静かなる海

平成13年11月23日

先週のエギングは大変面白かった(ルアーマン イナダをゲットする 参照)。アオリのアタリも有ったし、明け方のイナダにもアドレナリンが噴出した。やっぱ三崎港はスゲーわあ!。と言う訳で今週もまたまた三崎港へやって来た。今回はアオリにイナダとホクホクの思いが出来るでしょうか?。

 

夕方三崎港超低温冷凍庫裏の岸壁に到着すると、一番奥まった場所に巨大なクレーンを搭載した作業船がドッカリと居座っていた。何時もの生け簀の有る角を覗くと、トリック仕掛けのアジ釣りの人達で一杯だ。では白灯突堤は如何なものかと思い覗きに行こうかと思ったら、生け簀からブリ(イナダ?)の出荷作業中で通れない。一旦戻って回り込もうかと思ったけれども、それも面倒なので釣り座をこのアジ釣りの一団の外れに取る事とした。

暮れ行く真っ赤な夕陽を正面に見ながらの第一投。餌木は先週のヒット餌木(アオリーQ)。無風状態の凪いだ海面。潮は全く流れていない。大きな不安に襲われる釣四郎だった。いやいやこれからさ、これから・・・。

闇が辺りを包むと、アジ釣り集団が活気付いた。鮮魚の出荷の為、作業用の明かりが強力にこの場を照らし、そこへアジが寄って来ているようだ。釣れているのは、この明かりが海面にこぼれている所のみで、たまたま出荷用のトラックが駐車していて陰になっている場所ではサッパリだ。ほんの2、3メートルしか離れていないのに。

この闇と供にイワシも浮いて来た。明かりがチラチラと反射する水面に小さな無数の波紋がワラワラと現れて来た。

そのうち作業も終わって明かりが消されるとアジも全然廻って来なくなってしまい、時折生け簀と岸壁の間で釣れている程度だ。生け簀には盗人防止の為か常夜灯が灯してあるので、此処は何時もポツポツと釣れている定番の場所なんだ。

隣の狭いスペースにオッサン餌木マンがちょっと遠慮がちに入って来た。ちょこっと言葉を交わしたけれども、こちらも釣れていない様子だ(釣れていたら移動なんかして来ないって)。

暫く並んでキャストしていたけれども、また何処かへ移動して行った。釣四郎も、あまりにも釣れない予感に白灯突堤への移動を考えていた。

ズン!!

おっ、きたあああ!!。

ググンググンと烏賊の抵抗が伝わる。何時もだとグウウウンと言った感じなのだけれども、今回はググンググンとまるで魚のような感じだ。

フッ

いきなり軽くなった。ガーーーン!、バッ、バラシてしまったあ。リアルに抵抗感一杯のあの引きは足一本、触手一本に掛った時の引きだったのかも知れない。回収した餌木のカンナには僅かに白っぽい半透明のお肉が付いておりました。

しかし、これで元気が出た。あんまり潮が動かないので気分撃滅意気消沈していたのだ。「なんだ、イカはちゃんと居るし餌木にも乗るじゃあないか!!。」キャストにも俄然リキが入って来た。

その時、釣四郎が釣っていた場所のすぐ横に係留してあった活き魚運搬船が動き出した。もやいが解かれスクリューが海水をガバガバかき回す。後進をかけながら出て行き、ちょいと先で向きを変えて新堤脇の生け簀へ移動して行った。

さあこれからと言う時に海をかき回され、盛り上がった気分がシオシオと萎えてしまった。

この岸壁に船が全く居ない事は今まで無かった。いつも船が係留して有ったし、仮に空いていても何れ船がやって来て、その度に釣り人はエライ事になっていた。と言う事は、そのうち船がやって来ると言う事だろう。出来るだけ端に移動したい釣四郎だ。

空いた岸壁には1人、また1人と釣り人がやって来る。案の定、そのうち船がやって来た。船体にでっかく書いてある文字からすると、どうやら香川県からの活き魚運搬船のようだ。わらわらと立ち退く釣り人達。予想通りの光景だ。

せっかく落ち着いた海がまたもや激しくかき回されてしまった。向こう側の生け簀をボートで運んで来て運搬船の横に付けた。どうやら此処で魚の移し替えをするようだ。見物に行くと、船倉の生け簀からクレーンを使った網で移し替え作業を行っていた。はるばる四国からやって来た魚達は三崎ブランドとなって出荷されるのか、此処もまた一時の棲家で他所へ移動して行くのか定かではないけれども、なんとなくこの港で小さな魚が養殖されて居ない訳が解った釣四郎だ。

作業を終えた後暫くして船は再び岸壁を離れて行った。この岸壁で夜を過ごさないと言う事は、またまた他の船が着岸すると言う事だろうか。まったく落着かない夜である。

アジのアタリが無くなった岸壁では一組、また一組とアジ釣り組が引き上げてゆく。釣四郎は隣が空く度に角方行へ移動して行く。が、先程立ち去ったアジ釣り一家の後には大量のアミコマセがブチまけて有り、車止めの上なんかテンコ盛り状態だ。まったく臭いったらありゃしない。しかも釣四郎はクーラーやらバックやらを担いで来ているので、その置き場所にも困ってしまう。しっかりと始末して帰ってもらいたいものだ!!(プンプン)。

一生懸命キャストを繰り返すも全然乗らない。船のスクリュウでかき回された海底には烏賊なんか居無くなったのでは有るまいか。そんな憶測が脳ミソの皺から皺へと駆け回る。それに此処は臭くてどうにも居心地が悪い。

移動!!。

釣四郎は白灯突堤へ移動した。丁度真ん中辺りの新堤側だ。こちらも全く潮は動いておらず、唯一トロトロと動いていたのは先端部のみ。何時もなら川の様に流れている場所だ。

スミ跡をチェックするけれども、こちらも寂しい限りだ。とりあえずキャスト開始。

せっせとシャクる釣四郎。だがしかし、シャクれどもシャクレども何の音沙汰も無い。時折、「おっ!?」と思わせる事も有るのだけれども、投げ釣り用の千切れた仕掛けだったり、ゴミだったりと情けない限りだ。

例の巨大クレーン搭載の作業船がタグボートに引かれて出て行った。暫くするとまたまたタグボートが戻って来て別の作業船を引っ張り出して行った。釣四郎が先ほどまで居た場所は、またまたかき回されたにちがいない。やはり移動は正解だったかも知れない。

夜はドンドン更けて行く。更けまくって朝が近づいて来た。何時の間にか突堤先端にはルアーマンの一団が陣取り、ビュンビュンとロッドを唸らせてミノーを投げては青物狙い特有のジャカジャカ巻きをやっている。

しかし今夜の海はすこぶる穏やかだ。イワシは相変わらずノンビリと水面に波紋を広げているだけで、あの必死の逃亡劇は見られない。廻りのアジ釣りの人達にもアジは訪れない。時折ゴンズイやチビッ子メジナが掛る程度だ。

遂に夜が明けてしまった。すると海面にささやかだけれどもイワシの逃げる波紋が広がった。大いに期待したけれども、あくまでもささやかに。あの海面を一斉にジャンプしながら狂ったように逃げ惑う感じでは無い。パラパラパラーッと波紋が移動して行くだけだ。

本日釣四郎は対イナダ用に色々とルアーを揃えて来たと言うのに。

先端でロッドを唸らせていたルアーマン御一行様も帰ってしまった。餌木を投げる釣り人は釣四郎だけとなった。ストップフィッシングだ。今日は丸ボウズ。空のクーラーをズッシリと肩に食い込ませながら帰路に付いた釣四郎だった。

 

追記

帰りに超低温冷凍庫裏の岸壁をチェックしたのだけれども、まだ濡れているスミ跡が有りました。ドバーッと言った甲イカ特有の物では無かったので、恐らくアオリイカの物だと思われます。白灯に移動したのは大失敗だったようです。我慢していれば良かった。

本日は4個も餌木をロストしてしまいました(涙)。烏賊おやじさんにキットをお願いしようと(烏賊おやじの隠れ家参照)ホームページを開くと、気温低下の為に春まで中止と書いてあった。ショオオック!。殆ど毎日覗いていたのに大切な部分を見逃してしまっていたようです。近日中に釣り具屋さんに行かなくっちゃあ。痩せたサイフを気にしながら・・・。