冷たい雨にうたれて(番外編)
平成13年5月27日
昨夜旧江戸川で玉砕してしまい、未明に気分一新若洲の南砂町運河にやって来た。ところがどっこい風も無ければ波も無い。流れは有るけれども全然釣れる気配さえ無い。いつもの夜なら沢山いる筈のルアーマンも殆ど居ない。
結局朝までねばってノーバイト。周りの人も帰って、そろそろ釣四郎も撤退しようと準備を終えたとたんに、ガラピカゴロピシャアー、雷様のお怒りと共に大粒の雨が降り出した。慌てて若洲橋の下に避難する。幸い、まさかの用心とウインドブレーカー代わりに上はレインウェアを着ていたが下はGパン、だいぶ濡れてしまった。
橋の下には先にオッサン二人が陣取り橋ゲタを狙ってエサ釣りをしていた。お互い暇なものだからチョット話をしたのだけれども、オッサンのうちの一人は昨夜の8時ころから釣っているらしい。そのオッサンの話では対岸の岸壁で先行者が瞬く間に数本のシーバスをエサ釣りでゲットしたそうな。それを見ていたオッサンも参戦したけれども惜しいかな、ガードマンの登場で渋々岸壁を撤退せざるおえなかったらしい。
どうやらシーバスの回遊はあるようだ。
Gパンも何となく乾いてきた頃、ようやく雨も上がった。帰るつもりだったけれども昨夜の話を聞いて、「もうちょっとだけやって見ようかな」なんて考えた釣四郎。風もちょっとだけれども出てきて水面は軽くザワついている。おまけに潮目も入って来ている。チャーンス!。
これが間違いの元だった。
1時間ほど粘っただろうか。アタリなど全然無いうちにまたまた雨が降って来た。「どうもー、またお邪魔しまーす」と橋の下へ逃げ込む。
ボーっと餌釣師の竿を眺めて時間を潰す。それにも飽きてきた頃やっと雨は上がった。さすがに、今度は諦めて帰路に着く事にした釣四郎。かなり欲求不満なので今夜再び旧江戸川を攻めようかなどと考えつつスクーターのエンジンをかけ走りだした。その2分後、ヘルメットに雨粒の当たる音が。ボタ・・・ボタボタ・・・ボタボタボタボタボタダダダダダダダドワーッツ。
大粒の雨が釣四郎を直撃。あっと言う間に豪雨になり、パンツの中まで冷たくなるのに1分とはかからなかった。「ぎえええー、何てこったい」と思わず口にする釣四郎。急速に体感温度が下がる。燃料が心もとないのでガソリンスタンドに寄ると、お姉さんが100万ドルの笑顔で「こちらにどうぞー」と迎えてくれた(ちょっよだけホッとした)。地面に片足を着けるとその足がガタガタ震えている。今度はお兄さんが、これまた満面の笑みで「釣りですか、釣れました?」などと寄って来る。(ムカッ!、「いや大変でしたね」くらい言ってくれよ兄ちゃん)と思いつつ笑顔で「玉砕!」と答える釣四郎。
エネルギーチャージも終わって再び豪雨の中へ飛び出してゆく。風がどんどん体温を奪い体は真冬状態。息でヘルメットのバイザーが曇るので信号で停車する度に指で内側を拭う。
やっとの思いで江戸川の自宅へ辿り着くき玄関を空けるとチョクでバスルームへ。水でドッシリと重くなったフィッシングジャケットやらGパンを脱ぎ熱いシャワーを浴びると、だんだん掌がジーンとして来て血が通いだすのが解る。「いや極楽極楽、生きているって素晴らしい」。
釣具の始末をしてベランダへ出て見ると雨はすっかり小降りになっていました。しかしこれでは旧江戸川もマッチャッチャに濁ってしまって今夜の釣りは無理でしょう。
ビールを飲んで爆睡した後、起きてみると何やら頭が痛い。どうやら風邪をひいたらしい釣四郎。まったく散々な釣行でした。