さらばシーバスロッド
平成13年5月3日
しっかし4月は雨がすごく少なかったのにGWを狙ったかのように冷たい雨が降りやがる。その雨もようやく止んだので旧江戸川へ出撃だ。
夕方5時すぎにいつもの旧江戸川スポーツランド対岸へ到着。流れは極緩やかだけれども風が有るのが救いだ。おニューの佐野ルアーのリップ調整を済ませてから下流のテトラ帯へ向かう。ルアーはもちろん先ほどリップ調整をしたヤツだ。
潮位はかなり低いがまだテトラは水面に頭を出してはいない。今のうちに造船所対岸をたたいておきたいと思い一番上流側の造船所前までやって来た。何度かルアーを潜らせるとググーっとゆう感じのアタリ。すかさずビシッとアワセを入れる釣四郎。
バキッ!
異様な音がした。
へっつ!?、なに!?、ぎょえええええ、ロッドが折れたあ!!!。ジョイント部分からまっ二つに折れたロッドの上半分がラインに沿って水中へ落ちている。えらい事になっちまったあ!。しっ、しかし魚はラインの先に付いている。とっ、とりあえず取りこまなくては。
下半分になったロッドでのやり取り。幸いこの時期のシーバスはパワー不足なものだからスンナリタモへ収まった。これが夏のシーバスだったらこうは行かなかったであろ。
魚をリリースした後呆然とロッドを見つめる釣四郎。
、
このロッドは去る数年前、ちょうど横浜ベイスターズが優勝した翌日の夜、横浜沖堤でデビューを果たし翌朝まだ暗い時間に70センチオーバーをキャッチして一気に釣四郎のお気に入りとなった。また一昨年秋にはここ旧江戸川で90センチの釣四郎のレコードを叩き出してくれたロッドだ。そのお前が、こうもあっさりと逝くとは思ってもいなかった。
さらば我がシーバスロッド。平成13年5月3日18時15分、旧江戸川に散る。
55センチのシーバス。こいつがヒットした時・・・
老兵再び立つ
旧江戸川を後にしてスクーターを飛ばした。自宅に帰った釣四郎は部屋の隅でホコリをかぶっていた一本のロッドに手を伸ばした。
「まさか、お前に再び出撃を願うとは思わなかった。が、非常事態である。頼むぞ!!」
このロッドは釣四郎がシーバスを始めた時に購入したロッドで、全く、全然、ちっとも釣れない辛く長い時代を共に過ごしたロッドである。そして初めてシーバスを釣った喜びを与えてくれたロッドでもある。が、流石にボロボロになって引退し、今まで部屋の隅で静かに眠っていたのである。
釣四郎はこの老ロッドを手に再び旧江戸川の岸に立った。時間は19時を少し過ぎた頃、場所は我が精鋭をあの世送りにした造船所前である。既に辺りはすっかり暗くなり老ロッドが再デビューを果たすには上々の舞台である。
例によって佐野ルアーを潜らせるが反応は無い。しつこくこの場所を攻めていた時だ。「トウ」とキャストした瞬間、妙な軽さの違和感。確かめて見るとルアーだけが飛んでいった。何とスナップの金属がブチ壊れて、スナップの半分だけがラインの端に残っている。信じられない。本日おろしたての佐野ルアーだったのに。フローティングルアーだからプカプカ流れて下流の何処かへ漂着するだろう。皆さん、奇妙なリップをしたアユカラーのハンドメイドを拾ったら、それは釣四郎の佐野ルアーです。大事に使ってやって下さい。
今日は信じられない事の連発だ。ついでに信じられない大物が釣れると良いのだけれども。ルアーをリップレスに替えたが、相変わらずアタリが無い。少しずつ釣り下りながらテトラ帯の端までやって来た。こんどはバイブレーションを投げながら釣り上がって行く。
アタリが全く遠いのと、テトラが水面に顔を出すくらい潮位が下がり、さすがに釣り辛いので上流の船溜まり手前に移動。しかし水が止まっており全く反応が無い。しかも船溜りの水門を挟んで上流から風に乗せて超ロングキャストで釣四郎の目の前にバイブレーションがドッポンドッポン落ちて来る。実績のある下流方向へキャストを繰り返すけれども釣れる気がしない。だいぶ時間が経過し既に潮は上潮になっていて、潮位も回復して来たので再び下流のテトラ帯に魚を求めて移動する。
21時40分、足場が一段下がった場所に降りる。此処からテトラが本格的に沈んでいるのだ。
ヒョイとラパラの蛍光イエローをキャストして引いて来るとコンとゆう感じのショートバイト。この場所はテトラとの接触による擬似アタリが多くてしょっちゅう間違えてしまうのだけれども、今のは間違い無い。もう一度同じコースを引くと、全く同じ場所で更に小さなバイト。今度は角度を変えて、しかもバイトの有った場所をルアーが通るように引くとグンと明確なアタリ、アワセもバッチリ決まってロッドが弧を描いた。すんなりタモに入ったのは銀ピカの50センチであった。よおし魚はいる。更に釣り下るけれども、この後全くバイトが無い。
そろそろ日付も変わる頃、例の造船所前でバイブレーションにグググンとバイトが有ったけれどもフッキングが弱くて直ぐにバレてしまい、思わず「あっ」っと声が出てしまった。
釣四郎はこの場所でルアーをピックアップする時大抵最後に八の字を書くようにしているけれども、それに来た。フッキングと共に水面から飛び出したシーバスは目測35センチほどのチビッコだ。そのまま抜き上げようとしたらオートリリースで水へ帰って行った。同じ場所で今度はグンとゆう感じでルアーを止められた。しっかりフッキングしたつもりだったけれどもまたまたバレてしまった。3連発で魚に逃げられた釣四郎。さすがにショックである。
アタリが出なくなったので再び上流の船溜り横へ移動。しかし全然パッとしなかったので、1時30分にストップフィッシング。ロッドが折れると言う信じがたいアクシデントに見舞われ、えらく疲れた夜でした。暫くはこの老ロッドに頑張ってもらわなければ。