛けて脚を余した状態で押し切って
しまう圧勝。弥生賞では力が違いすぎた。
京成杯では直線で進路を塞がれて非常に窮屈になったところで狭いところをこじ開けて抜け出す底
力も見せており、現状では全くと言っていいほど弱点が無い。限りなく抜けた存在と言って良い。

○キャプテントゥーレ
弥生賞で外からマイネルチャールズに競りかけ、一気に畳み掛けに掛かった。4コーナーでマイネル
チャールズが軽く仕掛けられた際に一気に突き放され、その後は詰め寄ることも出来ずに脚が一杯
になってしまったが、朝日杯FSからの休み明けで距離不安もある中では上出来。
一度叩いて状態は向上しており、巻き返しを期待。

▲タケミカヅチ
キャプテントゥーレと同じく内からマイネルチャールズに迫り、直線で引き離されながらも渋太く伸び
続けた。勝馬との差は否定できなかったが、末脚は堅実でもう一度信じたい。

△レインボーペガサス
きさらぎ賞では初の芝コースながら厳しい流れからの末脚比べに持ち込んで、朝日杯FS2着のレッ
ツゴーキリシマ、後のスプリングS勝ち馬スマイルジャックを差し切って勝利。
スプリングSでは緩い流れを後方の大外から差して伸び切れなかったが、時計が掛かるようになる
今回は展開が向き、巻き返しを期待出来るかもしれない。力は疑うところが無い。

△ドリームシグナル
シンザン記念で前半5F58秒4とマイルCS並みの超ハイペース展開で後方に抑えて追い込み。
直線では一緒に追い込んだタケミカヅチ、ミッキーチアフルを一気に突き放す強力な決め手を発揮し
ており、流れが速くなりそうなうえに決め手が活きそうな今回は巻き返しのチャンスはある。
展開の助けが必要で、そのあたりで能力がどこまで活きるか。

×フローテーション
スプリングSで引っ掛かるショウナンアルバが作ったペースは前半5F60秒8。むしろ緩いくらいのペ
ース。最内の最短コースを通って内からスルスルと伸びて差し切り。スプリングSは外のコースを通
った馬が全く伸びておらず、内と外で馬場差があった可能性があることから鵜呑みには出来ない。
しかし2歳の荻Sでやや重の馬場のなかで京都1800mを1分47秒9と非常に優秀な時計で制して
おり、時計面での裏付けがあるのは大きい。どこまでやれるか。

注スズジュピター
東京スポーツ賞2歳S2着から臨んだ朝日杯FSで離された5着。力を出し切れなかった。
休み明けで臨んだ弥生賞で8番手内側あたりを追走し、展開が動いた3コーナーで内からスルスル
と伸びて先頭集団に迫るシーンを見せた。4コーナーでタケミカヅチの真後ろになって少し前が狭く
なった際に手綱を引いて下げており、一番流れが速いところで無駄な動きがあった。
休み明けを叩いたことで状態は上向きが予想され、全力を出してどこまで。
レースインプレッション
勝ち時計2分1秒7、前半5F61秒4、後半5F60秒3、上がり3F35秒2。

スタート直後からマイネルチャールズの周囲を多くの馬が取り囲み徹底マーク。マイネルチャールズ
をマークする側とそれを尻目に先行する組とで馬群が分断されて、先頭を行くキャプテントゥーレのラ
ップはスローであったにもかかわらず縦長になった。前半5Fで楽な流れで引き離し、後半から急激
に後続が詰めに行っても前を捕らえきれず、結果的に逃げ切りを許す結末になった。
後続から抜け出して上位に顔を出してきた馬は高い評価を出来る内容。

◎マイネルチャールズ3着
スタート直後から隣のブラックシェルと接触、その後に周囲の馬がどんどん周りを取り囲み、全く動け
ないままバックストレッチまで揉まれ通しというコレまでにない非常に苦しい競馬。3コーナー手前か
ら軽く仕掛けられて一気に加速して後続を振り切った後は、鋭い脚を繰り出して3〜4コーナーの間
に先頭集団に並びかける脚を使う。直線に入ると決め手を欠き、前を捕らえるには至らなかったが
コレまでに無い苦しい競馬をしながらも際どい2着争いに持ち込む地力の高さを見せた。

○キャプテントゥーレ1着
スタートから行く覚悟を見せて追い出されながら先頭へ。競りかけてハナを狙う馬が居らず、1コーナ
ーで早くもポジションを確保するとペースを抑えるのに成功し、最後まで息が残るペースでゴールま
で押し切った。一番流れが速くなった7F〜8F目で11秒2のラップを叩き瞬発力で後続の追撃を振り
切り、直線でも差し馬の接近を許さなかった。弥生賞よりも大幅に良化しており、強い内容。

▲タケミカヅチ2着
中団後方の内を追走。マイネルチャールズが周囲を包まれるマークを受けているのに対し、ガラ空き
同然となった内の進路を楽に追走した。3コーナーでマイネルチャールズが動くとすぐさま追走し、3
〜4コーナーでは最内の最短コースを上がって行き、直線での競り合いに持ち込んだ。
競り合いの末にハナ差制して2着になったが、マイネルチャールズとは力差を感じざるを得ない2着。

△レインボーペガサス4着
後方14番手前後の最後方集団でジックリ抑えて追走。3〜4コーナーで全体の流れが速くなると一
緒に上がっていくが前との差は詰まらず、最後の直線で全体の流れが緩んだ際に伸び続けてゴボ
ウ抜きして一気に上がって来た。末脚の息の長さには高く評価できる。

△ドリームシグナル15着
マイネルチャールズの外を追走する10番手。バックストレッチ中間でマイネルチャールズが上がって
いくと同じく仕掛けて行き、3コーナーまでは前を捕らえんばかりに伸びたが、3〜4コーナー中間で
急激に伸びが止まり、直線ではズルズル後退した。距離が少し長いのか。

×フローテーション11着
中団追走で流れに乗っていたが、バックストレッチ中間から全体の流れが速くなっていくとジリジリと
順位を下げて後退。スプリングSのような目覚しい脚が全く発揮されなかった。

注スズジュピター17着
スタートから少し仕掛け気味に先行。5〜6番手前後を先行し、スローの流れに折り合っていた。
全ラップで一番速くなった3〜4コーナー中間でも流れに置いていかれることなく持ちこたえていたが
直線では急に手応えが一杯になりズルズル後退。緩い馬場は合わなかったか。
アンタレスS
◎フィフティーワナー
○メイショウトウコン
▲サンライズバッカス
△ドラゴンファイヤー
△ブラックランナー
×キクノアロー
注アドマイヤミリオン
フィフティーワナーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(27日6時45分投票)
レース展望
小回りコースの京都ダート1800mは流れが読みにくい。小回りコースで加速が付けにくく、3〜4コ
ーナーで前を射程圏内につけないと先行馬に押し切られてしまうくらい追い込みが難しい。
今回は有力な実績馬に上昇著しい上がり馬とメンバーが揃っており、今年も混戦。難しくなる。

◎フィフティーワナー
コレまでのダート実績と復調後の競馬を見る限り、力は衰えておらず信じたい。
休み明けの白富士Sこそ大敗したが、ダートに戻った仁川Sでは57.5キロを背負って完勝し復調。
前走のマーチSでは3着に敗れてしまったが、スタートからサイレンスボーイとサンツェッペリンが競り
かけてペースを吊り上げられ、前半5F61秒1と良馬場としてはかなり速いペースを先行するハメに
なり、マコトスパルビエロの徹底マークもあって息が入れられず、最後の1Fで一杯になって後退す
る3着。しかし全体上がり3F37秒9と終いバタバタの決着で58キロを背負って先行したのなら3着
に粘ったことの方が逆に評価できるといっても良く、地力は確かで巻き返しは狙えると見る。

○メイショウトウコン
平安Sを2年連続で1着、2着で連対しており、今年は58キロを背負いながらも最後の追い比べを制
し、先に抜け出したクワイエットデイにこそ及ばなかったが力を見せた。このときには斤量が2キロ軽
いロングプライドが先に仕掛けたところから追いついて競り勝っており、瞬発力は抜けている。
昨年のアンタレスSでもワイルドワンダーとキクノアローに出し抜かれつつも末脚は発揮して3着して
おり、京都においては力は信用できるものになっていると言える。
今回は1枠で否が応でも前と外が包まれて出しにくく、そのあたりを割り引いてどう出るか。

▲サンライズバッカス
昨年の平安Sで3コーナー手前から大外をグングンと捲くって行き、前で粘る先行税をまとめて差し
切り、メイショウトウコンと競り合って2着。最後に競り合って敗れたのだけはマイナスであるが、前半
5F62秒2と京都ダート1800mにしては速くない流れで息が残っていた先行勢を差し切っただけに
決め手には長けたものがある。初コースだった京都ダート1800mであれだけやれるなら、爪のアク
シデントで休んでからの復帰戦でも活躍を期待したい。

△ドラゴンファイヤー
平安Sで出遅れ、1〜2コーナーで外に持ち出して外から上がろうとするも、外をロングプライドとメイ
ショウトウコンに塞がれて外に出すことが出来ず、外に出すタイミングが遅れてスムーズに追い出す
ことが出来なかった。4コーナーではマイネルアワグラスに接触して外にはじかれており、まともに競
馬出来なかったにもかかわらず、クワイエットデイの0.5秒差まで追い込むのだから力は信用に値
する。順調さを欠いているが調子ひとつなので油断は出来ない。

△ブラックランナー
昨年秋からの上がり馬。仁川Sで後方追走から3〜4コーナーを捲くって先頭に並びかけ、4コーナ
ーでは一気にフィフティーワナーを捕らえに掛かって競り負けての3着。マーチSでも素晴らしい脚で
3〜4コーナーを捲くって前に付けたが最後の1Fで一杯になって差すことが出来ず6着。
終いがピリッとしないが、差し馬勢が追い出しに掛かる3〜4コーナーでは常に強い決め手を発揮し
て先頭に襲い掛かっており、平坦コースに戻る今回は終いまで息が持ちやすく、巻き返しに期待。

×キクノアロー
佐賀記念、名古屋大賞典を大敗してからの挑戦であるが、佐賀記念ではレース中に落鉄、名古屋
大賞典では1周目のホームストレッチで引っ掛かり、スタミナを消耗して勝負どころの2周目3コーナ
ーでは脚が一杯になっての敗退。どちらも力を発揮していない。
昨年ワイルドワンダーが素晴らしいスピードを発揮して勝った際に直線では良く伸びていただけに、
復調していれば今回巻き返しても不思議は無く、油断せずに期待。

注アドマイヤミリオン
成績不振で見劣りは否めないが、オープン入りしてからは堅実な脚を見せていることから秘かに。
レースインプレッション
(#`;ω;) パーン
          ⊂彡☆))Д´)←岩田騎手
天皇賞春
◎アドマイヤジュピタ
○アドマイヤモナーク
▲トウカイトリック
△アイポッパー
△アサクサキングス
×アドマイヤフジ
注アドマイヤメイン
アドマイヤジュピタを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(4日5時14分投票)
レース展望
逃げると思われるホクトスルタンがどの程度引っ張るかが鍵。前半5Fを1分切るようなペースはさす
がに考えにくいが、ある程度引きつけて逃げることを考えると1分2秒前後のやや速いペースが予想
される。万葉S、阪神大賞典は逃げ馬が弱く、完全に目標となったレースで勝負どころの2周目3コ
ーナーまで遊ばせる流れになったが、今回はホクトスルタンがある程度引っ張ることが考えられ、ホ
クトスルタンを目標に後続馬が2周目3コーナー手前で差を詰め、3〜4コーナー下り坂でレースは動
くであろう。
終盤はスピードの我慢比べになる可能性が高く、総合力がモノを言う勝負になる可能性が高い。

◎アドマイヤジュピタ
昨年秋アルゼンチン共和国杯以降、重賞であらゆるペースに対応して力を発揮してきたのを評価。
アルゼンチン共和国杯では前半5F59秒3の速い流れを離れた3番手追走から4コーナーで先頭に
並びかけて、後続の追撃を振り切って完勝。
日経新春杯は4着に敗れはしたもののトップハンデに+16キロ増と調整不足だったうえに、前半5F
60秒7のハイペースを2番手追走で全く息を入れられない展開にもかかわらず最後まで粘った。
阪神大賞典ではドリームフライトの2番手から4コーナーで先頭に立ち、アイポッパーにポップロック、
トウカイトリックと言った長距離の常連を抑えて2馬身半差をつける完勝。
よほど不利な展開やアクシデントでもない限り、持ち前の総合力の差で勝つと見る。

○アドマイヤモナーク
ダイヤモンドSで57.5キロのトップハンデを背負いながら直線で後続を大きく引き離し力の違いを見
せ付けての圧勝。日経新春杯では全く緩まないハイペースで追い込みに専念して4コーナーで素晴
らしい反応を見せてアドマイヤジュピタを一瞬で差し切った。一昨年、昨年よりは大きく前進しており、
スピード能力は向上している。スタミナに関しては一線級不在であったとは言えダイヤモンドSで決
め手の違いを見せつけており言うまでも無く信用して良い。
しかし過去2回の天皇賞春でレースが動いた2周目3〜4コーナー下り坂で置き去りにされたことや、
今年の万葉Sでも仕掛けどころで遅れを取っており、瞬発力には疑問が残る。そこだけが心配。

▲トウカイトリック
昨年の天皇賞春では比較にならないほどのパワーアップを果たし、今年も万葉Sで58キロを背負い
後に日経新春杯とダイヤモンドSを制するアドマイヤモナーク相手に2キロの斤量差をものともせずに
競り勝った力は評価できる。アドマイヤモナークに比べて比較的軽い脚が使えるところが強みで、調
教も順調なことから最後まで際どく競りかけてくるであろう。

△アイポッパー
京都記念の大敗から大きく馬体重を絞って阪神大賞典で2着まで盛り返してきた。最後の1Fこそア
ドマイヤジュピタに引き離されたが、大敗からの叩き2戦目でポップロックとの競り合いを制して上が
り3F34秒8の脚を繰り出して2着に入ったあたりは全く見限れない。上積みも期待できる。

△アサクサキングス
菊花賞馬で力はある程度信用できる。神戸新聞杯でも前半5F58秒台の超ハイペースを離れた2
番手追走で追い上げてくる後続を相手に直線でもう一度伸びて2着に粘りこんだ。かなりスタミナが
ある馬で、菊花賞でも2周目3〜4コーナーで外から良い伸びを見せており最後の1Fがジリジリだっ
たことを除けば力はある。大阪杯でもダイワスカーレットを取り逃したものの最後まで粘って3着なら
上出来。
しかし上がり3F35秒を切るくらいの決着には疑問があり、決め手が足りないのは否定できない。

×アドマイヤフジ
阪神大賞典6着も3〜4コーナーで進路が塞がって下げたり外に出す場面があり、そこで大きく離さ
れていながら直線で盛り返しており、まだ見限れない。しかしスタミナ面での裏付けがないことは否
定できず、スムーズに行ってどこまでと言う印象。地力はある。

注アドマイヤメイン
日本レコード決着の菊花賞3着があるように、スピードとスタミナは十分なものを持っている。
クラシックのあとはどうにも調子が元に戻らないが、大阪杯では差す競馬を試し、道中で口を割って
引っ掛かり、サンライズマックスに再三接触しながらも直線では大外から伸び続けていたように復調
の兆しは見せており、距離延長で巻き返せそうな雰囲気にまで戻ってきた。
復調してどこまでと言う感じも希望はある。
レースインプレッション
前半5F1分1秒1、中盤5F1分2秒1分1秒9、終盤5F59秒4、上がり3F35秒3。

前半5F1分1秒のハイペースでホクトスルタンが引っ張り、そのまま後続が追走したため道中は殆ど
緩まないハイペースとなり、スピードとスタミナが共に問われる非常にレベルが高いレースになった。
流れについていった後の2周目3コーナー下り坂で有力馬が仕掛けて更にペースが上がり、そこで
スピードが足りない馬、とスタミナが切れ掛かっている馬は振り落とされ、直線は頂上決着。
これ以上無いほどにハイレベルで紛れる要素が無い内容で有力馬が力を発揮した。

◎アドマイヤジュピタ1着
スタートで出遅れて後方12番手からの競馬。出遅れてもペースが速かったために無理に生かせず
に抑え、末脚の決め手勝負に賭けた。無理に行かせずに本来のペースで脚を溜めたのが功を奏し
2周目3コーナー下り坂からは目を見張る伸びを見せて前を行くメイショウサムソンを追走、直線では
一瞬で交わして突き抜けるも突き抜けたときに馬が遊んでしまい隙を見せ、メイショウサムソンが再
び詰め寄る。しかし詰め寄られると再び脚を伸ばして競り合いを制す。上がり3F34秒7で超ハイペー
スでも持ち前の決め手は衰えなかった。まだ遊べるくらいの余裕があり、伸びしろはある。

○アドマイヤモナーク6着
後方13番手でじっくり抑える追い込み競馬。3コーナー上り坂から徐々に仕掛けて順位を上げてい
ったが、3コーナー下り坂で各馬が仕掛けると流れに対応しきれずに前との差を詰めることが出来ず
そのまま直線でも目立つ脚を繰り出せずに破れた。スピード面で課題が残るのは否めない。

▲トウカイトリック7着
アサクサキングスの内を走り、ホクトスルタンの2番手争い。道中は良い感じで競馬を進めていたが
3コーナー下り坂に入ってからは周囲の流れに対応し切れず、直線では徐々に順位を下げた。
普段よりも前で競馬を進めたためか3コーナー下り坂で仕掛けた反応がいまひとつで、直線では勝
負にならなかった。

△アサクサキングス3着
ホクトスルタンの2〜3番手を追走して、ホクトスルタンを常にマークし続ける形で3コーナー下り坂に
突入。全体の流れが急激に速くなり、隣のポップロックらが付いて行けなくなる流れにも対応して直
線に突入し、前のホクトスルタンを交わしてメイショウサムソンと競り合いに持ち込んだ。しかしそこで
末脚が伸び切ってしまい。さらに伸びる2頭には及ばなかった。上がりの速い決着が苦手と言う弱点
が出たか。

△アイポッパー11着
道中は外の5〜6番手を追走していたが、2周目3〜4コーナーで全体の流れが速くなると徐々に劣
勢になり、直線ではズルズル後退。本来の力が発揮されていないとしか言いようが無い内容。

×アドマイヤフジ5着
道中は内で我慢して5番手追走。手応えは決して悪くなかったが、2周目3〜4コーナーで全体が動
いた際に付いていくのが精一杯で、前との差を詰めることなく5着。一流馬相手に付いて行ったもの
の、そこから差すほどの脚を繰り出せず、このあたりが能力的に天井か。

注アドマイヤメイン14着
3コーナー下り坂に入ってからはズルズルと後退。直線では前から大きく引き離され力の差を見せ
付けられる大敗。大阪杯の内容から、もう少しやれると思ったが・・。
NHKマイルカップ
◎エーシンフォワード
○ダンツキッスイ
▲ディープスカイ
△サトノプログレス
△レッツゴーキリシマ
×サダムイダテン
注ゴスホークケン
エーシンフォワードを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(11日9時36分投票)
レース展望
マイル路線で磐石な実績を持っている馬が不在で混戦は避けられない。
雨のせいで今週の東京コースは時計がかかっており、同じく開催前日までの雨で時計が掛かる馬
場になっていたアーリントンC、ニュージーランドトロフィーの路線を歩んだ馬を重視。
その他には皐月賞路線で距離の壁に悩まされた馬を絡めたい。
アーリントンCではダンツキッスイが出し抜いて勝ち、ニュージーランドトロフィーでは早めに捕らえに
行ったら崩れたことから、今回もダンツキッスイが逃げるなら目標になって後続が早めに捕まえに行
く展開が予想され、スピードの我慢比べに持ち込まれてレベルが高いレースになるであろう。
少なくとも距離面でマイルが長いというような馬は不利なレースになるように思えてならない。


◎エーシンフォワード
時計が掛かっていた馬場のアーリントンC、ニュージーランドトロフィーで渋太い伸び脚で2着に食い
込んだ実績を買う。
アーリントンCはダンツキッスイが飛ばしたわりにはペースが緩み、後続馬は上がりのスピード比べ
になり、シンザン記念で2着争いに持ち込んだミッキーチアフルとの競り合いを制し、外から伸びたデ
ィープスカイも抑えて2着。時計が掛かっていた馬場で上がり3F34秒2は優秀と言って良い。
ニュージーランドトロフィーではダンツキッスイがアーリントンC以上に時計が掛かる馬場にもかかわ
らず前半4F45秒9と暴走気味のペースで飛ばし、更に後続馬も早めにダンツキッスイを捕らえに動
いたために最後の1Fは根性比べになり、3〜4コーナーで大外を回って距離損したにもかかわらず
直線で目を見張る伸びを見せて2着。堅実な末脚を持っていることを証明している。
速い流れでも遅い流れでも終いの伸びが安定していて、マイルならかなり適正は高いと見る。

○ダンツキッスイ
覚悟をきめた大逃げに出たアーリントンCでは後続がすぐに抑えたためにペースの波が緩やかにな
り、前半4F46秒7→後半4F47秒9で後続の伸び脚を押さえ込んで逃げ切った。
再度大逃げに出たニュージーランドトロフィーでは、アーリントンCよりも時計が掛かる馬場にもかか
わらず更に派手な逃げに出て、直線で一杯になって敗退。前半4F45秒9→後半4F49秒5と完全
にオーバーペースだったうえに、後続が早めに捕らえに来たのも影響した。
今回はニュージーランドトロフィーの負け方から考えてアーリントンCのように楽に泳がせてもらえそ
うに無く早めに捕まえに来るであろうが、前半に少し息が入れば最後まで粘れる。
いずれにせよ道中で少し楽が出来れば最後まで粘る可能性が高く、力は持っている。

▲ディープスカイ
アーリントンCで後方で徹底して抑える競馬をして、4コーナーで外に出して直線一気の追い込み。
ダンツキッスイの息が残っていたうえに、後方の馬は前半5F1分1秒台の緩い流れで瞬発力勝負に
なったために位置取りが災いした。
毎日杯で前半5F59秒0の平均ペースの流れに乗って3〜4コーナー中間から早めに外から捲くっ
て直線抜け出す早めの競馬で制し、アーリントンCが差し損ねであったことを証明。
今回は再びマイルで勝負することになるが、速い流れを経験しておらず、その点は疑問。

△サトノプログレス
ニュージーランドトロフィーで大逃げを打ったダンツキッスイから大きく離された先行勢の内側4番手
で抑えて我慢する競馬。全体が動き出してダンツキッスイを捕らえに行った際に最内から進出して
直線で一歩抜け出し、そのまま我慢して外から伸びてくるエーシンフォワードを抑えて1着。
直線の残り1Fでダンツキッスイを捕らえて最後まで粘ったが、、最後の1Fのラップは12秒9と一杯
になりかけていて突き抜けるほどの強さをアピールしておらず、しかも最内の最短距離を走った恩恵
からも手放しで評価できる強さではなかった。そのあたりがここでどう出るか。

△レッツゴーキリシマ
朝日杯FSで前半5F58秒3のハイペースを5番手前後で先行、直線で素晴らしい瞬発力を発揮して
一気に馬群から抜け出し、前で粘るキャプテントゥーレを差し切って2着。
きさらぎ賞では前半5F60秒8とやや緩んだ流れに引っ掛かってしまい、よく粘ったものの最後の10
0mで末脚が一杯になり、斤量が1キロ重かったのも影響して4着に敗れた。
皐月賞では前半5F61秒4の緩い流れを2番手先行して引っ掛からずに最後の直線まで粘ったこと
から、大きく力をつけていることは間違いない。
ハイペースにぴったり折り合って直線で突き抜けた脚が発揮されれば勝ってもおかしくない。

×サダムイダテン
共同通信杯は前半5F58秒5でショウナンアクロスが大逃げしたが、後続のマイネルプレーザのラッ
プは1分0秒7と少し緩いくらいで、緩い流れからの瞬発力勝負で3〜4コーナーを大外ぶん回した影
響が有ったと考えて良い。3〜4コーナーにあたる6F目でショウナンアクロスの差は一気に3馬身差
まで詰まっており、6F目で11秒台前半のラップが叩かれている可能性が高く、7F目、8F目も11秒
台のラップが叩かれている。
その際に大外を回って順位を上げて行くくらいのスピードを見せており、8F目は全体ラップが11秒5
にもかかわらず、外から一気に差を詰めており、11秒を切るくらいの脚を使っていると考えて良い。
スピードは素晴らしいものを持っていることから、スプリングS大敗も見限れない。

注ゴスホークケン
朝日杯FSの逃げ切り勝ちは素晴らしいもので、前半5F58秒3のハイペースのうえに上がり3F35
秒2の脚を繰り出して最後の1Fも12秒0としっかりとした脚で走りきった。
ニュージーランドトロフィーの見る影も無い大敗が気になるが、もう一度力を信じたい。
レースインプレッション
勝ち時計1分34秒2、前半4F46秒7、後半4F47秒5、上がり3F35秒0。

前半4Fは決して早過ぎる時計ではなかったものの、先行馬総崩れで内に進路を取った追い込み馬
が大きな差をつけて完勝。勝ち馬ディープスカイら3頭の上がりが勝ち時計を押し上げており、最後
の1Fの全体ラップが12秒1で、勝ち馬でこれなのだから先行馬は13秒台のラップなのは明白。実
質は超がつくほどのハイペースだったのであろう。
ハイペースのうえに先行勢が軒並み大外に持ち出し、内の後方で抑えていた馬がガラ空きの内の
進路に突入し突き抜けた。追い込み馬は展開がハマッた形で、展開次第で差は詰まると思われる。

◎エーシンフォワード10着
後方の外を追走。前を行く先行勢を見る形で競馬を進め、3コーナーから追い出されて大外を回って
仕掛けられたが、前方のリーガルスキームが大きく外に膨れてきて進路を塞がれる大きな不利。
直線では完全に行き場を失って内に切れ込みながら伸びたが前を捕らえることは出来なかった。

○ダンツキッスイ17着
スタートは馬なりで追い出されること無く普通に出た。ゴスホークケンが猛烈に追われて逃げに出た
ので無理をしなかったと思われるが、直線では全く見せ場も無くズルズル後退。粘りが無かった。

▲ディープスカイ1着
後方16番手の内でじっくり脚を溜める競馬。3〜4コーナーでも内に進路を取ったまま外に出すこと
なく、直線で先行馬が軒並み外に持ち出したため前が開き、直線で追い出されると爆発的な末脚を
発揮した。前で先に抜け出したブラックシェルを並ぶ間も無く差したときの瞬発力は素晴らしく、毎日
杯から更に強くなった印象。しかし展開に恵まれた一面もあった。

△サトノプログレス7着
最内の5番手あたりを追走。前でやりあうゴスホークケンとエイムアットビップを見ながらの競馬で、
テンのスピードに楽な手応え。3〜4コーナーで少し外に出して直線追い出されたが、更に内に進路
を取った馬に次々に抜き去られ、突き抜けることは出来なかった。最後は末脚一杯。

△レッツゴーキリシマ9着
スタートでゴスホークケンのすぐ後ろを4番手追走。鞍上とぴったり折り合い、行きたがることなく良
い雰囲気。3〜4コーナーで外に出して直線に出た際に外の進路を失い内に入って追い出される。
一旦はディープスカイと並ぶ場面もあったが残り300mで一気に突き放され、置き去りに。
瞬発力で全く歯が立たなかった。

×サダムイダテン8着
外の先行勢が軒並み前を目指し、こちらは中団で抑えたために、半ば馬群に包まれるような感じで
最内で抑える。3〜4コーナーでも全く外に出せず、直線では内に進路を取って追い出された。
一瞬は良い脚を見せてディープスカイらと伸びかけたが、直線半ばで伸び脚が止まってしまう。
実力からココまで見せ場が無いのは不思議で、本調子に無いと言わざるを得ない。

注ゴスホークケン12着
テンから手綱をしごいて強気の逃げ。3〜4コーナーまで先行勢がピッタリ付いてきて息を入れにくい
展開ながら強気な逃げを見せたが、直線半ばで末脚一杯になり、ズルズルと後退して大敗。
朝日杯FSの強さが影を潜めていて、強さが感じられる競馬ではなかった。
ヴィクトリアマイル
◎ローブデコルテ
○ブルーメンブラット
▲エイジアンウインズ
△ウオッカ
△ニシノマナムスメ
×ジョリーダンス
注マイネカンナ
ローブデコルテを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(18日6時37分投票)
レース展望
圧倒的人気しているウオッカがどう競馬するかがカギになる。
メンバー中で強力な逃げ馬と言えば阪神牝馬Sを制したエイジアンウインズくらいで、それでも阪神
牝馬Sの前半4Fラップは47秒2と苦しいペースでは無かった。
逃げ馬がグイグイ引っ張る流れは考えにくいとしても、ウオッカが大きく警戒されているはずで、ウオ
ッカが動き出す3コーナー、残り4Fからは一気に流れが厳しくなって凌ぎ合いになるであろう。
3コーナーからの激戦は確実で、そこまでに脚を溜めるようならば先行勢に分があるであろう。
とは言え、レースの激しさは熾烈を極めるため、軽いスピードだけで勝つとも思えない。

◎ローブデコルテ
勝ちに遅いが力を信じる。
本質的にはマイルあたりが一番得意な馬で、京都牝馬Sでは58キロを背負いながら5着、阪急杯
でも56キロを背負って3着とオークス馬を理由に常に重い斤量を背負わされているが、1400m〜
1600mでは一度も掲示板をはずしていないように、末脚は堅実で大崩しない安定感がある。
どうしても直線での決め手が一歩足りずに負けているが、今回は定量戦のGTで斤量が軽くなり、
初の東京でオークスを制した舞台と言うことでコースも合う。逆転要素が多く、堅実さに期待。

○ブルーメンブラット
オーロCでマイル重賞路線で安定した活躍をしているシンボリグランを破って初のオープン勝ち。そ
こからは勝てていないが、阪神Cでは大外から素晴らしい末脚を見せてスズカフェニックスに迫る3
着、阪神牝馬Sでは上がり3F33秒5の末脚を繰り出して3着以下を大きく引き離す2着。力は付い
ている。一瞬の決め手なら牡馬を圧倒するものを持っているが、如何せん1600mになると最後の
1Fが甘くなる傾向があり、そこだけが気がかり。上手くごまかして競馬出来れば十分に勝ち得る。

▲エイジアンウインズ
阪神牝馬Sは前半4F47秒2の緩い流れで先頭に立ち、そのまま後続馬を引き離し、最後に鋭い脚
を繰り出して伸びて来たブルーメンブラットを抑えて勝利。最後の1Fも11秒6と速く、後続を大きく引
き離して抜け出すだけの実力はある。前々走の心斎橋Sでは全く同条件のレースながら前半4F45
秒0の厳しい展開のレースで牡馬相手に差し比べを制しており、位置取りや展開に左右されるような
馬ではない。末がしっかりしているのが最大の魅力で、マイル未経験だけが唯一の心配。

△ウオッカ
日本ダービーで上がり3F33秒0という極限の末脚を繰り出して圧勝。しかしその後は牝馬相手でも
ポロポロ取りこぼし続けて勝てていない。脚を徹底的に溜めないと切れる脚が使えない弱点が見え
始めている。阪神JF、チューリップ賞、桜花賞でマイル実績はあるものの、前半5F60秒近い緩い流
れで脚を溜めてのもので、レベルが高いマイルで通用するかどうかには疑問がある。
実績は圧倒的であるが、末脚は本物とは言え制約があり、アテにならない。

△ニシノマナムスメ
オープン入り後の愛知杯で2着、その後に55キロを背負って中山牝馬Sで4着。マイラーズCではカ
ンパニーに鋭く迫る2着している。その際の上がり3F34秒1は優秀なもので、大きな成長を感じさせ
るものであった。ユートピアSなどでハロースピードらとハナ差の競り合いをしていた頃より一枚抜け
た感じで、昨年末からの成長に期待したい。

×ジョリーダンス
昨年のヴィクトリアマイルで5着、安田記念で3着。いずれも33秒前半の極限の上がりを繰り出して
ゴール前で際どく迫ってきた。阪神Cでも末脚を爆発させて2着に入っており、牡馬の一線級でも負
けない末脚はここでも期待できる。年齢が年齢なだけにどこまでアテに出来るか。

注マイネカンナ
中山牝馬Sで直線大外から鋭い伸びを見せて2着、福島牝馬Sでは3〜4コーナーを外から捲くって
ヤマニンメルベイユを捕らえ、外から迫るハロースピードとの競り合いを制して重賞制覇。
51キロ前後の軽い斤量で上位に食い込んでいた頃と違い、斤量増を克服して勝ったことにより大き
な成長が伺える。マイルは経験が少ないが捲くる競馬が出来て末脚が強力になってきており、成長
に期待。
レースインプレッション
勝ち時計1分33秒7、前半4F47秒9、後半4F45秒8、上がり3F33秒7。

確たる逃げ馬不在でウオッカが居ることから逃げ、先行勢が引っ張る速い流れを予想していたが全
くの予想外。ウオッカの周囲を他馬がマークして、更に後続馬が脚を溜める競馬に徹したために一
団のまま馬群が固まった状態で直線に突入する形になった。
全体上がりが11秒0になった7F目で抜け出す馬が出ており、直線半ばで抜け出したブルーメンブラ
ットらは10秒台の脚を使っていたのであろう。いかに瞬発力を求められる競馬だったかわかる。
この形になると一瞬の鋭い脚がモノを言う。中距離で競馬してきた馬は全く歯が立たなかった。

◎ローブデコルテ14着
先行集団のすぐ後ろに取りつける競馬。3〜4コーナー中間に全体の流れが一気に速くなったときに
流れに置かれかけて、直線では前半で早々と脱落。全く見せ場が無い大敗。

○ブルーメンブラット3着
スタートから抑える競馬。最内の7〜8番手前後で抑え、末脚勝負に賭ける。
3〜4コーナーでも抑えたまま、直線でも前でやりあうピンクカメオとヤマニンメルベイユの後方で我
慢して、残り400m地点を過ぎたところで一気に仕掛けて一瞬で馬群から抜け出して先頭に立つ。
残り200mでもまだ先頭であったが、外から遅れて仕掛けたエイジアンウインズに並ぶ間も無く差さ
れ、更に外から伸びてきたウオッカにも離れた競り合いの末にハナ差敗れる。
コレまでマイルでは終いが甘く敗れていたが、これまでに無い粘りで高く評価できる内容。

▲エイジアンウインズ1着
逃げた阪神牝馬Sに反して6番手前後で待機する競馬。4コーナーでも抑えたまま動かなかった。
直線に入って全体が仕掛けた際に少し手綱をしごいて、残り400mを過ぎたところでスパート。仕掛
けだしたときこそ爆発的な伸びはなかったが追うたびにジリジリと前を捕らえて抜け出し、ブルーメン
ブラットを一気に抜き去ると、大外から伸びてきたウオッカにも馬体を併せることなく押し切った。
全体の流れが速いからこそジリジリ抜け出しているように見えたが、切れながらも脚なかなか止まら
ない粘り強い脚でもあった。阪神牝馬Sと言い、脚の息の長さにも驚く。

△ウオッカ2着
10番手前後で馬群の真ん中で待機。前半は他馬が取り囲む形で動けなかった。
直線で馬群が横一線になったときにも押さえて外の進路を確保。内からブルーメンブラット、それに
続いてエイジアンウインズが仕掛けた際にも動かなかったが、残り200mで一気に追い出された際
に鋭い脚を繰り出して一瞬で前に迫ったが、ブルーメンブラットに並びかけたところで脚色が同じにな
ってしまい、ブルーメンブラットこそギリギリ捕らえたものの前を捕らえることが出来なかった。
溜めれば切れるが、前を捕らえるまでには及ばない詰めの甘さがココでも出る形に。

△ニシノマナムスメ4着
3番手先行。スタートから早いうちに前の位置を積極的に取りに行った。
直線では早めに仕掛けてピンクカメオを差して一瞬先頭に立つが、間も無くブルーメンブラットが仕掛
けて一気に抜き去られ、そこからは全く抵抗できずに差をつけられた4着。
全体上がりが11秒0になった7F目で一気に抜き去られており、切れる脚が無い弱点を露呈する形
になった。

×ジョリーダンス7着
5番手先行から直線で競り合いに持ち込むも、馬群から突き抜けるほどの脚を繰り出すことなく、見
せ場無く敗れた。昨年のような切れる脚は無く、少し物足りない内容。

注マイネカンナ13着
最後方待機で3〜4コーナーで大外に出して直線に賭ける追い込みの競馬。
この馬並みの伸びは見せたものの、とても前を捕らえるほどの脚は無く大敗。
優駿牝馬オークス
◎リトルアマポーラ
○エフティマイア
▲ソーマジック
△レッドアゲート
△レジネッタ
×カレイジャスミン
注エアパスカル
リトルアマポーラを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(25日7時54分投票)
レース展望
有力馬の多くが差し馬中心になり、先行勢がどう動くか注目した桜花賞は先行勢と差し勢が2つの
グループにハッキリ分かれる2つの桜花賞ペースに分断され、3〜4コーナーにあたる5F目のペース
が緩んで息が入った影響か、ハイペースで飛ばした先行勢がギリギリまで粘る展開になった。
今回のオークスの舞台ではハイペースで飛ばした先行勢は桜花賞と同じように飛ばす可能性は低く
かと言って差し馬が桜花賞でギリギリまで粘り込まれた先行勢を意識しないとは思えず、ある程度は
先行勢を意識した競馬をすると考える。
フローラS、スイートピーSの感じからもある程度前を意識して競馬を進めるも、道中で先行馬に果敢
に競りかけて掻き回しに行く馬は居らず、直線での実力勝負になると考える。
力を見せた馬を中心に素直に行きたい。

◎リトルアマポーラ
桜花賞で実力が抜けていることは証明されたと思う。
桜花賞は前半5Fが58秒5と先行勢がギリギリ息が持つ平均ペースで、4コーナーが大回りの阪神
外回りコースで大きく大きく外を回ってコースロスしたうえに、内の飛ばしトールポピーがぶつかって
来て弾き飛ばされる不利を受けており、直線に入った時点で最後方、前とは10馬身以上の大きな
差がついており、直線だけで一気に前との差を詰めることになる非常に厳しい展開だった。
それでも上がり3F34秒3の末脚を繰り出し、同じく大外を走ってぶつけてきたトールポピーに競り勝
った。スタートの出遅れもあり、展開面でことごとく不利を受けていることからも5着は力が抜けた5着
と考えるべきで、大きな不利の無い競馬さえすればおのずと勝利は見えてくる。

○エフティマイア
冬場は大変な不振に悩まされていたが、春馬なのか暖かくなって急速に調子を伸ばしてきた。
桜花賞は先行グループに取り付けていき、前半5F58秒5の少し速い平均ペースで先行(同馬の前
半5Fは59秒1)して、直線でエイムアットビップらがスパートする中で少しだけ仕掛けを遅らせ、最後
の1Fでグイグイ伸びてきてゴール寸前まで伸び続けた。エフティマイアの最後の1Fは12秒4のラッ
プを叩いており、一杯になるどころかまだジリジリと伸びていて力はあることになる。
桜花賞の日は馬体重が10キロも落ちて順調さに疑問があった状態で、そこでこの競馬をしたのだ
から能力は大いに見直す必要がある。ココは期待したい。

▲ソーマジック
桜花賞では後方の差しグループの一番前を追走。3〜4コーナーではやや内のコースを取り、4コー
ナーでは早めに内目の進路を得てコースロスは最小限に落とされ、直線ではレジネッタに差されて
前の進路を取られつつも最後までジリジリと伸び続け、最後の1Fの坂を上りきったところでも脚色は
衰えず、大外から伸びてきたリトルアマポーラをギリギリで封じて3着に食い込んだ。
コースロスの少ない競馬だったことや、前がガラ空きで揉まれずに運べたりと展開は楽だった方で、
そのあたりを加味すると今回はこの評価くらいではないか。力は認める。

△レッドアゲート
雨上がりでかなり重い馬場になったフラワーCで上がり3F34秒9の末脚を繰り出して、直線に入っ
ても逃げて伸び続けたブラックエンブレムを一気に差し切るところまで追い詰めた。
フローラSでは前半5F61秒1と馬場から考えれば緩い流れにあわせて先行し、逃げ粘るカレイジャ
スミンを捕らえて1着。緩い流れでは好位追走して直線で切れる脚を使える自在性の高さを示した。
桜花賞組と殆ど戦っていないという点では減点せざるを得ないが、フローラSの走りを見る限りはス
ローペースを先行して上がり3F34秒8の末脚を繰り出し、逃げ馬をきっちり捕らえて勝つなど力があ
るところは見せている。ココは評価するべきであろう。

△レジネッタ
桜花賞は後方グループの中で競馬し、4コーナーでは外目ではあったが進路を確保して大きくぶん
回すことは無く直線に突入。一気に切れる脚ではなかったが前との差をジリジリと詰めてゴール前で
先行馬を捕らえて勝利。大外をぶん回して不利を受けたリトルアマポーラの猛追を凌ぎ切った。
先行馬総崩れだった阪神JFでも先行して粘って6着してそれなりの力は示しており、脚を溜める競
馬にしてからは決め手が強くなって競馬が安定してきている。
今回は一気の距離延長となるが、ココまで安定して末脚が発揮できるなら期待し続けても良いので
はないか。桜花賞を含めスローのラップを刻んだマイルで2勝しており距離延長の上がり目はある。

×カレイジャスミン
雨上がりのフラワーCはかなり重い馬場で前半5F61秒4と言ってもスローだったのはテンの3Fだけ
で、道中は常に12秒を切るか切らないかのペースで叩かれており、決してスローの流れではなかっ
た。スタートこそ楽に線行集団に取り付けながらも速いペースの道中で好位追走して、3〜4コーナ
ーでは外から一気に捲くる競馬をするも直線で息が切れてしまい、最後に脚が止まってしまった。
常に馬群の外を追走しており、しかも全体ラップが11秒8の3〜4コーナー地点で捲くったのだから
終いが甘くなったのは仕方が無いであろう。
フローラSでは逆に前半5F61秒1のペースで最後まで粘っており、競馬次第では最後まで粘りが利
く強さを持っている。道中で脚を溜める競馬さえ出来れば最後までわからない。

注エアパスカル
桜花賞では前半5F58秒5の流れを3番手追走。前を行くデヴェロッペとエイムアットビップにピッタリ
付いていく競馬をし、直線では一緒に仕掛けた影響もあってか最後の1Fで踏ん張りきれず、差し馬
に一気に差されて10着と惨敗した。
しかし前半5F61秒3まで緩ませて逃げたチューリップ賞ではトールポピーらが迫ってきてもゴール前
まで渋太く伸び続けており、見限るのはもったいない。流れが緩みそうなこの舞台でもう一度狙う。
レースインプレッション
(#`;ω;) パーン
              ⊂彡☆))Д´)←武幸四郎騎手
東京優駿日本ダービー
◎マイネルチャールズ
○アドマイヤコマンド
▲メイショウクオリア
△タケミカヅチ
△レインボーペガサス
×ディープスカイ
注スマイルジャック
マイネルチャールズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(1日5時17分投票)
レース展望
昨年は逃げ宣言をしたサンツェッペリンとヴィクトリーら逃げ馬がフロックに近い形で皐月賞を制した
ことから早め早めの競馬を予想して超レコード級のハイペース決着を想定したが全くのハズレであっ
た。そのことを考慮して今回は少し控えめに考えたい。

今年もアグネススターチが逃げ宣言をしている。
プリンシパルSの前半5Fラップは59秒7と馬場を考えればやや速い。しかし1頭の馬を挟んで後続に
10馬身近く差をつける大逃げで、勝ち時計2分1秒6も決して抜けて速い時計ではない。
今年も積極的に逃げるであろう馬が少ないことに目が行く。
今年のクラシック戦線はいずれも展開が緩めのレースが多く、先行勢が多く残っている。
これはレースレベルが低いのではなく、先行馬が強力でペースを握っているから緩い展開が作れる
のであり、自然と『今年の先行馬は強い』と言う結果論に結びつく。
今年はコレを前提に、やや緩い前半5F60秒〜61秒前後で推移すると考えて予想を組み立てる。

◎マイネルチャールズ
皐月賞では全く力が出せていない。本来の実力を信じる。
皐月賞はスタート直後に隣枠のブラックシェルが接触し、そのまま内に押し込められる形で馬郡に閉
じ込められ、2コーナーまでにブラックシェルから4回にわたる接触を受けており、本来は追い込みの
はずのスマートファルコンも含める多くの馬から集団マークを受けて非常に苦しい競馬になった。
それでも3コーナー手前の残り3F地点手前で仕掛けられるとマークしていた馬を一瞬で引き離し、4
コーナーでは前を塞ぐサブジェクトとノットアローンの隙間を強引に割って抜け出す競馬をしてゴール
まで伸び続けて3着。11秒2と一番ラップが速くなった8F目でものすごい勢いで順位を上げており、
仕掛けられた際の脚は凄まじいものを持っていると言って良い。最後まで伸びていて粘りもある。
問題は力を十分に発揮できるか。皐月賞はムダ遣いが多すぎただけ。勝てる力はある。

○アドマイヤコマンド
青葉賞で4番手先行から内ラチ沿いを抜け出して完勝。やや重の馬場で出した上がり3F34秒4は
優秀と言って良いであろう。ドリームキューブが作った前半5F1分1秒8の流れも馬場を考えれば遅
いものではなく、このペースで4番手先行から抜け出せたのなら間違いなく強い。
内から一気に抜け出す残り2F地点のラップは11秒2と最も流れが速く、自分が馬群から抜け出すと
きのラップであることから11秒0前後の脚を使っていた可能性が高い。
決め脚に関しては抜群のものを持っており、マイネルチャールズと同様に実力では抜けている。

▲メイショウクオリア
京都新聞杯の内容をどう評価するか。私としては高く評価したい。
勝ち時計2分18秒4、上がり3F36秒1は確かに遅い印象があるが、当日は雨が降り続けるやや重
で馬場状態発表後も雨が強く降り続けていて不良に近い馬場状態になっていた。
勝ち方は地味だったものの、競り破ったマイネルローゼンとロードアリエスは最後まで伸び続けてお
り、5着のブラストダッシュは2馬身後方、更に6着以下には3馬身近い差をつけており、直線まで一
団だったことを考えれば、以下に強烈な決め手を発揮していたかがわかる。
馬場状態に条件が付くかもしれないが、パフォーマンスは青葉賞に劣らない。

△タケミカヅチ
共同通信杯から見せ続けている堅実な末脚に期待。少なくとも簡単に止まるような脚ではない。
共同通信杯では最内のコースを取ったとは言え3〜4コーナーで一気に前を捕らえてショウナンアル
バに食い下がって掴んだ2着で、弥生賞でも残り4F地点から早めにマイネルチャールズを捕らえに
追い出され、捕らえ切れなかったもの4Fもの距離を伸び続けた。皐月賞は最内の最短コースを通っ
て内差しを決めて2着。今回も内枠で立ち回り次第では油断できない。

△レインボーペガサス
皐月賞4着をどう評価するかに掛かっている。上がりが3Fに集中しているからである。
皐月賞では残り3F地点である3コーナー手前でもまだ後方14番手前後で、大外を回って桁違いの
脚を使って伸びてきたことは評価できる。しかし最後の1Fは12秒5とラップが少し遅く、上がり3Fも
最後の方ほど遅い内容で、前に行った馬ほど早く脚が上がっていることも否定できない。このことを
考えると皐月賞の上がり3F最速は少し疑って掛かりたい。
とは言えど、上がり比べになったきさらぎ賞を大外から一気に差し切った脚は見事で、どちらかとい
えば信用に値する。保険程度のつもりで買いたい。

×ディープスカイ
NHKマイルカップで見せた上がり3F33秒9の末脚には疑って掛かりたい。
NHKマイルカップは前半4F46秒台で通過した先行馬が壊滅状態になっており、抜け出して勝った
3頭のラップはすべて前半5Fが60秒以上。前崩れで抜け出したのは否定できない。
決め脚が強力で、伸び続けたブラックシェルを内から一気に交わしたあたりは力が抜けている証拠で
あるが、簡単に崩れるとは思えない有力馬揃いで楽に勝てるメンバーではない。様子を見る。

注スマイルジャック
皐月賞の敗退はスタート直後に一気に追い出されたサブジェクトが外から抜き去った際に引っ掛か
ってしまい、1〜2コーナーは手綱を引っ張って上がっていったために十分に息が入れられなかった
のが原因で、ロクに息が入らなかったわりにはゴール前で一杯になりながらも最後まで良く粘ってい
る。スプリングSでもきさらぎ賞でも前で折り合って息が入れば最後まで渋太い脚を使っているので
もう一度、馬を信じたい。息さえ入ればあんな負け方をする馬ではない。
レースインプレッション
勝ち時計2分26秒7、前半5F60秒8、後半5F60秒8、上がり3F36秒4。

レッツゴーキリシマとアグネススターチが後続を引き離して逃げる展開も、後続が逃げ馬を追うことな
く遊ばせたため、決して速くない平均ペースでレースが進められた。
レッツゴーキリシマとアグネススターチは3〜4コーナーに入っても後続の接近を許さずに引き離した
まま逃げ、3〜4コーナー地点にあたる7F〜9F地点でも12秒1〜2のラップを叩き続けており、後続
は差を詰めていないことから、後続も同じくらいのペースだったのであろう。
直線では一団がバラけての総力戦で、力比べに相応しい内容であった。全体の上がり3Fは11秒8
→12秒2→12秒4と息が残っていて、それを大外から差し切ったディープスカイは強い。

◎マイネルチャールズ4着
スタートで少し出遅れてしまい前の位置取りを目指してスタートから追い出されていたが、レッツゴー
キリシマが先頭を狙う際に進路をカットされ、前後を他馬に取り囲まれる形でマークされ、1コーナー
で早くも馬群に完全に包まれてしまい、皐月賞に続いてまたしても動くに動けない展開に。
直線で馬群が横一線になった際に外に持ち出されて一気に突き抜けんばかりの脚を繰り出したもの
の、他馬も息が残っていて伸び続けていたために突き抜けることが出来ず、前を捕らえ切れなかっ
たと同時に大外からディープスカイに差し切られてしまった。日本ダービーを制するにはもう少し力が
欲しい。

○アドマイヤコマンド7着
速めに5番手の良い位置を取り、青葉賞と同様に内目の経済コースを通過。
直線に入って馬群が横一線になったときにに開いた内の進路を取ったが、前から一杯になったアグ
ネススターチ、レッツゴーキリシマが下がってきて、コレを避ける際にロスがあった。
このロスが無ければ、もう少し上位は望めたと思われる。

▲メイショウクオリア17着
最後方からの追い込みに賭けたが全く通用せず。

△タケミカヅチ11着
中団後方でジッと我慢して末脚勝負に賭ける競馬。
直線に入って追い出されたが伸び脚は鈍く、皐月賞2着とは思えないほどの力差を感じる負け。
本調子に無いのかもしれない。

△レインボーペガサス5着
1〜2コーナーで外からグングン上がっていき4番手前後で競馬を進めた。3〜4コーナーでも早くか
ら追い出されて直線では先頭を伺ったが、直線半ばあたりで末脚が一杯になりゴール前ではブラッ
クシェルらに差されてしまう。先行策は良かったかもしれないが、末脚が甘くなってしまった。

×ディープスカイ1着
前半5F60秒8と決して速くないペースを後方16番手あたりから追走。直線に入っても後方のままで
外に出すのに手間取ったが、進路を確保して追い出されてからは目を見張る伸びを見せて、前で粘
るスマイルジャックらをまとめて差し切って勝利。全体の最後の1Fは12秒4と決して一杯になってい
るわけではなく、それを差し切ったのだから文句の付けようが無い勝ち方。

注スマイルジャック2着
レッツゴーキリシマ、アグネススターチのすぐ後方を3番手追走。3〜4コーナーでレッツゴーキリシマ
らが引き離しにかかった際には付いていこうとせずに抑え、直線まで脚を溜め追い比べに賭けた。
直線の追い比べでは突き放すほどではないもののジリジリと息の長い末脚で伸び続けて後続の追
撃を許さずにゴール寸前まで粘り続けた。ディープスカイに差されたのを運が悪かったと考えれば大
健闘と言って良い。
安田記念
◎ウオッカ
○スーパーホーネット
▲スズカフェニックス
△エイシンドーバー
△キストゥへヴン
×エアシェイディ
注アイルラヴァゲイン
ウオッカを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(8日6時26分投票)
レース展望
ステップレースの京王杯SCはインセンティブガイが後続を大きく引き離して逃げても前半4F46秒2
と決して速くなく、2番手集団の4Fラップが47秒3なのを考えると今年は前半に息が入ると考える。
コンゴウリキシオーは昨年同様に単騎逃げに出るも常に息が入る流れを作っていることからマークさ
れて目標になる馬になりつつあり、コンゴウリキシオーに続く流れを考えると前半5F58秒〜59秒あ
たりの若干スローな流れが予想できる。
少なくともコンゴウリキシオーを競り負かしてまで強く逃げを主張するような馬は居らず、前半は落ち
着くであろう。後半の3コーナー手前から一気にレースは動くと考える。

◎ウオッカ
遠征帰りのヴィクトリアマイルは状態は完調手前ながらも上がり3F33秒2の末脚を繰り出して2着。
鞍上の武豊騎手は残り1Fまで仕掛けずに馬なりで付いて行かせたが、エイジアンウインズを完全に
捉え損ねたあたりは溜め過ぎは否定できず、鞍上の作戦ミスと考えた方が良い。
エイジアンウインズを捕らえ損ねたとは言え、最後の1Fは11秒0のラップを叩いており力があるのは
間違いない。このことからヴィクトリアマイルは度外視して考えた方が賢明である。
武豊騎手よりも遥かに追える岩田騎手への乗り替わりに期待。状態も向上していて、例え牡馬相手
でも通用しないと言うことは無い。岩田騎手がウオッカの脚を使い切る騎乗をすれば変わる。

○スーパーホーネット
マイラーでありながらハイペースの激流よりも緩めの流れを抑えて瞬発力を生かす競馬の方が得意
な馬でマイラーでこの手のタイプは珍しい。しかしマイルCSでは前半5F58秒0の激流を中団8番手
でダイワメジャーを追走し、直線で捕らえて競り合いに持ち込んだあたり、GTの流れにも対応でき
るくらいの力はつけている。昨年とは比較にならないほど強い。
京王杯SCでは前半4F46秒2の流れを大きく離れた後方追走から上がり3F33秒0の末脚を繰り出
して一気に前を捕らえて抜き去り、スズカフェニックスらを完全に押さえ込んでの強い内容で、今回も
コンゴウリキシオーが流れを作るようなら展開が合う可能性が高く、末脚を発揮できる状況にある。
高松宮記念では完全に距離不足を露呈しただけに、マイルの条件で逆転に期待。

▲スズカフェニックス
高松宮記念ではスタート直後に躓きながらも上がり3F32秒9の豪脚を繰り出して3着に食い込む。
京王杯SCでも上がり3F32秒9の脚を再び繰り出して、残り100mのところで先行集団を捕らえて3
着を確保。末脚の切れは健在で力は否定できない。
しかし京王杯SCを見る限り、残り2F地点でスーパーホーネットが鋭く動いて前を捕らえたのに反し
てスズカフェニックスの方は反応が鈍く、ゴール前まで伸び続けて3着を確保と言う内容。マイルCS
でも直線では後方に置き去りにされたのを最後の1Fで盛り返していることから、終いこそ確実なが
らも反応の鈍さが徐々に弱点になりつつある。流れが緩むと考えるとこの弱点は微妙。

△エイシンドーバー
雨上がりで時計の掛かる馬場を前半5F58秒8と少し速い流れを後方追走。直線で大外に出してか
らは追われるごとに徐々に末脚を伸ばし、先にコンゴウリキシオーを捕らえて抜け出したカンパニー
に詰め寄る3着。
東京1400mのコースレコード決着となった昨年の京王杯SCの勝ち馬で、最近はマイル前後なら
展開不問で突っ込んでくるくらいに成長していると考えて良い。
堅実に強くなってきており、今回も油断は出来ない。

△キストゥへヴン
京王杯SCでは後方11番手から直線はスーパーホーネットに一瞬で引き離されながらもジリジリ伸
び続けてスズカフェニックスの猛追を抑える2着。上がり3F33秒2の脚はコレまでの成績とは思えな
いくらい強力なもので、大きな成長が伺える。
安田記念が同じような流れになって京王杯SCの脚がここでも使えるようなら十分に来る力はある。

×エアシェイディ
昨年の安田記念の大敗こそ不可解であるが、昨年は東京新聞杯2着、キャピタルS勝ちと東京160
0mで好成績を挙げており、走破時計も1分33秒の壁を切るうえに上がり3Fは33秒1〜3と終いの
切れ脚も見事なもので、十分に食い込むだけの力はある。東京1600m実績はダントツ。

注アイルラヴァゲイン
1200m専門のスプリンターと思いきや、京王杯SCでは前半4F46秒2の流れを大きく離れた2番手
集団で折り合い、直線でも一杯になることなくジリジリと伸び続けて上がり3F33秒6の脚で4着。
京王杯SCの2番手集団の4F通過ラップは47秒3と緩い流れのマイルくらいのラップで、マイルの流
れにも十分対応できることを証明。あと1F伸び続ける脚があれば食い込みの余地はある。
レースインプレッション
勝ち時計1分32秒7、前半4F46秒2、後半4F46秒5、上がり3F34秒8。

ウオッカの強さばかりが目立ったレース。
コンゴウリキシオーが押して押して引き離して逃げるペースは5F57秒9と速く、単騎逃げの姿勢を取
るコンゴウリキシオーを尻目に3コーナーまで我慢して、4コーナーで後続が一気に追い上げて直線
では差し比べとなった。しかし前半5Fのペースはマイルとしてはやや速く、差し馬の方も決して楽に
追い込めるペースではなく、総合力で劣る馬は直線半ばで脚が止まっており、文字通りの実力伯仲
のGTとなった。上位はマイルで高い実績を持つ馬ばかりで、レベルは高かったと言えよう。

◎ウオッカ1着
絶好の好スタートを切り、外で逃げに掛かったコンゴウリキシオーを抜いて先頭に立たんばかりの勢
い。あまりにスタートが良く少々引っ掛かり気味であったが抑え、コンゴウリキシオーを遊ばせて抑え
る競馬。5番手の内を通って3〜4コーナーを通過し、直線では真っ先に内の進路を確保して、前の
アルマダ、コンゴウリキシオーを並ぶ間も無く交わして一気に抜き去った。先頭に立つと見る見るうち
に後続との差を広げ、直線だけで圧勝ともいえる3馬身半の差をつける完勝。差す競馬で取りこぼし
ていたのを覆す先行策で、直線での馬群捌きに追い出しと言い、鞍上の腕が光った。

○スーパーホーネット8着
スタートで出遅れながらも追い出しながら徐々に順位を上げ、3〜4コーナーでは既に馬群の真ん中
あたりに順位を上げていた。直線では既に3〜4番手まで一気に押し上げていたが、直線半ばで末
脚が伸び切ってしまい、ゴール前では手応えが一杯で伸びなかった。スタートから押し上げ気味に上
がっていったツケが最後に回ったか。

▲スズカフェニックス5着
この馬なりに良いスタートを切って外の11番手あたりを追走。3〜4コーナーで大外をぶん回して直
線で追い出されたが、外から競りかけてきたエアシェイディに手応えでやや劣り、前のジョリーダンス
が下がってきた際に少し窮屈になるシーンがあり、前を捕らえられなかった。直線での僅かな不利
はあったが外エアシェイディと比べると一歩脚が劣ったといわざるを得ない。

△エイシンドーバー3着
内の6〜7番手を追走。道中はじっと我慢したままで、3〜4コーナーを通過し直線で追い出された。
追い出されたときの反応はなかなか鋭く前を行くアルマダが進路を変更した際に少し不利を受けた
が、進路が開いたらなおもジリジリと伸び続けて力のあるところを示した。GTでも通用する。

△キストゥへヴン7着
内枠で良いスタートを切っていなかったこともあってか無理に行こうとせずに抑えて直線勝負に賭け
る。直線でも徹底して内をつく追い込みで、しっかり前を捕らえて馬群を捌くように伸び、鋭い末脚を
見せた。突き抜けることは出来なかったが、一流の牡馬相手に7着は善戦。

×エアシェイディ4着
外の後方で徹底して脚を溜めて3〜で大外をぶん回しての追い込み。3〜4コーナーで大外を回った
にもかかわらず順位を下げておらず、GTの流れに乗りながらも抜群の手応えで追い込んで4着す
るあたりは馬自身は相当に力をつけている。

注アイルラヴァゲイン18着
外目4番手を先行していたが、直線でパッタリ。マイルでこの流れだと最後まで脚が持たないか。
エプソムC
◎ブライトトゥモロー
○ファストロック
▲トーホウアラン
△サンライズマックス
△マイネルキッツ
×トウショウヴォイス
注メイショウレガーロ
ブライトトゥモローを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(15日13時41分投票)
レース展望
予想者多忙のため、買い目のみの公開とさせていただきます。大変申し訳ありません。
レースインプレッション
寝過ごして買い忘れるべきだったかもしれない(つД`)
マーメイドS
◎ベッラレイア
○ソリッドプラチナム
▲ザレマ
△ブリトマルティス
△ウインシンシア
×ホウショウループ
注トウカイルナ
ベッラレイアを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(22日9時1分投票)
レース展望
条件馬が多すぎてなんとも言えないが、昨年のシェルズレイ並みにペースを引っ張りそうな馬が不
在で、逃げそうなブローオブサンダー、ピースオブラヴも流れを引っ張るというよりも目標で止まって
しまいそうな力量で、差し馬に有力馬が揃っていることからも差しに傾いた緩い流れが予想できる。
あまり後方の競馬に偏るような馬だとアテにはしづらく、早めに抜け出す器用さと実力が抜けている
馬から、手堅く行きたい。

◎ベッラレイア
斤量56キロなら一昨年にマイネサマンサ、昨年のコスモマーベラスと比較しても力量的に考えて軽
く、初斤量とは言え何の問題も無い。ハイペースを早め抜け出したオークス、スローペースで上がり
の瞬発力比べを制してダイワスカーレットの2着に粘ったローズSなど、ペースに融通がきくうえに粘
りもあることから、ココ2年のトップハンデ馬とは明らかに実力が違う。
ヴィクトリアマイルは骨折の休養明けのうえにスプリント馬の独壇場で出番が無かったが、巻き返し
期待。

○ソリッドプラチナム
鳥丸Sで牡馬混合戦で55.5キロを背負って大外から追い込んで良く伸びて僅差7着なら上出来。
今回は斤量が2.5キロ減ることにくわえてメンバーも楽になる。一昨年、昨年とペースを引っ張った
逃げ馬がそのままハイペースを作って捕まったが、今年は逃げ馬が弱く飾りに過ぎないことから差し
比べを強いられ、後ろで勝負する方のこの馬にはそのあたりは不利。そこだけが心配。

▲ザレマ
京都牝馬Sでスローな流れから早め抜け出してアドマイヤキッスの2着に粘り、福島牝馬Sでもマイ
ネカンナ、ハロースピードと争って2着するなど、古馬牝馬の中距離路線では一定の力を示しつつあ
る。両レースとも最後の1Fで12秒5前後かかって少し終いが甘いことからゴール前でどのくらい粘
れる微妙であるが、狙ってみたい1頭。京王杯SCからの上積みに期待。

△ブリトマルティス
やや重の中京芝1800mのパールSで前半5F58秒7というハイペースを後方追走して差し切り。
ペースとしてはマイル並みのハイペースで追い込みに徹したダンスオールナイトが2着。最後の1F
が11秒9と先行したカネトシリベルテらも粘っていると思われるラップから楽な差し切りではなく、評
価できる。しかしココは勝つまでは厳しいか。

△ウインシンシア
有松特別でスローからの追い比べでエーシンサーフィンとの差し比べを制した。最後の1Fが11秒7
と速く、最後まで鋭く伸び続けた流れで後方から一気に突き抜けた内容は評価できる。相手は一気
に強くなるが斤量は5キロも減って楽になることからねらい目はある。無欲の追い込みを期待。

×ホウショウループ
1800mの条件戦で前半5F1分1秒2まで緩く流れた流れから捲くりを決めて牡馬相手に勝利。中
京1800mで3〜4コーナーを捲くって伸びてきた脚は強力なもので、最後の1Fが11秒7と速いにも
かかわらずしっかりと最後に前を捕らえたのは力があると言って良い。この馬も追い比べでどうか。

注トウカイルナ
半年以上前のゴールデンホイップトロフィーで追い込んで6着。前半5Fが57秒4とマイルにしては重
賞並みのハイペースで、その流れに乗って追い込んで6着なら評価できないことも無い。そのときは
56キロを背負っていて、斤量が5キロ減るのにも注目。半年以上の休み明けでどうか。
レースインプレッション
勝ち時計2分3秒5、前半5F61秒1、後半5F62秒4、上がり3F37秒3。

レース前に大雨が振り、不良に近い重馬場。
この馬場で前半5F61秒1は明らかにハイペースで、ハイペースで飛ばして逃げたピースオブラヴを
速めに捕まえに行った馬は直線入り口でスタミナ切れを起こしてバタバタになり、後方で脚を溜めて
直線勝負に賭けた馬も最軽量のトーホウシャイン以外は逃げたピースオブラヴを捉えることは出来
なかった。
斤量の差もあったのかもしれないが、直線で内から抜群の末脚を繰り出して粘るピースオブラヴを並
ぶ間も無く交わしたトーホウシャインは強い内容で、この馬場では破格の脚だったと言っても良い。

◎ベッラレイア5着
前半5F61秒9で通過して、3〜4コーナーで6F〜8F地点の12秒3前後のラップが続く際に先頭の
ピースオブラヴとの差を詰めて接近し、その時点で推定12秒0〜12秒2の脚を使っており、ココで脚
を使い切ってしまったのであろう。8F地点以降は既にスタミナが切れ掛かっていて、残り300mまで
は何とかギリギリ踏ん張っていたが残り1Fで末脚が一杯になってしまいズルズル後退。
最後の2Fが推定12秒6→14秒0も掛かっており、間違い無くスタミナ切れ。ゴール前の坂は馬のス
タミナ切れを決定的なものにしたと言える。

○ソリッドプラチナム3着
道中は中団後方を追走。3〜4コーナーでも積極的に仕掛けず、直線で外に進路を取ってから仕掛
けた。結果的にはココまで仕掛けを遅らせたのが功を奏したという形で、残り1Fで早めにピースオブ
ラヴを捕まえに行ったベッラレイア、ブリトマルティス、ザレマらがスタミナ切れする中で一気に突き抜
けた。
走破時計の計測では前半5F62秒2→後半5F61秒7で、直線までのスタミナの温存が効いたのだ
ろう。当然ながら準オープンで牡馬と55.5キロを背負って僅差でやりあった実力もある。

▲ザレマ6着
ベッラレイアと同じ位置で直線に突入したが残り300mで末脚が一杯になり、ズルズル後退。
最後の1Fで推定15秒0も掛かっているのに6着に踏ん張れているのが不思議なくらいで、間違い
なく全馬がスタミナ切れに追い込まれて一杯になっていたことを裏付けるラップであろう。
この馬も同じく速めにピースオブラヴを捕らえに行って直線までに脚を使い切ってしまったのが敗因。
しかし直線ではピースオブラヴは伸びたのだから、ピースオブラヴが強かったと言わざるを得ない。

△ブリトマルティス4着
ベッラレイア、ザレマのすぐ後方を追走して直線に突入。直線では一旦2番手まで立ったが最後の1
Fで急速に末脚が一杯になって後退しており、この馬もスタミナが切れたのだろう。
残り100mでは完全に手応えが無くなっており、少し後方で遅らせて仕掛けたものの、それでも動く
のが早かったことを裏付ける結果に。

△ウインシンシア9着
最後方で脚を溜めて直線での伸び脚に賭けたが思ったほど伸びず。一杯になった馬を交わすのが
精一杯で、実力不足を露呈する結果に。馬場も合わなかったか。

×ホウショウループ11着
5〜6番手で前を伺いながら追走していたが、直線に入ったところで早くもスタミナが切れて一杯に
なり、ズルズル後退。最後の1Fは16秒近く掛かっており、完全なスタミナ切れ。

注トウカイルナ10着
道中は最後方で追い込みに賭けたがウインシンシアと同じく全く前との差は詰まらず。追い込みでの
切れが全く無く、休み明けの影響もあったか。
宝塚記念
◎ロックドゥカンブ
○アドマイヤフジ
▲アドマイヤオーラ
△エイシンデピュティ
△メイショウサムソン
×アルナスライン
注エアシェイディ
ロックドゥカンブを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(29日7時4分投票)
レース展望
有力馬が揃っており難解なレース。
金琥賞でエイシンデピュティが非常に強いパフォーマンスを見せていることから、そうやすやすと先行
集団が争うとも考えにくければ、差し馬が牽制し合ってエイシンデピュティら先行勢に楽をさせるとも
思えない。
考えられるのは雨で渋った馬場を考慮してややハイペースで流れて早め早めの競馬で前を捕らえ、
直線で根性比べの総力戦が一番現実的か。昨年の超ハイペースで飛ばしたローエングリンらが不
在のイメージで考えるのが今回の舞台と面子に相応しいと考える。

◎ロックドゥカンブ
セントライト記念の圧勝から菊花賞、有馬記念では打って変わって追い込みの競馬で差し損ね、再
び先行に戻した目黒記念で3着。3着とは言えど半年振りの出走に斤量4キロ増とは思えないほど
内容は良い。前半5F61秒1と決して緩くないペースを3番手追走から4コーナーで徐々に押し上げ
て直線でホクトスルタンを捕まえに掛かる。ココで捕らえられなかったのは岩田騎手が仕掛けて右
鞭を入れた際に大きく内に切れ込んでしまって全く追えなかったことが大きい。長い直線で2度にわ
たって右鞭が入っているが、どちらも急に内に刺さってバランスを崩してしまい競馬になっていない。
最後の1Fで12秒8も掛かっているのはまともに仕掛けられないほど仕上がり途上だったと考えて良
い。本来のロックドゥカンブからは考えられない凡走で、叩かれれば変わると強く信じる。

○アドマイヤフジ
距離の長さが指摘された天皇賞春で2周目の3〜4コーナー下り坂でメイショウサムソン、アドマイヤ
ジュピタらが仕掛け、先頭のホクトスルタンが11秒3→11秒5のラップを叩いてもスルスル上がって
前を捕まえに行ったのに対して完全に後れを取り、直線入り口では絶望的な位置に置かれながらも
直線にはいったら鋭い脚を繰り出して伸びだし、最後まで伸び続けて前との差をジリジリと詰め、5着
にまで押し上げてきた。勝負どころで鋭い反応が出来ない鈍さがあり、昨年の宝塚記念でも3〜4コ
ーナーでの反応は鈍かったものの直線では他馬が伸びあぐねる中で伸びてきて際どい3着争いに
持ち込んだ。最後まで伸び続ける油断できない馬で、総力戦でこそ期待したい。

▲アドマイヤオーラ
ボコボコに荒れた芝の京都記念で3〜4コーナーを大外から伸びて来て、直線では猛烈な切れ脚を
発揮して一気に先頭で粘るシルクフェイマスを捕らえて抜け出して勝利。距離こそ違えど荒れた馬
場の京都外回りコース3〜4コーナー下り坂で推定11秒0〜11秒2のラップで一気に前を捕らえる
瞬発力を繰り出しており、天皇賞春で3〜4コーナー下り坂で一気に前を捕らえたアドマイヤジュピタ
らに全く引けをとらない脚を持っている。金琥賞は6着に敗れたが3コーナーでものすごい勢いで捲く
る脚を見せており、ドバイ遠征帰りから叩いて復調すれば大きな上積みが期待できる。

△エイシンデピュティ
金琥賞で前半5F59秒3とやや重で雨降りの馬場から考えれば決して楽なペースではない逃げ。し
かも3コーナーでマチカネオーラ、マンハッタンスカイ、アドマイヤオーラが一気に捲くってきて11秒
半ばのラップが連続して叩かれる厳しい3〜4コーナーを馬なりの手応えで抑えたまま凌ぎ、直線で
仕掛けられると捲くってきた相手を逆に引き離す非常に強い内容。最後の1Fも12秒0と全く緩んで
おらず、捲くってきた相手が一杯になったというような内容ではない。
大阪杯もダイワスカーレットが作る平均ペースのなかでじっと内で脚を溜めて直線半ばで2番手争い
から突き抜ける粘り強い脚を繰り出しており、ここでも全く油断できない。

△メイショウサムソン
大阪杯での直線競り負け6着がウソのような天皇賞春での脚がどの程度信用できるかにかかる。
天皇賞春での2周目3〜4コーナー下り坂で見せた脚は本当にすごいもので、先頭を走るホクトスル
タンでさえ11秒3のラップにもかかわらずグングン差を詰めており、推定でも11秒を切るか切らない
かの脚が繰り出されている可能性が高く、力はさほど衰えていない。しかし大阪杯は3コーナーでダ
イワスカーレットが仕掛けてから上がりの3Fは全て11秒半ばのラップが叩かれていて前が止まって
おらず、ある程度前が止まらないと大阪杯の二の舞もあり得る。
昨年と違って展開の助けが必要で、さほど衰えていないにせよ天皇賞春2着は過信できない。

×アルナスライン
京都大賞典でスローから早めに抜け出す競馬も捕まって3着。しかし復調したインティライミ、後のジ
ャパンカップ2着のポップロック相手の3着は強さの証拠で、菊花賞でも2周目3〜4コーナーで外か
らジリジリ伸びて2着。年明けのメトロポリタンSを圧勝、目黒記念2着と大きく力を付けて来た。
目黒記念は前半5F61秒1の流れに乗って3〜4コーナーで外から差す競馬。ホクトスルタンの最後
の1Fが12秒5と全体の流れが一杯になったところでジリジリと伸びて前のホクトスルタンに迫ってお
り、決め手はやや鈍いながらも堅実な脚をアピール。伸び脚一杯で上がり目微妙も期待。

注エアシェイディ
アメリカジョッキークラブカップは3コーナー手前で動いたドリームパスポートに他の差し馬が一気に
仕掛けたせいで早仕掛けとなり、その恩恵に授かる形で重賞初制覇。しかし中山記念では3〜4コ
ーナーで内の狭いところを差すハメになって伸び損ねて3着。しかし上がり3F34秒1は確実に決め
手が強力になっていることを示すものであった。
安田記念では満を持しての追い込みで直線はスズカフェニックスとの壮絶な追い比べを制して4着
しており、メンバー最速の上がり3F34秒0。距離延長で食い込みに期待したい。
遠征で馬体重が大きく減っていないかが気がかり。
レースインプレッション
勝ち時計2分15秒3、前半5F60秒6、後半5F62秒1、上がり3F37秒3。

雨が降る重馬場で水しぶきが上がる不良に近い馬場にもかかわらずエイシンデピュティは前半5F
60秒6と相当に厳しいハイペースで引っ張り、しかも逃げ切った。一昨年、昨年を上回る重馬場で前
半5F60秒6。馬場の違いは有れど、かなり無茶なペースで飛ばしたにもかかわらず逃げ切ったエイ
シンデピュティの内容は、サイレンススズカに匹敵する素晴らしく強い内容であろう。

全体上がり3F37秒3はエイシンデピュティの上がりであるが、上がり3F最速のメイショウサムソンで
すら上がり3F36秒9と37秒を切るのがやっと。
後半5Fはゴール前に急坂がある残り1F以外は全て12秒5以内に抑えられ、絶妙なペース配分と
後続の差し脚を封じた驚異的な底力を発揮したエイシンデピュティの人馬一体の勝利と言える。
残り4Fの3コーナー地点で2着馬メイショウサムソンは既に3馬身差にまで詰め寄り、いつでも差せ
る射程圏内に付き、他の差し馬もエイシンデピュティを目標に迫っていた。しかし差せなかった。
上がり3F37秒3が全てを物語っているとおり、最後に差し切る力も残らないほど厳しい流れだったと
言えよう。
そんな流れのなか、抑え切れない手応えで先行して3コーナーで並びかけながらも、3〜4コーナー
中間で腱断裂を発症して脱落したロックドゥカンブの事故は残念でならない。


◎ロックドゥカンブ12着
○アドマイヤフジ6着
▲アドマイヤオーラ14着
△エイシンデピュティ1着
△メイショウサムソン2着
×アルナスライン10着
注エアシェイディ7着
函館スプリントS
◎キンシャサノキセキ
○シンボリグラン
▲キングストレイル
△ウエスタンビーナス
△トウショウカレッジ
×スピニングノアール
注リキアイタイカン
キンシャサノキセキを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(6日12時18分投票)
レース展望
1200mで3コーナーまでが長く直線が短い函館競馬なら、それほど展開要らずのペースになると思
われる。テンが早くなるのは必至で、テンの3F33秒前半の流れに乗れる馬から狙いたい。

◎キンシャサノキセキ
スタートで出遅れながらもテンの3F33秒4の流れを掛かり気味に上がって行き、3コーナーで先頭
に並びかけるほどまで来たセントウルSの脚は高く評価できるスピード能力。高松宮記念でも雨が
降る中でテンの3F33秒4の流れに持ったままで対応し、直線で抜け出す脚を見せた。
1200mにおけるスピードの絶対能力では抜けていて、ココは勝たねばならない馬。

○シンボリグラン
最近は精彩を欠き気味だがかつてはテンの3F33秒5で流れたCBC賞を制し、高松宮記念でも大
きく出遅れながら上がり3F33秒6の脚を繰り出して僅差の6着になった実績がある。
その後も1400mを中心に堅実に着を拾う競馬で崩れない走りをしており、昨年も阪神Cでスズカフ
ェニックスの0.3秒差の競馬をしており、衰えは無い。久々の1200mの競馬で真価を見たい。

▲キングストレイル
不良馬場にもかかわらずテンの3F33秒1の超ハイペースの中で8番手につけて、直線では脚を伸
ばして4着。それまで1200mの実績は殆ど無かったが、激流に対応できるだけの脚があることを証
明している。久々の1200mの競馬だが、この馬の力なら対応できないことは無い。

△ウエスタンビーナス
テンの3F34秒0やや緩く流れたCBC賞で直線伸びて4着。韓国馬事会杯、春雷Sを制して来た上
がり馬で、韓国馬事会杯ではテンの3F33秒2で飛ばしてエイジアンウインズを破っている。
スピード能力なら十分通用して良いものを持っており、勝ちまで狙えるが53キロを背負ったCBC賞
は終いがイマイチで斤量増の今回は疑問も残る。

△トウショウカレッジ
雨の振る中テンの3F33秒4で流れたテレビ愛知オープンで直線抜け出したワイルドシャウトを上が
り3F33秒2の豪客で一気の差し切り勝ち。速い流れに対応で切る差し馬で決め手は十分。
しかしCBC賞では馬群を捌くのに失敗して進路を失って敗れており、展開の助けが必要。
函館競馬の馬場が良好で前が止まりそうもない上に進路の確保が難しそうで、相手どまり。

×スピニングノアール
テンの3Fが34秒0と緩んだCBC賞で直線伸びて2着したが、如何せんこれまでの実績が人気倒れ
で少し信用ならないところがある。この馬も馬群が捌けるかにかかっており、ココまで。

注リキアイタイカン
10歳であるが谷川岳Sでテンの3F33秒3の流れを先行して直線は一旦先頭に立つほどのパフォー
マンスを見せているだけにまだ侮れない。CBC賞でも直線では強烈な差し脚で追い込んできながら
前が塞がる不利を受けて敗れており、今回も展開一つで油断できない。
レースインプレッション
的中したのに更新忘れてた(´・ω・`)ショボーン

◎キンシャサノキセキ1着
○シンボリグラン7着
▲キングストレイル3着
△ウエスタンビーナス14着
△トウショウカレッジ2着
×スピニングノアール6着
注リキアイタイカン10着
七夕賞
◎マイネルキッツ
○グラスボンバー
▲トウショウヴォイス
△キャプテンベガ
△カネトシツヨシオー
×ナリタプレリュード
注アルコセニョーラ
マイネルキッツを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(13日6時50分投票)
レース展望
果敢に逃げそうな馬が不在で、むしろグラスボンバー、キャプテンベガ、カネトシツヨシオー、トウショ
ウヴォイスら有力馬の多くが差しに偏っており、福島2000mの形態上スタートからの直線距離が長
く、ポジションさえ決まればハイペースになりそうな要素は少ない。小回りコースで直線も短いことか
ら差し馬が早めに仕掛けて3コーナーあたりで流れが速くなりそうであるが、有力とされる差し馬勢も
確たる抜けた実力を持っているとも言えず、難しい接戦は避けられない。

◎マイネルキッツ
14キロ減の休み明けで挑んだエプソムCは8番手の内側追走から直線で内から抜け出して一旦先
頭に立ち、外から伸びるヒカルオオゾラと競り合いの末に0.2秒差の5着。休み明けでなお体重が
大きく落ちる万全とは言えない状態でも東京1800mの持ち時計を0.8秒も縮め、重賞の流れに通
用した。ひと叩きして調子が上がっているのは確実で、斤量減も手伝って大きな上積みに期待。

○グラスボンバー
8歳を迎えた今年も中山金杯、白富士S、福島民放杯、エプソムCと追い込みで接戦を続け、非常に
堅実で力は全く衰えていない。福島では福島記念を制しているほかにも2着、3着が多く好走実績を
持っている。年齢は年齢だが、衰えたとは言いがたく、むしろ他の有力馬よりも警戒。

▲トウショウヴォイス
エプソムCは最後の直線でメンバー最速の上がり3F34秒7の末脚を繰り出して内から馬群を割って
4着。グラスボンバー、マイネルキッツにも言えるが前半5F58秒9と1800mとしては緩むところが
無い厳しい流れで、最後の1Fも前のヒカルオオゾラらが12秒6で走ってギリギリ粘って脚を繰り出す
激しいレースの中で差して来れたのは大きい。グラスボンバー同様に油断で居ないうえにこちらは
グラスボンバーよりも斤量が4キロも軽い。

△キャプテンベガ
中京2000mで前半5F59秒2と平均ペースで逃げ、3コーナーあたりで後続がドッと捲くって混戦状
態からの直線勝負を制した。3コーナー手前から全体の流れが一気に早くなる決め手勝負のレース
で最後の1Fも11秒6と最後まで切れ味が求められるレース。福島の開催最終週で切れる脚がどの
くらい求められるかは疑問であるが関が原Sの内容はここでも通用する。

△カネトシツヨシオー
福島テレビOPで3コーナーで後方から大捲くりを決めてピサノパテックとの競り合いを制した。
強い勝ち方にも見えるが前半5Fはユキノマーメイドが飛ばして前半5F58秒3とかなり速く、最後方
待機から3コーナーで捲くって直線で先頭に立って後続を突き放したのは良いものの、先頭に立った
残り1F地点からゴールまでのラップは12秒0と決して速くない。最後の1Fは他の馬のラップが13秒
近く掛かってて一杯になった可能性が高く、展開に恵まれたのは否定できない。
この状況で距離延長、相手強化、斤量増は少し家賃が高い。

×ナリタプレリュード
ダート中心に使われて、昨年の福島記念が久しぶりの芝コース。それでも53キロとはいえ福島巧者
のグラスボンバーを破って2着にきたのは大きい。長期休み明けながら、休み明け以外はマイナス
な要素が無く、当時の福島記念で2分0秒9の時計も優秀。仕上がっていれば。

注アルコセニョーラ
福島記念で51キロを背負って3歳牝馬で福島記念を制覇。その後は勝てていないが、久しぶりの
福島テレビOPで牡馬と一緒に走って4着。絡みうるだけの強さはある。
レースインプレッション
また忘れてしまいました。すみません(´・ω・`)
アイビスサマーダッシュ
◎エムオーウイナー
○ステキシンスケクン
▲ナカヤマパラダイス
△マルブツイースター
△カノヤザクラ
×シンボリグラン
注タマモホットプレイ
エムオーウイナーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(20日14時29分投票)
レース展望
コレまでの内容からも、馬場コンディションが重くならない限りはスピードのある馬がそのまま抜け出
して押し切ってしまえるレース。しかし押し切るほどの馬はカルストンライトオ、メジロダーリングくらい
で、半端な馬だと差されていることも事実。しかし、その一方でテイエムチュラサンといったオープンが
精一杯と言うような馬でも勝てているので、純粋なスピードが求められるのであろう。本来のスプリ
ント重賞では終いが甘くなるような馬でもスピード能力に注目する。
今年は古馬短距離重賞路線の馬が多く参戦しているうえに、3歳勢はメンバーが薄い。
本来の1200mスプリント経験が豊富な古馬勢を中心に手を出して行きたい。
レースインプレッション
勝ち時計54秒2、前半3F32秒1、上がり3F32秒5。

テンの2F目で9秒9のラップが叩かれ、極限の先行争いが行われた。1200mのスペシャリストが極
限のスピードを争うところを追走し、最後の1Fで前が止まったところを中団で控えていたカノヤザクラ
、シンボリグラン、アポロドルチェが差した。テン争いで抜け出して粘ったサープラスシンガーも最後の
100mで末脚一杯になり差され、昨年のアイルラヴァゲインの様な結末になったのを見ると、スピー
ドで押し切れば何とかなるレースでもないことが分かる。
レース映像を見て検証して思うが、アイビスサマーダッシュは年々内容が進化していると思う。

◎エムオーウイナー7着
好スタートから追いまくって飛ばしてサープラスシンガー、エイムアットビップ、クーヴェルチュールと壮
絶なテン争い。残り1Fでもクーヴェルチュール、サープラスシンガーに並んで争っていたが、最後の1
Fで末脚が伸び切ってしまい、残り100mで一気に馬群に飲まれて7着。
9秒9を計測した2F目はもとより、残り1Fまで10秒台のラップで走っていたのに対して、最後の1Fは
12秒0も掛かっていて、そこを付け込まれた。この終いの甘さは何とかならないか。

○ステキシンスケクン6着
スタートは悪くなかったがテンの2Fで逃げてテン争いをした4頭はもとより、他の後続馬にもテンのス
ピードで負けて置き去り気味になり、懸命に追われて追走して最後の1Fで前が止まった際に紛れ
込むように順位を伸ばして6着。逃げた4頭が最後の1Fで一杯になって追いついたものの、道中は
流れについていくのが精一杯で前を捕らえ切れなかったのを見ると、着順ほど見せ場は無かった。

▲ナカヤマパラダイス13着
スタート後のダッシュで先行勢に付いて行けず、馬群に揉まれながらの追走。しかし追い出されても
前を捉えるほどの脚も発揮できず、13着に終わる。全く見せ場が無かった。

△マルブツイースター8着
テンの2Fで置き去りにされて馬群の後方を追走。最後の1Fで前が止まった際に追いついて順位を
上げて8着。見せ場が無くイマイチな内容で、前評判ほどのスピードは無い。

△カノヤザクラ1着
テンの3F32秒1の猛ラップを後方追走し、残り2Fから追い出されて残り1Fを過ぎたところで先頭に
立って抜け出して1着。2着以下との差が小さいため完勝かと言うとそうでもないが、テンの3Fの争
いに付いて行きながらも最後の1Fで一気に差しきって抜け出せるだけの脚を持っていることを見せ
付けた内容。

×シンボリグラン2着
スタートは良く、テン争いでも置いて行かれながらの追走。残り2Fから徐々に前との差を詰めていき
残り1Fで前を捉えて際どい2着争いに持ち込んだ。昨年の関屋記念で前半5F57秒3のラップを好
位追走して最後まで伸びて2着しており、スピードの我慢比べになると強い。
新潟1000m未経験の内田騎手を信用せずに◎を打たなかったことが悔やまれる。

注タマモホットプレイ10着
テンの2Fで置いて行かれ、懸命に追走。最後の1Fでやや差を詰めて10着したが、見せ場は無し。
函館記念
◎トウショウシロッコ
○メイショウレガーロ
▲エリモハリアー
△ピサノパテック
△マンハッタンスカイ
×フィールドベアー
注タスカータソルテ
トウショウシロッコを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(27日0時53分投票)
レース展望
◎トウショウシロッコで行く。
巴賞は7着に終わったが、スタート直後に引っ掛かって前半5F59秒9と決して緩くないペースで逃
げるユキノマーメイドに続く競馬をしてしまい、3コーナー手前で早くもピサノパテック、マヤノライジン
が捲くって来たために息を入れることが出来ず、そのまま直線に突入する羽目になった。
息が残らない展開で、逃げたユキノマーメイドはもちろん、マンハッタンスカイも直線で脚が一杯にな
る厳しいレースのなかでも思いのほか直線で内から伸びており、1年3ヶ月の休み明けとは思えない
強い内容。休み明けに道中で引っ掛かり通しだったことを考慮すれば、今回は上積みを期待せずに
はいられない。

※管理人が都合につき多忙を極めていますので、予想を簡略化させていただきました。
レースインプレッション
更新が少なくなってしまい、すみません。
小倉記念
◎ミヤビランベリ
○グロリアスウィーク
▲ニルヴァーナ
△ダイシングロウ
△ドリームジャーニー
×ヴィータローザ
注カネトシリベルテ
ミヤビランベリを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(3日7時53分投票)
レース展望
前哨戦とも言える博多Sを制したダイシングロウに2着のグロリアスウィーク、七夕賞を逃げ切ったミ
ヤビランベリ、昨年の小倉記念で渋太い逃げを見せたニルヴァーナ等など、先行馬が強力な布陣で
差し馬もドリームジャーニーにサンレイジャスパーなど強い馬が多い。
昨年は前半5F59秒6、後半5F59秒1と決してハイペースで無かったにもかかわらずサンレイジャ
スパーが差し切ってしまい差し馬の強さを見せ付けたが、2着以下の先行馬も最後まで残っており、
これまた評価が難しいレースであった。サンレイジャスパー斤量増から同じことは無いと思いたい。

◎ミヤビランベリ
小倉実績が足りないとは言え七夕賞で並み居るオープン馬を相手に逃げ切りを決めた力を評価。
七夕賞は前半5F60秒3と緩めであったが、残り4Fからカネトシツヨシオーら差し、追い込み馬が次
々と外から捲くりをかけていて3〜4コーナーで半ば捕まりかかっていたのを直線でもう一度伸びて
突き抜ける強い内容。時計が掛かっていた福島開催最終週で1分59秒8は立派な時計で、上がり
3Fも35秒8と終いもしっかりとしている。
小倉実績の無さや55キロと言う微妙な斤量もあるが鞍上が大幅強化されており、改めて期待。

○グロリアスウィーク
日経新春杯5着以降は57キロ〜58キロの斤量を背負わされ続けて自己条件では苦戦が続いてい
たが、それでも大崩れすることなく上位に食らいついていた実力を評価。
博多Sでは逃げ馬のサウスティーダとラッキーリップスが引っ掛かって大逃げして前半5F56秒9とい
う超ハイペースに引っ張られる形で3コーナーを早仕掛けで動き、3〜4コーナーでダイシングロウと
競り合ったが直線で抜け出された。
最後に脚が止まったのを斤量と考えれば、今回は斤量が55キロになっており逆転に期待。

▲ニルヴァーナ
連勝で格上挑戦で挑んだ昨年の小倉記念では積極的な逃げを展開してゴール前まで粘り続け、最
後にサンレイジャスパーら3頭に譲ってしまったとは言え強い内容であった。そこからは準オープン1
勝と壁に当たった感は否めないが、小倉大賞典5着など相変わらず堅実な成績を上げている。
昨年に比べて行きたがる性格が落ち着いてきており、無駄のない競馬が運べれば十分食い込みう
る実力があるとみる。近走が少し不振であるが狙ってみたい。

△ダイシングロウ
博多Sは逃げ馬が暴走気味に逃げてペースを引っ張り、3コーナー手前から早めに仕掛けて出し抜
く格好で突き抜けて押し切っており、2着と3着以下に大きな差こそつけているものの、上がり3Fは
多くの馬が34秒5前後で、必ずしも力が抜けているとは言いがたい内容。今回は勝ち方が期待され
て56キロとやや重めの斤量が乗せられており、力は認めるも反動が出るのではないかと見ている。

△ドリームジャーニー
2走前のマイラーズCでは大きく出遅れ、安田記念では差し脚が全く通用しなかった。
マイル路線では明らかにキツく、ローカル路線で復活に期待。57キロは明らかに背負わされた感じ
であるがGT馬と言う点から考えれば妥当で、むしろこのくらいの斤量は乗り越えて欲しい。
近走から通用するかは未知数であるが、先行馬が多く競り合って展開が向くようなら狙える。

×ヴィータローザ
既に8歳と衰えが隠せないが、七夕賞では内を突く先行粘りの競馬で5着善戦。長期休み明けで18
キロ減と明らかに本調子ではなかったが、3コーナーでの壮絶な捲くり比べを制して粘りこんでおり、
今もなお力はある。ひと叩きしての上積みに期待する。

注カネトシリベルテ
九州スポーツ賞を制覇しての格上挑戦。1000万下特別に過ぎないが、前半5F60秒8と緩い流れ
を5〜6番手追走で先行勢に息が残る流れだったのを3〜4コーナーで外から一気に捲くって先行勢
を捕らえ、直線でも伸び続けて完勝した力を評価。雨のやや重馬場で上がり3F35秒3は抜けてい
て力の違いを示した内容。この競馬が出来て今回斤量5キロ減で50キロの軽量なら狙ってみたい。
レースインプレッション
勝ち時計1分57秒9、前半5F59秒3、後半5F58秒6、上がり3F35秒0。

今の小倉はペースと言う概念が通用しないほどの高速馬場であることを印象付けたレース。
ミヤビランベリがやや仕掛け気味に逃げたペースは前半5F59秒3と決して速いペースではなく息が
持つペースであったのに、残り3Fで大外から一気に仕掛けてきたダイシングロウとドリームジャーニ
ーに全く歯が立たず、ケンブリッジレーザらにも差された。
前が残っておかしくないペースであったのに、ココまでドリームジャーニーとダイシングロウが強い競
馬をしたのを考えると、2頭が相当な能力を持っていたという以外に説明がつかない。

◎ミヤビランベリ5着
大外枠も強気にハナを主張して1コーナー手前で先頭。少し仕掛け気味でペースが速いかと思われ
たが、前半5F59秒3と平均ペースで落ち着かせる。3コーナー手前までは順調に競馬を進めていた
が、残り3Fからダイシングロウとドリームジャーニーが一気に捲くって来た際になすすべなくあっさり
と競り負けて5着。
馬のラップは前半5F59秒3、後半5F59秒6と息が切れたわけでもなく、スピード負けの印象。

○グロリアスウィーク14着
1コーナー手前あたりで一気にミヤビランベリに並びかけんが如く前を取りに行ったが、3コーナー手
前あたりから徐々に下がって最後にはかなり後方まで下がっていた。引っ掛かった模様。

▲ニルヴァーナ6着
スタートから抑えて後方からの競馬に徹していたが、3コーナー手前で流れが一気に速くなったとき
に前を捉えるほどの脚を繰り出すことができず、直線でも伸びはジリジリ。後方の馬群は抜け出して
ミヤビランベリに並びかけていたが、いかんせん後ろからの競馬だとスピード面で不足がありそう。

△ダイシングロウ2着
逃げか先行と思いきや意外にも後方で差しの競馬。抑えるのに成功して3コーナーで素晴らしい手
ごたえで捲くり掛けて来たが、遅れて仕掛けてきたドリームジャーニーと競り合った際にスピードの
違いで競り負けて2着。しかし後続は引き離しており、一応の力は示した。

△ドリームジャーニー1着
とても今までのドリームジャーニーとは思えないほどの素晴らしい捲くりの競馬。3〜4コーナー中間
で仕掛けると鋭い反応を見せて直線入り口でダイシングロウに並びかけ、指して先頭に立つと抜け
出して3馬身の差をつけて勝利。アテにならないもハマったときは切れる。

×ヴィータローザ4着
スタートから行かせて先行策。ミヤビランベリのすぐ後方を追走する形で、3〜4コーナーから直線に
入って追われ続け、ジリジリと脚を伸ばしてミヤビランベリを捕らえて4着。目立たない競馬だったが
8歳になっても力はそれほど衰えていない。

注カネトシリベルテ15着
後方のまま、勝負どころになった3〜4コーナーでも全く付いて行けずに大敗。クラスの差はあるにし
ても、あまりに負けすぎではないかとも思う。
関屋記念
◎マイケルバローズ
○タマモサポート
▲トップオブツヨシ
△トウショウヴォイス
△フサイチアウステル
×マルカシェンク
注ナカヤマパラダイス
マイケルバローズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(10日11時38分投票)
レース展望
昨年は前半5F57秒3の超ハイペースの競馬になり、先行勢で最後まで粘ったシンボリグランでも最
後の1Fは13秒0もラップが掛かっていた。つまり、昨年並みのペースなら、オープン級ばかりの今年
のメンバーは先行勢が壊滅するのは間違いないであろう。先行勢は流れを緩めに来るはず。
流れがどの程度緩むかによるが、緩むと言ってもフサイチアウステルやトップオブツヨシ、タマモサポ
ートら有力な先行勢は揃っていて、前半5F59秒台まで緩むとも考えにくい。
恐らく昨年よりも少し緩い程度のペースになるであろう。昨年の超ハイペースでも後方で脚を溜める
ことができた馬なら力は1枚も2枚も違うはず。

◎マイケルバローズ
東京新聞杯からの休み明けであるが、鞍上の内田博幸騎手に全てを託す。
マイルでのスピード能力が抜けているのは間違いないであろう。
前半5F57秒3で流れた昨年の関屋記念では上がり3F33秒6のメンバー2番目の上がりを繰り出し
てシンボリグランに僅差の3着。マイケルバローズ自身のラップも前半5F59秒0と決して緩いペース
に恵まれて脚を溜められたわけではない。その後の京成杯AHでも前半5F57秒8、富士Sも前半5
F58秒2の流れに乗って堅実な末脚を繰り出しており、マイルの実力は間違いなく重賞で通用する。
休み明けでも調教は詰まれており息は入っているようで、鉄砲とは言え思い切って勝負したい。

○タマモサポート
前半5F61秒台まで緩んだ福島民放杯では掛かり気味に道中を走り、最後の直線では完全にスタミ
ナが切れたようにズルズル後退。その前の東風S、東京新聞杯でも先行して前を捉え損ねており、
重賞レベルのマイルの流れで強い終いが繰り出せるかには若干の不安がある。
しかし東京新聞杯は後方でカンパニーらが不利を受けていたのもあるが、前半5F57秒7の流れを
好位追走して先行抜け出しして上がり3F34秒2の脚で僅差の3着しており、力はある。
騎手は不安も力が出せれば上位に来ると思われる。

▲トップオブツヨシ
米子Sで遥か前逃げるフサイチアウステルをギリギリまで追い詰めて3着。上がり3F33秒4は素晴
らしいが、京都外回り1600mは3〜4コーナー下り坂で加速が付くことや、前半5F59秒6と緩い流
れで脚を溜められたのが大きい。湘南Sも勝ち時計1分34秒3で上がり3F34秒8と、速い流れには
疑問が残る。ココは勢いに乗ってみる。

△トウショウヴォイス
昨年の新潟記念2着馬。それ以外は見せ場どまりで泣かず飛ばずであるが、新潟では重賞2着と言
うと注目しないわけにも行かない。

△フサイチアウステル
米子Sはサイレントディールとともに引っ掛かって、前半5F58秒3で通過し、最後は一杯になりなが
らも何とか米子Sを制した。勝ち方はギリギリなものの、前半5F58秒3で上がり3F34秒7なら上出
来で、最後の1Fも速く内容は評価できる。
多少展開の助けが必要なものの、力は信じて良い。

×マルカシェンク
人気が先行しつつ、何度も人気倒れすることもおおい馬。あまりあてになるとは思えないが・・。
念のための保険で買う。

注ナカヤマパラダイス
ココ3〜4戦は1200mの速い流れに付いて行ききれなくなっている傾向があり、距離延長に期待。
と、言えどもマイルの経験の薄い馬なだけに、大きな期待も出来ないが。
レースインプレッション
勝ち時計1分32秒8、前半5F59秒9、上がり3F32秒9。
昨年よりも2秒以上も差がある流れで、やはりメンバーのレベルが低い年はペースが緩みやすいと
考えた方が良い。もう少し速い縦長の展開を期待していただけに地味な結果になった。

◎マイケルバローズ7着
流れが緩んだこともあって5番手追走。しかし外のトップオブツヨシやマシュリクがすぐ外で落ち着い
たために外に出せず、終始ラチ沿いの競馬を強いられる。直線で最内から一瞬先頭に顔を出したも
のの、伸び脚は外の方が遥かに良く、勝負にならなかった。外に出せてれば違ったのではないか。

○タマモサポート3着
スタートから真っ先にフサイチアウステルに競りかけるも、フサイチアウステルがあっさりハナを譲っ
たために楽に先頭に立って落ち着いた。緩めの流れだったが引っ掛かることもなく競馬を進め、直線
では一旦抜け出して先頭に立つ。残り1Fまでは1F10秒0のラップを叩くほどのスピードを見せたが
最後の1Fで脚が鈍り、そこでマルカシェンクらに差される。コレまでとは違う内容で成長を実感。

▲トップオブツヨシ8着
マイケルバローズの外の5番手前後を追走。しかし直線に入って他馬が仕掛けられると周囲のスピ
ードに付いて行けずに後退。懸命に追われながらも差をつけられていたのを見ると、スピード能力の
差があるか。

△トウショウヴォイス4着
緩い流れになったにもかかわらず、道中で一旦最後方にまで下げて外に出しての追い込み策。
直線に入って仕掛けられ、鋭い脚を繰り出して前との差を詰めたが前を行くタマモサポートらは10秒
台のラップを叩いているため差が詰まらず、ようやく最後の1Fで差を詰めて4着。
負けはしたもののスローペースで一旦は最後方に下げてまでの徹底した追い込み策は評価。

△フサイチアウステル6着
スタート直後にタマモサポートが競りかけてきた際に下げて2番手追走。そのままタマモサポートの
後方を追走する形で直線へ。タマモサポートと時を同じくして仕掛けたがスピードの違いで抜け出さ
れ、何とか食い下がっていたが馬体を合わせるまで盛り返せなかった。米子Sからは20キロも馬体
重が増えていて、多少の影響があったのかもしれない。

×マルカシェンク1着
後方外目の位置で折り合い、徹底して脚を溜めて我慢。直線勝負に持ち込み、仕掛けられると抜群
の末脚を繰り出し、7F地点で10秒0のラップを叩いているタマモサポートとの差を詰めて、残り1Fで
タマモサポートを差し切り、リザーブカードとの競り合いを制して勝利。
一旦、最後方まで下げるロスがあったトウショウヴォイスと比べると、枠順などでいくらか恵まれてい
たが、ソレを差し引いても強い内容。

注ナカヤマパラダイス11着
スタートから先手を取って3番手追走も、直線に入って他馬が仕掛けられると周囲のスピードについ
て行けずにズルズル後退。スプリント路線で壁にぶつかってマイルを試したが失敗に終わり、立て直
しを要される結果になった。
北九州記念
◎ステキシンスケクン
○マルカフェニックス
▲キョウワロアリング
△エムエスワールド
△マンテンハット
×クールシャローン
注スピニングノアール
ステキシンスケクンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(17日4時31分投票)
レース展望
先週の時点で馬場内側は既に荒れており、今週の土曜日は雨でぬかるんだ馬場で競馬が行われ
たのだから、馬場内側は掘り返されてボコボコに荒れているであろう。内は伸びなかった。
一昨年のコスモフォーチュンのように多くの馬が大外に出すのに反して最短コースを狙って内を突く
ことも十分考えられることを警戒しつつも、下り坂スタートでダッシュがつけやすくペースが緩みそう
に無い小倉競馬1200mのコース形態を考えると馬場内側の先行馬は苦しいと見るほかない。
昨年、一昨年ともに外にコースを取った差し馬が上位を占めており、馬場状態がココ2年とさほど変
わらないことからも、外差し勢を中心に揃えたい。

◎ステキシンスケクン
アイビスサマーダッシュは6着に破れるも、パトロールビデオやレース映像、ラップを測ってみるとスタ
ート直後に内枠の馬が押し寄せて前がごった返して進路を失っていたと考えた方が良い。事実、残
り2Fからステッキが入って仕掛けられると脚を伸ばし始め、残り100mでようやく進路が開くと放た
れた矢のように鋭い伸びを見せて馬群を突き抜けており、6着は決して力負けではない。
コレに限らずテレビ愛知オープンでは5番手追走から上がり3F33秒8の脚を繰り出して、後の函館
スプリントSでキンシャサノキセキの2着に入るトウショウカレッジに0.2秒差まで迫っており、実力は
GTでも通用し得るところまで来ている。
ステキシンスケクン自身が小倉未経験なのとテン乗り佐藤哲三騎手の2点が心配も人馬を信じる。

○マルカフェニックス
3月の阪急杯、直線で大外から鋭い脚を繰り出して前との差を詰めたが斜行が咎められて降着。
その後も高松宮記念9着とオープンでも十分やれるだけの力を証明。テレビユー福島賞で勝ち馬に
0.1秒差にまで迫る競馬をし、北九州短距離Sでも前半3F32秒6のハイペースで先行勢が崩れた
中で最後まで粘って0.4秒差8着と力のあるところを見せた。
北九州短距離Sから斤量が3キロ減って、勝ちが見えるところまで来た。

▲キョウワロアリング
昨年の北九州記念でテンの3F32秒1という超ハイペースを後方追走から3コーナーで一気に捲くっ
て勝利。フロックとも思われたがセントウルSで2着争いに加わり、高松宮記念でも勝ったファイング
レインにも3秒差の6着、テレビ愛知オープンでは直線で鋭い脚で伸びてきてトウショウカレッジの0
.1秒差5着と力のあるところを証明している。要は前が崩れるくらいのハイペースが欲しいと言う注
文が付くだけで、実力はすでに重賞で通用するものがある。
今回は昨年から3キロの斤量増であるがGTの舞台で活躍したのを考えると侮れない。

△エムエスワールド
昨年の北九州記念でキョウワロアリングとともに後方からの競馬で追い込んだものの、伸び切れず
8着。その後の小倉日経オープンで前半3F33秒8と幾分緩めの流れで最後方から追い込んで差し
切り勝ち。あまり速い流れだと道中で脚を使う分だけ終いが甘くなるところがある。
バーデンバーデンCでは3コーナーで内ラチにぶつかるアクシデントがありながらも4着と、力をつけ
ている手ごたえも感じつつあるので成長に期待。

△マンテンハット
大の小倉巧者で3歳時の萌木賞以外は小倉競馬では北九州短距離Sまで一度も掲示板をはずして
いなかった。北九州短距離Sでは前半3F32秒6のハイペースを2番手追走、先行勢が直線で崩れ
る中で最も良く粘って0.3秒差の6着。ゴール前まで良く粘った。
今回は北九州短距離Sから5キロの斤量減で逆転の余地は十分にある。

×クールシャローン
前半3F34秒6と緩んだ今年の淀短距離Sでファイングレインの2着も、逆に重馬場で前半3F33秒
7のハイペースになったシルクロードSでは先行して11着大敗。北九州短距離Sは後方に控えて追
い込む競馬で全体ラップ前半3F32秒6に対し、自身のラップ前半3F33秒5で追い込んだ。
この馬もペースや流れに注文が付く馬で、今回もハイペースになりそうな舞台でどう立ち回るかにか
かる。

注スピニングノアール
テンの脚が遅い馬で常に追い込んでの末脚勝負。毎度差せないで居るが前半3F34秒0と緩んだC
BC賞で追い込んで2着しており、前が止まったときを考えると怖い。内枠でも後方から大外に出せる
強みがあることを考えると、まんざら期待できなくも無い。
レースインプレッション
勝ち時計1分7秒5、前半3F33秒0、後半3F34秒5。

馬場の悪い内を避けて内枠の馬がこぞって外に出し、外枠の馬が思うように進路を作れないシーン
が多い、いわゆる紛れが多いレースとなった。いち早く先頭集団に立って進路を確保した馬が上位を
占めており、この1戦で力関係を語るほどのことは出来ない。
いずれにせよ馬場の影響が多大にあったレースと言えよう。

◎ステキシンスケクン9着
レースにならなかった。
スタートは良く、差し策で中団待機していたが内枠の馬が外に出してくると前の進路が完全に塞が
れてしまい、他の差し馬がステキシンスケクンの周囲に位置取ったために完全に囲まれて動けなく
なり、仕掛けるタイミングを失った。3コーナーで仕掛けて上がっていったものの内の馬と馬体が接
触して下げるシーンもあり、十分に加速をつけられないまま直線に突入。勝負にならなかった。
この1戦で力を計ることは出来ない内容。

○マルカフェニックス2着
スタート直後に内に入ろうとするテイエムノブシオーに進路をカットされて下げるシーンはあったが、
内枠であったことから前の進路はガラ空きになり、走りやすいポジションを得た。3〜4コーナーで徐
々に仕掛けて上がって行き、その際にどんどん外に出して行く途中で他馬との接触する場面もあり
いささか強引とも言えた。直線では爆発的と言うほど鋭い脚ではなかったがジリジリと伸びてメンバ
ー最速の上がり3F34秒0の脚で2番手を確保。阪急杯5位入線するくらいの実力は存分に出した。

▲キョウワロアリング7着
中団待機。ステキシンスケクンを囲む馬群の内側のポジションを取り、不利を受けることも無く直線に
出てソコソコの伸びを見せる。しかし前を捉えるほどの脚ではなく、やや力負け。致し方無いか。

△エムエスワールド8着
大外枠でさらに最後方のポジションで競馬したために道中は内枠の馬が外に出して交錯する場面で
も殆ど不利を受けなかった。自分の競馬に徹して追い込み策を実行。大外から上がり3F34秒1の
脚を繰り出して8着。良い脚を使ったものの、勝つまでにはいたらなかった。

△マンテンハット13着
道中では中団後方で馬群の流れについて行っていたが、3〜4コーナーで大外を回ったあとの直線
では既に余力無く、ジリジリと後退。少し敷居が高すぎた。

×クールシャローン5着
スタート直後に少し外に出して馬群内側に位置とって追走。スリープレスナイトのほぼ真後ろくらいの
位置取りで追走し、3〜4コーナーでも内目のコースを取って5番手前後で直線に突入。直線でも脚
は衰えることなく伸び続け5着。速い流れに対応してスプリント路線で活躍する目処をつけた。

注スピニングノアール6着
コレまでに無い先行策。馬場内側の荒れていないギリギリの進路を走り、3〜4コーナーでもコーナ
ーワークで順位を上げ、直線では外から伸びるゼットカーク、クールシャローンに食い下がって6着。
追い込み一手だったコレまでからすると、違う面を見せた。
札幌記念
◎マイネルチャールズ
○コンゴウリキシオー
▲フィールドベアー
△マンハッタンスカイ
△メイショウレガーロ
×タスカータソルテ
注アドマイヤタイトル
マイネルチャールズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(24日7時4分投票)
レース展望
シルクフェイマス、マイネルチャールズ、コンゴウリキシオーと名だたる先行勢が揃っているが、後続
を真っ向勝負に持ち込んで逃げに徹しうるかと言うと考えにくい。マイネルチャールズはもともと逃げ
馬ではないことをはじめ、シルクフェイマスやコンゴウリキシオーが逃げて勝ちをあげたレースはスピ
ードとスタミナで後続を捻じ伏せるような内容ではなく、コンゴウリキシオーなら金琥賞やマイラーズC
をはじめ逃げつつも巧みに緩い流れを作って後続を欺いて勝ったレースが多い。本当に勝ちに行く
なら、終いが甘くなる競馬は避けるはずで自ら速い流れを作りに行くはずが無い。
流れが緩むという前提で馬券を組んだ。

◎マイネルチャールズ
斤量を考慮に入れれば力が抜けているであろう。
後の皐月賞1着、2着馬を相手に残り2Fまで追うことなく仕掛けを我慢して残り2Fで一気に突き放し
て勝った弥生賞。スタートから2コーナーまで再三の接触と取り囲まれる重圧に耐え、3コーナー手
前で瞬発力の違いで一気に突き抜けて意地を見せた皐月賞。古馬相手でも力は間違いなく通用す
る。日本ダービー以来の3ヶ月ぶり休み明けであることだけが気に掛かるが、順調を欠いておらず調
整も万全とあれば信用できる。臆すことなく力を信じたい。

○コンゴウリキシオー
怪しい。緩い流れさえ作ることが出来ればいつ来ても不思議は無い。
マイラーズCは昨年の逃げ切りで警戒されていて、時計が掛かる馬場だったにもかかわらず前半5F
58秒8と息の入らない流れを強いられて終いが甘くなり、ダート重賞を叩かれて調子を上げた安田
記念では前半5F57秒9の激流にもかかわらず2着争いに食い下がった。復調している。
今回の舞台は距離こそ伸びるがマイルの舞台ではないことや、マツリダゴッホらに注意が向く一方
で積極的にペースを吊り上げる逃げ馬も不在で流れが向く可能性が高い。
流れさえ緩んで最後まで脚が持てば油断できない。

▲フィールドベアー
△マンハッタンスカイ
△メイショウレガーロ
×タスカータソルテ
前半5F59秒0という例年でも珍しいハイペースで、最後の1Fを除いて全てのラップが12秒台前半
という息を入れる場所が全く無い、極めてレベルが高いレースとなった函館記念組で固める。
全く息が入らない厳しい流れは逃げ馬から先にスタミナ切れを引き起こし、4コーナーではメイショウ
レガーロとトウショウシロッコにステッキが入るほどで明らかなオーバーペース。逃げ馬にはこの上な
く厳しいレースになり、それを捕らえに行く先行馬、差し馬にも厳しいレースになった。
2〜3番手を追走したトウショウシロッコを3コーナーで早くも捕らえに掛かったフィールドベアーとマン
ハッタンスカイが最後のギリギリまで伸びて力をアピールしており、コレに食い下がったタスカータソ
ルテに逃げ粘ったメイショウレガーロも流れ次第で食い込める力を持っている。
非常にレベルが高かったことから格上の札幌記念で通じても不思議は無い。

注アドマイヤタイトル
一か八か。力量なら07年の天皇賞春でメイショウサムソンをぴったりマークして、直線で真後ろを突
いてギリギリまで追い込んだ実力が物語っている。
長期休養明けで調整不足は否めないが、仮に8分の出来でも通用するだけの実力がある。
レースインプレッション
(#`;ω;) パーン
          ⊂彡☆))Д´)←松岡騎手
キーンランドカップ
◎キンシャサノキセキ
○キングストレイル
▲トウショウカレッジ
△シンボリグラン
△ウエスタンビーナス
×アイルラヴァゲイン
注ペールギュント
キンシャサノキセキを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(31日3時13分投票)
レース展望
管理人多忙のため、割愛させていただきます。
レースインプレッション
管理人が忘れていたため、割愛させていただきます(`・ω・´)ゞ
小倉2歳S
◎シルクナデシコ
○ノアウイニング
▲デグラーディァ
△メイクデュース
△マルカゼウス
×ヒットヒットヒット
注ジャングルストーン
シルクナデシコを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(7日8時18分投票)
レース展望
小倉1200mの新馬戦は開催直後からテンの3F33秒台の激流になるレースが続出。テンの3Fの
スピードに限れば古馬に負けず、スピード自慢が集まる1200mではテンが緩むと言うことは考えに
くい。逃げる馬は後続に脚を溜めさせないためにも逃げざるを得ず、テンの3F33秒台前半のペース
で逃げて、それでも後半3Fを持ち堪えられるような馬なら逃げ切る馬も居るかもしれない。

※出走データが無いため、予想は割愛いたします。
レースインプレッション
またもほったらかし。復習不足が原因でハズレているとしか思えない(´・ω・`)
京成杯オータムハンデ
◎ステキシンスケクン
○リザーブカード
▲マイケルバローズ
△トウショウヴォイス
△サトノプログレス
×ゴスホークケン
注レッツゴーキリシマ
ステキシンスケクンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(14日5時12分投票)
レース展望
2コーナーの緩いカーブで内ラチを目指して、ただでさえテンの3Fが厳しくなりやすい中山1600m。
そしてスプリント歴の長いクーヴェルチュールや大逃げ馬ダンツキッスイ、ゴスホークケンの存在で、
テンの3Fが厳しくなることは確実。問題はバックストレッチの下り坂でうまく息が入れられるかに懸
かっており、ココで緩まないようなら先行勢は総崩れも有り得る。
かと言って中山競馬の開幕週と言うこともあって前が簡単に止まるとも思えず、難しい予想になる。

◎ステキシンスケクン
距離がマイルに戻ったことでもう一度狙ってみる。
アイビスサマーダッシュでは残り1Fまで全く前が開かずに仕掛けるに仕掛けられず、北九州記念で
は外に出した内枠勢によって進路が塞がれた上に取り囲まれ、3コーナーでは接触を受ける不利も
あり、競馬になっていなかった。
1200mでは少し忙しすぎるようで、距離がマイルに戻るうえに一昨年に勝ったこともあるレースとな
れば状況は大きく好転しても良いはず。一昨年は前半5F56秒8の超ハイペースを逃げ切る非常に
強い内容であっただけに、多少流れが苦しくなっても持ち堪えることはできると思われる。

○リザーブカード
関屋記念で上がり3F32秒6の豪脚を繰り出して粘るタマモサポートを捕らえた脚に期待する。
春先の東風Sでも逃げ切るステキシンスケクンに対して2着にまで詰め寄っており、ダービー卿CTで
も4着に破れたとは言え際どく迫った。その後の関屋記念2着が成長と見れば今回は面白い。
ダービー卿CTでは中山1600mでは珍しく前半5F59秒6と緩み、大外枠のサイレントプライドが早
め先頭で押し切る珍しい内容であった。
ダービー卿CTを力負けとしてみることは出来ず、改めて狙える。

▲マイケルバローズ
関屋記念では1枠1番と内馬場が荒れかかっていた新潟競馬で最内に閉じ込められ、しかもマイル
としては珍しい前半5F59秒9のスローペースに引っ掛かっていた。しかも休み明け。
直線勝負ではラチ沿いしか進路が取れず、ハイペースからの差し脚が自慢だった同馬には苦しい展
開を強いられ、上がり3F33秒3のの自己最速の上がりを繰り出したが通じなかった。
今回は流れが緩みそうも無いうえに、昨年4着の実績のあるコース。休み明けを叩かれれて上積み
が有り十分に狙える。

△トウショウヴォイス
関屋記念では2枠を引いたにもかかわらず外に出して追い込む戦法に徹し、一度は最後方にまで下
げて外に出し追い込んで4着。破れはしたものの、決め脚は勝ったマルカシェンクにも劣らないもの
で、追い込んでの末脚の強さを示すものだった。距離が伸びた新潟記念では少し早めに前を捉えに
動いたものの直線半ばで脚が伸び切って捕らえきれずに破れており、距離短縮で狙ってみる。
中山1600mの開幕週で追い込みは基本的に苦しいが、追い込んでの脚に賭ける価値はある。

△サトノプログレス
マイケルバローズの全弟で早くもニュージーランドトロフィーを制した。
ダンツキッスイが無茶なオーバーペースで逃げるなか、離れた4〜5番手を追走し、直線でいち早く
抜け出してエーシンフォワードとディープスカイを封じて勝利。全体上がり3Fが35秒9と遅く、少し決
め手の面で不安はあるが、3〜4コーナーで見せた仕掛けたときの脚は安定していて、終いもしっか
りしていて強い内容。次走のNHKマイルカップで7着と大崩もしておらず、力はある。

×ゴスホークケン
1枠1番を取った朝日杯FSでは絶好のスタートを切り、驚異的なスピードでレコードに0.1秒まで迫
る逃げ切りを決めたが、休み明けで外枠を拾ったニュージーランドトロフィーでは3コーナーでズルズ
ル後退して大敗。NHKマイルカップも大敗してからはスプリント路線でソコソコ善戦している。
コレまでの成績から考えれば朝日杯FSが出来過ぎと言って良い内容で少し疑うも、復調してれば
分からないので抑える。

注レッツゴーキリシマ
ゴスホークケンと同じく、朝日杯FSでゴスホークケンの2〜3番手を果敢に追走して、そのまま後続
を引き離して、後の皐月賞馬になるキャプテントゥーレとの競り合いを制して2着。
皐月賞で5着の後は距離が合うはずのNHKマイルカップで大敗、日本ダービーも大敗と大敗続き
で少し成長力に疑問がある。復調を期待して狙ってみる。
レースインプレッション
勝ち時計1分32秒1、前半4F44秒0、後半4F48秒1、上がり3F36秒2。

ダンツキッスイがハナを主張し、ゴスホークケン、クーヴェルチュールの3頭が競い合うようにグイグ
イ引っ張り、前半4Fは1200m並みの44秒0を計測。こんなペースで1600mが持つわけも無く、4
コーナーでは既に脚色一杯になって捕らえられた。
2コーナーまでの距離の関係から否応無く後手を踏まされた大外枠勢は、逆に後方に置かれたこと
が怪我の功名となり、抑えて前が止まったところを急襲する形となり、勝ったキストゥへヴンはダービ
ー卿CTに続く不利な大外枠での勝利となった。極端なペースになれば大外枠は来る。

◎ステキシンスケクン3着
やや出遅れ気味であったためにスタートのダッシュで遅れを取り、先行争いから完全に遅れてしまう
が逆に遅れたことで先行勢の猛烈な先頭争いでスタミナを消費することなく脚を溜めることに成功。
結果的には追い込みに等しい競馬になったが抑える競馬も出来ることを改めて思い知らしめた。
とは言え、3〜4コーナーでキストゥへヴンの真後ろを走り大胆に大外を回って追い込んだものの、
全体上がり3Fは36秒2と遅く、追い込みが成功したのは先行勢が総崩れになった展開の助けによ
るものなので、コレもまたアテにしにくい。展開の助けが必要なことには変わりないか。

○リザーブカード6着
好スタートを切って先行集団のすぐ後ろにつけるが、逃げる気が無いことからバックストレッチでは下
げて息を入れた。3〜4コーナーで再び外に持ち出して上がり始め、4コーナーでは先頭に並びかけ
た。しかし直線に入っての伸び脚は鈍く、外からキストゥへヴンとステキシンスケクンにアッサリ交わ
されて6着。この流れで4コーナー先頭は苦しかったようで、スタミナ切れは否定できない。

▲マイケルバローズ8着
後方待機策で抑える競馬。3コーナーで徐々に前との差を詰めていき、4コーナーでは前を捉えて馬
群から抜け出しに掛かるところまで行ったが、直線では伸びがイマイチで馬群を抜け出すことなく止
まってしまう。前が止まる恵まれた展開での完敗は能力面での衰えを否定できない。

△トウショウヴォイス7着
マイケルバローズ、サトノプログレスと同じく後方待機策。3〜4コーナーで最内をついて伸びてきた
が直線では伸び脚が周りと同じくらいになってしまい、抜け出せずに7着。

△サトノプログレス12着
兄マイケルバローズ、トウショウヴォイスと同じ位置からの後方待機策であったが、3〜4コーナーで
後続勢が一気に仕掛けた際に流れについていくことが出来ず、後方のまま破れた。まだ力不足か。

×ゴスホークケン15着
前半4Fを44秒0という無茶としか言いようの無いペースで逃げて大敗。

注レッツゴーキリシマ2着
ゴスホークケンとダンツキッスイの逃げ比べのすぐ後方を追走。3コーナーで前を逝く2頭を捉え、3
〜4コーナーで差し馬勢が一気に上がって来ても前を譲らず、直線でも脚が止まることなく伸び続け
て2着。3歳牡馬のなかで唯一気を吐いた形で、それも一番不利な展開を強いられた3番手先行か
らの強引な抜け出し策で、驚異的なスタミナとスピードの持続力を発揮した。
ラップタイムに限れば一昨年に逃げ切りを決めたステキシンスケクンのラップを上回るもので、価値は
高い。
セントライト記念
◎マイネルチャールズ
○タケミカヅチ
▲クリスタルウイング
△キングスエンブレム
△ダイワワイルドボア
×キングオブカルト
注ナリタダイコク
マイネルチャールズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(21日6時30分投票)
レース展望
春の実績馬と夏の上がり馬がぶつかる一戦なだけに戦力差が測りにくい難関。
一応、春のクラシック路線において実績を挙げた馬を中心に、夏のローカル戦線において古馬100
0万下、それも降級によって上のクラスの馬が落ちてきている8月以降の古馬混合の条件戦でやり
あっている馬を中心に選んでみる。
いずれにせよ中山2200mのバックストレッチが短いコース形態から息が入れにくく、自然とペース
が速くなりやすいので逃げ馬の苦戦は避けられず、逃げ馬を見ながら競馬をする先行&差し勢を中
心視する。

◎マイネルチャールズ
皐月賞、日本ダービーは再三の接触や厳しいマークにも耐えて3着&4着と好走し、弥生賞では早
めに捕らえにかかったタケミカヅチとキャプテントゥーレを馬なりで凌いで軽く仕掛けて引き離したよう
に、実力はメンバーでも抜けている。札幌記念でも3〜4コーナー中間でメイショウレガーロとマンハ
ッタンスカイが壁になって動けない中でフィールドベアーを押しのけて割り込み、不利が有りながらも
直線では最後の1Fも12秒0のラップで踏みとどまって一定の伸びを見せた。
今回は外枠で包まれる恐れも無く久々に不利の無い競馬が出来そうな状況で、接触や執拗なマー
クに悩まされた春のクラシック戦線とは比較にならない強い競馬を期待。

○タケミカヅチ
日本ダービーでは11着と破れたが、皐月賞では厳しいマークを受けたマイネルチャールズに対して
マークが手薄になったのを良いことに好位に取り付けて内から抜け出して2着。弥生賞でも早めにマ
イネルチャールズを捉えに行き3着に踏みとどまっており、力はある。
春からの休み明けではあるが、春先の力に期待したい。

▲クリスタルウイング
皐月賞には間に合わなかったが、青葉賞でアドマイヤコマンドを相手に2着と好走し、日本ダービー
でもマイネルチャールズと競り合って6着に踏みとどまった。青葉賞はやや緩い流れであったが、日
本ダービーは60秒8と決して緩くはないペースで引っ張る流れに乗り、重賞の流れでも全く問題な
い強さを示した。春からの休み明けであるが、力は信じられる値にある。

△キングスエンブレム
若葉Sで大きく破れたのは誤算であったが、若駒Sで取りこぼす形で3着、すみれSでは青葉賞でク
リスタルウイングに肉薄する3着をしたモンテクリスエスを破って勝利している。
3着に破れた若駒Sも仕掛けが遅かったのが原因で、いずれも上がり3F最速で力が有るのは間違
いない。この相手にココまでパフォーマンスが出来れば抑えないわけには行かない。

△ダイワワイルドボア
夏の新潟で古馬相手に1000万下で連続3着。どちらも好位から流れに乗り、仕掛けどころの3コー
ナーでも早くなるペースに対応して直線でも脚を繰り出して張り合っており、通用している。
コレだけの力があるなら十分通用する。

×キングオブカルト
佐渡特別で前半5F63秒6の緩い流れから3コーナーで一気に仕掛けられ、上がり3F33秒台の決
め手勝負で大外から一気に差し切り。先に先頭に立ったダイワワイルドボアも3着に破っている。
ダイワワイルドボア同様、コレだけやれるなら通用しても不思議は無い。

注ナリタダイコク
多少地味であるが、力はある。
春は白百合Sに出走、きさらぎ賞で日本ダービー2着のスキップジャックに0.1秒差まで詰め寄った
ヤマニンキングリーに0.1秒まで迫り、その後は古馬混合の500万下でどう条件で好走を続けてい
たシゲルタックを破って勝利。その後の高千穂特別ではラジオNIKKEI賞4着したスマートギアに0.
1秒差に迫る4着(その後にスマートギアは1000万下特別を勝利)している。
中山コース未経験だけは気になるが、ココは力を信じたい。
レースインプレッション
勝ち時計2分14秒6、前半5F61秒2、後半5F60秒8、上がり3F35秒7。

雨が降るやや重馬場で行われたわりにはペースは速くなった。
スタートでネオスピリッツが行きかけたが、外からシルクマンハッタンが並びかけ、更に外から包まれ
たくないマイネルチャールズが競りかけ、マイネルチャールズのポジションが決まった1〜2コーナー
中間あたりで流れが落ち着いた。後方でリノーンリーズンとフジヤマラムせスの事故があり、後方勢
は一部が大きく不利を受けたが、前半5F61秒2と馬場を考えれば決して緩くはないペースにもかか
わらず、差し馬が先行勢に離れずに追走したために、息が入らないペースに。
息が入らないペースになったこともあり、3コーナーの勝負どころでは先行勢から順にスタミナ切れに
陥り、直線では総合力勝負に持ち込まれて3頭が抜け出して接戦。
菊花賞に直接結びつきそうに無いペース配分も、上位3頭は能力があることを証明した。

◎マイネルチャールズ2着
大外枠で早めに先頭に並びかけたために、ココ数戦の囲まれる不利を全く受けなかった。
前半5F61秒2のペースは決して緩いものではなく、すぐ後方には差し馬勢が控えていて全く息が入
れられないペースであったが乗り切り、3コーナーで先頭のネオスピリッツとシルクマンハッタンが脱
落して、更に外からノットアローンが競りかけて来たこともあり、3〜4コーナー中間で半ば押し出され
る形で先頭に立たされたが、直線では後続を引き離す地力を見せた。
ゴール寸前でダイワワイルドボアに差されたことだけにはケチが付くが、早めに競りかけて一旦は並
びかけたノットアローンを差し返して2着を確保し、最後の1Fラップも12秒1と全く一杯になっていな
いことから、安定した実力を持っていることは間違いない。

○タケミカヅチ9着
後方の離れた12番手前後を追走していたが、3〜4コーナーでも前との差を詰めるほどの脚を使え
ず、直線でも伸び脚はジリジリで前を捉えるほどの脚ではなかった。
1〜2コーナー中間の事故の影響を僅かに受けていたが大きな不利ではなく、少し不可解な敗戦。

▲クリスタルウイング14着
スタートからいち早くマイネルチャールズのすぐ後方につけて徹底マークをしていたが、3コーナーあ
たりからの手応えが悪く徐々に後退、直線でも全く伸びは無く14着大敗。本来の状態に無い。

△キングスエンブレム7着
最内の経済コースを先行して6番手あたりを追走。
3コーナー手前で追い出し始めて徐々に進出していたが、前を走っていたネオスピリッツとシルクマ
ンハッタンが正面から下がってきて進路を失い、直線では2頭に塞がれる形で思うように追い出せ
なかった。この不利によって負けたといっても過言ではなく、残念な敗退。

△ダイワワイルドボア1着
マイネルチャールズの真後ろを追走したクリスタルウイングの内につけて6番手前後を追走。
3コーナーで早めに動き出してマイネルチャールズのすぐ後方にまで取り付けたが、4コーナーでマ
イネルチャールズが仕掛けられると一度は引き離された。しかし直線では渋太く伸び、ゴール前の坂
を上りきったところで並んで、ゴール前で僅かに差し切った。
息が入らない流れを6番手追走する決して楽ではなかった流れでも直線では力強い伸びを見せ、夏
以降も力をつけていることを再確認させた。

×キングオブカルト10着
普通のスタートから中団につけ、1コーナーではタケミカヅチのすぐ内に付ける。
1〜2コーナー中間のリノーンリーズンの事故で、転倒するリノーンリーズンにもたれ掛かられたナリ
タダイコクに接触される場面があったが、すぐ外のタケミカヅチ同様に転倒の影響は少なかった。
しかし勝負どころの3コーナーでの動きが悪く、キングスエンブレムのすぐ後方につけて追いだしも計
るも伸びが無く、10着敗退。事故の影響が多少あったにしても不可解な敗戦。

注ナリタダイコク5着
1コーナーでリノーンリーズンとキングオブカルトの間に位置づけて競馬を進めていたが、1〜2コー
ナー中間でリノーンリーズンが心臓麻痺を起こして転倒。その際にもたれ掛かられて不利を受ける。
すぐ外のキングオブカルトに接触したことで大きく外に逸走することは無かったが、3〜4コーナーで
内を突いて、直線でも鋭い伸びを見せて5着に着ていたことを考えると、勿体ない不利であった。
神戸新聞杯
◎スマイルジャック
○ディープスカイ
▲ヤマニンキングリー
△ブラックシェル
△オウケンブルースリ
×ナムラクレセント
注フローテーション
スマイルジャックを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(28日5時36分投票)
レース展望
阪神外回り2400mの大回りコースの競馬で、しかも直線が長いことから3〜4コーナーで仕掛ける
わけには行かない先行馬に対し、差し馬が先行馬を捕らえに行くのが楽で直線までに射程圏内に
捕らえに来ることは必至。しかし先行馬が十分に息を入れていれば直線で引き離して差し馬をねじ
伏せることも十分にある。
いずれにせよ大回りコースの上に直線が長いので、差し馬は存分に末脚を発揮できることを考える
と差し馬中心に買わざるを得ない。しかし強い先行馬はコレをも凌駕する粘り強い脚を繰り出すのも
確かで、強力な先行馬を軸に買い進めたい。

◎スマイルジャック
日本ダービーで離れた3番手から直線で後続を一気に突き放して勝利目前まで行った能力を評価。
前半5F60秒6と決して楽では無いペースを3番手追走し、直線で後続をグイグイ引き離して伸び続
け、最後の1Fも12秒6で収めて一杯になることなく伸び続けた。直線ですぐ後方まで迫っていたマイ
ネルチャールズ、ブラックシェルを一気に引き離す瞬発力も兼ね備えており、安定した実力を持ってい
ると考えられる。
皐月賞は1コーナーでレッツゴーキリシマが接触した際に引っ掛かり、息を入れられなかったのが敗
因であり、折り合いさえすれば日本ダービーさながらの強さを発揮するであろう。

○ディープスカイ
日本ダービーでは後方の13番手前後を追走し、4コーナーで内から外へ出す際に少し他馬がジャマ
になりながらも進路が開いたら放たれた矢のように鋭い末脚を発揮して突き抜けてゴール前でスマ
イルジャックを差してダービー馬となった。最後の1Fは11秒8くらいのラップで半端ではない切れを
持っている。毎日杯でも直線で強烈な決め手を発揮して勝利しており、決め手は抜群。
しかし相手が日本ダービー上位揃いで前が止まるとも思えず、取りこぼしもありうる。

▲ヤマニンキングリー
きさらぎ賞ではバックストレッチで前の馬に挟まれかかって下げる不利がありながらも、直線では素
晴らしい伸びを見せて、皐月賞と日本ダービーで掲示板に食い込んだレインボーペガサスに僅かな
差まで追い込む健闘をし、毎日杯では青葉賞を完勝したアドマイヤコマンドと直線で激しく競り合った
あたり、皐月賞と日本ダービーに出走しなかったとは言え健闘できるの力はあったと考えられる。
白百合Sでは後にセントライト記念で1コーナーで不利を受けながらも鋭く追い込んで5着善戦したナ
リタダイコクを直線での競り合いの末に破っており、油断できない。距離さえこなせば面白い。

△ブラックシェル
日本ダービーでは内の12番手前後を追走し、直線でも最内の隙間を縫うように伸びて内から差し、
ゴールまで伸び続けて外から迫るマイネルチャールズを僅かに抑えて3着に入った。
しかし完全に囲まれて囲みを破って抜け出して来たマイネルチャールズと比べると、直線は何もかも
がうまく行った格好で展開に恵まれた一面もあったため、手放しで高く評価は出来ない。

△オウケンブルースリ
阿賀野川特別で前半5F60秒7の流れに乗り、先行集団から離れた7番手を追走。勝負どころの3コ
ーナーで楽な手応えで後方から伸びてきて、先に抜け出したダイワワイルドボアを捉えて直線で一
気に突き抜けた。この1戦だけで評価するのは難しいが、やりあえるだけの力はある。

×ナムラクレセント
玄海特別でラジオNIKKEI賞4着のスマートギアをゴール前ギリギリで差し切り、大きな成長をアピー
ルした。玄海特別は前半5F61秒9と緩めで、最後方の大外から追い込む明らかに展開が合わない
競馬だったが、コレを制したことは高く評価したい。

注フローテーション
スプリングSで最内から馬群を縫うように伸びて鋭い末脚を繰り出して2着。
しかし皐月賞では見せ場全くナシの大敗。日本ダービーでは後方から追い込んで8着と、不安定な
がらも堅実な末脚を発揮している。日本ダービーでもディープスカイにあっという間に差されたように
切れ脚で劣るのは否めず展開の助けが必要なのは否定できないが、長く良い脚が使える馬で早め
の競馬で抜け出せるようなら食い込めないことも無い。
レースインプレッション
勝ち時計2分25秒3、前半5F61秒3、後半5F59秒2、上がり3F35秒7。

前半はミッキーチアフルがハナを奪って先団を形成すると、行きたがる馬が不在で流れが早く落ち着
き、差し馬は前を見ながらじっくり競馬を進めたために緩い流れになった。
しかし差し馬勢が緩い流れに対して警戒して速めに先行集団を捉えに行ったために、差し馬が脚を
余すことなく競馬したために、スローと言えど決して先行馬に楽な競馬ではなかったことは間違いな
い。最後の1Fは多くの馬が末脚を使い切っての根競べで、紛れが少ない内容であった。

◎スマイルジャック9着
スタート直後に行きたがるそぶりを見せ、1〜2コーナー中間で少しカリカリと掛かるところがあった。
バックストレッチに入ると若干落ち着いたが、前のミッキーチアフルが気になるのか時折行きたがる
素振りを見せていた。コレが災いしたのか直線では粘りが無く、ミッキーチアフルすら捉えられず後退
して破れてしまった。流れは緩かったが早めに差し馬に間合いを詰められて抜け出せなかったことも
あるかもしれないが、先頭すら捕らえられず負けたのは不可解。

○ディープスカイ1着
最内枠で緩い流れになったために馬群の内側に包まれ気味にバックストレッチへ。バックストレッチ
中間で行きたがる素振りを見せるも何とか押さえ、中団で折り合う。周囲のマークが緩く、馬群の隙
間から抜け出して3コーナー手前では既に外に出して進路を確保し、万全の状態で直線に突入。
直線では既に邪魔になるような馬は不在で、あとは内で粘るミッキーチアフルらを捕らえるだけの状
態で、如何なく末脚を発揮して抜け出す。最後に伸びてきたブラックシェルとオウケンブルースリをし
っかり抑えて勝利。競馬の進め方が巧みで、ダービー馬らしいずば抜けて強い競馬。

▲ヤマニンキングリー8着
道中はディープスカイのすぐ外で徹底マーク。くっついて離さなかったが、3コーナー手前でディープ
スカイが動いて外に出すと、前を捕らえに仕掛けたディープスカイの脚に付いて行くのが精一杯で、
直線では完全に突き放された。それでもジリジリ伸び続けて8着には着たが、力の差を感じさせる内
容。

△ブラックシェル2着
中団のディープスカイの真後ろを追走。ディープスカイに真っ向勝負をかける位置取りで競馬を進め
た。しかし3コーナー手前でディープスカイが動き出すとディープスカイの脚に全く付いていけず、全
体の流れが速くなると徐々に遅れ始め、行き脚の鈍さを露呈する。直線に入ると一旦は後方に置い
て行かれるが、多くの差し馬が脚を使い切って流れが緩んだ残り1Fで一気に末脚を伸ばし、ディー
プスカイにクビ差まで肉薄した。接戦を演じるだけの息の長い脚は評価できるが、如何せん瞬発力
が足りず、最後に前が止まらないと捕らえきれない弱点も見せた。

△オウケンブルースリ3着
道中は最後方で競馬を進め、直線に入っても後方のままで全てを直線に賭ける競馬。
しかし全体の流れが一気に速くなった3コーナーでも全体の流れに付いて行けない様子は無く、むし
ろ抑えていた感じ。直線でステッキが入ると鋭い伸びを見せ、最後まで伸び続けてディープスカイに
4分の3馬身程度にまで迫った。仕掛けが少し遅かったのを評価するべきか悩む結果。

×ナムラクレセント6着
後方で競馬を進め、3コーナーで大外に進路をつくり、3〜4コーナー中間で早めに追い出して前を捕
らえに動いた。正攻法の追い込み競馬に徹して前を捕らえるほどではなかったものの6着。
勝てる相手ではなかったが、追い込み馬に相応しい力を使い切る競馬。

注フローテーション12着
後方の内で待機も後方のまま、3〜4コーナーでも周囲の動きに付いて行けず、直線でも際立った
伸びは無かった。見せ場の無い敗戦で、決め手に欠ける。
スプリンターズS
◎キンシャサノキセキ
○スズカフェニックス
▲ビービーガルダン
△カノヤザクラ
△シンボリグラン
×タニノマティーニ
注ファイングレイン
キンシャサノキセキを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(5日8時18分投票)
レース展望
昨年のアストンマーチャンやダイタクヤマトをはじめ、スプリント能力の抜けた馬は中山1200mでは
後続の追撃を許さずに持ち前のスピード能力で畳み掛けて押し切ってしまうことが多い。
事実、昨年のアストンマーチャンの後ろには2番手のサンアディユが居たし、ダイタクヤマトの後ろに
はアグネスワールドが居た。ダイタクヤマトは次の年にも前半3F32秒9の超ハイペースで逃げたメ
ジロダーリングに続いて大接戦の3着に奮戦している。
今回もスピードをはじめとするスプリント能力に長けた先行馬が押し切るであろう。差し馬はこれらに
どこまで食い込めるかに妙味があり、あわよくば差し切るような競馬も期待したい。

◎キンシャサノキセキ
1200mのスプリント能力において力が抜けていることは間違いない。
高松宮記念では前半3F33秒4の流れを掛かり気味に上がって行き、直線で楽な手応えで抜け出し
勝つ寸前のところまで行き、函館スプリントSではスプリント能力の違いを見せ付ける先行抜け出しを
決め、キーンランドCでは直線でタニノマティーニに進路を塞がれる不利さえなければ突き抜けるだ
けの脚を繰り出していた。
いずれにおいても道中で並んで走った馬が付いて行けず、直線では差し馬は一部を除いて影も踏め
ないほどの脚の違いを見せており、高松宮記念において力を発揮している分、力は抜けているであ
ろう。持ち前の能力が存分に発揮されれば負けるレースではない。

○スズカフェニックス
高松宮記念でスタートで躓きながらも3〜4コーナーで大外から素晴らしい追い込みを見せて3着に
食い込んだ決め手を買う。上がり3F32秒7はそうやすやすと出せる脚ではない。安田記念では末
脚が鈍ったが、1200mの舞台に戻れば即通用してもおかしく無いであろう。
セントウルSではスタートで大きく出遅れたうえに終始大外を回らされて不経済な競馬を強いられ、
力を発揮し切れなかった。乗り代わりも加味して改めて期待。

▲ビービーガルダン
札幌日刊Sでレコードの逃げ切りを決め、キーンランドCでは自己記録をさらに更新する時計で逃げ
、タニノマティーニに差されたものの堂々の2着に健闘した。3着のキンシャサノキセキとの差は僅か
だったものの、4着以下を大きく引き離す脚は一介の逃げ馬のレベルではなく、即重賞で通用する
実力だったのであろう。札幌日刊Sではテンの3F33秒2という札幌の馬場を考えれば素晴らしいテ
ンの脚を見せており、このレベルでも通用するスプリント能力にある。

△カノヤザクラ
力をどの程度認めて良いのか気になるが、アイビスサマーダッシュで逃げるサープラスシンガーを先
に行かせて残り1Fで一気に突きぬける強力な決め手に加え、セントウルSでも前半3F33秒5の流
れに4番手追走から直線で外に出して抜け出す脚は評価しないわけには行かない。
夏を越して一気に強くなっている印象があり、油断できない。

△シンボリグラン
つかみどころが難しい馬ではあるが、テンの3Fの流れについていければ1200mでも十分やれる。
ブリンカー装着したアイビスサマーダッシュ以後はテンの脚で置いて行かれることなく先行し、終いま
で良く伸びている。様子を見るつもりで狙ってみたい。

×タニノマティーニ
目立たない成績であったがキーンランドCでは3番手から抜け出して前で粘るビービーガルダンを差
し切ってレコード勝ち。今までハナを奪わないと伸びなかったのが、番手からの競馬でも直線で伸び
るようになり、大きく成長していることは明らか。
セントウルSでは内ラチ沿いを4番手追走して直線でも大きく伸びかけたが、外のファイングレインが
フラフラして内にもたれ掛かってきた際に弾き飛ばされて内ラチ沿いに接触する大きな不利を受けて
おり、不利を受けながらもファイングレインを下して6着に粘っているあたりは負けてなお強し。
力を認めたうえでもう一度狙う。

注ファイングレイン
高松宮記念を制したときの力は認めるが、セントウルSの負け方が気に入らない。
前半で引っ掛かって抑えていたはずが6番手前上がって行き、直線で追い出されたときにはフラフラ
するばかりで末脚が伸びず、左右の馬に接触するなどGT馬らしくない内容であった。接触して内ラ
チに接触させたタニノマティーニよりも着順が下で、ココからどのくらい復調したかにかかる。
レースインプレッション
勝ち時計1分8秒0、前半3F33秒6、後半3F34秒4。

中山1200mのGTとしては例年以上にテンが緩んだ流れで、極めて稀なスローペースとなった。
ウエスタンビーナスが楽にハナを切ると、テンで誰も競りかなかったためペースが釣りあがらず、後
続馬も先行勢を見て抑えたために行き脚をつけるバックストレッチが緩いものになり、上がりの決め
手勝負になった。エムオーウイナーを除く全ての馬が上がり3F34秒台という例は滅多に無い。
先行勢がテンのスピードで圧倒して差し馬に脚を使わせて終いの脚を鈍らせてスピードの持続力比
べに持ち込んで押し切りあうことが普通だった例年のスプリンターズSとは全く違う、上がりの決め手
がモノを言う展開で、テンのスピードが緩い格下馬の健闘が目立った。レベルに疑問が残る一戦。

◎キンシャサノキセキ2着
圧倒的なスピードを武器に掛かり気味にカリカリ行く同馬にとっては、テンが緩む展開が全く合わな
かった。スリープレスナイト、ビービーガルダンを外から見るような競馬を進めたものの、テンが緩ん
で先行勢が息を持ったまま3〜4コーナーを通過して直線に突っ込んだために、非常に上がりが速い
決着になり、最大の武器であるスピードを存分に生かし切ることが出来なかった。
同馬のラップは前半3F34秒2→後半3F34秒0と完全に脚を余した形で、2着といえど不完全燃焼。
ここまで脚を余すくらいならハナを切っても良かったくらいで、この流れで7番手待機は疑問。

○スズカフェニックス4着
もともとカリカリ行く馬ではないので引っかかることは無かったが、全体の流れが緩んで先行馬も息
が持ったために持ち前の強力な末脚を駆使して上がり3F33秒9の脚でも前に届かなかった。
この馬もまた脚を余した格好で、先行馬も最後まで息が残るような展開は合わなかったのであろう。

▲ビービーガルダン3着
スタートでウエスタンビーナスとエムオーウイナーが行くと抑えて流れに乗ることに専念。
逃げた2頭を見る形で追走して、3〜4コーナー中間から仕掛けて抜け出しにかかるが、緩い流れで
域が持ったにもかかわらず、スリープレスナイトとキンシャサノキセキの決め手に屈した。
直線の坂を上り切ったところで行き脚が少し鈍っていたところをキンシャサノキセキに差されており、
緩い流れに乗った展開の利も考えれば、総合力ではやや劣るところを露呈した。

△カノヤザクラ7着
テンが緩んだうえにテンのダッシュで遅れを取り、これまでとは違う13番手前後の後方待機。GTに
しては緩い流れで先行勢も粋が持つ展開であったために前が止まらず、直線で猛然と差して来たが
届かなかった。

△シンボリグラン12着
スタート直後に外に出してキンシャサノキセキの後方内目の8番手あたりを追走。3コーナーまでは
良かったが、3〜4コーナー中間から仕掛けた際に決め手で劣り、直線で突き放された。最後まで先
行馬の脚が止まらなかったためにスピード負け。

×タニノマティーニ8着
良いスタートも積極的には行かずに5番手当たりを追走。緩い流れに乗って直線に突入したが、上
がりの決め手で劣勢になり、全体の流れについて行くのが精一杯だった。年齢的にも限界か。

注ファイングレイン10着
タニノマティーニの内を併走して5番手前後。3〜4コーナーで仕掛けられた際に遅れ始め、直線でも
坂に入ったあたりから伸び脚が止まって大敗。高松宮記念のころの脚は鳴りを潜めている。
毎日王冠
◎カンパニー
○スーパーホーネット
▲ドリームパスポート
△フィールドベアー
△オースミグラスワン
×アドマイヤフジ
注ウオッカ
カンパニーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(12日6時29分投票)
レース展望
超がつくほどのハイペースとなった昨年と違って、積極的な逃げ馬が全く不在でペースが吊りあがる
気配がない。行きそうな馬でもカンパニー程度でスーパーホーネットをはじめとする差し馬に有力馬
が集まっており、目標になりに行く馬は見当たらない。流れは緩むのではないか。

◎カンパニー
現在のマイル路線なら抜けている存在で、7歳と言えども十二分勝てる力は持っている。
東京実績はいまひとつであるが、東京新聞杯は福永騎手の騎乗ミスによる敗戦で、天皇賞秋はエイ
シンデピュティの大斜行、安田記念はザデュークの再三にわたる妨害など、はっきりとした理由があ
り、決して不向きではない。マイラーズCでは前半5F58秒8の流れに乗って3〜4コーナーでほぼ前
を捕らえ、長い直線を早め抜け出しで押し切って勝利。マイルでこのくらい強い競馬が出来るなら18
00mでも何ら問題は無い。むしろ福永騎手が馬の脚を引っ張っていた感じで、乗り変わって大きく変
貌した新たなるカンパニーの力に期待したい。

○スーパーホーネット
安田記念では追い込みが不発に終わったが、京王杯SCの上がり3F33秒0の脚や、昨年のマイル
CSでダイワメジャーを後方から執拗に追走してクビ差まで迫るスピードの持続力を発揮。安田記念
の敗退だけでは評価は落とせない。
マイルCSの内容から考えても能力は否定するところが無いくらいまで来ており、あとはいかにまとも
に競馬するかに懸かる。これはやってみないと分からない。

▲ドリームパスポート
年明けから再三期待を裏切ってはいるが、京都記念や大阪杯で内から鋭く追い込んで来ていて力
は戻りつつある。天皇賞春と宝塚記念の大敗は気になるものの、地力から軽視は出来ない。

△フィールドベアー
今年の春先から力をつけてきており、函館記念は前半5F59秒0のハイペースであったのを3番手
追走で直線で抜け出し、追いすがる差し馬を封じてゴール前でトーセンキャプテンに差されながらも
2着。札幌記念では前半5F58秒4とマイル並みのペースで流れた激流であったが、3コーナー手前
でマツリダゴッホが動くと真後ろを追走し、直線ではジリジリ差をつめて3着。ハイペースを先行して
根性比べに持ち込むと強く、大幅に強くなっている印象が強い。狙える。

△オースミグラスワン
追い込み一辺倒の競馬であるが、末脚が爆発したときの伸びは半端ではない。今年の新潟大賞典
では前半5F60秒3と緩い流れを後方13番手追走から、直線で大外から上がり3F31秒9の末脚を
繰り出してゴボウ抜きの完勝。前を捕らえきれないことも多いが、この強力な決め手は末脚比べに
なったときには脅威になりうる。

×アドマイヤフジ
瞬発力にはやや難があり、あまり緩むようだと分が悪い。しかし息が長い末脚を持っており、追い比
べになるようなら鳴尾記念で見せた上がり3F33秒5の脚が示すように、スピードは有る。
このところ長過ぎる距離を使われ続けたこともあり、改めて1800mの舞台での競馬に期待。

注ウオッカ
馬の能力には文句無し。しかし末脚を溜めないと直線で伸びない弱みがある馬でもある。
安田記念で3番手から先行抜け出しの競馬で圧勝したが、あれは岩田騎手の気転と手腕があって
のもの。鞍上次第のところがあり、それが最大の不安。
レースインプレッション
勝ち時計1分44秒6、前半4F47秒6、後半4F45秒3、上がり3F33秒8。

開幕週の止まらない高速馬場を利して、前を行った馬が勝負どころから突き抜けて押し切った。
誰も行かない流れに乗じてウオッカが逃げた。前半5Fのラップは59秒2とほぼ平均。しかし開幕週
の馬場は内ラチ沿いを走る馬に味方し、直線でも内を走っていた馬の活躍が目立った。

◎カンパニー5着
スタートで出負けして前に付けられず、8番手あたりの競馬。無理に前に行くことなく、その場で脚
を溜めて直線に賭けたが、直線でも進路が開かずに大外に出して進路を確保しなくてはならないロ
ス。進路が開いてからの伸び脚は鋭く、上がり3F33秒2の脚を繰り出して見せたが、出負けして後
方の競馬になったことと外に出したロスが大きく響いて離れた5着。
もともと馬体重が16キロ減と本調子に無かったのもある。

○スーパーホーネット1着
内ラチ沿いの4番手追走。前のウオッカを目標にじっくりと脚をため、直線では3番手につけて進路
を確保して一気に仕掛け、残り100mでウオッカに追いつき、競り合いの末に差し切った。
上がり3Fは33秒3。メンバー最速と言うほどではなく、ウオッカと同じく内ラチ沿いを走る有利があ
ったが、それでも競り合いの末に差し切ったのは大きい。

▲ドリームパスポート11着
6番手前後を追走して直線で追い出されたが完全に伸び脚で劣り、11着大敗。
ココまで負けるとなると不可解としか言いようが無い。

△フィールドベアー10着
スタートから先手を取りに行ったがウオッカがハナを奪うと2番手で折り合う。そのまま2番手で直線
まで突入したが、直線に入るとウオッカに突き離され、後続からも次々に追い抜かれて10着に破れ
る。瞬発力の差を見せ付けられた感じで、少し舞台が合わなかったか。

△オースミグラスワン6着
スタートはは普通も最初から前に行く気は無く、いつもどおりの追い込み策。
直線に入って大外に出して正攻法での追い込みに徹した。上がり3F33秒3と徹底した追い込みに
ふさわしい上がり時計を出したものの、他の馬も同じくらいの上がりを出したのだから堪らない。
今回は前が止まらなかった。

×アドマイヤフジ3着
スタートから前につけて、フィールドベアーの外目後方の3番手追走。フィールドベアーを見るような
形で競馬を進め、直線で追い出された。直線入り口ではウオッカに引き離されたが、直線半ばで勢
いがついたのか脚が伸び始め、ウオッカとの差を少しづつ詰めながらゴールして3着。
スピード面では少し疑問が合った馬なだけに上出来か。

注ウオッカ2着
逃げ馬不在に付けこんだのかハナを切って逃げた。前半5F59秒2の平均ペースで前を引っ張り、
4コーナーの残り600m地点で10秒5のラップを叩いて後続を突き放した。そのまま前との差を詰め
させずに前で粘っていたが、残り1Fあたりで末脚が伸び切って脚が止まる。最後の1Fは12秒0と
やや一杯気味になったところをスーパーホーネットに差されて敗れる。内容こそ強かったが、最後の
1Fで脚が止まったところを狙われたのは否定できず、内ラチ沿い有利の開幕週の馬場に恵まれた
点もあった。走りを否定するわけではないが、逃げでも底を見せた感じでもある。
秋華賞
◎マイネレーツェル
○レジネッタ
▲リトルアマポーラ
△トールポピー
△エフティマイア
×レッドアゲート
注ブラックエンブレム
マイネレーツェルを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(19日8時24分投票)
レース展望
積極的に行くであろうエアパスカル、カレイジャスミンにブラックエンブレムやエフティマイアといった先
行馬の数がそろっており、あまり緩みそうな感じがしないメンバー。ローズSもエアパスカルらが飛ば
して、重馬場にもかかわらず前半5F59秒0というハイペースとなったあたり、傾向は変わるとは考え
にくい。ローズSで力を見せた実績馬を中心に行く。

◎マイネレーツェル
ローズSの内容は前半5F59秒0のハイペースにもかかわらず3コーナーで早めに前を捕まえに行く
強気の競馬で、同じく早めに動いたレジネッタを徹底マークし、競り合った末に競り勝った強い内容。
ペースが速かったこともあるが、先行馬は直線では競りかけることすら出来ず、ペースに恵まれたは
ずの追い込み馬でも大外から並びかけたムードインディゴ以外は並びかけることすら出来なかった。
全体上がり3Fが36秒2で最後の1Fが12秒3。残り1Fで抜け出した3頭だけが最後まで伸び続け
たことになり、そのなかで競り勝った実力を買う。力は既にトップに並んでいるはず。

○レジネッタ
桜花賞を勝って臨んだオークスではトールポピーの斜行による不利を受けながらも内から良く伸び
て3着と距離面の融通は見せた。ローズSでは終始マイネレーツェルのマークを受け続けながらも道
中6番手から3〜4コーナー中間で仕掛け、早め抜け出しでマイネレーツェルとの競り合いの末に僅
差で3着に敗れた。ローズSの内容はマイネレーツェルと同様に素晴らしい内容で、クイーンSで古
馬あいてに2着していることからも力は疑うところは無いであろう。迷った末に○。

▲リトルアマポーラ
桜花賞では先行勢と差し勢が分断される流れで差し勢のペースが緩んだ上に最後方から4コーナ
ーで大外に進路をとったうえにトールポピーに弾かれる不利を受けながらもメンバー最速の上がり3
F34秒3の脚を繰り出して僅差の5着。オークスでは内しか伸びない雨上がりの東京の馬場に泣か
されて7着に終わっているが、大外から追い込んで伸びてきた馬はこの馬だけだったように、力があ
るのは間違いない。ローズSで叩くことが出来ず、調整面での遅れのマイナスだけはあるが、能力は
全く引けを取らない。

△トールポピー
オークスの斜行は別としても、力があることは間違いない。
ローズSでは出遅れで11番手からの競馬で、3〜4コーナーでは最内を付く形で直線に突入し、内
からは良い伸びを見せている。上がり3Fは35秒7で直線で内を付いた馬の中では最速であり、能
力は衰えていない。しかしローズSの内容が完敗なのも事実で、ひと叩きでどのくらい伸びるか。

△エフティマイア
桜花賞では直線の半ばでハイペースが祟って脚が止まった先行勢のなかで唯一最後まで伸び続
けて2着に食い込み、オークスでも上がり3F35秒4の脚を発揮して道中6番手から直線の追い比べ
を制して2着。トールポピーに差されたとはいえラチ沿いの内しか伸びなかった馬場のなかで外目か
ら伸びていた。クイーンSでも逃げるヤマニンメルベイユを早めに捕らえに行く競馬で2番手争いをし
て5着とまずまずの内容で、期待は出来る。春馬なだけに涼しくなってきたことだけが気がかり。

×レッドアゲート
紫苑Sはa前半5F59秒8と決して厳しいペースではなかったのに3〜4コーナーで徐々に下がり始
め、直線で内田騎手の懸命のステッキで3着まで伸びてくるなど反応が悪かった。
仕上がり面が少し気になるが、仕上がっていればフローラSで粘るカレイジャスミンを最後の1Fで一
気に捕らえたときのような決め脚は侮れない。前で競馬することも出来る自在性があり、警戒。

注ブラックエンブレム
フラワーCかちで臨んだ桜花賞は追い切りすら出来ない状態で臨んで大敗、しかしオークスでは一
転して逃げてエアパスカルと競り合いながらも最後まで良く伸びて4着するなど浮き沈みが激しい。
ローズSは仕上がっていなかったうえに重馬場で前半5F59秒0という先行馬にとっては過酷なペー
スであり、負け過ぎの印象はあれど侮れない。保険程度に狙ってみる。
レースインプレッション
勝ち時計1分58秒6、前半5F58秒6、後半5F59秒6、上がり3F35秒4。

エアパスカルとプロヴィナージュがテンからガンガン飛ばして前半5F58秒6のハイペースを作り、そ
のまま先行勢が押し切ってしまうと言うなんとも驚愕の結末。
前半5F58秒6で流れたハイペースは全く息が入らないまま3コーナーを迎え、差し馬勢が外に持ち
出して一気に並びかけにかかるも、直線に入ると思いのほか先行勢が伸び、差し勢は脚が止まる。
先行勢のなかで内に待機していたブラックエンブレムが直線で仕掛けられると一気に脚を伸ばし、先
頭で粘るプロヴィナージュを捕らえ、外から迫るムードインディゴをギリギリで抑えて勝利。

10Fのラップは全て12秒5以内で全く息が入る場面が無く、尚且つ最後の1Fは12秒1のラップを叩
いており、残り1F地点で先頭のプロヴィナージュの最後の1Fラップは12秒3と息が十分に残ってい
る。先行勢にとって絶妙とも言える究極のペース配分が嵌ったとしか考えられない。
ココまで先行馬のペースにハマっては差し馬は成す術も無いか。
菊花賞
◎マイネルチャールズ
○オウケンブルースリ
▲ベンチャーナイン
△スマイルジャック
△ダイワワイルドボア
×アグネススターチ
注ヤマニンキングリー
マイネルチャールズを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(26日8時40分投票)
レース展望
ミッキーチアフル、ロードアリエス、アグネススターチなど逃げ馬はそろっているが、いずれもビュンビ
ュン飛ばすような馬でもなく、一方で人気の中心になるであろうオウケンブルースリの差し脚の警戒
やマイネルチャールズが逃げ馬を見る形で番手の競馬をすることが濃厚なことから、それほど速い
流れにはならないと思われる。よほどスピードに優れた強力な逃げ馬でも居れば別であるが、抜き
ん出て強い逃げ馬が不在とあれば、ペースは若干程度であるが緩むと考えられる。
しかし3000mの長丁場とあればスタミナの裏づけは不可欠で、総力戦になる可能性が高く、これま
での実績から実力を感じている馬を中心に流す。

◎マイネルチャールズ
幾度の接触や厳しいマークに動けず厳しい競馬を強いられてきた春の2冠であったが、いずれも直
線では囲みを破って僅差にまで追い込んでおり、世代トップクラスの力にあることは間違いない。セ
ントライト記念は札幌記念からの仕上がり途上の状態で、3〜4コーナーで早め先頭から抜け出して
ダイワワイルドボアの急襲に遭ったものの、ノットアローンとの競り合いを制して2着と復調を見せた。
セントライト記念の上がり3F35秒5は若干物足りない気もするが、雨降りのやや重馬場で前半5F6
1秒2と緩まずに流れ、終いが甘くなったのが原因でもある。現にマイネルチャールズ以外の先行馬
は全員大敗しており、先行馬に苦しいレースでありながら2着したのは大きく、力は信じて良い。

○オウケンブルースリ
神戸新聞杯では徹底して直線勝負に徹し、直線だけで3着に食い込んだ。しかし3〜4コーナー中間
から既に全体の流れが速くなって、残り3F地点で11秒2のラップを叩いているように、馬なりの手応
えで速い流れについていける強さも持っている。神戸新聞杯は全馬が3〜4コーナー中間から仕掛
けて最後の1Fでは先頭に立ったディープスカイでさえ12秒6のラップを叩くなど、一杯気味になった
ところを突っ込んで来たので多少は展開に恵まれた点もあった。しかし多くの差し馬が脚を使い切る
ような流れでも差し込んで来れたように、末脚は強力。総合力なら負けていない。

▲ベンチャーナイン
神戸新聞杯ではオウケンブルースリ、ブラックシェルに続く上がり3F34秒8の脚を繰り出してオウケ
ンブルースリに迫る4着。オウケンブルースリと同じく徹底した追い込みの競馬であったが、オウケン
ブルースリと同じく全体の流れが一気に速くなった3〜4コーナー中間でも遅れを取ることなく動き、
能力があることは間違いない。オウケンブルースリとほぼ同じ位置で直線では猛然と追い込んだが
、馬群を割って伸びる際に進路を先にオウケンブルースリに取られて行き場を失う場面があり、末脚
を生かしきれなかった不利がある。あの不利さえなければオウケンブルースリと互角のはず。

△スマイルジャック
神戸新聞杯では予想外の大敗に終わったが、1コーナー手前で引っ掛かり、道中でも掛かり通しで
3〜4コーナー中間で全体が動いた場面でも反応が鈍く、直線では全く伸びなかった。
日本ダービー2着の馬がこれほど負けたのは実力とは思えず、もう一度信じる。

△ダイワワイルドボア
セントライト記念ではマイネルチャールズらから少し離れた7〜8番手を追走し3コーナーから追い出
してジリジリと伸び、中山の急坂を登り切ったところで前が止まったところを差し切った。
雨降りのやや重馬場で前半5F61秒4と決して緩くはない流れに乗って、終いまで脚を伸ばした末
脚の息の長さは評価できるものがある。直線平坦の京都は疑問も、力を素直に信じたい。

×アグネススターチ
兵庫特別でフル馬と同じ55キロを背負って、やや重馬場を先行して猛然と差しに来る古馬勢を振り
切って勝利。阪神2400mの舞台で勝ち時計2分29秒1は、やや重馬場を考えれば多少遅いが悪
くは無い。前半5F61秒4とややハイペースを2番手先行し、中間で息を入れて、3コーナーから差を
詰めて来た差し馬を凌いで上がり3F35秒7の脚で振り切ったあたりは力を信じられる。
残り3F地点で全体の流れが11秒4と速くなっており、その流れで最後の1Fを12秒7で凌いだなら
神戸新聞杯組にも見劣らない。

注ヤマニンキングリー
神戸新聞杯でディープスカイを徹底マークしながらも3コーナーでディープスカイが動くと遅れを取り、
直線でもディープスカイの脚に及ばず、少し離された8着。上がり3Fも35秒6とイマイチ。
休み明けであったことを考慮して、ひと叩きしての復調に期待。これまでの成績からも力はある。
レースインプレッション
勝ち時計3分5秒7、前半5F58秒8、中盤5F1分6秒7、後半5F60秒2、上がり3F35秒3。

逃げ宣言をして逃げたアグネススターチに引っ掛かったノットアローンが競りかけ、前半5F58秒8と
いう例年に無いほどの超ハイペースとなった。中盤にはノットアローンとアグネススターチが落ち着き
後続もペースを緩めて息が入ったが、前半に超ハイペースに巻き込まれた先行馬の多くが脚を使っ
てしまう結果になり、結果的に大半の先行馬が直線で一杯になった。
結果的に道中で後方で息を入れていた差し馬の台頭が目立ったが、差し馬勢も2周目の3コーナー
で早めに動いた馬は直線半ばで末脚が伸び切ってしまっており、2周目3〜4コーナー下り坂まで仕
掛けを我慢した馬や、それらを見て仕掛けた追い込み馬が食い込んだ。
いずれにせよ先行馬にとってはペースの波が大きく、息を入れたところに差し馬が仕掛けると言うペ
ース配分が難しい流れになっており、早めに動いた馬も同じく苦しかった。
1000mごとのラップが8秒も波を打つ乱ペースで、時計以上に苦しい流れであったに違いない。

◎マイネルチャールズ5着
スタートは良く、アグネススターチが逃げの姿勢を打つとすぐに折り合わせて6番手待機。
道中は内で待機させて徹底して自分のペースを守り、前半5F1分2秒前後。ノットアローンとアグネ
ススターチが折り合って下げてきた際にも動かずに待機。3〜4コーナー下り坂でも仕掛ける素振り
を見せず外からオウケンブルースリが一気に仕掛けてきた際にも追い出しを我慢。4コーナーから直
線に入ったところで満を持して追い出し、直線では一度は先頭に立つも残り1Fで急速に末脚が伸び
切ってしまい、大外から伸びるオウケンブルースリらに抵抗できずに5着。
最後の1Fのラップも12秒5とギリギリ踏ん張ってはいるが、道中はあれだけ動かずに直線まで脚を
溜めた割には末脚が伸び切るのが早く、ややスタミナ切れの感じがある。

○オウケンブルースリ1着
追い込み策は変わらなかったが、常に外の進路を確保して動ける位置取りで競馬。
2周目バックストレッチでも抑えたままで、3コーナー手前でダイシンプランが動いたときにも動じなか
った。3〜4コーナー下り坂で外に持ち出すと下り坂で一気に仕掛け、全体ラップが11秒5を叩いて
いるなかを大外から一気に伸びてきて3〜4番手まで上がってくる。直線に入ると伸び脚を衰えさせ
ること無く伸び続け、内で抵抗するマイネルチャールズとナムラクレセントを一気に差し切り、最後方
から追い込んできたフローテーションを抑えて勝利。終わってみれば3〜4コーナー中間から捲くって
押し切る豪快な内容で、持ち味の末脚を生かし切る完璧な内容。

▲ベンチャーナイン6着
オウケンブルースリの真後ろを追走。常に徹底マークする競馬を進め、2周目の3〜4コーナーでは
先に動いたオウケンブルースリを見るように脚を伸ばし、内から馬群の真ん中から追い出しにかかっ
たが、追い出した瞬間に前のヤマニンキングリーが下がってきてあわや衝突寸前になって4コーナ
ーで急激に大外に出し、このロスが結果的に最後の着順に響いた。
直線ではオウケンブルースリに全く劣らない末脚を繰り出しており、またしても不利に泣いた内容。

△スマイルジャック16着
前半は引っ掛かったノットアローンとアグネススターチから離れた3番手を追走。2周目の2コーナー
で息が入って下がってきたアグネススターチらに接近し、3コーナー手前で仕掛け気味に動いたアグ
ネススターチに追いかける形で追走し、3〜4コーナー下り坂ではアグネススターチに並びかけて4コ
ーナーで先頭。直線入り口では粘っていたが、内からマイネルチャールズに差されると急速に末脚
が一杯になってズルズル後退。全く粘れず16着に敗れた。春の粘り腰が完全に無くなっていて淡白
な内容。

△ダイワワイルドボア8着
中団8番手前後を追走。道中は大外に振られながらも馬群の内に入れながらの競馬でコースロスを
避けるような乗り方で競馬を進める。2周目の3コーナー上り坂で徐々に仕掛けて上がっていくが、3
〜4コーナー下り坂でオウケンブルースリが動いて全体のペースが一気に速くなると流れについて
行けずに徐々に後退し、直線でも外の差し馬について行けずに追走で精一杯となった。
最後の1Fも一杯になってこそいないものの粘るのが精一杯で、力負けの印象。

×アグネススターチ17着
逃げ宣言をし強気の大逃げをしたが外からノットアローンが交わして行き、ノットアローンが交わすと
一気にペースを下げて脚を温存した。前半5F59秒のラップから中盤で1分6秒と息を入れ、差し馬が
動き出す前の3コーナー上り坂で徐々に仕掛けて差を広げた。しかし3〜4コーナー下り坂でスマイ
ルジャックが並びかけ、大外から一気にオウケンブルースリが迫ってくると抵抗しきれず、4コーナー
では既に一杯になってしまい直線では見せ場も無かった無茶なペースの印象は否めない。

注ヤマニンキングリー9着
道中はダイワワイルドボアと並んだまま8番手前後を追走。常に前のマイネルチャールズを見るよう
な形で競馬を進め、3〜4コーナー下り坂で仕掛けに動いたが、全体の流れについていくのが精一
杯で、3〜4コーナー中間を過ぎたあたりで末脚が伸び切ってしまい徐々に後退。
直線では懸命に粘っていたが粘るのが精一杯で、力負けは否めない。
天皇賞秋
◎ダイワスカーレット
○カンパニー
▲アドマイヤフジ
△ディープスカイ
△エアシェイディ
×タスカータソルテ
注アドマイヤモナーク
ダイワスカーレットを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(1日7時48分投票)
レース展望
ウオッカが逃げを打った毎日王冠の前半5Fラップが59秒2。毎日王冠ではウオッカにガリガリ競りか
ける馬は不在で、居てもダイワスカーレットくらい。ダイワスカーレットが流れをつかめばそれほど速
い流れにはならないであろう。
掻き回す馬も居なければソコソコに引っ張る馬も居るので、あまり極端な流れにはならないと思う。

◎ダイワスカーレット
休み明けも全く気にせず信じる。仕上がってさえ居れば勝てる。
全くの休み明けで前走のデータこそアテにならないが、これまでのレース内容からも衰えていたり仕
上がりに問題が無い限りは崩れる要素が無い。これまで◎印を打ち続けてきたのを貫徹する。

○カンパニー
毎日王冠は4着に敗れたが、マイナス16キロと大きく馬体重を落としており本来の調子に無かった。
スタートも悪く先行できず、直線入り口でも進路が無くなって大外に出すロスがあり、内ラチ沿いを突
き抜けたウオッカ、スーパーホーネットとはスムーズさでは明らかに差があった。
それでも上がり3F33秒2の末脚を繰り出して5着に入っており、立ち直っての躍進に期待。

▲アドマイヤフジ
毎日王冠ではウオッカの真後ろを追走して2番手。直線では少し突き放されたものの、残り1Fあたり
からジリジリと差を詰めはじめ、差を詰めながらゴール。ペースが一番速くなった7F目の10秒5のラ
ップが叩かれた際に突き放されており、そこ以外ではペースに付いて行っていて差を詰めている。
距離延長でもう少し何とかならないか。

△ディープスカイ
NHKマイルカップでやや重馬場にもかかわらず上がり3F33秒9の驚異的な決め手を発揮し圧勝。
日本ダービーでも直線でフローテーションらが邪魔になって進路が塞がりながらも大外に持ち出して
桁違いの決め手で差し切り、力の違いを示した。神戸新聞杯でも能力を如何なく発揮している。
古馬とぶつかるのは初になるが同世代では力の違いを示しており、力は通用しても不思議は無い。

△エアシェイディ
東京コースで既に4勝を挙げ、5着以下が一度しか無いほどの東京巧者。今年の安田記念では上が
り3F34秒0のメンバー最速の上がりを繰り出しており、力は衰えていない。
今年の安田記念の前半5Fは57秒9とハイペースで、この流れに乗って上がり3F34秒0の脚が出
せるようなら多少のハイペースで末脚が止まることはない。
オールカマーでは5着に敗れているが4コーナーで正面のゴーウィズウインドが下がってきて否応無
く下がったための不利で着順は全く気にする必要は無い。力を発揮できれば。

×タスカータソルテ
コンゴウリキシオーが引っ掛かってグイグイ引っ張った結果、前半5F58秒4とマイル並みのペース
になった札幌記念。タスカータソルテは後方に居たが全体の流れを引っ張られたうえにマツリダゴッ
ホが3コーナーで動いたために全く息が入らない流れになり、能力の足りない馬が軒並み崩れる結
果になったが、そんな中で末脚を爆発させて伸ばして突き抜けた実力を評価したい。
マイル並みの厳しい流れで2000mの競馬をして末脚が繰り出せたなら、ココで通用する。

注アドマイヤモナーク
距離が少し短いのは否定できないが、前走の京都大賞典で上がり3F33秒9の末脚を繰り出して3
着に入ったように、持ち前のスピード能力の向上が見られる。もう一枚力がほしいが・・。
レースインプレッション
勝ち時計1分57秒2、前半5F58秒7、後半5F58秒5、上がり3F35秒2。

シンボリクリスエスの出した1分58秒0のレコードを0.8秒塗り替えるレコード勝ち。
昭和38年以来の牝馬ワンツーフィニッシュという歴史的な快挙にレコードのオマケ付きで、世間で
は史上最強牝馬と呼ばれるであろう。しかし牝馬が天皇賞を制したことに関しては評価に値するが、
レコードの時計に関しては馬場の影響がたぶんに有ったと言わざるを得ない。
前半5F58秒7は例年から見ても明らかに速いマイル並みのペース。毎日王冠よりも速い。
しかも後半5Fは58秒5と前半以上の時計で、単純に能力があるだけでは無理がある。
その証拠に勝ったウオッカから0.5秒以内に9頭も突っ込んできており、9着に敗れたキングストレ
イルのラップは前半5F59秒1、後半5F58秒6と、こちらも後半5Fのラップの方が速かった。
ある意味スピードで押し切れてしまったレースでもあり、時計を鵜呑みには出来ないのが実情。

◎ダイワスカーレット2着
7ヶ月の休み明けにもかかわらず、十分な仕上がりを見せて大接戦。
しかし長い休み明けで馬体が立派過ぎたせいかガリガリ行きたがり、前半で掛かる。テンの2Fです
でにキングストレイルが2番手で折り合ったのを更に引っ張って動くと言う、本来のダイワスカーレッ
トらしくないところを見せ、ポジションが決まったにもかかわらず脚を溜められなかった。結果的にこれ
が敗因になったと思われる。
直線では残り2F地点でステッキが入って追い出されると再び伸び、一旦は先頭に立ったウオッカと
ディープスカイを再び差し返し、競り合ったままゴール。最後の1Fが12秒6と既に末脚が伸び切って
いるが他2頭も同じであり、最後の1Fは文字通りの根性比べであったと思われる。

○カンパニー4着
外枠で2コーナーからスタートする不利を考えて、最初は無理に行かず後方での追い込み策。
ずっと抑えたまま4コーナーで直線勝負に掛け、横一杯に広がった馬群の内を突いた。
直線に入ると猛烈な伸びを見せ、残り1Fになって全体の流れが落ちると一気に突き抜け、残り100
mでは前で粘る3頭を一気に差し切る勢いで伸びてきたが僅かに及ばなかった。あと1〜2完歩で差
し切れていたほどの脚で、脚を余す結果になったと言って良い。

▲アドマイヤフジ11着
キングストレイルに続く3番手追走。速い流れにも対応して折り合い、3〜4コーナーでも流れに置い
て行かれることなく追走して満を持して直線勝負。外から迫るディープスカイとの競り合いに持ち込
みに行ったが残り2Fあたりから競り負け、徐々に後退して11着。やや力負けの印象。

△ディープスカイ3着
6番手あたりを追走していたが前半は引っ掛かって行きたがり、終始口を割りながらの追走。バック
ストレッチ中間あたりで折り合って脚をため、3〜4コーナーで外に出して直線勝負。外から伸びるウ
オッカと併走に持ち込み壮絶な競り合いを繰り広げ、ハナ+クビの差で3着。上がり3F中で11秒を
切るか切らないかのラップを連発しており、能力は古馬混合GTに通じるものであることを証明した。

△エアシェイディ5着
良いスタートを切って8番手追走。すぐさま外に出して前のウオッカを徹底マークして追走。
3〜4コーナー中間でウオッカが動いた際に少し遅れを取り、直線でも引き離されかけたが直線に入
ると末脚が爆発してウオッカらに全く引けを取らない伸びを見せ、残り1Fで前の3頭の脚が止まった
ときにも末脚を伸ばして急襲。一気に並びかけて差し切る所まで迫ったが僅かに届かなかった。
最後の最後までジリジリと伸び続けて差を詰めており、安田記念さながらの堅実な末脚を披露した。

×タスカータソルテ16着
道中は9〜10番手あたりを追走していたが、直線に入って外に出しても全く伸びず大敗。
高速馬場だとスピード負けするレースが多かった同馬だけに、馬場が全く合わなかった。

注アドマイヤモナーク12着
道中は後方12番手あたりを追走。直線に入って内目を突いて追い込むも前との差を詰められず12
着。持ち時計のラップこそ最後の1Fまで伸び脚は衰えていらず一杯になっていないものの、ココまで
軽い馬場で前が止まらないとなると、スピード負けは否定できない。馬場が合わず。
アルゼンチン共和国杯
◎マンハッタンスカイ
○トウショウシロッコ
▲アルナスライン
△トウカイトリック
△ネヴァブション
×スクリーンヒーロー
注メイショウカチドキ
マンハッタンスカイを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(9日7時52分投票)
レース展望
一昨年はメジロコルセアとアドバンテージが争い、昨年はカゼノコウテイが大逃げを打って飛ばし、速
いペースから後続が早めに仕掛けて捕まえに行き、スピードの根性比べと言う極めて厳しい高速決
着になったが、今回は引っ張りうる馬が見当たらないもともと過去2年に大逃げした馬も潰れており、
それほど速いペースにはならないと思う。過去2年の例を見ても大逃げした馬以外は離れて競馬を
進めており、全体が速い流れとは言い切れなかった。
今回は大逃げ馬が見当たらないことから流れ自体が緩むことは無いとは言え、大逃げ馬という目標
が無くなることから仕掛けが少し遅くなる可能性があり、前が残りやすくなると思われる。
その考えて、前で競馬で来て粘り強さに期待が持てる馬を中心に馬券を組み立てていく。

◎マンハッタンスカイ
復調していれば間違いなく来ると信じる。
金琥賞ではエイシンデピュティと同じ57キロを背負い、逃げるエイシンデピュティをピッタリ追走し前
半5F59秒9と雨降りのやや重馬場としては平均ペースの流れを作り、3コーナーでエイシンデピュ
ティに競りかけ、ゴール前こそ引き離されたものの最後まで食らい付いて2着に食い込んだ。
金琥賞の後半5Fラップは12.1-12-11.6-11.5-12とほぼ全ラップ12秒内で抑えられて最後まで伸び
続けており、マンハッタンスカイ自体も最後の1Fは12秒2で踏ん張っている。金琥賞のラップは全て
12秒前後で流れていて全く緩むことのない流れで後続を振り切って2着に来ており勝ったエイシン
デピュティが次に宝塚記念を逃げ切り勝ちしたほどなのだから、素直に評価できる強さ。
函館記念では先行した馬の中で唯一粘って3着していて、札幌記念は20キロ減、京都大賞典はス
ローからの瞬発力勝負で流れが合わなかったと言って良い。脚を使い切る競馬なら勝てる。

○トウショウシロッコ
マツリダゴッホの3着に好走したオールカマーは前半5Fこそ61秒4と平均ペースで流れたものの、
バックストレッチ中間からゴーウィズウインド、シャドウゲイトが次々と仕掛けてマツリダゴッホを畳み
掛けにかかり、全体的には超が付くほどのロングスパート対決になった。
オールカマーの後半5Fは11.6-11.4-11.2-11.8-11.8と早仕掛けの末脚比べで、瞬発力よりもスピー
ドの我慢比べと言うレースで、切れる脚よりも息の長い脚が求められた。後半は前の馬が脚を使い
切る流れで、後方10番手から捲くり気味に脚を伸ばして3着に来れたのだから強い。
アルゼンチン共和国杯も長い直線に長距離と息の長い脚が求められる舞台で、適正は活きそう。

▲アルナスライン
2着に入った目黒記念はホクトスルタンが速いペースで飛ばして前半5F59秒9と厳しい流れ。すぐ
後方を後続が追走したのだから、全体的に厳しい流れだったと言って良い。そんな流れを6番手追
走から直線で脚を伸ばして2着に粘ったのだから、強い内容であったと言って良い。
しかし今回はココまで速いペースで引っ張る馬は不在で若干流れが緩む可能性があり、瞬発力では
少し疑問がある同馬にとってはコレまでどおりの差しでトップハンデの58キロを背負ってどうかと言う
問題がある。京都大賞典で瞬発力で何があるアドマイヤモナークを捉えられなかったあたり、少しズ
ブい。能力が買われすぎているように見えるのもマイナス。

△トウカイトリック
昨年は離れた2番手を追走して2番手のまま直線に突っ込み、迫る後続と競り合いになりながらも最
後まで粘り切って2着。東京コースのレースレコードになったほどの流れで最後まで2番手で粘りこ
んだ実力は評価して良い。今年は勝ち鞍は万葉Sのみとパッとせず、斤量が58キロに増えるとあれ
ば昨年好走していても評価を下げざるを得ない。

△ネヴァブション
全くの休み明けとは言え10月からずっと乗り込まれており、本来の能力の高さから考えても期待。
しかしほぼ1年近い休み明けでは参考にならないのが痛いところ。

×スクリーンヒーロー
オクトーバーSでジャガーメイルの2着。オクトーバーSは前半5Fこそ61秒4と平均ペースも3コーナ
ーでも後続が仕掛けず流れが緩いままで、4コーナーからの完全な上がり勝負になった。
その際に上がり3F33秒8と鋭い脚を繰り出して後続を振り切って抜け出し、ジャガーメイルに差され
たとは言え、直線まで脚を温存して末脚を爆発させた差し馬らを封じたのは大きい。
斤量は手ごろな53キロで、相手は一気に強くなるも食い込める力はある。

注メイショウカチドキ
京都大賞典で4コーナー8番手から上がり3F33秒9の末脚を繰り出して4着。メンバー最速の上が
りで、力は示している。オープン入り後に故障して3年ものブランクを経て復帰してからは使われるた
びに調子を上げて来ており、上積みに期待。アルナスラインに先着したのにアルナスラインより4キロ
も軽い54キロは大きい。
レースインプレッション
勝ち時計2分30秒8、前半5F60秒2、後半5F60秒3、上がり3F36秒1。

一昨年、昨年に続く、3年連続の東京コースでのレースレコード。レベルは上がっている。
1コーナー手前までにセタガヤフラッグとテイエムプリキュアが先団を形成すると、マンハッタンスカイ
とゴーウィズウインドが追走して、そのすぐ後方にスクリーンヒーローとアルナスラインが取り付けて
隊列が形成。アルナスラインが前目の位置につけて落ち着いたせいか、他馬は動くのをやめた。
2コーナーに入ると3番手集団で落ち着いたマンハッタンスカイを尻目にセタガヤフラッグとテイエム
プリキュアが後続をぐんぐん引き離して約12馬身の差をつける。しかし先頭のセタガヤフラッグの前
半5Fラップは60秒2とギリギリ持つ少し速い程度のペースで、むしろ63秒前後で通過していたマン
ハッタンスカイらが抑えたために、後続は至ってスローペースとなった。
3番手集団が大きく引き離す2頭を泳がせて後続に集中した為に仕掛けが遅れ、3コーナーを過ぎ
てもセタガヤフラッグらが3番手集団を10馬身程度離しており、後続は完全にスローペースにはま
っていた。結果的に3番手以下はヨーイドンの直線勝負となり、瞬発力の無い馬は軒並み不利な展
開に。一方で同じような展開であったオクトーバーSの活躍馬にとっては格好の舞台でもあった。

◎マンハッタンスカイ13着
大きく引き離す2頭に続く離れた3〜4番手を追走。3コーナーあたりから徐々に差を詰めて上がっ
て直線に突入したが、直線では完全な瞬発力負け。上がり3F33秒台の脚を使う馬に歯が立たず
に後退。ココまで緩むようだと分が悪すぎる。

○トウショウシロッコ7着
後方14番手前後の内で抑え、3〜4コーナー中間で後続の馬群ごとペースが上がると仕掛けられ、
直線に入って内から一気に追いだされた。狭い進路に手こずる場面もあったがそれ以上に他馬と
比べて突出するような末脚を繰り出せず、突き抜けられなかった。

▲アルナスライン3着
マンハッタンスカイのすぐ後方の6番手外側を追走。大外で常に進路を確保する形で競馬を進めて
直線追い出されたが突き抜けるほど切れる脚は無く、前で仕掛けたスクリーンヒーローを捕らえるに
及ばず、更に外からマークしていたジャガーメイルにも捕まって3着。それなりの瞬発力は見せたが
切れ比べで劣ったのも事実で、少しジリっぽい印象を与えた。

△トウカイトリック9着
後続の馬群の真ん中前目あたりで待機して、4コーナー5番手前後で追い出されたが直線では瞬発
力負け。持ち味が生かせなかった。

△ネヴァブション7着
アルナスラインの後方の8番手前後を追走していたが、3〜4コーナー中間で後続が動き出すと徐々
に遅れだし、仕掛けどころで遅れを取った。直線では一気に加速が付いて伸びて行ったが、相変わ
らず仕掛けどころでビュッと動けないところがあるか。

×スクリーンヒーロー1着
マンハッタンスカイの後方5番手を追走。3〜4コーナーで外に出し、後続勢よりも一足先に仕掛ける
形で直線では離れた3番手から抜け出す。3コーナーで早めに仕掛けて前に取り付けたのが最大の
勝因で、直線半ばで大外に出したアルナスラインに4馬身もの差をつけていて、その時点で勝負を
決めた感じ。ゴール前こそ末脚が伸び切っていたが、後続を寄せ付けない完勝。
とは言えど、後続馬が仕掛け遅れたのに乗じて直線で大きなリードが有ったのは事実で、そのあた
りを加味すると手放しに完勝とも言えない。

注メイショウカチドキ16着
後方12〜13番手からの追走であったが全く見せ場なし。京都大賞典の様な末脚は無かった。
エリザベス女王杯
◎カワカミプリンセス
○レジネッタ
▲リトルアマポーラ
△トウカイルナ
△ムードインディゴ
×アルコセニョーラ
注アスクデピュティ
カワカミプリンセスを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(16日9時34分投票)
レース展望
京都外回り2200mのコース形態上、1コーナーまでの長い直線やバックストレッチ中間の上り坂を
考慮すると、極端なハイペースと言うのは考えにくい。3〜4コーナー下り坂や長い直線で差し馬が
末脚を伸ばし切れるコースで先行馬が勝つことを考えると、あまり速いペースは望まないはず。例年
エリザベス女王杯は派手に飛ばす逃げ馬は居るものの、それに追走して速い流れに乗りに行く馬は
少なく、終いの脚がモノを言うレースになることが多い。
とは言えコスモプラチナ、ビエンナーレがハナを主張してある程度引っ張ることは十分に考えられ、ス
ロー一辺倒とも考えにくい。逃げ馬2頭が流れを握る可能性は高いが、その流れ次第であろう。
いずれにせよハイペースでもスローペースでも関係なく強力な決め手を発揮できるであろうカワカミ
プリンセスの軸は揺るぎそうに無い。
2年丸まるをロクに使えなかったとは言え、ダイワスカーレットやウオッカに並ぶ実力を信じる。


※管理人多忙のため、各馬の解説は割愛させていただきます。
レースインプレッション
勝ち時計2分12秒1、前半5F59秒3、後半5F60秒4、上がり3F35秒2。

スタート直後にポルトフィーノが落馬して馬群の中を割るように飛び出して、先頭のコスモプラチナを
煽るように上がっていったためか、コスモプラチナが掛かり気味に離して逃げたために例年以上のハ
イペースに。しかし2番手以下は抑えたために、先頭のコスモプラチナ以外はいたって平均ペースだ
ったと考えて良いであろう。
2番手以下はほとんど平均ペースで流れたために先行馬にはほどほどに息が入り、5〜8番手あた
りに付けていたリトルアマポーラ、カワカミプリンセス、ベッラレイアと言った有力勢は力を出し切れる
展開になり、逆に後方からの待機策にかけた馬には苦しい展開になったと言えよう。
とは言えリトルアマポーラ、カワカミプリンセス、ベッラレイアの上位3頭は直線で後続を大きく引き離
しており、そこには純然たる実力の違いがあったと言って差し支えない。GTらしいレース内容。

◎カワカミプリンセス2着
道中6番手に付けて、前を行くリトルアマポーラを目標にするような位置取りで競馬を進める。
3コーナー上り坂頂上までは我慢させ、下り坂から早めに追い出しに掛かり、4コーナーに入ったとこ
ろから一気に仕掛けた。直線では末脚が一気に伸びて後続を引き離したが、前を行くリトルアマポー
ラが先に抜け出した状態で、懸命に追走して差を詰めたものの捕らえきれず。
良くも悪くも己の力を発揮するだけの競馬をしたのは事実で、次走に期待が持てる内容。

○レジネッタ12着
後方13番手前後の追走で常に外の進路を確保しながらの競馬。道中は至ってスムーズで4コーナ
ーで大外から追い込んだが全くと言って良いほど伸びず、前との差が詰まらないままゴール。
力の差を感じさせる内容で、コレまでの競馬から考えると案外な内容。

▲リトルアマポーラ1着
スタートから追っ付けて前々を目指して1コーナーで5番手を確保。そこからはほとんど緩むところが
ない平均ペースの流れに乗り、3〜4コーナー下り坂でも楽な手応えで追い出して、4コーナーでス
パート。直線の切れ脚は先行しても健在で、一瞬カワカミプリンセスを引き離して差を詰められながら
も最後まで先頭を譲ることなく勝利。コレまでの差し、追い込みの競馬とは打って変わっての積極策
で、それでも末脚が鈍ることなく勝利したのだから先行策が功を奏したと言えよう。
カワカミプリンセスを相手に一瞬引き離したときの脚は、本当に力が無ければ出来ない。

△トウカイルナ11着
15番手前後の外目を追走。4コーナーで思いっきり大外に出して末脚に掛けたが及ばず。
正攻法の追い込みであったが、前の有力馬が全力を発揮する展開ではさすがに分が悪い。

△ムードインディゴ6着
後方11番手前後で待機。常に馬群の真ん中に囲まれる競馬で動くに動けず、3〜4コーナーで外に
出そうにも出られず、馬群に包まれた状態から内を付く形での追い込み。
直線ではそれなりの伸びを見せて6着にはいったが、イマイチ目立つ脚は出せなかった。

×アルコセニョーラ7着
メンバー最後方に付けての覚悟の追い込み策。4コーナーでも外に出さずに内を突き、直線で横一
杯に広がった隙間を縫うように伸びて7着まで押し上げた。力は見せている。

注アスクデピュティ9着
スタートから抑えて最後方に付け、そのまま最内のラチ沿いにつけて道中も常に最内を追走。3〜4
コーナーでも全く外に出そうとせずにラチ沿いの経済コースを走り、4コーナーで少しだけ外に出して
追い込み。1000万下勝ちからの格上挑戦で力の差はあったが、直線では良い伸びを見せて9着。
マイルCS
◎カンパニー
○エイシンドーバー
▲スーパーホーネット
△キストゥへヴン
△リザーブカード
×サイレントプライド
注スマイルジャック
カンパニーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(23日7時54分投票)
レース展望
京都外回り1600mはスタート直後から3コーナー上り坂に直進し、3〜4コーナー下り坂から長い直
線に突っ込むというコースを走る。3〜4コーナー下り坂で加速をつけたい差し馬に対し、3コーナー
上り坂頂上までは我慢させて脚を溜めたい逃げ馬の思いが一致して前半が緩む傾向があった。
しかし最近は一変して3コーナー上り坂でも緩めることなく先行し、3〜4コーナー下り坂で軽くペース
を落として息を入れ、直線で末脚の我慢比べに持ち込む流れが強くなっている。
この流れになると先行馬は息を入れるところが少ないため大半の先行馬は直線半ばで一杯になっ
てしまう。しかしそれでも強い先行馬は残り、一方で差し馬は緩まない流れに脚を使い末脚が鈍る。

過去3年、ダイワメジャーが前半5F58秒を切るか切らないかの京都外回りとしては激流に等しいハ
イペースで差し馬を封じて3年連続連対を果たしたが、この流れに耐え切った馬は少ない。
ダイワメジャー不在の今年は混戦が予想され、一方でコンゴウリキシオーやマイネルレーニアといっ
た強力な逃げ馬の存在から前半5F58秒前後のハイペースは避けられそうに無い。
要は流れに耐えうる先行馬が居るか居ないか。居なければ差し馬の天下になると思われる。

◎カンパニー
マイラーズCで前半5F58秒8の流れを先行し、4コーナーを早め先頭で抜け出して後続を押さえ切っ
て制した。勝ち時計1分33秒6は雨上がりの馬場から考えれば破格の時計で、後の安田記念3着
になるエイシンドーバーに勝っており、この内容ならマイルCSの舞台で勝ちは強く望める。
昨年の5着は福永騎手が追い込みにこだわって下げたものの外に出せず、荒れた内馬場を突っ込
むという無謀な騎乗によるもので全く力負けではない。
今年の天皇賞秋で上位3頭を一気に抜き去るほどの脚を繰り出して僅差4着なら衰えも無い。

○エイシンドーバー
安田記念で先に抜け出したウオッカを後方から猛追。末脚が自慢のスズカフェニックスと後の天皇賞
秋で上位3頭に最後に詰め寄って僅差5着に食い込んだエアシェイディを競り破って安田記念3着は
大きく評価できる。昨年は1枠という不利な枠からのスタートで荒れた内馬場に閉じ込められながら
も7着と健闘しており、今年は大外枠を得たうえ衰えも無いとなれば期待できる。

▲スーパーホーネット
昨年のマイルCSで前半5F58秒0の激流を2番手集団で追走して抜け出して制したダイワメジャー
を真後ろから徹底マークして直線で捕らえたほどの実力馬。競り合いでこそ敗れたが、ハイペースの
中で脚を溜めて直線猛追してきたスズカフェニックスらを下しており、激流でも直線で伸びる脚が使
えることは証明している。京王杯SCや毎日往還でわかるとおり、決め手が100%発揮されればすさ
まじい末脚を使うので狙いたい。

△キストゥへヴン
今年の京成杯オータムハンデで前半5F55秒9と言うめったに診ることすらできない激流の中で後
方で脚をため直線で大外から一気にゴボウ抜きして勝利。瞬発力勝負では見劣るが、タフな流れに
なると発揮される息の長い末脚は激流と思われる今回では脅威。油断できない。

△リザーブカード
今年の京成杯オータムハンデで7〜8番手を追走して3〜4コーナーで仕掛けて直線で先頭に立ち
かけた。しかし前半5F55秒9と言う空前のハイペースで早く仕掛けたのがたたって直線で脚が止ま
る。あまりタフな流れになると分が悪いが、マイルでの堅実な末脚はココで買える。
前半5F57秒9とかなりのハイペースであった富士Sでもゴールまで脚を伸ばして追い込んでおり、
例え激流であっても最後まで脚をためればわからない。

×サイレントプライド
今年のダービー卿CTを勝っているが前半5F59秒6と緩い流れであり、大外枠の同馬でも楽に先
頭に立てたほどの流れ。しかし富士Sでは前半5F57秒9の流れを2番手追走から抜け出して勝っ
ており、ペースが速くなっても崩れないくらい強くなった。ココは抑えて様子を見たい。

注スマイルジャック
時計的根拠も実績も薄い3歳馬であるが、マイル〜1800mまで全て3着以内に入っているほどの
高いマイル適性に期待。掛かる気性が良い方向に向けば通用するかも。
レースインプレッション
勝ち時計1分32秒6、前半4F46秒3、後半4F46秒3、上がり3F34秒7。

スタートでマイネルレーニアがいきなり引っ掛かってグイグイ飛ばし、サイレントプライドとコンゴウリ
キシオーが追走、3頭が積極果敢にテンを飛ばしたためになかなかペースが落ち着かず、前半5F
57秒9と昨年を上回った。
スタート直後から3コーナー上り坂の京都外回りコースではこのペースは速い。
しかし3〜4コーナー中間の下り坂で後続が仕掛けず、思いのほかココで流れが緩んだ。
4コーナーで差し馬が一気に仕掛けるが、Cコース変わり初日の馬場で例年以上に内の馬場が良く
本来なら伸び悩むはずの内差し馬が末脚を伸ばし、逆に外差し馬は伸びを欠いた。
勝ったブルーメンブラットは最内の狭いところを突き抜ける強い内容で、馬場の恩恵こそあったもの
の、内差し馬同士の競り合いを制して抜け出しており、この点は評価するべきであろう。

◎カンパニー4着
スタートでやや後れを取ってもテンから追い出すが、猛ラップを叩く先行勢にあ無理に付いて行かな
かった。4コーナーまで後方で押さえる競馬に徹し、4コーナーで大外を回って仕掛ける。
4コーナーで早めに仕掛けて来たスーパーホーネットに外の進路を取られて前が塞がり、追い出し
が遅れて直線入り口でほぼ最後方になってしまったのが誤算。直線で猛烈に追い上げるも4着。

○エイシンドーバー16着
好スタートから好位で先行するも、直線で全く伸びず大敗。不可解な内容。

▲スーパーホーネット2着
スタートで抑えて持ち前の追い込みの競馬。3コーナー上り坂頂上までは我慢させ、3〜4コーナー
中間で外の進路を確保して追い出しにかかる。満を持しての追い込みで直線に入って先行勢をゴボ
ウ抜きにして一気に先頭に立ったが、残り100mを切ったところで内からブルーメンブラットに出し抜
かれて敗れる。ゴール寸前で末脚が伸び切ったところを差された格好で、想定外の2着。

△キストゥへヴン13着
前半5F57秒9の激流を中団後方の12番手前後で待機。4コーナーで追い出しにかかってスーパ
ーホーネットと並ぶ形で上がって行くが、内のエイシンドーバーが外に膨れて進路が塞がる不利を
受ける。伸び脚は確かであっただけに大きな不利。

△リザーブカード10着
道中は10番手あたり。キストゥへヴンの内を追走する形で4コーナーから一気に追い出したが追い
負け。ココでは少し家賃が高かった。

×サイレントプライド13着
掛かり気味に飛び出したマイネルレーニアを追走して2番手。直線でマイネルレーニアを差して一度
は先頭に立ったものの、直線半ばで末脚が伸び切ってしまい、残り1Fで末脚一杯。最後はズルズ
ルと後退して大敗。この流れでは粘れない。

注スマイルジャック11着
良いスタートから好位に付けて先行。流れに乗って3〜4コーナーで大外に進路を取って追い出し、
内のファイングレインと追い比べをしたが競り負け、残り1Fで末脚が伸び切って一杯。
4コーナーの手応えは本物で、菊花賞からのローテーションなど無理があったわりには健闘。
ジャパンカップ
◎メイショウサムソン
○ウオッカ
▲ペイパルブル
△オウケンブルースリ
△オースミグラスワン
×アサクサキングス
注ディープスカイ
メイショウサムソンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(30日3時35分投票)
レース展望
逃げ馬らしい逃げ馬不在で、逃げそうなコスモバルクも大外枠で掛かることを警戒して積極的に行き
そうもない。アサクサキングスや石橋騎手に戻ったメイショウサムソン、ダイワワイルドボアあたりが
前を伺う形で先頭に立つかもしれないが、恐らくメイショウサムソンを見たいであろうウオッカとディー
プスカイがポジションを決めてしまえば他馬も動くわけには行かず、せいぜい昨年並みの前半5F60
秒前後の平均ペースで流れるであろう。掻き回す馬でも居れば別であるが。
石橋騎手に戻ったメイショウサムソンが早めに動くならば、他馬も3コーナーから動いて激戦は避け
られず、差し馬は末脚を使い切る競馬に持ち込める。差し馬有利であろう。
一方でメイショウサムソンが差し馬の目標になり、メイショウサムソンが差し馬を意識して早めに動く
なら、それに付き合わされる先行馬は苦しいのは否定できない。突っ込んで来れば強い。

◎メイショウサムソン
大阪杯はだらしなかったが、天皇賞春では昨年並みのハイペースから末脚を繰り出し、直線でアド
マイヤジュピタに突き放されても差し返しに行く根性を見せ2着、宝塚記念も重馬場で前半5F60秒
6の流れから驚異的な粘りを見せるエイシンデピュティにアタマ差まで迫る2着。力は健在。
凱旋門賞からリフレッシュしており力を発揮できる状態にあり、ソツ無く行けば崩れる要素は無い。

○ウオッカ
安田記念と天皇賞秋の勝利で大きく力を付けてきたのは間違いない。しかし天皇賞秋は牡馬の一
線級不在でメンバーに恵まれていたことや、横に並んだのがGU馬だったのも事実で評価微妙。
昨年のジャパンカップで決して緩くない流れから直線勝負に持ち込んで斤量差4キロのメイショウサ
ムソンに競り負けたのもケチがつく。安田記念を圧勝していることから力を付けていることは間違い
無いが・・・・。

▲ペイパルブル
昨年は3コーナーまでペースが上がらず、後方12番手あたりから直線勝負を強いられる不利な競
馬。ウオッカらに切れ負けたのは否定できないが、出遅れで後方の競馬を強いられただけで追い込
みの馬ではない。凱旋門賞では大敗したが、直線で落馬寸前のつまづきと前をカットされて立ち上
がるほどの不利を受けていて直線半ばで追うのを止めており、ほとんど競馬していない。
キングジョージ6世クイーンエリザベスS2着の力を持っており、もう一度信じたい。

△オウケンブルースリ
神戸新聞杯で4コーナー17番手という絶望的な位置から追い込んで3着。残り1F3F地点で11秒2
のラップが叩かれて全体の流れが一気に速くなったときにも置いていかれることなく外を回っていた
ことから、速い流れでもすぐに動ける瞬発力を持っている、かなり強力な追い込み馬。
ウオッカに並ぶ脚を持っている可能性が高く、追い比べになれば浮上は確実。

△オースミグラスワン
天皇賞秋では徹底した追い込み策で4コーナーでも後方16番手と絶望な位置に置かれながらも上
がり3F34秒0の猛烈な末脚を繰り出して絶望的な位置から追い込んできて7着。、距離が伸びれば
分からない。天皇賞秋も脚を余しているだけに末脚を使い切れば。

×アサクサキングス
休み明けで挑んだ天皇賞秋はダイワスカーレットをマークする形で4番手追走。直線でダイワスカー
レットを捕まえに行き、離されもせず並びかけもせず差はそのままで0.5秒差の8着。
8着とはいえ時計は1分57秒7とレコードタイム。休み明けでは十分な出来で叩いた上積みもある。
大阪杯では59キロを背負ってダイワスカーレットと競り合って僅差の3着と力差は無く、距離が伸び
て逆襲期待。

注ディープスカイ
天皇賞秋では前半5Fで行きっぷりが良すぎて少し掛かり気味の6番手。そんな道中でも直線では
目を見張る伸びを見せ、ウオッカ、ダイワスカーレットと壮絶な競り合いに持ち込んだあたり力がある
のは間違いない。とはいえ少し掛かるところがあるうえに2400mは距離的にもギリギリで上積みは
期待できず、このくらいの印が限界。
レースインプレッション
◎メイショウサムソン 6着
○ウオッカ 3着
▲ペイパルブル 14着
△オウケンブルースリ 5着
△オースミグラスワン 11着
×アサクサキングス 8着
注ディープスカイ 2着

勝ち時計2分25秒5、前半5F1分1秒8、後半5F58秒3、上がり3F34秒4。

前半5Fが1分1秒8と平均を通り越してスローペースになり、3コーナーに入ってもなかなか後続が
差を詰めに来なかったために、ほとんど先行馬だけで決着する結末になった。
ウオッカがスタートから行きたがって先頭に立ち、その外から奇襲の逃げを打ったネヴァブションが
ハナを主張し、一方でメイショウサムソンはウオッカに進路を塞がれる形で内に閉じ込められてしま
ったために流れが緩み、有力馬全員が警戒しあったままネヴァブションの流れに乗ってしまったため
に流れが想定よりも遅いものとなってしまった。
勝ったスクリーンヒーローはアルゼンチン共和国杯を勝ったばかり。アルゼンチン共和国杯はココ3
年連続で東京コースでのレースレコードを更新し続けており、ココ2年の勝ち馬であるトウショウナイ
ト、アドマイヤジュピタがGT戦線で一線級を相手に戦っていただけに、仮に53キロのハンデがあっ
たとは言えレースレコードでアルゼンチン共和国杯を制したのは実力の裏付けがあったのであろう。

前半5F1分1秒8は奇しくもスクリーンヒーローの2戦前のオクトーバーSとほとんど同じラップで、前半
がココまで楽な流れになって直線勝負に持ち込む流れをマイペースで先行できたのが勝因か。
直線に出てからの脚の伸びはジリジリながらも最後まで伸び続ける息の長いもので、アルゼンチン
共和国杯ではアルナスラインを、今回はディープスカイとウオッカをまとめて破った。
2戦前に準オープンで負けている馬がジャパンカップを制したことで、馬の成長を高く評価すれば良
いのかレースの内容が悪いのか。評価に悩むが恐らく両方あったから勝てたのであろう。。

◎メイショウサムソンはスタート直後からウオッカに進路を塞がれ、1コーナーでは接触しかけて馬が
忌避する場面もあり、窮屈なまま最内のラチ沿いに閉じ込められとおしという苦しい展開。直線でも
外に進路をとることが出来ず最内ラチ沿いで追い出す羽目になり、本来の力が出せなかった。
終始窮屈な競馬を強いられたのもあるが突き抜けるほどの勢いも感じられず、内容からもスケール
が少し小さかった。この状況にスローから瞬発力勝負に持ち込まれたのは致命的誤算でしかない。
ジャパンカップダート
◎サクセスブロッケン
○メイショウトウコン
▲ヴァーミリアン
△ブルーコンコルド
△ワイルドワンダー
×フロストジャイアント
注サンライズバッカス
サクセスブロッケンを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(7日8時2分投票)
レース展望
阪神1800mになることで変わるのは何と言っても距離。東京ダート2100mはダートグレードレー
スのなかでも最も長距離の部類で、中央競馬においては2000mを超えるダート重賞はごく僅か。
今回の距離短縮で距離の壁が崩れて出走できる馬の敷居が広がり、レベルが上がることは間違い
ないと思われる。
レベルが高いうえに逃げ&先行馬はそろっていることから緩んだ流れは考えにくく、にもかかわらず
実力の違いで粘り残ってしまうくらいの若い実力馬を狙う。

本命は◎サクセスブロッケン。
JBCクラシックはラップタイムのデータこそ無いが、スタートで鞍上が大きくバランスを崩してテンで遅
れを取ったにもかかわらず強引にハナを奪いに行き、すぐ後方でヴァーミリアンが散々つつかれ、2
周目の3〜4コーナーで外から捲られて差され、直線では突き抜けられるかと言う展開だったのを懸
命に差し返して徹底抗戦し、クビ差以上の差を許さずに粘りこんだ。
フリオーソと併走、ヴァーミリアンがすぐ後方でマークする展開を凌ぎ切り、直線で差し返すくらいの
パフォーマンスを3歳でやり遂げたのだから恐るべき根性と実力の持ち主であることは間違いない。
ジャパンダートダービーで引き離して負かしたスマートファルコンは古馬を相手にオープンや統一重
賞で勝利しており、力を疑う余地は無い。実力勝負になれば絶対にヴァーミリアンに勝てる。

そんなヴァーミリアンをJBCクラシックで約1馬身差まで追い詰めた○メイショウトウコンは高く評価で
きる。コーナーの多い小回りコースで3コーナー手前から早め捲りをかけてヴァーミリアンに鋭く迫っ
たのは今回が初めて。東京コースは苦手としていただけに狙いたい。

▲ヴァーミリアンはJBCクラシックで衰えが隠せないことを証明してしまった。3コーナーで捲りをかけ
て早くから先頭に立って畳み掛けようとしたサクセスブロッケンに差し返されて競り合いに持ち込ま
れ、メイショウトウコンにまで詰め寄られるとなれば、間違いなく力は衰えている。ハイペースから後
から勝負に持ち込まれて差し返して競り合うことなどコレまでなかったことで、調教の内容も終いバタ
バタであったことから評価を下げる。

他には衰えを全く感じさせない△ブルーコンコルドに阪神コースでは崩れない△ワイルドワンダーと
注サンライズバッカス。外国馬のなかでもダートGT実績がある×フロストジャイアントに注目。
レースインプレッション
(#`;ω;) パーン
          ⊂彡☆))Д´)←横山騎手
阪神JF
◎ワンカラット
○ルシュクル
▲イナズマアマリリス
△アディアホーン
△カツヨトワイニング
×ジェルミナル
注ブエナビスタ
ワンカラットを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(14日2時38分投票)
レース展望
阪神JFは阪神外回り1600mになってからキツいカーブが無くなり、先行馬がスピードを落とすこと
なくスムーズに曲がれるようになってから不利を受ける馬が減って一気に高速化している。
一方で例年に無いほどペースが速くなっており、2頭の力が抜けていた一昨年は3着以下が、昨年
は追い込み馬で決着しており、一介のスピードで押す先行馬では苦しい。
しかし今年は有力馬がそろったファンタジーSが前半4F48秒9とスローであり、他の有力馬も差し馬
で、ココ2年の前半5F58秒1と言った古馬GT並みのハイペースは考えにくい。
恐らく先行するスピード馬が引っ張るものの、ココ2年よりは少し緩んで来る可能性が高い。

◎ワンカラット
デイリー杯2歳Sで前半5F57秒9と同年のマイルCSを上回る超ハイペースを5番手追走。そこから
前を捕らえることこそ出来なかったものの6着に食い下がって、前崩れの流れの中で粘った数少な
い先行馬。自身のラップも前半5F58秒5→上がり3F35秒3、最後の1Fも12秒0で締めており、脚
は止まっていない。先行してのスピードと粘りなら抜けていると言って良い。
一方でファンタジーSでは前半4F48秒9の流れを内の10番手追走して直線で末脚を伸ばして2着
とスローの中を引っ掛からずに控える競馬も出来る。総合力なら1番と考えて本命。

○ルシュクル
ファンタジーSは前半4F48秒9と緩い流れで後方外を追走して、4コーナー大外を回して直線突入。
その直線で大外から鋭い脚を見せて伸びて来ながら前の馬に進路を阻まれて下げる致命的な不利
を受け、そんな不利がありながらも後方集団から抜け出して5着に食い込んだ。明らかな不利を受け
ながらも上がり3F34秒5と速く、長い直線で末脚を使い切れれば十分勝利まで有り得る。
鞍上が長谷川騎手からM.デムーロに変わるのも強み。

▲イナズマアマリリス
札幌の2歳OPのすずらん賞でルシュクルとクビ差2着からファンタジーS勝利。すずらん賞は次レー
スで同条件のSTV賞と勝ち時計が1秒1差とレベルが高いもので、不利を受けたルシュクルは別に
しても時計面での裏付けはあった。輸送と距離延長を乗り越えての勝利で、前半4F48秒9と緩い流
れでも引っ掛かることなく末脚を発揮しており、力は十分なものがある。

△アディアホーン
ファンタジーSで僅差の3着後に500万下でファンタジーSの時計を1秒詰めて勝利。それ以前にも
勝った未勝利戦京都芝1400mで1分21秒3で勝ち上がっており、過去のラインクラフトが制したフ
ァンタジーSの時計を上回るなど、潜在的な能力は高い。侮れない。

△カツヨトワイニング
12番人気で挑んだサフラン賞で勝利。勝ち時計は1分21秒9と、全く同条件の次レース1600万下
の白秋Sの勝ち時計に0.7秒差という非常に優秀なもの。上がり3Fも34秒8と速く、直線では追い
比べを制していたのも強い。距離こそ不安はあるが、力は否定できないレベル。

×ジェルミナル
黄菊賞でワンカラットを差して5着に先着したアラシヲヨブオトコとの競り合いを制して勝利。
前半5Fが1分1秒3と決して速くないペースであるが、上がり3F34秒4とメンバー最速の末脚で牡
馬の重賞入着馬を破っており、早い時計にさえ対応できれば勝ち目は十分にある。

注ブエナビスタ
新馬戦と未勝利戦の末脚から1番人気になっているが、正直言って信用ならない。
雨降りの良の新馬戦は前半5F64秒5と遅すぎて上がり3F33秒5でも参考になりそうもなく、一方
の未勝利戦では前半5F59秒7の流れで上がり3F34秒5と上がりが1秒落ちている。前評判ほど
この馬の末脚は奥が深いとは思えない。案外ペースが速くなれば止まるのではないか?
パフォーマンスとしては評価できる脚であったので保険程度に抑える。
レースインプレッション
勝ち時計1分35秒2、前半4F47秒3、後半4F47秒9、上がり3F35秒6。

ブエナビスタの完勝に終わった。4コーナー最後方の大外からの追い込みを決め、早くもディープイ
ンパクトと重ねる声が並ぶが内容はと言うと少し疑わしい。
見た目の全体ラップとしては前半と後半との差が少なく平均ペースに見えるが、大きく離された4着
のショウナンカッサイの走破時計は1分36秒0で、この時計を考えれば前半4F47秒3→後半4F4
8秒7と先行馬が粘りきるには厳しいラップになる。
なぜショウナンカッサイを基準にするかと言うと、上位3頭は全て後方待機の追い込み馬で4着以下
の馬は全て上がり3Fにおいてブエナビスタよりも1秒以上時計が掛かっている。
映像からも分かるがブエナビスタが先頭に立ったのはちょうど残り1F地点で、最後の1Fラップはそ
のままブエナビスタのモノと考えて良い。すると対照的に4着以下の馬の最後の1Fラップは13秒以
上掛かっているのである。つまり先行勢の脚が止まって追い込みがハマッたのも事実である。

現状ではブエナビスタの強さが良く分かるレースで強さは認められるが、もう2回は疑ってみたい。

◎ワンカラット12着
スタート直後から掛かり通しで、狭い馬群に入り込んで立ち上がる場面も。コレでは力は出せない。
予想以上に引っ掛かったのは大誤算。

○ルシュクル11着
逃げるシゲルキリガミネに続く2番手をショウナンカッサイと並ぶ形で追走。そのまま直線でも追い出
されたが、ジェルミナルに詰め寄られた直線半ば当たりから伸びが止まって後退。

▲イナズマアマリリス5着
後方11番手あたりの先行勢から少し距離を置いた位置で待機し、直線では内を突いてそれなりに
伸びるが伸びはジリジリ。大外のブエナビスタにアッサリ突き放される。

△アディアホーン17着
スタートから前につけて5〜6番手を追走していると思ったら、知らないうちに後ろに下がっていた。
スタミナ切れした印象。

△カツヨトワイニング7着
先行集団の後方に位置しての9番手前後。3〜4コーナーでも追い出さずに仕掛けを我慢し最内を
突いての追い込み。しかし前のショウナンカッサイとアディアホーンが最後まで邪魔になり追い出し
損ねて雪崩れ込む7着。

×ジェルミナル6着
スタートから前目の位置を狙って積極的な競馬。先行しながらも常に常に大外の位置を通らされる
少しコースロスが多い競馬をしながらも、直線ではジリジリ伸びて前を捕らえ、一旦は先頭に立つ。
しかし最後の1Fで脚が止まり、そこをブエナビスタとダノンベルベールに差されて、一杯。

注ブエナビスタ1着
4コーナーで大外を回して直線半ばで前を捕らえて、残り1Fで突き抜ける完勝。ココまで完勝するな
ら力は認めるべきと思わせる内容。しかし展開がハマッたのも事実であり、逆らう余地はある。
朝日杯FS
◎セイウンワンダー
○エイシンタイガー
▲ゲットフルマークス
△シェーンヴァルト
△ホッコータキオン
×ブレイクランアウト
注ミッキーパンプキン
セイウンワンダーを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(21日6時41分投票)
レース展望
ミッキーパンプキン、ゲットフルマークス、ホッコータキオン、ツルマルジャパンと言った逃げ馬が揃い
、ハイペース必至かと思われるが、前が総崩れになるほどのハイペースになるとは考えにくい。
前哨戦ではデイリー杯2歳Sこそ前半5F57秒9と同年のマイルCSを上回るハイペースであったが、
他の前哨戦は平均ペースかむしろ緩めなくらいで、東京スポーツ賞2歳Sも京王杯2歳Sも流れは緩
く両レースとも全体上がり3Fは全て11秒台で上がりの競馬が目立った。スプリント路線をひた走っ
た馬が飛び出せば引っ張りうるものの連れ立って流れを速める馬は見当たらず、前評判ほどハイペ
ースになるとは考えにくい。先行馬の息が残ることが予想され、追い込み馬は苦しい。
具体的には前日の中山芝1600mのひいらぎ賞と古馬1000万下の勝ち時計が共に1分35秒3。
今年の中山は昨年より時計が掛かっており、勝ち時計も1分34秒台、前半5Fもせいぜい59秒前後
であろう。
ツルマルジャパン以外の先行馬は有力馬がそろっており、早々勝負どころ以前に争って自滅すると
は思えない。

◎セイウンワンダー
新潟2歳Sは不良馬場で、テンで遅れを取ったうえに前半5F60秒1と緩い流れになり、前が残る流
れになりながらも大外のラチ沿いから上がり3F34秒4の桁違いの末脚を繰り出して抜き去る圧倒的
な勝利。前が残る流れでも差し切れる決め手を持ち、新馬戦では出遅れながらもテンの3F35秒4
の流れで2番手につけるテンのスピードも持ち合わせており、高い総合力を持っている。
マイル経験豊富で強烈な決め手を持っており総合力は一番。間隔は開いたが勝てる。

○エイシンタイガー
新潟2歳Sでセイウンワンダーと同じく、後方の大外から一気に差して直線では一旦抜け出し4着。
その後もオープンや重賞で堅実に2着〜3着している強さを買う。京王杯2歳Sではフィフスペトルを
徹底マークして競り合いに持ち込みクビ差にまで追い詰めているのだから力はある。
黒松賞では直線でも持ったまま先頭に立ち、中山の坂を上がった残り100mでステッキを入れて仕
掛けて一気に2馬身差をつけ、距離を意識して仕掛けを遅らせながらの競馬で完勝。
勝ち味は遅いが大きな力を持っているのは確実。マイルで好走経験があるのは強み。

▲ゲットフルマークス
京王杯2歳Sは掛かり気味でも抑えながらの逃げでテンの3F35秒2。しかし直線に入っても持った
ままの手ごたえで後続を迎え、残り2Fで仕掛けると11秒0のラップを叩いて後続の差し脚を封じ、最
後の1Fも11秒7で抑え切った。距離延長に抑えながらの逃げが功を奏しており、マイルでも全く問
題ない力の持ち主と見る。

△シェーンヴァルト
デイリー杯2歳Sでは逃げるホッコータキオンが刻む前半5F57秒9の猛ラップを7番手追走し、3〜4
コーナー中間で仕掛けて上がり3F34秒4の末脚を繰り出し懸命に粘るホッコータキオンをギリギリ
で差し切った。同年のマイルCSを上回る超ハイペースを凌いで上がり3F34秒4の末脚を繰り出せ
るなら評価しないわけには行かず、高いスピード能力と決め手はこの舞台では武器になりそう。
父が中山競馬では苦手としていた舞台なだけに適性と、不慣れな鞍上だけが不安。

△ホッコータキオン
シェーンヴァルトを評価するなら前半5F57秒9の流れを作って逃げ、ゴール前ギリギリまで粘った馬
の方も同等の評価をする。明らかに無茶なハイペースでも直線では後続を引き離す粘り腰を見せて
おり、極度のハイペースになればこの粘りは必ず活きる。大外枠であるが能力は評価。

×ブレイクランアウト
東京スポーツ賞2歳Sで前半5F1分1秒の流れを離れた5番手追走し、直線での瞬発力勝負で抜け
出し、ナカヤマフェスタとの競り合いで僅かに劣って2着。上がり3F33秒4は非常に優秀なもので高
く評価できるが、同じ上がりを出した馬が他にも2頭いて、自身も2着であり、必ずしも抜けて秀でた
内容でもなかった。突出した強さが無いだけに人気先行している感じは否めないものの、本質的な
能力の高さは評価できる。

注ミッキーパンプキン
荻Sで引っ掛かり気味に首を上げ下げして逃げて前半5F60秒8の流れをつくり、直線で競りかけて
くるキングスレガリアを振り切って勝利。掛かり気味に逃げたわりには前半5F60秒8とソコソコに抑
えられていて、上がり3Fでも10秒8のラップを叩くなど高い瞬発力を発揮していて能力は非常に高
い。物差しがキングスレガリア程度で一度走ってみないと分からないが、力は認めるレベル。
レースインプレッション
勝ち時計1分35秒1、前半4F46秒3、後半4F48秒8、上がり3F36秒3。

昨年、土曜日にも増して時計の掛かる馬場になっていた中山競馬。
にもかかわらずスタートからツルマルジャパンとゲットフルマークスが競り合ってホッコータキオンも
行く姿勢を見せて、それにミッキーパンプキンも続き、結局逃げ馬全てが行く気になって飛ばしたた
めに想定を遥かに上回るハイペース。
前半5F58秒8。例年より2秒近くも時計が掛かっている馬場では明らかな超ハイペースで、逃げ馬
は3〜4コーナーで早くも行き脚が鈍るほど激しいレース展開であった。前があまりにもアッサリ止ま
ったために差し、追い込み馬が台頭し、中山マイルにありがちな前崩れのレースとなった。

◎セイウンワンダー1着
スタートは出たなりで抑える競馬。8番手前後の内で構え、3コーナーで後方のブレイクランアウトが
捲って来ると軽く仕掛けが入り、直線でスパート。仕掛けを十分に待ったために素晴らしい瞬発力を
発揮し、内でゲットフルマークスとツルマルジャパンが後退して出来たミッキーパンプキンとホッコータ
キオンとの間の狭い隙間をすり抜けて一瞬で先頭に立ち、食い下がるブレイクランアウトとホッコータ
キオン、外から追い込んだフィフスペトルを抑えて勝利した。
仕掛けをギリギリまで我慢した後のコース取りが素晴らしく、馬も荒れて来ている内馬場を苦にせず
休養明けの不利を跳ね返した勝利。

○エイシンタイガー8着
スタートから積極的に好位を取りに行き5番手。逃げる4頭を尻目に折り合う感じで競馬を進めたが
3コーナー手前でブレイクランアウトが早めに捲って来たためにこちらも早めに仕掛けざるを得ず、直
線半ばまでは伸びていたものの、最後の1Fの坂で末脚が止まってしまい脱落。
多少距離が長かったのもあるが、ハイペースに乗ったうえに早めに競りかけられて息を入れられな
かったことによるものが大きい。

▲ゲットフルマークス16着
京王杯2歳Sを遥かに上回るテンの3F34秒3のペースでツルマルジャパンとハナを争い、当然なが
ら息が持つわけもなく敗退。京王杯2歳Sの強さは全く生かせなかった。

△シェーンヴァルト7着
スタートの加速で遅れを取り後方10番手前後。3〜4コーナーで差し馬が仕掛けて上がっていくとき
も後手を取り、直線で懸命に追い込んで7着。直線以外は行きっぷりが悪く釈然としない内容。

△ホッコータキオン4着
スタートから逃げ比べのツルマルジャパンとゲットフルマークスを追う3番手。大外枠でも強気に逃げ
た。バックストレッチ中ほどで少しペースを落とすも、3コーナー手前でブレイクランアウトが上がってく
ると同じく競り合う形で再び加速。直線でも併せたまま競り合いに持ち込み、ゴール寸前で僅かに劣
って4着。不利な大外枠で果敢に逃げて超ハイペースに乗っても最後まで耐え、スピード能力と同
時に非常にしぶといスタミナを披露。この内容は高く評価できる。

×ブレイクランアウト3着
後方14番手につけるの追い込みの競馬。しかし直線勝負と思いきや3コーナー手前の下り坂の終
わりあたりで一気に仕掛けて行き、3〜4コーナー大外を捲くる競馬。3コーナーの手応えは素晴ら
しいもので、後方14番手にいたのが信じられないほどの瞬発力を発揮したが直線に入るとホッコー
タキオンと脚色が同じになり、残り100mでは末脚が伸び切ってしまう。何とかホッコータキオンは交
わしたが3着が精一杯で、切れるが仕掛けた脚が長続きしない弱点も見せた。

注ミッキーパンプキン6着
逃げる2頭に感化されて引っ掛かり、またも首を上げ下げして猛ダッシュして3番手先行。バックスト
レッチ中間で折り合い、4コーナーでツルマルジャパンらに並びかけて直線で一旦先頭に立つが、激
しい道中の流れに乗ったのが災いして直線で一杯。それでも粘って6着ならむしろ褒められる内容。
ラジオNIKKEI杯2歳S
◎イグゼキュティヴ
○ロジユニヴァース
▲リーチザクラウン
△トップクリフォード
△ファミリズム
×マッハヴェロシティ
注トゥリオンファーレ
イグゼキュティヴを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(27日10時53分投票)
レース展望
前評判ではリーチザクラウンが抜けているが、札幌2歳Sや京都2歳Sの内容は両方とも近年でもず
ば抜けて速い時計であり、実力はイグゼキュティヴとロジユニヴァースの方が強いと思う。
リーチザクラウンは何はともあれお手並み拝見と言う形で疑わせてもらう形で馬券を組み立てる。
レースインプレッション
直線では取ったと思ったのに(´;ω;`)ウウッ
有馬記念
◎マツリダゴッホ
○エアシェイディ
▲アルナスライン
△スクリーンヒーロー
△ダイワスカーレット
×アドマイヤモナーク
注エアジパング
マツリダゴッホを軸に500円づつ馬番連勝流し。計3000円。(28日6時47分投票)
レース展望
エイシンデピュティの回避で逃げる馬がダイワスカーレットとコスモバルクの2頭となり、2頭とも掛か
る可能性が否定できないことから多少速い程度の淀みない流れが予想される。ダイワスカーレット
が徹底的に警戒される可能性が極めて高く、後続勢はバックストレッチから仕掛けに掛かることは必
至で総合力勝負は避けられない。総合力勝負になれば自ずと推せる馬が上がる。

◎マツリダゴッホ
中山競馬においては文句ナシの最強馬に相応しい能力を信じて全てを託す。
昨年の有馬記念はダイワスカーレットとチョウサンが競り合い、前半5F61秒台とやや重を考えれば
かなりのハイペースになりながらも3コーナーで素晴らしい手応えで捲くって一気に先頭に立ち、直
線では他馬を相手にしない脚を繰り出して突き抜ける圧勝で、他馬には全く成す術が無い内容であ
った。この力がフロックでないことをアピールするように59キロを背負った日経賞で3コーナーから捲
くって直線で突き抜ける圧勝、オールカマーでは先に仕掛けて勝負をかけたシャドウゲイトらを全く
相手にしない脚を繰り出して圧勝。実力の違いを示した。
上がり3Fの瞬発力こそ劣るが上がり5Fにおいては57秒前後の凄まじい末脚を繰り出しており、昨
年からの斤量増を強いられるダイワスカーレットに対して全てにおいて凌駕している可能性が高い。
余程の不利やアクシデントでもない限り連を外すことはないと考える。

○エアシェイディ
天皇賞秋ではマークしたウオッカに直線で一旦突き放されるもゴール前で猛追して0.1秒差にまで
詰め寄り、切れこそ若干劣るも息の長い末脚にかけてはウオッカに並ぶ力を持っていることを改めて
証明した5着。中山2500mは距離こそ少し長いが、AJCCでの息の長い末脚を活かした勝利に加
え、オールカマーでも4コーナーで下がってきたゴーウィズウインドが邪魔になって下げる不利を受け
ながらも直線では目を見張る伸びを見せてマツリダゴッホに追いすがっており、力は十分にある。
オールカマーの内容からも2年前よりは遥かに強くなっており、勝ち得る力はある。

▲アルナスライン
アルゼンチン共和国杯では58キロのトップハンデ。3コーナーの仕掛けで遅れを取り、先に動いたス
クリーンヒーローに抜け出され、直線で猛追するも3着。しかし内容は全く引けを取るような内容では
なく、後にスクリーンヒーローがジャパンカップを制しておりアルゼンチン共和国杯のレベルが高かっ
たことが証明された。ハンデを考慮してもスクリーンヒーローともう一度やりあう価値は十分なだけに
積極に狙いたい。

△スクリーンヒーロー
アルゼンチン共和国杯はアドマイヤジュピタのレコードを0.1秒更新。ジャパンカップでは前半5F61
秒8の流れを6番手から追走し、3〜4コーナーではマツリダゴッホ、ウオッカ、メイショウサムソン、デ
ィープスカイを相手に真っ向勝負に持ち込み競り破った。これほどの力があるなら推さないわけには
行かない。

△ダイワスカーレット
大阪杯では前半5F59秒6の流れを自ら作り、追いすがるアサクサキングスらを相手に競り合いを制
して逃げ切り。休み明けの天皇賞秋でも前半5F58秒7の流れから直線で更に末脚を伸ばして1分5
7秒2のレコードで2着。逃げても最後まで止まらないスピード&スタミナは衰えていない。
力こそ衰えは無いと思うが、今年は昨年以上の斤量増にマツリダゴッホが更なるパワーアップを遂
げており、真っ向勝負で勝ち目は薄い。逃げに託すが今年は新興勢力が強く苦戦は避けられない。

×アドマイヤモナーク
天皇賞秋、ジャパンカップこそ敗れ去ったが、確実な上がりを繰り出しており1秒差以内に追い詰め
ている。追い込み脚質が災いして地味な印象があるが、日経賞では58キロを背負ってマツリダゴッ
ホと同じ上がりを繰り出して3着に食い込んでおり、流れひとつで食い込む余地はある。
他力本願ではあるが実力も確かで流れが向けば。

注エアジパング
スタートから3000m地点まで1000mごとのラップが全て1分4秒を叩いた今年のステイヤーズSで
道中5〜7番手から3コーナーで捲くり気味に上がって行き、先に抜け出したフローテーションを目標
に直線で勝負。競り合いを制した。時計は地味でも上がり5Fは59秒台とバタバタのスタミナ勝負で
もなく、スピードを含めた総合力勝負でレベルは決して低くない。エアジパング自身、中山2500mの
安房特別で2分33秒9の時計で制しており、侮れないところはある。
レースインプレッション
勝ち時計2分31秒5、前半5F59秒6、終盤5F59秒8、上がり3F36秒5。

ダイワスカーレットが前半5F59秒6のハイペースで先行し、後続と競り合うことなく逃げ切った。
前半こそ平均ペースであったが2週目のゴール板を過ぎたところで息を入れるのに成功、バックスト
レッチ中間を過ぎたところから後続が一気に差を詰めにかかったが同じくペースを上げて我慢比べ
に持ち込み、後続の追撃を凌ぎ切った。最後の1Fも12秒7とギリギリ踏みとどまっている。
このペースと勝ち時計で逃げ切られたら、完勝と言って良いであろう。そのくらい強い内容。
ただ最後の1Fが12秒7と中山の坂を考慮してもやや一杯気味で、その点は昨年と変わりない。こ
の辺は鞍上が上手にペース配分していて馬が良く応えている。

◎マツリダゴッホ12着
スタート直後に内に入れに行くも内アルナスラインに弾かれ、前のスクリーンヒーローが2週目バック
ストレッチまで再三にわたって外に膨れる形で前をカットされ、接触され、常にスクリーンヒーローに
苦しめられた。接触のたびに馬が引っ掛かってなだめることになって折り合いを欠き脚をためること
が出来ず、結果的にコレが最後の直線での伸び脚に影響した。力が出せない形の不本意な大敗。

○エアシェイディ3着
後方10番手あたりを追走。特に不利を受けることもなく馬群の中で脚を溜め、3〜4コーナーで徐々
に外に出しながら仕掛け、直線で馬群が横一線になった隙間を突いて伸びてきた。
道中は全く目立つことがなかったが、3〜4コーナーでも内の経済コースを通って伸びてきており、上
がり3Fもダイワスカーレットと同じ。ダイワスカーレットの0.4秒遅れの競馬をしたような内容で、コ
ース取りの差を考えれば相当に強い内容の競馬をしたことになる。揉まれなかったのも幸運。

▲アルナスライン6着
中団8番手の外側あたりを追走。常に内にエアシェイディを置く形でマークして脚を溜め、3〜4コーナ
ーで大外に持ち出して追い込み。持ち前の大胆な追い込みで伸びてきたが逃げるダイワスカーレッ
トを捕らえるほどの強烈な末脚ではなく、捕らえ損ねる形の6着。無難に競馬したものの、最後の坂
を越えたあたりで末脚が伸び切っており、詰めが少し甘いか。

△スクリーンヒーロー5着
後方10番手あたりの外側を追走。常に後方外目のマツリダゴッホを気にかけて前をカットしたり接触
させたりと後方を気にしながらの競馬で、道中の内容は脚をためるというよりも敵の脚を止めるプレ
ーが目立っており決して褒められた内容ではない。3コーナー手前から一気に仕掛けて前との差を
詰め始め、直線ではダイワスカーレットのすぐ後方まで追い詰めたが最後の坂を越えたあたりで急
激に末脚が一杯になり後続に差される結末。急坂が苦手だったかもしれないがマツリダゴッホとの
度重なる接触やマツリダゴッホを意識した常に外のコース取りなど無駄が多かったのも事実で、結
果的にはダイワスカーレットを遊ばせ過ぎたのが5着と言う着順なのかもしれない。

△ダイワスカーレット1着
スタートから果敢に先頭を主張して、カワカミプリンセスとメイショウサムソンがすぐに先頭を譲ったた
めに必要以上にペースを上げることもなく前半5F59秒6の平均ペースで逃げ。2週目1〜2コーナー
からバックストレッチの下り坂にかけて13秒前後のペースで息を入れることに成功した。更に全ての
コーナー手前で最内のラチ沿いの最短コースをとおり、ホームストレッチとバックストレッチでは荒れ
ていない馬場3分どころに出すなどの鞍上の工夫が行われ、こうしたコース取りやペース配分と言っ
た道中の内容が結果的に最後の粘りに繋がった可能性が高い。
ペースは馬場を考えても平均ペースであり、道中で競りかけられることなく楽なペースで行けたのも
大きいであろう。能力の高さに展開も味方してこの勝利があったと言って良い。

×アドマイヤモナーク2着
後方にポツンとつけて徹底した追い込み。1〜2コーナーからバックストレッチにかけてペースが下が
ったときに馬群の最後方あたりまで差をつめ、3コーナーから外目を一気に追い出して3〜4コーナー
を一気に捲くった。直線では大外から目を見張る伸びを見せ、最後の坂を越えても伸び続けてダイ
ワスカーレットを急襲。捕らえるところまでは行かなかったが他の後続馬をゴボウ抜きしたのは間違
いなく末脚勝負に徹して脚を溜めた道中の内容で、道中を楽に運んだことがメンバー最速の上がり
に現れている。逆に言えば長距離なら平均ペースでも突っ込んでこれるステイヤーとしての資質を示
した格好。

注エアジパング13着
道中は2〜3番手を進むカワカミプリンセスとメイショウサムソンの後方で競馬を進めて、2周目バック
ストレッチあたりまでは脚を溜める。3コーナー手前から後続が一気に仕掛けてくるとその瞬発力に
太刀打ちできずにズルズルと後退。直線でも持ち前のスタミナが活きず、13着大敗。
スタミナ云々よりも根本的なスピード不足を見せられた感じで力負けのうえにハタケ違いを見せ付け
られた内容。

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