OH!バイシクル!!
平成13年7月26日
三崎港へエギングに行って、今期最後のひと勝負と思っていたけれども、かみさんが、今日は一日中OFFとおっしゃる。日ごろのご愛顧にお答えして二人でディズニーランドへ。そんな訳でアオリイカはお預けだ。そこで今夜も旧江戸川スポーツランド対岸へやって来た(ちょっとヨレヨレだけれども)。
前回はラパラのデッドスローリトリーブに徹して嬉しい一本を手にする事が出来たけれども、それに習って今夜も当然ラパラで行くつもりだ。
午後11時15分にスタート。気温はぐっと涼しくなって、背中のバッグの中のシャトルタウン(魔法瓶)にはホットコーヒーを入れて来た。
風が強いし流れもある。水面は波立ち、チャポチャポと音を立てている。本当ならばヨダレが出そうな状態だけれど、妙に水が暗く感じるし波の音も変に耳につく。ようは、ちょっとばかり薄気味悪い夜だ。そう言えば、此処へ降りる階段の所には時折花やらダンゴやらが置いてあるけど、いったいあれは何なのだろうか。そんな事まで気になり始めた。
沈みテトラ帯で30分ほどラパラを投げたけれども、どうもしっくり来ない。流れが早すぎて思ったようなコースをトレース出来ないし風でアタリもとり辛い。
帰ろうかとも思った時、釣四郎の水晶玉のような聡明な頭脳がある記憶を拾いあげた。昨年秋、釣四郎のレコード更新かと思わせる一本を逃がした夜に感じが似ている。あの夜使っていたのは佐野ルアーだった。ならば今夜は佐野ルアーで行こう!、大物を期待して。
此処では足元から数メートル先まで沈んでいるテトラのエッジに付いている、又は中に入り込んで居る魚を狙っている。つまりロングキャストは全然必要としない。そこで釣四郎はロッドを左の脇に抱えたまま、右手でリールのベールを起こし、そのまま人差し指にラインを引っ掛けてヒョイとキャストする。着水と同時にベールを戻してリーリング開始だ。この方法だとロングキャストは無理だけど、ロッドを持ち替えないのでルアーのピクアップと同時にキャストに移れて、手返しがとっても早いんだ。これでテトラ帯をガンガン投げながら釣り下る。
佐野ルアーはリトリーブ開始と共に急角度で一気に潜り、ガンガンガンとテトラに当たりながら魚にラブコールを送るけれどもことごとくカラ振りで帰ってくる。
午前1時30分、マリーナ前を過ぎ更に下って、もうそろそろ沈みテトラも終わりに近づいた所で、グングングンとロッドが絞り込まれた。
ヒット!!
遠くの明かりを波に映した水面が沸き立ち、走る、潜る、ジャンプする。ロッドはギュンギュン曲がり、ドラグはジリジリと音を立て、ハラハラドキドキ凄く楽しい。暗い中ランディングにちょっともたついてしまったけれども、無事にキャッチ出来た。60センチオーバーだ。
元気な62センチ
魚はリリース時にちょっとグッタリしていたけれども、ほんの暫くタモで魚体を支えていると、「おっといけねえ!」てな感じでいきなりススーッと水底へ消えて行った。
いや諦めずに必ず居る、ヒットすると思い込んでキャストした甲斐が有りました。
沈みテトラの一番下まで来たので、いつもの通りテクトロで上まで戻り、再び釣り下ろう。
ルアーをラパラの蛍光イエローに替えてゆっくりと引きながら歩いてゆく。時折コンコンとテトラに接触する感覚がラインを通して伝わってくる。
クン
「?」、ルアーが止められた。生物感はまるで無し。根掛かりである。
ロッドを煽ってもルアーを逆方向に引っぱても取れない。ラインをギューンと引っ張り、パッと離してテンションをいきなりゼロにしてもダメだ。
マズイ!!。釣四郎は此処に何が沈んでいるのか知っている。それは自転車である。
まいったね。いつもはこんな事は無いのだけれど。しょうがないので釣四郎お手製のルアー回収器を取り出す。これはタコ釣り用のシブ糸の先にチェーンをガッチリと結び、そこにスナップベイルを取り付けた簡単な物だけれども、近場での根掛かりの場合効果はかなり期待出来る。
今回はすぐ足元なので問題は無さそうに思えた。スナップにラインを通してチェーンを送り込む。何回か揺さぶるとフックにチェーンが絡まったようだ。
ロッドを傍らに置いて「フン!」とシブ糸を引っ張る。ズズズズッと言った感じで、物凄く重い物が浮いて来た。普通はフックが伸びるなどしてルアーが回収されるけれども、今回は根その物が浮いて来た。水面に現れた物はやっぱり自転車。ところがここからが重くてどうにもならない。だいぶ引き潮が効いているので水面までは手が届かない。
まいったね。
一度力を緩めると、スウーッと沈んでゆく。もう一度引き上げる。また沈める。3,4回繰り返すうちにラッキーにもルアーが外れた。
まったく、どうやって此処に自転車を沈めたのやら。堤防の向こうから担いでほおり投げたとしか思えない。信じられないよ。
さて回収したルアーを見るとオケツの所に亀裂が入ってしまった。うーん、よくよく乾燥させて瞬間接着剤で固めて、ついでにリップを取り替えて佐野ルアーに改造しよう。実はここ数日の全く釣れない日々の中、お気に入りを二つもロストしてしまって手持ちが少ないのだ。
この後明るくなるまでぜーったい釣れると頑張ったのだけれどもノーヒットに終わった。明るくなってからも佐野ルアーは有効なので粘ろうかとも思ったけれども、いかんせん、かなりお疲れモードの釣四郎。
そんな訳でストップフィッシング。まあ、60センチオーバーが釣れたのだし良しとしましょう。おまけに自転車まで釣っちゃったしね。