メタ氏登場
平成13年12月7日
「釣四郎と釣りをしたい」とおっしゃる奇特な方が現れた。ハンドルネーム「メタ」氏だ。時々貰う三行メールや一行メールではなく、ちゃんとした丁寧なメールでだ。
この時期、湾奥を陸っぱりで狙うには何処も厳しいに決まっているし、ボウズ覚悟の釣行ですよ。どうせボウズ覚悟ならば隅々まで案内出来る何時もの場所、スポーツランド対岸に場所を決めたいけれど。釣れなくても来期に向けての下見と言う事にして。そんな訳の判るような判らないような釣四郎のメールに、「それでも良い」とのご返事が帰って来た。
そう言う事であれば断る理由も全く無いし、それに「このページのネタになるジャン!」と言う邪な考えで快くOKした。
ところがどっこい、釣行日を決める段になって、「近日中に必ずご連絡致します」とメールを送った後パソコンがブッ壊れた。ゲゲッ、ま、まずいジャン!。あれこれやって、騙し騙し、幾つものエラーメッセージと処理の取消しを乗り越えて、我がPCはヨレヨレヘロヘロになりながらメールボックスへ辿り着いた。が、この時既にウィルスチェック機能が死んでいた。世間で吹き荒れまくるコンピューターウィルスの嵐の中、鎧を剥がれて無防備で哀れな小ヒツジ状態のPCをネット上に置く事も出来ずに、しかし以前貰ったメッセージの中に親切にも電話番号が記して在ったので、それをメモして何とか連絡手段を入手した釣四郎だった。
ようやく釣行日時も決まってその当日、釣四郎の前に現れたメタ氏はガタイの良いマジメな感じのお兄さんだった。失礼ながらメールの感じから、もっと軽い人かなと思って居たのだが、いやいやメールで人を判断しちゃあイケナイね。読者諸君もこのページで釣四郎を判断しないように。極めてマジメな好青年なのだから。
20:30分、釣り場に到着した我々はいそいそと準備を終えて堤防に立った。例によって釣四郎はブクブクの着膨れ状態だ。風は穏やかだけれども北寄りの風で、ゆらゆらと水面が揺れている。何時もの船溜り水門横からスタートフィッシング。
予想はしていたけれども全くアタリが無い。暫くやって下流へ移動する。
足場が下がる所から再スタート。此処はテトラがビッシリと沈んでいるので要注意地帯だ。そしてその中にシーバスは潜んでいると思われる。アメリカが狙う髭のオッサンの如く静かに穴蔵に身を隠しているのだ。
「来た!!」
見るとメタ氏のロッドがグングン曲がってファイト中。
「よっしゃ,よっしゃ」と喜んでタモを構える釣四郎。
ジャンプをしないけれども、この時期のシーバスには珍しい事では無い。暗い水面を魚がのたうつ。上手く掬い上げた魚は細長くて何か変。ライトを当ててみると正体は大きなニゴイだった。
うーん、期待したけれども残念。フックを外す時にメタ氏は暴れるニゴイに謝っていた。優しい人なのだ。
潮はとっくに下げに変わっているはずなのだけれども何故か水門は開かず、表層の水が風に押されて流れているのみだ。時々ゴツゴツッと何かがルアーに当るけれどもバイトでは無さそうだ。恐らくレンギョあたりがルアーかラインに触れているのではないかと思う。
一気に造船所前まで移動した。テトラがキツイ所だけを狙ってゆく。では他の部分はテトラが入って居ないのかと言えば決してそうでは無いけれども、整然としており変化に乏しいのだ。ランダムにゴツゴツと入っている所を積極的に狙いたい。けれども当然根掛りの危険が大きくなるが、そこを狙わずに魚は捕れないだろう。蜂の巣の中に甘い蜜は有るのだ。
しかしシーバスの気配はサッパリだ。メタ氏のルアーにも、釣四郎のルアーにもシーバスの襲撃は訪れない。時折ルアーの着水音に驚くのか数匹のレンギョと思われる巨魚が水面を一度にドシャドシャドシャッと驚くような大きな音で騒ぎ立てる。沢山水面直下に浮いているようだ。あんなのがスレで来たらエライ事になっちまうよ。
こんな感じで0時前にストップフィッシング。
流石にシーバスは海へ帰って行ってしまったようだ。全く居ない訳ではないだろうけれども確率の問題だ。僅かに残っている魚の鼻先へうまくルアーを持って行くのは難しい。偶然と神の加護と幸運が必用だろう。捕るつもりでの釣行はここいら辺りで今シーズンはお仕舞だ。
メタ氏には釣ってもらいたかったけれども、仕方が無い。本日はバンザイだ。両手を挙げて降参だ。来シーズンに再び二人で一緒にトライする約束を交わしてメタ氏と別れた。
これからの季節は陸っぱりルアーマンは何をして過ごせば良いのだろう。だいぶ昔にウィンターバッシングなんぞと言う言葉に乗っちまって酷い目にあったっけ。メバリングくらいしか思い付かない釣四郎です。
追記
あーっ、考えたら釣四郎は丸ボーズじゃん!。ドヒーッ!!。