手術のなが〜い1日・その3〜手術後、その後〜


<2004年9月3日(水) 手術当日> まだまだつづく

手術が終わり、病棟にベッドのまま運ばれていく。6階に着いたとき、主人の姿を探す。一刻も早く終わったことを伝えたかったから・・・
そのとき、ベッドを押していたNsに「あまり頭を動かすと、あとで頭痛がひどくなるから、おとなしくしてなさい。」意味がわからず、まだキョロキョロしていると、「ほんとに知らないよ!」とクギをさされた。後日身をもってこの意味を知ることになる・・・
主人は病室で待っていた。「お疲れさん」が初めの言葉だったように思う。
その後、たたみかけるように手術室での出来事を主人に話す。主人は少し呆れていた。
   夫:「ほんまに手術受けたんか?病人じゃないで・・・」
   私:「何言ってるの!?いま戻ってきたばっかりやんか!」
と、そのとき主治医が病室にやってきた。「みほなさん、お疲れ様でした。ご主人もいらっしゃるので、説明させていただきますね。」と手術の様子を説明。「切り取ったもの見てみますか〜?」
主人と思わず顔を見合す「えっ見ていいんですか?」
Drがピンクのかわいいきんちゃくの中から、切除組織のはいったビンを取り出す。「念のため病理検査にまわしますが、見た感じキレイなので、たぶん大丈夫でしょう。」
大丈夫・・・この言葉を信じたために、このあとどん底に突き落とされることになる。

Drが病室を出て行ったあと、食事を取るため主人も病室を出た。
ひとりになったベッドの上で、少し眠った・・・

術後は点滴や尿導管(ドレン)で思うように動けない。寝返りもうまく打てない。褥創(床ずれ)予防のため、2時間おきに寝返りを打つよう指示されていたのだけど、動かないでいたら、Nsに怒られた。いままでNsってほんとに天使だあと思っていたのだが、このときばかりはNsが悪魔のように思えた

<2004年9月4日(木) 手術翌日>

朝まで絶食が続き、10時ごろ点滴、尿導管(ドレン)がはずされる。
「もう動いてもいいですよ。でもあまりムリしないようにね。」私には後半のムリしないようにが耳に入らず、動ける自由さを満喫していた。
とはいっても、入院前みたいにシャカシャカ動けるわけではないので、ノソノソと動くのだが、それでもベッドで寝ていることのほうが少なかったように思う。「案外平気じゃん!」このときは思っていたのだが・・・

<2004年9月5日(土) 術後2日目>

入院して初めての土曜日。会社の友人や実母が見舞いに来る。その都度病室の外に出て対応していたのだが、座っていられないぐらい気持ちが悪くなる。ベッドで寝ているとまだましなのだが、起き上がると頭が痛くなる。Nsが様子を見に病室へきた時に聞いてみる。
   私:「あのお頭痛がひどいんですが・・・」
   Ns:「腰椎麻酔の後遺症なので、我慢できないようなら、
      痛み止め出しますよ」
手術直後のNsの言葉を思い出す・・・
このあと退院するまでこの頭痛に悩まされることになる。