ここでは管理栄養士の立場から今回の入院中の食事に関して、自分でも検証してみます。
わたしも以前病院栄養士をしていて、病院の食事に関しては頭を悩ませてたひとりなので、今回の入院で作る側(献立作成側)と患者側の両方の気持ちがわかるようになりました。
まあ、私が入院した病院は比較的食事内容がよくて、まずまずだったと思うのですが、入院が1ヶ月にも及ぶと確かに飽きてくるよなあ・・・と思ったものです。
もちろん各人の好みがあるし、まして入院中は食事が楽しみになっているし、他の病院との食事比較をする機会など、そうあったもんじゃないので、慣れてくると文句も出て来るでしょう。ただでさえ患者ってワガママになってくるのでねえ。
ただ、栄養士の立場から言わせてもらうと、個々の患者の好みに合わせられるわけでもなく、調理場も4.5人分を作るのではなく100食単位で調理するので、家庭で作るものとまったく違います。味付けも材料にあわせて調整するのではなく、調味液を先に作ってその中で材料を煮込むことをするので、味のしみこみ方もまったく変わってくるのです。なので、そのような点から言えば、食事がおいしい病院を選ぶなら、規模の大きい病院より、病床数の少ない病院を選ぶほうがいいかな?
さて、今回のテーマ:「病院食ダイエット」について。わたしは立場上あまりダイエットという言葉が好きではないのですが、一般的にわかりやすいのであえて使用します。
1度目の入院時、期間は1週間でしたが、入院前と入院後で体重が2kg減少していました。
「え〜病気だからじゃない!」と言われそうですが、悲しいかな婦人科は食事制限がなく、分類上は「普通食(常食)」つまり、一般的な食事をするのです。では何が違うか。
それはちゃんとした管理の下に作られた食事であること。つまり、栄養バランスに優れた食事であるということです。
入院中は激しい運動ができるわけでもなく、まして、ほとんどがベッドの上で生活します。とくに1度目の入院では頭痛が激しくて、ほぼ寝たきり状態!なのに空腹感だけは人一倍というくらいで、食事はすべて平らげていた。にもかかわらず2kg減!このときは間違ったこと人に指導してないや!と身を持って感じたものでした。
なかなか家では実行しにくいとは思いますが、健康的にダイエットしたいのであれば、まず、自分に必要なエネルギー量を把握し、食事内容を整えて、3食決まった時間に食べること。そして、間食しない。これにつきます。
入院中の食事アルバムを参考にしてみて、献立を考えてみてください。
それでも自分では考えられない〜という方、ご相談に応じますのでメール下さい。できるだけ早急に返事いたします。
◆番外編〜病院食ダイエット