おっさんルアーマン

平成13年5月4日

 

 連夜の釣行だ。しかも日中にかみさんと上野動物園に行って、山のような家族連れの大群に揉まれまくられたものだから釣四郎の足の裏は疲れきっていた。そんな訳で今夜は両足の土踏まずにサロンパスを貼っての出撃だ。(カーッ情けない、オイラまるでおっさんみたいじゃのお!。何言うとる!、上下左右360度、どっから見ても間違いなくおっさんじゃろうが、あんたは!!。ヒエエエエ、認めへん!、ナイトフィッシングの貴公子、旧江戸川の美青年、釣四郎は認めへんでえ!!!。)

(ああ、はいはい。)

 22時45分、いつもの旧江戸川スポーツランド対岸へ到着。空には雲の間に間におぼろ月。雰囲気は良いのだけれど風が無い。上潮に入って、ゆるりとした流れの旧江戸川はねっとりとして鏡のような水面だ。

 とりあえず上手に有る船溜り手前に入る。正面へ数回キャストして、今度は下流側の岸近くへ数回キャストする。これを何回か繰り返し、この一投で最後にして下流へ移動しようと思ったそのキャストで小さなバイト。アワセを入れたけれど乗らなかった。

何回目かの同じコースへのトレースでクンとゆう感じのアタリ。すかさずアワセる釣四郎。ばっちり、見事にロッドは曲がり、更に追いアワセを入れる。魚は沖へ向かって走る。首振りをしないので一瞬ニゴイかなと思ったけれども、その後に続いたエラ洗い2連発でシーバスと解った。昨夜の魚と違って非常に元気なシーバスだ。何度もリールからラインを引き出されて、ようやくタモに収まった魚体は60センチの綺麗なシーバス。時間は23時15分だった。この時期いつも、もしかしたらバスロッドのほうがリバーシーバスは楽しいのでは無いだろうかと思うのだけれども、たまにこんな元気者が居るのでそんな訳にもいかない。ラインブレイクなどしてルアーをくわえたまま逃がしては、そのシーバスは死んでしまうからね。

 気を良くした釣四郎。柳の下の2匹目のドジョウを狙うが、さっきの元気者が散々場所を荒らした為か全くのノーバイト。下流へ移動する事にする。

 ラパラのレッドヘッドを投げながら下ってゆく。足場が下がる場所から30メートル位上手でコンとゆうバイト。「おっ!」とアワセを入れるとフッキングに成功。これまたよく走るシーバスだ。何度かジャンプした後浮いて来た。昨夜と違って今夜の魚は元気一杯で引きが楽しい。気温が上がった為だろうか。ランディングしようとタモを伸ばした時、魚は最後のひと暴れ。見事にフックを外して消えていった。残念!。すごすごとタモを戻す釣四郎。

 昨夜シーバスをゲットした所へやって来た。足場が1段引くなる場所だ。しつこくキャストしたけれどもノーバイト。一気に造船所の前まで移動する。ここも昨夜魚が居た場所だ。

あたり一帯を何度もくまなくトレースしてみたけれども全然アタリが出ない。それでも頑張ってキャストを繰り返していると、昨夜同様キャストの瞬間ロッドがフッと軽くなった。「えっ、またかい!?」とおもってラインを確かめて見ると、リーダーがダブルラインのすぐ下で切れている。今シーズン2度目だ。釣四郎は12ポンドのナイロンラインに20ポンドのD.Hカーボンラインまたはフロロをダブルラインで結んでいるけれども、どうしてリーダーが切れるのか解らない。リーダーはナイロンの方が良いのだろうか。

 暗いなかヘッドランプの明かりを頼りにラインシステムを組む。釣四郎はダブルラインを三つ編で組むから、こんな時わりと楽だ。

 さあルアーもバイブレーションに替えて再度責める。ブンブン投げては引くけれども何の音沙汰も無い。さすがに移動する事にする。テッテッテッと上流側へ移動して例の段差の所。ルアーもラパラの蛍光イエローにチェンジしてダメ元でキャストする。引いて来るとググンとアタリが来た。ビシッとアワセを入れるが乗らない。「居るぞ居るぞ」と何度もキャストするけれどもアタらない。あれこれルアーを替えて投げたけれども再度のバイトは無かった。

 一段上がって上流へ向かって投げ歩く。いつもの船溜り横で粘りまくったけれどもノーバイト。再び先ほどバイトがあった場所へ戻って来た。

 この場所を広く探っている時、下流方向から足音が。こんな時間にルアーマンに会うのも珍しいと思って見ているとロッドを持っていない。釣り人ではないようだ。こんな時間にこんな所で何をしているのだろうか。この連休各地で物騒な事件が続いているものだからチョット構えてしまった。すれ違いざまにかるく挨拶してみると、向こうも挨拶を返して来た。しばらく釣四郎の釣りを眺めていたその人は再び暗闇に消えて行った。何だったのだろう。

 午前3時過ぎに諦めてストップフィッシング。やはり潮位の低い時間のほうが良いようだ。帰りに堤防を上がった所でさっきの人にまた会った。どうやら竿を出そうかどうしようか検討中の人のようだ。先ほどは暗くて良く解らなかったけれども、確か2、3年前に此処でよく見かけたウナギ狙いの人だ。もうすぐウナギマンたちのロッドがこの辺りに林立するシーズンがやって来るのだなと思った釣四郎でした。