怪力魚登場

平成13年10月3日

 

例によって職場から帰宅後、21時過ぎに旧江戸川スポーツランド対岸に出撃した。昨夜は十六夜の月が静かに輝きとっても奇麗だったけれども、今夜は雲の間に間に顔を覗かせているだけだ。

さて準備を終えて21時30分より船溜り水門脇からスタートフィッシング。ここ数日はこの場所でショートバイトの連発なのだけれども全く乗らない。何故だか乗らない。セイゴがルアーにじゃれているのかも知れないけれども、それでも1匹くらいスレで掛っても良さそうなのだけれども、それも無い。と言う訳で正体不明のアタリに少々ウンザリしている釣四郎だが、今夜も例の如く時折コツッとかクッとか言った感じのショートバイトが有るけれど、ガツンやググンと言った感じの決定的なアタリは全く無い。

いい加減やになって下流のテトラ帯に移動する事にした。

大潮の引きにしては流れが緩い気がする。ましてや上流の水門は全開なのに。

定番のラパラのレッドヘッドと蛍光黄色を投げながら下って行く。時折例のショートバイトが有るけれど、そんな時はビクンとロッドを持つ手が反応するけれど、それだけである。

テトラ帯の終わり付近までやってきた。以前大きなクルーザーが係留されており、その名残の鉄柱が突き刺さったままになっている場所なのだが、この鉄柱のちょっと上手側は何度も美味しい思いをしている場所だ。丁寧に探ってゆく。

クッ

ルアーが止められた。バイトでは無いと思う。

根掛り?。でも感触は柔らかい気がした。何となくだが生物感がロッドから微かに伝わってくる気がする。

と、身体が勝手にビシイッとフッキングを入れた。

グググーーーンン。大きく曲ったロッドの先で何かが重々しく動き出した。それから強引なダッシュが始まった。ドラグが悲鳴を上げてリールが逆転する。

!!!。こ、これは!。ああ、私の仏様(オオ、マイゴッド)、やっちまいました!。釣四郎はこの川で過去に何度か経験がある。この力強さ、強引さ、重さ。間違いない。この力持ちの正体はレンギョだ!!。

レンギョは流芯付近まで走ってようやく止まった。大きく曲がったロッドをポンピングさせてウンセウンセと寄せて来る。が、グングングンと身を震わせたかと思うとまたまた重々しいダッシュで突っ走る。ロッドはこれでもかと曲がり、リールからは勢い良くラインが引き出される。

ダッシュが終わると今度は重々しく寄せる。するとまたまた怪力ダッシュできりが無い。

どれくらい繰り返しただろうか。ようやく怪物もドラグを鳴らす力が無くなって来た。が足元まで寄せるにはまだまだと言った感じだ。ロッドを大きく曲げて流芯へ逃げ込もうとしている。

釣四郎は長いタモをいっぱいに伸ばして強引にランディングに入った。

一発目は失敗したが、二度目はうまいこと頭からタモに入ってくれた。

やっとの事でランディング出来たレンギョは75センチ。同じサイズのシーバスと比べると遥かに大きく感じる。デップリと幅があり、それにも増して体高がある立派なガタイだけれども、顔つきが情けない。知ってはいるけれどもやっぱり情けない。なんて間抜けな顔なんだろう。

どう言った自然の理由がこの顔つきを完成させたのだろうか。4千年の文化を誇る国からやって来て江戸川に定着したこの魚はまったく謎に満ちた存在だ。

タモで身体を支えてあげながら水に戻すと、二度ほど大きく水を口から吹いた後ゆっくりと、大きな渦を起こして暗い水底へ消えていった。

大変信頼していた場所だけれど、淡水の関取が散々暴れてしまった後なので此処を後にする。

ラパラで釣り下がった後なので、今度は佐野ルアーで釣り上がる。だけれどもやっぱりバイトは無い。

時計を見ると23時。うーん如何しようかなー。0時までやろう(明日も仕事なのに)。

テトラ帯で23時半まで粘って、再び船溜り水門横に入る。あと30分、気合のキャストが続く。時折「おっ」と声の出るアタリがあったけれどももう一歩。つっついているだけだ。気合だけではいかんともし難く、結局0時10分まで粘ったけれどもシーバスを手にする事は出来なかった。

ああ、シーバスちゃんと言うか、スズキちゃんは何処。是非釣四郎にラブコールを!!。